JPH05154844A - プラスチックの分別方法および分別装置 - Google Patents
プラスチックの分別方法および分別装置Info
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- JPH05154844A JPH05154844A JP34862591A JP34862591A JPH05154844A JP H05154844 A JPH05154844 A JP H05154844A JP 34862591 A JP34862591 A JP 34862591A JP 34862591 A JP34862591 A JP 34862591A JP H05154844 A JPH05154844 A JP H05154844A
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プラスチックを細い種類別に、確実に分別、
回収する簡単な方法および装置を提供する。 【構成】 種類別に特定する所定の濃度に磁性体を混入
したプラスチック材Ｐａ，Ｐｂ，Ｐｃ，Ｐｄを破砕し
て、分別機１０の磁力選鉱機３０中を搬送する。磁力選
鉱機３０は複数台配設され、各磁力選鉱機３０には磁力
を異ならせた磁石を有し、この磁石の磁力は搬送方向上
流の磁石の磁力を最小とし、搬送方向下流にゆくに従っ
て順次磁力を強め、最も下流の磁石の磁力を最強とす
る。そして、磁性体を最大量混入したプラスチック材Ｐ
ａは最初の磁力選鉱機３０に吸着されて回収される。さ
らに、プラスチック材の磁性体の含有量と磁性体の磁力
との関係により、プラスチック材は順次その下流に配し
た磁力選鉱機３０に吸着され回収される。
回収する簡単な方法および装置を提供する。 【構成】 種類別に特定する所定の濃度に磁性体を混入
したプラスチック材Ｐａ，Ｐｂ，Ｐｃ，Ｐｄを破砕し
て、分別機１０の磁力選鉱機３０中を搬送する。磁力選
鉱機３０は複数台配設され、各磁力選鉱機３０には磁力
を異ならせた磁石を有し、この磁石の磁力は搬送方向上
流の磁石の磁力を最小とし、搬送方向下流にゆくに従っ
て順次磁力を強め、最も下流の磁石の磁力を最強とす
る。そして、磁性体を最大量混入したプラスチック材Ｐ
ａは最初の磁力選鉱機３０に吸着されて回収される。さ
らに、プラスチック材の磁性体の含有量と磁性体の磁力
との関係により、プラスチック材は順次その下流に配し
た磁力選鉱機３０に吸着され回収される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック、特に廃
棄物として排出されたプラスチックを種類別に簡単に分
別する方法および分別する装置に関する。
棄物として排出されたプラスチックを種類別に簡単に分
別する方法および分別する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識が高まり、
資源のリサイクル化が要求されている。例えば、自動車
に対しては、近い将来に廃車となった車は製造者責任を
問われて製造者側が引き取り、処分しなければならない
傾向にある。自動車の場合における材料のリサイクルは
図３に示すように行われている。すなわち、素材メ−カ
１で製造した素材２は自動車メ−カ３に納入され、組み
立られて自動車４として完成される。自動車４は使用者
５により使用され、最終的には廃車処分６される。廃車
処分となった自動車は解体業者７に引き取られ、再度利
用できる部品８と、利用できない物９とに分けられる。
利用できない物９はシュレッダ−業者１０により鉄、非
鉄金属１３とそれ以外の物（ダスト）１１等に分類され
る。鉄、非鉄金属１３は素材メ−カ１に搬入され再生さ
れる。そして、ダスト１１は廃棄物として処分される。
しかし、昨今廃棄物処理場の確保が困難となり、ダスト
の処理コストが上昇している。ダスト１１にはプラスチ
ック、ゴム、ガラス等が混入されているので、これらを
分別できれば大きな再生価値が生じることもあり、ダス
トの細分別収集が研究されている。例えば、実開平１−
１２８８４３号公報には磁気分離機を用いて磁気を帯び
た物質を磁気を帯びていない物質から分離する方法が開
示されている。また、一部ではダストを燃焼して熱エネ
ルギ−として回収する方法が考えられているが、燃焼に
より有害ガスを発生するプラスチックが混入している場
合があり、この場合には高価な除害施設を設ける必要が
生じた。
資源のリサイクル化が要求されている。例えば、自動車
に対しては、近い将来に廃車となった車は製造者責任を
問われて製造者側が引き取り、処分しなければならない
傾向にある。自動車の場合における材料のリサイクルは
図３に示すように行われている。すなわち、素材メ−カ
１で製造した素材２は自動車メ−カ３に納入され、組み
立られて自動車４として完成される。自動車４は使用者
５により使用され、最終的には廃車処分６される。廃車
処分となった自動車は解体業者７に引き取られ、再度利
用できる部品８と、利用できない物９とに分けられる。
利用できない物９はシュレッダ−業者１０により鉄、非
鉄金属１３とそれ以外の物（ダスト）１１等に分類され
る。鉄、非鉄金属１３は素材メ−カ１に搬入され再生さ
れる。そして、ダスト１１は廃棄物として処分される。
しかし、昨今廃棄物処理場の確保が困難となり、ダスト
の処理コストが上昇している。ダスト１１にはプラスチ
ック、ゴム、ガラス等が混入されているので、これらを
分別できれば大きな再生価値が生じることもあり、ダス
トの細分別収集が研究されている。例えば、実開平１−
１２８８４３号公報には磁気分離機を用いて磁気を帯び
た物質を磁気を帯びていない物質から分離する方法が開
示されている。また、一部ではダストを燃焼して熱エネ
ルギ−として回収する方法が考えられているが、燃焼に
より有害ガスを発生するプラスチックが混入している場
合があり、この場合には高価な除害施設を設ける必要が
生じた。
【０００３】そこで、ダスト中のプラスチックを種類別
に分類する必要が生じる。プラスチックを分類する方法
には次の方法が知られている。 （１） 傾斜させた振動スクリ−ン上に被分類物を流下
させ、スクリ−ン下から風を当てる。この方法は比重差
によって分離する乾式の方法であって、簡単な装置です
む（例えば実開昭６３−１２２６７９号公報参照）。 （２） 電磁線を照射して電磁線の吸収度により分離す
る方法（特開昭６４−５３１４２号公報参照）。その
他、水または比重液を用いて浮くものと沈むものとに分
別する方法、プラスチックにより静電気の発生あるいは
帯電性が異なることを利用した分離方法、プラスチック
を−２０℃位に冷却して破砕すると、脆化温度の差によ
り破砕の大きさが異なってくるが、それを篩分級装置に
より分類する方法等が一般的に行われている。
に分類する必要が生じる。プラスチックを分類する方法
には次の方法が知られている。 （１） 傾斜させた振動スクリ−ン上に被分類物を流下
させ、スクリ−ン下から風を当てる。この方法は比重差
によって分離する乾式の方法であって、簡単な装置です
む（例えば実開昭６３−１２２６７９号公報参照）。 （２） 電磁線を照射して電磁線の吸収度により分離す
る方法（特開昭６４−５３１４２号公報参照）。その
他、水または比重液を用いて浮くものと沈むものとに分
別する方法、プラスチックにより静電気の発生あるいは
帯電性が異なることを利用した分離方法、プラスチック
を−２０℃位に冷却して破砕すると、脆化温度の差によ
り破砕の大きさが異なってくるが、それを篩分級装置に
より分類する方法等が一般的に行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】実開平１−１２８８４
３号公報に記載の方法は素材別に大まかな分別は可能で
あるが、磁気を持たない素材、特にプラスチックの科学
的性質による細かな分別をすることができない不都合が
あった。また、前記（１）の分別方法は成形品の粉砕品
やペレット等の選別には有効であるが、原料の粒径や形
状がそろっている必要がある。また、（２）記載の方法
は被分別材板の厚さによって電磁線の吸収度が違ってく
る危惧があった。さらに、この方法は電磁線照射手段、
電磁線強度測定手段および強度別に分離する電気機械系
を必要とする複雑な方法であった。そこで、本発明はプ
ラスチックを細かい種類別に、確実に分別、回収する、
簡単な方法および分別装置を提供するものである。
３号公報に記載の方法は素材別に大まかな分別は可能で
あるが、磁気を持たない素材、特にプラスチックの科学
的性質による細かな分別をすることができない不都合が
あった。また、前記（１）の分別方法は成形品の粉砕品
やペレット等の選別には有効であるが、原料の粒径や形
状がそろっている必要がある。また、（２）記載の方法
は被分別材板の厚さによって電磁線の吸収度が違ってく
る危惧があった。さらに、この方法は電磁線照射手段、
電磁線強度測定手段および強度別に分離する電気機械系
を必要とする複雑な方法であった。そこで、本発明はプ
ラスチックを細かい種類別に、確実に分別、回収する、
簡単な方法および分別装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックの
分別方法は、種類別に所定濃度の磁性体含有のプラスチ
ックを破砕する工程と、段階的に順次磁力を強くした複
数の磁石を進行方向に配設した搬送路上を破砕した磁性
体含有のプラスチックを搬送する間に、それぞれの磁石
の磁力に反応する磁性体を含有するプラスチックが磁石
に吸着される工程と、それぞれの磁石が吸着した磁性体
含有のプラスチックを順次回収する工程とを具備する。
分別方法は、種類別に所定濃度の磁性体含有のプラスチ
ックを破砕する工程と、段階的に順次磁力を強くした複
数の磁石を進行方向に配設した搬送路上を破砕した磁性
体含有のプラスチックを搬送する間に、それぞれの磁石
の磁力に反応する磁性体を含有するプラスチックが磁石
に吸着される工程と、それぞれの磁石が吸着した磁性体
含有のプラスチックを順次回収する工程とを具備する。
【０００６】本発明のプラスチックの分別装置は、種類
別に所定濃度の磁性体含有のプラスチックを破砕する手
段と、段階的に順次磁力を強くした複数の磁石を進行方
向に配設した搬送路上を破砕した磁性体含有のプラスチ
ックを搬送する間に、それぞれの磁石の磁力に反応する
磁性体を含有するプラスチックを磁石に吸着させる手段
と、それぞれの磁石が吸着した磁性体含有のプラスチッ
クを順次回収する手段とを具備する。
別に所定濃度の磁性体含有のプラスチックを破砕する手
段と、段階的に順次磁力を強くした複数の磁石を進行方
向に配設した搬送路上を破砕した磁性体含有のプラスチ
ックを搬送する間に、それぞれの磁石の磁力に反応する
磁性体を含有するプラスチックを磁石に吸着させる手段
と、それぞれの磁石が吸着した磁性体含有のプラスチッ
クを順次回収する手段とを具備する。
【０００７】
【作用】種類毎に磁性体の含有量を異ならせたプラスチ
ックは、磁石の磁力に対応する磁性体量を有する１種類
のプラスチックが搬送途上に設置された１つの磁石に反
応し、その磁石に吸着される。そして、各磁石毎に吸着
されたプラスチックを回収すると、それぞれ特定量の磁
性体含有のプラスチックが分別、回収される。
ックは、磁石の磁力に対応する磁性体量を有する１種類
のプラスチックが搬送途上に設置された１つの磁石に反
応し、その磁石に吸着される。そして、各磁石毎に吸着
されたプラスチックを回収すると、それぞれ特定量の磁
性体含有のプラスチックが分別、回収される。
【０００８】
【実施例】この実施例は、４種類のプラスチック材を使
用した自動車を廃車した時にダストとして排出される廃
プラスチックを種類別に回収する場合に、本発明のプラ
スチックの分別方法および分別装置を利用している。こ
の実施例を図面を参照しながら工程順に説明する。
用した自動車を廃車した時にダストとして排出される廃
プラスチックを種類別に回収する場合に、本発明のプラ
スチックの分別方法および分別装置を利用している。こ
の実施例を図面を参照しながら工程順に説明する。
【０００９】素材製造工程 ４種類のプラスチックの原料に対し、種類別に所定の濃
度の磁性体、例えば鉄(Fe）を混入する。すなわち、第
１のプラスチック原料Ｐ１に対しては鉄分を（Ｎ＋１）
％混入してプラスチック材Ｐａを製造する。同様にし
て、第２のプラスチック原料Ｐ２に対しては鉄分を（Ｎ
＋２）％混入してプラスチック材Ｐｂとし、第３のプラ
スチック原料Ｐ３に対しては鉄分を（Ｎ＋３）％混入し
てプラスチック材Ｐｃとし、第４のプラスチック原料Ｐ
４に対しては鉄分を（Ｎ＋４）％混入したプラスチック
材Ｐｄをそれぞれ製造する。ここで、鉄分の混合量は
（Ｎ＋１）＞（Ｎ＋２）＞（Ｎ＋３）＞（Ｎ＋４）の関
係となっている。
度の磁性体、例えば鉄(Fe）を混入する。すなわち、第
１のプラスチック原料Ｐ１に対しては鉄分を（Ｎ＋１）
％混入してプラスチック材Ｐａを製造する。同様にし
て、第２のプラスチック原料Ｐ２に対しては鉄分を（Ｎ
＋２）％混入してプラスチック材Ｐｂとし、第３のプラ
スチック原料Ｐ３に対しては鉄分を（Ｎ＋３）％混入し
てプラスチック材Ｐｃとし、第４のプラスチック原料Ｐ
４に対しては鉄分を（Ｎ＋４）％混入したプラスチック
材Ｐｄをそれぞれ製造する。ここで、鉄分の混合量は
（Ｎ＋１）＞（Ｎ＋２）＞（Ｎ＋３）＞（Ｎ＋４）の関
係となっている。
【００１０】成形工程 各素材、第１のプラスチック材Ｐａ、第２のプラスチッ
ク材Ｐｂ、第３のプラスチック材Ｐｃ、第４のプラスチ
ック材Ｐｄにより、自動車用のプラスチック部品を成
形、製造する。
ク材Ｐｂ、第３のプラスチック材Ｐｃ、第４のプラスチ
ック材Ｐｄにより、自動車用のプラスチック部品を成
形、製造する。
【００１１】自動車組立て工程 プラスチック部品を含めた各種素材の部品を組み合わせ
て、自動車を組み立てる。 自動車解体工程 使用者により寿命まで使用された自動車は解体業者によ
り解体され、そのままの状態で再度利用できる部品と、
その他の物とに分離される。再度利用できる部品は鉄、
非鉄金属等で形成されている部品であって、これらは素
材メ−カにわたり、自動車の部品として利用される。再
利用できる物を取り除くとプラスチック、ゴム、ガラス
等が残留物となる。これらの残留物はダストＤとしてシ
ュレッダ−にかけられ、細かく破砕される。
て、自動車を組み立てる。 自動車解体工程 使用者により寿命まで使用された自動車は解体業者によ
り解体され、そのままの状態で再度利用できる部品と、
その他の物とに分離される。再度利用できる部品は鉄、
非鉄金属等で形成されている部品であって、これらは素
材メ−カにわたり、自動車の部品として利用される。再
利用できる物を取り除くとプラスチック、ゴム、ガラス
等が残留物となる。これらの残留物はダストＤとしてシ
ュレッダ−にかけられ、細かく破砕される。
【００１２】分別工程 細かく破砕されたたダストＤは種類別分別機に搬送され
る。種類別分別機を図１により説明する。種類別分別機
１０は細かく破砕したダストを供給するダストホッパ−
２０と、複数台の磁力選鉱機３０と、分別された物を収
納する回収ホッパ−４０とを有している。複数台の磁力
選鉱機３０は供給用ホッパ−２０の排出部２１の真下に
配置する第１の磁力選鉱機３２と、第１の磁力選鉱機３
２の下部であって、進行方向上流から下流に向かって、
一端をそれぞれ重複するように第２の磁力選鉱機３４を
配設する。同様に、第２の磁力選鉱機３４の下部には第
３の磁力選鉱機３６を、第３の磁力選鉱機３６の下部に
は第４の磁力選鉱機３８を、段階的に上流から下流に向
かって順次配置する。
る。種類別分別機を図１により説明する。種類別分別機
１０は細かく破砕したダストを供給するダストホッパ−
２０と、複数台の磁力選鉱機３０と、分別された物を収
納する回収ホッパ−４０とを有している。複数台の磁力
選鉱機３０は供給用ホッパ−２０の排出部２１の真下に
配置する第１の磁力選鉱機３２と、第１の磁力選鉱機３
２の下部であって、進行方向上流から下流に向かって、
一端をそれぞれ重複するように第２の磁力選鉱機３４を
配設する。同様に、第２の磁力選鉱機３４の下部には第
３の磁力選鉱機３６を、第３の磁力選鉱機３６の下部に
は第４の磁力選鉱機３８を、段階的に上流から下流に向
かって順次配置する。
【００１３】それぞれの磁力選鉱機３０を図１、図２を
参照して説明する。図２は第１の磁力選鉱機３２と第２
の磁力選鉱機３４との重複配設部分を示している。第１
の磁力選鉱機３２は駆動プ−リ３２１と従動プ−リ３２
３と、両プ−リに懸け渡されたベルトコンベア−３２５
とを有する。従動プ−リ３２３には大きな磁力を有する
磁石が埋め込まれている。同様に第２の磁力選鉱機３４
は駆動プ−リ３４１と磁石を埋め込んである従動プ−リ
３４３と、両プ−リに懸け渡されたベルトコンベア−３
４５とを有し、第３の磁力選鉱機３６は駆動プ−リ３６
１と磁石を埋め込んである従動プ−リ３６３と、両プ−
リに懸け渡されたベルトコンベア−３６５とを有し、第
４の磁力選鉱機３８は駆動プ−リ３８１と磁石を埋め込
んである従動プ−リ３８３と、両プ−リに懸け渡された
ベルトコンベア−３８５とを有している。従動プ−リに
埋め込んである磁石の磁力は、従動プ−リ３２３の磁力
＜従動プ−リ３４３の磁力＜従動プ−リ３６３の磁力＜
従動プ−リ３８３の磁力、の関係となっている。各従動
プ−リ側の下部にはそれぞれベルトコンベア−３２５、
３４５、３６５、３８５方向に開口した回収ホッパ−４
１、４２、４３、４４を配設する。さらに、最終個所に
配設した回収ホッパ−４４に隣接して回収ホッパ−４５
を配設する。
参照して説明する。図２は第１の磁力選鉱機３２と第２
の磁力選鉱機３４との重複配設部分を示している。第１
の磁力選鉱機３２は駆動プ−リ３２１と従動プ−リ３２
３と、両プ−リに懸け渡されたベルトコンベア−３２５
とを有する。従動プ−リ３２３には大きな磁力を有する
磁石が埋め込まれている。同様に第２の磁力選鉱機３４
は駆動プ−リ３４１と磁石を埋め込んである従動プ−リ
３４３と、両プ−リに懸け渡されたベルトコンベア−３
４５とを有し、第３の磁力選鉱機３６は駆動プ−リ３６
１と磁石を埋め込んである従動プ−リ３６３と、両プ−
リに懸け渡されたベルトコンベア−３６５とを有し、第
４の磁力選鉱機３８は駆動プ−リ３８１と磁石を埋め込
んである従動プ−リ３８３と、両プ−リに懸け渡された
ベルトコンベア−３８５とを有している。従動プ−リに
埋め込んである磁石の磁力は、従動プ−リ３２３の磁力
＜従動プ−リ３４３の磁力＜従動プ−リ３６３の磁力＜
従動プ−リ３８３の磁力、の関係となっている。各従動
プ−リ側の下部にはそれぞれベルトコンベア−３２５、
３４５、３６５、３８５方向に開口した回収ホッパ−４
１、４２、４３、４４を配設する。さらに、最終個所に
配設した回収ホッパ−４４に隣接して回収ホッパ−４５
を配設する。
【００１４】このように構成された種類別分別機１０の
作用を説明する。ダスト供給用ホッパ−２０の排出部２
１から一定量ずつ供給される破砕されたダストＤは、矢
印Ｙ方向に進行する第１の磁力選鉱機３２のベルトコン
ベア−３２５上に落下する。ベルトコンベア−３２５に
載置されて矢印Ｙ方向に搬送されるダスト中の磁性体を
多量に含有するダスト、例えば、最も多量に磁性体を含
有する第１のプラスチック材Ｐａで形成されたダスト
は、弱い磁力であっても従動プ−リ３２３の磁力に吸引
されてベルトコンベア−３２５面に吸着した状態で進行
し、従動プ−リ３２３の磁力の影響が消滅した所で落下
する。そして、下部に開口する回収ホッパ−４１に回収
され、堆積場所にプラスチック材Ｐａとして堆積され
る。従動プ−リ３２３の磁力に反応せず、第１の磁力選
鉱機３２で回収されなかったダストは、第１の磁力選鉱
機３２の下部に配置する第２の磁力選鉱機３４のベルト
コンベア−３４５上に落下する。
作用を説明する。ダスト供給用ホッパ−２０の排出部２
１から一定量ずつ供給される破砕されたダストＤは、矢
印Ｙ方向に進行する第１の磁力選鉱機３２のベルトコン
ベア−３２５上に落下する。ベルトコンベア−３２５に
載置されて矢印Ｙ方向に搬送されるダスト中の磁性体を
多量に含有するダスト、例えば、最も多量に磁性体を含
有する第１のプラスチック材Ｐａで形成されたダスト
は、弱い磁力であっても従動プ−リ３２３の磁力に吸引
されてベルトコンベア−３２５面に吸着した状態で進行
し、従動プ−リ３２３の磁力の影響が消滅した所で落下
する。そして、下部に開口する回収ホッパ−４１に回収
され、堆積場所にプラスチック材Ｐａとして堆積され
る。従動プ−リ３２３の磁力に反応せず、第１の磁力選
鉱機３２で回収されなかったダストは、第１の磁力選鉱
機３２の下部に配置する第２の磁力選鉱機３４のベルト
コンベア−３４５上に落下する。
【００１５】第２の磁力選鉱機３４のベルトコンベア−
３４５上のダストはベルトコンベア−に搬送されて矢印
Ｙ方向に進行する。そして、第１の磁力選鉱機３２の従
動プ−リ３２３の磁力より強い磁力の磁石を埋め込んだ
第２の磁力選鉱機３４の従動プ−リ３４３の磁力で吸着
されるダスト、例えば、２番目に磁性体を多く含有した
プラスチック材Ｐｂで形成されたダストが、従動プ−リ
３４３の磁力に吸引されて、ベルトコンベア−３４５面
に吸着した状態で進行し、従動プ−リ３４３の磁力の吸
着力が消滅した所で落下し、回収ホッパ−４２に回収さ
れ、堆積場所にプラスチック材Ｐｂが堆積される。従動
プ−リ３４３の磁力に反応せず、回収されなかったダス
トは第３の磁力選鉱機３６のベルトコンベア−３６５上
に落下する。
３４５上のダストはベルトコンベア−に搬送されて矢印
Ｙ方向に進行する。そして、第１の磁力選鉱機３２の従
動プ−リ３２３の磁力より強い磁力の磁石を埋め込んだ
第２の磁力選鉱機３４の従動プ−リ３４３の磁力で吸着
されるダスト、例えば、２番目に磁性体を多く含有した
プラスチック材Ｐｂで形成されたダストが、従動プ−リ
３４３の磁力に吸引されて、ベルトコンベア−３４５面
に吸着した状態で進行し、従動プ−リ３４３の磁力の吸
着力が消滅した所で落下し、回収ホッパ−４２に回収さ
れ、堆積場所にプラスチック材Ｐｂが堆積される。従動
プ−リ３４３の磁力に反応せず、回収されなかったダス
トは第３の磁力選鉱機３６のベルトコンベア−３６５上
に落下する。
【００１６】そして、第３の磁力選鉱機３６のベルトコ
ンベア−３６５上のダストは矢印Ｙ方向に搬送され、第
２の磁力選鉱機３４の従動プ−リ３４３の磁石より強い
磁石を埋め込んだ第３の磁力選鉱機３６の従動プ−リ３
６３の磁力に吸着するダスト、例えば、３番目に磁性体
を多く含有したプラスチック材Ｐｃで形成されたダスト
が従動プ−リ３６３の磁力に吸引されて、ベルトコンベ
ア−３６５面に吸着した状態で進行し、従動プ−リ３６
３の磁力の影響が消滅したところで落下し、回収ホッパ
−４３に回収され、堆積場所にプラスチックＰｃが堆積
される。従動プ−リ３６３の磁力に反応せず、回収され
なかったダストは第４の磁力選鉱機３８のベルトコンベ
ア−３８５上に落下する。
ンベア−３６５上のダストは矢印Ｙ方向に搬送され、第
２の磁力選鉱機３４の従動プ−リ３４３の磁石より強い
磁石を埋め込んだ第３の磁力選鉱機３６の従動プ−リ３
６３の磁力に吸着するダスト、例えば、３番目に磁性体
を多く含有したプラスチック材Ｐｃで形成されたダスト
が従動プ−リ３６３の磁力に吸引されて、ベルトコンベ
ア−３６５面に吸着した状態で進行し、従動プ−リ３６
３の磁力の影響が消滅したところで落下し、回収ホッパ
−４３に回収され、堆積場所にプラスチックＰｃが堆積
される。従動プ−リ３６３の磁力に反応せず、回収され
なかったダストは第４の磁力選鉱機３８のベルトコンベ
ア−３８５上に落下する。
【００１７】ベルトコンベア−３８５で矢印Ｙ方向に搬
送されるダストは、第３の磁力選鉱機３６の従動プ−リ
３６３の磁石より強い磁石を埋め込んだ第４の磁力選鉱
機３８の従動プ−リ３８３の磁力に吸着するダスト、例
えば、最も磁性体を少量しか含有していないプラスチッ
ク材Ｐｄで形成されたダストが、従動プ−リ３８３の最
強の磁力に吸引されて、ベルトコンベア−３８５面に吸
着した状態で進行し、従動プ−リ３８３の磁力の影響が
消滅したところで落下し、回収ホッパ−４４に回収さ
れ、堆積場所にプラスチック材Ｐｄが堆積される。そし
て、第４の磁力選鉱機３８の従動プ−リ３８３の最大の
磁力にも吸着しないダストは、磁性体を全く含有してい
ないプラスチックあるいはそれ以外のガラス、ゴム等の
残留ダストｄとして堆積される。
送されるダストは、第３の磁力選鉱機３６の従動プ−リ
３６３の磁石より強い磁石を埋め込んだ第４の磁力選鉱
機３８の従動プ−リ３８３の磁力に吸着するダスト、例
えば、最も磁性体を少量しか含有していないプラスチッ
ク材Ｐｄで形成されたダストが、従動プ−リ３８３の最
強の磁力に吸引されて、ベルトコンベア−３８５面に吸
着した状態で進行し、従動プ−リ３８３の磁力の影響が
消滅したところで落下し、回収ホッパ−４４に回収さ
れ、堆積場所にプラスチック材Ｐｄが堆積される。そし
て、第４の磁力選鉱機３８の従動プ−リ３８３の最大の
磁力にも吸着しないダストは、磁性体を全く含有してい
ないプラスチックあるいはそれ以外のガラス、ゴム等の
残留ダストｄとして堆積される。
【００１８】回収工程 堆積場所にプラスチックの種類別に分別されたプラスチ
ック材Ｐａ，Ｐｂ，Ｐｃ，Ｐｄをそれぞれに回収する。
そして、プラスチック材をすべて除去された残留のダス
トは廃棄処分される。上記のように本発明を廃車処分さ
れた車の廃プラスチックの分別に用いると、一連の磁力
選鉱機３０を通過するだけでダストは各種類別のプラス
チックに細かく分類され、回収することができる。ま
た、分類別に回収されたプラスチック材は他の素材が混
入していることがないので、再利用する場合に、その使
途を特定させるに、容易となる。
ック材Ｐａ，Ｐｂ，Ｐｃ，Ｐｄをそれぞれに回収する。
そして、プラスチック材をすべて除去された残留のダス
トは廃棄処分される。上記のように本発明を廃車処分さ
れた車の廃プラスチックの分別に用いると、一連の磁力
選鉱機３０を通過するだけでダストは各種類別のプラス
チックに細かく分類され、回収することができる。ま
た、分類別に回収されたプラスチック材は他の素材が混
入していることがないので、再利用する場合に、その使
途を特定させるに、容易となる。
【００１９】
【発明の効果】本発明のプラスチックの分別方法および
装置は、プラスチックの種類別に磁石の磁力に対する反
応が異なっていることを利用して分別しており、簡単な
設備により確実に細かい分別が可能となる。
装置は、プラスチックの種類別に磁石の磁力に対する反
応が異なっていることを利用して分別しており、簡単な
設備により確実に細かい分別が可能となる。
【００２０】そして、この方法を廃プラスチックの種類
別の分別に実行することにより、分別されたプラスチッ
クは純度が高く価値高いリサイクルが可能となり、さら
に、廃プラスチックの油化または固形燃料化の利用が容
易となる。また、ダストとして焼却処分をする場合に
は、燃焼時有害ガス等を発生させるプラスチック（塩化
ビニ−ル等）を確実に分別、除去できるので、従来のよ
うな特別なガス除去処理を行う燃焼設備を必要としな
い。
別の分別に実行することにより、分別されたプラスチッ
クは純度が高く価値高いリサイクルが可能となり、さら
に、廃プラスチックの油化または固形燃料化の利用が容
易となる。また、ダストとして焼却処分をする場合に
は、燃焼時有害ガス等を発生させるプラスチック（塩化
ビニ−ル等）を確実に分別、除去できるので、従来のよ
うな特別なガス除去処理を行う燃焼設備を必要としな
い。
【００２１】本発明のプラスチックの分別装置は被分別
プラスチックを上流から下流に搬送途上で種類別に分別
することができ、簡単な装置により経済的に確実な分類
が可能となる。そして、回収されたプラスチックは純度
が高く、再利用価値が高い。
プラスチックを上流から下流に搬送途上で種類別に分別
することができ、簡単な装置により経済的に確実な分類
が可能となる。そして、回収されたプラスチックは純度
が高く、再利用価値が高い。
【図１】本発明を適用する分別機の説明図。
【図２】磁力選鉱機の一部拡大説明図。
【図３】材料のリサイクル説明図。
１０ 分別機 ２０ 供給ホッパ− ３０ 磁力選鉱機 ４０ 回収ホッパ− ３２３、３４３、３６３、３８３ 磁石を埋め込んだ従
動プ−リ Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ プラスチック材 Ｄ 破砕ダスト ｄ 残留ダスト
動プ−リ Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄ プラスチック材 Ｄ 破砕ダスト ｄ 残留ダスト
Claims (2)
- 【請求項１】 磁性体含有のプラスチックを破砕する工
程と、段階的に順次磁力を強くした複数の磁石を進行方
向に配設した搬送路上を破砕した磁性体含有のプラスチ
ックを搬送する間に、それぞれの磁石の磁力に反応する
磁性体を含有するプラスチックを磁石に吸着する工程
と、それぞれの磁石が吸着した磁性体含有のプラスチッ
クを順次回収する工程とを備えたプラスチックの分別方
法。 - 【請求項２】 磁性体含有のプラスチックを破砕する手
段と、段階的に順次磁力を強くした複数の磁石を進行方
向に配設した搬送路上を破砕した磁性体含有のプラスチ
ックを搬送する間に、それぞれの磁石の磁力に反応する
磁性体を含有するプラスチックを磁石に吸着させる手段
と、それぞれの磁石が吸着した磁性体含有のプラスチッ
クを順次回収する手段とを備えたプラスチックの分別装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34862591A JPH05154844A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | プラスチックの分別方法および分別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34862591A JPH05154844A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | プラスチックの分別方法および分別装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154844A true JPH05154844A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18398256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34862591A Pending JPH05154844A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | プラスチックの分別方法および分別装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154844A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100427238B1 (ko) * | 1996-12-30 | 2004-07-19 | 현대자동차주식회사 | 폐 후단조합램프의 재생방법 |
| JP2004358315A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Kakihara Kogyo Kk | 金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法及びその金属と樹脂分離回収装置 |
| CN105013607A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-11-04 | 攀枝花钢城集团有限公司 | 磁选粉回收装置 |
| JP2016007712A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 株式会社日立製作所 | リサイクル方法およびリサイクルシステム |
| CN109877999A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-06-14 | 蓝嘉文 | 一种多功能塑料玩具破碎回收装置 |
| SE2230201A1 (en) * | 2022-06-21 | 2023-12-22 | Bamdad Payvar | New plastic types that are easy to recycle and to sort |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP34862591A patent/JPH05154844A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100427238B1 (ko) * | 1996-12-30 | 2004-07-19 | 현대자동차주식회사 | 폐 후단조합램프의 재생방법 |
| JP2004358315A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Kakihara Kogyo Kk | 金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法及びその金属と樹脂分離回収装置 |
| JP2016007712A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 株式会社日立製作所 | リサイクル方法およびリサイクルシステム |
| CN105013607A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-11-04 | 攀枝花钢城集团有限公司 | 磁选粉回收装置 |
| CN109877999A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-06-14 | 蓝嘉文 | 一种多功能塑料玩具破碎回收装置 |
| SE2230201A1 (en) * | 2022-06-21 | 2023-12-22 | Bamdad Payvar | New plastic types that are easy to recycle and to sort |
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