JP2003236837A - 廃自動車シュレッダーダストのリサイクル方法及び設備 - Google Patents

廃自動車シュレッダーダストのリサイクル方法及び設備

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JP2003236837A JP2002039495A JP2002039495A JP2003236837A JP 2003236837 A JP2003236837 A JP 2003236837A JP 2002039495 A JP2002039495 A JP 2002039495A JP 2002039495 A JP2002039495 A JP 2002039495A JP 2003236837 A JP2003236837 A JP 2003236837A
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dust
recycling
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Mikiyuki Asano
幹之 浅野
Seiji Enoeda
成治 榎枝
Tomohiro Miyazawa
智裕 宮澤
Hiroshi Shimizu
浩 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の破砕屑から有害物及び有価物を除去
した後のシュレッダーダストの減量及び再資源化に際
し、スポンジ類から金属類を完全に分別除去する。 【解決手段】 イ及びロ、又はハ及びニを含む処理工程
で選別処理し、シュレッダーダストから発泡ウレタン又
はこれを主構成物質とする発泡プラスチックを選択的に
回収する。イ:前記有害物及び有価物が除去後のシュレ
ッダーダストに物体の反発力の差を利用した選別処理を
施す。ロ:イで分別された相対的に反発力の小さな物質
群に比重選別処理を施す。ハ:有害物及び有価物除去後
のシュレッダーダストに比重選別処理を施す。ニ:ハで
分別された相対的に嵩比重の小さな物質群に物体の反発
力の差を利用した選別処理を施す。発泡ウレタン、これ
が主構成物質の発泡プラスチックと熱可塑性樹脂の混合
物を高炉原料に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の破砕屑
から有害物及び有価物を除去した後に残るシュレッダー
ダストの減量及び再資源化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物をシュレッダーにより破砕し
て発生するシュレッダーダストを資源化する技術が要請
されている。シュレッダーダストの中でも大量に発生す
るものの代表的なものとして、廃自動車を破砕して発生
する廃自動車シュレッダーダストがある。
【0003】廃自動車は、通常、図6に示すフロー図の
ように分解され、廃却され、シュレッダーダストに調製
され、そして、得られたシュレッダーダストは選別処理
される。先ず、廃自動車1は解体業者2によってエアコ
ンの冷媒、エンジンオイル、燃料等、バッテリー等の有
害物3を取り外された後に、フロントガラス、ドア、タ
イヤ、ホイール、エンジンブロック等、取外しが可能で
利用価値の高い部品4が取り外される。上記有害物3は
適正に処理され、一方、利用価値の高い有価部品4はそ
の消耗状態等に応じて中古品として再利用されたり、あ
るいは素材に戻して再資源化される。このようにして主
要部品が取り外された解体済み自動車5は、大半がプレ
スされてプレス済み車体6となって、シュレッダー業者
7によって破砕処理され、所謂廃自動車シュレッダーダ
ストに調製される。この破砕処理・調製過程は次の通り
である。即ち、シュレッダー工程において細かく砕かれ
た破砕物を磁選機、渦電流選別機、篩分け、比重選別等
で処理して、鉄並びにアルミニウム、銅及びミックスメ
タル等非鉄金属8が回収され、残部の破砕屑である所謂
廃自動車シュレッダーダスト9が発生する。こうして得
られた廃自動車シュレッダーダスト9に対して更に選別
処理10がなされて、適宜再資源化され、あるいは処分
される。なお、廃自動車に限らず、その他廃家庭電化製
品や建設廃材等を含めた固形廃棄物に対して、上記図6
に準じた処理フロー又は図6に類似の処理フローによ
り、各種有価物等が取り出された後の残部屑を、シュレ
ッダーダストと総称している。このようなシュレッダー
ダストは、細かい金属屑、繊維屑、プラスチック類、ス
ポンジ類及びガラス屑等からなる混合物であり、殆どの
場合、埋立て処分されているのが現状である。
【0004】従来、シュレッダーダストの処理に関して
多数の提案がなされている。例えば、特開平11−25
3889号公報には、廃自動車、家庭電化製品、建設廃
材のシュレッダーダストあるいはそれらの焼却灰等まで
含めた、塊状のものから集塵ダストのような非常に細か
い粒群のものまで、非常に幅広い粒度分布を有する固形
廃棄物を対象とし、金属を純度良く回収する方法が開示
されている。即ち、当該固形廃棄物を予備篩いで篩分け
して得られた篩下残渣を対象とし、これを粉砕し、更に
篩いで篩上粒体と篩上粉粒体とに分別し、粒度により選
別手段を選択して、物理的分別濃縮化を進めることによ
り、金属、特に非鉄金属の抽出率を高める方法(以下
「先行技術1」という)が開示されている。しかしなが
ら、先行技術1の方法では、回収し切れなかった金属類
は、結局ダスト中に残留した状態となり、ますます分別
困難なダストが残ることになる。また、ダストとして残
るものは、結局、嵩比重の小さいスポンジ類であるか
ら、埋立て処分場の延命対策になり難い。
【0005】特開平11−244838号公報には、シ
ュレッダーダストの全粒子を所定粒度以下に整粒し、こ
れをジクザク空気選別機で軽ダスト(繊維屑、軽いプラ
スチック類、ゴム等)、重ダスト(重質のゴム及びプラ
スチック、ガラス等)及び金属類に選別し、浮上した軽
ダストをサイクロンで捕集して減容成形機で圧縮・固形
化して燃料とする方法(以下「先行技術2」という)が
開示されている。これによれば、軽ダストは燃料として
有効利用され、使用可能な金属類は回収されるので、保
全環境、廃棄物の資源化に寄与するとされている。しか
しながら、先行技術2の方法では、スポンジ等の固形物
と繊維屑との分別が困難である。繊維屑は多くの場合絡
まりあっているので、ワイヤーハーネス等の混入が避け
られず、当該ワイヤーハーネスを構成する金属類を取り
込んだ状態で回収される。従って、例えば、高炉原料へ
の適用等、所謂ケミカルリサイクルへの利用はできな
い。そして、よりエネルギーの回収効率が低い燃料とし
ての利用に留まる。更に、この場合、繊維屑に取り込ま
れた金属類は、燃焼時に触媒作用をしてダイオキシン類
の発生を促進する懸念もあると同時に、最終的に燃焼残
渣となって灰分増加の一因になる等の問題がある。
【0006】特開2000−113231号公報には、
特に、廃自動車等のシュレッダーダスト中に混入してい
る、銅を芯線としたプラスチック被覆線であるワイヤー
ハーネスを分離除去することに重点を置いた、シュレッ
ダーダストの選別方法を開示している。これは、シュレ
ッダーダストを破砕した後、これを風力選別機により重
量物ダストと軽量物ダストとに選別し、その際、通風R
e数を10000程度に調整することにより、ワイヤー
ハーネスを鉄、銅、アルミニウム等金属類、ガラス・土
砂類、硬質プラスチック等と共に、重量物ダストに含ま
せて分離選別するという方法(以下「先行技術3」とい
う)である。なお、この方法においては、風力選別機で
ワイヤーハーネスが分離除去された後の、繊維屑、紙
類、ゴム、軟質プラスチック、発泡ウレタン等からなる
上記軽量物ダストに所定の加熱・圧縮条件により減容固
化して、電気炉等鉄鋼製造用溶解炉に加炭材として利用
する方法の記載がある。但し、当該加炭材中の銅含有率
は5wt%以下程度に留まっている(同先行技術の公
報、段落番号0017参照)。しかしながら、上記軽量
物ダスト中の発泡ウレタン等発泡プラスチックのみを分
別し、これに所要の処理を施して、例えば、高炉原料へ
の適用等、所謂ケミカルリサイクルへの利用をしようと
する場合には、鉄鋼製品の品質管理の観点から、銅含有
率を実際上ゼロにすることが要請される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、シュ
レッダーダストの処理及び再資源化技術に関して、種々
の提案がなされており、それぞれにおいて所期の目的を
達成しているようである。しかしながら、本発明者等
は、シュレッダーダストの内、特に廃自動車から調製さ
れたシュレッダーダストを対象として、下記技術事項を
満たすことが可能な当該シュレッダーダストのリサイク
ル技術の開発を課題としたので、先行技術1〜3には、
上述した通りの問題点が残されている。本発明者等の掲
げた技術的課題は下記の通りである。
【0008】廃自動車シュレッダーダスト中で、当該シ
ュレッダーダストの選別処理後において最も嵩張り、嵩
密度が極めて小さいスポンジ類である、発泡ウレタン又
はこれを主要構成物質とする発泡プラスチックを、最大
限効果的に再資源化することにある。スポンジ類を埋立
て処分にしないことは、埋立て処分場の延命対策上、基
本条件である。上記スポンジ類の効果的再資源化のため
の要件は、当該スポンジ類から、金属類を完全に分別除
去することである。これは、当該スポンジ類の所謂ケミ
カルリサイクルあるいはマテリアルリサイクルのいずれ
を行なうに際しても、不純物成分としての金属あるいは
触媒としての金属の混入を無くすためである。そのため
には、当該スポンジ類から繊維屑及びフラフ類を完全に
分別除去することにより、繊維屑及びフラフ類に絡み合
って混入しているワイヤーハーネスを除去し、もってワ
イヤーハーネスに起源する金属類、即ち銅線類を、上記
スポンジ類から完全に分別除去することが必須である。
【0009】上記課題を解決するに際して、先行技術1
では、埋立て処分場の延命対策上で問題があり、先行技
術2では、繊維屑へのワイヤーハーネス等の混入が避け
られず、そして、先行技術3によっても、発泡ウレタン
その他からなる軽量物ダスト中の銅の混入量を十分に低
めることができず、本発明者等の掲げた課題を解決する
ことができない。
【0010】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解消することにより、廃自動車シュレッダーダストの
減容化に大きく寄与し、埋立て処分に回されるダスト量
を大きく減らすと共に、特にスポンジ類の有効な再資源
化を図るための、廃自動車シュレッダーダストのリサイ
クル方法及びそのリサイクル設備を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために、鋭意試験・研究を重ね、この発明の
キーポイントとなる下記重要な知見を得た。 1.通常の廃自動車シュレッダーダストからスポンジ類
を分別選別するにあたり、当該スポンジ類にいかなる金
属類をも混入するのを完全に防止するためには、軽量ダ
スト同士である当該スポンジ類と繊維屑及びフラフ類と
の完全分別が必須要件である。これを実現するのは、適
切に解砕されたシュレッダーダストを、適切に設計され
た物体の反発力の差を利用したダスト選別機で処理する
ことによりなされ得る。こうして分別されたスポンジ類
は、固形プラスチック類や固形金属類等固形物との混合
物を呈しているが、当該混合物をスポンジ類と当該固形
物とに分別するには、適切に設計された比重選別機を用
いればよい。 2.上記1項における軽量ダスト同士のスポンジ類と繊
維屑及びフラフ類との完全分別は、通常の廃自動車シュ
レッダーダストを適切に解砕した後に、予め適切に設計
された比重選別機で処理を施すことにより、スポンジ類
と繊維屑及びフラフ類との混合物に調製し、これに対し
て上記物体の反発力の差を利用したダスト選別機で処理
することによっても行なうことができる。
【0012】この発明は、上記知見等に基づきなされた
ものであり、その要旨は次の通りである。請求項1記載
の廃自動車シュレッダーダストのリサイクル方法は、廃
自動車を解体し、破砕し、有害物及び有価物を選別除去
し、得られたシュレッダーダストに対して、下記工程
(イ)及び(ロ)を含むシュレッダーダストの一連の処
理工程において選別処理を施し、上記シュレッダーダス
トから発泡ウレタン又はこれを主構成物質とする発泡プ
ラスチックを選択的に回収することに特徴を有するもの
である。
【0013】上記において、工程(イ)及び(ロ)とは
下記の通りである。 工程(イ):上記有害物及び有価物が除去された後のシ
ュレッダーダストに対して、物体の反発力の差を利用し
た選別処理を施す工程。 工程(ロ):上記工程(イ)において分別された、相対
的に反発力の小さな物質群に対して比重選別処理を施す
工程。
【0014】請求項2記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル方法は、廃自動車を解体し、破砕し、有
害物及び有価物を選別除去し、得られたシュレッダーダ
ストに対して、下記工程(ハ)及び(ニ)を含むシュレ
ッダーダストの一連の処理工程において選別処理を施
し、上記シュレッダーダストから発泡ウレタン又はこれ
を主構成物質とする発泡プラスチックを選択的に回収す
ることに特徴を有するものである。
【0015】上記において、工程(ハ)及び(ニ)とは
下記の通りである。 工程(ハ):上記有害物及び有価物が除去された後のシ
ュレッダーダストに対して、比重選別処理を施す工程。 工程(ニ):上記工程(ハ)において分別された、相対
的に嵩比重の小さな物質群に対して、物体の反発力の差
を利用した選別処理を施す工程。
【0016】請求項3記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル方法は、請求項1又は2記載の発明にお
いて、上記物体の反発力の差を利用した選別処理の方法
として、揺動反発式選別処理方法を用いることに特徴を
有するものである。
【0017】請求項4記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル方法は、請求項1〜3のいずれかに記載
の発明において、上記比重選別処理の方法として、風力
選別処理方法を用いることに特徴を有するものである。
【0018】請求項5記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル方法は、請求項1〜4のいずれかに記載
の発明に、更に、上記工程(イ)及び(ロ)、又は、上
記工程(ハ)及び(ニ)の処理工程に先だつ前処理工程
として、上記有害物及び有価物が選別除去されたシュレ
ッダーダストの解砕工程を付加することに特徴を有する
ものである。
【0019】請求項6記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル方法は、請求項1〜5のいずれかに記載
の発明に、更に、上記所要の選別処理後に得られた上記
発泡ウレタン又はこれを主構成物質とする発泡プラスチ
ックに対して粉砕処理を施し、粉砕された当該発泡ウレ
タン又はこれを主構成物質とする発泡プラスチックを、
熱可塑性樹脂と混合し、こうして得られた混合物を造粒
する工程を付加することに特徴を有するものである。
【0020】請求項7記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル方法は、請求項6記載の廃自動車シュレ
ッダーダストのリサイクル方法において得られた、上記
発泡ウレタン又はこれを主構成物質とする発泡プラスチ
ックと上記熱可塑性樹脂との混合物を、製鉄材料として
高炉原料に用いることに特徴を有するものである。
【0021】請求項8記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル設備は、当該シュレッダーダストに対し
て、物体の反発力の差を利用した選別処理を施す機能を
有する装置と、当該シュレッダーダストに対して比重選
別処理を施す装置とを含むことに特徴を有するものであ
る。
【0022】請求項9記載の廃自動車シュレッダーダス
トのリサイクル設備は、請求項8記載の発明において、
当該シュレッダーダストに対して、物体の反発力の差を
利用した選別処理を施す機能を有する装置が、揺動反発
式選別機であることに特徴を有するものである。
【0023】請求項10記載の廃自動車シュレッダーダ
ストのリサイクル設備は、請求項8又は9記載の発明に
おいて、当該シュレッダーダストに対して比重選別処理
を施す装置が、風力選別処理であることに特徴を有する
ものである。
【0024】請求項11記載の廃自動車シュレッダーダ
ストのリサイクル設備は、請求項8〜9のいずれかに記
載の発明に、更に、上記シュレッダーダストを上記物体
の反発力差利用の選別装置又は上記比重選別装置のいず
れかに装入する前に、当該シュレッダーダストに対して
事前処理を施す解砕機が付加されて備えられていること
に特徴を有するものである。
【0025】なお、廃自動車シュレッダーダストは、通
常、搬送等における効率化のために圧密されていても、
常法の解砕機で解きほぐすだけで、「反発力を利用した
選別工程」、「比重選別工程」のいずれにおいても、当
該シュレッダーダストを所要の各物質に選別することが
十分に可能である。この発明においても、廃自動車シュ
レッダーダストはそのような性状のものを対象とする。
例えば、当該シュレッダーダストの破砕サイズは、大部
分が20〜50mm程度に調製されたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、この発明の望ましい実施形
態の例を説明する。
【0027】[実施の形態1]図1に、この発明の実施
に適した廃自動車シュレッダーダストの選別フロー図の
例を示す。以下、このフロー図を用いて説明する。
【0028】廃自動車シュレッダーダスト9の発生場所
と当該シュレッダーダスト(以下、「シュレッダーダス
ト」)を資源化する場所とは、通常、距離的に離れてい
る場合が多いので、シュレッダーダストの輸送効率を上
げるために、人為的に圧密したり、あるいはシュレッダ
ーダストはその輸送中に、自重によって自然に圧密され
る。そこで、通常、シュレッダーダスト9を選別工程に
装入する前にこれを解砕機11に装入し、シュレッダー
ダスト9は解きほぐされる。ここで使用する解砕機11
としては、二軸せん断式破砕機や一軸せん断式破砕機等
が適している。但し、シュレッダーダスト11が圧密さ
れていずに、十分に解きほぐされているような場合に
は、解砕工程を省略する。適宜解砕されてほぐされたシ
ュレッダーダスト12を揺動反発式選別機13に投入す
る。揺動反発式選別機13として、例えば、バリスチッ
ク選別機を用いる。
【0029】図2に、物体の反発力の差を利用した選別
機の望ましい例として、揺動反発式選別機の要部概略斜
視図を示す。揺動反発式選別機では、同図に示すように
適切な角度で傾斜したパドル14と呼ばれる多数の孔1
5が形成されたスクリーンが、クランク機構16のクラ
ンク軸17、18の回転に伴なって、パドル14上に置
かれている物体をその傾斜面上を傾斜方向(同図中の矢
印P)の上方へ搬送するような揺動運動が行なわれてい
る。従って、パドル14上に所定の物体が投入される
と、その物体に備わっている反発力によりパドル14の
斜面上で跳ね上がって、パドルの傾斜面角度α及び当該
物体の反発係数に応じて傾斜方向の下方に移動し、パド
ルの傾斜下端部を超えて落下し回収される。一方、反発
力の小さな物体はパドル14の搬送力によりその傾斜面
を傾斜方向の上方に向かって移動し、パドルの傾斜上端
部を超えて落下し回収される。従って、揺動反発式選別
機13に廃自動車シュレッダーダスト9を投入すると、
シュレッダーダスト9中の各種物体が有する反発力の大
きさに応じて、パドル14の傾斜面上における運動挙動
が決まる。
【0030】シュレッダーダスト9中の繊維屑19は反
発力が小さいので、パドル傾斜面を上方に向かって移動
し、反発力の小さなフラフ類20と同様、パドルの傾斜
上端部を超えて落下し回収される。これに対して、スポ
ンジ類21、プラスティック片22及び金属類23は相
対的に反発力が大きいので、この種の物体からなる反発
物24は、パドル14の傾斜面上で跳ね上がって、パド
ル14の傾斜面に従って傾斜方向下方に移動し、その下
端部を超えて落下し回収される。但し、パドル14の孔
15の径より細かく砕かれたガラス類25や砂類26、
及び孔径より小さな細粒プラスチック22’や細粒金属
類23’からなる小径物27は、その孔15を通過して
パドル14の下方に落下し回収される。
【0031】このように、いわば第1段階の選別工程に
設けられた上記揺動反発式選別機18により、繊維屑1
9及びフラフ類20と反発物24(スポンジ類21が含
まれている)とが分離させられる。そこで、次に、この
反発物24(スポンジ類21が含まれている)を、第2
段階の選別工程に設けられた比重選別機で処理する。比
重選別機としては、縦型風力選別機28を使用するのが
望ましい。
【0032】図3に、縦型風力選別機の望ましいものと
して、ジグザグ式風力選別機の概略縦断面図及びその付
帯サイクロンの概略縦断面図を示す。ジグザグ式風力選
別機29には、選別機機本体30の空洞内にジグザグ状
の流路31が形成されており、この流路31内に上方へ
向かう空気等ガス流れを形成させ、上部装入口32から
ロータリーバルブ33で当該ガス流れ中に被選別処理材
である上記反発物24を装入して重量物と軽量物とに分
別する。このようにしてジグザグ式風力選別機29の上
部出口34から排出されたスポンジ類21をサイクロン
装置35に導入し、同装置35によりスポンジ類21を
回収する。一方、重量物のプラスチック片22及び金属
類23は、ジグザグ式風力選別機29の下部排出口から
回収される。
【0033】こうして回収されたスポンジ類21は、発
泡ウレタン又は発泡ウレタンを主構成物質とする発泡プ
ラスチック21’である。図1に示したように、この発
泡プラスチック21’を粉砕装置36に装入し、所定粒
度に粉砕処理を施す。粉砕処理された発泡プラスチック
21’に熱可塑性樹脂37を配合し、こうして得られた
混合物を、プラスチック造粒装置38に装入して、所定
の粒状プラスチック39に調製する。プラスチック造粒
工程に関し、発泡ウレタンは熱硬化性樹脂であるので、
これにポリエチレンやポリスチレン等の熱可塑性樹脂を
適宜配合してバインダー機能を付与し、プラスティック
造粒装置38としてリングダイあるいはスクリュープレ
ス等を用いて造粒する。熱可塑性樹脂の配合量は、ポリ
ウレタン重量の20mass%以上であればよい。な
お、別途既存のプラスチック造粒ラインを利用できる場
合には、当該造粒ラインにおいて上記粉砕処理されたポ
リウレタン類を造粒材に80mass%を超えない範囲
で配合し、上記分別された発泡ウレタンを主体に含む発
泡プラスチック21’を造粒してもよい。
【0034】こうして造粒されたポリウレタンを主体と
する粒状プラスチック39を、コークス代替としての高
炉原料として高炉羽口40等から吹き込むために、粉粒
体吹込み装置(図示省略)へ気体搬送等により送り込
む。なお、粒状プラスチック39の高炉41への吹込み
に際しては、適切な嵩密度を有し、適切な粒度に整粒さ
れたものが望ましい。
【0035】なお、粉砕処理後の上記ポリウレタン類主
体のプラスチックは、高炉原料として利用する他に、コ
ークス炉の焼結材として利用する場合にも、上記造粒工
程を利用して所要の造粒プラスチックを供給することが
できる。
【0036】[実施の形態2]図4に、この発明の実施
に適した廃自動車シュレッダーダストの選別フロー図の
他の例を示す。以下、このフロー図を用いて説明する。
この実施の形態例における廃自動車シュレッダーダスト
の選別フローの基本形態は、上述した実施の形態1にお
ける第1段階の選別工程で行なう物体の反発力の差を利
用した選別処理と、第2段階における比重選別処理との
順番を入れ替えて、第1段階において比重選別処理を行
ない、第2段階において物体の反発力の差を利用した選
別処理(反発式選別処理)を行なうというものである。
但し、その際、比重選別処理を行なう前に、予め、所定
粒径以下の細粒重量物ダストを除去しておくことによ
り、それ以後の選別処理を効率化する方法をとる。
【0037】選別処理ラインに受け入れられた廃自動車
シュレッダーダスト9中には、細かく砕かれたガラス類
や砂類等の粒径の細かい重量物ダストが含まれている。
そこで、先ず、いわば予備処理として廃自動車シュレッ
ダーダスト9をトロンメルスクリーン24で処理を行な
い、ガラス類25及び砂類26等を除去する。次いで、
廃自動車シュレッダーダストは、実施の形態1で述べた
通り、通常、圧密されていることが多いので、前処理と
して、解砕機11に装入して、これを解きほぐす。使用
する解砕機としては、二軸せん断式破砕機や一軸せん断
式破砕機等が適している。但し、シュレッダーダストが
圧密されていずに、十分に解きほぐされているような場
合には、解砕工程を省略する。
【0038】次に、いわば第1段階の選別工程として、
上記の解砕機11でほぐされた解砕処理済シュレッダー
ダスト12を、比重選別機に装入して処理する。比重選
別機としては、図3に示した縦型風力選別機28である
ジグザグ式風力選別機29を使用するのが望ましい。ジ
グザグ型風力選別機29に装入される被処理材の構成物
を、重量物と軽量物とに分けると、重量物43としてプ
ラスティック片22及び金属類23が含まれ、軽量物4
4として繊維屑19及びフラフ類20並びにスポンジ類
21が含まれている。そして、この繊維屑19には、ワ
イヤーハーネスが絡まって混入している。ジグザグ式風
力選別機29においては、上記重量物43(プラスティ
ック22、金属類23)と、更にサイクロン35で処理
された軽量物44(繊維屑19、フラフ類20、スポン
ジ類21)とに選別処理される。
【0039】こうして分別された軽量物44を、揺動反
発式選別機13に装入・処理して、繊維屑19及びフラ
フ類20と、スポンジ類21とが分離させられる。な
お、分離したスポンジ類21は、発泡ウレタン又は発泡
ウレタンを主構成物質とする発泡プラスチック21’で
ある。
【0040】こうして回収された発泡ウレタン類は、実
施の形態1における工程と同様、粉砕装置36に装入し
て、所定粒度に粉砕処理を施し、これに熱可塑性樹脂3
7を配合し、こうして得られた混合物を、プラスチック
造粒装置38に装入して造粒し、得られた粒状プラスチ
ック39を高炉への吹込み原料に供する。
【0041】
【実施例】この発明を実施例により更に詳しく説明す
る。
【0042】この発明の最大の特長は、廃自動車シュレ
ッダーダストから、発泡ウレタン類主体のスポンジ類を
回収するに際して、繊維屑から完全に分別されたスポン
ジ類を回収することができることにある。従って、上記
シュレッダーダスト中のスポンジ類の内、繊維屑が完全
にそのスポンジ類から除去された結果、繊維屑に絡まっ
ていたワイヤーハーネスはゼロとなった部分のスポンジ
類には、銅等の金属類が混入するのが完全に防止される
ようになった。そして、このように銅等の金属類の混入
率が皆無となったスポンジ類の、上記シュレッダーダス
ト中の全スポンジ類に占める割合が高率であることにあ
る。以下、実施例に基づき、廃自動車シュレッダーダス
トから、金属類が全く混入していないスポンジ類の回収
成績に関する試験結果につき述べる。
【0043】実施例においては、この発明の実施の形態
1について述べた、図1のフロー図において、廃自動車
シュレッダーダスト9の解砕機11への装入から、発泡
ウレタン類主体のスポンジ類21の分別に至るまでの過
程で回収された、廃自動車シュレッダーダスト中に占め
る各種分別段階における当該各分別ダストの比率と、当
該各分別ダストの構成物質比率を明らかにする試験を行
なった。その試験結果を、シュレッダーダストの処理フ
ロー図と、廃自動車シュレッダーダストA並びに各分別
ダストグループB、C、D及びEの構成物質組成の分析
結果の表との組み合わせをもって、図5に示す。
【0044】図5によれば、当該選別ラインに装入され
た廃自動車シュレッダーダストをこの発明により選別処
理することにより、銅等の金属類の混入率が0mass
%であると共に、ガラス類・砂類、ゴム類及び繊維類の
混入率がいずれも0mass%であって、スポンジ類以
外の固形プラスチック類の混入率が僅かに(2/11
5)×100=1.7mass%であるという、高純度
の発泡ウレタンを主体とするスポンジ類が、高回収率で
得られた。そして、この高純度スポンジ類の、この選別
ラインに装入された廃自動車シュレッダーダストに含ま
れていたスポンジ類全量に対する回収率は、(113/
160)×100=70.6mass%であった。従っ
て、また、当該高純度スポンジ類は、高炉への吹込み原
料等として、効果的に所謂ケミカルリサイクルあるいは
マテリアルリサイクルをすることができることがわか
る。
【0045】以上の結果より、本発明者等が掲げた目的
を達成するために解決すべき課題は完全に解決されたこ
とが明らかとなった。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、廃自動車シュレッダ
ーダストからウレタン類を選択的に高率で回収・除去す
ることが可能となり、廃自動車シュレッダーダスト中、
最も嵩密度が小さく、従って当該シュレッダーダストが
嵩張る最大要因物質の効果的除去により、シュレッダー
ダストの減容化に対して大きな効果が発揮される。ま
た、回収される上記ウレタン類は、不純物を多く含む繊
維屑及び繊維屑に付随するワイヤーハーネス等が除去さ
れるので、金属類やガラス類の混入がなく、従って、高
炉原料化等のケミカルリサイクルやマテリアルリサイク
ル等の用途への利用が可能となる。このように、この発
明によれば、上述した通りの効果が発揮され得る廃自動
車シュレッダーダストのリサイクル方法及び設備を提供
することができ、工業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に適した廃自動車シュレッダー
ダストの選別フロー図の例である。
【図2】この発明の実施において、物体の反発力の差を
利用した選別機の望ましい例としての揺動反発式選別機
の要部概略斜視図である。
【図3】この発明の実施において、比重選別機としての
縦型風力選別機の例であって、ジグザグ式風選機の概略
縦断面図及び付帯サイクロンの概略縦断面図である。
【図4】この発明の実施に適した廃自動車シュレッダー
ダストの選別フロー図の他の例である。
【図5】実施例の試験結果を示す図である。
【図6】廃自動車が解体され、シュレッダー処理されて
廃自動車シュレッダーダストに調製される概略フロー図
である。
【符号の説明】
1 廃自動車 2 解体業者 3 有害物 4 有価部品 5 解体済み自動車 6 プレス済み自動車 7 シュレッダー業者 8 鉄・非鉄金属、 9 廃自動車シュレッダーダスト 10 選別処理 11 解砕機 12 解砕処理済みシュレッダーダスト 13 揺動反発式選別機 14 パドル 15 孔 16 クランク機構 17、18 クランク軸 19 繊維屑 20 フラフ類 21 スポンジ類 21’ 発泡プラスティック 22 プラスティック片 22’ 細粒プラスティック 23 金属類 23’ 細粒金属類 24 反発物 25 ガラス類 26 砂類 27 小径物 28 縦型風力選別機 29 ジグザグ式風力選別機 30 選別機本体 31 流路 32 装入口 33 ロータリーバルブ 34 上部出口 35 サイクロン装置 36 粉砕装置 37 熱可塑性樹脂 38 プラスチック造粒装置 39 粒状プラスチック 40 高炉羽口 41 高炉 42 トロンメルスクリーン 43 重量物 44 軽量物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 13/10 B07B 13/10 A 4K012 B09B 3/00 ZAB C21B 5/00 319 5/00 C22B 1/244 C21B 5/00 319 1/248 C22B 1/244 B29K 75:00 1/248 B09B 3/00 ZABZ // B29K 75:00 5/00 C (72)発明者 清水 浩 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA26 AA28 AC05 BA05 CA02 CA04 CA08 CB13 CB16 4D021 AA01 AB01 CA04 FA03 GA04 GA12 GB01 GB03 JA07 JB03 KA11 KB01 LA11 NA02 NA04 4D067 EE14 EE16 GA20 4F301 AA29 BD01 BF03 BF09 BF12 BF31 BG21 BG44 4K001 AA10 BA14 BA22 CA01 CA02 CA03 4K012 BD06 BE01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃自動車を解体し、破砕し、有害物及び
    有価物を選別除去し、得られたシュレッダーダストに対
    して、下記工程(イ)及び(ロ)を含むシュレッダーダ
    ストの一連の処理工程において選別処理を施し、前記シ
    ュレッダーダストから発泡ウレタン又はこれを主構成物
    質とする発泡プラスチックを選択的に回収することを特
    徴とする、廃自動車シュレッダーダストのリサイクル方
    法。 工程(イ):前記有害物及び有価物が除去された後のシ
    ュレッダーダストに対して、物体の反発力の差を利用し
    た選別処理を施す工程。 工程(ロ):上記工程(イ)において分別された、相対
    的に反発力の小さな物質群に対して比重選別処理を施す
    工程。
  2. 【請求項2】 廃自動車を解体し、破砕し、有害物及び
    有価物を選別除去し、得られたシュレッダーダストに対
    して、下記工程(ハ)及び(ニ)を含むシュレッダーダ
    ストの一連の処理工程において選別処理を施し、前記シ
    ュレッダーダストから発泡ウレタン又はこれを主構成物
    質とする発泡プラスチックを選択的に回収することを特
    徴とする、廃自動車シュレッダーダストのリサイクル方
    法。 工程(ハ):前記有害物及び有価物が除去された後のシ
    ュレッダーダストに対して、比重選別処理を施す工程。 工程(ニ):上記工程(ハ)において分別された、相対
    的に嵩比重の小さな物質群に対して、物体の反発力の差
    を利用した選別処理を施す工程。
  3. 【請求項3】 前記物体の反発力の差を利用した選別処
    理の方法として、揺動反発式選別処理方法を用いること
    を特徴とする、請求項1又は2記載の廃自動車シュレッ
    ダーダストのリサイクル方法。
  4. 【請求項4】 前記比重選別処理の方法として、風力選
    別処理方法を用いることを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれかに記載の廃自動車シュレッダーダストのリサイ
    クル方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の廃自動
    車シュレッダーダストのリサイクル方法に、更に、前記
    工程(イ)及び(ロ)、又は、前記工程(ハ)及び
    (ニ)の処理工程に先だつ前処理工程として、前記有害
    物及び有価物が選別除去されたシュレッダーダストの解
    砕工程を付加することを特徴とする、廃自動車シュレッ
    ダーダストのリサイクル方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の廃自動
    車シュレッダーダストのリサイクル方法に、更に、前記
    所要の選別処理後に得られた前記発泡ウレタン又はこれ
    を主構成物質とする発泡プラスチックに対して粉砕処理
    を施し、粉砕された当該発泡ウレタン又はこれを主構成
    物質とする発泡プラスチックを、熱可塑性樹脂と混合
    し、こうして得られた混合物を造粒する工程を付加する
    ことを特徴とする廃自動車シュレッダーダストのリサイ
    クル方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の廃自動車シュレッダーダ
    ストのリサイクル方法において得られた、前記発泡ウレ
    タン又はこれを主構成物質とする発泡プラスチックと前
    記熱可塑性樹脂との混合物を、製鉄材料として高炉原料
    に用いることを特徴とする、廃自動車シュレッダーダス
    トのリサイクル方法。
  8. 【請求項8】 廃自動車シュレッダーダストのリサイク
    ル設備であって、当該シュレッダーダストに対して、物
    体の反発力の差を利用した選別処理を施す機能を有する
    装置と、当該シュレッダーダストに対して比重選別処理
    を施す装置とを含むことを特徴とする、廃自動車シュレ
    ッダーダストのリサイクル設備。
  9. 【請求項9】 前記シュレッダーダストに対して、物体
    の反発力の差を利用した選別処理を施す機能を有する装
    置は、揺動反発式選別機であることを特徴とする、請求
    項8記載の廃自動車シュレッダーダストのリサイクル設
    備。
  10. 【請求項10】 前記シュレッダーダストに対して比重
    選別処理を施す装置は、風力選別処理であることを特徴
    とする、請求項8又は9記載の廃自動車シュレッダーダ
    ストのリサイクル設備。
  11. 【請求項11】 請求項8〜9のいずれかに記載の廃自
    動車シュレッダーダストのリサイクル設備に、更に、前
    記シュレッダーダストを前記物体の反発力差利用の選別
    装置又は前記比重選別装置のいずれかに装入する前に、
    当該シュレッダーダストに対して事前処理を施す解砕機
    が付加されて備えられていることを特徴とする廃自動車
    シュレッダーダストのリサイクル設備。
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