JP2000201752A - 殺菌乾燥ボックス - Google Patents

殺菌乾燥ボックス

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JP2000201752A
JP2000201752A JP11008497A JP849799A JP2000201752A JP 2000201752 A JP2000201752 A JP 2000201752A JP 11008497 A JP11008497 A JP 11008497A JP 849799 A JP849799 A JP 849799A JP 2000201752 A JP2000201752 A JP 2000201752A
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sterilizing
chamber
drying box
air
circulation path
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Shuichi Matsumoto
修一 松本
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PURESHIIDE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックス内に収容される履物等の収容物を均
一に殺菌及び乾燥することを可能とした殺菌乾燥ボック
スを得る。 【解決手段】 殺菌灯11を装備した複数の収容室2
と、除湿器12を装備した除湿室3と、除湿器12によ
って除湿した空気を収容室2と除湿室3間に循環させる
循環経路とを備えたものである。この循環経路は、除湿
室3から上段の収容室2の通気孔22及び通気孔24を
通って、通気ボックス21に入り、下段の左端の収容室
2の通気孔24から入って通気孔24から除湿室3へ戻
る経路である。このような殺菌乾燥ボックスに収容され
る履物等の対象物に殺菌灯11から照射される紫外線を
当てて殺菌し、さらに除湿器12を装備した除湿室3と
収容室2間の循環経路に除湿した空気を何度も循環させ
て乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌及び乾燥する
機能を備え、収容する靴やスリッパ等の履物あるいは衣
類や道具等を殺菌及び乾燥することが可能な殺菌乾燥ボ
ックスに関する。
【0002】
【従来の技術】雨、雪、水や汗等で湿った靴はそのまま
放置しておくと、靴の内部にバクテリアやカビなどが繁
殖し、水虫や悪臭の原因となり不衛生である。そこで、
雨や雪等で濡れた靴は、表面を乾いた布で拭いて内部に
新聞紙や布などを入れておき、靴の水分を吸収させるこ
とが一般に行われている。しかしながら、このような場
合、たとえ一晩放置しておいたとしても乾燥が十分でな
いため、じめじめした不快感が残る。
【0003】また、スポーツ施設や病院その他の公共施
設等には、大衆が使用するスリッパ、ゴルフシューズ、
スキー靴、および登山靴などの履物が下駄箱に収容され
ており、不特定多数のものが使用するため不衛生とな
る。これらの履物の利用者は、直前に他人が使用したも
のをそのままやむなく履かざるを得ない。
【0004】そこで、特開平7−255827号公報に
は、収容したスリッパ等の履物の殺菌と同時に脱臭及び
乾燥までも行って、使用者に清潔で快適な履物を提供す
る履物脱臭・殺菌ボックスが開示されている。
【0005】この履物脱臭・殺菌ボックスは、前面開口
部を形成したボックス本体内を脱臭装置部と収容室に区
割し、脱臭装置部に吸引ファン及びオゾン発生器を内蔵
すると共に、脱臭装置部及び収容室を構成するボックス
本体上下部に吸引口及び排出口を形成し、且つ脱臭装置
及び収容室間を吹出口により連通し、収容室を通気孔を
貫設した棚板により多層状と成すと共に、収容室との対
面部位に紫外線灯を装備した殺菌装置部を配設し、又前
面開口部を閉鎖する開閉扉をボックス本体前面に開閉自
在に配設したものであり、収容室内の履物の殺菌、脱臭
及び乾燥を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−25582
7号公報記載の履物脱臭・殺菌ボックスにおいては、ボ
ックス本体上部に設けた吸引ファンにより送り込んだ空
気が収容室内を対流することによって履物に含まれた水
分を除去しようとしても、吸引ファンからの空気が直接
当たる部分に収容された履物は十分にその水分が除去さ
れるものの、ボックス下部に収容された吸引ファンから
遠い位置にある履物はその水分の除去が不十分となって
しまう。
【0007】そこで本発明は、ボックス内に収容される
履物等の収容物を均一に殺菌及び乾燥することを可能と
した殺菌乾燥ボックスを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の殺菌乾燥ボック
スは、殺菌灯を装備した複数の収容室と、除湿器を装備
した除湿室と、除湿器によって除湿した空気を収容室と
除湿室間に循環させる循環経路とを備えたものである。
このような殺菌乾燥ボックスに収容される履物等の対象
物に殺菌灯から照射される紫外線を当てて殺菌し、さら
に除湿器を装備した除湿室と収容室間の循環経路に除湿
した空気を循環させて乾燥することができる。すなわ
ち、空気を除湿しながら循環経路を何度も循環させるこ
とにより複数の収容室内に収容された対象物を均一に十
分乾燥させることが可能となる。また、殺菌作用を強化
するためにオゾン発生器を備えて、循環する空気の流れ
によってオゾン殺菌することもできる。
【0009】ここで、循環経路は上下方向、前後左右方
向、あるいは蛇行させることもできるが、上下方向に空
気を循環させると、どうしても湿気が下部に集まってし
まう傾向があり、上部にある収容室に収容された対象物
と下部にある収容室に収容された対象物では後者の方の
乾燥が短時間では十分に乾燥されないことがある。した
がって、循環経路は複数の収容室を上下の方向に対して
水平の方向である横方向に貫通する経路であることが望
ましい。横方向に空気を通過させ、再び横方向に空気を
通過させて循環させることにより、すべての収容室に収
容された対象物を均一に短時間で十分乾燥させることが
可能となる。
【0010】このとき、殺菌灯を装備した複数の収容室
のそれぞれの内部には、靴やスリッパ等の対象物の裏側
部分を殺菌乾燥できるように網棚を備えておくのが望ま
しい。網棚の上に対象物を載せ、その対象物の裏側部分
に横方向に貫通する循環経路を通過する空気を当てるこ
とによって、この空気が対象物の裏側部分の雑菌を拾っ
て運び、殺菌灯によって殺菌される。また、対象物の裏
側部分に空気が当たることによって対象物の裏側部分を
乾燥することができる。網棚は特に網状としなくても、
対象物の裏側部分の大部分が露出するような孔を有する
形状の棚としてもよい。
【0011】また、循環経路は殺菌乾燥ボックスに備え
たすべての収容室を通過させてから除湿室に戻るように
循環させる経路としてもよいが、この循環経路は複数の
収容室の上下二段を通過する経路とするのがよい。すべ
ての収容室を通過させてから除湿室に戻すとやはり除湿
室に戻る直前の収容室に収容された対象物のほうが除湿
室から収容室に入った直後の収容室に収容された対象物
よりも乾燥が短時間では十分に乾燥されないことがあ
る。したがって、循環経路を複数の収容室の上下二段分
を通過させて収容室へ戻すようにすることにより、この
上下二段に配置された収容室に収容された対象物を短時
間で十分に乾燥させることが可能となる。
【0012】以上において述べたような循環経路を備え
ておけば、対象物に含まれた水分は自然により湿度の低
い収容室内の空気中に移動し、さらに収容室内の空気よ
りも湿度の低い除湿室内の空気中に移動するため、収容
室に収容された対象物は自然に乾燥される。しかしなが
ら、この方法では対象物を乾燥させるのに多少の時間を
要するため、さらに対象物の乾燥に要する時間を早める
ために、循環経路の除湿室から収容室への入口と収容室
から除湿室への出口のいずれかまたは両方に送風機を備
えるのが望ましい。このように、強制的に除湿室内の除
湿された空気を収容室内へ送り込むことによって、対象
物に含まれた水分はより湿度の低いこの除湿された空気
中に移動するため、収容室に収容された対象物をより短
時間で乾燥させることが可能となる。
【0013】ここで、除湿室内に装備する除湿器として
は、ヒータやコンプレッサを利用することもできるが、
ペルチェ効果を利用したものを用いるのが望ましい。ペ
ルチェ効果を利用した冷熱素子(ペルチェ素子・熱電素
子)によって除湿を行う電子除湿器等は、乾燥にヒータ
やコンプレッサを必要としないため熱によって収容室に
収容された対象物を痛めることがなく、また振動しない
ため騒音が発生しない。したがって、静かな環境を必要
とする病院等においても本発明の殺菌乾燥ボックスをス
リッパ等を収容する下駄箱として使用することが可能と
なる。
【0014】ところで、複数の収容室内を循環させる空
気には、水虫等に対する薬剤、消臭剤や芳香剤等の薬剤
を混入することもできる。これらの薬剤を収容室内を循
環させる空気に混入し、循環経路を循環させて収容室内
に収容した対象物に接触させることにより、収容物に各
薬剤による作用を起こさせることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る殺菌乾燥ボックスの一部切り欠き斜視図、図2は図1
に示す殺菌乾燥ボックスの正面図、図3は図2のA−A
線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は図2の
C−C線断面図、図6は空気の循環経路を示す殺菌乾燥
ボックスの正面透視図である。
【0016】図に示すように、本発明の実施の形態にお
ける殺菌乾燥ボックスは、そのボックス本体1内に、殺
菌灯11を装備した複数の収容室2を左右(横)方向に
5個連続して配置して1ユニットとしたものを上下方向
に4段備えている。また、ボックス本体1右端部には、
冷熱素子によって空気中の水分を除去する除湿器12を
装備した除湿室3を備え、この除湿室3の下方には除湿
器12によって除去された水分をドレンホース13を介
して受けるドレンタンク4を備えている。
【0017】収容室2の正面には、収容室2内に履物S
等の対象物を出し入れできるように開閉扉14を備えて
いる。この開閉扉14には、殺菌灯11より照射される
紫外線をカットし、収容室2内に収容された履物Sを確
認可能な覗き窓15を備えている。
【0018】また、収容室2のそれぞれの内部には、履
物Sの裏側部分を殺菌乾燥できるように網棚16を備え
ている。本実施形態においては、網棚16は図3に示す
ような複数の細い棒体を等間隔に配置した形状としてい
るが、この形状に限定せずに碁盤目状としたり、多様な
形状の孔を多数備えた平板などを用いても良く、履物S
の裏側部分の大部分が露出して収容室2内の空気と接触
するようにしておけばよい。
【0019】殺菌灯11は1つの収容室2に1つずつ備
えており、収容室2内に収容した履物Sを殺菌灯11よ
り照射する紫外線によって確実に殺菌するようにしてい
る。この殺菌灯11は図6に示すように横向きに取り付
けてもよいが、網棚16によって上下二段に載せた履物
Sに均等に紫外線が照射されるように図5に示すように
縦向きに取り付けることもできる。また、収容室2内部
には開閉扉14の開閉を検知する開閉センサ17を備え
ており、開閉扉14を開けると開閉センサ17によって
扉開を検知して殺菌灯11を消灯するように制御し、殺
菌灯11より照射する紫外線を直接目で受けて痛めるこ
とのないようにしている。
【0020】一方、開閉扉14を閉めると開閉センサ1
7によって扉閉を検知して殺菌灯11を点灯し、これを
タイマー制御して予め設定した時間を過ぎると殺菌灯1
1を消灯して省エネルギー化を図っている。また、この
ように殺菌灯11をタイマー制御して点灯・消灯するこ
とにより、利用者が覗き窓15から殺菌灯11の点灯・
消灯を確認すれば、履物Sの殺菌が終了していることを
知ることができる。万が一、利用者が誤って殺菌灯11
の点灯している収容室2の開閉扉14を開いても自動的
に殺菌灯11は消灯するため目を痛めることもなく安全
性も確保されている。この開閉センサ17による開閉扉
14の検知と殺菌灯11の制御は、ボックス本体1左端
部に備えた制御装置18により行う。
【0021】除湿室3に装備した除湿器12はペルチェ
効果を利用した冷熱素子によって空気中の水分を除去す
る公知のものであり、水分除去が最適になるよう風量制
御したファン(図示せず)によって除湿器12内に吸引
される多湿空気を冷熱素子により露点以下に冷却された
フィン(図示せず)に接触させることにより水分が結露
し除去される。このような構造の除湿器12は乾燥にヒ
ータやコンプレッサを必要としないため、熱によって収
容室2に収容された履物Sを痛めることがない。また振
動しないため騒音が発生せず、静かな環境を必要とする
病院等においても本実施形態の殺菌乾燥ボックスをスリ
ッパ等を収容する下駄箱として使用することも可能であ
る。
【0022】このような除湿器12によって除湿室3内
の空気を乾燥し、除湿器12によって除去された水分を
ドレンホース13を介してドレンタンク4に受ける。ド
レンタンク4にはヒータ(図示せず)を備えており、溜
まった水分を蒸発させて抜き孔19よりボックス本体1
の外へファン20を使用して送り出す。こうすることに
よって、溜まった水分を取り出すメンテナンスが不要と
なる。
【0023】そして、本実施形態における殺菌乾燥ボッ
クスには、除湿器12によって除湿した空気を収容室2
と除湿室3間に循環させる循環経路を備えている。図6
中の矢印によって示される循環経路は、複数の収容室2
を上下の方向に対して水平の方向である図6の横方向に
貫通する経路である。本実施形態においては上下二段の
2ユニットを1組として、上段の収容室2をすべて通過
した空気を左端の収容室2からその下段の収容室2へと
連通する通気ボックス21を備えている。そして下段の
収容室2へと入った空気は下段の収容室2をすべて通過
して除湿室3に戻る。この流れが空気の循環経路であ
る。
【0024】除湿室3に最も近い上段右端の収容室2の
右壁には、図5に示すような100φ程度の丸形の通気
孔22を備え、その除湿室3側には収容室2側に送風す
る向きに送風機23を備えている。この送風機23によ
って、強制的に除湿室3内の除湿された空気を収容室2
内へ送り込むと、収容室2内の収容した履物Sに含まれ
る水分はより湿度の低い除湿された空気中に移動するた
め、履物Sをより短時間で乾燥させることできる。さら
に同様の送風機23を下段右端の収容室2に収容室2か
ら吸引する向きに備えて循環経路内を通過する空気の循
環効果を高めることもできる。
【0025】除湿室3に最も近い上段右端の収容室2の
右壁以外の収容室2の左右両側の壁には、図4及び図5
に示すように直径40mm程度の通気孔24を多数備え
ている。したがって、除湿室3内の除湿された空気の循
環経路は、除湿室3から上段の収容室2の通気孔22及
び通気孔24を通って、通気ボックス21に入り、下段
の左端の収容室2の通気孔24から入って通気孔24か
ら除湿室3へ戻る経路となる。このように、上段の1ユ
ニットの収容室2内の横方向に空気を通過させ、再び下
段の1ユニットの収容室2内の横方向に空気を通過させ
て循環させることによって、すべての収容室2に収容さ
れた履物Sを均一に短時間で十分乾燥させることが可能
となる。
【0026】このような構成の殺菌乾燥ボックスにおい
て、各収容室2内に収容された履物Sは、殺菌灯11か
ら紫外線を照射して臭いの基となる枯草菌等を殺菌し、
さらに除湿器12を装備した除湿室3と収容室2間の循
環経路に除湿した空気を循環させて乾燥することができ
る。すなわち、空気を除湿しながら循環経路を何度も循
環させることにより複数の収容室2内に収容された履物
Sを均一に十分乾燥させることが可能となる。
【0027】また、このように乾燥された空気の中で殺
菌灯11によって紫外線を照射すると、オゾンが発生す
るため、紫外線による枯草菌の殺菌と同時にオゾンが臭
いを分解し、臭いの基となる手強い枯草菌をシャットア
ウトすることができる。これによって履物Sを殺菌乾燥
すれば、梅雨のじめじめした時期や夏の蒸す時期等にも
さっぱりとした履き心地が得られることになる。
【0028】さらに、本実施形態においては、各収容室
2内に網棚16を備えているため、網棚16の上にも履
物Sを載せ、履物Sの裏側部分に横方向に貫通する循環
経路を通過する空気を当てることによって、この空気が
履物Sの裏側部分の雑菌を拾って運び、殺菌灯11によ
って殺菌することができる。また、履物Sの裏側部分に
も空気が当たることになり履物Sの裏側部分も乾燥する
ことができる。また、網棚16によって、履物Sの収容
可能個数が増加するため、収容室2を増加させなくとも
収容数を増やすことができ、製造費を抑えて安価な殺菌
乾燥ボックスを提供することができる。
【0029】ところで、本実施形態の殺菌乾燥ボックス
の複数の収容室2内を循環させる空気には、水虫等に対
する薬剤、消臭剤や芳香剤等の薬剤を混入することもで
きる。これらの薬剤を収容室2内を循環させる空気に混
入し、循環経路を循環させて収容室2内に収容した履物
Sに接触させることにより、履物に各薬剤による作用を
起こさせることが可能となる。特に、水虫に対する薬剤
を混入して水虫に悩まされる人専用の下駄箱として使用
したり、心地よい香りの芳香剤等の薬剤を混入して食品
業界等において使用すると効果的である。
【0030】(試験例)本試験例では、同容積の収容室
2内に水11ccを紙に含ませた物を入れ、水分が除去
されていく過程を本試験例の殺菌乾燥ボックス、乾燥シ
リカゲル、および市販のオートデシケータで比較する。
【0031】図7に本試験例の殺菌乾燥ボックスの除湿
能力比較グラフを示す。図7には、本試験例の殺菌乾燥
ボックスの除湿能力を示す線31、乾燥シリカゲル15
0gの除湿能力を示す線32、および市販のオートデシ
ケータの除湿能力を示す線33を示している。グラフの
横軸は除湿開始からの経過時間を示し、縦軸は水分を含
ませた紙の重量を示している。
【0032】図7に示すように、本試験例の殺菌乾燥ボ
ックスでは除湿開始後約1.5時間で紙に含ませた水分
の約半分が除去され、約6.5時間後にはほぼ全ての水
分が除去されている。この殺菌乾燥ボックスの水分除去
能力は、除湿開始後約6時間で比較すると、乾燥シリカ
ゲル150gに対しては比較不能な程の差があり、市販
のオートデシケータに対しては、約10倍優れている結
果となった。
【0033】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0034】(1)殺菌灯を装備した複数の収容室と、
除湿器を装備した除湿室と、除湿器によって除湿した空
気を収容室と除湿室間に循環させる循環経路とを備える
ことによって、収容される履物等の対象物に殺菌灯から
照射される紫外線を当てて殺菌し、空気を除湿しながら
循環経路を何度も循環させることにより複数の収容室内
に収容された対象物を均一に十分乾燥させることが可能
となる。したがって、本発明の殺菌乾燥ボックス内に対
象物を収容するだけで、対象物の殺菌乾燥が可能とな
り、利用者は清潔で衛生的な履物、衣類や道具等の対象
物を使用することができる。また、特に殺菌乾燥の手間
をかける必要がないため、対象物の出し入れが頻繁に行
われる場合であっても連続的に処理することが可能とな
り、殺菌乾燥のために無駄な時間を費やす必要がなくな
る。
【0035】(2)循環経路が複数の収納室を横方向に
貫通する経路であることによって、横方向に空気を通過
させ、再び横方向に空気を通過させて循環させ、すべて
の収容室に収容された対象物を均一に短時間で十分乾燥
させることが可能となる。
【0036】(3)収容室内部に網棚を備えることによ
って、収容物の裏側部分に横方向に貫通する循環経路を
通過する空気を当て、収容物の裏側部分を殺菌乾燥させ
ることが可能となる。また、網棚によって、収容物の収
容可能個数が増加するため、収容室を増加させなくとも
収容数を増やすことができ、製造費を抑えて安価な殺菌
乾燥ボックスを提供することができる。
【0037】(4)循環経路が複数の収容室の上下二段
を通過する経路であることによって、循環経路を複数の
収容室の上下二段分を通過させて収容室へ戻し、この上
下二段に配置された収容室に収容された対象物を短時間
で十分に乾燥させることが可能となる。
【0038】(5)循環経路の除湿室から収容室への入
口と収容室から除湿室への出口のいずれかまたは両方に
送風機を備えることによって、強制的に除湿室内の除湿
された空気を収容室内へ送り込み、対象物に含まれた水
分をより湿度の低い除湿された空気中に移動させて、収
容室に収容された対象物をより短時間で乾燥させること
が可能となる。
【0039】(6)除湿器として、ペルチェ効果を利用
したものを用いることによって、熱によって収容室に収
容された対象物を痛めることがなく、また振動しないた
め騒音が発生しない。したがって、静かな環境を必要と
する病院等においても本発明の殺菌乾燥ボックスをスリ
ッパ等を収容する下駄箱として使用することが可能とな
る。
【0040】(7)循環させる空気に薬剤を混入するこ
とによって、これらの薬剤を収容室内を循環させる空気
に混入し、循環経路を循環させて収容室内に収容した対
象物に接触させることにより、収容物に各薬剤による作
用を起こさせ、より衛生効果を高めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における殺菌乾燥ボック
スの一部切り欠き斜視図である。
【図2】 図1に示す殺菌乾燥ボックスの正面図であ
る。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図2のB−B線断面図である。
【図5】 図2のC−C線断面図である。
【図6】 空気の循環経路を示す殺菌乾燥ボックスの正
面透視図である。
【図7】 本実施例の殺菌乾燥ボックスの除湿能力比較
グラフを示す図である。
【符号の説明】
1 ボックス本体 2 収容室 3 除湿室 4 ドレンタンク 11 殺菌灯 12 除湿器 13 ドレンホース 14 開閉扉 15 覗き窓 16 網棚 17 開閉センサ 18 制御装置 19 抜き孔 20 ファン 21 通気ボックス 22,24 通気孔 23 送風機 S 履物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌灯を装備した複数の収容室と、除湿
    器を装備した除湿室と、前記除湿器によって除湿した空
    気を前記収容室と除湿室間に循環させる循環経路とを備
    えた殺菌乾燥ボックス。
  2. 【請求項2】 前記循環経路が前記複数の収容室を横方
    向に貫通する経路である請求項1記載の殺菌乾燥ボック
    ス。
  3. 【請求項3】 前記収容室内部に網棚を備えた請求項2
    記載の殺菌乾燥ボックス。
  4. 【請求項4】 前記循環経路が前記複数の収容室の上下
    二段を通過する経路である請求項2または3記載の殺菌
    乾燥ボックス。
  5. 【請求項5】 さらに、前記循環経路の前記除湿室から
    収容室への入口と前記収容室から除湿室への出口のいず
    れかまたは両方に送風機を備えた請求項1から4のいず
    れかに記載の殺菌乾燥ボックス。
  6. 【請求項6】 前記除湿器として、ペルチェ効果を利用
    したものを用いた請求項1から5のいずれかに記載の殺
    菌乾燥ボックス。
  7. 【請求項7】 前記循環させる空気に薬剤を混入した請
    求項1から6のいずれかに記載の殺菌乾燥ボックス。
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Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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