JPH076607Y2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents
偏向ヨーク装置Info
- Publication number
- JPH076607Y2 JPH076607Y2 JP6585689U JP6585689U JPH076607Y2 JP H076607 Y2 JPH076607 Y2 JP H076607Y2 JP 6585689 U JP6585689 U JP 6585689U JP 6585689 U JP6585689 U JP 6585689U JP H076607 Y2 JPH076607 Y2 JP H076607Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axis
- correction
- yoke device
- deflection yoke
- magnets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は、例えばカラーテレビジョン受像機及び表示
装置に用いられる偏向ヨーク装置に関する。
装置に用いられる偏向ヨーク装置に関する。
（従来の技術） 一般に、この種の偏向ヨーク装置においては、第４図に
示すようにくら形水平偏向コイル１の外周部にコイルセ
パレータ２が被着され、このコイルセパレータ２の外周
部には図示しないトロイダル形垂直偏向コイルが配設さ
れている。そして、このような偏向ヨーク装置には、そ
のフォーカス改善を目的とした電子ビームスポット歪み
補正用の複数の磁石3a〜3d（第５図参照）がくら形偏向
コイル１のネック側ベンド部に対応するＸ軸及びＹ軸上
の略対称位置に設けられる。これらの磁石3a〜3dは第５
図に示すように、協働して磁界B1，B2を発生して、電子
ビームスポットの歪みを補正して所望のフォーカスに補
正する。
示すようにくら形水平偏向コイル１の外周部にコイルセ
パレータ２が被着され、このコイルセパレータ２の外周
部には図示しないトロイダル形垂直偏向コイルが配設さ
れている。そして、このような偏向ヨーク装置には、そ
のフォーカス改善を目的とした電子ビームスポット歪み
補正用の複数の磁石3a〜3d（第５図参照）がくら形偏向
コイル１のネック側ベンド部に対応するＸ軸及びＹ軸上
の略対称位置に設けられる。これらの磁石3a〜3dは第５
図に示すように、協働して磁界B1，B2を発生して、電子
ビームスポットの歪みを補正して所望のフォーカスに補
正する。
ところで、このような偏向ヨーク装置にあっては、その
各部個品の製作誤差や組み立て誤差等により、コンバー
ジェンスのずれが発生することで、各種のコンバージェ
ンス補正手段が講じられる。このコンバージェンス補正
手段として、例えば第６図に示すようなＸ軸上サイドビ
ームミスコンバージェンス（以下、XHと記す）を補正す
るために、フェライト系の磁性材料で略コ字状に形成し
たXH補正片４がＸ軸上の例えば、磁石3cに対応して配設
される。
各部個品の製作誤差や組み立て誤差等により、コンバー
ジェンスのずれが発生することで、各種のコンバージェ
ンス補正手段が講じられる。このコンバージェンス補正
手段として、例えば第６図に示すようなＸ軸上サイドビ
ームミスコンバージェンス（以下、XHと記す）を補正す
るために、フェライト系の磁性材料で略コ字状に形成し
たXH補正片４がＸ軸上の例えば、磁石3cに対応して配設
される。
しかしながら、上記偏向ヨーク装置では、XH補正片４が
磁石3cの磁界に影響を及ぼし、スクリーン面におけるＹ
軸上の縦方向ミスコンバージェンス（以下、YVと記す）
が、変化するために、さらにYVを補正するための補正手
段を講じなければならないことにより、その調整が非常
に面倒であるという問題を有していた。第７図に示すよ
うに、磁石3cに対向させてXH補正片が配設すると、この
XH補正片４により磁界が変化されて第８図（ａ）に示す
YVのミスコンバージェンス＝０の状態に補正するのが困
難となり、YVが第８図（ｂ）に示すレッドワイドの状態
に変化される。このYV変化は第９図（ａ）に示すよう
に、F1，F2の磁力を発生しているＸ軸上の磁石3a,3cに
おいて、この磁石3cに対抗配置されたXH補正片４が、対
向配置された磁石3cのＮ極及びＳ極間の磁界B2＝B2′
を、その磁性によりB2＜B2′に変化させることにより、
そのF2を第９図（ｂ）に示すようにF1に比して低下させ
ることによる。
磁石3cの磁界に影響を及ぼし、スクリーン面におけるＹ
軸上の縦方向ミスコンバージェンス（以下、YVと記す）
が、変化するために、さらにYVを補正するための補正手
段を講じなければならないことにより、その調整が非常
に面倒であるという問題を有していた。第７図に示すよ
うに、磁石3cに対向させてXH補正片が配設すると、この
XH補正片４により磁界が変化されて第８図（ａ）に示す
YVのミスコンバージェンス＝０の状態に補正するのが困
難となり、YVが第８図（ｂ）に示すレッドワイドの状態
に変化される。このYV変化は第９図（ａ）に示すよう
に、F1，F2の磁力を発生しているＸ軸上の磁石3a,3cに
おいて、この磁石3cに対抗配置されたXH補正片４が、対
向配置された磁石3cのＮ極及びＳ極間の磁界B2＝B2′
を、その磁性によりB2＜B2′に変化させることにより、
そのF2を第９図（ｂ）に示すようにF1に比して低下させ
ることによる。
なお、XH補正片４をＸ軸上におけるスクリーン面の左側
の磁石3aに対応して設けた場合にも、XH補正片４は磁石
3aの磁界に略同様に作用して、YVを変化させることとな
る。
の磁石3aに対応して設けた場合にも、XH補正片４は磁石
3aの磁界に略同様に作用して、YVを変化させることとな
る。
（考案が解決しようとする課題） 以上のべたように、従来の偏向ヨーク装置はXHの補正を
行うと、YVが変化することにより、そのYVの変化分を補
正しなければならないために、その調整が非常に面倒で
あるという問題を有していた。
行うと、YVが変化することにより、そのYVの変化分を補
正しなければならないために、その調整が非常に面倒で
あるという問題を有していた。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な
構成で、かつ、YVを変化させることなく、XH補正を確実
に行い得るようにして、調整作業の簡略化を図り得るよ
うにした偏向ヨーク装置を提供することを目的とする。
構成で、かつ、YVを変化させることなく、XH補正を確実
に行い得るようにして、調整作業の簡略化を図り得るよ
うにした偏向ヨーク装置を提供することを目的とする。
［考案の構成］ （課題を解決しようとする手段） この考案は、くら形水平偏向コイルの外周部にコイルセ
パレータを介してトロイダル形垂直偏向コイルを組み合
わせ配置してなる偏向ヨーク装置において、前記くら形
水平偏向コイルのネック側ベンド部に対応するＸ軸及び
Ｙ軸上の略対称位置に設けられる電子ビームスポット歪
み補正用の複数の磁石と、前記Ｘ軸上の磁石に対応して
配設され、前記磁石のＮ極及びＳ極に対向される一対の
磁性体を非磁性体で連結したＸ軸上サイドビームミスコ
ンバージェンス補正片とを備えて構成したものである。
パレータを介してトロイダル形垂直偏向コイルを組み合
わせ配置してなる偏向ヨーク装置において、前記くら形
水平偏向コイルのネック側ベンド部に対応するＸ軸及び
Ｙ軸上の略対称位置に設けられる電子ビームスポット歪
み補正用の複数の磁石と、前記Ｘ軸上の磁石に対応して
配設され、前記磁石のＮ極及びＳ極に対向される一対の
磁性体を非磁性体で連結したＸ軸上サイドビームミスコ
ンバージェンス補正片とを備えて構成したものである。
（作用） 上記構成によれば、Ｘ軸上サイドビームミスコンバージ
ェンス補正片は、その磁性体が磁石のＮ極及びＳ極に対
向した状態で、所望の力を発生してビームに付与し、Ｘ
軸上サイドビームミスコンバージェンス補正を行わしめ
る。これにより、磁石は、そのＮ極及びＳ極のみがＸ軸
上サイドビームミスコンバージェンス補正片の磁性体と
対向することとなり、該Ｘ軸上サイドビームミスコンバ
ージェンス補正片の存在とは無関係に、その両端部に発
生する磁界が略同様となる。従って、Ｘ軸上サイドビー
ムミスコンバージェンス補正片を磁石に対応して配設す
るだけで、磁石による電子ビームスポット及びＸ軸上サ
イドビームミスコンバージェンスの双方の補正が実現さ
れる。
ェンス補正片は、その磁性体が磁石のＮ極及びＳ極に対
向した状態で、所望の力を発生してビームに付与し、Ｘ
軸上サイドビームミスコンバージェンス補正を行わしめ
る。これにより、磁石は、そのＮ極及びＳ極のみがＸ軸
上サイドビームミスコンバージェンス補正片の磁性体と
対向することとなり、該Ｘ軸上サイドビームミスコンバ
ージェンス補正片の存在とは無関係に、その両端部に発
生する磁界が略同様となる。従って、Ｘ軸上サイドビー
ムミスコンバージェンス補正片を磁石に対応して配設す
るだけで、磁石による電子ビームスポット及びＸ軸上サ
イドビームミスコンバージェンスの双方の補正が実現さ
れる。
（実施例） 以下、この発明の実施例について、図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
第１図はこの発明の一実施例に係る偏向ヨーク装置の要
部を示すもので、前記第３図と同一部分については、同
一符号を付して、その説明については省略する。
部を示すもので、前記第３図と同一部分については、同
一符号を付して、その説明については省略する。
すなわち、この発明の特徴は、XH補正片10として、くら
形水平偏向コイル１のネック側ベンド部に対応するＸ軸
及びＹ軸上の略対称位置に設けた電子ビームスポット歪
み補正用の磁石3a〜3dのうち例えばＸ軸上の磁石3a,3c
のＮ極及びＳ極に対応される一対の磁性体10a,10bをプ
ラスチック等の非磁性体10cの両端部に接着剤等を用い
て連結させたものを備えたことにある。これにより、XH
補正片10は、その磁性体10a,10bにより所望の力を発生
してビームに付与し、XH補正する。この際、磁石3cは、
そのＮ極及びＳ極に対してXH補正片10の磁性片10a,10b
が対向されていることにより、そのＮ極及びＳ極により
発生する磁界が両端部で略同一となる。この結果、磁石
3cによる電子ビームスポットの補正と、XH補正片10によ
るXH補正とが独立して行われることとなる。
形水平偏向コイル１のネック側ベンド部に対応するＸ軸
及びＹ軸上の略対称位置に設けた電子ビームスポット歪
み補正用の磁石3a〜3dのうち例えばＸ軸上の磁石3a,3c
のＮ極及びＳ極に対応される一対の磁性体10a,10bをプ
ラスチック等の非磁性体10cの両端部に接着剤等を用い
て連結させたものを備えたことにある。これにより、XH
補正片10は、その磁性体10a,10bにより所望の力を発生
してビームに付与し、XH補正する。この際、磁石3cは、
そのＮ極及びＳ極に対してXH補正片10の磁性片10a,10b
が対向されていることにより、そのＮ極及びＳ極により
発生する磁界が両端部で略同一となる。この結果、磁石
3cによる電子ビームスポットの補正と、XH補正片10によ
るXH補正とが独立して行われることとなる。
上記XH補正片10は、XHの補正の必要に応じてくら形水平
偏向コイル１のネック側ベンド部に対応してＸ軸及上に
磁石3cと略対称に配置された磁石3aに対応して適宜に配
置される。
偏向コイル１のネック側ベンド部に対応してＸ軸及上に
磁石3cと略対称に配置された磁石3aに対応して適宜に配
置される。
なお、上記XH補正片10は、例えば東芝製φ＝32.5、110
°、30VFS Tube及び30VFS用ヨーク（磁石付き）におけ
るスクリーン面からみて右側の磁石に対向させて配設し
て、従来の略コ字状のXH補正片を用いたものと比較する
と、そのXH補正量が従来0.575有ったものが0.55と略同
様に確保されたうえで、そのYV変化量が従来0.15有るも
のが0,0025とYVに殆ど影響を及ぼさない約約1/6まで低
下されることが実験的に確認されている。
°、30VFS Tube及び30VFS用ヨーク（磁石付き）におけ
るスクリーン面からみて右側の磁石に対向させて配設し
て、従来の略コ字状のXH補正片を用いたものと比較する
と、そのXH補正量が従来0.575有ったものが0.55と略同
様に確保されたうえで、そのYV変化量が従来0.15有るも
のが0,0025とYVに殆ど影響を及ぼさない約約1/6まで低
下されることが実験的に確認されている。
このように、上記偏向ヨーク装置は、Ｘ軸上の磁石3a,3
cに対応して該磁石3a,3cのＮ極及びＳ極に対向される一
対の磁性体10a,10bを非磁性体10cで連結したXH補正片10
を設け、磁石3a,3cによるYV補正及びXH補正片10によるX
H補正を行うように構成した。これによれば、磁石3a,3c
のＮ極及びＳ極間に発生する磁界が均一化されることに
より、その磁石3a,3cの磁力による高精度な電子ビーム
スポットの歪み補正を実現したうえで、XH補正片10によ
る高精度なXH補正が実現されるため、従来のようなYV変
化量を補正するための特別な調整を行うことがなくなる
ことにより、その調整作業の簡便化が図り得る。
cに対応して該磁石3a,3cのＮ極及びＳ極に対向される一
対の磁性体10a,10bを非磁性体10cで連結したXH補正片10
を設け、磁石3a,3cによるYV補正及びXH補正片10によるX
H補正を行うように構成した。これによれば、磁石3a,3c
のＮ極及びＳ極間に発生する磁界が均一化されることに
より、その磁石3a,3cの磁力による高精度な電子ビーム
スポットの歪み補正を実現したうえで、XH補正片10によ
る高精度なXH補正が実現されるため、従来のようなYV変
化量を補正するための特別な調整を行うことがなくなる
ことにより、その調整作業の簡便化が図り得る。
なお、この考案は上記実施例に限ることなく、その他、
この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し
得ることは勿論のことである。
この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し
得ることは勿論のことである。
［考案の効果］ 以上詳述したように、この考案によれば、簡易な構成
で、かつ、YVを変化させることなく、XH補正を確実に行
い得るようにして、調整作業の簡略化を図り得るように
した偏向ヨーク装置を提供することができる。
で、かつ、YVを変化させることなく、XH補正を確実に行
い得るようにして、調整作業の簡略化を図り得るように
した偏向ヨーク装置を提供することができる。
第１図はこの考案の一実施例に係る偏向ヨーク装置の要
部を示す図、第２図は第１図のXH補正片を取り出して示
す図、第３図は第１図の効果を示す図、第４図乃至第９
図はそれぞれ従来の偏向ヨーク装置の問題点を説明する
ために示した図である。 １……くら形水平偏向コイル、２……コイルセパレー
タ、3a〜3d……磁石、10……XH補正片、10a,10b……磁
性体、10c……非磁性体。
部を示す図、第２図は第１図のXH補正片を取り出して示
す図、第３図は第１図の効果を示す図、第４図乃至第９
図はそれぞれ従来の偏向ヨーク装置の問題点を説明する
ために示した図である。 １……くら形水平偏向コイル、２……コイルセパレー
タ、3a〜3d……磁石、10……XH補正片、10a,10b……磁
性体、10c……非磁性体。
Claims (1)
- 【請求項１】くら形水平偏向コイルの外周部にコイルセ
パレータを介してトロイダル形垂直偏向コイルを組み合
わせ配置してなる偏向ヨーク装置において、 前記くら形水平偏向コイルのネック側ベンド部に対応す
るＸ軸及びＹ軸上の略対称位置に設けられる電子ビーム
スポット歪み補正用の複数の磁石と、 前記Ｘ軸上の磁石に対応して配設され、前記磁石のＮ極
及びＳ極に対向される一対の磁性体を非磁性体で連結し
たＸ軸上サイドビームミスコンバージェンス補正片とを
具備したことを特徴とする偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6585689U JPH076607Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 偏向ヨーク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6585689U JPH076607Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 偏向ヨーク装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH034642U JPH034642U (ja) | 1991-01-17 |
| JPH076607Y2 true JPH076607Y2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=31598065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6585689U Expired - Lifetime JPH076607Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 偏向ヨーク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH076607Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-06 JP JP6585689U patent/JPH076607Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH034642U (ja) | 1991-01-17 |
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