JPH09220274A - 殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置 - Google Patents

殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置

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JPH09220274A
JPH09220274A JP8052608A JP5260896A JPH09220274A JP H09220274 A JPH09220274 A JP H09220274A JP 8052608 A JP8052608 A JP 8052608A JP 5260896 A JP5260896 A JP 5260896A JP H09220274 A JPH09220274 A JP H09220274A
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gas
drying
alkaline
chlorine dioxide
supply device
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JP8052608A
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Sanai Fujita
佐内 藤田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 殺菌脱臭乾燥用のガスを供給し、自動車等の
車内、病室等、その他各種の物品の殺菌、脱臭、防カビ
等を行う殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置を提供する。 【解決手段】 常温または加熱された空気流を発生させ
る送風手段1と、酸溶液を貯留し酸性ガスを発生させる
酸性ガス発生手段2と、アルカリ性二酸化塩素溶液を貯
留し二酸化塩素ガスを発生させる二酸化塩素ガス発生手
段3と、アルカリ性のセラミックス成形体を配設しアル
カリ性ガスを発生させるアルカリ性ガス発生手段4と、
オゾン発生手段5と、ガス吹き出し口と、二酸化塩素ガ
スを含むガスと、アルカリ性ガスと、オゾンの夫々をガ
ス吹き出し口に導く配管7〜9とを備える。ガス吹き出
し口から二酸化塩素ガスとオゾンを含むガスであってp
H7.5〜9.5に調整された殺菌、脱臭、乾燥用のガ
スを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の車内、病
室、コンピュータ室、布団乾燥機等に対してpH調整さ
れたアルカリ性の二酸化塩素ガスを含む殺菌性、脱臭性
のガスを供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、脱臭、殺菌又は防カビを簡
便に確実に行うことのできる脱臭殺菌用ドライヤーを既
に開示している(特開平8−714)。
【0003】該脱臭殺菌用ドライヤーは、アルカリ性の
二酸化塩素ガスを含むガスを発生させる手段として、酸
溶液を含浸させたセラミックス成形体とアルカリ性二酸
化塩素溶液を含浸させたセラミックス成形体を利用して
いる。
【0004】しかしながら、この発明においてはセラミ
ックス成形体に酸溶液、二酸化塩素溶液を含浸させる工
程が必要となり、またその装置自体の構造が複雑になり
がちであった。そのため、その改良が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、簡易な構造により、車内、病室
等に対して、車内、病室等を確実に殺菌脱臭乾燥するた
めのアルカリ性の二酸化塩素ガスを含む殺菌性、脱臭性
のガスを供給する装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の殺菌脱臭乾燥用
ガス供給装置は、前記課題を解決するために、常温また
は加熱された空気流を発生させ送出する送風手段1と、
酸溶液を貯留し酸性ガスを発生させ送出する酸性ガス発
生手段2と、アルカリ性二酸化塩素溶液を貯留し二酸化
塩素ガスを発生させ送出する二酸化塩素ガス発生手段3
と、動物骨粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末か
らなる群から選択される少なくとも1種を含有するアル
カリ性のセラミックス成形体21を充填し、アルカリ性
ガスを発生させ送出するアルカリ性ガス発生手段4と、
オゾンを発生させ送出するオゾン発生手段5と、ガス吹
き出し口6と、前記送風手段1からの送風を前記酸性ガ
ス発生手段2、前記二酸化塩素ガス発生手段3の順に通
過せしめて二酸化塩素ガスを含むガスを前記ガス吹き出
し口6に導く配管と、前記アルカリ性ガス発生手段4を
通過せしめてアルカリ性ガスを前記ガス吹き出し口6に
導く配管と、前記オゾン発生手段5からのオゾンを前記
ガス吹き出し口6に導く配管と、を備え、前記ガス吹き
出し口6から二酸化塩素ガスとオゾンを含むガスであっ
てpH7.5〜pH9.5に調整された殺菌、脱臭、乾
燥用のガスを供給するように設計されてなる。
【0007】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置に係
る前記酸性ガス発生手段2の酸溶液における酸がクエン
酸であって、該クエン酸溶液がpH2〜pH5に調整し
たものであることを特徴とする。
【0008】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置に係
る前記二酸化塩素ガス発生手段3のアルカリ性二酸化塩
素溶液の濃度が二酸化塩素に換算して500ppm〜3
000ppmであることを特徴とする。
【0009】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置に係
る前記アルカリ性のセラミックス成形体21が、牛、
馬、羊の硬骨主体の動物骨粉を主成分とするものである
ことを特徴とする。
【0010】前記アルカリ性のセラミックス成形体が、
シリカゲル、アルミナ及びゼオライトからなる群から選
択される少なくとも1種のセラミックスを含有するもの
であることを特徴とする。
【0011】また、本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装
置は、さらに前記ガス吹き出し口6近傍に、牛、馬、羊
の硬骨主体の動物骨粉30〜50重量%に対してシリカ
ゲル、アルミナ及びゼオライトからなる群から選択され
る少なくとも1種のセラミックス70〜50重量%を含
有するpH調整剤22を充填したpH調整手段10と、
該ガス吹き出し口6側にpH検出器11を備えてなるこ
とを特徴とする。
【0012】本発明のガス供給装置から供給される脱臭
殺菌乾燥用ガスを、自動車の車内、電車の車内、航空機
の機内、客船の客室に供給することを特徴とする。
【0013】本発明のガス供給装置から供給される殺菌
脱臭乾燥用ガスを、病室、コンピュータ室、生ゴミ焼却
室に供給することを特徴とする。
【0014】本発明のガス供給装置から供給される殺菌
脱臭乾燥用ガスを、布団乾燥機、衣類乾燥機、掃除機、
床ずれ防止マットに供給することを特徴とする。
【0015】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置が、
スポーツ用具、かつら、縫いぐるみ、下駄箱、ロッカ
ー、冷蔵庫の殺菌、脱臭、カビ防止に用いられるもので
あることを特徴とする。
【0016】本発明は、送風機1により発生する空気流
に含まれる二酸化塩素ガスと、オゾン発生器5によるオ
ゾンガスとを、ガス吹き出し口6から送風機1により発
生する空気流にアルカリ性ガス発生部4により含まれる
アルカリ性のガスにより、pH7.5〜pH9.5に調
整された殺菌、脱臭、乾燥用のガスを供給するように設
計された装置である。
【0017】ガス吹き出し口6から放出されるガスは、
pH2〜pH5に調整されたクエン酸溶液から発生する
クエン酸ガスとアルカリ性二酸化塩素溶液とが反応して
発生する二酸化塩素ガスと、オゾンガスと、アルカリ性
ガス発生部4により発生するアルカリ性のガスとによ
り、pH7.5〜pH9.5に調整されている。
【0018】また、本発明は、ガス吹き出し口6から放
出されるガスのpH値を確実にpH7.5〜pH9.5
に調整されたものとするために、さらに、前記ガス吹き
出し口6近傍に、動物骨粉30〜50重量%に対してシ
リカゲル、アルミナ及びゼオライトからなる群から選択
される少なくとも1種のセラミックス70〜50重量%
を含有するpH調整剤22を充填したpH調整手段10
と、該ガス吹き出し口6側にpH検出器11を備えてな
る。
【0019】前記pH検出器11によりガス吹き出し口
6から放出されるガスのpH値を監視して、該ガスのp
H値がpH7.5〜pH9.5よりも高い場合には前記
pH調整手段10に充填するpH調整剤22の量を多く
し、逆に低い場合にはpH調整剤22の量を少なくす
る。
【0020】このようにしてガス吹き出し口6から放出
されるガスのpH値をpH7.5〜pH9.5に調整す
ることによって、車内、病室等に供給するガスの殺菌、
脱臭、乾燥の即効性を維持し、これらの効果を高めると
共に、人体への悪影響を確実に排除することができる。
【0021】二酸化塩素ガス及びオゾンが殺菌脱臭作用
に優れていることは既に周知であり、また本発明により
発生するアルカリ性のガスはpH7.5〜pH9.5で
あるため殺菌脱臭及び乾燥効果を有する。本発明は、こ
れらのガスを簡易にかつ確実に発生させて、これらのガ
スの相乗効果により人体への影響を与えることなく車
内、病室等を確実に殺菌、脱臭、乾燥させることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給
装置の好適な実施例を添付図を参照しながら説明する。
図1は本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置の第1の実
施例の概略構成図である。
【0023】図において、1は送風機、2は酸性ガス発
生手段としての酸溶液貯留槽、3は二酸化塩素ガス発生
手段としてのアルカリ性二酸化塩素溶液貯留槽、4はア
ルカリ性ガス発生手段としてのアルカリ性セラミックス
成形体充填部、5はオゾン発生器、6は殺菌脱臭乾燥用
のガス吹き出し口、7、8、9は空気流又はガス、オゾ
ンの流路を構成する配管、21はアルカリ性のセラミッ
クス成形体である。
【0024】送風機1によって発生する常温または加熱
された空気流は配管7を通って酸溶液貯留槽2に送り込
まれる。該送り込まれた空気流が酸溶液貯留槽2内の酸
溶液に接触して貯留槽の表面部に放出される際に、酸性
ガスが発生する。該酸性ガスを含む空気流は配管7を通
ってアルカリ性二酸化塩素溶液貯留槽3に送り込まれ
る。
【0025】前記酸溶液における酸としては、揮発性の
有機酸が好ましく、毒性、臭気等を考慮すればクエン酸
が特に好ましい。酸溶液はアルカリによってpHを調整
されたものが好ましく、例えばクエン酸溶液は、pH2
〜pH5、更に好ましくはpH3又はpH4のものを用
いるのが好ましい。
【0026】また、酸溶液貯留槽2及びこれに接続する
配管の素材は、酸による腐食に耐え得る、例えばステン
レス製、塩化ビニール製とすることが必要である。ま
た、酸溶液貯留槽2に送り込む空気流は、酸性ガスを含
む空気流に蒸発による水分を含ませないために常温のも
のとするのが好ましい。
【0027】アルカリ性二酸化塩素溶液貯留槽3に送り
込まれる空気流に含まれる酸性ガスが該貯留槽3内のア
ルカリ性二酸化塩素溶液と反応して、二酸化塩素ガスを
発生させ、二酸化塩素ガスを含む空気流がガス吹き出し
口6に導かれる。
【0028】二酸化塩素は、通常、塩素酸ナトリウム又
は塩素酸カルシウムに酸を作用させることによって製造
されるが、このようにして得られた二酸化塩素は、はげ
しい爆発性を有し極めて危険性が高いので、その取り扱
いには十分注意をしなければならない。
【0029】そこで、このような二酸化塩素ガスをアル
カリ性の水溶液中で安定化し、安定化された状態の二酸
化塩素(以下、安定化二酸化塩素という)としたものが
開発されている。本発明においては、このような安定化
二酸化塩素溶液を用いる。
【0030】本発明におけるアルカリ性の二酸化塩素溶
液のpHはpH8〜pH10が好ましい。pHが8より
も低く、またpHが10よりも高いと二酸化塩素ガスが
遊離生成されにくく、空気流に含有される二酸化塩素ガ
スの量が少なくなる傾向がある。
【0031】アルカリ性二酸化塩素溶液の含浸量は通
常、二酸化塩素に換算して500ppm〜3000pp
mであり、好ましくは1000ppm〜2500ppm
である。
【0032】また、送風機1によって発生する常温また
は加熱された空気流は配管8を通ってアルカリ性セラミ
ックス成形体21が充填されたアルカリ性ガス発生部4
に送り込まれ、アルカリ性セラミックス成形体21と接
触してアルカリ性ガスを含む空気流がガス吹き出し口6
に導かれる。
【0033】本発明において用いるセラミックスは、通
常、アルカリ性のセラミックスであり、例えば動物骨
粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からなる群か
ら選択される少なくとも1種を含有するものが好適であ
る。
【0034】さらには、シリカ、アルミナ及びゼオライ
トからなる群から選択される少なくとも1種のセラミッ
クスを含有するものがあげられる。
【0035】温風との反応性、アルカリ性ガスの発生能
力を考慮すれば動物骨粉を含むものが好ましく、さらに
ガスの発生速度を考慮すれば動物骨粉の割合の多いもの
が好ましく、例えば、動物骨粉が50〜80重量%のも
のがあげられる。
【0036】これらのセラミックスに必要に応じてバイ
ンダー、充填剤等の添加剤が添加され、成形され本発明
のセラミックス成形体が得られる。
【0037】前記の動物骨粉は、従来畜産場等でほとん
ど廃棄されていた骨、特に牛、馬、羊等の硬骨が主体の
動物の骨であり、生骨を例えば次のように処理して得ら
れる。
【0038】生骨を焼成しやすい大きさに切断し、煮
沸、900°C〜1100°C前後で焼成して得られる
ものである。骨に骨成分以外のゼラチン、脂肪、淡白
質、にかわ等の有機物が残存すると酸化腐敗の原因とな
るので、これを確実に除去しておくことが必要である。
【0039】上記煮沸工程によって、外側のみならず気
孔内に付着している有機物を骨から大方分離除去するこ
とができる。その上で上記焼成工程を通すことによっ
て、残存する有機物を完全に除去することができ、同時
に骨中の湿度 (水分) を数%以下、好ましくはほぼ0%
にまで低下させることができる。
【0040】上記焼成条件によれば、骨は白骨化して無
数の気孔を有した原形組織状態を維持する。上記焼成冷
却後、この骨を破砕しパウダー機にかけて20〜200
メッシュ前後、特に好ましくは50〜100メッシュの
粉状の骨粉とする。
【0041】上記骨粉は、生骨の場合、原料の生骨に比
して重量比約40%の収量が得られる。粒子は、カルシ
ウム(約33重量%)を主成分とし、リン(約16.7
重量%) 、バリウム (約1.03重量%) 、ナトリウム
(約0.76重量%) 、イオウ (約0.64重量%) 、
他にマグネシウム、カリウム、塩素、アミン、鉄等から
なっており、粒子の内外にわたって無数微小気孔が連通
存在しており、アルカリ性である。
【0042】バインダーとしては、例えばベントナイ
ト、酸性白土、活性白土、カオリン粘土、セリサイト、
パイロフィライト、耐火粘土、モンモリロナイト、等が
あげられる。
【0043】本発明において、アルカリ性ガス発生部4
に充填するセラミックス成形体21はアルカリ性ガスを
発生するものであればよく、その形状は任意であり、例
えば粒状、球状、柱状等の形状があげられる。しかし、
アルカリ性ガスの放出性、装置設計の便宜等を考慮する
と柱状が好ましい。
【0044】例えば、図3、図4に示すように、該セラ
ミックス成形体21は、柱状、例えば円柱状であって、
その断面に複数の長さ方向の貫通孔23、24を有する
ものである。該貫通孔は通気性を良くするために多数設
けるのが好ましい。
【0045】図3に示すように、セラミックス成形体2
1の断面の長さ方向に前記貫通孔として同様の径を有す
る比較的小さな貫通孔23を多数設けることにより、こ
れを通過する空気流にアルカリ性ガスの含有量が増加さ
れ、pH調整と共に殺菌、脱臭、乾燥等の効果を高める
ことができる。
【0046】また、図4に示すようにセラミックス成形
体21の断面中央部に径の大きい貫通孔24を配設し、
その周囲に比較的小さい径の貫通孔23を多数配設する
ように構成することができる。
【0047】前記セラミックス成形体21は、アルカリ
性ガス発生部4に対し着脱自在に、例えばカートリッジ
形式で配設することができる。このようにすれば、一定
期間使用後、新たなセラミックス成形体との交換が容易
にできる。
【0048】このようにして得られたセラミックス成形
体は、熱に対して極めて反応し易いために、空気流のア
ルカリ性ガスの含有量を増加させることを考慮すれば送
風機1からの送風は例えば、30°C〜50°Cに加熱
されたものが好都合である。この場合、該送風機1にヒ
ータを配設すればよい。
【0049】本発明に用いるオゾン発生器5は、コロナ
放電方式、電気分解方式等の公知のものである。該オゾ
ン発生器5は本発明の装置本体に着脱自在に装着するこ
とができる。これにより一定期間使用後に新規なオゾン
発生器との交換が容易となる。
【0050】オゾン発生器5からのオゾンガスは配管9
を通ってガス吹き出し口6に導かれ、アルカリ性ガス、
二酸化塩素ガスと共にガス吹き出し口6から供給され
る。
【0051】このような構成において、アルカリ性二酸
化塩素溶液貯留槽3で発生する二酸化塩素ガスを含むガ
スとオゾン発生器5からのオゾンとが、アルカリ性セラ
ミックス成形体充填部4により発生するアルカリ性ガス
によって自動的にpH7.5〜pH9.5に調整され
て、ガス吹き出し口6から供給される。
【0052】図2は、本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給
装置の第2の実施例の概略構成図である。本実施例に係
る殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置は、第1の実施例の構成
に加えて、ガス吹き出し口6近傍にpH調整剤22を充
填したpH調整部10と、ガス吹き出し口6側にpH検
出器11とを備えている。
【0053】前記pH調整部10に充填するpH調整剤
22は、ガス吹き出し口6から放出されるガスのpH値
を調整するために配設されるものである。従って、動物
骨粉30〜50重量%、好ましくは約40重量%に対し
てシリカゲル、アルミナ及びゼオライトからなる群から
選択される少なくとも1種のセラミックスを70〜50
重量%、好ましくは約60重量%含有するものである。
【0054】また、ガス吹き出し口6側に設置するpH
検出器11は、ガス吹き出し口6から放出されるガスの
pH値を検出するものであり、ガス吹き出し口6から放
出されるガスのpH値を確実にpH7.5〜pH9.
5、好ましくはpH8〜pH9に調整するために使用す
るものである。
【0055】前記pH検出器11によりガス吹き出し口
6から放出されるガスのpH値を監視して、該ガスのp
H値がpH7.5〜pH9.5よりも高い場合には前記
pH調整手段10に充填するpH調整剤22の量を多く
し、逆に低い場合にはpH調整剤22の量を少なくする
ことにより、ガス吹き出し口6から放出されるガスを適
正なpH値に調整する。
【0056】このように、ガス吹き出し口6から放出さ
れるガスのpH値をpH7.5〜pH9.5、好ましく
はpH8〜pH9に調整することによって、車内、病室
等に供給するガスの殺菌、脱臭、乾燥効果を維持すると
共に、人体への悪影響を確実に排除することができる。
【0057】なお、pH調整部10に充填する前記pH
調整剤22の形状は、前記セラミックス成形体21と同
様に任意であり、例えば粒状、球状、柱状等の形状があ
げられる。しかし、アルカリ性ガスの放出性、装置設計
の便宜等を考慮すると柱状が好ましい。
【0058】また、前記pH調整剤22は、pH調整部
10に対し着脱自在に、例えばカートリッジ形式で配設
することができる。このようにすれば、一定期間使用
後、新たなpH調整剤との交換が容易にできる。
【0059】本発明のガス供給装置によるガス吹き出し
口6から放出されるガスは、殺菌脱臭作用が高い二酸化
塩素ガス及びオゾンを含み、更に該ガスはpH7.5〜
pH9.5に調整されたアルカリ性のガスであるため極
めて高い殺菌脱臭及び乾燥効果を有するものである。
【0060】また、本発明に係るドライヤーにタイマー
を設けて、予め殺菌、脱臭等の時間を設定して自動的に
対象物を殺菌脱臭処理することができることは勿論であ
る。
【0061】なお、ここでは送風機1を別個に2機設置
した場合を示しているが、送風機1は1機とし該送風機
からの送風口を2個としたものを使用できることはいう
までもない。
【0062】本発明のガス供給装置から供給されるガス
を、閉鎖された自動車の車内、電車の車内、航空機の機
内、客船の客室等に供給することにより、車内等の脱
臭、殺菌が実現され快適なドライブ、旅行等が可能とな
る。
【0063】また、本発明のガス供給装置から供給され
るガスを、特に清潔さを要求される病室、コンピュータ
室、生ゴミ焼却室に供給することにより、感染防止、コ
ンピュータ機器類の不良動作の防止、快適な作業等を確
保することができる。
【0064】本発明のガス供給装置から供給されるガス
を、布団乾燥機、衣類乾燥機、掃除機、床ずれ防止マッ
トに供給することにより、布団、衣類等の殺菌脱臭と共
に乾燥を促進することができ、長期療養患者の床ずれを
防止すると共に快適な介護を可能にする。
【0065】さらに、本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給
装置は、スポーツ用具、かつら、縫いぐるみ、下駄箱、
ロッカー、冷蔵庫の殺菌、脱臭、カビ防止に用いること
ができる。
【0066】
【発明の効果】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置に
よれば、殺菌、脱臭性のガスを簡易な構造で確実に供給
することができる。このガスは自動車の車内、電車の車
内、航空機の機内、病室、コンピュータ室、生ゴミ焼却
室、布団乾燥機、衣類乾燥機等の殺菌、脱臭、乾燥に有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置の第1の
実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置の第2の
実施例の概略構成図である。
【図3】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置に用いる
セラミックス成形体の第1の構成例の斜視図である。
【図4】本発明の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置に用いる
セラミックス成形体の第2の構成例の斜視図である。
【符号の説明】
1 送風手段(送風機) 2 酸性ガス発生手段(酸溶液貯留槽) 3 二酸化塩素ガス発生手段(アルカリ性二酸化塩素
溶液貯留槽) 4 アルカリ性ガス発生手段(アルカリ性セラミック
ス成形体充填部) 5 オゾン発生器 6 殺菌脱臭乾燥用のガス吹き出し口 7、8、9 配管 10 pH調整手段(pH調整剤充填部) 11 pH検出器 21 アルカリ性のセラミックス成形体 22 pH調整剤 23、24 貫通孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温または加熱された空気流を発生させ
    送出する送風手段と、 酸溶液を貯留し酸性ガスを発生させ送出する酸性ガス発
    生手段と、 アルカリ性二酸化塩素溶液を貯留し二酸化塩素ガスを発
    生させ送出する二酸化塩素ガス発生手段と、 動物骨粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からな
    る群から選択される少なくとも1種を含有するアルカリ
    性のセラミックス成形体を充填し、アルカリ性ガスを発
    生させ送出するアルカリ性ガス発生手段と、 オゾンを発生させ送出するオゾン発生手段と、 ガス吹き出し口と、 前記送風手段からの送風を前記酸性ガス発生手段、前記
    二酸化塩素ガス発生手段の順に通過せしめて二酸化塩素
    ガスを含むガスを前記ガス吹き出し口に導く配管と、 前記アルカリ性ガス発生手段を通過せしめてアルカリ性
    ガスを前記ガス吹き出し口に導く配管と、 前記オゾン発生手段からのオゾンを前記ガス吹き出し口
    に導く配管と、を備え、 前記ガス吹き出し口から二酸化塩素ガスとオゾンを含む
    ガスであってpH7.5〜pH9.5に調整された殺
    菌、脱臭、乾燥用のガスを供給するように設計されてな
    る殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記酸性ガス発生手段の酸溶液における
    酸がクエン酸であって、該クエン酸溶液がpH2〜pH
    5に調整したものであることを特徴とする請求項1記載
    の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
  3. 【請求項3】 前記二酸化塩素ガス発生手段のアルカリ
    性二酸化塩素溶液の濃度が二酸化塩素に換算して500
    ppm〜3000ppmであることを特徴とする請求項
    1記載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ性のセラミックス成形体
    が、牛、馬、羊の硬骨主体の動物骨粉を主成分とするも
    のであることを特徴とする請求項1記載の殺菌脱臭乾燥
    用ガス供給装置。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ性のセラミックス成形体
    が、シリカゲル、アルミナ及びゼオライトからなる群か
    ら選択される少なくとも1種のセラミックスを含有する
    ものであることを特徴とする請求項1または4のいずれ
    かに記載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
  6. 【請求項6】 前記殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置が、さ
    らに前記ガス吹き出し口近傍に、牛、馬、羊の硬骨主体
    の動物骨粉30〜50重量%に対してシリカゲル、アル
    ミナ及びゼオライトからなる群から選択される少なくと
    も1種のセラミックス70〜50重量%を含有するpH
    調整剤を充填したpH調整手段と、該ガス吹き出し口側
    にpH検出器と、を備えてなることを特徴とする請求項
    1乃至5に記載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
  7. 【請求項7】 前記ガス供給装置から供給される脱臭殺
    菌乾燥用ガスを、自動車の車内、電車の車内、航空機の
    機内、客船の客室に供給することを特徴とする請求項1
    または6のいずれかに記載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ガス供給装置から供給される殺菌脱
    臭乾燥用ガスを、病室、コンピュータ室、生ゴミ焼却室
    に供給することを特徴とする請求項1または6のいずれ
    かに記載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
  9. 【請求項9】 前記ガス供給装置から供給される殺菌脱
    臭乾燥用ガスを、布団乾燥機、衣類乾燥機、掃除機、床
    ずれ防止マットに供給することを特徴とする請求項1ま
    たは6のいずれかに記載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装
    置。
  10. 【請求項10】 前記殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置が、
    スポーツ用具、かつら、縫いぐるみ、下駄箱、ロッカ
    ー、冷蔵庫の殺菌、脱臭、カビ防止に用いられるもので
    あることを特徴とする請求項1または6のいずれかに記
    載の殺菌脱臭乾燥用ガス供給装置。
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