JP3362945B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP3362945B2
JP3362945B2 JP00653794A JP653794A JP3362945B2 JP 3362945 B2 JP3362945 B2 JP 3362945B2 JP 00653794 A JP00653794 A JP 00653794A JP 653794 A JP653794 A JP 653794A JP 3362945 B2 JP3362945 B2 JP 3362945B2
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waste treatment
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waste
heavy
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俊介 鈴木
常栄 長谷川
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Central Japan Railway Co
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Central Japan Railway Co
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、終着駅に到着した列車は
清掃を実施されている。この際、収集されたごみは、例
えば図9に示すように、車両から人手によってごみ袋
を取出し、ホーム下をターレットを用いて搬送し、
ホーム下のダストシュート201にごみ袋を投入してい
た。また、’ホームとは反対側で車体からごみ袋を取
り出した場合には、ホーム下まで人手によって運ばれて
いた。ダストシュート201に投入されたごみ袋は、
ベルトコンベア203にて集置場まで搬送され、集置
場205では人手によってごみ袋を集置して、さらに
巻き込み車207の到着を待って、ごみを巻き込み車2
07に投入すると共にごみ袋209を束ねて再使用すべ
く回収していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よる作業が多いため多量の廃棄物を迅速に処理すること
が困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の廃棄物処理装置は、投入
された廃棄物を破砕して破砕物として排出する複数の破
砕手段と、上記破砕物を気相中で浮遊選別し重質物と軽
質物とに分離して排出する1次選別エアチャンバと、
壁に複数のバッフルが立設された回転ドラム内に上記1
次選別エアチャンバからの上記重質物としての排出物を
受け容れ、上記回転ドラムを回転させることにより該受
け容れ物に含まれる塊状物を分塊し、該受け容れ物をさ
らに重質物と軽質物とに分離して排出する2次選別エア
チャンバと、上記複数の破砕手段から排出された破砕物
を上記1次選別エアチャンバへ圧送する搬送手段とを設
けたことを特徴とする。請求項2記載の廃棄物処理装置
は、請求項1記載の廃棄物処理装置において、上記第1
次選別エアチャンバから排出された重質物を破砕して2
次破砕物とする破砕機を、上記1次選別エアチャンバと
2次選別エアチャンバとの間に配したことを特徴とす
る。
【0005】次に、請求項3記載の廃棄物処理装置は、
請求項1または2記載の廃棄物処理装置において、上記
2次選別エアチャンバから排出された重質物を磁性金
属、非磁性金属および非金属に選別する電磁選別手段を
設けたことを特徴とする。また、請求項4記載の廃棄物
処理装置は、請求項1ないし3のいずれか記載の廃棄物
処理装置において、上記1次選別エアチャンバ及び2次
選別エアチャンバから排出された軽質物の見かけ体積を
減容する減容手段を設けたことを特徴とする。
【0006】さらに、請求項5記載の廃棄物処理装置
は、請求項1ないし4のいずれか記載の廃棄物処理装置
において、上記破砕手段は、設定された位置に停車した
車両の廃棄物取り出し口付近に対応させて駅構内に設置
されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記に構成を示す請求項1記載の廃棄物処理装
置においては、複数の破砕手段が、投入された廃棄物を
破砕して破砕物として排出する。搬送手段が、破砕手段
から排出された破砕物を1次選別エアチャンバへ圧送す
る。1次選別エアチャンバは破砕物を気相中で浮遊選別
し重質物と軽質物とに分離して排出する。2次選別エア
チャンバは、内壁に複数のバッフルが立設された回転ド
ラム内に1次選別エアチャンバからの重質物としての排
出物を受け容れ、回転ドラムを回転させることにより
け容れ物に含まれる塊状物を分塊し、該受け容れ物をさ
らに重質物と軽質物とに分離して排出する。なお、重質
物とは空気中に分散させた際に比較的速やかに沈降する
物体という意味であり、軽質物とは空気中に分散させた
際に比較的沈降しにくい物体という意味である。重質物
の例としては金属、ガラス、プラスチック等の小片や粉
粒体が挙げられ、軽質物の例としては、紙やプラスチッ
クフィルムの小片等が挙げられる。したがって、重質物
と軽質物との区別は、必ずしも質量の大小や比重の大小
によるものではない。
【0008】廃棄物を破砕手段に投入するだけで重質物
と軽質物とに分離できるので、多量の廃棄物を効率よく
処理できる。また、破砕手段を適宜の位置に分散配置す
れば、破砕手段までの廃棄物の移送も簡単である。次
に、請求項2記載の構成は、第1次選別エアチャンバか
ら排出された重質物を破砕して2次破砕物とする破砕機
を、1次選別エアチャンバと2次選別エアチャンバとの
間に配したので、2次選別エアチャンバの選別効率を良
くする。
【0009】また、請求項3記載構成とすると、電磁選
別手段が、2次選別エアチャンバから排出された重質物
を磁性金属、非磁性金属および非金属に選別する。この
ため、廃棄物中の金属を効果的に回収でき、資源のリサ
イクルに有効である。さらに、請求項4記載の構成とす
れば、減容手段が、1次選別エアチャンバ及び2次選別
エアチャンバから排出された軽質物の見かけ体積を減容
するので、その後の処理、例えば焼却施設等への搬出に
当たって、作業を効率よく実施できる。
【0010】最後に、請求項5記載の構成とすれば、
砕手段は、設定された位置に停車した車両の廃棄物取り
出し口付近に対応させて駅構内に設置されているので、
車両から収集した廃棄物を直接破砕手段に投入できる。
このため、軌道上の搬送やホーム下の搬送など、必ずし
も良好とはいえない環境での作業は不要となる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1に示
すように、本実施例の廃棄物処理装置10においては、
投入口12を上端に備えた小型破砕機14(破砕手段に
該当)が駅のホーム下および線間に複数設置されてい
る。各小型破砕機14は、所定の停車位置に停車した車
両Tの乗降口16や車体下部に設けられているごみ取り
出し口(図示略)に対応する位置に設置されており、車
両Tから取り出したごみ袋Bを直接投入口12に投入で
きる。
【0012】図2に示すように、小型破砕機14の投入
口12はホッパ14a上部の開口として形成されてい
る。ホッパ14aの下部には互いに歯合するカッタ歯1
4bを有する一対のカッタ14c、14cが軸受け14
d、14dに軸支されて横設されている。これらカッタ
14c、14cの一方の端部にはギヤ14e、14eが
固定されている。ギヤ14e、14eは相互に歯合する
と共に一方が減速ギヤ14fを介してモータ14gに接
続されている。これによりモータ14gを稼動させてカ
ッタ14c、14cを相互に逆向きに回転駆動できる。
またモータ14gには、減速ギヤ14fを介してスクリ
ュコンベア14hが接続されている。このスクリュコン
ベア14hの大部分は、カッタ14c、14cの下方に
開口する樋14j内に収容され、スクリュコンベア14
hの下流側は樋14jに連通するパイプ14kに収容さ
れている。こうした構成により、小型破砕機14の投入
口12から廃棄物を投入してモータ14gを稼動させれ
ば、廃棄物をカッタ14c、14cで破砕して破砕物H
とし、スクリュコンベア14hによって破砕物Hをパイ
プ14kの下流側に向けて排出できる。
【0013】図1に示すように、各小型破砕機14のパ
イプ14k(図1には図示しない)はパイプライン18
に接続されており、上述のように小型破砕機14で破砕
した破砕物Hをパイプライン18内に排出可能である。
パイプライン18の一方の端末部18aにはコンプレッ
サ20が接続されており、パイプライン18内にコンプ
レッサ20からの加圧空気を供給可能である。またパイ
プライン18の他方の端末部18bは選別部22に接続
されている。したがって、コンプレッサ20を稼動させ
れば、小型破砕機14から排出された破砕物Hをパイプ
ライン18を介して選別部22へと搬送可能である。
【0014】図3に示すように、パイプライン18は選
別部22の第1エアチャンバ24に接続されている。
1エアチャンバ24は1次選別エアチャンバに該当す
る。図4に示すように、第1エアチャンバは、中空の胴
24aにインレットノズル24bが設けられており、こ
のインレットノズル24bがパイプライン18に接続さ
れている。また、胴24aの頂部には、胴24aからの
流出口としてのアウトレットノズル24cが設けられて
いる。これにより、パイプライン18を介して圧送され
た破砕物Hをインレットノズル24bから胴24a内に
流入させ、胴24a内で破砕物Hを浮遊状態として重質
物を沈降させることが可能であり、沈降しなかった軽質
物を空気と共にアウトレットノズル24cから流出させ
ることが可能である。さらに、胴24aの下部には、2
連のダンパ24d、24eが接続されており、ダンパ2
4d、24eを開閉操作することによって上述のように
沈降した重質物をダンパ24eの下方に排出可能であ
る。
【0015】図3に示すように、第1エアチャンバ24
のアウトレットノズル24c軽質物搬送パイプ26を介
して第2エアチャンバ28のインレットノズル28aに
接続されている。第2エアチャンバ28は、第1エアチ
ャンバ24と同様の構造であり、頂部にはアウトレット
ノズル28bが設けられ下端部28cには第1エアチャ
ンバ24と同様の2連ダンパが設置されている。この第
2エアチャンバ28のアウトレットノズル28bはパワ
ーユニット30の吸入側30aに接続されている。
【0016】図5に示すように、パワーユニット30は
ルーツポンプ30bを備えており、吸入側30aから空
気を吸入し、吐出側30cから吐出可能である。したが
って、パワーユニット30を稼動させれば、第2エアチ
ャンバ28の空気を吸引可能であり、軽質物パイプ26
を介して第2エアチャンバ28と連通している第1エア
チャンバ24の空気を吸引可能である。
【0017】一方、図3に示すように、第1エアチャン
バ24のダンパ24eには、小型破砕機14と同様の破
砕機32が接続されており、ダンパ24d、24eの操
作によって第1エアチャンバ24から排出される重質物
を破砕して排出可能である。なお、ダンパ24d、24
eは、上述のようにコンプレッサ20およびパワーユニ
ット30を稼動させた際に、第1エアチャンバ24内の
圧力を破砕機32側に作用させずに重質物を排出させる
ために設けられている。その操作手順は、まずダンパ2
4dを開放して沈降、堆積している重質物をダンパ24
e側に落下させ、次にダンパ24dを閉鎖した後ダンパ
24eを開放する。これにより、第1エアチャンバ24
とダンパ24e(破砕機32)側とはダンパ24dによ
って遮断され、重質物のみが破砕機32側に落下するこ
とになる。
【0018】破砕機32の排出ノズル34の下流側は2
分岐しており、一方は2次選別チャンバに該当する第3
エアチャンバ36のインレットノズル36aに接続され
ており、他方はバタフライバルブ38を介してコンプレ
ッサ40に接続されている。これにより、コンプレッサ
40を稼動させ、バタフライバルブ38を開放すれば、
破砕機32の排出ノズル34から排出された物体を第3
エアチャンバ36へと圧送できる。
【0019】第3エアチャンバ36の構造はほぼ第1エ
アチャンバ24および第2エアチャンバ28と同様であ
るが、ミキサ42を内蔵している点で第1エアチャンバ
24および第2エアチャンバ28とは異なっている。図
6に示すように、ミキサ42は倒立5角形状のケーシン
グ42aを備えており、ケーシング42aの下部にはス
クリュコンベア42bが配されている。ケーシング42
aの中央部には、回転軸を兼ねる吸入管42cおよび吐
出管42dが、それぞれ軸受け42e、42fを介して
軸支されており、吸入管42cおよび吐出管42dには
回転ドラム42gが固着されている。回転ドラム42g
の吐出管42d側には複数の落下口42hが設けられて
おり、回転ドラム42g内の物体を落下口42hから排
出可能である。また、回転ドラム42gの内壁には複数
のバッフル42jが立設されており、回転ドラム42g
を回転させることにより内部の物体を攪拌可能であり、
例えば微細な物体が集合して形成している塊状物等を分
塊することができる。また、分塊によって生じた軽質物
を空気と共に吐出管42dから排出可能であり、重質物
や未分塊の塊状物等を落下口42hから排出可能であ
る。さらに、落下口42hから排出された物体をスクリ
ュコンベア42bによって排出可能である。
【0020】図3に示すように、第3エアチャンバ36
の下部36bには第1エアチャンバ24と同様に2連の
ダンパが設置されており、スクリュコンベア42bから
排出された物体を2連のダンパの下方へと排出可能であ
る。また、第3エアチャンバ36のアウトレットノズル
36cは軽質物パイプ26を介して第2エアチャンバ2
8に接続されている。
【0021】第3エアチャンバ36の下部36bに接続
されている配管は2分岐しており、一方は第4エアチャ
ンバ44のインレットノズル44aに接続されており、
他方はバタフライバルブ46を介してコンプレッサ40
に接続されている。これにより、コンプレッサ40を稼
動させ、バタフライバルブ46を開放すれば、第3エア
チャンバ36の下部36bから排出された物体を第4エ
アチャンバ44へと圧送できる。
【0022】第4エアチャンバ44の構造は第1エアチ
ャンバ24および第2エアチャンバ28と同様であり、
第4エアチャンバ44のアウトレットノズル44bは軽
質物パイプ26を介して第2エアチャンバ28に接続さ
れている。また第4エアチャンバ44の下部44cに
は、第1エアチャンバ24と同様に2連のダンパが設置
されており、内部に蓄積された物体を2連のダンパの下
方へと排出可能である。
【0023】この第4エアチャンバ44の下部44cに
は、電磁選別機48が接続されている。図7に示すよう
に、電磁選別機48は、被選別物が投入されるホッパ4
8aを備えており、このホッパ48aが上述の第4エア
チャンバ44に接続される。ホッパ48aの下方には回
転筒48bが配されており、回転筒48b内には断面が
半円状の永久磁石48cが相対位置を固定されて収納さ
れている。これにより、ホッパ48aから被選別物を投
入して回転筒48bを回転させれば、被選別物に含まれ
ている鉄等の磁性金属Fを永久磁石48cで引付けて回
転筒48bの表面に付着させることができる。また、表
面に付着している磁性金属Fを、回転筒48bの回転に
伴って永久磁石48cの引付け力が相対的に弱い範囲
(回転筒48bの図示左下部分)にまで移動させて、落
下させることができる。さらに、回転筒48bの下方に
は磁性金属ホッパ48dおよび磁性金属回収箱48eが
配されており、回転筒48bから離脱した磁性金属Fを
磁性金属ホッパ48dを介して磁性金属回収箱48eに
落下させることができる。
【0024】回転筒48bの永久磁石48c側の下方に
は開口48fが設けられており、この開口48fの下方
には一対の回転軸48g、48hに巻回された無端ベル
ト48jが横設されている。回転軸48hには交流磁場
発生用の電磁石48kが内蔵されている。これにより、
回転筒48b側から落下してきた被選別物を無端ベルト
48jに載置して搬送可能である。また、電磁石48k
による交流磁場の作用で渦電流が発生するので、被選別
物に含まれるアルミニウム等の非磁性金属ALは無端ベ
ルト48jから飛ばされることになる。したがって、非
磁性金属ALは飛ばされて無端ベルト48jから離れた
側に落下し、紙、プラスチック、ガラス等の非金属Gは
無端ベルト48jの折り返し部分から下に落下するので
非磁性金属ALと非金属Gとを分離できる。
【0025】さらに、無端ベルト48jから飛ばされた
非磁性金属ALと無端ベルト48jの折り返し部分から
落下した非金属Gとの落下コース分離させるための仕切
り板48mが設置されており、非磁性金属ALと非金属
Gとが落下中に混合することを防止している。これによ
り、無端ベルト48jから離脱した非磁性金属AL、非
金属Gはそれぞれ別個の落下コースを辿り、非磁性金属
ALは非磁性金属回収箱48nに落下し、非金属Gは非
金属回収箱48pに落下することになる。
【0026】次に、上記の構成になる廃棄物処理装置1
0の動作について説明する。まず、廃棄物処理装置10
を稼動させて、小型破砕機14の投入口12から廃棄物
を収納したごみ袋Bを投入する。小型破砕機14はごみ
袋Bと共に廃棄物を破砕して破砕物Hとしてパイプライ
ン18に排出する。各小型破砕機14で廃棄物を破砕し
て排出する。廃棄物を複数の小型破砕機14に同時に投
入して破砕処理を実施でき、1基の小型破砕機14に連
続して投入することも可能である。したがって、廃棄物
を車両Tの乗降口16やごみ取り出し口から取り出し
て、その近傍に設置されている任意の小型破砕機14に
投入できるので、廃棄物を入れたごみ袋Bを人手やター
レットで搬送する必要はない。
【0027】小型破砕機14で破砕されて排出された破
砕物Hは、パイプライン18内を圧送されて第1エアチ
ャンバ24内に放出される。第1エアチャンバ24内部
は軽質物パイプ26および第2エアチャンバ28を介し
てパワーユニット30によって吸引されているので、パ
イプライン18を圧送されて第1エアチャンバ24内に
進入した破砕物Hは相対的に減圧されることになり第1
エアチャンバ24の胴24a内部に分散・浮遊する。ま
た、第1エアチャンバ24では、インレットノズル24
b〜胴24a〜アウトレットノズル24cの空気の流れ
が生じているので、胴24a内に分散・浮遊している破
砕物Hの軽質物は上述の空気の流れに従ってアウトレッ
トノズル24cから排出され、軽質物パイプ26を経て
第2エアチャンバ28へ移送される。他方、破砕物Hの
重質物は徐々に沈降して胴24a下部に設置されている
ダンパ24dの上側に堆積する。ダンパ24dの上側に
堆積した重質物は適宜のタイミングでのダンパ24d、
24eの開閉操作によって破砕機32へと排出される。
【0028】破砕機32に排出された重質物は、破砕機
32において破砕されて2次破砕物H2とされる。この
2次破砕物H2は破砕機32による破砕で生じた重質物
と軽質物との混合物となっている。2次破砕物H2は、
排出ノズル34から排出され第3エアチャンバ36へと
圧送される。第3エアチャンバに進入した2次破砕物H
2は、ミキサ42の吸入管42cから回転ドラム42g
内に吸入され、回転ドラム42gの回転に伴ってバッフ
ル42jに衝突し、塊状物は分塊される。塊状物が分解
されると、これに含まれていた軽質物は回転ドラム42
g内部で浮遊し、空気と共に吐出管42dから排出され
る。また、重質物は回転ドラム42gの下部に集積さ
れ、落下口42hからスクリュコンベア42bへと落下
する。
【0029】吐出管42dから排出された軽質物は、ア
ウトレットノズル36cを経て軽質物パイプ26へと排
出され、第2エアチャンバ28に移送される。他方、落
下口42hから落下した重質物は、スクリュコンベア4
2bによって搬送され、下部36bから排出される。な
お、スクリュコンベア42bによる搬送は、上述の分塊
が十分になされなかった塊状物を分解する効果も発揮す
るので、未分塊の塊状物が下部36bから排出されるこ
とは防止される。
【0030】第3エアチャンバ36の下部36bから排
出された重質物は、第4エアチャンバ44に移送され
て、上述の第1エアチャンバ24におけると同様に分散
・浮遊させられる。これにより、重質物に混入していた
軽質物が分離されアウトレットノズル44bから軽質物
パイプ26へと排出される。一方、重質物は、第4エア
チャンバ44の底部に沈降、堆積し、適宜のタイミング
で下部44cから排出される。
【0031】第4エアチャンバ44の下部44cから排
出された重質物は電磁選別機48に投入される。電磁選
別機48においては、まず永久磁石48cと回転筒48
bとの働きによって磁性金属Fが分離され、磁性金属回
収箱48eに集積される。列車内で生じる廃棄物の場
合、磁性金属Fは飲料の缶等に由来する鉄または鋼であ
るので回収して有効に再利用できる。
【0032】磁性金属Fを分離された重質物は、無端ベ
ルト48j上に落下し無端ベルト48jによって移送さ
れる。重質物が回転軸48h付近に至ると、電磁石48
kによる交流磁場によって発生する渦電流の作用で、重
質物に含まれるアルミニウム等の非磁性金属ALは無端
ベルト48jから飛ばされ、仕切り板48mによって落
下コースを規制され、非磁性金属回収箱48nに落下、
集積される。列車内で生じる廃棄物の場合、非磁性金属
ALは飲料の缶等に由来するアルミニウムが殆どである
ので回収して有効に再利用できる。また、無端ベルト4
8jによって移送されて無端ベルト48jの折り返し部
分に至った非金属Gは、無端ベルト48jから離脱して
落下する。この際、仕切り板48mによって非磁性金属
ALと非金属Gとが落下中に混合することは防止され
る。
【0033】このように、電磁選別機48では、主とし
て鉄または鋼である磁性金属F、主としてアルミニウム
である非磁性金属ALおよび非金属Gを効率よく、正確
に分離、集積する。したがって、鉄および鋼(磁性金属
F)、アルミニウム(非磁性金属AL)のリサイクルが
容易である。
【0034】一方、第1エアチャンバ24、第3エアチ
ャンバ36および第4エアチャンバ44から排出され、
軽質物パイプ26を経て第2エアチャンバ28に移送さ
れた軽質物は、第2エアチャンバ28内部で徐々に沈降
し、底部に堆積する。堆積した軽質物は適宜のタイミン
グで下部28cから排出され、例えばトラックで焼却設
備等へ搬出される。
【0035】なお、図8に示す減容パッキング機60を
使用して、第2エアチャンバ28から直接トラックに積
み込まずに、減容してから搬出することも可能である。
図8に示すように、減容パッキング機60は、箱状のパ
ッキングユニット62とルーツポンプ64を内蔵する吸
引ユニット66とで構成される。ルーツポンプ64の吸
入側にはフレキシブルホース68が取り付けられてい
る。このフレキシブルホース68の端部68aは、パッ
キングユニット62の下部に設けられた接続ノズル70
と着脱可能である。また、接続ノズル70はレバー72
を介して開閉操作可能である。このような構成により、
図示のようにパッキングユニット62と吸引ユニット6
6とを接続し、接続ノズル70を開放した状態でルーツ
ポンプ64を稼動させれば、パッキングユニット62内
を減圧することができる。
【0036】この減容パッキング機60は、図3(b)
に示すように、第2エアチャンバ28の下部28cに、
パッキングユニット62を接続して使用される。上述の
ように第2エアチャンバ28内に堆積した軽質物を下部
28cからパッキングユニット62内に排出し、接続ノ
ズル70を開放しておいて吸引ユニット66を稼動させ
る。すると、パッキングユニット62内部が減圧され、
パッキングユニット62内に蓄積された軽質物は圧縮、
減容される。さらに、パッキングユニット62内に設定
量の軽質物が蓄積、減容された後、レバー72を操作し
て接続ノズル70閉鎖し、ルーツポンプ64を停止す
る。この後、フレキシブルホース68を接続ノズル70
から切り離してパッキングユニット62と吸引ユニット
66とを分離する。
【0037】分離されたパッキングユニット62は、軽
質物を収容したままトラック等に積み込まれ、例えば焼
却施設へ運ばれる。焼却施設では、パッキングユニット
62から軽質物を取り出して焼却する。空になったパッ
キングユニット62は回収して繰り返し使用される。
【0038】また、パッキングユニット62を分離され
た吸引ユニット66には別のパッキングユニット62を
接続して上述と同様の作業を行うことができる。以上の
ように、本実施例の廃棄物処理装置10においては、駅
のホーム下および線間に複数設置されている小型破砕機
14に、車両Tの乗降口16やごみ取り出し口から取り
出したごみ袋Bを投入するだけで、破砕、選別して排出
されるので、人手による作業は車両内での廃棄物の回収
と小型破砕機14への投入だけでよい。このため多量の
廃棄物を迅速に処理することが可能である。
【0039】また、ごみ袋Bを集積する必要がないの
で、軌道上の搬送やホーム下の搬送など必ずしも良好と
はいえない環境での作業は不要となる。しかも、廃棄物
中の金属を効果的に回収できるので、資源のリサイクル
に有効である。
【0040】さらに、減容パッキング機60を使用すれ
ば軽質物の見かけ体積を減容できるので、その後の処
理、例えば焼却施設等への搬出に当たって、作業を効率
よく実施できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の廃
棄物処理装置においては、廃棄物を破砕手段に投入する
だけで重質物と軽質物とに分離できるので、多量の廃棄
物を効率よく処理できる。また、破砕手段を適宜の位置
に分散配置すれば、破砕手段までの廃棄物の移送も簡単
である。請求項2記載の構成とすれば、2次選別エアチ
ャンバの選別効率が良くなる。
【0042】次に、請求項3記載の構成とすれば、電磁
選別手段が、浮遊選別手段から排出された重質物を磁性
金属、非磁性金属および非金属に選別する。このため、
廃棄物中の金属を効果的に回収でき、資源のリサイクル
に有効である。また、請求項4記載の構成とすると、減
容手段が、浮遊選別手段から排出された軽質物の見かけ
体積を減容するので、その後の処理、例えば焼却施設等
への搬出に当たって、作業を効率よく実施できる。
【0043】さらに、請求項5記載の構成とすれば、破
砕手段は、設定された位置に停車した車両の廃棄物取り
出し口付近に対応させて駅構内に設置されているので、
車両から収集した廃棄物を直接破砕手段に投入できる。
このため、軌道上の搬送やホーム下の搬送など、必ずし
も良好とはいえない環境での作業は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の廃棄物処理装置の小型破砕機の配置
の説明図である。
【図2】 実施例の廃棄物処理装置の小型破砕機の構造
の説明図であり、図2(a)は正面側の断面図、図2
(b)は側面側の断面図である。
【図3】 実施例の廃棄物処理装置の装置配置の説明図
であり、図3(a)は全体の配置の説明図、図3(b)
は減容パッキング機を第2エアチャンバに装着した状態
の配置の説明図である。
【図4】 実施例の廃棄物処理装置の第1エアチャンバ
の構造の説明図である。
【図5】 実施例の廃棄物処理装置のパワーユニットの
構造の説明図である。
【図6】 実施例の廃棄物処理装置の第3エアチャンバ
に内蔵されているミキサの構造の説明図であり、図6
(a)は正面断面図、図6(b)は側面断面図である。
【図7】 実施例の廃棄物処理装置の電磁選別機の構造
の説明図である。
【図8】 実施例の廃棄物処理装置の減容パッキング機
の構造の説明図である。
【図9】 従来の駅構内における廃棄物処理の作業手順
の説明図である。
【符号の説明】
10・・・廃棄物処理装置、12・・・投入口、14・
・・小型破砕機(破砕手段)、16・・・乗降口(廃棄
物取り出し口)、18・・・パイプライン(搬送手
段)、20・・・コンプレッサ(搬送手段)、22・・
選別部、24・・・第1エアチャンバ(1次選別エア
チャンバ)、26・・・軽質物パイプ、28・・・第2
エアチャンバ、30・・・パワーユニット、36・・・
第3エアチャンバ(2次選別エアチャンバ)、42・・
ミキサ、44・・・第4エアチャンバ、48・・・電
磁選別機(電磁選別手段)、60・・・減容パッキング
機(減容手段)、62・・・パッキングユニット(減容
手段)、66・・・吸引ユニット(減容手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B07B 9/00 B09B 5/00 ZABL B65F 5/00 B03C 1/24 A (73)特許権者 592224596 日本電産コパル精密部品株式会社 東京都板橋区志村2丁目18番10号 (72)発明者 久保浦 正志 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 中村 晃一 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊介 東京都港区三田1丁目4番28号 日本電 気環境エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 長谷川 常栄 東京都板橋区志村2丁目16番20号 コパ ル精密部品株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−82974(JP,A) 特開 昭60−242103(JP,A) 特開 平5−132107(JP,A) 特開 昭58−40180(JP,A) 実開 昭63−130177(JP,U) 実開 平4−87570(JP,U) 特公 昭54−16144(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 - 5/00 B07B 4/00 - 9/00 B65F 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された廃棄物を破砕して破砕物とし
    て排出する複数の破砕手段と、 上記破砕物を気相中で浮遊選別し重質物と軽質物とに分
    離して排出する1次選別エアチャンバと、内壁に複数のバッフルが立設された回転ドラム内に 上記
    1次選別エアチャンバからの上記重質物としての排出物
    を受け容れ、上記回転ドラムを回転させることにより
    受け容れ物に含まれる塊状物を分塊し、該受け容れ物を
    さらに重質物と軽質物とに分離して排出する2次選別エ
    アチャンバと、 上記複数の破砕手段から排出された破砕物を上記1次選
    別エアチャンバへ搬送する搬送手段とを設けたことを特
    徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 上記第1次選別エアチャンバから排出さ
    れた重質物を破砕して2次破砕物とする破砕機を、上記
    1次選別エアチャンバと2次選別エアチャンバとの間に
    配したことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記2次選別エアチャンバから排出され
    た重質物を磁性金属、非磁性金属および非金属に選別す
    る電磁選別手段を設けたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 上記1次選別エアチャンバ及び2次選別
    エアチャンバから排出された軽質物の見かけ体積を減容
    する減容手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか記載の廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 上記破砕手段は、設定された位置に停車
    した車両の廃棄物取り出し口付近に対応させて駅構内に
    設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか記載の廃棄物処理装置。
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