JPH11244838A - シュレッダーダストの資源化方法およびそのための設備 - Google Patents

シュレッダーダストの資源化方法およびそのための設備

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JPH11244838A
JPH11244838A JP10049534A JP4953498A JPH11244838A JP H11244838 A JPH11244838 A JP H11244838A JP 10049534 A JP10049534 A JP 10049534A JP 4953498 A JP4953498 A JP 4953498A JP H11244838 A JPH11244838 A JP H11244838A
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Japan
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dust
shredder
metals
light
heavy
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JP10049534A
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Masamichi Hata
正道 秦
Yoshitsugu Koga
愛紹 古賀
Sukeyuki Mori
祐行 森
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ECHO TEC KK
KYUSHU METAL SANGYO KK
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ECHO TEC KK
KYUSHU METAL SANGYO KK
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の廃車等を破砕して鉄、非鉄金属を回
収したあとのシュレッダーダストからさらに有用な金
属、軽ダストを回収して、軽ダストを燃料として利用で
きるようにする。 【解決手段】 シュレッダーから得られたシュレッダー
ダストの全粒子を整粒装置100において所定粒度以下
にふるい分けて整粒し、整粒されたシュレッダーダスト
を、ジクザク空気選別機10において繊維、軽いプラス
チック、ゴム等の軽ダストを上方に浮上させ、重質のゴ
ムおよびプラスチック、ガラス等の重ダスト、および
鉄、非鉄金属等の金属類を落下させて選別し、落下した
重ダストおよび金属類を渦電流選別機23により金属類
と非金属類に分別して回収し、そして浮上した軽ダスト
をサイクロン12により捕集し、捕集された軽ダストを
減容成形機28により圧縮、固形化した燃料として減容
成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュレッダーによ
って破砕された産業廃棄物のシュレッダーダストを資源
化する方法およびそのための設備に係り、特に、鉄、非
鉄金属を回収してリサイクルする際に生じるシュレッダ
ーダストに混入している有用な金属を回収するととも
に、燃料として不適切な有機塩素系のプラスチックを選
別除去して、残りのシュレッダーダストを圧縮、固形化
した燃料とすることかできるシュレッダーダストの資源
化方法およびそのための設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物、特に廃車にされた自
動車の破砕スクラップからは、磁選機により鉄分が回収
され、残りの非鉄金属分と非金属ダストとは主として空
気選別法によって行われていた。これらのうち、非金属
ダストについては、平成8年4月1日より法的にシュレ
ッダーダストと呼ばれる有害物を含む産業廃棄物と指定
され、従来の安定型埋立処分が禁止され、地下浸透を防
止する「ビニールシート」を敷いた処分場に埋立を行
い、埋立地から流出する水を、法律により水処理をし
て、無公害なレベルまで水を浄化する必要がある管理型
埋立処分が義務づけられることになった。
【0003】特に、シュレッダーダストに含まれている
鉛分については、鉛溶出値が0.3mg/l以下と、従
来より10倍の厳しさになり、管理型埋立処分場に持ち
込む前に事前処理により0.3mg/l以下にすること
が義務づけられた法規制が実施されている。地球環境保
持上では、これは必要なことである。また、先進国の殆
どでは、このレベルの規制が行われている。日本国内で
は、年間約450万台〜500万台の自動車(主として
乗用車)が廃車にされていて、そのシュレッダーダスト
量は、180万トン、容積にして700万m3 といわれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、国内の自治
体の約半分は、管理型埋立地の確保ができないか、極め
て困難な状況にあり、現在存在する管理型埋立地の残存
寿命は平均2〜3年と短く、現在の管理型埋立処分方式
を長く続けることはできない状況にある。イタリアで
は、既に埋立の禁止を法律で決定し、ドイツでも近々埋
立禁止の方向にあると言われている。日本においても、
用地の確保ができない以上、別の方法に頼らざるを得な
い状況にある。
【0005】また、最近では、シュレッダーダストを焼
却処分にして、その際に発生する熱を発電に利用する、
所謂、ゴミ発電が研究されているが、廃車のシュレッダ
ーダストにこの方式を利用しているケースはなく、実績
は皆無の状態で、その主な理由は以下の通りである。
1)シュレッダーダストには、鉄分および非鉄金属が入
っていて、これらを完全に除去しないと燃料として利用
できない。2)ダスト中の塩化物がダイオキシン発生の
原因になっていて、シュレッダーダストの焼却処分は、
住民の同意を得ることが殆ど困難である。
【0006】このような産業廃棄物について、その代表
的な廃車のシュレッダーダストの物性を示すと、以下の
ようになる。
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】上記表1および表2に示されるように、シ
ュレッダーダストの主な組成は、化学繊維類、ゴム類、
プラスチック類、発泡ウレタン、スチロール類、これら
に加えて無機物である金属類、ガラス類が混合したもの
である。また、シュレッダーダストの組成(関東地区)
を示す表1を参照すると、シュレッダーダストには金属
類が2.6%から7.2%入っていて、破砕したままの
粒であり、7cmに近い大粒から20mmまでの大きな
粒度範囲をもっている。また、比重範囲についても、水
に浮く1.0以下の比重のものから10.0を越える金
属までを含んでいる。その最大の理由は、廃車をシュレ
ッダーで処理するようになっていらい、即ち、約25年
前に日本がモータリゼーションの時代に入っていらい、
シュレッダーダストは、安定無害なゴミとみなされてい
たために、ていねいな篩分けや選別は行われていなかっ
た。
【0009】このように、過去においては極めて大ざっ
ぱ選別方法しか採用していなかったために、不正確な選
別結果しか上げられなかったのが実情である。しかしな
がら、金属類は、回収すれば立派な資源であるが、シュ
レッダーダストに混入していれば、燃料としては障害物
である。また、シュレッダーダストは、平均4,500
Kcal/kgの発熱量を持っているが、そのまま燃料
として利用することの困難な産業廃棄物であることは上
記の通りであり、一方、この中に3%〜7%の金属屑
(不燃物)や、塩化ビニールのように焼却してもダイオ
キシンを発生する塩素を含んだプラスチックが含まれて
いる。
【0010】本発明は、これらの問題点に鑑みてなされ
たものであり、シュレッダーダストを埋め立て処分以外
に資源として利用できるように改質するために、現在利
用上支障となっている混合物である金属、ガラス等のよ
うな無機物および塩化ビニール類を選別によって利用し
て、支障のないレベルまで選別除去することにより、有
用な燃料資源や原料資源として経済的かつ効率的にリサ
イクル可能な物質に変えることができるシュレッダーダ
ストの資源化方法およびそのための設備を提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシュレッダーダストの資源化方法は、産業
廃棄物をシュレッダーによって破砕して得られたシュレ
ッダーダストを資源化する方法であって、シュレッダー
から得られたシュレッダーダストの全粒子を所定粒度以
下にふるい分けて整粒し、整粒されたシュレッダーダス
トを、ジクザク空気選別機において繊維、軽いプラスチ
ック、ゴム等の軽ダストを上方に浮上させ、重質のゴム
およびプラスチック、ガラス等の重ダスト、および鉄、
非鉄金属等の金属類を落下させて選別し、落下した重ダ
ストおよび金属類を渦電流選別機により金属類と非金属
類に分別して回収し、そして浮上した軽ダストをサイク
ロンにより捕集し、捕集された軽ダストを減容成形機に
より圧縮、固形化した燃料として減容成形することを特
徴とする。
【0012】この資源化方法においては、整粒されたシ
ュレッダーダストは傾斜振動フィーダーにより薄い層厚
の状態で前記ジグザグ空気選別機に送り込まれることを
特徴とする。また、この資源化方法においては、分別し
て回収された重ダストは減容成形機により圧縮、固形化
されることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明のシュレッダーダストの資
源化設備においては、産業廃棄物をシュレッダーによっ
て破砕して得られたシュレッダーダストを資源化する設
備であって、軽ダスト、重ダストおよび金属類を含むシ
ュレッダーダストを、所定のサイズの粒度でふるい分け
るためのトロンメルスクリーン、該トロンメルスクリー
ンによりふるい分けられたシュレッダーダストの所定の
サイズ以上の粒度の粒子を破砕するクラッシャーを有
し、シュレッダーダストを所定の粒度以下に整粒するた
めの整粒装置、中空の竪型箱構造を有し、この箱構造の
内部に対向して複数段の傾斜シュートを設け、整粒され
たダストを受け入れかつ上向きに空気流を生じさせ、軽
ダストを浮上させて捕集しかつ重ダストおよび金属類を
自由落下させて選別するためのジグザグ空気選別機、こ
のジグザグ空気選別機において上向きの空気流によって
上方から導き出された軽ダストを取り出すためのサイク
ロン、およびジグザグ空気選別機において自由落下によ
って下方から取り出された重ダストおよび金属類を、交
番磁力によって誘導されて飛ばされる金属類と誘導され
ずに直下に落下される重ダストとに選別して取り出すた
めの渦電流選別機を有する選別装置、およびサイクロン
によって捕集された軽ダストを減容成形してソーセジ状
に圧縮、固形化される燃料にするための減容成形機を有
するダスト成形装置、を含むことを特徴とする。
【0014】また、このシュレッダーダストの資源化設
備においては、 整粒装置から選別装置へ整粒されたシ
ュレッダーダストを薄い層厚にして送り込むために傾斜
振動フィーダーを有することを特徴とする。このシュレ
ッダーダストの資源化設備においては、減容成形機が二
軸式または一軸式のスクリュウ成形機であることを特徴
とする。
【0015】
【作用】以上のようなシュレッダーダストの資源化方法
によれば、トロンメルスクリーンによりふるい分けられ
たシュレッダーダストの所定のサイズ以上の粒度の粒子
を破砕するクラッシャーを有し、シュレッダーダストを
所定の粒度以下に整粒するための整粒装置において、シ
ュレッダーダストをまず整粒し、粗大粒(例えば、80
mm以上)をふるい分け、破砕して、正確な風力選別が
行える粒度に整えるとともに、選別装置において、被選
別物を十分な広さのある空間に分散して、NEWTON
の法則に従った正確な比重選別を行うことができるジグ
ザグ選別機により、軽ダストと重ダストを気中で浮沈分
離し、障害物を除去することができる。このように選別
されるシュレッダーダストは、品目別比重が以下のよう
になっている。
【0016】
【表3】
【0017】表3に示すように、第1の選別点は、軽ダ
ストと重ダストとの間で選別比重は、1.49付近であ
り、この選別点の前後の比重差も0.1〜0.2はとれ
る。また、整粒すれば、粒度的にもNEWTONの法則
の範囲内であり、選別装置において空気選別方式で正確
な比重選別が可能である。実験の結果、整粒したのち、
薄い層厚(例えば、平均10mm以下)で多段式ジグザ
グ空気選別機にかけて、ダストを上昇気流中に均一に分
散させて、適切な風速を選定することにより軽ダストを
正確に浮上分離することが実証された。第1の選別点
は、上記のような本発明の方法により解決することがで
き、軽ダストが全シュレッダーダストの60%以上(重
量比)、容積では70%以上を占めるので、第1の選別
の役割は大きいことが理解されよう。
【0018】次に、軽ダストを浮上分離した残りのシュ
レッダーダストは、量的に1/3以下に減量し、全粒子
が固いソリッド状粒子だけになり、これは、フアフアし
た綿状粒子と違って選別上は非常に楽になる。そのため
に、選別装置に設けられた回転式交番磁場を利用した渦
電流選別機を用いて、アルミニウムを主とする非鉄金属
を磁気に反発する THROWN BODY として回収し、残りプ
ラスチック、ガラス、石類を非誘導体としてヘッドプー
リーからの落下物として回収し、第2の選別点における
選別の目的を達成して、良好な選別結果を得られる。こ
れは、表4の成績表の参照により確認することができ
る。
【0019】また、第1の選別点において、選別装置の
ジグザグ空気選別機により選別された軽ダストは、サイ
クロンによって捕集されてダスト成形装置に導かれ、減
容成形機によってソーセジ状に圧縮、固形化した燃料と
して減容成形される。このように圧縮、固形化された軽
ダストは、製鋼、精錬用に、あるいは発電用、その他に
燃料として利用することができる。
【0020】
【実施の形態】本発明の一実施の形態であるシュレッダ
ーダストの資源化方法およびそのための設備を図1を参
照して説明する。まず、シュレッダーダストの資源化方
法を行う設備について説明すると、廃車のような産業廃
棄物をシュレッダーによって破砕して得られたシュレッ
ダーダストを資源化する設備は、整粒装置100、選別
装置200およびダスト成形装置300からなってい
る。整粒装置100は、シュレッダーダストを所定の粒
度以下に整粒するために、軽ダスト、重ダストおよび金
属類を含むシュレッダーダストを、所定のサイズの粒度
でふるい分けるためのトロンメルスクリーン4、このト
ロンメルスクリーン4によりふるい分けられたシュレッ
ダーダストの所定のサイズ以上の粒度の粒子を破砕する
クラッシャー6を有する。そして、シュレッダーダスト
をフォークリフト1により投入されるホッパ2、その下
方に設けられ、シュレッダーダストをトロンメルスクリ
ーン4に送り込むためのエプロンフィーダー3を有し、
トロンメルスクリーン4によってふるい分けられた80
mmを越えた粗大粒子をクラッシャー6に送り込むため
のコンベアー5、クラッシャー6からの80mm以下に
破砕されたダストを受けて送るひれ付きコンベアー7、
およびトロンメルスクリーン4およびひれ付きコンベア
ー5からの整粒されたダストを合流させて選別装置20
へ送る定量フィーダー9を備えている。
【0021】整粒されたシュレッダーダストを選別する
ための選別装置200は、中空の竪型箱構造を有るジグ
ザグ空気選別機10が、この箱構造の内部に対向して設
けた複数段の傾斜シュート31を有し、整粒されたダス
トを受け入れかつ上向きに空気流を生じさせ、軽ダスト
を浮上させて捕集し、かつ重ダストおよび金属類を自由
落下させて選別することができる。このジグザグ空気選
別機10において上向きの空気流によって上方から軽ダ
スト輸送ダクト11を介して導き出された軽ダストをロ
ータリー弁14を介して軽ダスト排出シュート15を通
して取り出すためのサイクロン12、およびジグザグ空
気選別機において自由落下によって下方からロータリー
弁16、マグネット分別機26を介して重ダスト・金属
用ダクト22を通して取り出された重ダスト25および
金属類24を、ダストを移動させるベルトが巻回された
ヘッドプーリ内に設けられた強磁力を発する交番磁界に
よって誘導されて飛ばされる金属類24と誘導されずに
直下に落下される重ダスト25とに選別して取り出すた
めの渦電流選別機23を有する。その際、サイクロン1
2の上部から空気を導くエアダクト13は、主排風機1
7、排気ダクト19を介して排気口20に接続されてい
る。排気ダクト19の途中には空気の一部をジグザグ空
気選別機10に戻すリターンエアー用ダクト21が設け
られている。
【0022】ダスト成形装置300は、サイクロン12
によって捕集された軽ダストを減容成形してソーセジ状
に圧縮、固形化される燃料にするための二軸式または一
軸式のスクリュウ成形機である減容成形機28を有す
る。また、このシュレッダーダストの資源化設備におい
ては、整粒装置100から選別装置200へ整粒された
シュレッダーダストを薄い層厚にして送り込むために傾
斜振動フィーダー9を有する。
【0023】このようなシュレッダーダストの資源化設
備において、その資源化工程を以下において説明する。
シュレッダーダストは、上述のように粒度が全く無制限
のバラものからなっていて、良い選別結果が得られない
ので、整粒装置100において整粒を行う。まず、シュ
レッダーダストをフォークリフト1によりホッパ2に投
入して、エプロンフィーダー3によりトロンメルスクリ
ーン4へ定量チャージする。トロンメルスクリーン4で
は、例えば、80mmの丸目でふるい分けして、80m
m以上の粗大粒子をクラッシャー6に送る。クラッシャ
ー6で破砕して、80mm以下の粒子にして、ひれ付き
コンベア7により、トロンメルスクリーン4においてふ
るい分けされた元々の80mm以下の粒子に定量フィー
ダー8において合流させる。その際、クラッシャー6に
送り込む前に、大粒の金属片が多い場合、ハンドピッキ
ングで金属を回収することもできる。
【0024】クラッシャー6から出た80mm以下のシ
ュレッダーダストは、ひれ付きコンベア7と定量フィー
ダー8と振動フィーダー9を経て、ジグザグ空気選別機
10に送給される。振動フィーダー9は、10°〜15
°の勾配をもち、このフィーダートラフ内のシュレッダ
ーダストは20〜25m/minのスピードで、平均1
0mmまたはそれ以下に保持される。このことが、次の
選別を良好にするための重要条件となる。
【0025】このようにして整粒されたシュレッダーダ
ストが送られる選別装置200においては、80mm以
下に整粒されたシュレッダーダストが50mm以下のフ
ィード厚さで、ジグザグ空気選別機10に送給される。
このジグザグ空気選別機10内では、主排風機17によ
って吸引される適正な風速の上向き気流に遭い、繊維屑
とかるいプラスチック、ゴム類の軽ダストは、この気流
により浮上して、軽ダスト輸送ダクト11を通ってサイ
クロン12において捕集される。
【0026】一方、ジグザグ選別機10の数段の傾斜シ
ュート31を経て、気流に打ち勝って降下した重ダスト
および金属は、ジグザグ空気選別機10の底部に落下
し、シュートまたは輸送機を通って、次の渦電流選別機
23に送給される。渦電流選別機23では、図1に示す
ように、ベルトが巻回されたヘッドプーリを通過すると
き、その内部に設けられた強磁力を発する交番磁界によ
りこれに反発して遠方に飛ばされる非鉄金属24と、反
応を示さないでヘッドプーリの直ぐ下に落下するガラ
ス、ゴムおよび重いプラスチックの重ダスト25とに選
別することができる。
【0027】また、サイクロン12内で捕集された軽ダ
ストは、ロータリ弁14を備えた排出シュート15を経
て外部に取り出されるが、この場合次の段階のダスト成
形装置300に送給される。このサイクロン12からの
空気は、上部に連通するエアダクト12を介して吸入口
にダンパー18を備えた主排風機17によって排気ダク
ト19を通して排気口20から排出されるが、一部の空
気はリターンエアー用ダンパー21を通り、ジグザク空
気選別機10に戻すことができる。その際、排気口20
から排出される空気を浄化するために、排気口20の先
に二次集塵機やバッグフィルターを取り付けるようにし
てもよい。
【0028】次に、ロータリ弁14を経て排出シュート
15を通して排出された軽ダストは、ダスト成形装置3
00に送られるが、このダスト成形装置300において
は、知られているような従来の二軸式または一軸式のス
クリュウ成形機である減容成形機28に送給される。こ
の減容成形機28は、軽ダストを減容成形して、圧縮、
固形化されたソーセージ状の燃料として最終製品にされ
る。
【0029】また、軽ダストだけでなく、重ダストも、
減容成形機によって減容成形して、圧縮、固形化製品に
することができる。それにより、重ダストの集積処理を
容易にさせることができる。この場合、燃料として使用
するには、燃焼装置の排出ガス処理で、ダイオキシンの
排出を防止するようにするか、燃焼技術においてダイオ
キシンの発生を防ぐことができれば、将来燃料として使
用可能になることも予測される。
【0030】以上のように処理されたシュレッダーダス
トは、表5に示すような選別成績を上げることができる
ことが証明された。
【表4】
【0031】この選別成績に基づけば、以下のような結
果になる。 軽ダストには、金属が殆ど除去されている。 軽ダスト中の金属混入率=0.07+0.5 +0.02=0.59%≒
0.6 % プラスチックの分配は、 軽ダスト側への分配率=(6.65/21.175)X100=31.4% 重ダスト側への分配率=(12.78/21.175)X100=60.4% となっていて、残りのプラスチックは金属に混入してい
る。 着磁物( 鉄) と金属の回収効率を算出すると、以下
のようになる。 Eff= {(1.23+0.20+0.03+0.04+0.01+3.18)+(0.465+4.466+0.732+0.037+0.204 ) }/(3.325+5.036+0.772+0.079+0.214+3.18) =(10.594/12.604)X100=84% 特に、アルミニウムの回収効率を算出すると、以下
のようになる。 AL回収効率=(4.466/5.036)X100=88.7%
【0032】以上のような結果から明らかなように、本
発明の方法に従い、シュレッダーダストを選別処理する
と、重ダストと軽ダストとに選別可能であり、有価金属
の84%〜88%は再び回収されて、リサイクルするこ
とが可能であり、今までの産業廃棄物がエネルギー資源
と金属資源に変えられ、環境保全上あるいは経済的にメ
リットが顕著である。
【0033】以上のようなシュレッダーダストから作ら
れたRDF固形燃料の一例について、分析値を表5にお
いて示す。
【表5】
【0034】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下のような効果を奏する。本発明のシュレッダ
ーダストの資源化方法によれば、シュレッダーダストは
整流装置においてふるいによりふるい分けて、所定のサ
イズ以上のものはさらに破砕し、全粒子を所定の粒度以
下に整粒するので、燃料として利用できるような繊維、
軽いプラスチック、ゴム等の軽ダストを選別装置のジグ
ザグ空気選別機において選別することができ、選別によ
り燃料として有害な重ダスト、さらに使用可能な金属類
が回収され、軽ダストは減容成形機により圧縮、固化さ
れた燃料として回収することができ、埋め立て処分が不
可能になろうとしている現状に対処するには非常に有効
であり、環境保全、排気物の資源化に顕著に寄与すると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシュレッダーダストの
資源化設備の説明図である。
【符号の説明】
1 搬送機 2 シュレッダーダストホッパー 3 エプロンフィーダー 4 トロンメルフィーダー 5 ふるいコンベア 6 クラッシャー 7 ひれ付きコンベア 8 定量フィーダー 9 傾斜振動フィーダー 10 ジグザグ空気選別機 11 軽ダスト輸送ダクト 12 サイクロン 13 エアーダクト 14 ロータリー弁 15 重ダスト排出ダクト 16 ロータリー弁 17 主排風機 18 吸入口ダクト 19 排気ダクト 20 排気口 21 リターンエアー用ダクト 22 重ダストおよび金属類 23 渦電流選別機 24 回収金属 25 重ダスト 26 マグネット 27 鉄分 28 減容成形機 29 圧縮固形燃料 30 シュレッダーダスト 31 傾斜シュート 32 ヘッドプーリー 33 箱構造 100 整粒装置 200 選別装置 300 ダスト成形装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業廃棄物をシュレッダーによって破砕
    して得られたシュレッダーダストを資源化する方法であ
    って、 前記シュレッダーから得られたシュレッダーダストの全
    粒子を所定粒度以下にふるい分けて整粒し、 前記整粒されたシュレッダーダストを、ジクザク空気選
    別機において繊維、軽いプラスチック、ゴム等の軽ダス
    トを上方に浮上させ、重質のゴムおよびプラスチック、
    ガラス等の重ダスト、および鉄、非鉄金属等の金属類を
    落下させて選別し、 前記落下した重ダストおよび金属類を渦電流選別機によ
    り金属類と非金属類に分別して回収し、そして前記浮上
    した軽ダストをサイクロンにより捕集し、捕集された軽
    ダストを減容成形機により圧縮、固形化した燃料として
    減容成形することを特徴とするシュレッダーダストの資
    源化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシュレッダーダストの
    資源化方法において、前記整粒されたシュレッダーダス
    トは傾斜振動フィーダーにより薄い層厚の状態で前記ジ
    グザグ空気選別機に送り込まれることを特徴とするシュ
    レッダーダストの資源化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシュレッダーダストの
    資源化方法において、前記分別して回収された重ダスト
    は減容成形機により圧縮、固形化されることを特徴とす
    るシュレッダーダストの資源化方法。
  4. 【請求項4】 産業廃棄物をシュレッダーによって破砕
    して得られたシュレッダーダストを資源化する設備であ
    って、 軽ダスト、重ダストおよび金属類を含むシュレッダーダ
    ストを、所定のサイズの粒度でふるい分けるためのトロ
    ンメルスクリーン、該トロンメルスクリーンによりふる
    い分けられたシュレッダーダストの所定のサイズ以上の
    粒度の粒子を破砕するクラッシャーを有し、前記シュレ
    ッダーダストを前記所定の粒度以下に整粒するための整
    粒装置、 中空の竪型箱構造を有し、該箱構造の内部に対向して複
    数段の傾斜シュートを設け、前記整粒されたダストを受
    け入れかつ上向きに空気流を生じさせ、軽ダストを浮上
    させて捕集しかつ重ダストおよび金属類を自由落下させ
    て選別するためのジグザグ空気選別機、該ジグザグ空気
    選別機において上向きの空気流によって上方から導き出
    された軽ダストを取り出すためのサイクロン、および前
    記ジグザグ空気選別機において自由落下によって下方か
    ら取り出された重ダストおよび金属類を、交番磁力によ
    って誘導されて飛ばされる金属類と誘導されずに直下に
    落下される重ダストとに選別して取り出すための渦電流
    選別機を有する選別装置、および前記サイクロンによっ
    て捕集された軽ダストを減容成形してソーセジ状に圧
    縮、固形化される燃料にするための減容成形機を有する
    ダスト成形装置、 を含むことを特徴とするシュレッダーダストの資源化設
    備。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のシュレッダーダストの
    資源化設備において、前記整粒装置から前記選別装置へ
    整粒されたシュレッダーダストを薄い層厚にして送り込
    むために傾斜振動フィーダーを有することを特徴とする
    シュレッダーダストの資源化設備。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のシュレッダーダストの
    資源化する設備において、前記減容成形機が二軸式また
    は一軸式のスクリュウ成形機であることを特徴とするシ
    ュレッダーダストの資源化設備。
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