JPH08141055A - 脱臭乾燥抗菌用ドライヤー - Google Patents

脱臭乾燥抗菌用ドライヤー

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JPH08141055A
JPH08141055A JP6307121A JP30712194A JPH08141055A JP H08141055 A JPH08141055 A JP H08141055A JP 6307121 A JP6307121 A JP 6307121A JP 30712194 A JP30712194 A JP 30712194A JP H08141055 A JPH08141055 A JP H08141055A
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JP
Japan
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dryer
deodorizing
drying
antibacterial
ozone
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JP6307121A
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Sanai Fujita
佐内 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾンを含むアルカリ性のガスを供給し、靴
等の各種の物品及び押入れ等の脱臭、乾燥、殺菌又はや
防カビ等を確実に行うことのできる簡易な構造の脱臭乾
燥抗菌及び殺菌用ドライヤーを提供することを目的とす
る。 【構成】 吹出口を有し、内部にヒーターと送風機を収
容し、オゾン発生器を備えたドライヤーであって、ヒー
ターと吹出口との間の空気流路に、アルカリ性のセラミ
ックス成形体と前記オゾン発生器からのオゾンを放出す
るオゾン放出部を配設し、ヒーターによって加熱された
空気流を前記セラミックス成形体と接触させることによ
りオゾンを含むガスを供給するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱臭、乾燥、抗菌及び
殺菌性のオゾンを含むアルカリ性のガスを供給する脱臭
乾燥抗菌用ドライヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴、剣道の防具やボクシンググロ
ーブ等のスポーツ用具、かつら、縫いぐるみ、その他下
駄箱、ロッカー、室内環境浄化トイレ、掃除機、衣類や
フトン乾燥機等の各種物品の脱臭、殺菌、防カビを簡易
にかつ確実に行う方法はなかった。
【0003】例えば、靴等の悪臭を除去することについ
ては従来から、靴等の中敷等に各種の脱臭剤、消臭剤、
吸着剤等の使用が試みられたが、いずれも十分ではな
く、とくに殺菌及び防カビ等を同時に確実に行うことは
できなかった。
【0004】そこで、本願出願人は特願平6−8528
9(発明の名称、脱臭殺菌用ドライヤー)及び特願平6
−197141(発明の名称、脱臭殺菌用ドライヤー)
を提案しているが、これらのドライヤーはいずれもアル
カリ性二酸化塩素の作用による脱臭、殺菌を行うもので
あり、その構造が複雑となる。
【0005】また、オゾンガスが脱臭・殺菌に優れた効
果を発揮することに着目し、オゾン発生器を利用した各
種の室内の殺菌装置や殺菌方法が提案されている。更に
オゾンが加湿により殺菌効果を高めることは知られると
ころであり、例えば、特公昭63−28622、特開昭
64−32866号公報に、オゾン発生器と加湿器を組
み合わせた殺菌装置や殺菌方法が種々提案されている。
更には加湿器からの加湿空気に殺菌性の薬剤を混入した
殺菌方法が提案されている(特開平5−14649
7)。
【0006】しかしながら、これらの殺菌装置から発生
するガスに含まれる水分は単なる水であり、それ自体脱
臭殺菌性を有するものではなく高い脱臭殺菌効果を期待
できず、またガスに殺菌性の薬剤を含ませる場合には、
当該薬剤による薬害を除去するための特別の処理が必要
となる。また、オゾンの脱臭・殺菌作用は速攻的で瞬間
的なものであり、殺菌作用は永続的なものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は送風
機からの温風に含まれるアルカリ性ガスとオゾン発生器
からのオゾンガスを併用することにより、アルカリ性ガ
スとオゾンガスの相乗効果により、脱臭、乾燥、抗菌及
び殺菌効果を更に高めると共に、これらの効果を持続さ
せることのできる簡易な装置を提供することにある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、靴、スポーツ用具、かつら等の各種の物品の脱臭、
乾燥、殺菌又は防カビを、効率よく、特別の事後処理を
要することなく、確実に行うことのできる簡易な構造の
ドライヤーを提供することを目的とする。
【0009】また、複数の靴等を同時に脱臭、乾燥、抗
菌、殺菌できるドライヤー、その内部や室内に吹き出さ
れる空気の脱臭、乾燥、抗菌及び殺菌ができる衣類乾燥
機、布団乾燥機又は掃除機内に配置するドライヤー、並
びに室内の空気を清浄することのできるエアコン内に配
置するドライヤーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る脱臭乾燥抗
菌用ドライヤーは、前記目的を達成するために、吹出口
2を有し、内部にヒーター3と送風機4を収容し、オゾ
ン発生器5を備えたドライヤーであって、ヒーター3と
吹出口2との間の空気流路に、アルカリ性のセラミック
ス成形体6と前記オゾン発生器5からのオゾンを放出す
るオゾン放出部7を配設し、ヒーター3によって加熱さ
れた空気流を前記セラミックス成形体6と接触させるこ
とによりオゾンを含むガスを供給するように設計されて
いることを特徴とする
【0011】前記セラミックス成形体6、オゾン発生器
5はドライヤー本体1に着脱自在に配設されてなること
を特徴とする。
【0012】前記アルカリ性のセラミックス6は、動物
骨粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からなる群
から選択される少なくとも1種を含有するものであり、
更には動物骨粉を主たる活性成分とするものであること
を特徴とする。
【0013】前記アルカリ性のセラミックス6は、シリ
カ、アルミナ及びゼオライトからなる群から選択される
少なくとも1種のセラミックスを含有するものであるこ
とを特徴とする。
【0014】前記のアルカリ性のセラミックス成形体6
は、柱状であり、その断面に複数の長さ方向の貫通孔を
有し、更には該セラミックス成形体6の断面に長さ方向
の貫通孔が、同一形状で複数配設されたものであり、又
は該セラミックス成形体6の断面の長さ方向の貫通孔
が、中央に大きい径の貫通孔を配置し、その周囲に小さ
い径の貫通孔を複数配置してなるものであることを特徴
とする。
【0015】また、本発明に係る前記脱臭乾燥抗菌用ド
ライヤーが、スポーツ用具、かつら、縫いぐるみ、下駄
箱、ロッカー、室内環境浄化トイレ等の各種の脱臭、乾
燥、殺菌、カビ防止に用いるものであることを特徴とす
る。
【0016】本発明に係る前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤ
ーの吹出口と連通する複数の靴差し込み部材11を備
え、該靴差し込み部材11は中空であり、複数の小孔1
2を形成してなることを特徴とする。
【0017】更に、本発明に係る前記脱臭乾燥抗菌用ド
ライヤーが、衣類乾燥機内、布団乾燥機内、掃除機内、
エアコン内に配置したものであることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、前記セラミックス成形体6を
ヒーター3側に、オゾンガスを放出するオゾン放出部7
を吹出口2側になるように、ドライヤーの吹出口とヒー
ターの間に配設する。
【0019】送風機4及びヒーター3からの加熱された
空気流を、該セラミックス成形体6中に接触、通過させ
ることによって、該セラミックス成形体6からアルカリ
性のガスが遊離生成され、該空気流に含まれる。このよ
うにして発生するアルカリ性のガスは、pH8〜pH1
0のアルカリであるため脱臭、乾燥、抗菌作用を有する
ものである。
【0020】また、オゾン発生器5から吹き出される脱
臭殺菌作用を有するオゾンは、オゾン放出部7から放出
される。前記アルカリ性のガスはオゾンガスと共に吹出
口2から外部に排出される。該排出されるガスはアルカ
リ性のガスとオゾンの相乗効果により脱臭、乾燥、抗菌
及び殺菌効果を更に高めることができる。
【0021】更に、アルカリ性のガスの作用により脱
臭、乾燥、抗菌効果を長時間持続でき、対象物の脱臭乾
燥抗菌を確実に行うことができる。また加湿器からの加
湿空気を加えることにより更に脱臭殺菌効果を強化する
ことができる。
【0022】本発明に係るドライヤーによれば、靴、ス
ポーツ用具、かつら等の各種の物品はもちろんのこと、
カビ等の発生しやすい押入れ、物置、倉庫等の脱臭、乾
燥、殺菌又は防カビを、効率よく、簡易に確実に行うこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るドライヤーの好適な実施
例について添付図を参照しながら説明する。図1は本発
明に係るドライヤーの一例の側断面の概略図を示したも
のである。
【0024】図2はオゾン放出部の一例の拡大側断面図
であり、図3はオゾン放出部の拡大正断面図であり、図
4は着脱自在なセラミックス成形体の一例を示す斜視図
であり、図5は着脱自在なセラミックス成形体の他の例
を示す斜視図である。
【0025】図1〜5において、1はドライヤー本体、
2は吹出口、3はヒーター、4は送風機、5はオゾン発
生器、6は着脱自在なセラミックス成形体、7はオゾン
発生部、8はセラミックス成形体内の貫通孔、9はオゾ
ン発生部の内壁に形成する小孔である。
【0026】本発明で用いられるオゾン発生器5はコロ
ナ放電方式、電気分解方式等の公知のものである。該オ
ゾン発生器5は、ドライヤー本体1に対し着脱自在に装
着することができる。このようにすれば、一定期間使用
後、新たなオゾン発生器との交換が容易にできる。
【0027】前記オゾン発生器5の一端は、送風機4か
らの常温の空気流を取り込むように例えばホースで連通
されており、その他端は該オゾン発生器5から吹き出す
オゾンを含むガスを放出するオゾン放出部7と連通され
ている。
【0028】このような構成によれば、オゾン発生器5
とセラミックス成形体6への空気流の送入又は停止は、
送風機4の作動により同時になされるが、オゾン発生器
5とセラミックス成形体6への空気の送り込みまたは吸
引源を別途設けて、オゾンガスとアルカリ性ガスを処理
対象物により使い分けるようにすることもできる。
【0029】前記オゾン放出部7は、図2及び図3に示
すように、円形状の筒体であって、その内側周壁には
0.3mm径〜1.2mm径、更に好ましくは0.6m
m径〜0.9mm径の小孔9が多数形成されている。な
お、前記オゾン放出部7の形状はこれに限られるもので
はなく、ドライヤー本体や空気流路の形状に合わせて、
四角、六角等であってもよい。
【0030】前記オゾン放出部7は吹出口2側に配設
し、前記オゾン発生器5から吹き出すオゾンガスは前記
オゾン放出部7の内壁に形成する多数の小孔9から放出
され、送風機4からの空気流に含まれるアルカリ性ガス
と一緒に吹出口2から排出される。
【0031】また、前記セラミックス成形体6は、送風
機4からの温風を接触、通過させることによって、アル
カリ性のガスを発生させるものである。
【0032】本発明において用いるセラミックスは、通
常、アルカリ性のセラミックスであり、例えば動物骨
粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からなる群か
ら選択される少なくとも1種を含有するものが好適であ
る。さらには、シリカ、アルミナ及びゼオライトからな
る群から選択される少なくとも1種のセラミックスを含
有するものがあげられる。
【0033】アルカリ性ガスの発生能力を考慮すれば動
物骨粉を含むものが好ましく、さらに発生速度を考慮す
れば動物骨粉の割合の多いものが好ましく、例えば、動
物骨粉が50〜80重量%のものがあげられる。この動
物骨粉はアルカリ性ガスの発生能力の高い他のアルカリ
性の吸着材で代替することもできるが、本実施例におい
ては動物骨粉として牛骨粉を使用した。
【0034】これらのセラミックスに必要に応じてバイ
ンダー、充填剤等の添加剤が添加され、成形され本発明
のセラミックス成形体が得られる。
【0035】前記の動物骨粉は、従来畜産場等でほとん
ど廃棄されていた骨、特に牛、馬、羊等の硬骨が主体の
動物の骨であり、生骨を例えば次のように処理して得ら
れる。
【0036】生骨を焼成しやすい大きさに切断し、煮
沸、900°C〜1100°C前後で焼成して得られる
ものである。骨に骨成分以外のゼラチン、脂肪、淡白
質、にかわ等の有機物が残存すると酸化腐敗の原因とな
るので、これを確実に除去しておくことが必要である。
【0037】上記煮沸工程によって、外側のみならず気
孔内に付着している有機物を骨から大方分離除去するこ
とができる。
【0038】そのうえで上記焼成工程を通すことによっ
て、残存する有機物を完全に除去することができ、同時
に骨中の湿度 (水分) を数%以下、好ましくはほぼ0%
にまで低下させることができる。
【0039】上記焼成条件によれば、骨は白骨化して無
数の気孔を有した原形組織状態を維持する。上記焼成冷
却後、この骨を破砕しパウダー機にかけて20〜200
メッシュ前後、特に好ましくは50〜100メッシュの
粉状の骨粉とする。
【0040】上記骨粉は、生骨の場合、原料の生骨に比
して重量比約40%の収量が得られる。粒子は、カルシ
ウム(約33重量%)を主成分とし、リン(約16.7
重量%) 、バリウム (約1.03重量%) 、ナトリウム
(約0.76重量%) 、イオウ (約0.64重量%) 、
他にマグネシウム、カリウム、塩素、アミン、鉄等から
なっており、粒子の内外にわたって無数微小気孔が連通
存在しており、アルカリ性である。
【0041】バインダーとしては、例えばベントナイ
ト、酸性白土、活性白土、カオリン粘土、セリサイト、
パイロフィライト、耐火粘土、モンモリロナイト、等が
あげられる。
【0042】上記のようにして得られたセラミックス成
形体の形状は任意であり、例えば粒状、球状、柱状等の
形状があげられるが、アルカリ性ガスの遊離生成、装置
設計の便宜等を考慮すると柱状が好ましい。
【0043】前記セラミックス成形体は、通常、柱状、
例えば円柱状であって、その断面に複数の長さ方向の貫
通孔8を有するものである。貫通孔8は通気性を良くす
るために多数設けるのが好ましい。
【0044】例えば図4に示すように、セラミックス成
形体の断面の長さ方向に同様の径を有する比較的小さな
貫通孔8を多数設けることにより、これを通過する空気
流にアルカリ性ガスの含有量が増加され、脱臭、乾燥、
抗菌及び殺菌の効果を高めることができる。
【0045】また、図5に示すようにセラミックス成形
体の断面中央部に径の大きい貫通孔を形成し、その周囲
に比較的小さい径の貫通孔を多数形成するように構成す
ることができる。このように構成することにより、アル
カリ性ガスを含む空気流のヒーター3側への逆流を防止
することが可能となる。
【0046】前記セラミックス成形体6は、ドライヤー
本体1に対し着脱自在に、例えばカートリッジ形式で配
設することができる。このようにすれば、一定期間使用
後、新たなセラミックス成形体との交換が容易にでき
る。
【0047】このような前記セラミックス成形体6をヒ
ーター3側に、オゾンガスを放出するオゾン放出部7を
吹出口2側になるように、ドライヤーの吹出口とヒータ
ーの間に配設する。
【0048】このような構成において、該セラミックス
成形体6中に送風機4及びヒーター3からの加熱された
空気流、約30°C〜80°C、更に好ましくは約40
°C〜70°C前後の温風を通すことによって、該セラ
ミックス成形体6からアルカリ性のガスが生成遊離さ
れ、該空気流に含まれる。このようにして発生するアル
カリ性のガスは、pH8〜pH10のアルカリであるた
め脱臭、乾燥、抗菌作用を有する。
【0049】該セラミックス成形体6からのアルカリ性
のガスは、オゾン放出部7に形成される小孔9から放出
されるオゾンガスと共に吹出口2から外部に排出され
る。該排出されるガスはアルカリ性のガスとオゾンの相
乗効果により脱臭、乾燥、抗菌及び殺菌効果を更に高め
ることができる。
【0050】オゾンのみによる脱臭殺菌作用は短時間し
か働かないが、本発明のドライヤーによればアルカリ性
のガスの作用により脱臭、乾燥、抗菌効果を長時間持続
でき、対象物の脱臭乾燥抗菌を確実に行うことができ
る。
【0051】このオゾンを含むアルカリ性のガスを処理
すべき対象物、例えば靴の中、靴の中敷、手袋、カビの
発生しやすい押入れ、倉庫等に吹き込むことにより確実
に簡便に脱臭、乾燥、殺菌又はカビ防止を図ることがで
きる。
【0052】図6は本発明の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー
の吹出口側にこれと連通する処理対象物の差し込み用部
材を装着した一例の側断面の概略図を示したものであ
り、図7はその正面の概略図を示したものである。な
お、図6及び図7には脱臭乾燥抗菌の処理対象物として
靴の場合を示しているが、該処理対象物は靴に限られる
ものではなく、手袋、グローブ、衣類等であってもよい
ことは勿論である。
【0053】図6、7において、1はドライヤー本体、
10は靴、11は靴差し込み用部材、12は靴差し込み
用部材に形成される複数の小孔、13はタイマー、14
はドライヤー作動スイッチ、15は靴差し込み用部材動
作スイッチ、16は壁である。
【0054】図6に示すように、本発明に係るドライヤ
ー1には、該ドライヤー1の吹出口と連通する中空で複
数の小孔12を形成する可動の靴差し込み用部材11を
取り付けることができる。またドライヤー本体1を壁等
に取り付けることができ、靴差し込み用部材11は複数
取り付けることができる。
【0055】ドライヤー1により供給されたオゾンを含
むガスは、該吹出口から前記靴差し込み用部材11内部
を通過し、該靴差し込み用部材11に形成される小孔1
2から排出され、靴10内部を脱臭乾燥抗菌及び殺菌す
る。
【0056】脱臭乾燥抗菌及び殺菌処理にあたっては、
壁16等に取り付けられたドライヤー本体1から該靴差
し込み用部材11を、図6の矢印に示すように手前に引
き出し、これに靴10を差し込む。その後ドライヤー作
動スイッチ14によりドライヤーを作動させる。
【0057】この場合、前記靴差し込み用部材11の動
作は手動によるか又は靴差し込み用部材動作スイッチ1
5による電動とすることができる。また脱臭乾燥抗菌及
び殺菌処理時間はタイマー13により制御することもで
きる。
【0058】このように構成することにより、同時に複
数個の靴、手袋、グローブ、衣類等の脱臭、乾燥、殺
菌、防カビ処理が自動的に可能となり、例えばスポーツ
教室、道場等に設置すると都合がよい。
【0059】また、本発明に係る脱臭殺菌用ドライヤー
は衣類乾燥機、布団乾燥機、掃除機、又はエアコン内の
空気の吸引部又は放出部に配設することができる。この
場合本発明のドライヤーに更に加湿器を備え、加湿器か
らの加湿された空気を、オゾンを含むアルカリ性のガス
に加えることにより更に脱臭殺菌効果を強化することが
できる。
【0060】本発明に係る脱臭殺菌用ドライヤーを衣類
乾燥機内に配設して、衣類乾燥機内にオゾンを含むアル
カリ性のガスを吹き込むことにより、衣類等の乾燥が促
進されると共に、衣類等の脱臭殺菌処理が可能となる。
【0061】また、本発明に係る脱臭殺菌用ドライヤー
を布団乾燥機内に配設して、布団内にオゾンを含むアル
カリ性のガスを吹き込むことにより、布団の乾燥が促進
されると共に、布団の脱臭殺菌処理が可能となる。
【0062】更に、本発明に係る脱臭殺菌用ドライヤー
を掃除機内、エアコン内に配設して、オゾンを含むアル
カリ性のガスを吹き込むことにより、掃除機、エアコン
内に含まれる悪臭、細菌を脱臭殺菌できると共に、室内
空間の空気の浄化ができる。
【0063】図1では本発明のドライヤーを携帯用の小
型のものとした例を示しているが、本発明に係るドライ
ヤーはこれに限られるものでなく、設置場所等により大
型化することが可能であることは勿論である。この場合
本発明のドライヤーに更に加湿器を備え、加湿器からの
加湿された空気を、排出されるオゾンを含むアルカリ性
のガスに加えることにより更に脱臭殺菌効果を強化する
ことができる。
【0064】例えば、ドライヤーを大型化して、スポー
ツ教室等に本発明に係る大型ドライヤーを設置した脱
臭、乾燥、抗菌ルームを設けることにより、使用後のス
ポーツ用具、例えばスポーツシューズ、トレーニングウ
エア等を多数同時に処理することが可能である。
【0065】また、本発明に係るドライヤーにタイマー
を設けて、予め殺菌、脱臭等の時間を設定して自動的に
対象物を脱臭乾燥抗菌処理することができることは勿論
である。
【0066】本件出願人は次のような実験を試みた。10
0 メッシュの牛骨粉末60重量%、シリカ20重量%、アル
ミナ20重量%からなる混合物を成形して、図5に示すよ
うな円柱状のセラミックス成形体6を得て、ドライヤー
のヒーター3側に配設した。また、ドライヤーの上部に
電気分解方式のオゾン発生器5を設置し、該オゾン発生
器の一端をホースにより送風機4とヒーター3の間と連
結し、他端を図2、3に示すような内側壁面に約0.7
mm径の小孔9を形成したオゾン放出部7と連結した。
【0067】このように構成したドライヤーを作動さ
せ、オゾン発生器5からのオゾンガスと、送風機4から
のヒーター3及びセラミックス成形体6を通り約50℃
に加熱されたpH9のアルカリ性ガスを吹出口2から排
出させた。
【0068】このガスを使用後の靴に朝と夕方の2回、
各々4〜6分吹き込んだところ、悪臭のない乾燥した靴
が得られた。この靴を水虫患者が4日間、上記の朝夕の
処理をしながら履き続けたが、靴は悪臭がなく乾燥した
状態に保つことができた。
【0069】
【発明の効果】本発明のドライヤーによれば、脱臭、乾
燥、抗菌及び殺菌性の空気流を確実に、効率よく、簡易
な構造で供給することができる。
【0070】この空気流は各種の物品及び押入れ等の内
部の脱臭、乾燥、殺菌等に有効であり、例えば、靴;剣
道の防具、ボクシンググローブ、スキーシューズ等のス
ポーツ用具;ぬいぐるみ等の玩具;押入れ;倉庫;下駄
箱;脱衣場ロッカー;室内環境浄化トイレ;等の脱臭、
乾燥、抗菌及び殺菌や防カビに有効である。
【0071】また、本発明に係るドライヤーを衣類乾燥
機、布団乾燥機、掃除機又はエアコン内に配設すること
により、衣類、布団、該乾燥機及び掃除機の内部、該乾
燥機等から吹き出される室内空間の空気の脱臭、抗菌及
び殺菌ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライヤーの一例の側断面の概略
図を示したものである。
【図2】本発明に係るオゾン放出部の一例の拡大側断面
の概略図を示したものである。
【図3】本発明に係るオゾン放出部の一例の拡大正断面
の概略図を示したものである。
【図4】本発明に係るドライヤーに用いる着脱自在なセ
ラミックス成形体の第1の例の斜視図を示したものであ
る。
【図5】本発明に係るドライヤーに用いる着脱自在なセ
ラミックス成形体の第2の例の斜視図を示したものであ
る。
【図6】本発明に係るドライヤーに靴差し込み用部材を
装着した一例の側断面の概略図を示した図である。
【図7】本発明に係るドライヤーに靴差し込み用部材を
装着した一例の正面の概略図を示した図である。
【符号の説明】
1 ドライヤー本体 2 吹出口 3 ヒーター 4 送風機 5 オゾン発生器 6 セラミックス成形体 7 オゾン放出部 8 セラミックス成形体内の貫通孔 9 オゾン放出部に形成する小孔 10 靴 11 靴差し込み用部材 12 靴差し込み用部材に形成される小孔 13 タイマー 14 ドライヤー作動スイッチ 15 靴差し込み用部材動作スイッチ 16 壁

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹出口を有し、内部にヒーターと送風機
    を収容し、オゾン発生器を備えたドライヤーであって、
    ヒーターと吹出口との間の空気流路に、アルカリ性のセ
    ラミックス成形体と前記オゾン発生器からのオゾンを放
    出するオゾン放出部を配設し、ヒーターによって加熱さ
    れた空気流を前記セラミックス成形体と接触させること
    によりオゾンを含むガスを供給するように設計されてい
    ることを特徴とする脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  2. 【請求項2】 前記セラミックス成形体がドライヤー本
    体に着脱自在に配設されてなることを特徴とする請求項
    1記載の脱臭殺菌用ドライヤー。
  3. 【請求項3】 前記オゾン発生器がドライヤー本体に着
    脱自在に装着されてなることを特徴とする請求項1記載
    の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ性のセラミックスが、動物
    骨粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からなる群
    から選択される少なくとも1種を含有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の脱臭乾燥抗菌用ドライ
    ヤー。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ性のセラミックスが、動物
    骨粉を主たる活性成分とするものであることを特徴とす
    る請求項1記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  6. 【請求項6】 前記アルカリ性のセラミックスが、シリ
    カ、アルミナ及びゼオライトからなる群から選択される
    少なくとも1種のセラミックスを含有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤ
    ー。
  7. 【請求項7】 前記のセラミックス成形体が、柱状であ
    り、その断面に複数の長さ方向の貫通孔を有することを
    特徴とする請求項1記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  8. 【請求項8】 前記セラミックス成形体の断面に長さ方
    向の貫通孔が、同一形状で複数配設されたものであるこ
    とを特徴とする請求項7記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤ
    ー。
  9. 【請求項9】 前記セラミックス成形体の断面の長さ方
    向の貫通孔が、中央に大きい径の貫通孔を配置し、その
    周囲に小さい径の貫通孔を複数配置してなるものである
    ことを特徴とする請求項7記載の脱臭乾燥抗菌用ドライ
    ヤー。
  10. 【請求項10】 前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤーが、ス
    ポーツ用具、かつら、縫いぐるみ、下駄箱、ロッカー、
    室内環境浄化トイレ等の各種の脱臭、乾燥、抗菌及び殺
    菌に用いるものであることを特徴とする請求項1記載の
    脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  11. 【請求項11】 前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤーの吹出
    口と連通する複数の処理対象物の差し込み部材を備え、
    該差し込み部材は中空であり、複数の小孔を形成してな
    ることを特徴とする請求項1記載の脱臭乾燥抗菌用ドラ
    イヤー。
  12. 【請求項12】 前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤーが、衣
    類乾燥機内に配置したものであることを特徴とする請求
    項1記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  13. 【請求項13】 前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤーが、布
    団乾燥機内に配置したものであることを特徴とする請求
    項1記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  14. 【請求項14】 前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤーが、掃
    除機内に配置したものであることを特徴とする請求項1
    記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
  15. 【請求項15】 前記脱臭乾燥抗菌用ドライヤーが、エ
    アコン内に配置したものであることを特徴とする請求項
    1記載の脱臭乾燥抗菌用ドライヤー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1537821A2 (de) * 2003-12-05 2005-06-08 Therm-IC Products GmbH Vorrichtung zum Trocknen von Schuhen, Handschuhen, Kleidungsstücken oder dergleichen
JP2009039309A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Mitsubishi Electric Corp 電気掃除機

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