JP3218933B2 - 廃棄物処理装置への廃棄物供給装置 - Google Patents

廃棄物処理装置への廃棄物供給装置

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JP3218933B2
JP3218933B2 JP17584095A JP17584095A JP3218933B2 JP 3218933 B2 JP3218933 B2 JP 3218933B2 JP 17584095 A JP17584095 A JP 17584095A JP 17584095 A JP17584095 A JP 17584095A JP 3218933 B2 JP3218933 B2 JP 3218933B2
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秀治 守
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃棄物処理装置への廃棄
物供給装置に係り、特に廃棄家電品の処理を行のに好適
な廃棄物処理装置への廃棄物供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大形廃棄物の処理は、そのまま埋
立てる、若しくは破砕、焼却して埋め立てる方法が多く
行われている。そのまま埋立てる方法は埋立て地不足の
問題があり、焼却についても炭酸ガスの発生による地球
の温暖化が問題である。更に廃棄物中には塩化ビニール
系のプラスチックも多く含まれていることから、この燃
焼によって発生する塩素ガスや塩素化合物系の有害ガス
の発生があり、これらのガスが焼却炉を損傷し焼却炉の
寿命を著しく短くしたり、大気中への放出によって環境
を破壊する等の問題があるため、大気中への放出防止処
置が必要である。特開昭50−156754号公報に記
載のように、本質的に金属を多く含むスクラップ等から
金属を回収することは一部行われているが、金属を取っ
た残りの廃棄物についてはプラスチックも含め回収処理
は行われてはいない。この廃棄物はこの後埋立てるもし
くは焼却されているため上記と同様の問題点がある。
又、廃棄物を分別する方法としては特開昭50−108
765号公報、特開昭50−81967号公報に記載の
システムが提案されているが、これらの方法は金属の分
別を主体にしたものであり、プラスチックは紙等ほかの
物と一緒に取り出すようになっておりプラスチックの分
別は行われていない。
【0003】プラスチックの簡単な分別としては特開昭
52−151371号公報、特開昭58−205552
号公報に示されているような比重差を利用した比重選別
装置がある。この特開昭52−151371号公報、特
開昭58−205552号公報に記載のものは材質ごと
に比重が異なるものには有効であるが、プラスチックの
ように材質が異なっていても同じような比重のものもあ
る場合には、比重選別だけでは分別出来ないものもあ
る。
【0004】又、他の分別方法としてプラスチックを熱
などにより溶融して溶解温度の差により分別する方法が
ある。この方法は熱可塑性プラスチックを素材とする発
泡成形材は処理可能と考えられる。しかし、処理するプ
ラスチックの中に塩化ビニール系のプラスチックが含ま
れる場合、溶解時プラスチックから有害ガスの発生が考
えられ、装置の損傷や、大気中へ放出時環境破壊の問題
が有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、大形
廃棄物を破砕、焼却して減容化の後埋め立てる方法では
焼却によって生ずる炭酸ガスの発生による地球の温室効
果が問題になるとともに、塩化ビニール系のプラスチッ
クの燃焼は焼却炉の損傷が激しいことなどの問題があ
る。また、特開昭50−156754号公報に開示の一
般大形廃棄物処理における金属の回収した残りの廃棄物
の埋立て処理の方法では、まだ多くのプラスチック廃棄
物等が残っており減容化が十分でないため埋立て地不足
の解消には不十分である等の問題がある。
【0006】又、特開昭52−151371号公報、特
開昭58−205552号公報に記載のものは、上述し
たように、プラスチックのように材質が異なっていても
同じような比重のものもある場合には、十分な分別は出
来ない。更に、発泡成形材のように素材のプラスチック
の材質に係わらず発泡状態によって比重が変るものには
比重選別は適しない。
【0007】溶融して溶解温度の差により分別する方法
では、上述したように、一般の廃棄物のように処理する
プラスチックの中に塩化ビニール系のプラスチックが含
まれる場合、溶解時プラスチックから有害ガスの発生が
考えられ、装置の損傷や、大気中へ放出時環境破壊の問
題が有る。更に、熱硬化性プラスチックからなる発泡成
形材は加熱しても溶融しないので適用出来ない。
【0008】一方、発泡成形材の発泡剤としてはフロン
系の発泡剤が現在多く使われている。特に、断熱材とし
て使用されている発泡成形材は断熱特性を良くするため
にフロン系の発泡剤が使われている。しかし、このフロ
ン系の発泡剤は地球のオゾン層の破壊という問題から、
現在使用規制の対象となっている。オゾン層破壊防止の
ためには、現在までに発泡成形された断熱材の中に閉じ
込められている発泡剤の回収も重要で、これまでの処理
方法では発泡剤として使用されたフロンも大気中に放出
されるという問題がある。
【0009】そこで本発明は、これらの問題を除去し、
大量の廃棄物から再利用に適した有用物を回収して、少
ない資源の有効利用を図るようにすることを究極の目的
とし、そのために廃棄物(廃家電品)を種類別に選別し
て夫々の廃棄物に見合った効率的な処理を行うべく、有
効な廃棄物供給装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の廃棄物処理装置
への廃棄物供給装置は、廃棄物を受入れる受入れ口と、
この受入れ口側から設けられたコンベアと、このコンベ
ア上に設けられ、前記廃棄物が冷蔵庫、エアコン、テレ
ビ若しくは洗濯機であることを判別する判別装置と、
コンベア上であって前記判別装置の後段の複数箇所に
設けられた入替え機と、この各入替え機に対応して複数
列配置された貯蔵用コンベアと、この各貯蔵用コンベア
の出口側に全ての貯蔵用コンベアの出口側に対向するよ
うに配列された供給用コンベアと、この供給用のコンベ
アの後段に位置し、前記廃棄物が冷蔵庫及びエアコンの
場合には冷凍機内の冷媒を抜取る冷媒回収手段と、前記
廃棄物が冷蔵庫及びエアコンの場合には冷凍機から圧縮
機を取りはずし、前記廃棄物が洗濯機の場合にはモータ
を取りはずす金属塊分別手段と、前記廃棄物がテレビの
場合にはブラウン管を取りはずす大型ガラス類取り出し
手段とを有する前処理装置とを備えてなる
【0011】
【作用】本発明の廃棄物処理装置への廃棄物供給装置
は、受入れ口にて廃棄物を受入れ、この受入れ廃棄物を
コンベアに乗せ、形状判別装置で廃棄物(廃家電品)の
種類を判別する。次にコンベアにて更に移動させて各廃
棄物に見合った貯蔵用コンベアに入替え機にて移し替え
る。そして処理する機種に見合った廃棄物の貯蔵用コン
ベアラインから適宜供給用コンベアにのせる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。図1は、廃棄物処理装置の全体構成を示す図であ
る。図1において、1は廃棄物を概ね種類別に分けて貯
蔵するストックヤード、2はストックヤード1から前処
理装置3に廃棄物を供給する供給装置、3は前処理装置
で、冷媒回収手段4、大形硝子取り出し手段5、金属塊
分別手段6からなる。7は一段乃至二段の破砕機からな
る破砕装置、8は軽量物分別装置、9は金属分別装置
で、磁気選別機10、渦電流選別機11から構成され
る。12はプラスチック分別装置で、これは冷却装置1
3、破砕機14、篩い選別機15からなる。また16は
金属塊を破砕する冷凍破砕装置で、冷却装置17、破砕
機18からなり、19は発泡剤回収装置で、発泡整形材
を粉砕する粉砕機20、発泡剤と樹脂の分離装置21と
発泡剤冷却装置22から構成される。
【0013】収集車によって収集された廃棄家電品はス
トックヤード1に冷蔵庫、エアコン、テレビ、洗濯機他
と概ね4種類に分類されて貯蔵される。ストックヤード
1に貯蔵された廃棄家電品は供給装置2により種類別に
取り出され前処理装置3に送られる。前処理装置3では
廃棄家電品が冷蔵庫、エアコンの場合にはまず矢印10
1、101aに示すように後で述べる冷媒回収手段4に
より冷凍機内の冷媒を抜取り、矢印116で示すように
冷媒を回収する。次に金属塊分別手段6で冷凍機から圧
縮機を取りはずす。廃棄家電品がテレビの場合には、矢
印102、102aに示すように、大形硝子類取り出し
手段5によりブラウン管を取りはずす。又、廃棄家電品
が洗濯機等で、冷蔵庫、エアコン、テレビ以外の廃棄家
電品の場合には矢印103、103aに示すように金属
塊分別装置6でモータ等の金属塊を取りはずす。ここで
金属塊分別手段6の構造の1つとしては剪断機の一種で
あるギロチン式切断機が利用できる。又大形硝子類取り
出し手段5はハンマーで硝子を数回たたいて破砕して分
別する衝撃タイプの破砕機又はプレスなどの圧縮力でが
ラスを破砕して分別する構造を用いることが出来る。
【0014】これらの前処理が行われ上記の金属塊が除
去された廃棄家電品は矢印104で示すように破砕装置
7へ送られ、破砕装置7により1段乃至2段の破砕機構
で50〜100mm程度の大きさに破砕するとともに材
料ごとに遊離される。特に冷蔵庫の場合には発泡ウレタ
ンを薄い鉄板から遊離させる必要があり、このためには
多段の破砕機構が有利である。
【0015】破砕装置7により破砕され材料ごとに遊離
された廃棄物は矢印105で示すように軽量物分別装置
8へ送られ、軽量物分別装置8により発泡ウレタン等の
発泡成形材を分離されて、発泡成形材は軽い廃棄物とし
て矢印107で示すように発泡剤回収装置19に送ら
れ、発泡成形材を分別された重い廃棄物は矢印106で
示すように金属分別装置9に送られる。ここで軽量物分
別装置8の構造の1つとしては発泡成形材がそのほかの
廃棄物と比較して非常に軽い性質を利用して、破砕装置
7を出た廃棄物に空気を吹き付けて発泡成形材を飛ば
し、その発泡成形材を分別する構造を用いることが出来
る。また別の構造としては、傾斜式の振動コンベアを使
用し、軽い発泡成形材を上部から、重いその他の廃棄物
を下部から取り出す構造のものを用いることが出来る。
【0016】一方、前処理装置3の金属塊分別装置6に
よって分別された圧縮機、モータ等の金属塊は矢印11
3で示されるように、冷凍破砕装置16に送られる。冷
凍破砕装置16ではまず冷却装置17で−100℃以下
の低温に冷却された後、破砕機18にかけられ、金属の
低温脆性を利用して比較的小さな衝撃により破砕され、
軽量物分別装置8からでた重い廃棄物と一緒になって矢
印106で示されるように金属分別装置9に送られる。
【0017】金属分別装置9ではまず磁気選別機10で
鉄系の金属が分別され、矢印108で示すように鉄系と
して回収される。次に渦電流選別機11で非鉄系の金属
が分離され、矢印109で示すように回収される。この
結果、残りの廃棄物の内容はプラスチック類が主とな
る。このプラスチック系の廃棄物は、矢印110で示す
ようにプラスチック分別装置12に送られる。プラスチ
ック分別装置12は冷却装置13、破砕機14、篩い選
別機15から構成されており、プラスチック分別装置1
2では、まず冷却装置13で上記プラスチック系の廃棄
物を0〜−60℃程度の低温に冷却後、破砕機14によ
り衝撃破砕を行う。ここではプラスチックの材質の違い
による脆化点の相違を利用してプラスチック系の廃棄物
を選択的に破砕するもので、塩化ビニール系のプラスチ
ックは脆化点が高いため他のものと比較してより細かく
破砕される。従って、破砕機14で破砕された廃棄物を
篩い選別機15に通すことにより、大部分が塩化ビニー
ル系のプラスチックからなる細かい廃棄物と、塩化ビニ
ール系が非常に少ないプラスチックからなる比較的大き
めの廃棄物とに分別できるので、塩化ビニール系のプラ
スチックは矢印111で示すように分離され、残りは再
利用容易なプラスチックとして矢印112で示されるよ
うに別に回収される。
【0018】一方、軽量物分別装置8で分離された発泡
成形物は、矢印107で示すように発泡剤回収装置19
に送られ、まず粉砕機20で粉砕され、分離装置21に
より固体の樹脂部分と気体の発泡剤とに分離される。こ
こで固体の樹脂部分は矢印114で示すように分別され
て回収されるが、気体の発泡剤は周囲の空気と混合し
て、矢印115で示すように冷却装置22へ送られ、冷
却装置22で冷却され、発泡剤は液化されて矢印116
に示すように回収される。一方空気は矢印117に示す
ように粉砕機20へ戻る。この結果、発泡剤として使用
されているフロンと樹脂部分(プラスチック材料)が分
離されそれぞれ回収される。
【0019】以上のように分別、回収することにより、
従来は回収を行うことが出来なかった冷媒及び発泡剤の
フロンの回収が可能になる。又、金属類の回収に加えプ
ラスチック類も分別処理して再利用に適したプラスチッ
ク類が資源として回収出来るので、埋立て処理にする廃
棄物の量を大幅に減少させることが可能となる。
【0020】尚、本実施例においては、前処理装置3で
圧縮機やモータ等の金属塊を取りはずすのは、次段の破
砕装置7の機能と寿命を考慮したものである。すなわ
ち、破砕装置7は薄い金属板の切断と同時にプラスチッ
ク類と金属とを剥離させる機能を持たせているため、破
砕装置7は0.1mm程度の薄板を切れるようにしてい
る。従って金属塊がここに入ると破砕刃の寿命を縮め上
記の2つの機能が満足出来なくなり以後の処理に支障を
来すためである。又、破砕装置7は大形の廃棄物を最初
に破砕する装置で破砕時に大きな負荷のかかる可能性も
あるため、この破砕機で更に金属塊を噛み込むと破砕機
がロックしやすくなるため、破砕機のロック防止の役目
もしている。
【0021】本発明の他の実施例を図2により説明す
る。本実施例では図2に示すように、図1に示す実施例
の金属分別装置9にステンレス選別機23、比重選別機
24を、プラスチック分別装置12に比重選別機26を
追加し、また金属分別装置9とプラスチック分別装置1
2の間に静電分離装置25を設けたものである。本実施
例の廃棄物処理装置では、磁気選別機10で磁性体から
成る鉄系の金属を分別した後の廃棄物には一般に磁石に
付かないと言われているステンレスが含まれている場合
と廃棄家電品の中でもテレビでケースとして使われてい
る木材が含まれている場合も考慮している。一般に磁石
に付かないと言われているステンレスも切削、曲げ等の
加工が行われると組織が一部変化して弱いが磁石に吸引
される性質が出て来る。製品に使われているステンレス
はほとんどが加工されており、また本処理装置において
も破砕装置7で切断等の加工が行われるので、ステンレ
ス選別機23に入って来る廃棄物に含まれるステンレス
は弱磁性体になっている。ここでのステンレス選別機2
3は磁性体である鉄系の金属を分離する一般の磁気選別
機10よりも強力な磁力を発生させる磁気選別機で、弱
磁性体となったステンレスを強力な磁力で吸引して分離
するものである。
【0022】比重選別機24は渦電流選別機11で分離
し、矢印109で示されるように回収した非鉄系金属を
再生利用が容易になるように材質ごとに分別するもので
ある。本実施例では使用量の多い銅、アルミを主体に銅
系(矢印120で示すように回収される)、アルミ系
(矢印121で示すように回収される)、その他の非鉄
金属(矢印122で示すように回収される)の3種類に
分別する場合を示した。この比重選別機24は非鉄金属
を分離するものであるから、比重液として比重2以上の
液体が必要であるが、このような液体は少ない。そこで
本実施例の比重選別機には比重液として磁性流体を使用
した。この磁性流体は磁場の中に置かれた時、印加され
る磁場の強さによって見掛け比重が変る性質を有してお
り、この性質を利用して比重選別を行うようにしたもの
で、磁場の強さを2種類用意することによって非鉄金属
の3種類の分別が可能となる。
【0023】以上の結果、矢印110で示すように金属
分別装置9を通過した廃棄物は主としてプラスチック類
であるが、この廃棄物の中にはテレビのケースなどに使
われた木材も残っていることが考えられる。従って、最
終的に分別したプラスチックを再利用し易くするには、
木材も分別しておく必要がある。このために金属分別装
置9の後に設けたのが静電分離装置25である。静電分
離装置25は静電分離機単体または乾燥機と静電分離機
から構成される。静電分離装置25は静電気を利用し物
質の帯電性の差を利用して分離するもので、プラスチッ
クに比較すると木材の帯電性は非常に低いのでここで容
易に木材を分離できる。
【0024】静電分離機25を出たプラスチック主体の
廃棄物は矢印で示されるようにプラスチック分別装置1
2に送られる。プラスチック分別装置12では矢印11
1で示されるように、塩化ビニール系のプラスチックが
多い廃棄物と矢印112で示されるように塩化ビニール
系をほとんど含まないプラスチックの2種類に分別され
る。しかし、矢印111で示される廃棄物の中には塩化
ビニール系以外の再利用し易いプラスチックも含まれて
いるので、これを回収して再利用できるプラスチックを
多くするために設けたのが比重選別機26である。塩化
ビニール系のプラスチックの比重は1.2〜1.6と比
較的大きいので、比重選別機26で沈降したものが塩化
ビニール系プラスチックであり矢印124で示すように
回収され、浮上したものが再利用可能プラスチックとし
て矢印125示すように分別回収される。以上述べたよ
うに、本実施例では図1に示した実施例と比較すると、
金属類を更に細かく分別するとともに、再利用に適した
プラスチック類の回収率を向上させることが可能とな
る。尚図1、図2に示した実施例の金属分別装置におい
て、磁気選別機、渦電流選別機、ステンレス選別機は各
々1段の選別で記載されているが、各々の選別状態に応
じて多段にすることも可能である。各選別を多段にする
と、各々の選別効率を更に向上することが可能となる。
【0025】図3は冷媒回収手段4の実施例を示した図
である。この冷媒回収装置4は冷凍機より冷媒を抜く口
となる口金32、冷媒中のオイルを分離するオイル分離
装置33、冷媒回収の動力を発生する圧縮装置34、冷
媒を冷却液化する冷却装置35をパイプで外部と密閉す
る様に連結させたものである。冷媒回収装置4はまず圧
縮装置34を動かし圧縮装置34の前の口金32からオ
イル分離装置33の部分の内部の圧力を下げ冷凍機から
の冷媒を吸い取り、オイル分離機33で冷媒中のオイル
分離後、圧縮装置34で冷媒は圧縮され高温高圧となっ
て、冷却装置35で冷却液化される。
【0026】この液化された冷媒を矢印106に示すよ
うにして冷媒ボンベ等に回収するものである。尚、口金
32はクランプ装置の先端のクランプ部に鋭利な突起を
設け、この突起により冷凍機配管に穴を開け、この穴よ
り冷凍機内の冷媒を抜き取る構造となっている。
【0027】図4が本発明に係る供給装置の例であり、
すなわちストックヤード1と供給装置2の実施例を示し
た図である。本実施例は出来るだけ自動化するようにし
たものである。ストックヤード1は受け入り口43、コ
ンベア44、形状判別装置45、入替え機46、コント
ロール装置47及び貯蔵用コンベア48からなる。又、
供給装置2はコントロール装置49と供給用コンベア5
0からなる。本構成において、ストックヤード1では収
集車によって収集された廃棄物は受け入り口43からコ
ンベア44に載せられる。コンベア44に載せられた廃
棄物はコンベア44に設けられた形状判別装置45によ
り廃棄物の種類が判別され、入替え機46のところへ運
ばれる。一方、コントロール装置47は形状判別装置4
5の識別データをもとに廃棄物の種類に応じた貯蔵用コ
ンベア48a、48b、48c、48dの一つを選択
し、適合する入替え機46を稼働させてそれに対応する
貯蔵用コンベア48に該廃棄物を載せ、貯蔵する。この
貯蔵用コンベア48に貯蔵された廃棄物はコントロール
装置49からの指令に該当する廃棄物を供給コンベア5
0上に取り出され、このコンベアで前処理装置3へ運ば
れる。以上の構成により、ストックヤード1には廃棄物
の種類ごとに廃棄物を貯蔵でき、処理することが出来る
ようになる。
【0028】以上のように廃棄物処理装置を構成するこ
とにより、廃棄物の殆どの部分が再利用出来ることにな
り、埋立て地不足対策とともに資源の有効利用が可能と
なる。更に、オゾン層破壊の原因として規制されている
フロンの回収も可能となる。
【0029】図5は本発明の応用例を示したもので、ス
トックヤード1、供給装置2、前処理装置3及び金属塊
破砕装置16を示す。収集車401により運ばれてきた
冷蔵庫402、洗濯機403、テレビ404はコンベア
などの供給装置2前処理装置3に送られる。前処理装置
3では冷蔵庫402処理の場合はまず冷媒回収手段4で
冷凍機内の冷媒を抜き取る。冷媒回収手段4は図に示す
ように、オイルポット301を備え、ここで回収した冷
媒及びオイルは夫々冷媒回収ポット、オイル回収ポット
410に入れられ、夫々再生、処理工場へ送られる。
【0030】冷媒を抜かれた冷蔵庫402は次に圧縮機
302、磁石入りゴムパッキン等303をはずされ破砕
装置7に送られる。又洗濯機403はモータ、クラッチ
等304の金属塊部品がはずされ、テレビ404はブラ
ウン管306をはずされ(ブラウン管306をはずした
残りはほとんど箱体305である。)後段の破砕装置7
に送られる。
【0031】一方、前処理装置3で取り外された圧縮機
302、モータ、クラッチ等304の金属塊部品は金属
塊破砕装置16で破砕処理される。この金属塊破砕装置
16では廃棄物の金属塊部品は冷却装置17において液
体空気等の冷却媒体1601で鉄系金属の脆化点以下に
冷却され、破砕装置18で衝撃破砕される。この結果、
鉄系金属は細かく破砕される。この破砕された廃棄物は
コンベア1602で図12に示す金属分別装置9へ送ら
れる。更に、冷却装置17で金属塊を冷却して気化した
冷却媒体は冷ガス1603として発泡剤回収装置19や
プラスチック分別装置12の冷却用冷熱源として利用で
きる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、廃
棄物(廃家電品)を種類別に選別して夫々の廃棄物に見
合った処理を行う効率的な廃棄物処理を可能とし、よっ
て大量の廃棄物から再利用に適した有用物を回収して、
少ない資源の有効利用を図るようにすることが可能にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を組み込んだ廃棄物処理装置
の全体構成の説明図である。
【図2】本発明の一実施例を組み込んだ他の廃棄物処理
装置の全体構成の説明図である。
【図3】冷媒回収例の説明図である。
【図4】本発明の実施例に係る廃棄物処理装置への廃棄
物供給装置の構成の説明図である。
【図5】本発明の応用例におけるストックヤード、供給
装置、前処理装置、金属塊破砕装置の構成の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…ストックヤード、2…供給装置、3…前処理装置、
43…受入れ口、44…コンベア、45…形状判別装
置、46…入替え機、48…貯蔵用コンベア、50…供
給用コンベア。
フロントページの続き (72)発明者 守 秀治 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (72)発明者 加藤 達二 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−69403(JP,A) 特開 昭57−9641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07C 1/00 - 9/00 B09B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物を受入れる受入れ口と、この受入れ
    口側から設けられたコンベアと、このコンベア上に設け
    られ、前記廃棄物が冷蔵庫、エアコン、テレビ若しくは
    洗濯機であることを判別する判別装置と、このコンベア
    上であって前記判別装置の後段の複数箇所に設けられた
    入替え機と、この各入替え機に対応して複数列配置され
    た貯蔵用コンベアと、この各貯蔵用コンベアの出口側
    ての貯蔵用コンベアの出口側に対向するように配列さ
    れた供給用コンベアと、この供給用のコンベアの後段に
    位置し、前記廃棄物が冷蔵庫及びエアコンの場合には冷
    凍機内の冷媒を抜取る冷媒回収手段と、前記廃棄物が冷
    蔵庫及びエアコンの場合には冷凍機から圧縮機を取りは
    ずし、前記廃棄物が洗濯機の場合にはモータを取りはず
    す金属塊分別手段と、前記廃棄物がテレビの場合にはブ
    ラウン管を取りはずす大型ガラス類取り出し手段とを有
    する前処理装置とを備えた廃棄物処理装置への廃棄物供
    給装置。
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