JPH09213240A - カラー受像管用偏向装置 - Google Patents

カラー受像管用偏向装置

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JPH09213240A
JPH09213240A JP1976996A JP1976996A JPH09213240A JP H09213240 A JPH09213240 A JP H09213240A JP 1976996 A JP1976996 A JP 1976996A JP 1976996 A JP1976996 A JP 1976996A JP H09213240 A JPH09213240 A JP H09213240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
picture tube
color picture
deflection coil
deflection
cathodes
Prior art date
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Pending
Application number
JP1976996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukitoshi Yamaguchi
幸利 山口
Toshinori Sasaki
利典 佐々木
Kazumichi Tamamori
一充 玉森
Takehiro Misonoo
丈裕 御園生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH09213240A publication Critical patent/JPH09213240A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向量の増減が局所的に可能となり、他のミ
スコンバーゼンスへの影響を小さくして所望のコンバー
ゼンスの補正が行えるカラー受像管用偏向装置を安価に
得、カラー受像管の画質高品位化、低価格化を共に達成
する。 【解決手段】 水平方向に並設される三本のカソード
と、このカソードから発射される電子ビームをコンバー
ゼンスする水平偏向コイル23及び垂直偏向コイル25
と、水平偏向コイル23及び垂直偏向コイル25の間に
設けられる磁性片29とを備えたカラー受像管用偏向装
置において、短冊状の磁性片29を長手方向がカソード
の並設方向となるように配置し、カソードの並設方向に
凹部と凸部が交互に配列されるように磁性片29の長辺
に少なくとも二つの切欠37を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管用偏
向装置に関し、更に詳しくは、ミスコンバーゼンスのバ
ランスを改善するための磁性体を配設してなるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー受像管に対する画質の高品
位化、低価格化の市場要求は更に高まる傾向にあり、ミ
スコンバーゼンス(ミスコン)や画歪といった映像画面
を決定付ける役目を持つ偏向ヨークにおいても、安価で
且つ高品位な画面を表示する性能が求められる。このよ
うな市場要求に対し、偏向ヨークを設計する上で大きな
課題となるのが価格とミスコンバーゼンスの両立であ
る。カラー受像管では、三つの電子ビームが蛍光面上の
同じ位置に集中(コンバーゼンス)するように製作され
るが、構造上のバラツキや外部磁界の影響もあって設計
どおりには集中し難いものとなる。
【0003】図7は従来のカラー受像管用偏向装置にお
ける縦方向のミスコンバーゼンスを示す説明図、図8は
従来のカラー受像管用偏向装置における横方向のミスコ
ンバーゼンスを示す説明図である。ミスコンバーゼンス
は、カラー受像管の形状等により、発生する形がだいた
い決まったものとなる。図7に示す縦方向のミスコンバ
ーゼンスでは、青(B)、赤(R)の横線が上下方向に
ズレ画面左右で反転した状態となる。また、図8に示す
横方向のミスコンバーゼンスでは、例えば画面のコーナ
ー部において、赤(R)の縦線が右側にズレてしまう状
態となる。
【0004】一般に、図7、図8で示されたミスコンバ
ーゼンスを、水平偏向コイル、垂直偏向コイルの線材分
布によって改善しようとすると、縦方向のミスコンバー
ゼンス(S3とPQVの反転など)と、横方向のミスコ
ンバーゼンス(XH、YHに対するPQHの残り量)が
相反する方向に動き、縦方向のミスコンバーゼンスを改
善すると横方向のミスコンバーゼンス(PQH)がマイ
ナス(−)として残ってしまう傾向にあった。
【0005】例えば、15型カラー受像管において、水
平偏向コイル及び垂直偏向コイルの線材分布を変更して
ミスコンバーゼンスを補正しようとした場合の変化量を
表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】表1.において、(イ) はXH、YHに対す
るPQHの残り量、(ロ) はS3のPQVに対する反転の
量を示す。一般に、(ロ) を改善すると、(イ) が悪化して
しまう傾向にある。その比率を(イ) /(ロ) で表す。従っ
て、(イ) /(ロ) は、約4.5となり、(ロ) を改善する
と、それの約4.5倍(イ) のミスコンバーゼンスが悪化
する(マイナスとなる)ことを示す。
【0008】このように、従来の偏向ヨークでは、水平
偏向コイル、垂直偏向コイルの磁界分布を調整して目的
とするコンバーゼンスを得ようとすれば、改善したいミ
スコンバーゼンスに比べ、他のミスコンバーゼンスが大
きく動き、特性バランスを取るのが非常に難しいことが
多かった。また、偏向ヨークにサブコイルを追加し、ミ
スコンバーゼンス補正を行う方法もあるが、価格への影
響が大きく、近年の価格要求には応えることができなか
った。
【0009】そこで、安価にミスコンバーゼンスを改善
する方法として、磁性体を偏向ヨークに配設することが
提案された。図9は磁性体を配設した従来のカラー受像
管用偏向装置の断面図、図10は図9のA−A矢視図で
ある。磁性体1は、例えば垂直偏向コイル3の内側に上
下一対配設される。磁性体1は、一般的に短冊状に形成
され、材質としてはケイ素鋼板等の磁性材料が用いられ
る。なお、図中、5はセパレータ、7はコア、9は水平
偏向コイルを示す。
【0010】このような偏向コイル3に磁性体1を配設
した場合のミスコンバーゼンスの変化量を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】表2.から明らかなように、磁性体1を配
設した場合の変化量は、(イ) /(ロ)が約1.6倍とな
り、(ロ) を改善した時の(イ) の悪化量が小さいものに抑
えられることになる。従って、磁性体1を使用すること
で、ミスコンバーゼンスを効率良く小さくすることがで
き、画面全体において、ミスコンバーゼンスの少ないカ
ラー受像管を提供することが可能となった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカラー受像管用偏向装置では、磁性体1を配設
することによりミスコンバーゼンスをある程度まで小さ
くすることはできたものの、磁性体1が一般的に短冊形
状で形成されていたため、磁界の調整範囲が狭く、例え
ば、PQH−XH−YHの値のバランスを保ちながら、
更にS3−PQV/2等の値を改善するような自由度の
ある調整、別言すれば、キメ細かな調整を行うことがで
きなかった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、安価で且つキメ細かな磁界の調整が行えるカラー受
像管用偏向装置を提供し、カラー受像管の画質高品位
化、低価格化を共に達成することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るカラー受像管用偏向装置の構成は、水平
方向に並設される三本のカソードと、該カソードから発
射される電子ビームをコンバーゼンスする水平偏向コイ
ル及び垂直偏向コイルと、前記水平偏向コイル及び前記
垂直偏向コイルの間に設けられる磁性体とを備えたカラ
ー受像管用偏向装置において、短冊状の前記磁性体を長
手方向が前記カソードの並設方向となるように配置し、
前記カソードの並設方向に凹部と凸部が交互に配列され
るように前記磁性体の長辺に少なくとも二つの切欠を形
成したことを特徴とするものである。
【0015】このように構成されたカラー受像管用偏向
装置では、磁性体が水平偏向コイルと垂直偏向コイルと
の間に配設され、この磁性体にカソードの並設方向で凹
部と凸部が交互に配列されることで、凹部に挟まれた凸
部で磁性体量が部分的に増やされ、磁界の強弱が局所的
に変更可能となり、電子ビームの偏向量が局所的に増減
可能となって、ミスコンバーゼンスのバランス改善を行
うに際し、他のミスコンバーゼンスへの影響を小さくし
て所望のコンバーゼンスの補正が行えるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカラー受像管
用偏向装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明によるカラー受像管用偏向装置
の断面図、図2はカラー受像管の要部構成図、図3は図
1のB−B矢視図、図4は図3のC−C矢視図、図5は
磁性体の平面図、図6は本発明によるカラー受像管用偏
向装置のミスコンバーゼンスパターンを示す説明図であ
る。図2に示すように、カラー受像管11には、電子ビ
ームを発射するカソード13R、13G、13Bを有す
る単電子銃型の電子銃13が設けられる。
【0017】電子銃13のアノード側には静電偏向板1
5が設けられ、静電偏向板15はグリッドG1 〜G5
ら構成される主レンズの中心で交差した三本の電子ビー
ムR、G、Bを静電的に偏向する。受像管パネル面の内
側には赤、緑、青色を発光させるストライプ状の蛍光体
が配列された蛍光面17が形成され、蛍光面17の手前
には色選別機構であるアパーチャーグリル19が設けら
れる。
【0018】受像管のファンネル部とネック部との間に
は図1、図3、図4に示す偏向ヨーク21が設けられ、
偏向ヨーク21には上下一対の水平偏向コイル23及び
左右一対の垂直偏向コイル25が備えられる。コイルボ
ビンであるセパレータ27上には、短冊状の磁性体29
が設けられている。磁性体29は、水平偏向コイル23
同士の間で且つ垂直偏向コイル25同士の間で配設され
る。なお、垂直偏向コイル25は左右一対の鞍型の他、
上下一対のトロイダル型であってもよい。また、図1に
おいて、31はDYコアを示すものである。
【0019】短冊状の磁性体29は、長手方向がカソー
ド13R、13G、13Bの並設方向となるように配置
される(図4参照)。この磁性体29の長辺には、カソ
ード13R、13G、13Bの並設方向に凹部33と凸
部35(図5参照)が交互に配列されるように、少なく
とも二つ以上の切欠37が長辺に形成されている。本実
施の形態では、二つの切欠37が長辺に形成されること
で、中央に一つの凸部35が形成されたものとなってい
る。この場合、凹部33と凸部35の数及び配列順序
は、カラー受像管11のコンバーゼンス特性に応じて決
定される。また、この場合の偏向ヨーク21は、コンバ
ーゼンスフリー構成とする。
【0020】このように構成されたカラー受像管用偏向
装置では、コンバーゼンスフリー構成の偏向ヨーク21
であるが、磁性体29が水平偏向コイル23と垂直偏向
コイル25との間に配設され、この磁性体29にカソー
ド13R、13G、13Bの並設方向で凹部33と凸部
35が交互に配列されることで、凹部33に挟まれた凸
部35で磁性体量が部分的に増やされることになり、磁
界の強弱が局所的に変更可能となる。即ち、電子ビーム
の偏向量が局所的に増減可能となり、ミスコンバーゼン
スのバランス改善を行うに際し、他のミスコンバーゼン
スへの影響を小さくして効率の良いコンバーゼンスの補
正が行えるようになる。
【0021】上述のカラー受像管用偏向装置によれば、
少なくとも二つ以上の切欠37が形成される磁性体29
を水平偏向コイル23と垂直偏向コイル25との間に配
設したので、偏向量の増減が局所的に可能となり、上述
したPQH−XH−YHの値のバランスを保ちながら、
S3−PQV/2等の値を改善するような自由度のある
調整、別言すれば、キメ細かな調整を行うことができる
ようになる。
【0022】従って、切欠37のない従来の磁性体1
(図9、10参照)を用いていた場合に生じていた図
7、8に示したミスコンバーゼンスS1とS2の反転現
象や中間縦ミスコンバーゼンスの改善が可能となり、例
えば図6に示すように中間縦ミスコンバーゼンスS1、
S2、S3が図7に示したものに比べ小さなものに改善
可能となる。この結果、カラー受像管に対する画質の高
品位化を安価に達成することができる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るカラー受像管用偏向装置によれば、短冊状の磁性体を
長手方向がカソードの並設方向となるように水平偏向コ
イルと垂直偏向コイルとの間に配設し、この磁性体の長
辺に少なくとも二つの切欠を形成したので、偏向量の増
減が局所的に可能となり、他のミスコンバーゼンスへの
影響を小さくして効率良く所望のコンバーゼンスの補正
が行えるようになる。この結果、カラー受像管の画質高
品位化、低価格化を共に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー受像管用偏向装置の断面図
である。
【図2】カラー受像管の要部構成図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図3のC−C矢視図である。
【図5】磁性体の平面図である。
【図6】本発明によるカラー受像管用偏向装置のミスコ
ンバーゼンスパターンを示す説明図である。
【図7】従来のカラー受像管用偏向装置における縦方向
のミスコンバーゼンスを示す説明図である。
【図8】従来のカラー受像管用偏向装置における横方向
のミスコンバーゼンスを示す説明図である。
【図9】磁性体を配設した従来のカラー受像管用偏向装
置の断面図である。
【図10】図9のA−A矢視図である。
【符号の説明】
13R、13B、13G カソード 23 水平偏向
コイル 25 垂直偏向コイル 29 磁性体 33 凹部 35 凸部 37 切欠 R、B、G 電子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御園生 丈裕 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に並設される三本のカソード
    と、該カソードから発射される電子ビームをコンバーゼ
    ンスする水平偏向コイル及び垂直偏向コイルと、前記水
    平偏向コイル及び前記垂直偏向コイルの間に設けられる
    磁性体とを備えたカラー受像管用偏向装置において、 短冊状の前記磁性体を長手方向が前記カソードの並設方
    向となるように配置し、前記カソードの並設方向に凹部
    と凸部が交互に配列されるように前記磁性体の長辺に少
    なくとも二つの切欠を形成したことを特徴とするカラー
    受像管用偏向装置。
JP1976996A 1996-02-06 1996-02-06 カラー受像管用偏向装置 Pending JPH09213240A (ja)

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JP1976996A JPH09213240A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 カラー受像管用偏向装置

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JP (1) JPH09213240A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1204132A1 (de) * 2000-11-02 2002-05-08 Matsushita Display Devices (Germany) GmbH Farbbildröhre

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1204132A1 (de) * 2000-11-02 2002-05-08 Matsushita Display Devices (Germany) GmbH Farbbildröhre

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