JPH10225934A - 廃棄物の資源化方法 - Google Patents

廃棄物の資源化方法

Info

Publication number
JPH10225934A
JPH10225934A JP3191597A JP3191597A JPH10225934A JP H10225934 A JPH10225934 A JP H10225934A JP 3191597 A JP3191597 A JP 3191597A JP 3191597 A JP3191597 A JP 3191597A JP H10225934 A JPH10225934 A JP H10225934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastics
plastic
container
aluminum
chlorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3191597A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiyuki Asano
幹之 浅野
Yoichi Yoshinaga
陽一 吉永
Yoshinari Fujisawa
能成 藤沢
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
Yoji Ogaki
陽二 大垣
Makoto Arimoto
誠 有本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP3191597A priority Critical patent/JPH10225934A/ja
Publication of JPH10225934A publication Critical patent/JPH10225934A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器包装廃棄物を、ガラスびん、スチール
缶、アルミ缶、容器プラスチック、トレーおよびフィル
ム状プラスチックに選別し、容器プラスチック、トレー
およびフィルム状プラスチックから塩素含有プラスチッ
クを除去する。 【解決手段】 容器包装廃棄物中から風力選別13によ
ってガラスびんを除去し、次いで、ガラスびんが除去さ
れた容器包装廃棄物を揺動反発式の選別機1によってス
チール缶、アルミ缶および容器プラスチックからなる固
形物と、トレーおよびフィルム状プラスチックからなる
軽量プラスチックとに選別する。次いで、磁選機27、
アルミ選別機28によりスチール缶およびアルミ缶を除
去する。残りの容器プラスチックから乾式選別29によ
り塩素含有プラスチックを除去する。トレーおよびフィ
ルム状プラスチックは、比重液の水に対する比重差を利
用した湿式選別25を用いて塩素含有プラスチックを除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物の資源化
方法、特に、容器包装廃棄物中のプラスチック(以下、
「廃棄プラスチック」という)を資源化するための方法
に関し、容器包装廃棄物からガラスビン、スチール缶お
よびアルミ缶等の有価物、ならびに、廃棄プラスチック
を回収し、回収した廃棄プラスチックから塩素含有プラ
スチックを除去し資源化するための方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】廃棄物中に含まれるプラスチックは、概
ね可燃ごみとして焼却処理されるか、あるいは、埋め立
てにより処理されている。プラスチックを可燃ごみとし
て焼却処理するためには、焼却中にプラスチック中の塩
素含有プラスチック{PVC(ポリ塩化ビニル)および
PVDC(ポリ塩化ビニリデン)等}が熱分解して塩化
水素ガスが発生するため、この塩化水素の回収装置およ
び中和装置の設備化が必要である。また、廃棄物中のプ
ラスチックを埋め立て処理をするについては、近年、処
分場の不足が大きな社会問題となっている。近年の調査
では、都市の廃棄プラスチックの90%以上が容器包装
廃棄物とされ、容器包装リサイクル法が施工された場
合、自治体は容器包装廃棄物の回収と分別の義務を負う
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】容器包装廃棄物には、
プラスチックの他にもガラスビンおよび金属缶類等があ
るが、これらを全て別々に分別回収した場合、収集日を
品目によって別々にしたり、収集品を別々にするなどし
て廃棄物の回収コストが増大する問題がある。また、こ
れら分別回収には住民への告知と更に住民の協力が不可
欠であるが、分別品目を細分化するとこの告知が不十分
になりやすく、分別回収の効果が出ない可能性もある。
【0004】また、分別回収をしたプラスチックは再利
用されなければ収集しても全く無意味である。しかし、
現状では廃棄物中のプラスチックの処理は、上記に示し
たようにリサイクルでの利用率が極めて低い。しかし、
近年においては、例えば、プラスチックの油化処理技術
が開発されつつあるし、また、製鉄所においてはコーク
ス代替原料として、プラスチックを所定の形状に成形・
加工した後高炉の羽口より吹き込み鉄源の還元剤として
使用する技術が開発されている。ただし、これらのリサ
イクル技術においては、塩素による配管の腐食の問題が
あるため、依然として利用に際して塩素含有プラスチッ
クを予め除去する工程が必要である。
【0005】従来、多種類の混合プラスチック中より塩
素含有プラスチックを除去するための技術として、プラ
スチックの比重差を利用した湿式分離法(シンクフロー
ト)が知られている。この方法によれば、比重液の水よ
り比重の大きいPVCおよびPVDCと、水より比重の
小さい他の大部分のプラスチックとを分離することが可
能である。しかし、一方、プラスチックボトルの原料の
大半はPET(ポリエチレンテレフタレート)であり、
PETと、PVCおよびPVDCとは比重がほぼ同等で
あるため上記湿式分離法でPVCおよびPVDCと、P
ETとを分離することは不可能であった。そのため、P
VCおよびPVDCを除去する過程でPETボトルがリ
サイクルされることなく廃棄されてしまう問題があっ
た。
【0006】従って、この発明の目的は、上記の現状を
鑑みて、ガラスびん、スチール缶、アルミ缶および容器
包装プラスチックの混在した容器包装廃棄物からガラス
びんスチール缶およびアルミ缶を有価物として選別回収
し、更にプラスチックからPETボトルを除去すること
なくPVCおよびPVDCを選別除去し、廃棄物中のプ
ラスチックを有効に資源化する方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
容器包装廃棄物中から風力選別によってガラスびんを除
去し、次いで、ガラスびんが除去された前記容器包装廃
棄物を揺動反発式の選別機によってスチール缶、アルミ
缶および容器プラスチックからなる固形物と前記固形物
よりも軽量の軽量プラスチックとに選別し、次いで、こ
のようにして選別された前記固形物から所定の金属除去
手段により前記スチール缶および前記アルミ缶を除去
し、次いで、前記スチール缶および前記アルミ缶が除去
された残りの前記容器プラスチックから乾式の選別方法
により塩素含有プラスチックを除去し、一方、前記軽量
プラスチックは、比重液の水に対する比重差を利用した
湿式選別を用いて塩素含有プラスチックを除去すること
に特徴を有するものである。
【0008】請求項2記載の発明は、容器包装廃棄物を
風力選別によってガラスびんと、スチール缶、アルミ
缶、容器プラスチックおよびトレーからなる固形物と、
フィルム状プラスチックとに選別し、次いで、揺動反発
式の選別機によって前記固形物を、前記スチール缶、前
記アルミ缶および容器プラスチックからなる重量物と、
前記重量物よりも軽量の前記トレーとに選別し、次い
で、所定の金属除去手段により前記重量物からスチール
缶および前記アルミ缶を除去し、次いで、前記スチール
缶および前記アルミ缶が除去された残りの前記容器プラ
スチックから乾式の選別方法により塩素含有プラスチッ
クを除去し、一方、前記フィルム状プラスチックは、比
重液の水に対する比重差を利用した湿式選別を用いて塩
素含有プラスチックを除去することに特徴を有するもの
である。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の方法により塩素含有プラスチックを選別除去した
前記塩素含有プラスチックを所定の形状に加工して高炉
の原料として用いることに特徴を有するものである。
【0010】現状でも殆どの自治体では可燃ごみと、不
燃ごみおよび缶・びん等の資源ごみとに分別して回収し
ている。そこで、これまで可燃ごみまたは不燃ごみとし
て回収されていた容器包装プラスチック類を従来の資源
ごみとともに「容器包装ごみ」として回収すれば、自治
体の回収コストの増大を抑えることが可能である。
【0011】収集された容器包装廃棄物は、必要に応じ
て破袋機で梱包を解いてばらばらにした後、風力選別に
よりガラスびんを選別除去して公知のガラスびん選別工
程で、例えば、透明、茶およびその他の色別に分類す
る。
【0012】ガラスびんを選別後の容器包装廃棄物は、
揺動反発式選別機によって、容器プラスチック、ならび
に、アルミ缶およびスチール缶が固形物(重量物)とし
て回収される。
【0013】容器包装プラスチックは、揺動反発式選別
機によって、プラスチックボトルを主体とした容器プラ
スチックと、フィルム類およびトレー類とに大別され
る。即ち、揺動反発式選別機に投入された容器包装プラ
スチックのうち、容器プラスチックは上記のように重量
物側に回収され、フィルムおよびトレー類は軽量物側に
回収される。
【0014】また、容器包装廃棄物を風力選別によって
ガラスびんと、スチール缶、アルミ缶、容器プラスチッ
クおよびトレーからなる固形物と、フィルム状プラスチ
ックとに選別することもできる。
【0015】前記揺動反発式選別機の重量物側の廃棄物
は、磁選機でスチール缶を回収した後、アルミ選別機で
アルミ缶を回収し、残りの容器プラスチックは、公知の
乾式選別方法により塩素含有プラスチックが除去され
る。
【0016】前記揺動式選別機により軽量物側に回収さ
れたフィルム類およびトレー類は、破砕した後、湿式選
別方法により塩素含有プラスチックが除去される。 〔作用〕風力選別装置は物体をその比重により選別する
装置で、容器包装廃棄物中では、表1に示すように、ガ
ラスびんが最も比重が大きいので他の種類の廃棄物より
選別除去される。ガラスびんと共にボンベ類、金属残渣
および不燃ごみ等の選別不適物も共に除去されるので、
これらをガラスびんと選別除去後、公知の色識別手段に
よって色分けに分類して回収する。ガラスびんを先に風
力選別装置で選別する理由は、次の工程の揺動反発式選
別工程でガラスびんが破損して回収不能になるのを防止
するためである。
【0017】
【表1】
【0018】ガラスびんが取り除かれた容器包装廃棄物
は、揺動反発式選別機に投入する。揺動式反発式選別機
は、クランク軸に取り付けられて揺動運動する傾斜した
反発板上に被選別物を投入すると、物体の重量、形状お
よび硬度の差により反発する弾道が異なること利用して
選別する選別装置であり、傾斜の下方に重量物が回収さ
れ、傾斜の上方に軽量物が回収される構造を有してい
る。この揺動式選別機に容器包装廃棄物を投入すると、
重量物としてスチール缶、アルミ缶および容器プラスチ
ックが回収され、軽量物としてフィルム類およびトレー
類が回収される。
【0019】重量物として回収されたスチール缶、アル
ミ缶および容器プラスチックの混合物から、磁選機によ
りスチール缶を回収する。次に、電磁力を利用したアル
ミ選別機でアルミ缶を選別回収する。そして、スチール
缶およびアルミ缶を除去した後、容器プラスチックは、
乾式選別法により塩素含有プラスチックを選別除去す
る。乾式選別方法を使用するのは、湿式分離方法では、
ボトルの原料として大部分を占めるPETと、PVCお
よびPVDCと、の識別が不可能だからである。
【0020】乾式選別法としては、例えば近赤外線を照
射したときの吸収スペクトルを測定して判別する方法
が、特開平6−210632号公報、特開平6−308
022号公報等に種々の方法が開発、開示されている。
この方法を用いてPETを除去することなく、PVCお
よびPVDC等の塩素含有プラスチックを選別除去する
ことが可能となる。
【0021】一方、軽量物として回収されたフィルム系
プラスチックおよびトレー系プラスチックは、比重液の
水に対する比重差を用いた湿式分離方法でPVCおよび
PVDCを除去する。フィルム系プラスチックには、P
ETは殆ど含まれていないので、湿式分離を用いてもP
ETを除去してしまう恐れはない。なお、湿式分離方法
は、乾式分離方法に比べて小規模且つ簡便な設備で実施
することが可能である。また、トレー類は、発砲スチロ
ールが殆どであり、塩素含有プラスチックは殆ど含まれ
ないため、塩素含有プラスチック除去を行わなくても再
資源化が可能である。
【0022】なお、本発明においては、必要に応じて、
特に収集ごみ中にフィルム類が少ない場合は、磁選機を
風力選別機の前段に設置することも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。 〔実施形態1〕図1は、この発明の実施形態1を示す処
理工程図、図2は、破袋機を示す正面図である。
【0024】本実施形態では、図2に示すような破袋機
14を用いる。図2に示すように、破袋機14は袋中の
有価物を破損しないように袋を開封する。この破袋機
は、例えば、特開平4−215930号公報で開示され
ている、また、コンテナ収集のように廃棄物が梱包され
ていない場合は、破袋機は不要である。
【0025】図3は、本実施形態で用いる風力選別機を
示す側面図である。図3に示すように、風力選別機13
においては、ノズルヘッダ9より空気流を吹き出し、コ
ンベア16で運ばれるアルミ缶、スチール缶およびプラ
スチック類の軽量物11を遠方へ飛ばし、比重の大きい
ガラスびん等の重量物10を手前側に落とす。12は仕
切板である。ガラスびんは必要に応じて不適物除去をお
こなって色別に分類する。
【0026】図4は、この揺動反発式選別機の選別原理
を示す側面図である。アルミ缶、スチール缶およびプラ
スチック類は、揺動反発式選別機1に投入される。揺動
反発式選別機1は、クランク軸2に取り付けられた1枚
または複数枚の反発板3が少ないときで0度、大きいと
きで20度程度の傾斜をもってクランク軸2に取り付け
られている。反発板3には必要に応じて篩穴4を設定す
ることができ、この篩効果により小径物を取り出すこと
ができる。クランク軸2は電動機(図示せず)で矢印方
向に回転するので、このクランク軸の動きにより反発板
3は揺動運動を行う。揺動反発式選別機の選別原理は、
この揺動運動する反発板3上に落下した被選別物7が反
発板上で跳ね返る時の弾道の違いにより選別するもの
で、重量物5は、反発する方向が反発板3の傾斜角の影
響を大きく受けるので傾斜の下方に落下するが、軽量物
および柔軟物6は、反発板3上での跳ね返りがすくない
ので、反発板3の揺動運動により傾斜の上方に搬送さ
れ、軽量プラスチックとして回収される。また、小径物
8は、反発板3上の篩穴によって篩い分けされ、反発板
3の直下で回収される。本実施形態における廃棄プラス
チックを分別するための反発板3の傾斜角度は、実験に
よれば5〜15度程度が最適である。また、クランク軸
の回転数は、100〜200rpm程度が適当である。
【0027】図1に示すように、必要に応じて破袋機1
4で梱包を解かれた容器包装廃棄物は、風力選別機13
によりガラスびんが選別され、ガラスびん分類工程の色
識別工程で色分けされ、再利用される。ガラスびんが除
去された容器包装廃棄物は、揺動反発式選別機1に投入
され、揺動反発式選別機1の重量物側にアルミ缶、スチ
ール缶および容器プラスチック(ボトルプラスチックを
主体とする固体系プラスチック)が回収され、軽量物側
にはフィルム系およびトレー系のプラスチックが軽量プ
ラスチックとして回収される。また、反発板上に設定さ
れた篩穴による篩い分け効果により、砂粒、小石、ガラ
ス片等の選別不適当残渣が選別される。
【0028】揺動反発式選別機1の重量物側に排出され
た混合廃棄物よりまず磁選機27を用いてスチール缶を
回収した後、アルミ選別機28を用いてアルミ缶を回収
し、最後に残った容器プラスチックは乾式選別工程29
に送られる。乾式選別工程29は、通常、整列装置、セ
ンサー部、情報処理装置および仕分け装置により構成さ
れている。乾式選別工程29においては、整列装置によ
って1つずつセンサー部に送られたプラスチックは近赤
外線を照射され、情報処理部で物質特有の吸収スペクト
ルを判別することにより種別が判定され、仕分け部で塩
素を含有するPVCおよびPVDCが除去される。
【0029】揺動反発式選別機1の反発板の上方で回収
され軽量物側に送られたプラスチック(フィルムおよび
トレー)は、湿式分離工程25に送られ、比重液の水よ
り比重の大きいPVCおよびPVDCが除去される。こ
の湿式分離工程25は、例えば、破砕機、混合槽および
分離槽によって構成されている。破砕機には、必要に応
じて金属除去装置を設置する。湿式分離工程25では、
水より比重の大きいPVCおよびPVDCは沈降して下
方より取り出され、その他の水より比重の小さいプラス
チックは、軽量プラスチックとして上方より回収され
る。
【0030】なお、実施形態中の乾式選別方法では、近
赤外照射の方法について説明したが、他の乾式選別方
法、例えば、紫外線の透過スペクトルを観察する方法に
ついても全く同様に応用できることは言うまでもない。
【0031】〔実施形態2〕図5は、この発明の実施形
態2を示す処理工程図である。実施形態1で塩素含有プ
ラスチックが除去されたプラスチックは、図5に示すよ
うに、製鉄工場において鉄源の還元剤として石炭代替原
料として使用することができる。即ち、揺動反発式選別
機1で選別された容器プラスチックは、スチールおよび
アルミを選別後、乾式選別装置29によってPVCおよ
びPVDCを除去した後、破砕機32により裁断して所
定の形状にし、高炉の羽口31から吹き込むことができ
る。また、揺動反発式選別機1によって軽量プラスチッ
クとして回収されたフィルム系およびトレー系のプラス
チックは、水との比重差を利用した湿式選別分離工程2
5を用いて所定の大きさに破砕後、水より比重の大きい
PVCおよびPVDCを除去し、溶融造粒工程26にて
所定の形状にし造粒した後、高炉の羽口31から吹き込
むことができる。
【0032】〔実施形態3〕図6は、本実施形態で用い
る風力選別機を示す側面図である。図7は、この発明の
実施形態3を示す処理工程図である。図7は、風力選別
機として図6に示すような3種選別可能な風力選別装置
15を用いた実施形態である。
【0033】図6において、17は容器包装廃棄物を風
力選別装置15に供給する投入コンベヤである。この投
入コンベヤ17の終端部の下方にノズルヘッダ22が配
置されている。このノズルヘッダ22には、コンプレッ
サ23からバッファタンク24を介して高圧の空気が送
給される。ノズルヘッダ22には多数の空気噴出孔があ
り、ノズルの吹き出し方向は、斜め上方である。ノズル
22からの空気流れの下方に、廃棄物を、その容積比重
の相違に基づく飛行距離の差によって選別回収する複数
のシュート、重量物シュート21、中重量物シュート2
0が配設されている。投入コンベヤから最も遠くに配置
されたシュートは、中重量物シュート20の上方に、ノ
ズル22に対向させて無限軌道式に巻回される網目状の
スクリーン19が設けられている。
【0034】図7に示すように、必要に応じて破袋機1
4または破砕機で梱包を解かれた容器包装廃棄物は、本
実施形態で用いる風力選別装置15において、風選重量
物としてガラスびんが選別回収され、風選中重量物とし
て、アルミ缶、スチール缶、容器プラスチックおよびト
レー類が回収され、そして、風選軽量物としてフィルム
類が回収される。
【0035】風力選別装置15で除去された風選重量物
のガラスびんは、ガラスびん分類工程の色識別工程で色
分けされ、再利用される。風力選別装置15で選別され
た風選軽量物のフィルム類は、湿式の比重分離工程25
でPVCおよびPVDCが除去され再利用される。
【0036】風力選別装置15で選別された風選中重量
物のアルミ缶、スチール缶、容器プラスチックおよびト
レー類の固形物は、揺動反発式選別機1に投入される。
揺動反発式選別機1の分離工程では、重量物側にアルミ
缶、スチール缶および容器プラスチックが回収され、軽
量物側にトレー類が回収される。
【0037】揺動反発式選別機1の重量物側は、磁選機
27でスチール缶が回収され、アルミ選別機28でアル
ミ缶が回収され、容器プラスチックは乾式選別工程29
でPVCおよびPVDCが除去されて再利用される。
【0038】トレー類は、発砲スチロールが殆どであ
り、塩素含有プラスチックは殆ど含まれないため、塩素
含有プラスチック除去を行わなくても再資源化が可能で
ある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記の工業上有用な効果がもたらされる。 (1)容器包装廃棄物としてガラスびん、アルミ缶、ス
チール缶および容器包装プラスチックを混在のまま収集
し、且つ、分類選別が可能となり、廃棄物の収集コスト
の低減と資源の有効な再利用が可能となる。。 (2)風力選別を行った後に揺動反発式選別機を用いる
ことにより、ガラスびんの破損を少なくしてガラスびん
の回収率を高め、PET含有率の高い容器プラスチック
とPETを含まないフィルム系およびトレー系プラスチ
ックを選別除去することが可能となり、有価物を殆ど損
なうことなく塩素含有プラスチックを除去することが可
能となり、これまで焼却または埋め立てされていたプラ
スチックを有効利用することが可能となる。 (3)塩素含有プラスチックが除去されるので、除去し
たプラスチックを製鉄所等のコークス代替原料として使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1を示す処理工程図であ
る。
【図2】この発明の実施形態1、2、3に係る破砕機を
示す正面図である。
【図3】この発明の実施形態1、2に係る風力選別機を
示す側面図である。
【図4】この発明の実施形態1、2、3に係る選別に用
いる揺動反発式選別機の選別原理を示す側面図である。
【図5】この発明の実施形態2を示す処理工程図であ
る。
【図6】この発明の実施形態3に係る風力選別機を示す
側面図である。
【図7】この発明の実施形態3を示す処理工程図であ
る。
【符号の説明】
1 揺動反発式選別機 2 クランク軸 3 反発板 4 篩穴 5 重量物 6 軽量物および柔軟物 7 被選別物 8 小径物 9 ノズルヘッダ 10 重量物 11 軽量物 12 仕切板 14 破袋機 15 風力選別装置 16 コンベア 17 コンベヤ 19 網目状のスクリーン 20 中重量物シュート 21 重量物シュート 22 ノズルヘッダ 23 コンプレッサ 24 バッファタンク 25 湿式選別分離工程 26 溶融造粒機 27 磁選機 28 アルミ選別機 29 乾式選別工程 31 高炉の羽口 32 破砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 27:00 101:00 105:26 (72)発明者 山崎 茂樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大垣 陽二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 有本 誠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器包装廃棄物中から風力選別によって
    ガラスびんを除去し、次いで、ガラスびんが除去された
    前記容器包装廃棄物を揺動反発式の選別機によってスチ
    ール缶、アルミ缶および容器プラスチックからなる固形
    物と前記固形物よりも軽量の軽量プラスチックとに選別
    し、次いで、このようにして選別された前記固形物から
    所定の金属除去手段により前記スチール缶および前記ア
    ルミ缶を除去し、次いで、前記スチール缶および前記ア
    ルミ缶が除去された残りの前記容器プラスチックから乾
    式の選別方法により塩素含有プラスチックを除去し、一
    方、前記軽量プラスチックは、比重液の水に対する比重
    差を利用した湿式選別を用いて塩素含有プラスチックを
    除去することを特徴とする廃棄物の資源化方法。
  2. 【請求項2】 容器包装廃棄物を風力選別によってガラ
    スびんと、スチール缶、アルミ缶、容器プラスチックお
    よびトレーからなる固形物と、フィルム状プラスチック
    とに選別し、次いで、揺動反発式の選別機によって前記
    固形物を、前記スチール缶、前記アルミ缶および容器プ
    ラスチックからなる重量物と、前記重量物よりも軽量の
    前記トレーとに選別し、次いで、所定の金属除去手段に
    より前記重量物からスチール缶および前記アルミ缶を除
    去し、次いで、前記スチール缶および前記アルミ缶が除
    去された残りの前記容器プラスチックから乾式の選別方
    法により塩素含有プラスチックを除去し、一方、前記フ
    ィルム状プラスチックは、比重液の水に対する比重差を
    利用した湿式選別を用いて塩素含有プラスチックを除去
    することを特徴とする廃棄物の資源化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法により塩素
    含有プラスチックを選別除去した前記塩素含有プラスチ
    ックを所定の形状に加工して高炉の原料として用いる請
    求項1または2記載の方法。
JP3191597A 1997-02-17 1997-02-17 廃棄物の資源化方法 Pending JPH10225934A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3191597A JPH10225934A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 廃棄物の資源化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3191597A JPH10225934A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 廃棄物の資源化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10225934A true JPH10225934A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12344285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3191597A Pending JPH10225934A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 廃棄物の資源化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10225934A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100314687B1 (ko) * 1999-06-09 2001-11-23 해 일 오 재활용쓰레기 선별 시스템
JP2003088845A (ja) * 2001-09-18 2003-03-25 Nippon Steel Corp 使用済耐火物の処理方法
JP2006505419A (ja) * 2002-04-12 2006-02-16 エムビーエー ポリマーズ, インコーポレイテッド ブラスチックの多段階分離
KR100752243B1 (ko) 2007-01-05 2007-08-27 주식회사 아이엔텍 혼합 재활용품 선별방법
JP2009084603A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Jfe Steel Kk 低品位鉄スクラップの原料化方法
KR101015383B1 (ko) * 2008-12-23 2011-02-17 주식회사 효성 폴리에스터 재생칩 그 제조 방법 및 그로부터 제조되는 폴리에스터 장섬유
US8450382B2 (en) 2002-04-12 2013-05-28 Mba Polymers, Inc. Compositions of material containing recycled plastics
CN113894064A (zh) * 2021-12-09 2022-01-07 北京霍里思特科技有限公司 一种智能分选设备

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100314687B1 (ko) * 1999-06-09 2001-11-23 해 일 오 재활용쓰레기 선별 시스템
JP2003088845A (ja) * 2001-09-18 2003-03-25 Nippon Steel Corp 使用済耐火物の処理方法
JP2006505419A (ja) * 2002-04-12 2006-02-16 エムビーエー ポリマーズ, インコーポレイテッド ブラスチックの多段階分離
US7802685B2 (en) 2002-04-12 2010-09-28 Mba Polymers, Inc. Multistep separation of plastics
US8450382B2 (en) 2002-04-12 2013-05-28 Mba Polymers, Inc. Compositions of material containing recycled plastics
KR100752243B1 (ko) 2007-01-05 2007-08-27 주식회사 아이엔텍 혼합 재활용품 선별방법
JP2009084603A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Jfe Steel Kk 低品位鉄スクラップの原料化方法
KR101015383B1 (ko) * 2008-12-23 2011-02-17 주식회사 효성 폴리에스터 재생칩 그 제조 방법 및 그로부터 제조되는 폴리에스터 장섬유
CN113894064A (zh) * 2021-12-09 2022-01-07 北京霍里思特科技有限公司 一种智能分选设备
CN113894064B (zh) * 2021-12-09 2022-04-01 北京霍里思特科技有限公司 一种智能分选设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
IL129037A (en) A process for crumbling waste materials containing components that can be reused at least partially
JP4001194B2 (ja) 建設混合廃棄物の選別処理設備
JP4315953B2 (ja) 混合廃棄物処理装置
JPH10225934A (ja) 廃棄物の資源化方法
JPH08192107A (ja) シュレッダー鉄屑中のモーターコアー分離方法
JP2001054911A (ja) 廃プラスチック容器リサイクル装置
JPH11244838A (ja) シュレッダーダストの資源化方法およびそのための設備
JP2007289930A (ja) 破砕残渣からの有価物の回収方法および回収システム
JP2007030462A (ja) ペットボトル分割分離装置
JP3216294B2 (ja) 廃棄物の処理装置
JP3264200B2 (ja) 廃棄プラスチックの資源化方法
CN112808427B (zh) 一种固体废料多级分类处理工艺
JPH09216226A (ja) 廃棄プラスチックの比重分離方法
JP2001328120A (ja) 混合廃プラスチック処理装置及びその処理方法
JP2001219427A (ja) 一般廃棄物プラスチックの資源化方法
JP3552566B2 (ja) 廃プラスチックの資源化方法
JP3225816B2 (ja) ごみの風力選別装置
JPH0810743A (ja) 廃棄物の処理方法とその設備
JP2852347B2 (ja) 廃棄物分別処理方法及び装置
JP3627031B2 (ja) プラスチックの選別方法及び装置
JPH09206689A (ja) 廃棄物の分別方法
KR100423204B1 (ko) 복합물 분리기술을 이용한 폐자원으로 부터의 자원 재생방법
JPH04250877A (ja) 混合廃棄物の分離回収方法及び装置
KR100595006B1 (ko) 건설폐기물 처리시스템
JPH09276802A (ja) 廃棄物の分別方法