JPH08309095A - 布団等の脱臭殺菌乾燥装置 - Google Patents

布団等の脱臭殺菌乾燥装置

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JPH08309095A
JPH08309095A JP7141387A JP14138795A JPH08309095A JP H08309095 A JPH08309095 A JP H08309095A JP 7141387 A JP7141387 A JP 7141387A JP 14138795 A JP14138795 A JP 14138795A JP H08309095 A JPH08309095 A JP H08309095A
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JP
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chlorine dioxide
alkaline
warm air
futon
deodorizing
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JP7141387A
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Sanai Fujita
佐内 藤田
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱臭殺菌性の温風を供給し、布団等全体を短
時間に、簡易な装置により脱臭、殺菌し、かつ乾燥を同
時に確実に行うことができる布団等の脱臭殺菌乾燥装置
を提供することを目的とする。 【構成】 温風吹出口、ヒーター、送風機を収容した温
風発生機と、該温風発生機からの温風を吹き出して布団
を乾燥させる通気性のエアマットと、該エアマットと前
記温風発生機とを接続するホースとを備えた布団の乾燥
装置において、前記温風発生機から発生する温風の流路
に、アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させたセラミック
ス成形体を内設したアルカリ性二酸化塩素ガス発生部を
配設し、該温風発生機からの温風を前記セラミックス成
形体と接触させることによりアルカリ性二酸化塩素ガス
を含む温風を供給するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ性の二酸化塩
素ガスを含む脱臭、殺菌性の温風を供給して、布団等を
乾燥させると共に脱臭殺菌する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図9に示されるように、敷
き布団5aと掛け布団5bとの間に通気性のエアマット
3を配置し、温風発生機1からの温風をホース2を介し
てエアマット3に供給して、エアマット3から放出され
る温風により敷き布団5aと掛け布団5bを乾燥させる
布団乾燥機がある。
【0003】また、このような布団乾燥機においては、
ダニを死滅させるために、温風発生機1からの温風の温
度を50°C以上に上げるようにしている。
【0004】このような従来の布団乾燥機では、エアマ
ット3から放出される温風が一部は外部に漏れ、敷き布
団5aと掛け布団5bに充分送り込まれないために、布
団全体を充分乾燥できないと共に、ダニを完全に死滅さ
せることができなかった。
【0005】そこで、図10に示されるように、エアマ
ット3aを床と敷き布団5aの間に、エアマット3bを
敷き布団5aと掛け布団5bとの間に配置し、エアマッ
ト3bの下側に、敷き布団5aの脱臭用の交換可能な脱
臭シート20を設けた布団乾燥機が提案されている。
(特開平5−68790)
【0006】しかしながら、このような従来の布団乾燥
機においては、ダニを死滅させるためには温風発生機1
からの温風を高温にして長時間作動させる必要があり、
そのため布団の素材を損傷させるおそれがあり、また布
団全体を同時に脱臭することはできなかった。
【0007】このように、布団全体を短時間に、簡易な
装置により同時に脱臭、ダニ等の殺虫、水虫菌等の殺
菌、かつ乾燥を確実にできる布団乾燥機は存在しなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、布団等全体を短時間に、簡易な
装置により同時に脱臭、ダニ等の殺虫、水虫菌等の殺
菌、かつ乾燥を同時に確実に行うことのできる装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、温風吹出口1
0、ヒーター11、送風機12を収容した温風発生機1
と、該温風発生機1からの温風を吹き出して布団5a、
5bを乾燥させる通気性を有するエアマット3と、該エ
アマット3と前記温風発生機1とを接続するホース2と
を備えた布団の乾燥装置において、前記温風発生機1か
ら発生する温風の流路に、アルカリ性二酸化塩素溶液を
含浸させたセラミックス成形体14を内設したアルカリ
性二酸化塩素ガス発生部13を配設し、該温風発生機1
からの温風を前記セラミックス成形体14と接触させる
ことによりアルカリ性二酸化塩素ガスを含む温風を供給
するように設計されていることを特徴とする布団等の脱
臭殺菌乾燥装置である。
【0010】また、本発明は、温風吹出口10、ヒータ
ー11、送風機12を収容した温風発生機1と、該温風
発生機1からの温風を吹き出して布団5a、5bを乾燥
させる通気性を有するエアマット3と、該エアマット3
と前記温風発生機1とを接続するホース2とを備えた布
団の乾燥装置において、前記通気性を有するエアマット
3と布団等5a、5bを覆い包む通気性のカバーを備
え、前記温風発生機1から発生する温風の流路に、アル
カリ性二酸化塩素溶液を含浸させたセラミックス成形体
14を内設したアルカリ性二酸化塩素ガス発生部13を
配設し、該温風発生機1からの温風を前記セラミックス
成形体14と接触させることによりアルカリ性二酸化塩
素ガスを含む温風を供給するように設計されていること
を特徴とする布団等の脱臭殺菌乾燥装置である。
【0011】本発明に係る前記アルカリ性二酸化塩素ガ
ス発生部13は、前記温風発生機1内に着脱自在に配設
されてなることを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る前記アルカリ性二酸化
塩素ガス発生部13は、前記温風発生機1外で前記ホー
ス2と着脱自在に接続されてなることを特徴とする。
【0013】前記アルカリ性二酸化塩素ガス発生部13
は前記セラミックス成形体14へのアルカリ性二酸化塩
素溶液の供給装置15を着脱自在に装着し、前記セラミ
ックス成形体14はその側面部の周囲方向に前記アルカ
リ性二酸化塩素溶液を供給する溶液供給溝16を形成し
てなることを特徴とする。
【0014】前記セラミックス成形体14は、柱状であ
り、その断面に複数の長さ方向の貫通孔17、18を有
することを特徴とする。
【0015】前記セラミックス成形体14は、アルカリ
性のセラミックスの成形体であり、該アルカリ性のセラ
ミックスは、動物骨粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサン
ゴ粉末からなる群から選択される少なくとも1種を含有
するものであることを特徴とする。
【0016】また、前記アルカリ性のセラミックス成形
体は、動物骨粉を主たる活性成分とするものであり、該
アルカリ性のセラミックスは、シリカゲル、アルミナ及
びゼオライトからなる群から選択される少なくとも1種
のセラミックスを含有するものであることを特徴とす
る。
【0017】前記アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させ
たセラミックス成形体へのアルカリ性二酸化塩素溶液の
含浸量が二酸化塩素に換算して50ppm〜1000p
pmであることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明は、温風発生機1から発生する温風の流
路に、アルカリ性二酸化塩素ガス発生部13を配設し、
該温風発生機1からの温風を該二酸化塩素ガス発生部1
3に内設するセラミックス成形体14と接触させること
により脱臭殺菌性のアルカリ性の二酸化塩素ガスを含む
温風を供給するように設計されている。
【0019】該アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させた
セラミックス成形体14中に送風機12及びヒーター1
1からの加熱された温風、例えば、40°C〜70°C
の温風を通すことによって、二酸化塩素ガスが遊離発生
し、アルカリ性二二酸化塩素ガスを含む温風がホース2
を通って、通気性のエアマット3から放出される。
【0020】また本発明は、、処理すべき布団等を満遍
なく全体にわたって脱臭殺菌乾燥するために、エアマッ
ト3と布団等を覆い包む通気性のカバー4を備える。
【0021】この空気流を通気性のカバー4内の処理す
べき対象物、例えば布団、枕、衣類等に吹き込むことに
より、布団、衣類等全体を、簡単な装置で確実にダニ等
を死滅させ、脱臭し、殺菌し、かつ乾燥することができ
る。
【0022】二酸化塩素ガスは、殺菌脱臭力が強く、ア
ルカリ性のガスは乾燥効果を促進すると共にカビ防止や
殺菌効果を有し、加熱された温風は物を乾燥する。本発
明は二酸化塩素ガス、アルカリ性のガス及び温風がそれ
ぞれ有する効果の相乗効果を利用するものである。
【0023】そのため本発明に係る装置によれば、確実
にダニ等を死滅させ、カビ発生を防止し、脱臭し、殺菌
し、かつ乾燥を同時に行うことができる。
【0024】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら本発明の好適
な実施例を説明する。図1は本発明に係る装置の第1の
実施例の構成を示す外観図であり、図2は本発明に係る
装置の第2の実施例の構成を示す外観図である。
【0025】図において、1は温風発生機、2はホー
ス、3は通気性のエアマット、4は通気性のカバー、5
aは敷き布団、5bは掛け布団、10は温風吹出口、1
1はヒーター、12は送風機、13はアルカリ性二酸化
塩素ガス発生部、14はアルカリ性二酸化塩素溶液を含
浸させたセラミックス成形体である。
【0026】図に示すように、温風発生機1は、温風吹
出口10、ヒーター11、送風機12を備えており、送
風機12及びヒーター11による加熱された空気流が温
風吹出口10から吹き出す。
【0027】温風吹出口10から吹き出す温風は、アル
カリ性二酸化塩素ガス発生部13を通過し、ホース2を
通って通気性のエアマット3の表面から放出される。該
放出される温風は、敷き布団5a及び掛け布団5bに吹
きつけられる。
【0028】また、図2に示すように、エアマット3と
布団5a及び掛け布団5bは通気性のカバー4により覆
い包まれている。エアマット3から放出される二酸化塩
素ガスを含む温風は、カバー4内に充満して敷き布団5
a及び掛け布団5b全体にいきわたり、これらを満遍な
く脱臭殺菌及び乾燥することができる。
【0029】該カバー4内に充満したアルカリ性二酸化
塩素ガスを含む温風は、カバー4から溢れ出るが、該温
風に含まれる二酸化塩素ガスは、雰囲気を脱臭等により
浄化する作用があり、二酸化塩素の濃度は1000pp
m以下であるので人体に無害である。
【0030】前記カバー4は、カバー4から溢れ出る温
風を外部に吐き出すために通気性を有する。またカバー
4は図3に示すように、ホース2を挿入するホース挿入
口6を有し、その周囲には布団、枕等をカバーから出し
入れするためのジッパー7を備えている。
【0031】温風吹出口10から吹き出す温風がアルカ
リ性二酸化塩素ガス発生部13を通過する際に、二酸化
塩素ガス発生部13内部に配設されるアルカリ性二酸化
塩素溶液を含浸させたセラミックス成形体14と接触す
る。
【0032】温風が前記セラミックス成形体14と接触
する際に、アルカリ性二酸化塩素ガスが遊離発生し、ア
ルカリ性の二酸化塩素ガスを含む温風を供給する。アル
カリ性の二酸化塩素ガスを含む温風はホース2を通っ
て、エアマット3から放出される。
【0033】温風の温度は、アルカリ性二酸化塩素ガス
の遊離性、布団等の乾燥効果を考慮すると、40°C〜
70°C、更には50°C〜60°Cが好ましい。
【0034】アルカリ性のセラミックス成形体は、熱に
反応し易く、吸熱放熱作用により加熱された温風と接触
すると、該セラミックス成形体自体が有するアルカリ性
のガスと共にその中に含浸している二酸化塩素を含むガ
スを遊離して発生させる。
【0035】50°C〜60°Cに加熱された空気はダ
ニ等を殺菌すると共に布団等を乾燥する。またアルカリ
性のガスは乾燥を促進し、殺菌作用を有する。更に二酸
化塩素を含むガスは脱臭殺菌力が極めて強い。
【0036】そのため、アルカリ性二酸化塩素ガス発生
部13から発生し、エアマット3から放出されるアルカ
リ性の二酸化塩素ガスを含む温風は、布団等を確実に脱
臭殺菌と同時に乾燥することができる。
【0037】前記アルカリ性二酸化塩素ガス発生部13
は、図1に示すように、温風発生機1内部の温風吹出口
10と温風発生機1とホース2の連結部の間に着脱自在
に配設する。
【0038】このように構成することにより、前記アル
カリ性二酸化塩素ガス発生部13をカートリッジ式にし
て一定期間経過する毎に前記セラミックス成形体14を
容易に交換することができ、脱臭殺菌乾燥効果を維持す
ることができる。また、本発明の装置が簡易となり、収
納に便利である。
【0039】また、図4に示すように、前記アルカリ性
二酸化塩素ガス発生部13は、温風発生機1の外に、例
えば温風発生機1とホース2の連結部にカートリッジ式
で配設することができる。このように構成することによ
り、前記セラミックス成形体14の交換が更に容易にな
る。
【0040】なお、温風発生機1にタイマーを設置し
て、本装置による処理対象物の種類や量に応じて予め脱
臭殺菌乾燥時間を設定して自動的に処理対象物を処理す
ることができる。
【0041】図5はアルカリ性二酸化塩素ガス発生部1
3の構成の一例を示す断面図であり、図6はアルカリ性
二酸化塩素ガス発生部13の他の構成例を示す断面図で
ある。図に示すように、二酸化塩素ガス発生部13内部
にアルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させたセラミックス
成形体14が配設される。
【0042】アルカリ性二酸化塩素ガス発生部13内部
に配設されるセラミックス成形体14は、アルカリ性二
酸化塩素溶液を含浸させたものであり、アルカリ性二酸
化塩素溶液の含浸量が減少すると、アルカリ性二酸化塩
素溶液を含浸させたセラミックス成形体と交換すること
が必要である。
【0043】このような構成によれば、二酸化塩素ガス
発生部13が簡易なものとなり、本装置自体も簡易なも
のになる。一方、アルカリ性二酸化塩素溶液の含浸量は
限られているためにセラミックス成形体の交換頻度が多
くなる。
【0044】また、図6に示すように、アルカリ性二酸
化塩素ガス発生部13内部に配設されるセラミックス成
形体14に、アルカリ性二酸化塩素溶液を供給する溶液
供給用溝16を形成し、該アルカリ性二酸化塩素ガス発
生部13には該セラミックス成形体14に該溝16を介
してアルカリ性二酸化塩素溶液を供給する二酸化塩素溶
液供給装置15を着脱自在に装着する。
【0045】このような構成によれば、アルカリ性二酸
化塩素ガス発生部13の構造が複雑なものとなるが、ア
ルカリ性二酸化塩素溶液が二酸化塩素溶液供給装置15
から該セラミックス成形体14に随時送り込まれるの
で、セラミックス成形体の交換時期を遅らせることが可
能となり、脱臭、殺菌等の効果を更に高めることができ
る。
【0046】また、前記二酸化塩素溶液供給装置15
は、アルカリ性二酸化塩素ガス発生部13に対して着脱
自在に設置されるので、該溶液供給装置15へのアルカ
リ性二酸化塩素溶液の補給作業が容易となる。
【0047】該溶液供給装置15内のアルカリ性二酸化
塩素溶液が、セラミックス成形体14に形成された溶液
供給用溝16に供給され、供給された該溶液はセラミッ
クス成形体内部に形成された貫通孔17、18を通して
該セラミックス成形体全体に含浸される。
【0048】無数の気孔を有するセラミックス成形体は
毛細管現象により、溶液をよく吸収し、溶液が含浸され
るのを助ける作用を行う。また、温風と接触させたとき
に二酸化塩素ガスの発生を促進する作用を行う。
【0049】図7(a)、(b)はセラミックス成形体
14の構成の一例を示す外観図であり、図8(a)、
(b)はセラミックス成形体14の他の構成例を示す外
観図である。
【0050】図7(a)、図8(a)は、セラミックス
成形体14に二酸化塩素溶液供給装置15からアルカリ
性二酸化塩素溶液を供給する溶液供給用溝16を形成し
た例を示している。
【0051】前記セラミックス成形体14は、図7に示
すように、柱状、例えば円柱状であって、その断面に複
数の長さ方向の貫通孔17を形成するものである。該貫
通孔17は通気性を良くするために多数設けるのが好ま
しい。
【0052】該貫通孔17は、セラミックス成形体14
の断面の長さ方向に、同様の径を有する比較的小さなも
のを多数設けることにより、これを通過する温風に二酸
化塩素ガスの含有量が増加され、脱臭、殺菌等の効果を
高めることができる。
【0053】また、図8に示すように、セラミックス成
形体14の断面中央部に径の大きい貫通孔18を配設
し、その周囲に比較的小さい径の貫通孔17を多数形成
するように構成することができる。
【0054】このように構成することにより、二酸化塩
素ガスを含む空気流のヒーター11側への逆流を防止す
ることができる。
【0055】ヒーター11によって加熱された温風は、
アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させたセラミックス成
形体14と接触しながら、その内部に形成される貫通孔
17、18を通って、アルカリ性の二酸化塩素ガスを含
む温風がホース2を介してエアマット3に送り込まれ
る。
【0056】二酸化塩素は、通常、塩素酸ナトリウム又
は塩素酸カルシウムに酸を作用させることによって製造
されるが、このようにして得られた二酸化塩素は、はげ
しい爆発性を有し極めて危険性が高いので、その取り扱
いには十分注意をしなければならない。
【0057】そこで、このような二酸化塩素ガスをアル
カリ性の水溶液中で安定化し、安定化された状態の二酸
化塩素(以下、安定化二酸化塩素という)としたものが
開発されている。この二酸化塩素ガスが脱臭乾燥効果に
優れていることは知られるところである。
【0058】本発明においては、このような安定化二酸
化塩素溶液にセラミックス成形体を浸し、安定化二酸化
塩素溶液を含浸したセラミックス成形体を得る。
【0059】本発明におけるアルカリ性の二酸化塩素水
溶液はpH8〜pH9.6が好ましい。pHが8よりも
低く、またpHが9.6よりも高いと二酸化塩素ガスが
遊離生成されにくく、温風に含有される二酸化塩素ガス
の量が少なくなる傾向がある。
【0060】本発明におけるアルカリ性二酸化塩素溶液
の含浸量は、二酸化塩素に換算して50ppm〜100
0ppmであり、好ましくは100ppm〜800pp
mである。二酸化塩素の濃度が50ppmより低いと脱
臭殺菌効果が弱くなる。なお、本発明の装置で用いる二
酸化塩素はオゾンで代替することもできる。
【0061】このようにして安定化二酸化塩素溶液を含
浸して得られたセラミックス成形体の含浸体中に送風機
12とヒーター11からの加熱された温風を通すことに
よって、二酸化塩素ガスの遊離が促進され、温風に含ま
れるガスの量を増加させることができる。
【0062】この温風を処理すべき対象物、例えば布団
等に吹き付けることにより、処理すべき対象物を確実に
脱臭、殺菌することができ、温風はアルカリ性であるた
めに処理すべき対象物の乾燥を更に高めると共にカビ発
生を予防することができる。
【0063】本発明において用いるセラミックス成形体
は、アルカリ性二酸化塩素溶液を良く吸着し、送風機か
らの温風と接触、通過させることによって、二酸化塩素
ガスを含む温風を発生させるものである。
【0064】本発明において用いるセラミックスは、通
常、アルカリ性のセラミックスであり、例えば動物骨
粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からなる群か
ら選択される少なくとも1種を含有するものが好適であ
る。
【0065】さらには、シリカ、アルミナ及びゼオライ
トからなる群から選択される少なくとも1種のセラミッ
クスを含有するものがあげられる。
【0066】アルカリ性溶液の吸収能力を考慮すれば動
物骨粉を含むものが好ましく、さらに吸収速度を考慮す
れば動物骨粉の割合の多いものが好ましく、例えば、動
物骨粉が50〜80重量%のものがあげられる。
【0067】この動物骨粉はアルカリ性溶液の吸収能力
の高い他のアルカリ性の吸着材で代替することもでき
る。
【0068】これらのセラミックスに必要に応じてバイ
ンダー、充填剤等の添加剤が添加され、成形され本発明
のセラミックス成形体が得られる。
【0069】前記の動物骨粉は、従来畜産場等でほとん
ど廃棄されていた骨、特に牛、馬、羊等の硬骨が主体の
動物の骨であり、生骨を例えば次のように処理して得ら
れる。
【0070】生骨を焼成しやすい大きさに切断し、煮
沸、900°C〜1100°C前後で焼成して得られる
ものである。骨に骨成分以外のゼラチン、脂肪、淡白
質、にかわ等の有機物が残存すると酸化腐敗の原因とな
るので、これを確実に除去しておくことが必要である。
【0071】上記煮沸工程によって、外側のみならず気
孔内に付着している有機物を骨から大方分離除去するこ
とができる。
【0072】その上で上記焼成工程を通すことによっ
て、残存する有機物を完全に除去することができ、同時
に骨中の湿度 (水分) を数%以下、好ましくはほぼ0%
にまで低下させることができる。
【0073】上記焼成条件によれば、骨は白骨化して無
数の気孔を有した原形組織状態を維持する。上記焼成冷
却後、この骨を破砕しパウダー機にかけて20〜200
メッシュ前後、特に好ましくは50〜100メッシュの
粉状の骨粉とする。
【0074】上記骨粉は、生骨の場合、原料の生骨に比
して重量比約40%の収量が得られる。粒子は、カルシ
ウム(約33重量%)を主成分とし、リン(約16.7
重量%) 、バリウム (約1.03重量%) 、ナトリウム
(約0.76重量%) 、イオウ (約0.64重量%) 、
他にマグネシウム、カリウム、塩素、アミン、鉄等から
なっており、粒子の内外にわたって無数微小気孔が連通
存在しており、アルカリ性である。
【0075】バインダーとしては、例えばベントナイ
ト、酸性白土、活性白土、カオリン粘土、セリサイト、
パイロフィライト、耐火粘土、モンモリロナイト、等が
あげられる。
【0076】ここでは、100メッシュの牛骨粉末60
重量%、シリカ20重量%、アルミナ20重量%からな
る混合物を成形して、図7(b)に示されるようなセラ
ミックス成形体を得た。
【0077】このようにして得たセラミックス成形体を
80°Cに加熱し、加熱したセラミックス成形体を、常
温のアルカリ性二酸化塩素溶液中に10〜60秒間浸し
た後取り上げた。
【0078】このセラミックス成形体の貫通孔に約50
°Cに加熱された温風を通すことにより、アルカリ性二
酸化塩素ガスを含む温風を生成させた。
【0079】この温風を従来の布団乾燥機を利用してカ
バー内の布団に吹き付けたところ、布団の悪臭はなく、
ダニは完全に死滅し、布団の乾燥を行うことができた。
【0080】本発明において、セラミックス成形体はア
ルカリ性二酸化塩素溶液の含浸体となればよく、その形
状は任意であり、例えば粒状、球状、柱状等の形状があ
げられるが、アルカリ性二酸化塩素溶液の含浸性、二酸
化塩素ガスの放出性、装置設計の便宜等を考慮すると円
柱状が好ましい。
【0081】ここでは、二酸化塩素ガス発生部13内部
にはアルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させたセラミック
ス成形体のみを配設した場合を説明したが、更にクエン
酸溶液を含浸させたセラミックス成形体をヒーター11
側に配設することができる。
【0082】このように構成することにより、更に二酸
化塩素ガスの遊離が促進され、温風に含まれるアルカリ
性二酸化塩素ガスの量を増加させることができ、布団等
の脱臭、殺菌及び乾燥効果を高めることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、脱臭、殺菌性の温風を
確実に、かつ簡便に供給することができ、この温風は布
団等の脱臭、殺菌と共に乾燥を確実に行うことができ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の第1の実施例の構成を示す
図である。
【図2】本発明に係る装置の第2の実施例の構成を示す
図である。
【図3】本発明に係るカバーの構成を説明する図であ
る。
【図4】本発明に係るアルカリ性二酸化塩素ガス発生部
の配設状態の他の例を示す図である。
【図5】本発明に係るアルカリ性二酸化塩素ガス発生部
の構成の一例を示す断面図である。
【図6】本発明に係るアルカリ性二酸化塩素ガス発生部
の他の構成例を示す断面図である。
【図7】本発明に係るセラミックス成形体の構成の一例
を示す外観図であり、図(a)は溶液供給用溝を形成し
た例を示す図である。
【図8】本発明に係るセラミックス成形体の他の構成例
を示す外観図であり、図(a)は溶液供給用溝を形成し
た例を示す図である。
【図9】従来の布団乾燥機の構成の一例を示す図であ
る。
【図10】従来の布団乾燥機の他の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 温風発生機 2 ホース 3、3a、3b エアマット 4 カバー 5a 敷き布団 5b 掛け布団 6 ホース挿入口 7 ジッパー 10 温風吹出口 11 ヒーター 12 送風機 13 アルカリ性二酸化塩素ガス発生部 14 セラミックス成形体 15 アルカリ性二酸化塩素溶液供給装置 16 アルカリ性二酸化塩素溶液供給用溝 17、18 貫通孔 20 脱臭シート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温風吹出口、ヒーター、送風機を収容し
    た温風発生機と、該温風発生機からの温風を吹き出して
    布団等を乾燥させる通気性を有するエアマットと、該エ
    アマットと前記温風発生機とを接続するホースとを備え
    た布団等の乾燥装置において、 前記温風発生機から発生する温風の流路に、アルカリ性
    二酸化塩素溶液を含浸させたセラミックス成形体を内設
    したアルカリ性二酸化塩素ガス発生部を配設し、該温風
    発生機からの温風を前記セラミックス成形体と接触させ
    ることによりアルカリ性二酸化塩素ガスを含む温風を供
    給するように設計されていることを特徴とする布団等の
    脱臭殺菌乾燥装置。
  2. 【請求項2】 温風吹出口、ヒーター、送風機を収容し
    た温風発生機と、該温風発生機からの温風を吹き出して
    布団等を乾燥させる通気性を有するエアマットと、該エ
    アマットと前記温風発生機とを接続するホースとを備え
    た布団等の乾燥装置において、 前記通気性を有するエアマットと布団等を覆い包む通気
    性のカバーを備え、 前記温風発生機から発生する温風の流路に、アルカリ性
    二酸化塩素溶液を含浸させたセラミックス成形体を内設
    したアルカリ性二酸化塩素ガス発生部を配設し、該温風
    発生機からの温風を前記セラミックス成形体と接触させ
    ることによりアルカリ性二酸化塩素ガスを含む温風を供
    給するように設計されていることを特徴とする布団等の
    脱臭殺菌乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性二酸化塩素ガス発生部が
    前記温風発生機内に着脱自在に配設されてなる請求項1
    または2に記載の布団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ性二酸化塩素ガス発生部が
    前記温風発生機外で前記ホースと着脱自在に接続されて
    なる請求項1または2記載の布団等の脱臭殺菌乾燥装
    置。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ性二酸化塩素ガス発生部は
    前記セラミックス成形体へのアルカリ性二酸化塩素溶液
    の供給装置を着脱自在に装着し、前記セラミックス成形
    体はその側面部の周囲方向に前記アルカリ性二酸化塩素
    溶液を供給する溶液供給溝を形成してなることを特徴と
    する請求項1乃至4記載の布団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記セラミックス成形体が、柱状であ
    り、その断面に複数の長さ方向の貫通孔を有する請求項
    1乃至5記載の布団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記セラミックス成形体が、アルカリ性
    のセラミックスの成形体である請求項1乃至6記載の布
    団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  8. 【請求項8】 該アルカリ性のセラミックスが、動物骨
    粉、貝殻粉、石灰岩粉末、及びサンゴ粉末からなる群か
    ら選択される少なくとも1種を含有するものである請求
    項7記載の布団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  9. 【請求項9】 該アルカリ性のセラミックスが、動物骨
    粉を主たる活性成分とするものである請求項7記載の布
    団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  10. 【請求項10】 該アルカリ性のセラミックスが、シリ
    カゲル、アルミナ及びゼオライトからなる群から選択さ
    れる少なくとも1種のセラミックスを含有するものであ
    る請求項7記載の布団等の脱臭殺菌乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸
    させたセラミックス成形体へのアルカリ性二酸化塩素溶
    液の含浸量が二酸化塩素に換算して50ppm〜100
    0ppmである請求項1乃至10記載の布団等の脱臭殺
    菌乾燥装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019988A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp ふとん乾燥機
KR101421132B1 (ko) * 2013-02-28 2014-07-22 한밭대학교 산학협력단 스팀 행거

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JP2012019988A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp ふとん乾燥機
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