JP2825265B2 - カラー受像管および偏向装置 - Google Patents

カラー受像管および偏向装置

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JP2825265B2 JP9022189A JP9022189A JP2825265B2 JP 2825265 B2 JP2825265 B2 JP 2825265B2 JP 9022189 A JP9022189 A JP 9022189A JP 9022189 A JP9022189 A JP 9022189A JP 2825265 B2 JP2825265 B2 JP 2825265B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、偏向装置の偏向磁界に起因する偏向収差
を改良し、フォーカス特性を良好にするカラー受像管お
よびその偏向装置に関する。
(従来の技術) 一般に、カラー受像管は、第16図に示すように、パネ
ル(1)およびファンネル(2)からなる外囲器(3)
を有し、そのパネル(1)内側に装着された多数の電子
ビーム通過孔の形成されたシャドウマスク(4)に対向
して、パネル(1)内面に、青、緑、赤に発光する3色
蛍光体層からなる蛍光体スクリーン(5)が形成されて
いる。また、ファンネル(2)のネック(6)内に3電
子ビーム(B),(G),(R)を放出する電子銃構体
(7)が配設され、この電子銃構体(7)から放出され
る3電子ビーム(B),(G),(R)をファンネル
(2)のコーン部(8)とネック(6)との境界部外側
に装着された偏向装置(9)により水平および垂直方向
に偏向して、蛍光体スクリーン(5)を走査することに
より、この蛍光体スクリーン(5)上にカラー画像を表
示する構造となっている。
その偏向装置(9)は、第17図に示すように、3電子
ビームを水平方向に偏向する一対の水平偏向コイル(1
0)と、垂直方向に偏向する一対の垂直偏向コイル(1
1)とを有する。
前記カラー受像管において、蛍光体スクリーン(5)
上に正しい画像を表示させるためには、蛍光体スクリー
ン(5)全面にわたり3電子ビーム(B),(G),
(R)を正しく集中させることが必要である。このた
め、特に電子銃構体(7)をセンタービーム(G)およ
び一対のサイドビーム(B),(R)からなる同一平面
上を通る一列配置の3電子ビーム(B),(G),
(R)を放出するインライン型電子銃構体とし、このイ
ンライン型電子銃構体の特性を生かして、偏向装置
(9)の形成する偏向磁界を特定の非斉一磁界とするこ
とにより、蛍光体スクリーン(5)全面にわたり3電子
ビーム(B),(G),(R)を集中させるようにした
セルフコンバーゼンス方式インライン型カラー受像管が
ある。このセルフコンバーゼンス方式インライン型カラ
ー受像管の偏向磁界としては、たとえば一般的な同一水
平面上を通る一列配置の3電子ビーム(B),(G),
(R)を放出するカラー受像管に対しては、ピンクッシ
ョン形の水平偏向磁界とバレル形の垂直偏向磁界とで構
成されることが知られている。このような磁界にするこ
とにより、同一水平面上を通る一列配置の3電子ビーム
(B),(G),(R)が蛍光体スクリーン(5)上の
一点に集中させることができる。
しかし、前記のように磁界を構成しても、なおインラ
イン型カラー受像管は、画面周辺部においてセンタービ
ーム(G)とサイドビーム(B),(R)とのコンバー
ゼンスがずれるコマ収差が発生する。
このコマ収差を補正するために、電子銃構体に偏向装
置の後部漏洩磁界と結合する磁性体を配置したものが、
特公昭51−26208号および特公昭54−23208号公報に、ま
た、このような偏向装置の後部漏洩磁界とを結合する磁
性体を使用することなく、偏向装置に対してその電子銃
構体側に、垂直偏向コイルに流れる偏向電流に同期した
電流を流すことにより、強いピンクッション形磁界を形
成する補助コイルを付加したものが実公昭57−45748号
公報に開示されている。
しかし、このようにカラー受像管を構成しても、なお
蛍光体スクリーン上の電子ビームのスポットは、その偏
向にしたがって歪んだものとする。すなわち、第18図に
示すように、斉一磁界によって偏向された電子ビームの
スポット(13)は、画面(14)全面にわたりほぼ真円と
なるが、第19図に示すように、非斉一磁界によって偏向
された電子ビームのスポット(13)は、画面(14)の水
軸(X軸)端では、第20図(a)に示すように前記ピン
クッション形水平偏向磁界(15)により、各電子ビーム
(B),(G),(R)の上半分が下方に、下半分が情
報に押圧されるローレンツ力を受けて、水平軸方向を長
軸とする横長の楕円形を歪む。また、画面(14)の垂直
軸(Y軸)端では、第20図(b)に示すように前記バレ
ル形垂直偏向磁界(16)により、各電子ビーム(B),
(G),(R)の右半分が右方に、左半分が左方に押圧
されるローレンツ力を受けて、水平軸方向を長軸とする
汚長の楕円形に歪む。特に一対のサイドビーム(B),
(R)については、ビームの左右で受ける力の大きさが
異なり、かつ画面の左側の電子ビーム(B)と右側の電
子ビーム(R)とでは、受ける力の方向が逆向きとなる
ため、垂直軸端における一対のサイドビーム(B),
(R)のスポットは、第19図に(13B),(13R)で示す
ように互いに交差する方向に傾く。その結果、この水平
または垂直偏向磁界(15),(16)によるビームスポッ
トの変形や傾きにより、画面(14)周辺部でのフォーカ
ス特性はいちじるしく劣化する。しかも、そのフォーカ
ス特性の劣化が電子銃構体の高性能化を妨げる大きな原
因となっている。
そのため、画面(14)周辺部でのフォーカスをよくす
るために、画面(14)中心部でのフォーカスを犠牲にし
て画面(14)中心部および周辺部でのフォーカスの一様
性を重視した妥協的な設計をおこなわざるえなくしてい
る。
さらに、前記実公昭57−45748号公報の補助コイルに
ついては、垂直偏向コイルに流れる偏向電流に同期した
電流を利用するので、つぎのような問題が発生する。す
なわち、電子ビームを垂直軸方向に偏向する場合に水平
軸上の水平方向に発生する磁界により、電子ビームは偏
向装置の電子銃構体側で垂直軸方向に過度の偏向作用を
受け、ファンネルのネック内壁に衝突しやすくなり、画
面上にいゆるネックシャドウといれる電子ビームの到達
しない部分(発光しない部分)ができる。また、この補
助コイルは、磁性体にコイルを巻き、そのコイルに電流
を流す構造であるため、補正素子として高価となり低価
格化しにくい。さらに、偏向装置は、各セットメーカー
の受像機に応じてインピーダンスを変更して使用される
ことが多く、そのインピーダンスの相違に応じて変更コ
イルに流れる電流が異なる。したがって、このような偏
向装置に対して補助コイルの作用を適正にするために
は、偏向コイルのインピーダンスに合せて補助コイルの
仕様を偏向することが必要となり量産向性に欠ける。
(発明が解決しようとする課題) 前記のように、従来より同一水平面上を通る一列配置
の3電子ビームを放出するインライン型電子銃構体を有
し、その3電子ビームをピンクッション形水平偏向磁界
およびバレル形垂直偏向磁界を形成する偏向装置によ
り、蛍光体スクリーン上に集中させるようにしたセルフ
コンバーゼンス方式インライン型カラー受像管である。
しかし、このカラー受像管は、画面周辺部でセンタービ
ームと一対のサイドビームとのコンバーゼンスがずれる
コマ収差が発生する。このコマ収差を補正するために、
従来、電子銃構体に偏向装置の後部漏洩磁界と結合する
磁性体を配置したものや、偏向装置の電子銃構体愛側に
垂直偏向電流に同期した電流を流す補助コイルを配置し
たものがあるが、このように構成してもなお傾向体スク
リーン上における電子ビームのスポットは、画面の水平
軸端および垂直軸端で水平軸方向を長軸とする横長の楕
円形に歪み、特に垂直軸端では、一対のサイドビームの
スポットが互いに交差する方向に傾き、画面周辺部での
フォーカスを特性をいちじるしく劣化させる。そして、
このフォーカス特性の劣化が電子銃抗体の高性能掛を妨
げる大きな原因となり、画面全面でのフォーカス特性の
向上を阻害するなどの問題がある。
この発明は、前記問題点を解決するためになされたも
のであり、偏向装置の偏向磁界に起因する電子ビームの
スポットの歪みすなわち偏向収差を軽減して、画面周辺
部でのフォーカス特性の劣化を防止し、画面全面にわた
り良好なフォーカス特性をもつカラー受像管およびその
偏向装置を得ることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) センタービームおよび一対のサイドビームからなる同
一平面上を通る一列配置の3電子ビームを放出するイン
ライン型電子銃構体を有し、この電子銃構体から放出さ
れる3電子ビームを、その配列方向に偏向する主として
ピンクッション形偏向磁界を形成する第1偏向コイルと
前記3電子ビームをその配列方向と直交する方向に偏向
する主としてバレル形偏向磁界を形成する第2偏向コイ
ルおを有する偏向装置を備えるカラー受像管およびその
偏向装置において、3電子ビームの配列方向と直交する
方向に配置され、偏向装置と前記3電子ビームを蛍光体
ククリーン上に集束する電子銃構体の電子レンズ部との
間の3電子ビームの経路上に、第2偏向コイルの形成す
る偏向磁界による偏向収差を補償しかつ3電子ビームの
静的集中をおこなうピンクッション形磁界を発生するよ
うに、磁極間の間隔が一対のサイドビームの配列方向間
隔よりも小さい一対の永久磁石を設けた。
また、同様のカラー受像管およびその偏向装置におい
て、その偏向装置と電子銃構体の電子レンズ部との間の
3電子ビームの経路上に偏向装置の中心軸に対して軸対
称で極性を逆向きにして、3電子ビームの配列方向と同
方向および3電子ビームの配列方向と直交する方向にそ
れぞれ一対配置され、第2偏向コイルの形成する偏向磁
界による偏向収差を補償するピンクッション形偏向磁界
を発生するように、磁極間の間隔が一対のサイドビーム
の配列方向間隔よりも小さい一対の永久磁石を設けた。
さらに、同様のカラー受像管において、永久磁石のほ
かに、偏向装置の後部漏漏磁界と結合する磁性体からな
るコマ収差補正手段を設けた。
(作 用) 上記のように偏向装置と電子銃構体の電子レンズ部と
の間の3電子ビームの経路上に第2偏向コイルの形成す
る偏向磁界による偏向収差を補償しかつ3電子ビームの
静的集中をおこなうピンクッション形磁界を発生するよ
うに永久磁石を配置すると、この永久磁石の形成するピ
ンクッション形磁界が3電子ビームに及ぼす第2偏向コ
イルのバレル形偏向磁界のロールンツ力とは逆向きのロ
ーレンツ力を3電子ビームに及ぼし、第2偏向コイルの
ベルル形偏向磁界に起因する電子ビームの楕円形化およ
び一対のサイドビームの傾きを補正することができる。
また、偏向装置と電子銃構体の電子レンズ部との間の
3電子ビームの経路上に第2偏向コイルの形成する偏向
磁界による偏向収差を補償するピンクッション形磁界を
発生するように、偏向装置の中心軸に対して軸対称で極
性を逆向きにして3電子ビームの配列方向と同方向およ
び3電子ビームの配列方向と直交する方向にそれぞれ一
対永久磁石を配置すると、3電子ビームの配列方向と直
交する方向に配置された永久磁石の形成するピンクッシ
ョン形磁界の作用のほかに、隣接永久磁石の磁極間に一
対のサイドビームに及ぼす第2偏向コイルのバレル形偏
向磁界のローレンツ力とは逆向きのローレンツ力を一対
のサイドビームに及ぼす磁界が形成され、一対のサイド
ビームの傾きをより効果的に補正することができる。
いずれのカラー受像管おいても、前記永久磁石ととも
に偏向装置の後部漏漏磁界と結合する磁界制御素子を併
用すると、前記永久磁石の作用のほかに、磁界制御素子
により画面全面のコンバーゼンスを良好にすることがで
きる。
また、3電子ビームの配列方向と直交する方向に配置
される永久磁石の磁極間の間隔を一端のサイドビームの
配列方向間隔より小さくすると、電子ビーム通過領域に
有効な磁界を形成することができる。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説
明する。
実施例1 第1図にセルフコンバーゼンス方式インライン形カラ
ー受像管の一実施例を示す。このカラー受像管は、パネ
ル(1)およびファンネル(2)からな外囲器(3)を
有し、そのパネル(1)内側に装着された多数の電子ビ
ーム通過孔の形成されたシャドウマスク(4)に対向し
て、パネル(1)内面、い青、緑、赤に発光する3色蛍
光体層からなる蛍光体スクリーン(5)が形成されてい
る。また、ファンネル(2)のネック(6)内に同一水
平面上を通る一列配置の3電子ビーム(B),(G),
(R)を放出する後述するインライン形電子銃構体(2
0)が配設されている。さらに、ファンネル(2)のコ
ーン部(8)とネック(6)との環境部外側に、前記電
子銃構体(20)から放出された3電子ビーム(B),
(G),(R)を水平および垂直方向に偏向して蛍光体
スクリーン(5)を走査させる偏向装置(21)が装着さ
れている。
前記偏向装置(21)は、非斉一磁界により3電子ビー
ム(B),(G),(R)を蛍光体スクリーン(5)上
に集中させるセルフコンバーゼンス方式のものであり、
たとえばサドル型に巻回されて、セパレータ(22)の内
側に上下(Y軸方向)対称に装着された一対の水平偏向
コイル(23)と、たとえばコア(24)に巻回されて、セ
パレータ(22)の外側に装着された一対の垂直偏向コイ
ル(25)とを有する。この偏向装置(21)の一対の水平
偏向コイル(23)は、前記電子銃構体(20)から放出さ
れた3電子ビームを水平方向(X軸方向)に偏向する主
としてピンクッション形の偏向磁界を形成し、一対の垂
直偏向コイル(25)は、3電子ビームをその配列方向と
直交する垂直方向(Y軸方向)に偏向する主としてバレ
ル型の偏向磁界を形成する。なお、ここでいう主として
ピンクッション形の偏向磁界および主としてバレル形の
偏向磁界とは、それぞれそれらが総合的にピンクッショ
ン形偏向磁界およびバレル型偏向磁界であることを意味
する。
さらに、この例のカラー受像管には、第2図に示すよ
うに、前記偏向装置(21)の電子銃構体側端部(27)
に、偏向装置(21)の中心軸(Z軸)(一般的にはカラ
ー受像管に装着した場合、その管軸と一致する)に対し
て軸対称かつ上下に一対の永久磁石(28a),(28b)が
取付けられている。この永久磁石(28a),(28b)は、
第3図に示すように、立方状の酸化物磁石であり、その
両端磁極間の間隔(長さ)Sm=6mm,厚みHm=3mm,幅Dm=
3.5mm程度の大きさに形成され、磁極中央部の表面磁束
密度を約1500Gauss/cm2として、上下永久磁石(28a),
(28b)で極性が逆向きになるように配置されている。
また、この例のカラー受像管の電子銃構体(20)は、
第4図に示すように、水平方向に一列配置された3個独
立の陰極(30)およびこの陰極(30)からの電子放出を
制御する第1、第2グリッド(31),(32)からなる電
子ビーム形成部と、この電子ビーム形成部から放出され
る3電子ビーム(B),(G),(R)を加速集束する
第3乃至第6グリッド(33)〜(36)からなる電子レン
ズ部とを有し、その第6グリッド(36)にコンバーゼン
スカップ(37)が取付けられている。なお、(38)は陰
極(30)を加熱するヒーターである。この電子銃構体
(20)の第1、第2、第4グリッド(31),(32),
(34)は、3個の陰極(30)に対応する3個の電子ビー
ム通過孔が形成された一体構造の板状電極、また第3、
第5、第6グリッド(33),(35),(36)は、同じく
3個の電子ビーム通過孔が形成された一体構造の突状電
極からなる。特に電子レンズ部を構成する各グリッド
(33)〜(36)の電子ビーム通過孔は、第5図に第5、
第6グリッド(35),(36)について示すように、前記
一対の永久磁石の配置に対応してセンタービーム通過孔
(39a),(39b)のみならず一対のサイドビーム通過孔
(40a),(40b),(40c),(50d)も同軸となってお
り、そのサイドビーム通過孔の間隔すなわち主レンズ部
を通る一対のサイドビームの配列方向間隔Sgは、前記大
きさの永久磁石(Sm=6mm)に対して約6.6mmとなってい
る。さらに、バーゼンスカップ(39)の底部のサイドビ
ーム通過孔のまわりには、偏向装置の後部漏洩磁界と結
合する磁性体(41a),(41b)からなるコマ収差を補正
する磁界制御素子が設けられている。
ところで、前記のように偏向装置(21)の電位銃構体
側端部(27)の上下に両端部を磁極とする一対の永久磁
石(28a),(28b)を極性が逆向きになるように配置す
ると、つぎの作用効果がある。
磁極間の間隔が一対のサイドビームの配列方向間隔
り小さくかつ磁性逆向き配置された永久磁石(28a),
(28b)は、第6図に示すように、垂直偏向コイルのバ
レル形垂直偏向磁界(42)に対応した、3電子ビーム
(B),(G),(R)の通過領域に強いピンクッショ
ン形磁界(43)を形成する。しがって、このピンクッシ
ョン形磁界(43)を通って蛍光体スクリーンに到達する
3電子ビーム(B),(G),(R)のスポットは、バ
レル形垂直偏向磁界(42)から受けるローレンツ力とは
逆に垂直方向を長軸とする楕円形に歪むローレンツ力を
受け、前記バレル形垂直辺磁界(42)に基づくビームス
ポットの水平方向を長軸とする楕円形化および一対のサ
イドビームのスポットが傾く現象を補正する。
この一対の永久磁石(28a),(28b)によるビームス
ポットの補正効果は、前記実公昭57−45748号公報に開
示されているように、偏向装置の電子銃構体側に垂直偏
向コイルに流れる偏向電流に同期した電流を流す補助コ
イルを付加するものにくらべて、補正手段が簡単かつ小
形となり、低コストで構成でき量産性に富む。
また、補助コイルの場合は、垂直偏向コイルに流れる
偏向電流によって磁界が変化するため、補助コイルによ
り画面の垂直軸端近傍のビームスポット形状を適正に補
正しようとすると、垂直軸の中間部では磁界が弱くなり
すぎ、十分にビームスポット形状を補正することができ
なくなる。逆に、垂直軸中暗部におけるビームスポット
形状を適正に補正しようとすると、かなり強い磁界が必
要となる。この場合、その強い磁界のために垂直軸端近
傍のビームスポット形状は過補正となり劣化するばかり
でなく、コンバーゼンス特性などにも悪影響を与えるよ
うになる。つまり、補助コイルでは、画面全体のビーム
スポットを適正に補正することがいちじるしく難しい
が、一対の永久磁石(28a),(28b)は、定常的に磁界
を発生するため、画面の垂直軸端近傍のビームスポット
を最適に補正すれば、同時に中間部のビームスポットも
十分に補正でき、画面全体のビームスポット形状を良好
にするこができる。
このカラー受像管は、コンバーゼンスカップ(37)
は底部に設けた磁界補正素子により、偏向装置の偏向電
流に応じた補正が可能であり、画面周辺部のコンバーゼ
ンスすなわちコマ収差を補正して画面全体にわたり良好
なコンバーゼンスが得られる。特に画面サイズの大きい
大型カラー受像管では、画面中央部から周辺部にかけ
て、フォーカスやコンバーゼンスの一様性が求められた
ため、画面中央部と周辺部との調整が難しい補助コイル
でははなはだ不利であるが、この例の永久磁石(28
a),(28b)では、これを有利におこなうことができ
る。
一対の永久磁石(28a),(28b)による強いピンク
ッション形磁界(43)は、第7図に矢印(44),(45)
で示すように、一対のサイドビーム(B),(R)にそ
れらをセンタービーム(G)方向に動かすローレンツ力
を及ぼす。したがって、この永久磁石(28a),(28b)
の磁化の強さを適当に設定することにより、3電子ビー
ム(B),(G),(R)を蛍光体スクリーンの中心上
の一点に集中させる静的集中機能をもたせることができ
る。
この3電子ビーム(B),(G),(R)の静的集中
は、従来電子銃構体では、第8図に示すように、主レン
ズを構成する2個の対向グリッド(35a),(36a)につ
いて、一方のグリッド(35a)のサイドビーム通過孔に
対して他方のグリッド(36a)のサイドビーム通過孔を
外側に、すなわちセンタービーム通過孔から遠ざかる方
向に偏心させて、対向グリッド(35a),(36a)間に形
成される静電レンズ(46)を非対称とするか、あるいは
第9図に示すように、サイドビーム(B),(R)に対
して2個の対向グリッド(34a),(35b)間に形成され
る静電レンズ(46)を傾斜させる構造にして、3電子ビ
ーム(B),(G),(R)を蛍光体スクリーン上の一
点に集中させるようにしている。そのため、このような
従来の静コンバーゼンス方式は、形状の異なる2種類の
電極を必要としている。
しかし、前記のように一対の永久磁石(28a),(28
b)を設けると、この永久磁石(28a),(28b)のもつ
電子ビーム集中機能により、特に電子銃構体に静コンバ
ーゼンス機能をもたせる必要はなく、第4図および第5
図に示したように主レンズを構成する各グリッド(33)
〜(36)のサイドビーム通過孔を同軸に形成して、3電
子ビーム(B),(G),(R)を蛍光体スクリーン上
に集中させない構造と、たとえば3電子ビーム(B),
(G),(R)を平行に放出する構造とすることができ
る。このような電子銃構体は、静電レンズを非対称ある
いは傾斜させる従来の電子銃構体にくらべて、グリッド
を低コストで製作でき、かつ電子銃構体の組立て精度を
高めることができる。
なお、この例の一対の永久磁石(28a),(28b)は、
その大きさ、配置、強度などの適宜選択することによ
り、電子銃構体から互いに平行な状態で放出される3電
子ビームに限らず、蛍光体スクリーンに向かって傾いた
状態で放出される場合にも適用できる。
一対の永久磁石(28a),(28b)により形成される
強いピンクッション形磁界(43)は、第10図に矢印(4
7),(48)で示すように、画面中心部においても電子
ビームのスポットを垂直方向に長軸とする楕円形に歪ま
せるローレンツ力を及ぼす。
従来の電子銃構体には、偏向装置のバレル形垂直偏向
磁界により画面周辺部でビームスポットが水平方向を長
軸とする横長の楕円形に歪むのを補正するため、画面中
心部でのビームスポットを水著方向を長軸とする楕円形
になるようにしたものがある。これは、一般には電子銃
構体を垂直方向と水平方向とで集束強度の異なる非回転
対称レンズを構成する構造にすることによりおこなわれ
るが、この非回転対称レンズを構成する電極は、通常の
電極にくらべて構造が複雑で高い加工精度が要求され、
電子銃構体がコスト高となる。
しかし、永久磁石(28a),(28b)による画面中心部
でのビームスポット形状は、それ自体非回転対称レンズ
機能を備えることを意味し、従来のように電子銃構体に
非回転対称レンズ機能をもたせる必要がなく、したがっ
て、電子銃構体のすべての電極を回転対称レンズを構成
する単純な電極で形成することができ、電子銃構体を低
コスト化し、かつその信頼性を高めることができる。
補助コイルは、その構造上、所要の磁界を形成する
ように形状、大きさなどを任意に変えることが難しく、
全体に大形化しやすい。しかし、永久磁石(28a),(2
8b)は、磁極間隔、磁界強度、形状などを容易に変化さ
せることでき、かつ全体を小形に構成することができ
る。また、配置位置も補助コイルにくらべて自由度が大
きく、たとえば偏向装置の電子銃構体側端部とコアとの
間に配置することも可能であり、実際にはこの位置に配
置することによりきわめて良好な補正効果が得られる。
実施例2 この例のカラー受像管は、実施例1のカラー受像管と
同様のセルフセンバーゼンス方式インライン型カラー受
像管であるが、第11図に示すように、特に偏向装置(2
1)の電子銃構体側端部(27)に偏向装置(21)の中心
軸に対して軸対称かつ極性が逆向きなるように上下左右
の各一対の永久磁石(28a),(28b),(50a),(50
b)を配置したものである。これら永久磁石(28a),
(28b),(50a),(50b)は、実施例1の永久磁石と
同様に立方状の酸化物磁石であるが、上下に配置される
永久磁石(28a),(28b)の磁極中央部の表面磁束密度
が1500Gauss/cm2であるのに対し、左右に配置される永
久磁石(50a),(50b)の磁極中央部の表面磁束密度
は、1300Gauss/cm2とそれよりも少なく設定されてい
る。
ところで、このように偏向装置(21)の電子銃構体性
側端部(27)の上下左右にそれぞれ一対の永久磁石(28
a),(28b),(50a),(50b)を配置すると、つぎの
作用効果がある。
すなわち、上下に配置された一対の永久磁石(28
a),(28b)は、前記実施例1と同様の作用効果を奏す
る。つまり、この一対の永久磁石(28a),(28b)は、
垂直偏向コイル(25)のバレル形垂直偏向磁界に対応し
て強いピンクッション形磁界を形成し、バレル形垂直偏
向磁界から受けるローレンツ力とは逆に、電子ビームの
スポットを垂直方向を長軸とする楕円形に歪ませるロー
レンツ力を及ぼし、垂直偏向磁界に基づくビームスポッ
トの水平方向を長軸とする楕円化および一対のサイドビ
ームのスポットの傾く現象を補正する。
一方、左右の配置された一対の永久磁石(50a),(5
0b)は、第12図に示すように、ピンクッション形水平偏
向磁界(51)と同方向のピンクッション形磁界(52)を
形成する。同時に各永久磁石(28a),(28b),(50
a),(50b)は磁極が逆向きになるように配置されてい
るため、第13図に示すように、一対の永久磁石(50
a),(50b)は、それぞれ隣接永久磁石(28a),(28
b)の磁極との間にも磁界(53)を形成する。この磁界
(53)は、バレル形垂直偏向磁界により一対のサイドビ
ーム(B),(R)にそのスポットが傾く方向とは逆の
ローレンツ力を与え、バレル形垂直偏向磁界に基づく一
対のサイドビーム(B),(R)のスポットの傾きを一
層効果的に補正する。
このサイドビーム(B),(R)に対する磁界(53)
の作用を効果的にするためには、上下一対の永久磁石
(28a),(28b)の磁極間の間隔Smを前記一対のサイド
ビームの列方向間隔Sgよりも小さくした方がよい。しか
し、前述のようにこの上下の永久磁石(28a),(28b)
の形成するピンクッション形磁界(43)は、一対のサイ
ドビーム(B),(R)をセンタービーム(G)に近づ
ける作用をするが、左右の永久磁石(50a),(50b)の
形成するピンクッション形磁界(52)は、一対のサイド
ビーム(B),(R)をセンタービーム(G)から遠ざ
ける作用をするため、前記実施例1のカラー受像管のよ
うに平行ビームを放出する電子銃孔体とは組合わせにく
く、一対のサイドビームに蛍光体スクリーンの中心に向
かう傾きをつける電子銃構体と組合わせるのがよい。
また、コマ収差についても実施例1のカラー受像管と
同様に電子銃構体に設けられた磁界制御素子により、画
面周辺部のコンバーセンスを補正してコマ収差のないカ
ラー受像管とすることができる。
さらに、この例のカラー受像管も各永久磁石(28
a),(28b),(50a),(50b)の磁極間の間隔、磁化
強度、形状などを変化させることにより、容易に所要の
磁界を形成することができ、かつ全体を小形に構成する
ことができる。また、その配置位置も自由度が大きく、
たとえば偏向装置の電子銃構体側端部とコアとの間に配
置してきわめて良好な補正効果が得られる。
実施例3 前記実施例1,2では、偏向装置の電子銃構体側端部の
上下または上下左右に一対の永久磁石を配置したが、こ
の永久磁石は、偏向装置に対して電子銃構体側の電子ビ
ームの通過領域にあればよく、偏向装置から話して独立
に設けてもよい。
第14図は、電子銃構体(20)を、水平方向に一列配置
された3個独立の陰極(30)およびこの陰極(30)から
の電子放出を制御する第1、第2グリッド(31),(3
2)からなる電子ビーム形成部と、この電子ビーム形成
部を介して放出される3電子ビームを加速集束する第
3、第4グリッド(33),(34)からなる電子レンズ部
からなるバイポテンシャル型電子銃構体であり、その電
子レンズ部を構成する第4グリッド(34)に取付けられ
たコンバーゼンスカップ(37)の底部のサイドビーム通
過孔のまわりに磁性体(41a),(41b)からなる磁界制
御素子を設けるとともに、このコンバーゼンスカップ
(37)の内側面に、電子銃孔体(20)の中心軸(55)に
対して軸対称かつ極性が逆向きになるように一対の永久
磁石(28a),(28b)を上下に配置したものであり、各
永久磁石(28a),(28b)の磁極間の間隔は、電子レン
ズ部を通過する一対のサイドビームの配列方向間隔より
小さい。この永久磁石(28a),(28b)の構成および配
置は、前記実施例1の永久磁石の配置に対応する。
また、第15図は、同一構造の電子銃構体(20)につい
て、そのコンバーゼンスカップ(37)の底部に磁性体
(41a),(41b)からなる磁界制御素子を設けるととも
に、コンバーゼンスカップ(37)の内側面に、電子銃構
体(20)の中心軸(55)に対して軸対称かつ極性が逆向
きになうように一対の永久磁石(28a),(28b),(50
a),(50b)を上下左右にしたものである。この場合、
上下に配置される永久磁石(28a),(28b)の磁極間の
間隔は、電子レンズ部を通過する一対のサイドビームの
配列方向間隔より小さい。またこの永久磁石(28a),
(28b)の表面磁束密度は左右に配置される永久磁石(5
0a),(50b)の表面磁束密度よりも大きく、この左右
に配置される永久磁石(50a),(50)により形成され
る磁界強度よりも強いピンクッション形磁界を形成する
構成となっている。これら永久磁石(28a),(28b),
(50a),(50b)の構成および配置は、前記実施例2の
永久磁石の配置に対応する。
このように電子銃構体(20)に永久磁石(28a),(2
8b)あるいは永久磁石(28a),(28b),(50a),(5
0b)を配置しても、それぞれ対応する前記実施例1,2と
同様の効果を奏するカラー受像管とすることができる。
なお、前記実施例3では、コンバーゼンスカップの内
側の上下あるいは上下左右に一対の永久磁石を配置した
が、この永久磁石は、たとえば電子銃構体の主レンズ部
を構成するグリッドに配置することもできる。しかしこ
の場合、永久磁石の形成するピンクッション形磁界が電
子銃構体の主レンズに作用すると、サイドビームが主レ
ンズの中心を通らないことに起因するコマ収差が発生す
るので、永久磁石のピンクッション形磁界が電子レンズ
部に及ばない位置に配置することが望まれる。
なお、この発明は、前記各実施例に示した電子銃構体
に限定されるものではなく、その他各種電子銃構体を備
えるカラー受像管に適用可能であり、特に電子銃構体に
永久磁石を配置する場合も同様である。また、磁界制御
電子についても、前記各実施例のコマ収差補正素子に限
定されるものでなく、カラー受像管および偏向装置の大
きさやシステムにより、種々の形状に選択できるもので
ある。
[発明の効果] 同一平面上を通る一列配置の3電子ビームをその配列
方向およびその配列方向と直交する方向に偏向する偏向
磁界を形成する偏向装置の電子銃構体側端部または電子
銃構体の主レンズ部に対して傾向体側に位置する電極近
傍に、ピンクッション形磁界を形成する上下あるいは上
下左右に一対の永久磁石を配置すると、この永久磁石が
形成するピンクッション形磁界により、偏向装置の磁界
が電子ビームに及ぼす偏向収差を補正し、かつ画面周辺
部におけるフォーカス特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第15図はこの発明の実施例の説明図で、第1
図はその第1の実施例であるセルフコンバーゼンス方式
インライン型カラー受像管の構成図、第2図はその偏向
装置の電子銃構体側端部における上下一対の永久磁石の
配置を示す斜視図、第3図はその永久磁石の形状を示す
斜視図、第4図(a)および(b)はそれぞれ前記カラ
ー受像管の電子銃構体の構成を示す図およびその磁界制
御素子の配置を示す図、第5図はその電子銃孔体の電子
レンズ部の構成を示す図、第6図は上下一対の永久磁石
の形成するピンクッション形磁界が電子ビームのスポッ
トに及ぼす作用を説明するための図、第7図は同じく上
下一対の永久磁石の形成するピンクッション形磁界の静
的集中作用を説明するための図、第8図および第9図は
それぞれ上下一対の永久磁石の静的集中作用と比較のた
めに示した従来の電子銃構体の静的集中をとるための電
子レンズ部の構成を示す図、第10図は上下一対の永久磁
石の形成するピンクッション形磁界の非回転対称レンズ
機能を説明するための図、第11図は第2図の実施例の要
部構成である偏向装置の電子銃構体側端部における上下
左右各一対の永久磁石の配置を示す斜視図、第12図はそ
の左右一対の永久磁石の形成するピンクッション形磁界
を説明するための図、第13図は上下左右各一対の永久磁
石の形成するピンクッション形磁界を説明するための
図、第14図(a)および(b)はそれぞれ第3の実施例
の要部構成である上下一対の永久磁石の配置された電子
銃構体の構成を示す断面図および上下各一対の永久磁石
と磁界制御素子との配置を示す図、第15図(a)および
(b)はそれぞれ上下左右に一対の永久磁石の配置され
た電子銃構体の構成を示す断面図および上下左右各一対
の永久磁石と磁界制御素子との配置を示す図、第16図は
従来のセルフコンバーゼンス方式インライン型カラー受
像管の構成図、第17図はそのカラー受像管に装着される
偏向装置の構成を示す斜視図、第18図は偏向装置の斉一
磁界により偏向された電子ビームのスポット形状の説明
図、第19図は偏向装置の非斉一磁界により偏向された電
子ビームのスポット形状の説明図、第20図(a)および
(b)はそれぞれ電子ビームに対するピンクッション形
水平偏向磁界およびバレル形垂直偏向磁界の作用を説明
するための図である。 5……蛍光面、20……電子銃構体 21……偏向装置、23……水平偏向コイル 24……コア、25……垂直偏向コイル 27……偏向装置の電子銃構体側端部 28a,28b……上下一対の永久磁石 31……第1グリッド、32……第2グリッド 33……第3グリッド、34……第4グリッド、 35……第5グリッド、35……第6グリッド、 37……コンバーゼンスカップ 39a,39b……センタービーム通過孔 40a〜40d……サイドビーム通過孔 41a,41b……磁性体 42……バレル形垂直偏向磁界 43……上下一対の永久磁石が形成するピンクッション形
磁界 50a,50b……左右一対の永久磁石 51……ピンクッション形水平偏向磁界 52……左右一対の永久磁石が形成するピンクッション形
磁界 53……隣接永久磁石との間に形成される磁界 B,R……一対のサイドビーム G……センタービーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−33800(JP,A) 実開 昭50−85119(JP,U) 特公 昭51−26208(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/76

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センタービームおよび一対のサイドビーム
    からなる3電子ビームを形成する電子ビーム形成部およ
    び3電子ビームを集束する電子レンズ部を有し、同一平
    面上を通る一列配置の3電子ビームを放出するインライ
    ン型電子銃構体と、前記3電子ビームをその配列方向に
    偏向する主としてピンクッション形偏向磁界を形成する
    第1偏向コイルおよび前記3電子ビームをその配列方向
    と直交する方向に偏向する主としてバレル形偏向磁界を
    形成する第2偏向コイルを備える偏向装置と、前記3電
    子ビームの配列方向と直交する方向に配置され、前記第
    2偏向コイルの形成する偏向磁界に対応して前記偏向装
    置と前記電子銃構体の電子レンズ部との間の前記3電子
    ビームの経路上に前記第2偏向コイルの形成する偏向磁
    界による偏向収差を補償しかつ前記3電子ビームの静的
    集中をおこなうピンクッション形磁界を発生するように
    磁極間の間隔が前記一対のサイドビームの配列方向間隔
    よりも小さい一対の永久磁石とを有することを特徴とす
    るカラー受像管。
  2. 【請求項2】センタービームおよび一対のサイドビーム
    からなる3電子ビームを形成する電子ビーム形成部およ
    び3電子ビームを集束する電子レンズ部を有し、同一平
    面上を通る一列配置の3電子ビームを放出するインライ
    ン型電子銃構体と、前記3電子ビームをその配列方向に
    偏向する主としてピンクッション形偏向磁界を形成する
    第1偏向コイルおよび前記第3電子ビームをその配列方
    向と直交する方向に偏向する主としてバレル形偏向磁界
    を形成する第2偏向コイルを備える偏向装置と、前記第
    2偏向コイルの形成する偏向磁界に対応して前記偏向装
    置と前記電子銃構体の電子レンズ部との間の前記3電子
    ビームの経路上に前記偏向装置の中心軸に対して軸対称
    で極性を逆向きにして前記3電子ビームの配列方向の同
    方向および前記3電子ビームの配列方向と直交する方向
    にそれぞれ配置され、前記第2偏向コイルの形成する偏
    向磁界による偏向収差を補償するピンクッション形磁界
    を発生するように磁極間の間隔が前記一対のサイドビー
    ムの配列方向間隔よりも小さい各一対の永久磁石とを有
    することを特徴とするカラー受像管。
  3. 【請求項3】偏向装置の後部漏洩磁界と結合する磁性体
    からなるコマ収差変性手段を有することを特徴とする請
    求項1または2記載のカラー受像管。
  4. 【請求項4】インライン型電子銃構体から放出される3
    電子ビームを蛍光体スクリーン上に偏向走査し、映像を
    再生するカラー受像管に装着され、前記3電子ビームを
    その配列方向に偏向する主としてピンクッション形偏向
    磁界を形成する第1偏向コイルと、前記3電子ビームを
    その配列方向と直交する方向に偏向する主としてバレル
    形偏向磁界を形成する第2偏向コイルを備える偏向装置
    において、前記3電子ビームの配列方向と直交する方向
    に配置され、前記第2偏向コイルの形成する偏向磁界に
    対応して前記電子銃構体側の3電子ビームの経路上に前
    記第2偏向コイルの形成する偏向磁界による偏向収差を
    補償しかつ前記3電子ビームの静的集中をおこなうピン
    クッション形磁界を発生するように磁極間の間隔が前記
    一対のサイドビームの配列方向間隔よりも小さい一対の
    永久磁石を有す有することを特徴とする偏向装置。
  5. 【請求項5】インライン型電子銃構体から放出される3
    電子ビームを蛍光体スクリーン上に偏向走査し、映像を
    再生するカラー受像管に装着され、前記3電子ビームを
    その配列方向に偏向する主としてピンクッション形偏向
    磁界を形成する第1偏向コイルと、前記3電子ビームを
    その配列方向と直交する方向に偏向する主としてバレル
    形偏向磁界を形成する第2偏向コイルを備える偏向装置
    において、前記第2偏向コイルの形成する偏向磁界に対
    応して前記電子銃構体側の3電子ビームの経路上に偏向
    装置の中心軸に対して軸対称で極性を逆向きにして前記
    3電子ビームの配列方向と同方向および前記3電子ビー
    ムの配列方向と直交する方向にそれぞれ配置され、前記
    第2偏向コイルの形成する偏向磁界による偏向収差を補
    償するピンクッション形磁界を発生するように磁極間の
    間隔が前記一対のサイドビームの配列方向間隔よりも小
    さい各一対の永久磁石を有す有することを特徴とする偏
    向装置。
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