JP3216294B2 - 廃棄物の処理装置 - Google Patents

廃棄物の処理装置

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JP3216294B2
JP3216294B2 JP1338593A JP1338593A JP3216294B2 JP 3216294 B2 JP3216294 B2 JP 3216294B2 JP 1338593 A JP1338593 A JP 1338593A JP 1338593 A JP1338593 A JP 1338593A JP 3216294 B2 JP3216294 B2 JP 3216294B2
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物の回収処理装置
に係り、特に廃棄家電品の破砕と有価物の回収処理を行
うのに好適な廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大形廃棄物の処理は、そのまま埋
立てるか若しくは破砕、焼却して埋め立てる方法が多く
行われている。そのまま埋立てる方法は埋立て地不足の
問題があり、焼却についても炭酸ガスの発生による地球
の温暖化が問題である。更に廃棄物中には塩化ビニール
系のプラスチックも多く含まれていることから、この燃
焼によって発生する塩素ガスや塩素化合物系の有害ガス
の発生があり、これらのガスが焼却炉を損傷し焼却炉の
寿命を著しく短くしたり、大気中への放出によって環境
を破壊する等の問題があるため、大気中への放出防止処
置が必要である。
【0003】例えば特開昭50−156754号公報に
記載のように、本質的に金属を多く含むスクラップ等か
ら金属を回収することは一部行われているが、金属を取
った残りの廃棄物についてはプラスチックも含め回収処
理は行われてはいない。この廃棄物はこの後埋立てるか
若しくは焼却されているため上記と同様の問題点があ
る。
【0004】また、廃棄物を分別する方法としては特開
昭50−108765号公報、特開昭50−81967
号公報に記載のシステムが提案されているが、これらの
方法は金属の分別を主体にしたものであり、プラスチッ
クは紙等ほかの物と一緒に取り出すようになっておりプ
ラスチックの分別は行われていない。
【0005】プラスチックの簡単な分別としては特開昭
52−151371号公報、特開昭58−205552
号公報に示されているような比重差を利用した比重選別
装置がある。この特開昭52−151371号公報、特
開昭58−205552号公報に記載のものは材質ごと
に比重が異なるものには有効であるが、プラスチックの
ように材質が異なっていても同じような比重のものもあ
る場合には、比重選別だけでは分別できないものもあ
る。
【0006】また、他の分別方法としてプラスチックを
熱などにより溶融して溶解温度の差により分別する方法
がある。この方法は熱可塑性プラスチックを素材とする
発泡成形材は処理可能と考えられる。しかし、処理する
プラスチックの中に塩化ビニール系のプラスチックが含
まれる場合、溶解時プラスチックから有害ガスの発生が
考えられ、装置の損傷や、大気中へ放出時環境破壊の問
題が有る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、大形
廃棄物を破砕、焼却して減容化の後埋め立てる方法では
焼却によって生ずる炭酸ガスの発生による地球の温室効
果が問題になるとともに、塩化ビニール系のプラスチッ
クの燃焼は焼却炉の損傷が激しいことなどの問題があ
る。また、特開昭50−156754号公報に開示の一
般大形廃棄物処理における金属の回収した残りの廃棄物
の埋立て処理の方法では、まだ多くのプラスチック廃棄
物等が残っており減容化が十分でないため埋立て地不足
の解消には不十分である等の問題がある。
【0008】また、特開昭52−151371号公報、
特開昭58−205552号公報に記載のものは、上述
したように、プラスチックのように材質が異なっていて
も同じような比重のものもある場合には、十分な分別は
できない。
【0009】溶融して溶解温度の差により分別する方法
では、上述したように、一般の廃棄物のように処理する
プラスチックの中に塩化ビニール系のプラスチックが含
まれる場合、溶解時プラスチックから有害ガスの発生が
考えられ、装置の損傷や、大気中へ放出時環境破壊の問
題が有る。更に、熱硬化性プラスチックからなる発泡成
形材は加熱しても溶融しないので適用できない。
【0010】本発明はこれらの問題を除去し、大量に廃
棄されるプラスチック廃棄物から再利用が困難な塩化ビ
ニール系のプラスチック廃棄物を分離して、再利用に適
したプラスチックを回収して、少ない資源の有効利用を
図れるようにし、より地球環境にマッチした廃棄物処理
システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の廃棄物処理装置
は、上記目的を達成するために、廃棄物を破砕して金属
等を分別回収する廃棄物処理装置において、金属分別装
置の後に第一分級装置、プラスチックの低温での脆化特
性を利用してプラスチックを選別的に破砕するための冷
却装置と破砕機及び第二分級装置を順に設け、更に第一
分級装置及び第二分級装置で分級された小さい方の廃棄
物を更に分別する比重選別装置からなるプラスチックの
選別装置を備えたものである。
【0012】また、上記の第一分級装置において、廃棄
物を大中小の3種類分け、大きい廃棄物を冷却装置に、
中程度の大きさの廃棄物を第2分級装置で分級された小
さい方破砕物と一緒に比重選別装置へ供給するようにす
ることが有効である。
【0013】
【作用】以上の構成を備えた廃棄物処理装置を廃家電品
の処理を例にその作用を説明する。金属分別装置で金属
等を取り除かれた廃棄物を第一分級装置により大きさに
より大小に分別する。大きい方の破砕物はプラスチック
の低温での脆化特性を利用してプラスチックを選別的に
破砕するための冷却装置と破砕機と第二分級装置から構
成されるプラスチック低温破砕装置に送られる。
【0014】金属分別装置を通った廃棄物の内容はプラ
スチック類が主となるが、プラスチック低温破砕装置で
は、まず冷却装置で0〜−60℃程度の低温に冷却後、
衝撃力が主に働く破砕機により衝撃破砕を行う。ここで
はプラスチックの材質の違いによる脆化点の相違を利用
してプラスチック系の廃棄物を選択的に破砕するもの
で、塩化ビニール系のプラスチックは脆化点が高いため
他と比較してより細かく破砕される。
【0015】従って、低温破砕機で破砕された廃棄物を
篩い選別機等の第二分級装置にかけることにより、大部
分が塩化ビニール系のプラスチックからなる細かい廃棄
物と、塩化ビニール系が非常に少ないプラスチックから
なる比較的大きい廃棄物とに分別できる。
【0016】一方、第一分級装置で分別された小さい方
の廃棄物はプラスチック低温破砕装置の第二分級装置で
分別された細かく破砕された塩化ビニール系プラスチッ
クが多く含まれる廃棄物と一緒に比重選別装置に送られ
る。
【0017】比重選別装置では更に塩化ビニール系プラ
スチックの比重の大きなことを利用して塩化ビニール系
プラスチックが選別除去され、塩化ビニール系の少ない
プラスチックが回収される。
【0018】また、第一分級装置で大小の2種類に分別
の場合は廃棄物に付着していた泥、砂や粉砕されたガラ
ス粉末等のダストは塩化ビニール系プラスチックと一緒
に分別されるが、これらのダストは比重分別装置の液媒
体を汚し比重分別装置の性能を低下させることが考えら
れる。そこで泥、砂や粉砕されたガラス粉末等のダスト
は小さいことから第一分級装置における分級を大中小の
3種類にすることにより最も小さいところに分別された
廃棄物はほとんどがダストになる。
【0019】一方、大に分別された廃棄物はプラスチッ
ク低温破砕装置に送られ、中に分別された廃棄物はプラ
スチック低温破砕装置で小さく破砕されて分別された塩
化ビニール系プラスチックが多く含まれる廃棄物と一緒
に比重選別装置に送られ選別され、塩化ビニール系の少
ないプラスチックが回収される。
【0020】このように、金属類の回収に加えプラスチ
ック類も分別処理して再利用に適したプラスチック類も
資源として回収するので、埋立て処理にする廃棄物の量
を大幅に減少させることが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。図1は、本実施例の廃棄物処理装置の全体構成を示
す図である。図1において、1は廃棄物を貯蔵するスト
ックヤード、2はストックヤード1から破砕装置3に廃
棄物を供給する供給装置、破砕装置3は一段ないし多段
の破砕機から構成されている。4は金属分別装置で、鉄
系金属を磁気力で選別する磁気選別機5、渦電流選別機
や比重等で非鉄金属を選別する非鉄金属分別装置6から
なり、7はプラスチック選別装置で、本装置は第一分級
装置8、プラスチック低温破砕装置9、比重選別装置1
3から構成される。また、プラスチック低温破砕装置9
は冷却装置10、破砕機11、第二分級装置12からな
る。
【0022】収集車によって収集された廃棄家電品はス
トックヤード1に冷蔵庫、エアコン、テレビ、洗濯機他
が貯蔵される。ストックヤード1に貯蔵された廃棄家電
品は供給装置2により矢印101、102に示すように
ストックヤード1から破砕装置3に送られる。破砕装置
3では一段ないし多段の破砕機により概ね50〜100
mm程度の大きさに破砕されるとともに材料ごとに遊離
される。特に冷蔵庫の様に種々の材料が接着等により複
合化している場合には、多段の破砕が有利である。 破
砕装置3により破砕され材料ごとに有利された廃棄物は
矢印103で示すように金属分別装置4へ送られ、金属
分別装置4の磁気選別機5で鉄系の金属が磁力により選
別され、矢印105に示すように鉄系金属として回収さ
れる。更に、非鉄金属分別装置6では渦電流の力または
比重等により銅、アルミニウムなどの非鉄金属が選別さ
れ、矢印107に示すように非鉄金属として回収され
る。
【0023】以上の結果、残りの廃棄物の内容はプラス
チック類が主となり、プラスチック選別装置7に送られ
る(矢印106)。プラスチック選別装置7は第一分級
装置8、プラスチック低温破砕装置9、比重選別装置1
3から構成されている。ここではまず第一分級装置8に
より大小の2種類に分けられる。この第一分級装置8は
プラスチック低温破砕装置9がプラスチックの材質の違
いによる脆化点の相違を利用してプラスチック系の廃棄
物を選択的に破砕、選別することを目的とした装置で、
既に小さく破砕されたプラスチックをこの装置に通すこ
とは本プラスチック低温破砕装置9を大きくしてしまう
ため、この弊害の防止の為である。
【0024】第一分級装置8で分別された大きい方の廃
棄物は矢印108に示すようにプラスチック低温破砕装
置9に送られる。このプラスチック低温破砕装置9は冷
却装置10、破砕機11、第2分級装置12から成り、
まず冷却装置10で0〜−60℃程度の低温に冷却後、
破砕機11により衝撃的に破砕が行われる。この破砕機
11はプラスチックの材質の違いによる脆化点の相違を
利用してプラスチック系の廃棄物を選択的に破砕するも
ので、塩化ビニール系のプラスチックは脆化点が高いた
め他のものと比較してより細かく破砕される。
【0025】従って、破砕機11で破砕された廃棄物を
第二分級装置12に通すことにより、大部分が塩化ビニ
ール系のプラスチックからなる細かい廃棄物と、塩化ビ
ニール系が非常に少ないプラスチックからなる比較的大
きめの廃棄物とに分別できるので、塩化ビニール系のプ
ラスチックは矢印113で示すように分離され、残りは
再利用容易なプラスチックとして矢印112で示される
ように別に回収される。
【0026】しかし、矢印113で示される廃棄物の中
には塩化ビニール系以外の再利用し易いプラスチックも
含まれており、また、第一分級装置8で分別された矢印
109で示す小さい方の廃棄物にも再利用容易なプラス
チックが含まれているので、これを回収して再利用でき
るプラスチックを多くするために設けたのが比重選別装
置13である。塩化ビニール系のプラスチックの比重は
1.3程度と比較的大きいので、比重選別装置13で沈
降したものが塩化ビニール系プラスチックであり矢印1
15で示すように回収され、浮上したものが再利用可能
プラスチックとして矢印114示すように分別回収さ
れ、再利用可能プラスチックの分別回収の割合を改善で
きる。
【0027】本発明の他の実施例を示したのが図2であ
る。図1に実施例では冷蔵庫などのように発泡材を多量
に含む廃棄物では、この発泡材が金属の分別、プラスチ
ックの分別の性能を落すことがある。これを改善したの
が図2に示す実施例である。
【0028】この第2実施例は破砕装置3の後に軽量物
分別装置14を設けた例である。軽量物分別装置14に
は発泡成形材がそのほかの廃棄物と比較して非常に軽い
性質を利用して、破砕装置3を出た廃棄物に空気を吹き
付けて発泡成形材を飛ばし、その発泡成形材を分別する
風力選別機を用いることができる。
【0029】また別の構造としては、傾斜式の振動コン
ベアを使用し、軽い発泡成形材を上部から、重いその他
の廃棄物を下部から取り出す構造のものや風力選別機と
振動コンベアを併用した選別機を用いることができる。
従って、破砕機3で適度の大きさに破砕され、材料ごと
に遊離された廃棄物は矢印103に示すように軽量物分
別装置14に送る。
【0030】軽量物分別装置14は矢印103で示され
る廃棄物の中から発泡材を分離し、発泡材を矢印117
に示すように発泡材処理装置15に送る。この発泡材は
ここで別途処理される。
【0031】一方、軽量物分別装置13で発泡材を除去
された廃棄物116は金属分別装置4に送られ、後は図
1の実施例と同様に処理される。本実施例により、金属
分別、プラスチック分別がより良好になる。
【0032】本発明の他の実施例を示したのが図3であ
る。前述した二つの実施例では、第一分級装置8で大小
の2種類の分別ため、廃家電品の放置時に付着した泥、
埃、砂や粉砕されたガラス粉末等のダストはプラスチッ
クと一緒に比重選別装置13内に入り塩化ビニール系プ
ラスチックと一緒に分別されるが、これらのダスト一部
は比重分別装置13の液媒体を汚し比重分別装置8の性
能を低下させることが考えられ、また比重液浄化装置
(図示せず)も大きくなり、設備コストの負担も大大き
くなる。
【0033】そこで泥、埃、砂や粉砕されたガラス粉末
等のダストは小さいことから第一分級装置における分級
を大中小の3種類にすることにより上記欠点を防ぐよう
にしたのが本第3実施例である。
【0034】すなわち、本実施例では第一分級装置8に
送られてきた廃棄物106は第一分級装置8で大、中、
小の3種類に分級する。泥、埃、砂や粉砕されたガラス
粉末等のダストは最も小さいところに分別される(矢印
118)。また、最も大きいところに分級された廃棄物
108はプラスチック低温破砕装置9に送られ、冷却装
置10、破砕機11、第二分級装置12で冷却、破砕、
分別され主として塩化ビニール系からなるプラスチック
廃棄物113と塩化ビニール系をほとんど含まないプラ
スチック廃棄物112に分別される。
【0035】一方、第一分級装置8で、中位に分級され
た廃棄物109はプラスチック低温破砕装置9の第二分
級装置12で分別された主として塩化ビニール系からな
るプラスチック廃棄物113と一緒になって比重選別装
置13に送られ、ここで再び塩化ビニール系プラスチッ
クが分別される。このようにすることにより、ダスト類
の比重選別装置13への混入が大幅に減少し、比重選別
装置13の性能を保つ事ができるとともに、比重液浄化
装置(図示せず)を最小限に小さくできる。
【0036】本発明の他の実施例を示したのが図4であ
る。この第4実施例は図3に示した実施例において、プ
ラスチック低温破砕装置9から比重選別装置13に送ら
れるプラスチック廃棄物113のうち微粉末になったプ
ラスチックを除去するようにしたものである。すなわ
ち、この微粉砕されたプラスチック廃棄物119が比重
選別装置13内に入り、比重液中でコロイド状に分散す
ると、比重液の見掛け比重が変わり、比重選別装置13
の性能が低下してしまう。また、この微粉砕されたプラ
スチック廃棄物119にはプラスチックの表面に付着し
ていて第一分級装置8で十分に分離できなかった泥、
塵、埃等も含んでおり、この泥、塵、埃等も微粉砕され
たプラスチックと同様に比重選別装置13の性能を低下
させる。本実施例はこれを防ぐようにしたものである。
【0037】第二分級装置12の分級を多段にして比重
液中でコロイド上等に分散する微小のものを矢印119
に示すように分離したものである。この方法としては別
に分級装置を設けることでも可能である。
【0038】このようにすることによりプラスチックの
分別が精度良くできるようになるとともに、比重選別装
置13のメンテナンスも容易になる。
【0039】本発明を廃棄物処理の総合プラントに適用
した例を図5から図9により説明する。
【0040】図5は前処理装置の概要である。これに示
すように、廃棄物を搭載した収集車16から、廃棄物
品、本例においては冷蔵庫18を下ろし、冷媒抜取回収
ユニット17に運び、冷媒としてのクロロフルオロカ−
ボン(CFC)12(R−12)を抜き取る。抜取回収
されたR−12はオイルセパレ−タ19、フィルタ20
を経てコンプレッサ−21に至り、冷媒は圧縮されて凝
縮器22に入り、ここで熱交換された後、真空ポンプ2
3により回収容器24に回収される。回収容器24は評
料器25上に搭載されており、回収料表示器26にて内
部のR−12の量が重量表示される。尚、冷媒を抜き取
った後の冷蔵庫は、図6の破砕装置に移動される。
【0041】図6の段階では大型廃棄物の破砕を行う。
すなわち本例においては、冷蔵庫18からモ−タ・コン
プレッサを抜き取り、コンプレッサ−ブロック・モ−タ
ブロック27に至り、圧縮装置65において空胴を減ら
しかつ冷却し易くしたのち、予冷コンベア28上に落下
する。予冷コンベア28に続く冷凍破砕装置66(冷凍
破砕は例えば−百数十℃)は液体冷却(液冷)による場
合と空気冷却(空冷)による場合とがあり、圧縮装置6
5における圧縮は、液冷に対しては冷媒(液体窒素)量
を減らすことになり、空冷に対しては熱伝導を良くして
冷却を早めることになる。空冷は例えば液体窒素の噴霧
等による。本例では液冷を示し、圧縮物は予冷コンベア
28から液体窒素浸漬装置29に投入される。
【0042】一方、モ−タ・コンプレッサを抜き取られ
た冷蔵庫は一次破砕機31にかけられ、剪断破砕が行わ
れ、ある程度の大きさ(例えば100〜200mm角
位)にされる。
【0043】一次破砕機31を経た破砕物や冷凍破砕装
置66を経た破砕物は二次破砕機30に至り、冷凍破砕
装置66を経た破砕物については複合材の接着部の剥離
をし、更には衝撃で壊すので破砕エネルギ−を小さくし
てモ−タの電線とコアの分離をし易くし、また一次破砕
機31を経た破砕物については常温でもポリウレタンの
分離を可能とする。本例では一次破砕機31と二次破砕
機30がセットになっている。二次破砕機30の下方か
らは破砕物を抜き出して振動篩32にかけ、1〜5mm
以下のダスト(ガラス、プラスチック、木材他)を落
し、他は図7の風力選別にかけることになる。
【0044】尚、二次破砕機30のやや上方にも配管を
開口させて、ガスを図7のバグフィルタ−41に導く。
【0045】図7はポリウレタンから発泡剤たるクロロ
フルオロカ−ボン(CFC)11(R−11)を回収す
る装置である。
【0046】図6の装置から運びこまれた破砕物は、風
力選別機33において発泡ポリウレタンを金属やプラス
チック等の被接着体から遊離させる。発泡ポリウレタン
を遊離した金属やプラスチックは図8の選別機に至る。
風力選別機33で発生するガスは図6の廃ガスとともに
バグフィルタ−41に入り、微量のクロロフルオロカ−
ボン等の有害物がが入っていてもここで吸着回収して環
境に出さないようにし、大気に放出される。
【0047】一方、風力選別機33において分別された
発泡ポリウレタンはポリウレタンホッパ−34を経てポ
リウレタン供給ホッパ−35に至り、ポリウレタン破砕
機36にて破砕し、廃ポリウレタン37として回収す
る。このポリウレタン破砕機36における破砕において
発泡剤たるR−11がポリウレタンから除去される。R
−11は圧縮機40、冷却器39、液化冷凍機38、気
液分離器37を図のように循環し、この過程で濃縮が行
われる。
【0048】図7で分離された金属やプラスチックは図
8の選別機にて、先ず一次磁選機41にかけられ、鉄は
大篩いをされて鉄49が回収される。次に一次磁選機4
1を経たものは二次磁選機42において鉄が細篩いをさ
れて鉄50として回収される。二次磁選機42を経たも
のは一次非鉄選別機43に入り、プラスチックについて
は本発明の比重選別装置13にかけるべく図9に至らし
める。
【0049】プラスチックを選別した残渣は、主にアル
ミニウム、銅であり、これらを二次非鉄選別機44に送
り、非鉄金属51として回収する。尚、更には銅とアル
ミニウムを分けることも自在である。例えば微粉末をコ
ロイド状にして比重液とし、これに銅とアルミニウムを
入れて比重選別(銅を沈め、アルミニウムを浮かせ
る。)をする等の案が挙げられる。
【0050】図8の装置から図9の装置に送られたプラ
スチックは供給振動篩52(第一分級装置8に相当)に
至り、30mm角以上のものはプラスチック冷却槽54
(冷却装置10に相当)に供給され、30mm角以下の
ものは比重選別装置13に供給される。プラスチック冷
却槽54は液体窒素貯槽53と配管で結ばれ、次いでプ
ラスチック破砕機55にて冷凍破砕し、破砕物を篩分級
機56(第二分級装置)にかける。篩分級機56からは
処理に供した窒素を液体窒素貯槽53に戻す。
【0051】篩分級機56の段ではPVC(ポリ塩化
ビニル)系のプラスチック58が回収される。篩分級機
56の段から出る残滓と前記供給振動篩52で分けら
れた30mm角以下の物質は共に比重選別機13の槽6
1のプラスチック投入装置57に投入される。
【0052】プラスチック投入装置57は撹拌器59を
備えている。これにより一旦投入物は水中で撹拌、混合
され、混ざった状態で気泡離脱装置60に送る。
【0053】気泡離脱装置60は投入物を水中で再度撹
拌することにより、投入物に付着していた気泡をこれに
より除去し、部材67にて狭められた通路を通じて混ざ
りながら隣の部屋に入り、軽いもの(ポリエチレン、ポ
リプロピレン)62は浮上し、重いものの内沈降し易い
PVC64等は手前から、比較的沈降しにくいABS樹
脂,PS(ポリスチレン)63は後方からそれぞれ沈降
分離される。
【0054】
【発明の効果】本発明の廃棄物処理装置を以上のごとく
構成したことにより大形廃棄物のほとんどの部分を回収
し、再利用できるようになり、地球資源の有効利用が可
能となる。また廃棄するものが非常に少なくなるので、
従来からの埋立て地不足の対策にもつながる。
【0055】更に本システムでは焼却処理がほとんど無
くなり、焼却によって発生する炭酸ガスによる地球の温
暖化の防止にも大きく貢献する。また本システムは従来
の廃棄物システムでは考慮されていなかったプラスチッ
クの回収を行っており、プラスチックが再度有効利用さ
れることにより、有限な石油資源有効活用が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す廃棄物処理装置のフ
ロ−図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す廃棄物処理装置のフ
ロ−図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す廃棄物処理装置のフ
ロ−図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す廃棄物処理装置のフ
ロ−図である。
【図5】廃棄物処理プラントの前処理ブロックの装置構
成図である。
【図6】廃棄物処理プラントの2段階破砕ブロックの装
置構成図である。
【図7】廃棄物処理プラントのポリウレタン処理ブロッ
クの装置構成図である。
【図8】廃棄物処理プラントの金属・非金属選別ブロッ
クの装置構成図である。
【図9】廃棄物処理プラントのプラスチック選別ブロッ
クの装置構成図である。
【符号の説明】
1…ストックヤード、2…供給装置、3…破砕装置、4
…金属分別装置、5…磁気選別機、6…非鉄金属分別装
置、7…プラスチック選別装置、8…第一分級装置、9
…プラスチック低温破砕装置、10…冷却装置、11…
破砕機、12…第二分級装置、13…比重選別装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B09B 5/00 ZABM (56)参考文献 特開 昭63−276509(JP,A) 特開 昭53−38172(JP,A) 特開 昭56−106824(JP,A) 特開 平5−147040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 B29B 17/00 - 17/02 B02C 9/00 - 11/00 B07B 1/00 - 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物を破砕して金属等を分別回収する廃
    棄物処理装置において、金属分別装置の後に第一分級装
    置、プラスチックの低温での脆化特性を利用してプラス
    チックを選別的に破砕するための冷却装置と破砕機及び
    第二分級装置を順に設け、第一分級装置で大きい方に分
    級された廃棄物を上記の順に処理し、第二分級装置で分
    級された小さい方の廃棄物を第一分級装置で小さい方に
    分級された廃棄物と一緒に比重差で分別する比重選別装
    置を通すようにしたプラスチック選別装置を備えてなる
    ことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】前記第一分級装置は廃棄物を大中小の3種
    類分け、大きい廃棄物を冷却装置に、中程度の大きさの
    廃棄物を第2分級装置で分級された小さい方の破砕物と
    一緒に比重選別装置へ供給するようにしてなることを特
    徴とする請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】前記第二分級装置は廃棄物を大中小の3種
    類分け、大きい廃棄物を回収し、中程度の大きさの廃棄
    物を第一分級装置で分級された中程度の破砕物と一緒に
    比重選別装置へ供給するようにしてなることを特徴とす
    る請求項2記載の廃棄物処理装置。
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