JP2551060Y2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents
偏向ヨーク装置Info
- Publication number
- JP2551060Y2 JP2551060Y2 JP1990084696U JP8469690U JP2551060Y2 JP 2551060 Y2 JP2551060 Y2 JP 2551060Y2 JP 1990084696 U JP1990084696 U JP 1990084696U JP 8469690 U JP8469690 U JP 8469690U JP 2551060 Y2 JP2551060 Y2 JP 2551060Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection yoke
- deflection
- picture tube
- magnetic field
- quadrupole magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、カラーテレビジョン受像機に使用される
偏向ヨーク装置に関する。
偏向ヨーク装置に関する。
(従来の技術) 現在カラーテレビジョン受像機に使用されている偏向
ヨーク装置を製造する場合、各個別部品の性能ばらつ
き、組立てばらつき、及び装着する陰極線管の特性のば
らつきの影響で、種々のミスコンバージェンスが発生す
る。
ヨーク装置を製造する場合、各個別部品の性能ばらつ
き、組立てばらつき、及び装着する陰極線管の特性のば
らつきの影響で、種々のミスコンバージェンスが発生す
る。
例えば第7図に示すようにx軸上垂直方向のアンバラ
ンス(以下Xvと呼ぶ)が生じることがある。白丸を結ぶ
ラインはR(赤)のビーム走査、X印を結ぶラインはB
(青)のビーム走査位置を示している。このようなXvを
修正する方法として、上下一対の鞍形水平偏向コイルに
流れる電流を変化させる差動コイルを使用する方法があ
る。即ち、第8図に示すように、一対の鞍形水平偏向コ
イル1、2に流れる電流i1、i2は、差動コイル3、4に
より調整される。第8図は水平偏向コイルによる回路を
示しており、端子5、6間に水平偏向電流が供給され
る。
ンス(以下Xvと呼ぶ)が生じることがある。白丸を結ぶ
ラインはR(赤)のビーム走査、X印を結ぶラインはB
(青)のビーム走査位置を示している。このようなXvを
修正する方法として、上下一対の鞍形水平偏向コイルに
流れる電流を変化させる差動コイルを使用する方法があ
る。即ち、第8図に示すように、一対の鞍形水平偏向コ
イル1、2に流れる電流i1、i2は、差動コイル3、4に
より調整される。第8図は水平偏向コイルによる回路を
示しており、端子5、6間に水平偏向電流が供給され
る。
上記の差動コイル3、4は、第9図に示すようにボビ
ン10に巻回されており、ボビン10の内部にはねじ状のフ
ェライトコア11が挿入されている。そして差動コイル
3、4の電流バランスを調整するには、フェライトコア
11の位置を調整している。
ン10に巻回されており、ボビン10の内部にはねじ状のフ
ェライトコア11が挿入されている。そして差動コイル
3、4の電流バランスを調整するには、フェライトコア
11の位置を調整している。
フェライトコア11により、電流i1、i2のバランスを調
整し、Xvを無くすことができる。
整し、Xvを無くすことができる。
しかしこのような補正が可能となるには、一定の条件
が必要である。即ち、第7図のアンバランスΔが左右同
等であるときである。アンバランスが不均衡であった場
合は、フェライトコア11を調整しても、左右同等のアン
バランスを生じてしまう。そして、上記の方法ではこの
ようなミスコバジェンスを補正することが出来ない。
が必要である。即ち、第7図のアンバランスΔが左右同
等であるときである。アンバランスが不均衡であった場
合は、フェライトコア11を調整しても、左右同等のアン
バランスを生じてしまう。そして、上記の方法ではこの
ようなミスコバジェンスを補正することが出来ない。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来の補正手段によると、Xvのアンバランス
は左右同等のときのみ補正可能であり、これ以外の場合
ミスコンバージェンスが残ってしまう。
は左右同等のときのみ補正可能であり、これ以外の場合
ミスコンバージェンスが残ってしまう。
そこでこの考案は、ミスコンバージェンスを完全に補
正可能な垂直偏向ヨーク装置を提供することを目的とす
る。
正可能な垂直偏向ヨーク装置を提供することを目的とす
る。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この考案は、リング状の板を偏向ヨークの受像管ネッ
ク側に装着された4極マグネットに近接して周方向に回
転可した非磁性体リング部材を設け、このリング部材の
対称的位置に3電子ビームのうち左右のビーム外側に配
置されるようにして一対の磁性体でなる補正片を取付け
る。そして、4極マグネットが形成する磁界に補正片に
よる磁界を作用させ、且つ前記リング部材の回転量を調
整して電子ビームの縦方向のコンバージェンスを補正さ
れるようにした。
ク側に装着された4極マグネットに近接して周方向に回
転可した非磁性体リング部材を設け、このリング部材の
対称的位置に3電子ビームのうち左右のビーム外側に配
置されるようにして一対の磁性体でなる補正片を取付け
る。そして、4極マグネットが形成する磁界に補正片に
よる磁界を作用させ、且つ前記リング部材の回転量を調
整して電子ビームの縦方向のコンバージェンスを補正さ
れるようにした。
(作用) この様に構成することにより、ネック部の周囲でリン
グ状部材を回転させ、その回転量を調整することによっ
て周方向に移動される補正片の影響で、軸上のマグネッ
トの磁界が変化され、ミスコンバージェンス補正が可能
とされるようになる。
グ状部材を回転させ、その回転量を調整することによっ
て周方向に移動される補正片の影響で、軸上のマグネッ
トの磁界が変化され、ミスコンバージェンス補正が可能
とされるようになる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの考案の要部の構成を示している。非磁性
体のリング状の板11は、半円部11Aと11Bからなり、各半
円部11A、11Bには外周方向に突出したつまみ部A,Bが一
体に形成されている。半円部11Aと11Bの突き合わせ部
は、同図(b)に示すように凹凸部12、13により一体化
できるようになっている。次に各つまみ部A,Bの近傍に
は、同図(c)に示すように磁性体による補正片14を装
着できる。補正片14の取り付け方法としては各種の実施
例が可能である。
体のリング状の板11は、半円部11Aと11Bからなり、各半
円部11A、11Bには外周方向に突出したつまみ部A,Bが一
体に形成されている。半円部11Aと11Bの突き合わせ部
は、同図(b)に示すように凹凸部12、13により一体化
できるようになっている。次に各つまみ部A,Bの近傍に
は、同図(c)に示すように磁性体による補正片14を装
着できる。補正片14の取り付け方法としては各種の実施
例が可能である。
第2図は、上記の板11が配置される受像管のネック部
付近の構造を示す説明図である。
付近の構造を示す説明図である。
この受像管には、鞍形水平偏向コイル31とトロイダル
垂直偏向コイル32を有した偏向装置がそのネック部近傍
の周囲に取り付けられている(同図(a))。そして、
水平偏向コイル31のネック側ベンド部付近の周囲には、
電子ビームスポットを改良すること及びフォーカスを改
善することを目的とした4個で構成される4極マグネッ
ト20が配設されている。そしてこのマグネット20と水平
偏向コイル31のネック側ベント部の間に、上述したリン
グ状の板11が管と同軸的に配置されている。
垂直偏向コイル32を有した偏向装置がそのネック部近傍
の周囲に取り付けられている(同図(a))。そして、
水平偏向コイル31のネック側ベンド部付近の周囲には、
電子ビームスポットを改良すること及びフォーカスを改
善することを目的とした4個で構成される4極マグネッ
ト20が配設されている。そしてこのマグネット20と水平
偏向コイル31のネック側ベント部の間に、上述したリン
グ状の板11が管と同軸的に配置されている。
第3図(a)に示すB1、B2、B3はそれぞれマグネット
20により発生している磁界である。
20により発生している磁界である。
今、Xvが零、つまりx軸上垂直方向のアンバランスが
零であるものし、コンバージェンス補正について説明す
る。
零であるものし、コンバージェンス補正について説明す
る。
第3図(b)に示すように板11をx°回転させると、
第4図に示すようにマグネット20の磁界に加えて、補正
片14とマグネット20との間に磁界B2′が生じる。この磁
界B2′のx軸上での傾きはベクトル(矢印)で示すよう
になる。
第4図に示すようにマグネット20の磁界に加えて、補正
片14とマグネット20との間に磁界B2′が生じる。この磁
界B2′のx軸上での傾きはベクトル(矢印)で示すよう
になる。
電子ビームは、磁界に対して垂直に進む性質があるか
ら、第3図(b)に示すように右側では特に赤のビーム
が図示矢印Fの回転する方向へ変位を受ける。反対に左
側では、青のビームが図示矢印Fの方向の回転する方向
へ変位を受けることになる。
ら、第3図(b)に示すように右側では特に赤のビーム
が図示矢印Fの回転する方向へ変位を受ける。反対に左
側では、青のビームが図示矢印Fの方向の回転する方向
へ変位を受けることになる。
よってXvは、第5図(a)に示すようになる。
ここで、ピュリティーコンバージェンスマグネット
(PCM)によりセンター調整(画面中心でコンバージェ
ンスを合わせる)を行ったときのセンターと、x軸上の
測定点でのXvのシフト量について説明する。
(PCM)によりセンター調整(画面中心でコンバージェ
ンスを合わせる)を行ったときのセンターと、x軸上の
測定点でのXvのシフト量について説明する。
センターとX軸上測定点でのXvのシフト量は、1:1で
はなく、例えば東芝製30vFS Tubeによると、その比率
は約1:0.5である。よって、第5図(a)のようなパタ
ーンのときにセンター調整を行うと、同図(b)のよう
になり、青のラインが少し左右で上がった状態が残るパ
ターンとなる。この残量Aは、補正片により修正でき、
ミスコンバージェンスを無くすことにつながる。つま
り、もともと上記説明の初期状態は、Xvが零であること
を条件とし、第5図(b)のパターンが形成されたもの
であるから、もともとミスコンバージェンスがあれば第
5図(b)のパターンでミスコンバージェンスを補正で
きることになる。
はなく、例えば東芝製30vFS Tubeによると、その比率
は約1:0.5である。よって、第5図(a)のようなパタ
ーンのときにセンター調整を行うと、同図(b)のよう
になり、青のラインが少し左右で上がった状態が残るパ
ターンとなる。この残量Aは、補正片により修正でき、
ミスコンバージェンスを無くすことにつながる。つま
り、もともと上記説明の初期状態は、Xvが零であること
を条件とし、第5図(b)のパターンが形成されたもの
であるから、もともとミスコンバージェンスがあれば第
5図(b)のパターンでミスコンバージェンスを補正で
きることになる。
Xvのミスコンバージェンス量が赤の上りでAだけある
場合には、上述した補正片の位置調整によりミスコンバ
ージェンス量を零とすることができる。
場合には、上述した補正片の位置調整によりミスコンバ
ージェンス量を零とすることができる。
実際に東芝製30vFS Tubeと、30vFS用の偏向ヨークと
の組み合わせでの測定結果を第6図に示している。
の組み合わせでの測定結果を第6図に示している。
測定に使用した偏向ヨーク装置は、もともとの特性と
してXvが0.2の赤上りであった。この偏向ヨーク装置に
この考案を適用した結果、センターと周辺のシフト量の
差によって0.2の青上りの補正がかかり、結局Xvは零と
なった。
してXvが0.2の赤上りであった。この偏向ヨーク装置に
この考案を適用した結果、センターと周辺のシフト量の
差によって0.2の青上りの補正がかかり、結局Xvは零と
なった。
なお補正量の大小の関係は、補正片の材質や、大き
さ、厚み等により変化するので回転量だけが調整要件と
なるものではない。そして、ミスコンバージェンスの状
態によっては、左右の補正片の大きさ、厚み等を変えて
完全にミスコンバージェンスを補正することができる。
さ、厚み等により変化するので回転量だけが調整要件と
なるものではない。そして、ミスコンバージェンスの状
態によっては、左右の補正片の大きさ、厚み等を変えて
完全にミスコンバージェンスを補正することができる。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案によれば、ミスコンバー
ジェンスを完全に補正可能な装置を簡単な構成で実現で
きる。
ジェンスを完全に補正可能な装置を簡単な構成で実現で
きる。
第1図はこの考案の要部の構成説明図、第2図は第1図
の部品が適用された装置の全体構成を説明するために示
した図、第3図乃至第5図はこの考案の装置の動作を説
明するために示した説明図、第6図は実際にこの考案を
適用した装置のコンバージェンスずれ測定結果を示す
図、第7図はミスコンバージェンスの説明図、第8図は
従来の垂直方向アンバランス補正回路の例を示す図、第
9図は第8図の補正コイルの構造を示す図である。 11……リング状の板、14……補正片、31……鞍形水平偏
向コイル、32……トロイダル垂直偏向コイル、20……マ
グネット。
の部品が適用された装置の全体構成を説明するために示
した図、第3図乃至第5図はこの考案の装置の動作を説
明するために示した説明図、第6図は実際にこの考案を
適用した装置のコンバージェンスずれ測定結果を示す
図、第7図はミスコンバージェンスの説明図、第8図は
従来の垂直方向アンバランス補正回路の例を示す図、第
9図は第8図の補正コイルの構造を示す図である。 11……リング状の板、14……補正片、31……鞍形水平偏
向コイル、32……トロイダル垂直偏向コイル、20……マ
グネット。
Claims (1)
- 【請求項1】整列した3電子ビームを生成する受像管に
取付けられ、鞍形水平偏向コイルとトロイダル垂直偏向
コイルとを有する偏向ヨークと、 この偏向ヨークの受像管ネック側に装着された、前記電
子ビームのスポット改良およびフォーカス改善を目的と
した4極マグネットと、 この4極マグネットに近接して前記受像管のネック部外
周に周方向に回転可能に取付けた非磁性体リング部材
と、 このリング部材の対称的位置に取付けられ、前記3電子
ビームのうち左右のビーム外側に配置されるようにした
一対の磁性体でなる補正片とを具備し、 前記4極マグネットが形成する磁界に前記補正片による
磁界を作用させ、且つ前記リング部材の回転量を調整し
て前記電子ビームの縦方向のコンバージェンスを補正す
ることを特徴とする偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990084696U JP2551060Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 偏向ヨーク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990084696U JP2551060Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 偏向ヨーク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0442037U JPH0442037U (ja) | 1992-04-09 |
JP2551060Y2 true JP2551060Y2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=31633340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990084696U Expired - Lifetime JP2551060Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 偏向ヨーク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551060Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61161947U (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-07 | ||
JP2825265B2 (ja) * | 1988-06-27 | 1998-11-18 | 株式会社東芝 | カラー受像管および偏向装置 |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP1990084696U patent/JP2551060Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0442037U (ja) | 1992-04-09 |
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