JP4964178B2 - シュレッダダストの処理方法及びそのシステム - Google Patents

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Description

本発明は、シュレッダダストの処理方法及びそのシステムに関し、さらに詳しくは、自動車、オートバイ、電化製品等の産業廃棄物を粉砕したシュレッダダストをガス化溶融炉によって効率的に処理するためのシュレッダダストの処理方法及びそのシステムに関する。
従来、自動車、オートバイ、電化製品等の産業廃棄物は、容易に分別可能な部品等は適宜分別してリサイクルがなされていたが、分別が困難なものは有価金属が含まれているにもかかわらずその殆どが廃棄・埋め立て処分されていた。例えば、廃棄自動車の場合は以下のような処理が行われてきた。まず、エンジンなど中古部品として使えるものや分別可能なものを取り出す。そして、最後に残った廃車ガラを細かく粉砕して金属類を取り除き、残ったものがASR(Automobile Shredder Residue)と呼ばれるシュレッダダストとなる。自動車のリサイクル率は重量比で約80%、残りの20%がASRといわれている。ASRは、プラスチック等さまざまな材質が混じっているので分別が難しいことから処理コストが嵩む。そのため、ほとんどのASRが埋立て処分されていたことから、ASRの減量化とその中に含まれる有価金属の回収・リサイクルが求められていた。
そこで、本願出願人は、シュレッダダストを金属滓との双方を同時に処理しつつも有害物質の発生を抑制しかつ金属酸化を防止して品質の良好な有価金属の回収方法を提供すべく特許出願(特開平11−302748号(特許文献1))を行った。さらに、その改良技術についても特許出願(特開2001−41436号(特許文献2))を行った。その方法は、具体的には、流動層式ガス化炉に銅滓とシュレッダダスト等の産業廃棄物を投入し、ガス化炉下部から空気を吹き込み、流動層を形成してシュレッダダスト等の産業廃棄物をガス化し、ガス化炉より有価金属を含む第1の不燃物を回収し、溶融炉にガス化炉下部からの空気により上昇する有価金属を含む第2の不燃物とガス化炉で生成する熱分解ガスを旋回させながら投入し、溶融炉で有価金属を含むスラグを生成し、分離して回収するというものである。
一方、シュレッダダストは、主として石油や木材等を原料とした可燃性の材料からなり、その発熱量は7,000〜10,000Kcal/kg程度あることから、燃焼させる場合に含有する塩素や硫黄等による問題が解決されれば、十分燃料と成り得るという事情から、運搬や処理のしやすいようにシュレッダーダストを減容・固形化する処理が提案されている(特開平8−1138号(特許文献3))。そのため、特許文献3では、シュレッダーダストを粉砕処理するロッドミル又はボールミルと、ロッドミル又はボールミルで処理された第1処理物から鉄類を分離する鉄類分離手段と、第1処理物から鉄類の分離された第2処理物から非鉄金属を分離する非鉄類分離手段とを有することを特徴とするシュレッダダスト固形化前処理装置が開示されている。
同様に、特開平11−244838号公報では、シュレッダダストを資源化する方法が開示されている。具体的には、シュレッダーダストの全粒子を所定粒度以下にふるい分けて整粒し、整粒されたシュレッダーダストを、ジクザク空気選別機において繊維、軽いプラスチック、ゴム等の軽ダストを上方に浮上させ、重質のゴムおよびプラスチック、ガラス等の重ダスト、および鉄、非鉄金属等の金属類を落下させて選別し、落下した重ダストおよび金属類を渦電流選別機により金属類と非金属類に分別して回収し、そして浮上した軽ダストをサイクロンにより捕集し、捕集された軽ダストを減容成形機により圧縮、固形化した燃料として減容成形するといものである。
特開平11−302748号公報 特開2001−41436号公報 特開平8−1138号公報 特開平11−244838号公報
これまでシュレッダダストをガス化溶融炉で処理するに際しては、初めに磁選器によって鉄類を除去し、さらに手選別によって非鉄金属類を除去し、そして、鉄類及び非鉄金属類が除去されたシュレッダダストを全て粉砕機に投入して所定サイズに粉砕し、その後、ガス化溶融炉によって処理していた。
しかし、シュレッダダストは発砲ウレタン、合成樹脂、繊維等の嵩比重が比較手的小さい材料を含んでいることから、粉砕機における時間当たりの粉砕処理量は重量ベースで考えるとあまり効率がよいものとはいえなかった。シュレッダダストは細かく粉砕されたものも相当程度含まれているのでサイズの大きい物だけを別途粉砕処理するようにすれば全量を粉砕対象としてきた従来方法に比べて粉砕処理効率がアップすることとなり、ひいてはガス化溶融炉へ投入できるシュレッダダストの時間当たりの重量も増加する。
そこで、本発明は、自動車、オートバイ、電化製品等の産業廃棄物を粉砕したシュレッダダストをガス化溶融炉によって処理するに際して、シュレッダダストをこれまでより効率的に処理するためのシュレッダダストの処理方法及びそのシステムを提供することを目的とする。
ここで、特許文献4は、シュレッダダストをトロンメル処理し、サイズの大きいシュレッダダストをクラッシャーで粉砕している点が後述するように本願発明と共通するとも考えられるが、特許文献4では粉砕後のシュレッダダストをトロンメル処理によって篩別されたサイズの小さなシュレッダダストと合流させることによって整粒した後、鉄類及び非鉄金属類を選別しているが、本願発明ではそのような合流は行わず、また、鉄類及び非鉄金属類の選別はトロンメル処理によって篩別された所定サイズ以上のシュレダダストについて行うと共に、鉄類及び非鉄金属類を選別した後に破砕処理を行う点で相違するものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の本発明は、産業廃棄物を粉砕したシュレッダダストをガス化溶融炉によって効率的に処理するためのシュレッダダストの処理方法において、投入口側と排出口側とでサイズの異なるメッシュを備えた篩別手段によってシュレッダダストを少なくとも3種類のサイズに篩別する工程と、サイズの異なるメッシュのうち最小サイズである40mmのメッシュを通過して篩別されたシュレッダダストをガス化溶融炉で処理する工程と、最小サイズのメッシュよりも大きいサイズである240mmのメッシュを通過して篩別されたシュレッダダストから、鉄類、非鉄類を除去し、さらに粉砕装置によって篩別手段における最小サイズである40mmのメッシュを通過可能となるように粉砕した後、ガス化溶融炉で処理する工程と、篩別手段のメッシュを通過しない240mmを超えるサイズのシュレッダダストを除去する工程と、篩別手段のメッシュを通過しない240mmを超えるサイズのシュレッダダストを篩別手段の最小サイズである40mmのメッシュを通過可能となるように粉砕した後、ガス化溶融炉で処理する工程とを含み構成されてなることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項に記載の本発明は、産業廃棄物を粉砕したシュレッダダストをガス化溶融炉によって効率的に処理するためのシュレッダダストの処理システムにおいて、投入口側と排出口側とでサイズの異なるメッシュを備え、シュレッダダストを少なくとも3種類のサイズに篩別可能篩別手段と、サイズの異なるメッシュのうち最小サイズである40mmのメッシュよりも大きいサイズである240mmのメッシュを通過して篩別されたシュレッダダストから鉄類を除去する鉄類除去ラインと、鉄類が除去されたシュレッダダストからさらに非鉄金属類を除去する非鉄金属除去ラインと、鉄類及び非鉄金属類が除去されたシュレッダダスト及び篩別手段のメッシュを通過しない240mmを超えるサイズのシュレッダダストを篩別手段における最小サイズである40mmのメッシュを通過可能なサイズとなるように粉砕する粉砕手段と、篩別手段における最小サイズのメッシュを通過したシュレッダダスト及び粉砕手段によって篩別手段における最小サイズのメッシュを通過可能なサイズとなるように粉砕されたシュレッダダストをガス化溶融炉へ投入する投入手段とを含み構成されてなることを特徴とする。
本発明に係るシュレッダダストの処理方法及びそのシステムによれば、シュレッダダストの全てを粉砕機によって粉砕するのではなく、少なくとも3つのメッシュサイズで篩別することで最小メッシュサイズ以下のシュレッダダストは直接ガス化溶融炉に投入して処理し、それより大きいメッシュサイズのシュレッダダストを別途粉砕処理することとしたので粉砕処理効率のアップを図ることが可能となり、ひいてはガス化溶融炉で処理可能なシュレッダダストの処理量も従来に比べて10−20%増加させることができるという効果がある。
以下、本発明に係るシュレッダダストの処理方法及びそのシステムについて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係るシュレッダダストの処理システムの一実施形態におけるブロック図である。初めに、本発明に係るシュレッダダストの処理システムについて説明し、その後本発明に係るシュレッダダストの処理方法について説明する。
図1に示されたシュレッダダストの処理システム1は、概略として、シュレッダダスト10を篩別する篩別装置20と、鉄類を除去する鉄類除去ライン3と、非鉄金属類を除去する非鉄金属除去ライン5と、粉砕手段である粉砕機7と、ガス化溶融炉へ投入する投入手段である投入装置9とを備えて構成されている。篩別装置20は、2種類のサイズの異なるのメッシュを備えており、シュレッダダスト10を最小サイズのメッシュを通過するサイズのシュレッダダスト10aと、それよりも大きいサイズのメッシュを通過するサイズのシュレッダダスト10bと、篩別装置20の各メッシュを通過しないサイズのシュレッダダスト10fの3種類のサイズに篩別する。尚、本実施例の篩別装置20は2種類のメッシュサイズを備えているがメッシュサイズは特に2種類に限定されるものではない。
ここで、シュレッダダスト10は、上述のように廃棄自動車等の産業廃棄物をシュレッダで破砕処理をしたものであり、発砲ウレタン、合成樹脂、繊維、金属類、ガラス、ワイヤーハーネス等を含んでいる。シュレッダダストの処理システム1は、そのようなシュレッダダスト10を積んだトラック50を受け入れるプラットホーム51と、シュレッダダスト10をシュレッダダストの処理システム1に投入するホッパ60を備えている。そして、ホッパ60と篩別装置20との間にはホッパ60内に投入されたシュレッダダスト10を篩別装置20まで搬送するためのコンベア71が配置されている。本実施形態においてコンベア71はベルトコンベアであるが、シュレッダダスト10を搬送可能であればベルトコンベアに限らず、チェーンコンベア等各種のコンベアを採用可能である。
上述のように篩別装置20は、ホッパ60に投入されたシュレッダダスト10をそのサイズによって篩別する装置である。具体的には、図2に示すようないわゆるトロンメル型の篩別装置である。すなわち、篩別装置20は、3〜10°程度の傾斜角を有して回転可能に配置された円筒状の回転ドラム21を備えており、その一端側に投入口26が設けられ、他端側には排出口27が設けられている。回転ドラム21の周面には投入口26側に最小メッシュサイズの孔部23aが多数穿設されていると共に、排出口27側には最小メッシュサイズよりも大きいメッシュサイズの孔部23bが多数穿設されている。そして、最小メッシュサイズの孔部23aが形成されている範囲の回転ドラム21の下部側にはホッパ29aが配置され、それよりも大きなメッシュサイズの孔部23bが形成されている範囲の回転ドラム21の下部側にはホッパ29bが配置され、排出口27の下部側にはホッパ29cがそれぞれ配置されている。これにより、投入口26からシュレッダダスト10を投入して回転ドラム21を回転させると、孔部23aのメッシュサイズ以下のシュレッダダスト10aは孔部23aを通過して落下する。それらはホッパ29aによって集められてシュレッダダスト10aとなる。そして、このシュレッダダスト10aは投入装置9によって図示しないガス化溶融炉に直接投入され処理される。尚、シュレッダダスト10aは図示しないハンギングマグネットによって鉄類を除去した後図示しないガス化溶融炉に投入するように構成することもできる。
一方、孔部23aを通過しなかったシュレッダダストはさらに排出口27方向に運ばれ、孔部23bのメッシュサイズを通過する大きさのシュレッダダストがホッパ29b内に落下して集められ、シュレッダダスト10bとなる。そして、ホッパ29bに集められたシュレッダダスト10bは、鉄類除去ライン3に運ばれる。一方、孔部23a、23bのいずれをも通過しなかった大きなサイズのシュレッダダスト10fは、回転ドラム21の反対側の端面に設けられた排出口27から排出されホッパ29cに集められる。
篩別装置20の孔部23a、23bの形状は円形、方形のいずれでもよいが、孔部23aのメッシュサイズはその最大長さが40mm、孔部23bのサイズはその最大長さが240mmであり、それによってシュレッダダストを40mm以下、40−240mm、240mm以上のサイズに篩別する。
ここで、40mm以下のシュレッダダスト10と、40mm以上のシュレッダダスト10とを1:1の重量比(体積比で7:3)で混合したものを分球したところ、40mm以下のシュレッダダスト10は嵩比重が0.255から0.344まで増加させることができ、40mm以上のシュレッダダスト10の嵩比重は0.255から0.202と小さくなった。これは、細かいシュレッダダスト10が除去されてサイズの大きいシュレッダダスト10だけが分別されたからであり、その結果、ガス化溶融路で処理可能な40mm以下のサイズのシュレッダダスト10を粉砕機7にかけることがなくなるのでその分サイズの大きいシュレッダダスト10だけを粉砕機7で処理すればよいことになる。そのため、従来よりも粉砕機7での処理効率がアップする。サイズ40mmによる分球で処理量を約10〜20%増加させることができる。
次に、シュレッダダストの処理システム1は篩別装置20によって分別されたシュレッダダスト10から鉄類を除去する鉄類除去ライン3を備えており、鉄類除去ライン3は、篩別装置20の孔部23bによって分別されたシュレッダダスト10bをコンベア72によって搬送しながら磁選機3aによって鉄類の除去を行う。ここで、磁選機3aは、永久磁石又は電磁石によってシュレッダダスト10bに含まれている鉄類の回収を行う。本実施形態ではベルトコンベア72によって搬送されてくるシュレッダダスト10bをその途中で磁選機3aにかけることによって鉄類を取り除くようになっている。
次に、シュレッダダストの処理システム1は、振動によって篩う振動篩機4を備えており、磁選機3aによって鉄類が除去されたシュレッダダスト10cは振動篩機4によってさらにゴムや樹脂等のダストが分別される。振動篩機4は、僅かに傾斜が与えられた振動台を細かく振動させることにより振動台上に乗せられたシュレッダダスト10bに含まれる比較的軽いゴムや樹脂等のダストを下側へ誘導し、銅等の非鉄金属を含むダストを上流側へ誘導して分別するものである。これにより、さらに品位の高い分別を行うことができる。
次に、シュレッダダストの処理システム1は、非鉄金属類除去ライン5を備えており、鉄類が除去されたシュレッダダスト10cからさらに非鉄金属類の除去行う。非鉄金属類の除去は、例えば、鉄類が除去されたシュレッダダスト10cを図示しないロッドミル又はボールミルで処理することにより樹脂やガラス類は細かく粉砕され、金属類はその延性・展性により面積が増大するのでそれを図示しない篩で分別することによって行うことができる。また、それらを篩で処理する代わりに手作業で選別することも、さらには鉄類が除去されたシュレッダダスト10cから直接手作業で非鉄金属類を分別除去することもできる。
次に、シュレッダダストの処理システム1は、鉄類及び非鉄金属類が除去されたシュレッダダスト10dを粉砕する粉砕機7を備えており、非鉄金属除去ライン5によって鉄類及び非鉄金属類が除去されたシュレッダダスト10dをさらに細かく粉砕し、上述した篩別装置20によって篩別された最小サイズのメッシュを通過するサイズのシュレッダダスト10aとほぼ同じサイズに粉砕する。本実施形態では、篩別装置20の孔部23aを通過可能なサイズである40mm以下のサイズに粉砕される。シュレッダダスト10dの粉砕機7への供給は、シュレッダダスト10dを一旦非鉄金属除去ライン5の下流側に設けられたホッパ63に貯え、このホッパ63からシュレッダダスト10dを切り出してコンベア74で粉砕機7まで搬送するようになっている。一方、篩別装置20の排出口27から排出され、ホッパ29cに集められた最も大きなサイズのシュレッダダスト10fもベルトコンベア75、76を介してホッパ63に運び、シュレッダダスト10dと共に粉砕機7によって最小メッシュサイズ以下に粉砕されるようになっている。
粉砕機7では、粉砕による減容化を行うに際して発生する摩擦熱及びせん断熱によってシュレッダダスト10dに含まれる水分を除去することが可能であり、容積も約1/3程度に圧縮することができる。そして、粉砕機7によって40mm以下に粉砕されたシュレッダダスト10dは、篩別装置20の孔部23aを通過して篩別されたシュレッダダスト10aと共に、投入装置9によって図示しないガス化溶融炉に投入され処理される。
次に、本発明に係るシュレッダダストの処理方法の好ましい一実施形態について上述したシュレッダダストの処理システム1の動作と共に説明する。
初めに、発砲ウレタン、合成樹脂、繊維、金属類、ガラス、ワイヤーハーネス等を含む廃棄自動車等の産業廃棄物をシュレッダで破砕処理したシュレッダダスト10をトラック50によってプラットホーム51に運び込みホッパ60に投入して処理を開始する(ステップS0)。
ホッパ60に投入されたシュレッダダスト10をコンベア71によって篩別装置20まで搬送し、シュレッダダスト10の篩別を行う(ステップS1)。篩別装置20はサイズの異なるメッシュを備えたトロンメル型の篩別装置であり、シュレッダダスト10を投入して回転ドラム21を回転させると、回転ドラム21の側面に穿設された最小サイズのメッシュである孔部23aを通過するサイズのシュレッダダスト10aはホッパ29a内に落下して集められる。一方、孔部23bを通過して篩別されたシュレッダダスト10bはホッパ29bによって集められて鉄類除去ライン3に運ばれる。そして、孔部23a、23bを通過しないサイズのシュレッダダスト10fは排出口27から排出されてホッパ29cに集められる。尚、ここでの篩別は篩別装置20の孔部23aのサイズを直径40mm、孔部23bのサイズを240mmとし、40mm以下、40−240mm、240以上を境に篩別を行うと良い。これにより、上述のように従来よりも約10〜20%のシュレッダダスト10の処理量を増加させることができる。
次に、鉄類除去ライン3に送られたシュレッダダスト10bは、コンベア72によって搬送されながら磁選機3aによって鉄類の除去が行われる(ステップS2)。磁選機3aによって鉄類が除去されたシュレッダダスト10cは次に振動篩機4に送られ、振動篩機4によってゴムや樹脂等のダストが分別される。振動台上に乗せられたシュレッダダスト10bに含まれる比較的軽いゴムや樹脂等のダストは下側へ、銅等の非鉄金属を含むダストは上流側へ誘導されて品位の高い分別が行われる。
振動篩機4によってゴムや樹脂等のダストが除去されたシュレッダダスト10cは、さらに非鉄金属類の除去が行われる(ステップS3)。非鉄金属類の除去は、例えば、図示しないロッドミル又はボールミルで処理するか又は手作業で行うこともできる。
鉄類及び非鉄金属類が除去されたシュレッダダスト10dは一旦ホッパ63に貯え、そこから所定量づつ粉砕機7に送り、篩別装置20の最小サイズのメッシュを通過したシュレッダダスト10aとほぼ同じサイズになるように粉砕を行う(ステップS4)。本実施形態では、篩別装置20での篩別サイズである40mm以下のサイズに粉砕する。このとき、粉砕機7による粉砕に際して発生する摩擦熱及びせん断熱によってシュレッダダスト10dに含まれる水分が除去され、容積も約1/3程度に圧縮される。一方、篩別装置20のメッシュを通過せず排出口27から排出されたシュレッダダスト10fは、ベルトコンベア75、76を介してシュレッダダスト10dと共にホッパ63に貯えられて粉砕機7で粉砕(S4)される。
粉砕機7によって40mm以下に粉砕されたシュレッダダスト10eは、篩別装置20によって篩別されたシュレッダダスト10aと共に、投入装置9を介して図示しないガス化溶融炉に投入され処理される(ステップS5)。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
本発明に係るシュレッダダストの処理システムの一実施形態におけるブロック図である。 篩別装置の概略斜視図である。 本発明に係るシュレッダダストの処理方法の一実施形態におけるフローチャートである。
符号の説明
1 シュレッダダストの処理システム
3 鉄類除去ライン
3a 磁選機
4 振動篩機
5 非鉄金属除去ライン
7 粉砕機
9 投入装置
10、10a〜10f シュレッダダスト
20 篩別装置
21 回転ドラム
23a、23b 孔部
26 投入口
27 排出口

Claims (2)

  1. 産業廃棄物を粉砕したシュレッダダストをガス化溶融炉によって効率的に処理するためのシュレッダダストの処理方法において、
    投入口側と排出口側とでサイズの異なるメッシュを備えた篩別手段によって前記シュレッダダストを少なくとも3種類のサイズに篩別する工程と、
    サイズの異なるメッシュのうち最小サイズである40mmのメッシュを通過して篩別されたシュレッダダストをガス化溶融炉で処理する工程と、
    前記最小サイズのメッシュよりも大きいサイズである240mmのメッシュを通過して篩別されたシュレッダダストから、鉄類、非鉄類を除去し、さらに粉砕装置によって前記篩別手段における最小サイズである40mmのメッシュを通過可能となるように粉砕した後、前記ガス化溶融炉で処理する工程と、
    前記篩別手段のメッシュを通過しない240mmを超えるサイズのシュレッダダストを除去する工程と、
    前記篩別手段のメッシュを通過しない240mmを超えるサイズのシュレッダダストを当該篩別手段の最小サイズである40mmのメッシュを通過可能となるように粉砕した後、前記ガス化溶融炉で処理する工程と、
    を含み構成されてなることを特徴とするシュレッダダストの処理方法。
  2. 産業廃棄物を粉砕したシュレッダダストをガス化溶融炉によって効率的に処理するためのシュレッダダストの処理システムにおいて、
    投入口側と排出口側とでサイズの異なるメッシュを備え、前記シュレッダダストを少なくとも3種類のサイズに篩別可能篩別手段と、
    サイズの異なるメッシュのうち最小サイズである40mmのメッシュよりも大きいサイズである240mmのメッシュを通過して篩別されたシュレッダダストから鉄類を除去する鉄類除去ラインと、
    鉄類が除去された前記シュレッダダストからさらに非鉄金属類を除去する非鉄金属除去ラインと、
    鉄類及び非鉄金属類が除去された前記シュレッダダスト及び前記篩別手段のメッシュを通過しない240mmを超えるサイズのシュレッダダストを前記篩別手段における最小サイズである40mmのメッシュを通過可能なサイズとなるように粉砕する粉砕手段と、
    前記篩別手段における最小サイズのメッシュを通過したシュレッダダスト及び前記粉砕手段によって前記篩別手段における最小サイズのメッシュを通過可能なサイズとなるように粉砕されたシュレッダダストをガス化溶融炉へ投入する投入手段と、
    を含み構成されてなることを特徴とするシュレッダダストの処理システム。
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