JPH05197288A

JPH05197288A - 現像装置

Info

Publication number: JPH05197288A
Application number: JP4028969A
Authority: JP
Inventors: Shigeo Miyabe; 滋夫宮部; Minoru Sato; 実佐藤; Yoshiya Nomura; 義矢野村; Hiroaki Miyake; 博章三宅; Kazuo Shishido; 一男宍戸; Hiroo Kobayashi; 尋夫小林
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1992-01-20
Filing date: 1992-01-20
Publication date: 1993-08-06

Abstract

(57)【要約】【目的】現像室と現像剤収納部間を開口部で結んだ現
像装置では該開口部の縁にトナーシール材を貼りつけ
て、プロセスカートリッジ未使用時に現像剤収納部から
現像室へ現像剤が行かないようになつており、トナーシ
ール材の一端を外部へ出しておいて手で引くようにして
いる。こうすると、トナーシール材の引き忘れによる画
像形成不能、途中でトナーシール材が切れて形成画像が
不良となったりし、トナーシール材に付着したトナーで
汚れるということがある。【構成】撹拌部材４にトナーシール材１０を固定し、
トナーシール材１０の先端側を開口部３３の縁に溶着す
る。使用開始時に撹拌部材４が矢印イ方向に回転し、ト
ナーシール材１０は開口部３３の縁からはがされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はレーザビームプリンタ
ー、複写機などの画像形成装置の現像装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】電子写真技術を用いた複写機等の画像形
成装置においては、画像形成のために必要な像担持体で
ある感光ドラムや、現像装置、帯電器、クリーニング装
置等のプロセス手段を一体的に包含し、該プロセス手段
の寿命等による取り替えの容易化を図ったプロセスカー
トリッジを備えるものが多い。又、現像装置のみを現像
器カートリッジ化したものもある。

【０００３】従来のプロセスカートリッジ又は現像器カ
ートリッジにおける現像装置は図７に示すように、像担
持体の感光体１に接近して配された現像剤担持体である
現像ローラ６と現像ローラ６上のトナー量を規制する現
像ブレード９を備えた現像室５に送り込む現像剤、即ち
トナーＴを収納する収納部であるトナー容器３とトナー
容器３内のトナーＴを撹拌・搬送する搬送手段としての
トナー撹拌部材４から成る。

【０００４】さらに現像ローラ６、現像ブレード９から
成る現像室５とトナー容器３との間にはトナー供給口と
して開口部３３が形成されている。そして、このトナー
容器３内にトナーＴを充填した後、前記トナー供給口を
トナーシール材１１にて覆うことにより、トナーＴはト
ナー容器３内に密封される。これは使用前にトナー容器
３からトナーＴがもれるのを防ぐためである。

【０００５】ところで図８に示すように、前記トナーシ
ール材１１はトナー供給口の開口部３３を一様に覆って
開口部３３の縁に貼りつけた後折り返されており、その
一端１２は、開封方向手前側（図８の矢印の方向）に長
く延び、外方に出ている。

【０００６】従って、このプロセスカートリッジＰの現
像装置のトナーシール材１１端部１２を矢印方向に引き
抜き、トナー供給口の開口部３３を開封してから使用す
る。

【０００７】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来のプロセスカートリッジを使用する際に、次に挙げる
ような欠点があった。つまり、現像装置のトナーシール
材を引き抜くのを忘れ、トナー供給口を密閉したまま
で、このプロセスカートリッジを画像形成装置に装着し
てしまい、トナー現像ローラに達しないまま、画像形成
できない不都合があった。また、このトナーシール材の
引き抜き忘れが多々あるとすれば、製造者側としては何
らかの防止機構をプロセスカートリッジまたは画像形成
装置に施さなければならず、その結果装置の構造が複雑
となり、コストが高くなる欠点も生じる。

【０００８】さらにたとえ、トナーシール材を引き抜い
たとしても引き抜く方向や力により、トナーシール材が
途中で切れてしまったりすることがある。その場合には
トナーが充分に現像室に供給されず、現像不良となる。

【０００９】また、トナーシール材を引き抜くという操
作自体、ある程度の力を必要としており、面倒な操作で
ある。又、製造時トナーシール材でトナー供給口を封止
し、折たたんで端部を現像装置外へ出しておかねばなら
ず、組立工数がその分必要であり、トナーシール材を外
部へ引出す部分の密封も計っておく必要がある。使用者
もトナーシール材に付着したトナーにより手、衣服を汚
すおそれがある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明は現
像剤担持体を有する現像部と、現像剤を有する現像剤収
納部と前記現像部と現像剤収納部との間に開口部を持
ち、前記現像剤収納部内の現像剤搬送手段により、現像
剤収納部内の現像剤を前記開口部より、現像部に送り込
む現像装置において、前記現像装置が、未使用に於いて
は前記現像剤搬送手段の一部が前記開口部をふさいでお
り、前記現像剤搬送手段が駆動されると、前記開口部を
解放することを特徴とする現像装置である。

【００１１】本発明の第２の発明は前記現像剤搬送手段
が薄い羽根状であることを特徴とする第１の発明に記載
の現像剤装置である。

【００１２】本発明は例えばトナー容器内の現像剤搬送
手段のトナー撹拌部材にトナー供給口を密閉する機能を
持たせ、トナー撹拌部材に駆動力がかかり回転した時、
トナー供給口の開口部を開放する様にしたことにより、
現像装置のトナーシール材の引き抜きを忘れ、トナー収
納部のトナー容器が密閉されたままで画像形成装置本体
へ装着したり、トナーシール材の引き抜きが不完全であ
ったり、トナーシール材の引き抜きが面倒であるという
様な欠点が解決される。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。

【００１４】「実施例１」図１は本発明の実施例の現像
装置を備えた画像形成装置の縦断面図、図２はトナー撹
拌部材の斜視図、図３はトナー撹拌部材の軸を含む縦断
面図である。

【００１５】図１で、画像形成装置本体３０は、下記の
光学装置、転写材搬送装置、転写装置、定着装置、及び
プロセスカートリッジＰの本体３０への着脱を案内する
ガイド部材３１を有している。

【００１６】プロセスカートリッジＰは、矢印方向に回
転するドラム状の電子写真感光体１と、感光体１を均一
に帯電する帯電器２と、感光体１に形成された静電潜像
を現像する現像装置Ｄと、現像画像の転写後の感光体１
表面に残留したトナーを除去るクリーニング装置７とを
有しており、これら諸手段が枠体３２中に支持されてい
る。そしてプロセスカートリッジＰは、ガイド部材３１
に沿って摺動して、本体３０内に出し入れされる。これ
により、現像装置Ｄ内のトナーＴが消費され尽した場合
等には、このプロセスカートリッジＰはオペレータによ
り本体３０外に取り出され、これに代えて現像装置Ｄ内
に予めトナーＴが充填されているプロセスカートリッジ
Ｐがオペレータにより本体３０内に装填できる。また、
所望の色のトナーが収容されているプロセスカートリッ
ジＰを本体３０内に装填することによって、所望の色の
画像を出力することもできる。

【００１７】現像装置Ｄは、トナーＴが収容されている
トナー容器３と、このトナー容器３内に回転可能に設け
られた撹拌部材４と、現像室５と、現像室５に設けられ
た現像ローラ６と現像ローラ６上のトナー量を規制する
現像ブレード９とを備えている。

【００１８】トナー撹拌部材４の端部にトナーシール材
１０が固着されている。トナーシール材１０は通常０．
０５〜０．２ｍｍの厚みのフィルムである。プロセスカ
ートリッジＰが使用されていない状態ではこのトナーシ
ール材１０は現像ローラ６とほぼ同長のトナー供給口の
開口部３３を覆うように該供給口の縁に貼り付られてい
る。トナーシール材１０の貼り付け方は撹拌部材４がト
ナー供給口手前側の位置から矢印イの方向に回転する際
に貼り付けたトナーシール材１０の根本側からはがされ
るようにする。

【００１９】図３に示すようにトナー容器３にはギア１
３及び撹拌部材４の軸８の固定された軸１８が回転自在
に支持されている。このギア１３は、プロセスカートリ
ッジＰが本体３０内に装填された時、本体３０内に設け
られている駆動手段、即ちモータ４７と、このモータ４
７の出力を伝達するギア４８を有する駆動手段のギア４
８に噛合し、モータ４７の回転駆動力を受けて撹拌部材
４をトナー容器３内で回転駆動する。

【００２０】よって新しいプロセスカートリッジＰを画
像形成装置本体３０に装着し、電源を入れると、装置本
体３０のモータ４７が回転して、ギア４８，１３を介し
て軸１８，８を回転し、トナー容器３内のトナー撹拌部
材４に伝わると、トナー撹拌部材４は矢印イの方向に回
転を始め、その回転力によりトナー供給口たる開口部３
３に貼られたトナーシール材１０がはがされて該トナー
供給口は開封される。なおトナーシール材１０は非常に
薄いのでトナー撹拌部材４の回転の妨げにはならない。
従ってプロセスカートリッジＰの画像形成装置本体３０
への装着に対して確実に現像装置Ｄのトナー供給口を開
封することができ、また使用者がトナーシール材１１
（図７，８参照）を引き抜くというわずらわしさを省く
ことができる。更に又、現像装置が簡単になり、製造コ
ストが下り、使用者のトナー汚染が全くなくなる。

【００２１】トナーシール材１０がトナー供給口の開口
部３３の縁からはがされた後、トナー撹拌部材４は更に
矢印イ方向に回転してトナー容器３内のトナーＴを撹拌
するとともにトナー容器３の壁に設けられた開口部３３
を通して現像室５に搬送する。現像ローラ６は現像室５
に搬入されたトナーＴを担持し、矢印方向に回転して感
光体１に形成された静電潜像に付与してこれを現像する
現像領域に搬送する。

【００２２】次に画像形成動作について説明すると、感
光体１はまず帯電器２により一様に帯電され、次いで被
記録情報信号に対応して変調されたレーザービーム３４
で走査露光されて静電潜像が形成される。レーザービー
ム３４は、半導体レーザー、回転多面鏡、ｆ−θレンズ
等を含む公知の光学装置３５により形成され、ミラー３
６によって感光体１方向に反射される。

【００２３】上記静電潜像は前記の如く現像装置Ｄによ
って現像される。これによって得られたトナー像は紙等
の転写材に、転写帯電器３７の作用により転写され、次
いで転写材は分離除電器３８の作用により感光体１から
分離される。

【００２４】転写材を搬送する装置は、転写材を収納し
ているカセット３９と、カセット３９から転写材を送り
出すピックアップローラ４０と、転写材を感光体１上の
トナー像の移動と同期して転写領域に搬送するレジスト
レーションローラ４１と、搬送ガイド４２，４３，４４
を有している。

【００２５】感光体１から分離された転写材は搬送ガイ
ド４４を介して定着装置４５に送られ、ここでトナー像
が転写材に定着される。定着後の転写材はトレイ４６上
に排出される。

【００２６】尚、図示例はレーザービームを感光体１に
露光するものであるが、画像信号で駆動される発光ダイ
オードアレイの放射光により感光体を露光してもよく、
原稿の画像をレンズを介して感光体に直接露光してもよ
い。

【００２７】ところで図１では感光体を含むプロセスカ
ートリッジＰを本体３０に対して着脱可能としたが、図
４のように、感光体１等の他のプロセス手段とは独立
に、現像装置Ｄを画像形成装置本体３０に着脱可能とし
た場合の現像装置Ｄにも本発明は適用できる。

【００２８】図４で、図１のものと同一の機能を有する
部材、手段には同一の符号を付し、各部材、手段の動作
の説明は省略する。

【００２９】図４では、図１と異なり、現像装置Ｄが感
光体１等とは独立して、ガイド部材３１に摺動案内され
て画像形成装置本体３０に着脱できる。これにより、現
像装置Ｄ間のトナーＴが消費され尽した場合等には、こ
の現像装置Ｄはオペレータにより本体３０外に取り出さ
れ、これに代えてトナー容器３内に予めトナーＴが充填
されている現像装置Ｄがオペレータにより本体３０内に
装填できる。また所望の色のトナーが収容されている現
像装置Ｄを本体３０内に装填することによって所望の色
の現像画像を形成することができる。

【００３０】図４の現像装置Ｄに関する構成は図１から
３に関連して既に述べたのと同様の構成にできるので、
再度の説明は省略する。

【００３１】「実施例２」本発明の第２実施例を図５を
用いて説明する。なお、図５において実施例１と同じ機
能を有するものは同符号を用いてその説明を省略する。
本実施例では、トナー撹拌部材４の先端に付けたトナー
シール材１４の途中に切り込み線１５を入れたものであ
る。図５に示すようにこの切り込み線１５をトナー供給
口である開口部３３の上縁部に合わせて設定する。これ
により、画像形成装置本体３０から、トナー容器３内の
トナー撹拌部材４に動力が伝わり回転し始めると、その
先端のトナーシール材１４は切り込み線１５のところで
切り離され、トナー容器３の内壁（開口部３３の上部）
にトナーシール材１４の一部が残る。

【００３２】従って実施例１の効果に加えて、トナー撹
拌部材４の先端に付くトナーシール材１４が短かくてす
むため、トナー容器３内でトナー撹拌部材４はよりスム
ーズに回転できる。

【００３３】「実施例３」本発明の第３実施例を図６を
用いて説明する。なお、図６において実施例１と同じ機
能を有するものは同符号を用いてその説明を省略する。
本実施例では、トナーシール材に実施例２とは異なる形
状の切り込み線を入れ、トナーシール材がトナー供給口
の開口部からはがれやすくしたものである。具体的に
は、図６に示すようにトナーシール材１７に端部から半
径方向にたんざく状の切り込み線１６を軸方向に等間隔
に入れたものである。これによりトナー撹拌部材４が回
転する時、わずかな回転力でもトナーシール材１７がは
がれるようになる。即ち、使用当初にトナー撹拌部材４
が回転すると、切込み線１６の部分を切り離そうとする
力が働らく。そしてトナーシール材１７のトナー容器３
への接着力が強い場合には、トナーシール材１７には折
り返して上方へ引上げられる大きな力が発生するので切
り込み線１６でもって切り離され、切り込み線１６内の
部分はトナー容器３に付着したまま残る。

【００３４】実施例２〜３も実施例１と同様プロセスカ
ートリッジ及び現像カートリッジに適用出来る。

【００３５】各実施例はプロセスカートリッジについて
のべたが現像カートリッジが適用出来るほか、トナー撹
拌部材を備えたトナー容器をトナーカートリッジとした
場合にも適用できる。

【００３６】

【発明の効果】以上の説明で明らかな様に現像剤収納部
内の現像剤搬送手段に現像剤収納部と現像部間の開口部
を覆う機能を持たせることにより、現像装置のトナーシ
ール材を引き抜くのを忘れ、該開口部を密閉したままで
使用し、画像形成ができなかったり、引き抜いたとして
も途中で切れてしまったり、引き抜くのが面倒であると
いうような欠点が解決される。現像装置は簡単となり、
製造も容易となる。そして従来のトナーシール材を引抜
く際トナーシール材により現像装置から持出される現像
剤で使用者の手や衣服を汚すということがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の現像装置を備えたプロセスカート
リッジを装着した画像形成装置の縦断面図である。

【図２】第１実施例のトナー容器内撹拌部材の斜視図で
ある。

【図３】図１〜２における撹拌部材の軸を含む断面図で
ある。

【図４】本発明が適用された現像カートリッジを装着し
た画像形成装置の縦断面図である。

【図５】第２実施例のトナー供給口付近の拡大斜視図で
ある。

【図６】第３実施例のトナー供給口付近の拡大斜視図で
ある。

【図７】従来の現像装置の縦断面図である。

【図８】従来のトナー供給口付近の拡大斜視図である。

【符号の説明】

３トナー容器４トナー撹拌部材６現像ローラ１０，１４，１７トナーシール材３３開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者三宅博章東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者宍戸一男東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者小林尋夫東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】現像剤担持体を有する現像部と、現像剤
を有する現像剤収納部と前記現像部と現像剤収納部との
間に開口部を持ち、前記現像剤収納部内の現像剤搬送手
段により、現像剤収納部内の現像剤を前記開口部より、
現像部に送り込む現像装置において、前記現像装置が、
未使用に於いては前記現像剤搬送手段の一部が前記開口
部をふさいでおり、前記現像剤搬送手段が駆動される
と、前記開口部を解放することを特徴とする現像装置。
【請求項２】前記現像剤搬送手段が薄い羽根状である
ことを特徴とする請求項１に記載の現像装置。