JPH09216260A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

Info

Publication number
JPH09216260A
JPH09216260A JP4562396A JP4562396A JPH09216260A JP H09216260 A JPH09216260 A JP H09216260A JP 4562396 A JP4562396 A JP 4562396A JP 4562396 A JP4562396 A JP 4562396A JP H09216260 A JPH09216260 A JP H09216260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
runner
mold
molding
valve body
sprue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4562396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3156838B2 (ja
Inventor
Shozo Nishida
正三 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP04562396A priority Critical patent/JP3156838B2/ja
Publication of JPH09216260A publication Critical patent/JPH09216260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156838B2 publication Critical patent/JP3156838B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • B29C45/0062Joined by injection moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1603Multi-way nozzles specially adapted therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次成形と2次成形とが1面の金型で容易に
できる、射出成形用金型を提供する。 【解決手段】 固定金型(10)と可動金型(20)と
からなる一対の金型にランナ切換装置(3)を設ける。
ランナ切換装置(3)の弁体の下面に第1、2の樹脂路
を設ける。そして弁体(5)を第1位置にすると、主ス
プル(2)が第1の樹脂路を介して第1のランナ(1
1)と連通し、第2位置に駆動すると、第2の樹脂路を
介して第2のランナ(12)と連通するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定金型と可動金
型とからなる一対の金型に第1のランナと、第2のラン
ナとが設けられている射出成形用金型に関するもので、
特に本体と蓋体等のように対になっている成形品の成形
用として、あるいは中空成形品の成形用として好適な射
出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型のキャビティに溶融樹脂を射出充填
して成形品を得る射出成形方法は、従来周知で、この成
形方法により色々な形状の製品を得ることができるが、
特にこの成形法は1品種の多量生産、例えば容器ならば
容器を大量に生産するには適し、この成形法により大量
に成形されている。ところで、最近になって上記のよう
な大量生産方式から、複数品の小量生産、例えば本体と
蓋体、本体と取っ手のような製品を成形する成形法に移
り変わりつつある。このように本体と蓋体とを成形する
とき、1面の金型で本体を成形し、他の金型で蓋体を成
形することもできるが、2面の金型を使用すると、生産
管理が複雑になる、生産効率が落ちコスト高になる、設
置スペースが広くなる、等の問題が生じるので、1面の
金型で2品種の成形品を成形するのが望まれる。
【0003】一方、合成樹脂性の中空成形品の製造方法
として射出成形機による製造法が知られている。射出成
形機により中空成形品を製造する場合は、1次成形にお
いて中空成形品を二つ割の半中空成形品あるいは分割体
として成形し、2次成形においてその分割面すなわちフ
ランジ部を突き合わせ、そして突き合わせた部分に溶融
樹脂を射出して溶着し、1個の中空成形品を製造してい
る。この射出成形方法の実施には、特開昭62ー873
15号にも示されているように、固定金型、スライド金
型等から構成されている金型が使用される。これらの金
型には、1次成形により二つ割の半中空成形品を成形す
るための一対の1次成形用キャビティと、2次成形にお
いて二つ割の半中空成形品の突き合わせたフランジ部分
に射出する2次成形用キャビティとが形成されている。
そしてスライド金型には、1次成形用キャビティに連通
した第1のサブスプルと、2次成形用キャビティに連通
した第2のサブスプルとが別個に設けられている。した
がって、型締めして溶融樹脂を固定金型のスプルからス
ライド金型の第1のサブスプルを介して1次成形用キャ
ビティに射出すると、これらのキャビティにより一対の
半中空成形品が成形される。可動盤を開いてスライド金
型をスライドさせ、半中空成形品のフランジ部を突き合
わせ、そして型締めして固定金型のスプルからスライド
金型の第2のサブスプルを介して2次成形用キャビティ
に射出すると、半中空成形品はフランジ部において接合
され、中空成形品が成形される。可動金盤を開いて、エ
ジェクタピンを突き出すことにより中空成形品が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、1面
の金型で2品種の成形品を成形すると、生産効率等は上
げることができるが、成形品の容積あるいは容量が異な
るとキャビティに充填する時間が異なるので、問題が生
じることがある。すなわち小容積の製品を得る条件で射
出すると、大容積の製品を得るキャビティに充填不足が
生じ、これに対し大容積あるいは容量の製品を得る条件
で射出すると、小容積の製品を得るキャビティは過充填
となる。そこで、容積の大きいキャビティに通じるゲー
トは大きくし、小さいキャビティのゲートは小さくし
て、上記問題を解決する試みもなされているが、製品の
容積の差が大きいと、ショートショット、バリ等の欠陥
が生じゲートの大小では限界があり、実際には成形不可
能である。このような問題は、1次成形と2次成形とに
分け、1次成形で容積の大きい製品を成形し、2次成形
で小さい方を成形すると、1面の金型で容積に差のある
製品も成形できると考えられるが、1次成形から2次成
形へ切り換える切換装置が、未だ提案されておらず、1
面の金型で大きな容量差のある製品は成形されていない
のが実状である。
【0005】また、固定金型の他にスライド金型を使用
すると、射出成形機により中空成形品を製造することが
できるので、中空成形品の製造工程を自動化して量産が
できる利点がある。また、射出成形により成形されるの
で、複雑な形状の中空成形品も製造できる等の特徴も有
する。しかしながら、射出成形法により中空成形品を製
造するときは、1次成形の他に2次成形を必要とし、ス
ライド金型には1次成形用キャビティに連通した第1の
サブスプルの他に、2次成形用キャビティに連通した第
2のサブスプルを別個に設けなければならないので、構
造が複雑になり、またホット化するにしても、これらの
サブスプルのメンテナスが煩雑になっている。したがっ
て、本発明は、1次成形と2次成形とが1面の金型で容
易にできる、射出成形用金型を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、1次成形用の
ランナと2次成形用のランナとを自在に切り換えること
のできるランナ切換手段を金型内に設けることにより上
記目的を達成しようとするものである。すなわち、本発
明は上記目的を達成するために、固定金型と可動金型と
からなる一対の金型に第1のランナと、第2のランナと
が設けられている射出成形用金型であって、前記金型に
は、ランナ切換手段が設けられ、該ランナ切換手段を第
1位置にすると、射出ノズルに連なった主スプルが前記
第1ランナに連通し、第2位置にすると、前記主スプル
が前記第2のランナに連通するように構成される。請求
項2記載の発明は、請求項1記載の第1または第2のラ
ンナが複数個のサブスプルに連通し、請求項3記載の発
明は、請求項1または2記載の可動金型が、固定金型に
対してスライドあるいは回転する移動金型で、第1のラ
ンナが1次成形品を成形するための1次成形用のランナ
で、第2のランナが1次成形品を一体化するための2次
成形用のランナであるように構成され、そして請求項4
記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載のラ
ンナ切換手段が、固定盤のボア内を摺動的に駆動される
弁体を有し、該弁体には、その下面に開口した第1、2
の樹脂路が形成され、前記弁体を第1位置にすると、射
出ノズルに連なった主スプルが前記第1の樹脂路を介し
て第1のランナと連通し、第2位置に駆動すると、前記
第2の樹脂路を介して第2のランナと連通するように構
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を説明する。図1の(イ)に示されているように、本実
施の形態に係わる金型も、固定盤1に取り付けられてい
る固定金型10と、この固定金型10と対をなす可動金
型20とを備えている。そして固定盤1には、周知のス
プル2と、詳しく後述するランナ切換装置3とが設けら
れている。また、固定金型10と可動金型20には、第
1、2のキャビティ21、22が形成され、可動金型2
0の方には、第1、2のキャビティ21、22にそれぞ
れ対応して、エジェクタロッド26、27が設けられて
いる。そして、これらのエジェクタロッド26、27の
端部は、周知のようにエジェクタプレート28に取り付
けられている。
【0008】固定金型10のパーティング面には、図1
の(ロ)にも示されているように、第1のランナ11と
第2のランナ12とが図において上下の方向に形成され
ている。そして第1のランナ11は、固定金型10のサ
ブスプル13を介して第1のキャビティ21に連通して
いる。第2のランナ12は、固定金型10のサブスプル
14を介して第2のキャビティ22に連通している。第
2のランナ12は、円弧状にカーブして、その先端のサ
ブスプル14に連通している部分は、図にも示されてい
るように、第1のランナ11と対の関係にある。したが
って、型締、射出時等において力がバランスする。
【0009】第1のキャビティ21は、固定金型10の
凹部15と、可動金型20のコア23とから形成されて
いる。また第2のキャビティ22は、固定金型10のパ
ーティング面と可動金型20の凹部24とから形成され
ている。これらの第1、2のキャビティ21、22によ
り、本体と蓋体、本体と取っ手等のように、形状、容積
等の異なる成形品を成形することができるが、図の実施
の形態では容積の大きい第1のキャビティ21で箱本体
を、そして箱本体の開口部を塞ぐ蓋体を、これよりも容
積の小さい第2のキャビティ22で成形する例が示され
ている。
【0010】前述した第1、2のランナ11、12は、
その略中間部において、ボア4を介して固定金型1のス
プル2と連通している。そして連通した近傍にランナ切
換装置3が設けられている。ランナ切換装置3は、固定
盤1に、図1の(イ)において紙面に垂直に明けられて
いる、断面が半円のシリンダ状のボア4と、このボア4
内に案内されて摺動する弁体5と、この弁体5を図1の
(ロ)において左右方向にスライド的に駆動する駆動装
置例えばエアシリンダユニットAとから構成されてい
る。
【0011】弁体5は、図2の(イ)の斜視図に示され
ているように、全体は円柱を軸方向に2つ割にした形状
をしている。そして、その下面6が固定金型10のパー
ティング面に接してスライド的に摺動するようになって
いる。弁体5の下面6には、弁体5を所定深さに一方向
に互いに逆方向に切り欠いた第1、2の樹脂路7、8が
所定の間隔で形成されている。そして、第1の樹脂路7
に第1の透孔7’があけられている。第2の樹脂路8か
らは、軸方向に同じ深さの凹溝9が第1の樹脂路7の方
へ延び、この凹溝9の端部に第2の透孔8’が明けられ
ている。したがって、ピストンシリンダユニットAによ
り弁体5を図2の(ロ)、(ハ)に示されている第1位
置に駆動すると、固定盤1のスプル2は、第1の透孔
7’と整合し、第1の透孔7’は、第1の樹脂路7を介
して第1のランナ11と連通する。これに対し、弁体5
を図2の(ニ)、(ホ)に示されているように、第2位
置に駆動すると、スプル2は第2の透孔8’と連通し、
凹溝9および第2の樹脂路8を介して第2のランナ12
と連通する。このように、弁体5は円柱を軸方向に2つ
割にした形状をし、第1、2の樹脂路7、8は下面側が
開いているので、固定金型10を開くとランナを取り出
すことができる。
【0012】次に、上記金型10、20を使用した成形
方法を説明する。例えば2条件コントローラを備えた射
出機で、容積の大きい第1のキャビティ21に射出する
樹脂材料を計量する。そして、弁体5を図2の(ロ)、
(ハ)に示されている位置へ駆動する。そうすると、固
定盤1のスプル2は、弁体5の第1の透孔8’、第1の
樹脂路7、固定金型10の第1のランナ11、サブスプ
ル13を介して第1のキャビティ21に連通する。そこ
で、ノズルNから溶融樹脂を設定された所定の圧力で型
締めされた第1のキャビティ21に射出する。溶融樹脂
が第1のキャビティ21に充填され、箱本体Hが成形さ
れる。射出が終わった状態が図3の(イ)に示されてい
る。
【0013】射出が終わったら、容積の小さい第2のキ
ャビティ22に射出するための樹脂材料を計量する。エ
アシリンダユニットAにより弁体5を、図2の(ニ)、
(ホ)に示されている第2の位置へ駆動する。そすうる
と、固定盤1のスプル2は、今度は弁体5の第2の透孔
8’、第2の樹脂路8、固定金型10の第2のランナ1
2、サブスプル14を介して第2のキャビティ22に連
通する。そこで、ノズルNから溶融樹脂を設定された所
定の圧力で同様にして射出する。溶融樹脂が第2のキャ
ビティ22に充填され、図3の(ロ)に示されているよ
うに蓋体Fが成形される。
【0014】第1、2のキャビティ21、22の溶融樹
脂が固化したら、可動盤29により可動金型20を開い
てエジェクタロッド26、27で箱本体Hと蓋体Fとを
突き出す。成形品H、Fを取り出し、そして可動金型2
0を固定金型1に対して型締めするまでに第1のキャビ
ティ21に射出する樹脂材料を計量する。以下、同様に
して成形する。
【0015】本実施の形態によると、色々な効果が得ら
れる。例えばランナ切換装置3が設けられているので、
ゲートは第1、2キャビティ21、22に見合った大き
さに選定することができ、しかも2条件コントローラを
備えた射出機を使用しているので、成形品にショートシ
ョット、バリ等の欠陥が生じるようなことはない。ま
た、冷却固化に時間のかかる容積の大きい第1のキャビ
ティ21の方を先に充填するので、成形効率を向上させ
ることができる。さらには、2回に分けて計量し、そし
て射出するので、容量の小さい射出機でも全体の容量の
大きい成形品H、Fを得ることもできる。
【0016】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、色々な形で実施できる。例えば、上記実施の形
態では1個の箱本体Hと1個の蓋体Fとを成形している
が、第1、2のランナ11、12からサブランナを複数
個分岐して複数個の箱本体Hと蓋体Fとを同時に成形で
きることは明らかである。また、上記成形例では2条件
コントローラを備えた射出機で2回に分けて計量してい
るが、1回で計量し、そして2回に分けて射出すること
もできる。なお、上記実施の形態では冷却固化に要する
時間は、容積の大きい第1のキャビティ21の方が長い
と単純に仮定しているが、冷却固化に要する時間は成形
品の形状によっても異なる。したがって、実施に際して
は第1、2のキャビティ21、22の形状、容積等から
射出順序を決定するのが望ましい。
【0017】次に、本発明の第2の実施の形態を中空成
形品を成形する金型およびこの金型を使用した成形方法
について説明する。図4の(イ)に示されているよう
に、本実施例に係わる金型は、図において左方に位置す
る固定盤30、この固定盤30に取り付けられている固
定金型50、略等分に分割され、そして図において上下
方向にスライド的に駆動されるようになっている第1、
2のスライド金型60、60’、これらのスライド金型
60、60’を型開き方向に駆動する可動盤67等から
概略構成されている。
【0018】固定盤30の略中心軸部には、この固定盤
30を横切るようにしてスプル32が従来周知のように
設けられている。また、固定盤30には、図4の(ロ)
に示されているように、スプル32を中心にして図にお
いて上下方向にバランスして対称的に延びた第1および
第2のランナ33、34が形成されている。さらには、
固定盤30にはスプル32を第1および第2のランナ3
3、34に切り換えるためのランナ切換装置35が設け
られている。ランナ切換装置35は、図1の(イ)にお
いて紙面に垂直方向に形成されている、断面が半円のシ
リンダ36と、このシリンダ36にスライド的に案内さ
れる弁体37と、この弁体37を駆動するピストン・シ
リンダ装置Aとから概略構成されいる。
【0019】弁体37は、図5の(イ)に示されている
ように、全体は円柱を軸方向に2つ割にした形状をして
いる。そして、その下面38が固定金型30のパーティ
ング面に接して摺動するようになっている。弁体37の
下面38には、弁体37を横切るようにして所定深さに
切り欠いた第1、2の樹脂路39、40が所定の間隔で
形成されている。そして、第1樹脂路39に第1の透孔
39’が明けられている。第2の樹脂路40からは軸方
向に同じ深さの凹溝41が第1の樹脂路39の方へ延
び、この凹溝41の端部に第2の透孔40’が明けられ
ている。したがって、弁体37を、ピストンシリンダ装
置38により図5の(ロ)、(ハ)に示されている第1
位置に駆動すると、固定盤30のスプル32は、第1の
透孔39’と整合し、第1の透孔39’は、第1樹脂路
39を介して第1のランナ33と連通する。弁体37を
図5の(ニ)、(ホ)に示されている第2の位置へ駆動
すると、スプル32は第2の透孔40’、凹溝41およ
び第2の樹脂路40を介して第2のランナ34と連通す
る。
【0020】図4の(イ)に示されているように、固定
金型50の、上下方向の中心位置すなわちスプル32よ
りも図において上方位置には、第1のコア51と第1の
凹部52とが所定の間隔をおいて設けられている。ま
た、スプル32よりも下方位置には、第2のコア53と
第2の凹部54とが同様に所定の間隔をおいて設けられ
ている。上記の第1のコア51と第2のコア53は、ス
プル32が設けられている中心位置から等距離の位置に
形成され、第1、2の凹部52、54も同様に等距離の
位置に形成されている。なお、図には現れていないが、
これらのコア51、53と凹部52、54は、左右方向
にもバランスしている。このように対称的に設けられて
いるので、型締めするときも、また1、2次成形すると
きもと、固定金型30等には偏荷重は作用しない。
【0021】第1のコア51の頂面には、第1のランナ
33に連通した第1のサブスプル55が開口し、第1の
凹部52の底部には、同様に第1のランナ33に連通し
た第2のサブスプル56が開口している。同様に、第2
のコア53の頂面には、第1のランナ33に連通した第
3のサブスプル57が開口し、第2の凹部54の底部に
は、同様に第1のランナ33に連通した第4のサブスプ
ル58が開口している。固定金型30には、さらに2次
成形用の第1、2のサブスプル59、59’が設けられ
ている。これらの2次成形用の第1、2のサブスプル5
9、59’は、第2のランナ34にそれぞれ連通してい
る。
【0022】スライド金型は、上下方向の略中央部で分
割された第1、2のスライド金型60、60’から構成
されている。そして上方に位置する第1のスライド金型
60には、固定金型50の第1のコア51および第1の
凹部52とそれぞれ対をなす第1の凹部61と第1のコ
ア62とが形成されている。これにより固定金型50と
第1のスライド金型60との間に、第1、2の半中空成
形品A、Bを成形するための第1、2のキャビテイ6
4、65が形成される。また、下方に位置する第2のス
ライド金型60’にも、固定金型30の第2のコア53
および第2の凹部54と対をなす第2の凹部61’と第
4のコア62’とがそれぞれ形成されている。これによ
り、同様に第3、4の半中空成形品A’、B’を成形す
るための第3、4のキャビテイ64’、65’が形成さ
れる。
【0023】なお、第1のスライド金型60は、駆動装
置であるピストンシリンダ装置66により上下方向に駆
動され、第2のスライド金型60’は、ピストンシリン
ダ装置66’により同様に下上方向に駆動されるように
なっている。また第1、2の凹部61、61’の底部に
は周知のエジェクタピン70、70’が臨み、これらの
エジェクタピン70、70’は、エジェクタプレート7
1、71’により第1、3のキャビテイ64、64’内
へ突き出されるようになっている。
【0024】次に、上記固定金型50および第1、2の
スライド金型60、60’を使用して、1次成形により
第1〜4の半中空成形品A、B、A’、B’を成形し、
そして2次成形によりその周縁に溶融樹脂を射出して中
空成形品を成形する成形法について説明する。第1、2
のスライド金型60、60’を、図4の(イ)に示され
ている第1位置にスライドさせて型締めする。また、ラ
ンナ切換装置35の弁体37も図5の(ロ)、(ハ)に
示されている第1位置に切り換える。そうして、固定盤
30のスプル32から従来周知のようにして、1次成形
用の溶融樹脂を射出する。溶融樹脂は、固定盤30のス
プル32からランナ切換装置35の弁体37の第1の透
孔39’、第1の樹脂路39、第1のランナ33および
第1〜4のサブスプル55〜58を通って第1〜4のキ
ャビテイ64〜65’に射出充填される。これにより、
第1〜4の1次半中空成形品A、B、A’、B’が成形
される。1次成形が終わった状態は図6の(イ)に示さ
れている。
【0025】冷却固化を待って、可動盤67と第1、2
のスライド金型60、60’とを所定間隔だけ開く。そ
うして、第1のスライド金型60は、ピストンシリンダ
装置66により上方へスライドさせ、第1の半中空成形
品Aの開口部が第2の半中空成形品Bの開口部に整合す
る第2の位置へ移動させる。第2のスライド金型60’
は、ピストンシリンダ装置66’により下方へスライド
させ、第3の半中空成形品A’の開口部が第4の半中空
成形品B’の開口部に整合する第2の位置へ移動させ
る。そうして型締めする。第2の位置で型締めされた状
態は、図6の(ロ)に示めされている。この状態では、
第1〜4の1次半中空成形品A〜B’の開放端部は互い
に突き合わされている。また、ランナ切換装置35の弁
体37を第2位置へ切り換える。
【0026】射出機から2次成形用の溶融樹脂を射出す
る。溶融樹脂は、固定盤30のスプル32、ランナ切換
装置35の弁体37の第2の透孔40’、凹溝41、第
2の樹脂路40を通って、第2のランナ34に達し、そ
して2次成形用の第1、2のサブスプル59、59’か
ら突き合わせ部に射出される。これにより、第1〜4の
1次半中空成形品A、BおよびA’、B’はそれぞれ一
体化される。一体化された状態は図6の(ロ)に示され
ている。冷却固化を待って可動盤67と第1、2のスラ
イド金型60、60’を開く。1次半中空成形品A〜
B’の表面積には、図には正確に示されていないが、差
があり可動金盤67を開くと、一体化された成形品は、
第1、2のスライド金型60、60’の方に付いて開か
れる。エジェクタピン70、70’により成形品が突き
出される。上記操作を繰り返して成形する。
【0027】本実施の形態によると、ランナ切換装置3
5の弁体37を第1の位置から第2の位置へ切り換える
だけで、1次成形と、2次成形とができ、中空成形品を
射出成形法により容易に成形することができる。また、
固定金型50の略中心軸部を対称の中心とした位置で1
次成形品A、B、A’、B’を成形するので、固定金型
50、スライド金型60、60’等に成形時に均等な荷
重が作用する。さらには2次成形時も、固定金型50の
略中心軸部を対称の中心とした位置で行われるので、2
次成形時も偏荷重は作用しない。したがって、金型5
0、60、60’等に故障が発生する確率も低くなり、
また型締装置の偏摩耗等も生じにくくなる効果も得られ
る。
【0028】上記第2の実施の形態は、上記例に限定さ
れることなく色々な形で実施できる。例えば上記実施の
形態では、スライド金型60、60’は上下方向にスラ
イドして第1位置と第2位置とを採るようになっている
が、スライドする代わりにスライド金型60、60’を
それぞれ回転しても第1、2位置を採るようにすること
もできる。このように実施しても、ランナ切換装置35
によりランナを第1のランナ33から第2のランナ34
へ容易に切り換えることができることは明らかである。
なお、上記実施の形態では、第1〜4の1次半中空成形
品A〜B’から中空の成形品を得る例について説明した
が、他の形状の1次成形品を2次成形により一体化し
て、中空成形品以外の成形品も同様にして得ることがで
きることも明らかである。
【0029】
【発明の効果】以上ように、本発明によると、金型には
ランナ切換手段が設けられ、該ランナ切換手段を第1位
置にすると、射出ノズルに連なった主スプルが第1ラン
ナに連通し、第2位置にすると、主スプルが第2のラン
ナに連通するので、ランナ切換手段の位置を変えるだけ
で、第1のランナから第2のランナへ容易に切り換える
ことができ。したがって、本発明によると、1次成形と
2次成形とが同一金型で容易にできるという、本発明特
有の効果が得られる。ランナ切換手段により、1次成形
と2次成形とが同一金型で容易にできるので、成形品の
形状、容積等に大きな差があっても、ショートショッ
ト、バリ等のない、品質の高い2種以上の成形品を1面
の金型で成形することができ、また中空製品のような
1、2次成形を必要とする製品も容易に成形できる。請
求項4記載の発明によると、ランナ切換手段が、固定盤
のボア内を摺動的に駆動される弁体を有し、該弁体の第
1、2の樹脂路が弁体の下面に開口して設けられている
ので、前述の効果に加えて、金型を開くとランナを簡単
に取り出すことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる金型の第1の実施の形態の例
を示す図で、その(イ)は全体を示す模式的断面図、そ
の(ロ)はランナ部分を示す平面図である。
【図2】ランナ切換装置の第1の実施の形態を示す図
で、その(イ)は弁体の斜視図、その(ロ)は弁体が第
1位置にあるときの平面図、その(ハ)はその側断面
図、その(ニ)は弁体が第2位置にあるときの平面図、
その(ホ)はその側断面図である。
【図3】 図1に示されている金型を使用した成形状態
を示す図で、その(イ)は1次成形を終わった状態を、
そしてその(ロ)は2次成形を終わった状態を示す断面
図である。
【図4】 本発明に係わる金型の第2の実施の形態の例
を示す図で、その(イ)は全体を示す模式的断面図、そ
の(ロ)はランナ部分を示す平面図である。
【図5】 ランナ切換装置の第2の実施の形態を示す図
で、その(イ)は弁体の斜視図、その(ロ)は弁体が第
1位置にあるときの平面図、その(ハ)はその側断面
図、その(ニ)は弁体が第2位置にあるときの平面図、
その(ホ)はその側断面図である。
【図6】 図4に示されている金型を使用した成形状態
を示す図で、その(イ)は1次成形を終わった状態を、
そしてその(ロ)は2次成形を終わった状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1、30 固定盤 2、32 スプル(主スプル) 3、35 ランナ切換装置 5、37 弁体 6、38 下面 7、39 第1の樹脂路 8、40 第2の樹脂路 11、33 第1のランナ 12、34 第2のランナ 13、14、53〜59、59’ サブスプル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型(10、50)と可動金型(2
    0、60、60’)とからなる一対の金型に第1のラン
    ナ(11、33)と、第2のランナ(12、34)とが
    設けられている射出成形用金型であって、 前記金型には、ランナ切換手段(3、35)が設けら
    れ、該ランナ切換手段(3、35)を第1位置にする
    と、射出ノズル(N)に連なった主スプル(2、32)
    が前記第1ランナ(11、33)に連通し、第2位置に
    すると、前記主スプル(2、32)が前記第2のランナ
    (12、34)に連通することを特徴とする射出成形用
    金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第1または第2のランナ
    (11、12、33、34)が複数個のサブスプル(1
    3、14、55〜59、59’)に連通している射出成
    形用金型。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の可動金型が、固
    定金型(50)に対してスライドあるいは回転する移動
    金型(60、60’)で、第1のランナ(33)が1次
    成形品を成形するための1次成形用のランナで、第2の
    ランナ(34)が1次成形品を一体化するための2次成
    形用のランナである射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載のラ
    ンナ切換手段(3、35)が、固定盤(1、30)のボ
    ア(4、36)内を摺動的に駆動される弁体(5、3
    7)を有し、該弁体(5、37)には、その下面(6、
    38)に開口した第1、2の樹脂路(7、8、39、4
    0)が形成され、前記弁体(5、37)を第1位置にす
    ると、射出ノズルに連なった主スプル(2、32)が前
    記第1の樹脂路(7、39)を介して前記第1のランナ
    (11、33)と連通し、第2位置に駆動すると、前記
    第2の樹脂路(8、40)を介して前記第2のランナ
    (12、34)と連通する、射出成形用金型。
JP04562396A 1996-02-08 1996-02-08 射出成形用金型 Expired - Lifetime JP3156838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04562396A JP3156838B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 射出成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04562396A JP3156838B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 射出成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09216260A true JPH09216260A (ja) 1997-08-19
JP3156838B2 JP3156838B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=12724508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04562396A Expired - Lifetime JP3156838B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 射出成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156838B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709115B1 (ko) * 2004-07-09 2007-04-18 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 인버터 회로 및 압축기
JP2008024005A (ja) * 2007-09-25 2008-02-07 Oshima Denki Seisakusho:Kk 射出成型体の製造方法
KR102277627B1 (ko) * 2020-01-13 2021-07-15 전은주 트럭의 적재함 캐리어 제조방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709115B1 (ko) * 2004-07-09 2007-04-18 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 인버터 회로 및 압축기
JP2008024005A (ja) * 2007-09-25 2008-02-07 Oshima Denki Seisakusho:Kk 射出成型体の製造方法
JP4533921B2 (ja) * 2007-09-25 2010-09-01 株式会社ミツバ 射出成型体の製造方法
KR102277627B1 (ko) * 2020-01-13 2021-07-15 전은주 트럭의 적재함 캐리어 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3156838B2 (ja) 2001-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0238377B2 (ja)
JP3515399B2 (ja) 3つ以上の半成形品からなる成形品の成形方法および成形用金型
JP2010064278A (ja) 多色成形用金型
JP3515249B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
JP3527802B2 (ja) 複数品の成形用金型およびこの金型を使用した複数品の成形方法
JPH09216260A (ja) 射出成形用金型
JPH07223242A (ja) 複数個取り金型
JP3311685B2 (ja) 中空体製品の成形方法および成形用金型
JPH09262881A (ja) 高圧射出成形方法およびその方法に用いる高圧射出成形用金型装置
JP3752160B2 (ja) 複合成形品の射出成形方法および射出成形用金型
KR20100008869A (ko) 핫 러너 시스템 및 이를 이용한 사출 성형 방법
CN211588483U (zh) 一种加工新能源汽车控制器下水冷板的模具
JP3047213B2 (ja) 中空成形品の成形方法および中空成形品の成形用金型
JP3326752B2 (ja) 接合部を有する成形品の成形方法および成形用金型
JP2009143051A (ja) 射出成形機の突出し機構
JPH069826Y2 (ja) 射出圧縮成形用金型の逆流防止装置
CA1280863C (en) Method and apparatus for injection-molding a micro-pipette
JP3749836B2 (ja) 複合成形品の射出成形方法および射出成形用金型
JP4812033B2 (ja) 複合成形品の成形方法および成形用金型
JP3465782B2 (ja) 多材料成形用金型装置およびこの金型装置を用いた多材料成形方法
JP3042827B2 (ja) 複次射出成形方法および複次射出成形用金型
JPH081716A (ja) 中空成形品の成形方法及びそれに用いられる金型
JPH0623811A (ja) 二次加圧成形金型及び射出成形方法
JP3749878B2 (ja) 深物成形品の射出成形方法および射出成形用金型
JPH0919940A (ja) インサート成形品の成形装置およびその成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term