JPH09211860A - 樹脂組成物、レジストインキ樹脂組成物及びこれらの硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、レジストインキ樹脂組成物及びこれらの硬化物

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JPH09211860A
JPH09211860A JP4223396A JP4223396A JPH09211860A JP H09211860 A JPH09211860 A JP H09211860A JP 4223396 A JP4223396 A JP 4223396A JP 4223396 A JP4223396 A JP 4223396A JP H09211860 A JPH09211860 A JP H09211860A
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実 横島
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哲男 大久保
Kazunori Sasahara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組成物は、現像性、光感度等に優れ、その硬化
物は耐屈曲性等に優れた特性を持った樹脂組成物及びそ
の硬化物を提供する。 【解決手段】特定の構造を有する不飽和基含有ポリカル
ボン酸樹脂(A)を含むことを特徴とする樹脂組成物及
びその硬化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、感光性に
優れた特定のビフェニル構造を有する不飽和基含有ポリ
カルボン酸樹脂を含有する新規な樹脂組成物及びその硬
化物に関するものである。本発明の組成物及びその硬化
物は、熱的、化学的安定性などに優れた高分子材料とし
て種々の用途に供することができる。代表的には、プリ
ント配線板用レジストインキ樹脂組成物及びその硬化物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギー、作業向
上、生産性向上などの理由により各種分野において紫外
線硬化型組成物が多用されてきている。プリント配線基
板加工分野においても同様の理由により、ソルダーレジ
ストインキ、マーキングインキ、液状レジストインキな
ど種々のレジストインキが従来の熱硬化型から紫外線硬
化型へと移行してきている。その中でもソルダーレジス
トインキは、いち早く紫外線硬化型へと移行した。
【0003】プリント配線基板のレジストパターン形成
法には、スクリーン印刷法が多く用いられてきたが、か
かるスクリーン印刷法によるときには、多くの場合、印
刷時のブリード、にじみ、或いはダレといった現像が発
生し、これがために最近のプリント配線基板の高密度化
に対応しきれなくなっている。こうした課題を解決する
ために、ドライフィルム型のソルダーレジストや、液状
で現像可能なレジストインキも提案され使用されている
が、ドライフィルム型のソルダーレジストの場合、熱圧
着の際に気泡を生じ易く、耐熱性や密着性にも不安があ
り、また高価格であるなどの問題がある。一方、液状レ
ジストインキで現在市販されているものは、有機溶剤や
希アルカリ水溶液で現像するものがあるが、有機溶剤を
使用するものは、大気汚染の問題の他、溶剤が高価な
上、硬化物の耐溶剤性、耐酸性にも問題がある。
【0004】又、希アルカリ水溶液で現像出来るもの
は、可とう性や耐金メッキ性が不十分等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高耐
熱性、希アルカリ水溶液での現像性、屈曲性、感光性な
どを有する各種高分子材料の架橋剤などの機能性高分子
材料となりうる樹脂組成物、レジストインキ樹脂組成物
及びこれらの硬化物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、式
(1)で示されるエポキシ樹脂(a)と
【0007】
【化2】
【0008】(式(1)中、nは平均値を示し0〜10
の数を示す。P,Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数
1〜8のアルキル基、アリール基のいずれかを表し個々
のP,Rはお互いに同一であっても異なっていてもよ
い。Gはグリシジル基を表す。)と不飽和基含有モノカ
ルボン酸(b)の反応物(B)と多塩基性カルボン酸無
水物(c)との反応物である不飽和基含有ポリカルボン
酸樹脂(A)を含むことを特徴とする樹脂組成物、レジ
ストインキ樹脂組成物及びこれらの硬化物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、前記、不飽和基含有
ポリカルボン酸樹脂(A)を使用する。不飽和基含有ポ
リカルボン酸樹脂(A)は、前記式(1)で示されるエ
ポキシ樹脂(a)と不飽和基含有モノカルボン酸(b)
の反応物(B)と多塩基性カルボン酸無水物(c)とを
反応させることにより得ることができる。
【0010】前記、式(1)で示されるエポキシ樹脂
(a)は、例えば、式(2)
【0011】
【化3】
【0012】(式中、n,P,Rは式(1)におけるの
と同じ意味を表す。)で表される化合物とエピハロヒド
リンとの反応をアルカリ金属水酸化物の存在下で行うた
とにより得ることができる。
【0013】式(2)で表される化合物は例えば式
(3)
【0014】
【化4】
【0015】(式中、Xはハロゲン原子、水酸基、低級
アルコキシ基を表す。Rは式(1)におけるのと同じ意
味を表す。)で表される化合物とフェノール類とは酸触
媒の存在下で縮合反応させることにより得ることができ
る。
【0016】式(3)のXにおいてハロゲン原子として
は塩素原子、臭素原子などが、低級アルキル基としては
メチル基、エチル基、t−ブチル基などが、低級アルコ
キシ基としてはメトキシ基、エトキシ基などがそれぞれ
好ましい基として挙げられる。ここでフェノール類とは
フェノール性水酸基を1分子中に1個有する芳香族化合
物が該当し、用いうる具体例としては、フェノール、ク
レゾール、エチルフェノール、n−プロピルフェノー
ル、イソブチルフェノール、t−ブチルフェノール、オ
クチルフェノール、ノニルフェノール、キシレノール、
メチルブチルフェノール、ジ−t−ブチルフェノール等
を代表例とするアルキルフェノールの各種o−,m−,
p−異性体、またはビニルフェノール、アリルフェノー
ル、プロペニルフェノール、エチニルフェノールの各種
o−、m−、p−異性体、またはシクロペンチルフェノ
ール、シクロヘキシルフェノール、シクロヘキシルクレ
ゾール等を代表例とするシクロアルキルフェノール、ま
たはフェニルフェノールなどの置換フェノール類が挙げ
られる。これらのフェノール類は1種類あるいは2種類
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】上記縮合反応を行う場合、フェノール類の
使用量は式(3)で表される化合物1モルに対して好ま
しくは0.5〜20モル、特に好ましくは2〜15モル
である。
【0018】上記縮合反応においては酸触媒を用いるの
が好ましく、酸触媒としては種々のものが使用できるが
塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸、三弗
化ホウ素、無水塩化アルミニウム、塩化亜鉛などが好ま
しく、特にp−トルエンスルホン酸、硫酸、塩酸が好ま
しい。これら酸触媒の使用量は特に限定されるものでは
ないが、式(3)で表される化合物の0.1〜30重量
%用いるのが好ましい。
【0019】上記縮合反応は無溶剤下で、あるいは有機
溶剤の存在下で行うことができる。有機溶剤を使用する
場合の具体例としてはトルエン、キシレン、メチルイソ
ブチルケトンなどが挙げられる。有機溶剤の使用量は仕
込んだ原料の総重量に対して50〜300重量%が好ま
しく、特に100〜250重量%が好ましい。反応温度
は40〜180℃の範囲が好ましく、反応時間は1〜8
時間が好ましい。
【0020】反応終了後、中和処理或は水洗処理を行っ
て生成物のpH値を3〜7好ましくは5〜7に調節す
る。水洗処理を行う場合は水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属水酸化
物、アンモニア、リン酸二水素ナトリウムさらにはジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、アニリ
ン、フェニレンジアミンなどの有機アミンなど様々な塩
基性物質等を中和剤として用いて処理してもよい。また
水洗処理の場合は常法にしたがって行えばよい。例えば
反応混合物中に上記中和剤を溶解した水を加え分液抽出
操作をくり返す。
【0021】中和処理を行った後、減圧加熱下で未反応
のジヒドロキシベンゼン類及び溶剤を留去し生成物の濃
縮を行い、式(2)で表される化合物を得ることが出来
る。
【0022】式(2)で表される化合物から本発明のエ
ポキシ樹脂を得る方法としては公知の方法が採用でき
る。例えば前記で得られた式(2)で表される化合物と
過剰のエピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン等のエ
ピハロヒドリンの溶解混合物に水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物をあらかじめ添加
し、または添加しながら20〜120℃の温度で1〜1
0時間反応させることにより本発明のエポキシ樹脂を得
ることが出来る。
【0023】本発明のエポキシ樹脂を得る反応におい
て、アルカリ金属水酸化物はその水溶液を使用してもよ
く、その場合に該アルカリ金属水酸化物の水溶液を連続
的に反応系内に添加すると共に減圧下、または常圧下連
続的に水及びエピハロヒドリンを留出させ、更に分液し
水は除去しエピハロヒドリンは反応系内に連続的に戻す
方法でもよい。
【0024】また、式(2)で表される化合物とエピハ
ロヒドリンの溶解混合物にテトラメチルアンモニウムク
ロライド、テトラメチルアンモニウムプロマイド、トリ
メチルベンジルアンモニウムクロライド、等の4級アン
モニウム塩を触媒として添加し50〜150℃で1〜5
時間反応させて得られる式(2)の化合物のハロヒドリ
ンエーテル化物にアルカリ金属水酸化物の固体または水
溶液を加え、再び20〜120℃の温度で1〜10時間
反応させ脱ハロゲン化水素(閉環)させる方法でもよ
い。
【0025】通常これらの反応において使用されるエピ
ハロヒドリンの量は式(2)で表される化合物の水酸基
1当量に対し通常1〜20モル、好ましくは2〜10モ
ルである。アルカリ金属水酸化物の使用量は式(2)で
表される化合物の水酸基1当量に対し0.8〜15モ
ル、好ましくは0.9〜11モルである。更に、反応を
円滑に進行させるためにメタノール、エタノールなどの
アルコール類の他、ジメチルスルホン、ジメチルスルホ
キシド等の非プロトン性極性溶媒などを添加して反応を
行うことが好ましい。
【0026】アルコール類を使用する場合、その使用量
はエピハロヒドリンの量に対し2〜20重量%、好まし
くは4〜15重量%である。また非プロトン性極性溶媒
を用いる場合はエピハロヒドリンの量に対し5〜100
重量%、好ましくは10〜90重量%である。
【0027】これらのエポキシ化反応の反応物を水洗
後、または水洗無しに加熱減圧下、110〜250℃、
圧力10mmHg以下でエピハロヒドリンや他の添加溶
媒などを除去する。また更に加水分解性ハロゲンの少な
いエポキシ樹脂とするために、得られたエポキシ樹脂を
再びトルエン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤に溶
解し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカ
リ金属水酸化物の水溶液を加えて反応を行い閉環を確実
なものにすることができる。この場合アルカリ金属水酸
化物の使用量はエポキシ化に使用した式(2)で表され
る化合物の水酸基1当量に対して好ましくは0.01〜
0.3モル、特に好ましくは0.05〜0.2モルであ
る。反応温度は50〜120℃、反応時間は通常0.5
〜2時間である。
【0028】反応終了後、生成した塩をろ過、水洗など
により除去し、更に、加熱減圧下トルエン、メチルイソ
ブチルケトンなどの溶剤を留去することによりエポキシ
樹脂(a)が得られる。反応物(B)は、前記方法で製
造したエポキシ樹脂(a)と不飽和基含有モノカルボン
酸(b)を反応させて得ることができる。不飽和基含有
モノカルボン酸(b)の具体例としては、例えば、アク
リル酸、アクリル酸の二量体、メタクリン酸、β−スチ
リルアクリル酸、β−フルフリルアクリル酸、クロトン
酸、α−シアノ桂皮酸、桂皮酸および飽和又は不飽和二
塩基酸無水物と1分子中に1個の水酸基を有する(メ
タ)アクリレート誘導体との反応物である半エステル
類、あるいは飽和または不飽和二塩基酸と不飽和基含有
モノグリシジル化合物との反応物である半エステル類が
挙げられる。半エステル類は、例えば無水コハク酸、無
水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水イ
タコン酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタ
ル酸等の飽和および不飽和二塩基酸無水物と、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールペンタ(メタ)アクリレート、フェニルグリシジ
ルエーテルの(メタ)アクリレート等の1分子中に1個
の水酸基を有する(メタ)アクリレート誘導体類とを等
モルで反応させて得られる半エステル類あるいは、飽和
または不飽和二塩基酸(例えば、コハク酸、マレイン
酸、アジピン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、イタコン酸、フマル酸等。)と不
飽和基含有モノグリシジル化合物(例えば、グリシジル
(メタ)アクリレート、
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】
【化7】
【0032】
【化8】
【0033】等。)を等モル比で反応させて得られる半
エステル等である。これらのモルカノボン酸(b)は単
独または混合して用いることができる。特に好ましいモ
ノカルボン酸は、アクリル酸である。
【0034】エポキシ樹脂(a)と不飽和基含有モノカ
ルボン酸(b)との反応において、エポキシ樹脂のエポ
キシ基の1当量に対して不飽和基含有モノカルボン酸を
好ましくは約0.1〜1.5当量となる比で反応させ
る。
【0035】反応時に、希釈剤(C)としてメチルエチ
ルケトン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソ
ルブアセテート、カルビトールアセテート、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、ソルベントナフサ等の溶
剤類、又は、カルビトール(メタ)アクリレート、フェ
ノキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパ
ンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタ及びヘキサ(メタ)アクリレート等の反応性単
量体類等を使用するのが好ましい。
【0036】更に、反応を促進させるために触媒(例え
ば、トリエチルアミン、ベンジルメチルアミン、メチル
トリエチルアンモニウムクロライド、トリフェニルスチ
ビン、トリフェニルフォスフィン等)を使用するのが好
ましく、該触媒の使用量は、反応原料混合物に対して、
好ましくは、0.1〜10重量%、特に好ましくは、
0.3〜5重量%である。
【0037】反応中の重合を防止するために、重合防止
剤(例えば、メトキノン、ハイドロキノン、フェノチア
ジン等)を使用するのが好ましく、その使用量は、反応
原料混合物に対して好ましくは、0.01〜1重量%、
特に好ましくは0.05〜0.5重量%である。反応温
度は好ましくは60〜150℃、特に好ましくは、80
〜120℃である。又、反応時間は好ましくは5〜60
時間、特に好ましくは10〜50時間である。
【0038】次に、不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂
(A)は、前記、エポキシ樹脂(a)と前記、不飽和基
含有モノカルボン酸(b)との反応物(B)中の水酸基
と多塩基性カルボン酸無水物(例えば、無水マレイン
酸、無水コハク酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒド
ロ無水フタル酸、無水ヘッド酸等)とを反応させて得る
ことができる。前記反応は、前記反応物(B)中の水酸
基に対して、水酸基1当量あたり、前記の酸無水物の好
ましくは0.05〜1.00当量を反応させる。反応温
度は、60〜150℃特に好ましくは80〜100℃で
ある。不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A)の酸価
(mgKOH/g)は、30〜150が好ましく、特に好ましく
は50〜120である。また重量平均分子量(GPC
(ゲル浸透クロマトグラフィーで測定)以下同じ)は通
常500〜50000、好ましくは1000〜3000
0である。本発明の組成物に含まれる不飽和基含有ポリ
カルボン酸樹脂の量は、組成物中10〜90重量%が好
ましく、特に20〜80重量%が好ましい。
【0039】本発明の組成物には、フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、トリス(2,3−
エポキシプロピル)イソシアヌレート等のエポキシ化合
物、これらエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸の反応
物であるエポキシ(メタ)アクリレート類及び/又は希
釈剤(C)として、前記した溶剤や反応性単体類を含有
させることができる。これらの使用量は、不飽和基含有
ポリカルボン酸樹脂100重量部に対して、0〜100
重量部が好ましい。
【0040】上記エポキシ化合物を使用する場合には、
エポキシ樹脂硬化剤(例えば、ジシアンジアミド及びそ
の誘導体、イミダゾール化合物、トリアジン化合物、ウ
レア化合物、芳香族アミン、ポリフェノール化合物及び
光カチオン重合触媒等)を1種又は2種以上混合して用
いることが出来る。エポキシ樹脂硬化剤を用いる場合、
その使用量は、前記エポキシ化合物100重量部当り、
0.5〜50重量部が好ましい。
【0041】本発明の組成物を硬化して硬化物を得る方
法としては、電子線、紫外線及び熱による硬化法がある
が、紫外線で硬化し、更に必要により熱で硬化するのが
好ましい。紫外線で硬化する場合には、光重合開始剤を
使用する。光重合開始剤としては、公知のどのような光
重合開始剤でも使用することができるが、配合後の貯蔵
安定性の良いものが望ましい。
【0042】その様な光重合開始剤としては、例えば、
ベンゾイン、ベンジル、ベンゾイソメチルエーテル、ベ
ンゾンイソイソプロピルエーテル、アセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパ
ン−1−オン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノ
ン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキ
ノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロロア
ントラキノン、2−アミルアントラキノン、2−アミノ
アントラキノン、2,4−ジメチルチオキサントン、
2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロ
ピルチオキサントン、アセトフェノンジメチルケター
ル、ベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4,4′
−ジクロロベンゾフェノン、4,4′−ビスジエチルア
ミノベンゾフェノン、ミヒラーズケトン等を挙げること
ができる。これらは、単独或いは2種以上を組合せて用
いることができる。
【0043】更に、かかる光重合開始剤は、N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸イソアミルエステル、トリエタノール
アミン、トリエチルアミンの様な公知慣用の光増感剤の
単独あるいは2種以上と組合せて用いることができる。
好ましい組合せは、2,4−ジエチルチオキサントンや
2−イソプロピルチオキサントンとN,N−ジメチルア
ミン安息香酸エチルエステルとの組合せ、2−メチル−
2−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリ
ノ−プロパン−1−オン(チバ・ガイギー社製、イルガ
キュアー907)と2,4−ジエチルチオキサントンや
2−イソプロピルチオキサントンの組合せ等である。
【0044】光重合開始剤の使用割合は、前記不飽和基
含有ポリカルボン酸樹脂100重量部当り、0〜50重
量部が好ましく、特に好ましくは、4〜35重量部であ
る。
【0045】本発明の組成物は、更に、無機充填剤、例
えば、タルク、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、酸化
マグネシウム等や着色顔料として、シアニングリーン、
シアニンブルー等を添加することが出来る。又、更に、
必要に応じて、ヘキサメトキシメラミン、ヘキサブトキ
シメラミン等のメラミン樹脂、アエロジルなどのチキソ
トロピー剤、シリコーン、フッ素系ポリマー、アクリル
共重合体等のレベリング剤、消泡剤、紫外線、吸収剤、
酸化防止剤、重合禁止剤等を添加することもできる。
【0046】本発明の組成物は、配合成分を好ましくは
前記の割合で配合し、ロールミル等で均一に混合するこ
とにより得られる。本発明の組成物は常法に従い次のよ
うにして硬化することによりその硬化物が得られる。即
ち紫外線で硬化し、更に必要により熱で硬化して硬化物
とすることができる。熱で硬化する場合、加熱温度は1
20〜170℃が好ましく、加熱時間は30分〜2時間
が好ましい。
【0047】本発明の組成物をソルダーレジスト樹脂組
成物として用いる場合、例えば次のようにして硬化し、
硬化物を得る。即ち、プリント配線板にスクリーン印刷
法、スプレー法、ロールコート法、静電塗装法、カーテ
ンフローコート法等の方法により10〜100μmの膜
厚で本発明の樹脂組成物を塗布し、塗膜を60〜80℃
で乾燥させた後、ネガフィルムを塗膜に直接接触させ、
次いで紫外線を照射し、さらに0.5〜2%炭酸ソーダ
水溶液や0.5〜1%の苛性ソーダ水溶液又は苛性カリ
水溶液等のアルカリ水溶液で、塗膜の未照射部分を溶解
除去した後、120〜170℃で30分〜1時間加熱硬
化することにより硬化膜が得られる。
【0048】本発明の組成物は、液状レジストインキ樹
脂組成物として有用であるが、更に絶縁塗料、カラーフ
ィルターの保護膜、印刷インキ、レンズ、接着剤やコー
ティング剤等としても好適なものである。本発明の樹脂
組成物は現像性及び硬化物の硬度、屈曲性、半田耐熱
性、耐熱性、耐アルカリ性、耐金メッキ性等に優れてい
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、合成例及び実施例中の部は、重量部であ
る。 (エポキシ樹脂(a)の合成例)
【0050】(合成例1)下記式(4)
【0051】
【化9】
【0052】で表される化合物242部、フェノール2
82部を仕込み、室温下窒素を吹き込みながら攪拌し
た。p−トルエンスルホン酸(1水和物)2.8部を発
熱に注意しながら液温が50℃を超えないようにゆっく
り添加した。その後、油浴中で110℃まで加熱し2時
間反応させた。反応終了後、更にメチルイソブチルケト
ン1000mlを加え、分液ロートに移し水洗した。洗
浄水が中性を示すまで水洗後有機層から溶媒及び未反応
物を加熱減圧下に除去し、軟化点が108℃の樹脂状化
合物299部を得た。この化合物について溶媒にテトラ
ヒドロフランを用いてGPC分析、マススペクトル(F
AB−MS)分析によって分析した結果、この化合物は
下記式(5)
【0053】
【化10】
【0054】で表される化合物であることが確認され
た。GPC分析の結果から水酸基当量を算出すると22
8g/eqとなった。またnの平均値は2.1であっ
た。
【0055】ついで、温度計、冷却管、攪拌機を取り付
けたフラスコに窒素ガスパージを施しでがら上記反応で
得られた化合物228部、エピクロルヒドリン370
部、ジメチルスルホキシド92.5部を仕込み溶解させ
た。更に50℃に加熱しフレーク状水酸化ナトリウム
(純分99%)40.4部を90分かけて分割添加し、
その後更に60℃で2時間、70℃で1時間反応させ
た。反応終了後、130℃で加熱減圧下ジメチルスルホ
キシド及びエピクロルヒドリンを留去し、残留物に56
8部のメチルイソブチルケトンを加え溶解した。
【0056】更にこのメチルイソブチルケトンの溶液を
70℃に加熱し30重量%の水酸化ナトリウム水溶液1
0部を添加し1時間反応させた後、水洗を3回繰り返し
pHを中性とした。更に水層は分離除去し、ロータリエ
バポレーターを使用して油層から加熱減圧下メチルイソ
ブチルケトンを留去し、下記式(6)
【0057】
【化11】
【0058】(式中、Gはグリシジル基を表し、nの平
均値は2.1である。)で表されるエポキシ樹脂(a−
1)を得た。得られたエポキシ樹脂(a−1)の軟化点
は85.3℃、エポキシ当量は295g/eqであっ
た。
【0059】合成例2 フェノールの代わりにo−クレゾール432部を用いた
以外は合成例1と同様に反応を行い軟化点が101.5
℃の樹脂状化合物337部を得た。この化合物について
溶媒にテトラヒドロフランを用いてGPC分析、マスス
ペクトル(FAB−MS)分析によって分析した結果、
この化合物は下記式(7)
【0060】
【化12】
【0061】で表される化合物であることが確認され
た。GPC分析の結果から水酸基当量を算出すると22
9g/eqとなった。またnの平均値は1.1であっ
た。次いで式(7)で表される化合物229部を用いた
以外は合成例1と同様にエポキシ化反応を行ない下記式
(8)
【0062】
【化13】
【0063】(式中、Gはグリシジル基を表し、nの平
均値は1.1である。)で表されるエポキシ樹脂(a−
2)273部を得た。得られたエポキシ樹脂(a−2)
の軟化点は82.2℃、エポキシ当量は293g/eq
であった。
【0064】(不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂の合成
例) 合成例3 合成例1で得たエポキシ樹脂(a:1)295部、アク
リル酸72.0部、メチルハイドロキノン0.28部及
びカルビトールアセテート138.5部、ソルベントナ
フサ59.3部を仕込み、90℃に加熱し、反応混合物
を溶解した。次いで、60℃に冷却し、トリフェニルフ
ォスフィン1.7部を仕込み、95℃に昇温し、95℃
で反応を行ない、反応後の酸価(mgKOH/g)が1.0以下
(約32時間)になったら60℃まで冷却し、次いでテ
トラヒドロ無水フタル酸139.5部、カルビトールア
セテート52.6部及びソルベントナフサ22.5部を
仕込み、90℃に昇温し、90℃で反応を行ない、酸価
が100(溶剤を除いた固型分酸価(mgKOH/g)になるま
で反応を行ない不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A−
1)を得た。樹脂(A−1)の重量平均分子量(固型分
のみ)は約2500であり、粘度(25℃、ポイズ)は
300ポイズであった。
【0065】合成例4 合成例2で得たエポキシ樹脂(a−2)293部、アク
リル酸72.0部、メチルハイドロキノン0.28部、
ソルベントナフサ137.7部及びカルビトールアセテ
ート59部を仕込み、90℃まで加熱し、反応混合物を
溶解した。次いで60℃で冷却し、トリフェニルフォス
フィン1.7部を仕込み、95℃に昇温し、95℃で反
応を行ない反応液の酸価(mgKOH/g)が1.0以下(約3
2時間)になったら60℃まで冷却し、次いで無水コハ
ク酸74.8部、ソルベントナフサ12.1部及びカル
ビトールアセテート28.2部を仕込み、90℃まで昇
温し、酸価が95(溶剤を除いた固型分酸価)になるま
で反応を行ない不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A−
2)を得た。このものの重量平均分子量(固型分のみ)
は約1700であり、粘度(25℃、ポイズ)は、24
5ポイズであった。
【0066】実施例1〜3、比較例1,2 表1に示す配合組成(数値は重量部である。)に従って
組成物を配合し、3本ロールミルで混練し調製した。こ
れをスクリーン印刷法により100メッシュのポリエス
テルスクリーンを用いて20〜30μmの厚さになるよ
うにパターン形成されている銅張ポリイミドフィルム基
板(銅厚/12μm・ポリイミドフィルム厚/25μ
m)に全面塗布し塗膜を80℃の熱風乾燥器で30分乾
燥させる。次いで、レジストパターンを有するネガフィ
ルムを塗膜に密着させ紫外線露光装置(株)(オーク製
作所、型式HMW−680GW)を用いて、紫外線を照
射した(露光量500mJ/cm2)。1.5%炭酸ソーダ水
溶液で60秒間、2.0kg/cm2のスプレー圧で現像し、
未露光部分を溶解除去した。得られたものについて後述
のとおり現像性および光感度の評価を行った。その後、
150℃の熱風乾燥器で40分加熱硬化を行ない、得ら
れた硬化膜を有する試験片について、後述のとおり密着
性、鉛筆硬度、耐溶剤、耐酸性、耐熱性、耐屈曲性の試
験を行なった。それらの結果を表1に示す。なお、試験
方法及び評価方法は次のとおりである。 (現像性)下記の評価基準を使用した。
【0067】○・・・・現像時、完全にインキが除去さ
れ、現像できた。
【0068】△・・・・現像時、わずかに残渣のあるも
の。
【0069】×・・・・現像時、現像されない部分があ
る。
【0070】(光感度)乾燥後の塗膜に、ステップタブ
レット21段(ストファー社製)を密着させ積算光量5
00mJ/cm2 の紫外線の照射露光する。次に1%の
炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、2.0kg/cm2
のスプレー圧で現像し、現像されずに残った塗膜の段数
を確認する。下記の基準を使用した。
【0071】○・・・・9段以上。
【0072】△・・・・6〜8段。
【0073】×・・・・5段以下。
【0074】(密着性)JIS K5400に準じて、
試験片に1mmのごばん目を100ケ作りセロテープに
よりピーリング試験を行った。ごばん目の剥離状態を観
察し、次の基準で評価した。
【0075】○・・・・100/100で剥れのないも
の。
【0076】△・・・・50/100〜90/100。
【0077】×・・・・0/100〜50/100。
【0078】(鉛筆硬度)JIS K5400に準じて
評価を行った。
【0079】(耐溶剤性)試験片をイソプロピルアルコ
ールに室温で30分間浸漬する。外観に異常がないか確
認した後、セロテープによるピーリング試験を行い、次
の基準で評価した。
【0080】○・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレ
や剥離のないもの。
【0081】×・・・・塗膜にフクレや剥離のあるも
の。
【0082】(耐酸性)試験片を10%塩酸水溶液に室
温で30分浸漬する。外観に異常がないか確認した後、
セロテープによるピーリング試験を行い、次の基準で評
価した。
【0083】○・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレ
や剥離のないもの。
【0084】×・・・・塗膜にフクレや剥離のあるも
の。
【0085】(耐熱性)試験片にロジン系プラックスを
塗布し260℃の半田槽に5秒間浸漬した。これを1サ
イクルとし、3サイクル繰り返した。室温まで放冷した
後、セロテープによるピーリング試験を行い、次の基準
で評価した。
【0086】○・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレ
や剥離のないもの。
【0087】×・・・・塗膜にフクレや剥離のあるも
の。
【0088】(耐屈曲性)JIS K5400に準じて
行った。試験片を用いて、心棒の直径は2mmとし、ク
ラック発生の有無を観察した。
【0089】
【表1】 表1−1 実 施 例 1 2 3 合成例3で得た不飽和基含有 ポリカルボン酸樹脂(A−1) 69 35 合成例4で得た不飽和基含有 ポリカルボン酸樹脂(A−2) 64 34 KAYARAD ZBR *1 KAYARAD PCR *2 U−200AX *3 5.0 5.0 M−325 *4 3.5 3.5 KAYARAD DPHA *5 3.5 イルガキュアー907 *6 3.0 3.0 3.0 KAYACURE DETX−S *7 0.5 0.5 0.5 KAYACURE BMS *8 1.0 1.0 1.0 R−1415−1 *9 10.0 EXA−4800 *10 10.0 10.0 ジシアンジアミド(エポキシ硬化剤) 0.5 0.5 0.5 シリカ(無機充填剤) 10.0 10.0 10.0 フタロシアニングリーン(顔料) 0.5 0.5 0.5 アエロジル#200 *11 1.0 1.0 1.0 モダフロー *12 1.0 1.0 1.0 現像性 ○ ○ ○ 光感度 ○ ○ ○ 密着性 ○ ○ ○ 鉛筆硬度 5H 5H 5H 耐屈曲性 クラックナシ クラックナシ クラックナシ 表1−2 比較例 1 2 合成例3で得た不飽和基含有 ポリカルボン酸樹脂(A−1) 合成例4で得た不飽和基含有 ポリカルボン酸樹脂(A−2) KAYARAD ZBR *1 69 KAYARAD PCR *2 64 U−200AX *3 5.0 M−325 *4 3.5 KAYARAD DPHA *5 3.5 イルガキュアー907 *6 3.0 3.0 KAYACURE DETX−S *7 0.5 0.5 KAYACURE BMS *8 1.0 1.0 R−1415−1 *9 10.0 EXA−4800 *10 10.0 ジシアンジアミド(エポキシ硬化剤) 0.5 0.5 シリカ(無機充填剤) 10.0 10.0 フタロシアニングリーン(顔料) 0.5 0.5 アエロジル#200 *11 1.0 1.0 モダフロー *12 1.0 1.0 現像性 △ ○ 光感度 × ○ 密着性 ○ ○ 鉛筆硬度 4H 7H 耐屈曲性 クラックナシ クラック発生
【0090】注) *1)KAYARAD ZBR−:日本化薬(株)製、
ビスフェノールA型エポキシアクリレート(油化シェル
エポキシ(株)製、エピコート1004にアクリル酸を
反応させたもの)と無水コハク酸を反応させたもので、
カルビトールアセテート24.5重量%及びソルベント
ナフサ10.5重量%含有し、固形分の酸価は、100
mgKOH/gである。
【0091】*2)KAYARAD PCR−:日本化
薬(株)製、フェノールノボラック型エポキシアクリレ
ート(日本化薬(株)製、EPPN−201にアクリル
酸を反応させたもの)と無水コハク酸を反応させたもの
で、カルビトールアセテート24.5重量%及びソルベ
ントナフサ10.5重量%含有し、固形分の酸価は、1
00mgKOH/gである。
【0092】*3)U−200AX:新中村化学工業
(株)製、ウレタンアクリレート。
【0093】*4)M−325:東亜合成化学工業
(株)製、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエ
チル)イソシアヌレート。
【0094】*5)KAYARAD DPHA:日本化
薬(株)製、ジペンチエリスリトールペンタ及びヘキサ
アクリレートの混合物。
【0095】*6)イルガキュアー907:チバ・ガイ
ギー社製、光重合開始剤、2−メチル−〔4−(メチル
チオ)フェニル〕−2−モルホリノ−1−プロパノン。
【0096】*7)KAYACURE DETX−S:
日本化薬(株)製、光重合開始剤、2,4−ジエチルチ
オキサントン。
【0097】*8)KAYACURE BMS:日本化
薬(株)製、光重合開始剤、4−ベンゾイル−4′−メ
チルフェニルサルファイド。
【0098】*9)R−1415−1:エー・シー・ア
ール(株)製、ゴム変性エポキシ樹脂。
【0099】*10)EXA−4800:大日本インキ
工業(株)製、ビスフェノールS型エポキシ樹脂。
【0100】*11)アエロジル#200:日本アエロ
ジル(株)製、無水シリカ。
【0101】*12)モダフロー:モンサント(株)製
レベリング剤。
【0102】 表1 つづき 実施例 比較例 1 2 3 1 2 耐溶剤性 ○ ○ ○ × ○ 耐酸性 ○ ○ ○ × ○ 耐熱性 ○ ○ ○ × ○
【0103】表1の評価結果から明らかなように、本発
明の樹脂組成物及びその硬化物は、現像性、感光性に優
れ、その硬化物は、耐熱性、耐屈曲性、耐溶剤性、耐酸
性等に優れている。
【0104】
【発明の効果】本発明の新規な樹脂組成物は、現像性、
光感度に優れ、得られた硬化物が耐屈曲性に優れ、密着
性、鉛筆硬度、耐溶剤性、耐酸性、耐熱性、耐湿性等も
十分に満足するものであり、プリント配線基板用液状レ
ジストインキ樹脂組成物、コーティング剤、接着剤等と
して好適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/28 H05K 3/28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、nは平均値を示し0〜10の数を示す。P,R
    は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル
    基、アリール基のいずれかを表し個々のP,Rはお互い
    に同一であっても異なってもよい。Gはグリシジル基を
    表す。)で示されるエポキシ樹脂(a)と不飽和基含有
    モノカルボン酸(b)の反応物(B)と多塩基性カルボ
    ン酸無水物(c)との反応物である不飽和基含有ポリカ
    ルボン酸樹脂(A)を含むことを特徴とする樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不飽和基含有ポリカルボン
    酸樹脂(A)を含むことを特徴とするレジストインキ樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の樹脂組成物の
    硬化物。
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