JPH09212065A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JPH09212065A
JPH09212065A JP8040288A JP4028896A JPH09212065A JP H09212065 A JPH09212065 A JP H09212065A JP 8040288 A JP8040288 A JP 8040288A JP 4028896 A JP4028896 A JP 4028896A JP H09212065 A JPH09212065 A JP H09212065A
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JP
Japan
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process cartridge
seal member
gear
winding
image forming
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Application number
JP8040288A
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English (en)
Inventor
Hiroo Kobayashi
尋夫 小林
Minoru Sato
実 佐藤
Katsunori Yokoyama
勝則 横山
Akira Suzuki
陽 鈴木
Kazuaki Odakawa
和彬 小田川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー容器の開口部をシールしたシール部材
を開封後、不要となったシール部材を自動的に収納する
自動開封機構を備えたプロセスカートリッジにおいて、
シール部材開封機構に起因する異音の発生及びシール部
材に付着したトナーの飛散を防止する。 【解決手段】 シール部材23の開封完了後に、巻取軸
24への駆動力の伝達を遮断手段により遮断されたと
き、巻取軸24の回転を防止する。これは、第3中継ギ
ア26が押圧バネ37により軸受ホルダー32側に押し
挙げられ、上ギア部26aに立設された係合ピン30
が、軸受ホルダー27の嵌合孔34に嵌合し、且つ下ギ
ア部26bの上面上のブレーキパッド26cが巻取りギ
ア25の下面に押付けられることにより行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスカートリ
ッジ及び前記プロセスカートリッジを着脱可能な画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置に装着されるプロセスカー
トリッジは、現像剤収容手段(以下、トナー容器と称
す)及び現像手段を備えており、トナー容器内のトナー
を現像手段側に供給する供給口には、未使用状態ではシ
ール部材が熱溶着等で封止され、この封止部分は、使用
に際してシール部分の折り返された部分を折り返し方向
に沿って引くことにより開封される。このようなシール
部分の開封技術については種々提案されている。
【0003】例えば、プロセスカートリッジを画像形成
装置に装着する際の操作力の利用、あるいはプロセスカ
ートリッジを画像形成装置に装着すると、モータ駆動さ
れるギア等の動力伝達装置を介して、上記シール部材の
折り返された部分を巻取り軸等の巻取部材に巻つけてシ
ール部材の自動開封を行う自動開封機構については、特
開平1−193872号公報、実開昭62−11095
4号公報、特開昭62−127876号公報等に記載さ
れている。
【0004】又、シール部材の開封を容易にしかも確実
に行えるようにするために、シール部材の溶着形態や、
シール部材自体が破断可能なもの等についても提案され
ている。
【0005】ところで、プロセスカートリッジを画像形
成装置本体内に装着し、シール部材の開封後、不要とな
ったシール部材をプロセスカートリッジ内に自動的に収
納する自動開封機構において、シール部材の開封が終了
しても、駆動力が巻取部材に伝達されたままであると、
駆動力が無駄となることから、駆動力の伝達を遮断する
ことが必要であった。
【0006】そこで、このような問題を解決した画像形
成装置に着脱可能なプロセスカートリッジおよび該プロ
セスカートリッジを装着可能とする画像形成装置が提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
部材を巻取部材に巻き取った状態で巻取部材へ伝達され
る駆動力を遮断すると、巻取部材の回転がフリーにな
り、巻取部材が振動して異音を発したり、又、巻き取っ
たシール部材がほぐれたりして、シール部材に付着した
トナーが飛散したりする不具合があった。
【0008】従って、本発明の目的は、シール部材の開
封後、不要となったシール部材を自動的に収納する自動
開封手段を備えたプロセスカートリッジにおいて、自動
開封手段に起因する異音の発生、トナーの飛散を防止で
きるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
プロセスカートリッジ及び画像形成装置にて達成され
る。要約すれば、本発明は、電子写真感光体と、少なく
とも現像手段を含む前記電子写真感光体に作用するプロ
セス手段と、現像剤を収容する現像剤収容手段と、前記
現像手段に現像剤を供給するための前記現像剤収容手段
の開口部を覆うシール部材を開封するシール部材開封手
段とを有し、前記シール部材開封手段が、前記シール部
材を巻き取る巻取部材と、前記巻取部材に伝達される駆
動力を遮断する遮断手段とを有する、画像形成装置本体
に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記シー
ト部材の開封完了後に、前記巻取部材への駆動力の伝達
が前記遮断手段により遮断された時、前記巻取部材の回
転を防止する固定手段を有することを特徴とするプロセ
スカートリッジである。
【0010】本発明による他の態様によれば、電子写真
感光体と、少なくとも現像手段を含む前記電子写真感光
体に作用するプロセス手段と、現像剤を収容する現像剤
収容手段と、前記現像手段に現像剤を供給するための前
記現像剤収容手段の開口部を覆うシール部材を開封する
シール部材開封手段とを有し、前記シール部材開封手段
が、前記シール部材を巻き取る巻取部材と、前記巻取部
材に伝達される駆動力を遮断する遮断手段とを有する、
画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジに
おいて、前記シール部材が前記巻取部材に巻き取られた
際に前記シール部材がほぐれるのを防止する防止手段を
有することを特徴とするプロセスカートリッジが提供さ
れる。
【0011】又、本発明による他の態様によれば、上記
のプロセスカートリッジを着脱可能に装着し、記録媒体
に画像を形成する画像形成装置において、前記プロセス
カートリッジを取り外し可能に装着する為の装着手段と
記録媒体を搬送する搬送手段とを有する事を特徴とする
画像形成装置が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロセスカー
トリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説
明する。
【0013】実施例1 本発明に係るプロセスカートリッジおよびプロセスカー
トリッジを用いる画像形成装置の実施例1について、図
1〜図8を用いて説明する。
【0014】まず、画像形成装置の全体構成について、
図5及び図6に基づいて説明する。図5は画像形成装置
の一態様であるプロセスカートリッジBを画像形成装置
本体A内に装填したレーザープリンタの構成図、図6は
プロセスカートリッジの構成図である。
【0015】画像形成装置本体Aは、図5に示すよう
に、光学系1から画像情報に基づいた光像を照射して電
子写真感光体である感光ドラム7に現像剤像(以下トナ
ー像と称す)を形成する。そして、トナー像の形成と同
期して記録媒体である被記録材2を搬送手段3によって
搬送し、且つプロセスカートリッジBとしてカートリッ
ジ化された画像形成部において、感光ドラム7に形成し
たトナー像を転写手段4によって被記録材2に転写し、
その被記録材2を加圧ローラ5aと加熱ローラ5bを有
する定着手段5に搬送し、転写トナー像を定着して排出
部6へ排出する。
【0016】{画像形成装置}次に、画像形成装置Aの
各部の構成について、図5により説明する。
【0017】(光学系)光学系1は、外部装置等から読
み込んだ画像情報に基づいて感光ドラム7へ光像を照射
するものであり、装置本体15の光学ユニット1aに
は、図示しないレーザーダイオード、及びポリゴンミラ
ー1b、スキャナーモーター1c、結像レンズ1d、反
射ミラー1eが収納されている。
【0018】そして外部機器等から画像信号が与えられ
ると、レーザーダイオードが画像信号に応じて発光し、
ポリゴンミラー1bに画像光として照射する。このポリ
ゴンミラー1bはスキャナーモーター1cによって高速
回転し、ポリゴンンミラー1bで反射した画像光が結像
レンズ1d及び反射ミラー1eを介して感光ドラム7へ
照射し、感光ドラム7の表面を選択的に露光する。
【0019】(被記録材搬送手段)次に被記録材2を搬
送するための搬送手段3の構成について説明する。本実
施例に係る被記録材2は手差し給紙と、カセット給紙の
2種類の給紙が可能になっている。手差し給紙するため
の構成は、図5に示すように、給紙トレイ3aに被記録
材2をセットして画像形成を開始すると、ピックアップ
ローラ3bによって給紙トレイ3a上の被記録材2を装
置内へ送り込むと共に、分離ローラ対3c1、3c2に
よって一枚ずつ分離給送し、被記録材2の先端がレジス
トローラ対3d1、3d2に突き当たるように搬送す
る。
【0020】そしてレジストローラ対3d1、3d2が
画像形成動作に応じて駆動回転して被記録材2を画像形
成部へと搬送する。更に画像形成後の被記録材2を定着
手段5へと搬送し、次いで中間排出ローラ3e及び排出
ローラ対3f1、3f2によって排出部6へ排出するよ
うに構成している。尚、前記各ローラ間には被記録材2
を搬送ガイドするためのガイド部材3gが設けてある。
【0021】また給紙トレイ3aは、内部材3a1と外
部材3a2とからなり、非使用時には内部材3a1は外
部材3a2内に収納され、外部材3a1が装着本体15
の外装を形成するように構成されている。
【0022】一方、カセット給紙するための構成は、装
置本体15の内底部にカセット3hの装填部を有し、被
記録材2が手差し給紙されないときは前記装填部に装填
した給紙カセット3h内の被記録材2をピックアップロ
ーラ3i及び給送ローラ3jによって上部から一枚ずつ
レジストローラ対3d1、3d2へ給送するように構成
している。そしてレジストローラ対3d1、3d2以降
は前記手差しの場合と同様の部材によって搬送するよう
に構成している。
【0023】(転写手段)転写手段4は、画像形成部で
感光ドラム7に形成されたトナー像を被記録材2に転写
するものであり、本実施例の転写手段4は、転写ローラ
4によって構成している。即ち、装着したプロセスカー
トリッジBの感光ドラム7に転写ローラ4によって被記
録材2を押圧し、転写ローラ4に感光ドラム7に形成さ
れたトナー像と逆極性の電圧を印加することにより、感
光ドラム7上のトナーを被記録材2に転写する。
【0024】(定着手段)定着手段5は、転写ローラ4
の電圧印加によって被記録材2に転写したトナー像を定
着させるものであり、図5に示すように、駆動回転する
駆動ローラ5aと、内部に発熱部材を有し、前記駆動ロ
ーラ5aと圧接して従動回転する定着ローラ5bとから
なる。即ち、画像形成部でトナー像を転写された被記録
材2を駆動ローラ5aと定着ローラ5b間を通過させる
際に、両ローラ5a、5bの押圧によって圧力を印加
し、かつ定着ローラ5bの発熱によって熱を印加するよ
うに構成し、これによって被記録材2に転写したトナー
を定着させるものである。
【0025】画像形成装置本体A内には、図7及び図8
に示すように、プロセスカートリッジBを装着するため
のカートリッジ装着手段16が設けられ、プロセスカー
トリッジBの装置本体Aに対する着脱は、開閉カバー1
4をヒンジ14a(図5参照)を支点として開くことに
より可能としている。
【0026】開閉カバー14を開くと、装置本体A内に
設けられたカートリッジ装着スペースが臨み、また開閉
カバー14の両側壁部にはガイド部材16aが夫々設け
られている。この両ガイド部材16aには、プロセスカ
ートリッジBを挿入するためのガイド部が設けられてお
り、プロセスカートリッジBを該両ガイド部に沿って所
定位置まで挿入し、開閉カバー14を閉じることにより
画像形成装置本体A内に装着する。
【0027】プロセスカートリッジは、電子写真感光体
と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものであ
り、プロセス手段としては、例えば電子写真感光体の表
面を帯電させる帯電手段、電子写真感光体にトナー像を
形成する現像手段、電子写真感光体の表面に残留したト
ナーをクリーニングするためのクリーニング手段などが
ある。
【0028】本実施例のプロセスカートリッジBは、図
6に示すように、電子写真感光体である感光ドラム7の
周囲に、帯電手段としての帯電ローラ8、露光部9、現
像手段である現像スリーブ10、クリーニング手段11
を配置し、これらを現像枠体13およびクリーニング枠
体20からなるハウジングで覆ってトナー容器12と一
体化し、装置本体Aに着脱可能に構成している。
【0029】次に、プロセスカートリッジBのシール部
材開封機構について図1〜図4に基づいて説明する。
【0030】プロセスカートリッジBには、トナーが収
容されたトナー容器12と現像室21(図6参照)との
間に設けられた仕切り壁12aにトナー供給用の開口部
22が形成されていて、この開口部22がホットメルト
等により熱溶着されたシール部材23によって封止さ
れ、トナーをトナー容器12内に密封している。
【0031】シール部材23は、図1中、開口部22の
右側から左側に延びて開口部を封止し、更に左側で折り
返されて右側に向けて延び、この折り返し部分の先端部
が巻取軸24に固定されている。
【0032】図4(a)に示すように、シール部材23
の後端部(右端部)には粘着剤23aが塗布してあり、
その上面には剥離紙23bが重ねられていて、シール部
材同士が付着することを防止している。又、シール部材
2の後端部(右端部)より突出した剥離紙23bの端部
は、トナー容器12にファスナー36等により固着され
ている。
【0033】巻取軸24は、トナー容器12の枠体と一
体に形成された巻取軸収納部50内に配置され、その回
転軸は開口部22の短辺側に沿った方向とされている。
【0034】巻取軸24の一端部には、ねじれ角が左の
ハスバ歯車で構成された巻取ギア25が一体的に形成さ
れ、又、上記一端部の先端が軸受ホルダー32に回転可
能に支持され、更に、他端部が枠体52に回転可能に支
持されている。
【0035】一方、巻取軸24に平行して、2段ギアで
構成される第3中継ギア26が前記巻取軸収納部50内
に配置され、この第3中継ギア26の一方の回転軸31
aがホルダー32の回転軸穴33に回転自在に軸支され
ている。また、第3中継ギア26の他方の回転軸31b
は、軸受ホルダー35に軸方向に移動自在に枠体52に
軸支されると共に、押圧バネ37により軸受ホルダー3
5方向に向けて常時付勢されている。
【0036】第3中継ギア26は、2段ギアの一方の上
ギア部26aがねじれ角が右のハスバ歯車で構成されて
巻取ギア25と噛合可能としており、また2段ギアの他
方の下ギア部26bが傘歯車で構成され、後述する第2
中継ギア27に噛合可能となっている。
【0037】第2中継ギア27は、傘歯車27aと平歯
車27bが一体で形成されていて、第3中継ギア26の
回転軸31a、31bと直交する方向に回転軸27cを
有している。また、この第2中継ギア27の平歯車27
bは、平行に配置された第1中継ギア28に常時噛合し
ており、第1中継ギア28の回転を第3中継ギア26を
介して巻取ギア25に伝達し、巻取軸24を回転させる
ことによりシール部材23の開封を行う。
【0038】本実施例において、プロセスカートリッジ
Bの感光ドラム7は、その回転に同期してスリーブ駆動
ギア(不図示)を介して現像スリーブ10を回転させる
ようになっており、この現像スリーブ10の回転力が、
不図示の中継ギアを介して第1中継ギア28に付与され
る。
【0039】ここで、シール部材23が未開封の図1に
示す状態において、第3中継ギア26の上ギア部26a
に回転軸31aと距離Lを有して設けられたスラスト嵌
合ピン30が、軸受ホルダー32の回転軸穴33と距離
Lをおいて形成された嵌合溝34と位相をずらして配置
され、この上ギア部26aが巻取ギア25に噛合してい
る。その際、第3中継ギア26は押圧バネ32cにより
ホルダー32a側にスラスト嵌合ピン30が当接する位
置に付勢されているが、この位置において第3中継ギア
26の上ギア部26aと巻取ギア25とは噛合し、また
第3中継ギア26の下ギア部26bと第2中継ギア27
とも噛合している。
【0040】又、第3中継ギア26の下ギア26bの上
面には、高い摩擦係数を有する材料から成るブレーキパ
ッド26cが、その外周面近傍に円周状に一体的に形成
されている。
【0041】画像形成装置本体Aは、プロセスカートリ
ッジBが装填されると、ある一定のウォーミングアップ
時間中に、感光ドラム7を除電するために、現像バイア
スを与えずに感光ドラム7を回転させる。このため、感
光ドラム7の回転に同期して現像スリーブ10も回転
し、第1中継ギア28が矢印方向に回転し、これに続く
第2中継ギア27、第3中継ギア26および巻取ギア2
5で構成される駆動伝達ギア群により、巻取軸24に回
転力が付与され、その結果、巻取軸24がシール部材2
3を巻き取るために矢印方向に回転し、シール部材23
が折り返し側から引き剥されて開封が開始される。
【0042】シール部材23を開封するために要する力
は、図3のグラフに示すように、引き剥し始めに第1の
ピークを迎え、その後安定を経て最後に第2のピークを
迎える。また、この状態を第3中継ギア26の駆動トル
クとしてとらえても図3の場合と同様なピーク波形とな
る。
【0043】上記のようにシール部材23の開封中に
は、図3に示すような波形の駆動トルクが第3中継ギア
26に与えられ、また第3中継ギア26の上ギア部26
aと巻取ギア25はハスバ歯車であるため、図1に示す
ように、第3中継ギア26には軸受ホルダー32とは反
対側向きの矢印で示すスラスト力Fが作用する。その
際、第3中継ギア26には押圧バネ37で矢印で示すバ
ネ力f1と傘歯車27aのスラスト力f2との和fがス
ラスト力Fと反対の方向に作用するが、巻取中は、F
(スラスト力)>f(バネ力f1+傘歯車のスラスト力
f2)の関係になるようにバネ力等が設定されている。
【0044】従って、シール部材23の巻取りが開始さ
れると、第3中継ギア26は傘歯車27aとの噛合で生
じたスラスト力Fにより、白抜きの矢印で示した第2中
継ギア27側に移動してスラスト係合ピン30が軸受ホ
ルダー32から離れ、シール部材23を開封するための
駆動力を巻取ギア26に伝達できる図3に示す状態に保
持される。
【0045】シール部材23の巻取りがほぼ終了し、第
3中継ギア26の駆動トルクが下がり始めると、駆動ト
ルクに応じて軸方向に発生する力Fも小さくなってく
る。そして、第3中継ギア26の軸方向に作用する互い
に向かい合った方向の力Fとfとの関係が、F<fとな
った瞬間、図2に示すように、第3中継ギア26は押圧
バネ32cのバネ力fにより、軸受ホルダー32側に押
圧され、スラスト係合ピン30が軸受ホルダー32に押
しつけられることになる。
【0046】F<fの力関係でスラスト係合ピン30が
軸受ホルダー32に押しつけられた状態で第3中継ギア
26がさらに回転すると、1回転するうちに、係合ピン
30が軸受ホルダー32の嵌合穴34に嵌合し、これに
より第3中継ギア26が押圧バネ37のバネ力で軸受ホ
ルダー32側に移動する。このため、第3中継ギア26
の上ギア部26aと巻取りギア25との噛合が解除さ
れ、同時に下ギア部26bと第2中継ギア27の傘歯車
27aとの噛合も解除され、巻取軸24への駆動力の伝
達が絶たれ、シール部材23の引き剥しが終了する。
【0047】この時、第3中継ギア26に貼着されたブ
レーキパット26cが巻取りギア25の下面に押圧バネ
37により押し付けられ、巻取りギア25はその回転を
ロックされる。
【0048】一方シール部材23は、図4(b)に示す
ように、その後端部に塗布された粘着剤23aにより巻
取り軸24に巻取られた状態を維持する事ができる。
【0049】上記のように、本実施例においては、シー
ル部材の巻取り終了後、巻取軸の回転をロックすること
により、異音の発生、及びシール部材に付着したトナー
の飛散を防止することができる。
【0050】実施例2 次に、本発明の特徴部分であるプロセスカートリッジの
シール部材開封機構の実施例2について、図9及び図1
0を参照して説明する。尚、実施例1と異なる所は、巻
取軸24に対するシール部材23の固定方法、及びシー
ル部材23の巻取り完了後の巻取軸の固定方法であり、
他の実施例1と同じ構成についての詳細な説明は省略す
る。
【0051】(シール部材の固定方法)シール部材23
は、その折り返し後端部(図9中右端部)に幅広部23
cが形成されている。巻取軸24には、シール部材23
が巻取られたときに幅広部23cが対応する位置に、矢
尻形状の鋭利な先端をもつ複数の突起24aが一体的に
植設されている。
【0052】シール部材23の開封動作がなされ、シー
ル部材23が巻取軸24が巻き取られていき、終了間際
になると、シール部材23の後端部の幅広部23cに巻
取軸24の突起24aが突き刺さり、図10に示すよう
に、シール部材23が巻取軸24から離脱できなくな
る。
【0053】(巻取軸の固定方法)巻取軸24の一端部
には、ウォームホイールで形成される巻取ギア41が一
体的に形成されている。
【0054】又、巻取軸24に直交する方向に回転軸を
有し、2段ギアで構成される第4中継ギア40が配置さ
れている。第4中継ギア40は2段ギアの一方がウォー
ムギア40bで構成され、巻取ギア41と噛合してお
り、又、2段ギアの他方はハスバ傘歯車40aで構成さ
れ、第3中継ギア31と噛合可能となっている。第3中
継ギア31は、実施例1と同様に軸方向に移動自在に軸
支され、押圧バネ37により軸受ホルダー32(図1参
照)に向けて常時付勢されている。
【0055】第3、第4中継ギア31、40がハスバ傘
歯車で構成されることによりシール部材23の巻取り及
び巻取り終了時のトルク、Fとfの関係は実施例1と同
様である。
【0056】シール部材23の巻取りが完了し、第3中
継ギア31の噛合が外れ、駆動伝達が遮断された状態で
も、巻取ギア41と第4中継ギア40とはウォームホイ
ール、ウォームギアの噛合いの為、巻取り軸41の回転
は固定される。
【0057】上記のように、本実施例においても、実施
例1と同様の効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、現像剤収容手段の開口部をシールするシール
部材の開封後、不要となった前記シール部材を自動的に
収納する自動開封機構を備えたプロセスカートリッジに
おいて、自動開封機構に起因すする異音の発生、及びト
ナーの飛散を防止でき、従って使用性が良好で、且つ装
置本体内の汚染のないプロセスカートリッジ、及び前記
プロセスカートリッジを備えた画像形成装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシール部材開封機構の実施例1を
示す概略斜視図である。
【図2】シール部材が巻き取られた状態を示すトナーシ
ール開封機構を示す概略斜視図である。
【図3】図1のトナーシール開封機構におけるシール部
材の引き剥し力とプロセスカートリッジの本体装着後の
時間との関係を示すグラフである。
【図4】シール部材を巻取軸に巻き取り始めたときの状
態(a)と、巻取り終了後の状態(b)を示す説明図で
ある。
【図5】実施例1のプロセスカートリッジを装着した画
像形成装置を示す構成図である。
【図6】図5の画像形成装置に装着されたプロセスカー
トリッジを示す構成図である。
【図7】プロセスカートリッジの装着方向左側の装着手
段を示す斜視図である。
【図8】プロセスカートリッジの装着方向右側の装着手
段を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るシール部材開封機構の実施例2を
示す概略斜視図である。
【図10】図9の巻取軸にシール部材を巻き取った状態
を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
A 画像形成装置本体 B プロセスカートリッジ 12 トナー容器(現像剤収容手段) 22 開口部 23 シール部材 24 巻取軸(巻取部材) 25、41 巻取りギア 26 第3中継ギア 27 第2中継ギア 28 第1中継ギア 31 第3中継ギア 40 第4中継ギア 30 スラスト係合ピン 32 軸受ホルダー 33 回転軸穴 37 押圧バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 陽 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小田川 和彬 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体と、少なくとも現像手段
    を含む前記電子写真感光体に作用するプロセス手段と、
    現像剤を収容する現像剤収容手段と、前記現像手段に現
    像剤を供給するための前記現像剤収容手段の開口部を覆
    うシール部材を開封するシール部材開封手段とを有し、
    前記シール部材開封手段が、前記シール部材を巻き取る
    巻取部材と、前記巻取部材に伝達される駆動力を遮断す
    る遮断手段とを有する、画像形成装置本体に着脱自在な
    プロセスカートリッジにおいて、 前記シート部材の開封完了後に、前記巻取部材への駆動
    力の伝達が前記遮断手段により遮断された時、前記巻取
    部材の回転を防止する固定手段を有することを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
  2. 【請求項2】 電子写真感光体と、少なくとも現像手段
    を含む前記電子写真感光体に作用するプロセス手段と、
    現像剤を収容する現像剤収容手段と、前記現像手段に現
    像剤を供給するための前記現像剤収容手段の開口部を覆
    うシール部材を開封するシール部材開封手段とを有し、
    前記シール部材開封手段が、前記シール部材を巻き取る
    巻取部材と、前記巻取部材に伝達される駆動力を遮断す
    る遮断手段とを有する、画像形成装置本体に着脱自在な
    プロセスカートリッジにおいて、 前記シール部材が前記巻取部材に巻き取られた際に前記
    シール部材がほぐれるのを防止する防止手段を有するこ
    とを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載のプロセスカートリ
    ッジを着脱可能に装着し、記録媒体に画像を形成する画
    像形成装置において、 前記プロセスカートリッジを取り外し可能に装着する為
    の装着手段と記録媒体を搬送する搬送手段とを有する事
    を特徴とする画像形成装置。
JP8040288A 1996-02-05 1996-02-05 プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Pending JPH09212065A (ja)

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