JPH07289999A - 廃棄物選別装置 - Google Patents

廃棄物選別装置

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JPH07289999A
JPH07289999A JP9002294A JP9002294A JPH07289999A JP H07289999 A JPH07289999 A JP H07289999A JP 9002294 A JP9002294 A JP 9002294A JP 9002294 A JP9002294 A JP 9002294A JP H07289999 A JPH07289999 A JP H07289999A
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Masashi Kuboura
正志 久保浦
Koichi Nakamura
晃一 中村
Tsunee Hasegawa
常栄 長谷川
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COPAL SEIMITSU BUHIN KK
NEC Corp
Central Japan Railway Co
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COPAL SEIMITSU BUHIN KK
NEC Corp
Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物選別装置において、エネルギー効率を
向上する。 【構成】 廃棄物選別装置10においては、破砕物搬送
管路12から第1〜第3エアチャンバ30、66、84
および捕集用エアチャンバ42を経てパワーユニット5
2に至る機器類が一連に接続されている。パワーユニッ
ト52稼動させると、破砕物搬送管路12側からパワー
ユニット52側へと圧力勾配が形成される。これによ
り、破砕物搬送管路12→第1〜第3のエアチャンバ3
0、66、84→捕集用エアチャンバ42と、廃棄物が
効率よく搬送される。捕集用エアチャンバ42の下流側
にパワーユニット52を設置するだけで、廃棄物の搬送
と浮遊選別とを実施できるので、廃棄物選別に要するエ
ネルギー効率は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物を選別処理する
廃棄物選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物を選別、分離する廃棄物選
別装置としては、例えば図3に例示する構成のものが知
られている。図3に例示される廃棄物選別装置300
は、例えば破砕機において破砕された廃棄物を圧送する
ダクト302、バグフィルタ304aを備えダクト30
2から圧送される廃棄物から粉塵類を分離する分離機3
04、分離機304から排出された廃棄物を粉砕する二
次粉砕機306、二次粉砕機から排出された二次粉砕物
を紙等の可燃物と金属、ガラス等の不燃物とに選別する
複合選別機308、この不燃物を鉄分、アルミ、その他
の不燃物に選別するアルミ・鉄分選別機310、複合選
別機308から排出された可燃物を減容するコンパクタ
312、コンパクタ312で減容された可燃物をトラッ
ク等に積載するためのロータリードラム314、バグフ
ィルタ304aから空気を吸引するブロワ316、ブロ
ワ316の吐出側に接続された脱臭装置318等を備え
ていた。また、分離機304、二次粉砕機306、複合
選別機308、アルミ・鉄分選別機310、コンパクタ
312の間に介装されて廃棄物を移送するコンベア32
0、322、324等の搬送用の機器を必要としてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな選別用の機器が互いに独立していてその間を搬送用
の機器で連絡する構成では、エネルギー効率、特に搬送
用のエネルギー効率が良好ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の廃棄物選別装置は、破砕
された廃棄物を気体流にて搬送する破砕物搬送管路と、
中空の缶体であって、上記破砕物搬送管路を搬送された
廃棄物を受け入れて気相中で浮遊選別し重質物と軽質物
とに分離して排出する第1のエアチャンバと、塊状物を
分塊するミキサを内蔵する中空の缶体であって、上記第
1のエアチャンバから排出された重質物を受け入れて該
重質物中に含まれる塊状物を分塊すると共に該重質物を
気相中で浮遊選別しさらに軽質物と重質物とに分離して
排出する第2のエアチャンバと、中空の缶体であって、
上記第2のエアチャンバから排出された重質物を受け入
れて気相中で浮遊選別しさらに重質物と軽質物とに分離
して排出する第3のエアチャンバと、上記第1のエアチ
ャンバから排出される重質物を上記第2のエアチャンバ
へ気体流にて搬送する第1重質物管路と、上記第2のエ
アチャンバから排出される重質物を上記第3のエアチャ
ンバへ気体流にて搬送する第2重質物管路と、上記第1
ないし第3のエアチャンバから排出される軽質物を気体
流にて搬送する軽質物搬送管路と、該軽質物搬送管路に
接続されて該軽質物搬送管路を搬送された軽質物を捕集
する捕集用エアチャンバと、該捕集用エアチャンバから
気体を吸引する吸引機構とを設けたことを特徴とする。
【0005】請求項2記載の廃棄物選別装置は、請求項
1記載の廃棄物選別装置において、内部に螺旋状のバッ
フルを備える旋回管を、上記破砕物搬送管路、第1重質
物管路および第2重質物管路に介装したことを特徴とす
る。
【0006】請求項3記載の廃棄物選別装置は、請求項
2記載の廃棄物選別装置において、上記旋回管を、上記
破砕物搬送管路、第1重質物管路および第2重質物管路
の始点部および終点部に設置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の構成になる廃棄物選別装置にお
いては、破砕物搬送管路が破砕された廃棄物を気体流に
て搬送し、第1のエアチャンバに投入する。第1のエア
チャンバは、破砕物搬送管路を搬送された廃棄物を受け
入れて気相中で浮遊選別し重質物と軽質物とに分離して
排出する。なお、重質物とは例えば空気中に分散させた
際に比較的速やかに沈降する物体という意味であり、軽
質物とは例えば空気中に分散させた際に比較的沈降しに
くい物体という意味である。重質物の例としては金属、
ガラス、プラスチック等の小片や粒体が挙げられ、軽質
物の例としては、紙やプラスチックフィルムの小片等が
挙げられる。したがって、重質物と軽質物との区別は、
必ずしも質量の大小や比重の大小によるものではない。
【0008】第1重質物管路は、第1のエアチャンバか
ら排出される重質物を第2のエアチャンバへ気体流にて
搬送する。第2のエアチャンバは、ミキサによって重質
物中に含まれる塊状物を分塊すると共に重質物を気相中
で浮遊選別し、さらに軽質物と重質物とに分離して排出
する。第2重質物管路は、第2のエアチャンバから排出
される重質物を第3のエアチャンバへ気体流にて搬送す
る。第3のエアチャンバは、第2のエアチャンバから排
出された重質物を受け入れて気相中で浮遊選別しさらに
重質物と軽質物とに分離して排出する。
【0009】一方、軽質物搬送管路は、第1ないし第3
のエアチャンバから排出される軽質物を気体流にて搬送
し、捕集用エアチャンバへ投入する。捕集用エアチャン
バは、軽質物を捕集する。また、吸引機構は、捕集用エ
アチャンバから気体を吸引する。
【0010】第1のエアチャンバには破砕物搬送管路が
接続され、第1のエアチャンバと第2のエアチャンバは
第1重質物管路を介して接続され、第2のエアチャンバ
と第3のエアチャンバは第2重質物管路を介して接続さ
れている。また、第1〜第3のエアチャンバと捕集用エ
アチャンバは軽質物搬送管路を介して接続され、捕集用
エアチャンバは吸引装置に接続されている。したがっ
て、破砕物搬送管路から吸引機構までが一連に接続され
て、破砕物搬送管路側から吸引機構側へと圧力勾配が形
成されている。これにより、破砕物搬送管路→第1〜第
3のエアチャンバ→捕集用エアチャンバと、廃棄物が効
率よく搬送される。しかも、捕集用エアチャンバの下流
側に吸引機構を設置するだけで、廃棄物の搬送と浮遊選
別とを実施できるので、廃棄物選別に要するエネルギー
効率は向上する。
【0011】さらに、捕集用エアチャンバおよび第1〜
第3のエアチャンバは、吸引機構による吸引作用を及ぼ
されているので、各エアチャンバ内は流入側に対して相
対的に低圧となり、各エアチャンバへの廃棄物の流入が
助長されると共に減圧効果によって流入した廃棄物がエ
アチャンバ内に拡散される。これにより浮遊選別が効率
よく行われる。
【0012】また、請求項2記載の構成の廃棄物選別装
置においては、破砕物搬送管路、第1重質物管路および
第2重質物管路に介装された旋回管のバッフルが、これ
ら管路内を搬送される廃棄物に管路の内壁に沿った旋回
運動を付与する。このため、廃棄物は、管路の内壁に衝
突しつつ搬送されるので、塊状の廃棄物は、この衝突に
伴って分塊されつつ搬送される。したがって、これらの
管路の下流側に配されているエアチャンバでの浮遊選別
の効率が向上する。
【0013】さらに、請求項3記載の構成になる廃棄物
選別装置においては、破砕物搬送管路、第1重質物管路
および第2重質物管路の始点部および終点部に旋回管を
設置している。これらの管路に流入した廃棄物は、始点
側で上述の旋回運動を付与されて管路全長にわたって管
壁に衝突しつつ搬送されるので、分塊作用は一層確実と
なる。また、管路の終点部すなわちエアチャンバへの流
入部において、旋回運動を付与されるので、廃棄物がエ
アチャンバ内へ効率よく拡散される。したがって、上述
の請求項2の構成による効果は一層向上する。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1に示
すように、実施例の廃棄物選別装置10は、破砕物搬送
管路12を備えている。この破砕物搬送管路12の入口
部14および出口部16には、図2に示される旋回管1
8が装着されている。
【0015】図2に示すように、旋回管18は、全長約
1mのパイプ20の内部に複数の螺旋状のバッフル22
を周方向に沿ってほぼ等間隔で設けた構造で、入口24
から出口26へと内部を通過する気体を螺旋状に旋回さ
せることができる。また、気体とともに通過する固形物
があれば、同様の旋回運動を付与されることになる。な
お、図2においては中間部分の表示を省略しているが、
バッフル22は旋回管18のほぼ全長にわたって螺旋状
に設置されている。
【0016】図1に示すように、破砕物搬送管路12の
出口部16は、旋回管18を介して第1エアチャンバ3
0に接続されている。また、入口部14は、図示しない
破砕機に接続されている。第1エアチャンバ30は、中
空の缶体で、破砕物搬送管路12に接続されている流入
口32、軽質物排出口34および重質物排出口36が設
けられている。
【0017】第1エアチャンバ30の軽質物排出口34
には、上述の旋回管18を介して軽質物搬送管路40が
接続されており、この軽質物搬送管路40の他端は、旋
回管18を介して捕集用エアチャンバ42の流入口44
に接続されている。捕集用エアチャンバ42は中空の缶
体で、頂部の排気口46が設けられ、底部には排出口4
8が設けられている。この排出口48には、図示省略す
る二段ダンパが装着されており、捕集用エアチャンバ4
2内の圧力を変動させずに、捕集用エアチャンバ42内
に蓄積された物質を排出することができる。
【0018】さらに、排気口46には排気管路50を介
してパワーユニット52が接続されている。パワーユニ
ット52はルーツポンプ54を備えており、吸入側56
から空気を吸入し、吐出側58から吐出可能である。し
たがって、パワーユニット52を稼動させれば、捕集用
エアチャンバ42内の空気を吸引可能であり、軽質物搬
送管路40を介して捕集用エアチャンバ42と連通して
いる第1エアチャンバ30の空気を吸引可能であり、さ
らに、破砕物搬送管路12の空気を吸引可能である。
【0019】一方、第1エアチャンバ30の下部には、
重質物排出口36に連通してシュレッダ60が接続され
ている。このシュレッダ60は、重質物排出口36から
排出される物質を破砕して、排出口62から排出でき
る。シュレッダ60の排出口62には、上述の旋回管1
8を介して第1重質物管路64が接続されている。この
第1重質物管路64の下流側端部は、旋回管18を介し
て第2エアチャンバ66の流入口68に接続されてい
る。また、第1重質物管路64には、バタフライバルブ
70を介してコンプレッサ72が接続されている。これ
により、コンプレッサ72を稼動させ、バタフライバル
ブ70を開放すれば、シュレッダ60から排出された物
体を第2エアチャンバ66へと圧送できる。
【0020】第2エアチャンバ66の構造は、第1エア
チャンバ30と同様の缶体であるが、ミキサ74を内蔵
している点で第1エアチャンバ30とは異なっている。
ミキサ74は図示しないモータによって回転駆動される
ことにより第2エアチャンバ66内部の物体を攪拌可能
であり、例えば微細な物体が集合して形成している塊状
物等を分塊することができる。
【0021】第2エアチャンバ66の上部に設けられて
いる軽質物排出口76には、旋回管18を介して軽質物
搬送管路40の分岐管路78が接続されており、パワー
ユニット52を稼動させれば、軽質物搬送管路40およ
び分岐管路78を介して第2エアチャンバ66の空気を
吸引可能であり、第2エアチャンバ66に連通している
第1重質物管路64の空気を吸引可能である。
【0022】第2エアチャンバ66の下部に設けられて
いる排出口80には、上述の旋回管18を介して第2重
質物管路82が接続されている。この第2重質物管路8
2の下流側端部は、旋回管18を介して第3エアチャン
バ84の流入口86に接続されている。また、第2重質
物管路82には、バタフライバルブ88を介してコンプ
レッサ72が接続されている。これにより、コンプレッ
サ72を稼動させ、バタフライバルブ88を開放すれ
ば、第2エアチャンバ66から排出された物体を第3エ
アチャンバ84へと圧送できる。
【0023】第3エアチャンバ84の構造は第1エアチ
ャンバ30と同様である。第3エアチャンバ84の軽質
物排出口90には、旋回管18を介して軽質物搬送管路
40の分岐管路92が接続されており、パワーユニット
52を稼動させれば、軽質物搬送管路40および分岐管
路92を介して第3エアチャンバ84の空気を吸引可能
であり、第3エアチャンバ84に連通している第2重質
物管路82の空気を吸引可能である。
【0024】また、第3エアチャンバ84の下部に設け
られている重質物排出口94には、フレキシブルホース
96を介して搬送箱98を接続、分離可能となってい
る。次に、上述の構成になる廃棄物選別装置10の作動
について説明する。まず、廃棄物選別装置10を稼動さ
せると、図示しない破砕機において破砕された廃棄物が
破砕物搬送管路12にて圧送され、第1エアチャンバ3
0内に放出される。第1エアチャンバ30内は、捕集用
エアチャンバ42および軽質物搬送管路40を介してパ
ワーユニット52によって吸引されているので、破砕物
搬送管路12を圧送されて第1エアチャンバ30内に進
入した廃棄物は相対的に減圧されることになり、第1エ
アチャンバ30の内部に分散・浮遊する。また、第1エ
アチャンバ30では、流入口32→軽質物排出口34の
空気の流れが生じているので、第1エアチャンバ30内
に分散・浮遊している廃棄物中の軽質物は上述の空気の
流れに従って軽質物排出口34から排出され、軽質物搬
送管路40を経て捕集用エアチャンバ42へ移送され
る。他方、廃棄物中の重質物は徐々に沈降して第1エア
チャンバ30の下部に堆積し、さらにシュレッダ60へ
と排出される。
【0025】破砕物搬送管路12による圧送に際して、
破砕物搬送管路12に流入した廃棄物は、入口部14に
装着されている旋回管18によって旋回運動を付与さ
れ、破砕物搬送管路12の内壁に衝突しつつ搬送される
ので、塊状の廃棄物は、衝突によって分塊されつつ搬送
される。また、破砕物搬送管路12を搬送された廃棄物
は、その出口部16すなわち第1エアチャンバ30への
流入部に装着されている旋回管18おいて、旋回運動を
付与されるので、上述の第1エアチャンバ30内への拡
散が一層効率的に行われる。したがって、第1エアチャ
ンバ30内における浮遊選別の効率が向上される。
【0026】シュレッダ60に排出された重質物は、シ
ュレッダ60において破砕されて2次破砕物とされる。
この2次破砕物はシュレッダ60による破砕で生じた重
質物と軽質物との混合物となっている。2次破砕物は、
シュレッダの排出口62から排出され、第1重質物管路
64を介して第2エアチャンバ66へと圧送される。こ
の際、第1重質物管路64の両端に設置されている旋回
管18の働きにより、上述の破砕物搬送管路12におけ
ると同様に、廃棄物は分塊されつつ搬送され、第2エア
チャンバ66への流入に際して旋回運動を付与されるの
で、第2エアチャンバ66内へ効率よく拡散される。
【0027】第2エアチャンバ66に進入した2次破砕
物は、ミキサ74の回転により確実に分塊される。塊状
物が分塊されると、これに含まれていた軽質物は第2エ
アチャンバ66内の気流によって浮遊し、空気と共に軽
質物排出口76から分岐管路78へと排出され、捕集用
エアチャンバ42へ搬送される。
【0028】一方、重質物は第2エアチャンバ66の下
部へ沈降し、重質物排出口80から排出され、第2重質
物管路82を介して第3エアチャンバ84へと圧送され
る。この際、第2重質物管路82の両端に設置されてい
る旋回管18の働きにより、上述の破砕物搬送管路12
および第1重質物管路64におけると同様に、廃棄物は
分塊されつつ搬送され、第3エアチャンバ84への流入
に際して旋回運動を付与されるので、第3エアチャンバ
84内へ効率よく拡散される。
【0029】第3エアチャンバ84において、廃棄物
は、上述の第1エアチャンバ30におけると同様に分散
・浮遊させられる。これにより、重質物に混入していた
軽質物が分離され軽質物排出口90から分岐管路92へ
と排出され、捕集用エアチャンバ42へ搬送される。
【0030】一方、重質物は、第3エアチャンバ84の
底部に沈降、堆積し、適宜のタイミングで重質物排出口
94から排出され、搬送箱98に投入される。この搬送
箱98に投入された重出物はほとんどがガラス、金属等
の不燃物であるので、例えば電磁選別等によって金属を
回収された後、埋立等の処分をすることができる。
【0031】一方、第1エアチャンバ30、第2エアチ
ャンバ66および第3エアチャンバ84から排出され、
軽質物搬送管路40を経て捕集用エアチャンバ42に移
送された軽質物は、捕集用エアチャンバ42内部で徐々
に沈降し、底部に堆積する。堆積した軽質物は適宜のタ
イミングで排出口48から排出され、例えばトラックで
焼却設備等へ搬出される。なお、第1〜第3エアチャン
バ30、66、84から軽質物搬送管路40および分岐
管路78、92への流出部並びに軽質物搬送管路40か
ら捕集用エアチャンバ42への流出部には、上述の破砕
物搬送管路12等と同様に旋回管18が設置されている
ので、上述の破砕物搬送管路12等におけると同様に、
廃棄物は分塊されつつ搬送され、捕集用エアチャンバ4
2への流入に際して旋回運動を付与されるので、捕集用
エアチャンバ42内へ効率よく拡散される。
【0032】このように、この廃棄物選別装置10で
は、破砕物搬送管路12から第1〜第3エアチャンバ3
0、66、84および捕集用エアチャンバ42を経てパ
ワーユニット52に至る機器類が一連に接続されて、パ
ワーユニット52稼動させることで破砕物搬送管路12
側からパワーユニット52側へと圧力勾配を形成するこ
とができる。これにより、破砕物搬送管路12→第1〜
第3のエアチャンバ30、66、84→捕集用エアチャ
ンバ42と、廃棄物が効率よく搬送される。しかも、捕
集用エアチャンバ42の下流側にパワーユニット52を
設置するだけで、廃棄物の搬送と浮遊選別とを実施でき
るので、廃棄物選別に要するエネルギー効率は向上す
る。
【0033】さらに、捕集用エアチャンバ42および第
1〜第3エアチャンバ30、66、84は、パワーユニ
ット52による吸引作用を及ぼされているので、各エア
チャンバ30、42、66、84内は流入側に対して相
対的に低圧となり、各エアチャンバ30、42、66、
84への廃棄物の流入が助長されると共に減圧効果によ
って流入した廃棄物が各エアチャンバ30、42、6
6、84内に拡散される。これにより浮遊選別が効率よ
く行われる。
【0034】また、破砕物搬送管路12、第1重質物管
路64、第2重質物管路82および軽質物搬送管路40
の流入側と流出側の両端部に介装された旋回管18が、
これら管路内を搬送される廃棄物に管路の内壁に沿った
旋回運動を付与する。このため、廃棄物は、各管路1
2、40、64、82の内壁に衝突しつつ搬送されるの
で、塊状の廃棄物は、この衝突に伴って分塊されつつ搬
送される。したがって、これらの管路12、40、6
4、82の下流側に配されているエアチャンバ30、4
2、66、84での浮遊選別の効率が向上する。
【0035】さらに、各管路12、40、64、82の
流出部すなわちエアチャンバ30、42、66、84へ
の流入部において、旋回運動を付与されるので、廃棄物
がエアチャンバ30、42、66、84内へ一層効率よ
く拡散される。以上、実施例にしたがって本発明を説明
したが、本発明はこのような実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実
施できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の廃
棄物選別装置によれば、破砕物搬送管路から吸引機構ま
でが一連に接続されて、破砕物搬送管路側から吸引機構
側へと圧力勾配が形成される。これにより、破砕物搬送
管路→第1〜第3のエアチャンバ→捕集用エアチャンバ
と、廃棄物が効率よく搬送される。しかも、捕集用エア
チャンバの下流側に吸引機構を設置するだけで、廃棄物
の搬送と浮遊選別とを実施できるので、廃棄物選別に要
するエネルギー効率は向上する。
【0037】さらに、捕集用エアチャンバおよび第1〜
第3のエアチャンバは、吸引機構による吸引作用を及ぼ
されているので、各エアチャンバ内は流入側に対して相
対的に低圧となり、各エアチャンバへの廃棄物の流入が
助長されると共に減圧効果によって流入した廃棄物がエ
アチャンバ内に拡散される。これにより浮遊選別が効率
よく行われる。
【0038】また、請求項2記載の構成の廃棄物選別装
置においては、破砕物搬送管路、第1重質物管路および
第2重質物管路に介装された旋回管のバッフルが、これ
ら管路内を搬送される廃棄物に管路の内壁に沿った旋回
運動を付与する。このため、廃棄物は、管路の内壁に衝
突しつつ搬送されるので、塊状の廃棄物は、この衝突に
伴って分塊されつつ搬送される。したがって、これらの
管路の下流側に配されているエアチャンバでの浮遊選別
の効率が向上する。
【0039】さらに、請求項3記載の構成になる廃棄物
選別装置においては、破砕物搬送管路、第1重質物管路
および第2重質物管路の始点部および終点部に旋回管を
設置している。これらの管路に流入した廃棄物は、始点
側で上述の旋回運動を付与されて管路全長にわたって管
壁に衝突しつつ搬送されるので、分塊作用は一層確実と
なる。また、管路の終点部すなわちエアチャンバへの流
入部において、旋回運動を付与されるので、廃棄物がエ
アチャンバ内へ効率よく拡散される。したがって、上述
の請求項2の構成による効果は一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の廃棄物選別装置の機器配置の説明図
である。
【図2】 実施例の廃棄物選別装置の管路に設置される
旋回管の構造の説明図であり、図2(a)は縦断面図、
図2(b)は横断面図である。
【図3】 従来の廃棄物選別装置の機器配置の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
10・・・廃棄物選別装置、12・・・破砕物搬送管
路、14・・・入口部(始点部)、16・・・出口部
(終点部)、18・・・旋回管、22・・・バッフル、
30・・・第1エアチャンバ、34・・・軽質物排出
口、36・・・重質物排出口、40・・・軽質物搬送管
路、42・・・捕集用エアチャンバ、52・・・パワー
ユニット(吸引機構)、64・・・第1重質物管路、6
6・・・第2エアチャンバ、82・・・第2重質物管
路、84・・・第3エアチャンバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 晃一 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 長谷川 常栄 東京都板橋区志村2丁目16番20号 コパル 精密部品株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕された廃棄物を気体流にて搬送する
    破砕物搬送管路と、 中空の缶体であって、上記破砕物搬送管路を搬送された
    廃棄物を受け入れて気相中で浮遊選別し重質物と軽質物
    とに分離して排出する第1のエアチャンバと、 塊状物を分塊するミキサを内蔵する中空の缶体であっ
    て、上記第1のエアチャンバから排出された重質物を受
    け入れて該重質物中に含まれる塊状物を分解すると共に
    該重質物を気相中で浮遊選別しさらに軽質物と重質物と
    に分離して排出する第2のエアチャンバと、 中空の缶体であって、上記第2のエアチャンバから排出
    された重質物を受け入れて気相中で浮遊選別しさらに重
    質物と軽質物とに分離して排出する第3のエアチャンバ
    と、 上記第1のエアチャンバから排出される重質物を上記第
    2のエアチャンバへ気体流にて搬送する第1重質物管路
    と、 上記第2のエアチャンバから排出される重質物を上記第
    3のエアチャンバへ気体流にて搬送する第2重質物管路
    と、 上記第1ないし第3のエアチャンバから排出される軽質
    物を気体流にて搬送する軽質物搬送管路と、 該軽質物搬送管路に接続されて該軽質物搬送管路を搬送
    された軽質物を捕集する捕集用エアチャンバと、 該捕集用エアチャンバから気体を吸引する吸引機構とを
    設けたことを特徴とする廃棄物選別装置。
  2. 【請求項2】 内部に螺旋状のバッフルを備える旋回管
    を、 上記破砕物搬送管路、第1重質物管路および第2重質物
    管路に介装したことを特徴とする請求項1記載の廃棄物
    選別装置。
  3. 【請求項3】 上記旋回管を、 上記破砕物搬送管路、第1重質物管路および第2重質物
    管路の始点部および終点部に設置したことを特徴とする
    請求項2記載の廃棄物選別装置。
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