JPH09211247A - 光導波路の形成方法 - Google Patents

光導波路の形成方法

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JPH09211247A
JPH09211247A JP3553996A JP3553996A JPH09211247A JP H09211247 A JPH09211247 A JP H09211247A JP 3553996 A JP3553996 A JP 3553996A JP 3553996 A JP3553996 A JP 3553996A JP H09211247 A JPH09211247 A JP H09211247A
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JP
Japan
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radiation
acid
group
resist film
optical waveguide
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Application number
JP3553996A
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English (en)
Inventor
Hozumi Sato
穂積 佐藤
Kimiyasu Sano
公康 佐野
Yoshiyuki Michino
善行 道野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP3553996A priority Critical patent/JPH09211247A/ja
Publication of JPH09211247A publication Critical patent/JPH09211247A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光導波路の形成方法において、レジスト膜をマ
スクとして直接コア層をパターニングすることにより、
加工工程を簡略化し、光導波路形成の歩留まり向上、加
工精度の向上に寄与する。 【解決手段】光導波路形成に必要な十分な解像性と耐エ
ッチング性とを兼ね備えたレジスト膜をマスクとして、
直接コア層をパターニングすることを特徴とする、光導
波路の形成方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、光導波路の形成
方法に関する。さらに詳しくは、光導波路の形成に必要
な十分な解像性と耐エッチング性とを兼ね備えたレジス
ト膜をマスクとして直接コア層をパターニングすること
を特徴とする、光導波路の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光導波路、特にガラスからな
る光導波路の形成方法としては種々の方法が知られてい
るが、代表的な方法として、ガラス膜などから成るコア
層を、例えばプラズマCVD法などの化学的エッチング
処理によってパターニングし、光導波路を形成する方法
が知られている。例えば特開平7−49429号には、
コア層の上にシリコーン膜を形成し、その上にレジスト
膜を形成して、まずレジスト膜をマスクとしてシリコー
ン膜をパターニングし、次いで該シリコーン膜をマスク
として、ガラス膜からなるコア層を、前記エッチング処
理などによりパターニングする方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、レジスト
膜をマスクとして用いることは一般的に知られている
が、従来のレジスト膜をマスクとして直接コア層をパタ
ーニングするには、レジストの耐エッチング性が不十分
であり、このことが、光導波路の形成工程をより複雑な
ものとし、且つ加工精度を上げるうえでも障害となって
いる。本発明の目的は、光導波路形成に必要な十分な解
像性と耐エッチング性とを兼ね備えたレジスト膜をマス
クとして、直接コア層をパターニングすることを特徴と
する、光導波路の形成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の光導波路の形成
方法は、基板上に形成されたコア層の表面に、感放射線
性樹脂組成物からなるレジスト膜を形成し、該レジスト
膜をパターニングしてマスクパターンを作製する工程
と、パターニングされた該フォトレジスト膜をマスクと
してコア層のパターニングを行う工程とを有し、前記感
放射線性樹脂組成物が、 (A)(a)カルボキシル基を有するラジカル重合性化
合物、(b)環状アルキル基を有し、カルボキシル基を
有しないラジカル重合性化合物および(c)他のラジカ
ル重合性化合物からなるアルカリ可溶性を有する共重合
体(以下、「共重合体(A)」という)、 (B)少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合を有
する化合物(以下、「重合性化合物(B)」という)並
びに (C)放射線ラジカル重合開始剤(以下「光ラジカル重
合開始剤(C)」という)を含有することを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】
<感放射線性樹脂組成物>以下、本発明に用いられるレ
ジストの構成成分である、感放射線性樹脂組成物につい
て説明する。共重合体(A) 本発明に用いられる共重合体(A)は、アルカリ可溶性
を有する共重合体である。共重合体(A)は、(a)カ
ルボキシル基を有するラジカル重合性化合物、(b)環
状アルキル基を有し、カルボキシル基を有しないラジカ
ル重合性化合物および(c)他のラジカル重合性化合物
を、溶媒中でラジカル共重合することにより合成するこ
とができる。
【0006】前記(a)カルボキシル基を有するラジカ
ル重合性化合物としては、例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸などのラジカル重合性モノカルボン
酸;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン
酸、イタコン酸などのラジカル重合性ジカルボン酸;2
−サクシノロイルエチルメタアクリレート、2−マレイ
ノロイルエチルメタアクリレート、2−ヘキサヒドロフ
タロイルエチルメタアクリレートなどのカルボキシル基
およびエステル結合を有する(メタ)アクリル酸誘導体
などを挙げることができる。これらの化合物は単独でも
しくは2種以上組み合わせて使用できる。これらのう
ち、メタクリル酸および2−ヘキサヒドロフタロイルエ
チルメタクリレートが好ましく、メタクリル酸と2−ヘ
キサヒドロフタロイルエチルメタアクリレートの併用が
さらに好ましい。共重合体(A)中に占める(a)カル
ボキシル基を有するラジカル重合性化合物からなる構成
成分は、通常、10〜50重量%であり、好ましくは2
0〜40重量%である。10重量%未満であると、共重
合体がアルカリ現像液に溶解しにくくなるので現像後に
膜残りを生じ十分な解像度を得ることができない場合が
ある。逆に50重量%を超えると、共重合体のアルカリ
現像液に対する溶解性が大きくなりすぎて放射線照射部
の溶解、すなわち膜減りが大きくなる場合がある。
【0007】前記(b)環状アルキル基を有し、カルボ
キシル基を有しないラジカル重合性化合物としては、例
えばシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチル
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタ
ニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)ア
クリレートなどを挙げることができる。これらの化合物
は単独でもしくは2種以上組み合わせて使用できる。こ
れらのうち、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート
が好ましい。共重合体(A)中に占める(b)環状アル
キル基を有し、カルボキシル基を有しないラジカル重合
性化合物からなる構成成分は、通常、20〜60重量%
であり、好ましくは30〜50重量%である。20重量
%未満であると、得られる共重合体の分子量が小さく、
感放射線性組成物の20μm以上の塗膜形成が困難にな
る場合がある。逆に60重量%を超えると、得られる共
重合体の溶剤に対する溶解性が低下する場合がある。
【0008】前記(c)他のラジカル重合性化合物は、
主として共重合体(A)の機械的特性を適度にコントロ
ールする目的で使用する。ここで、「他の」とは、前出
のラジカル重合性化合物以外のラジカル重合性化合物の
意味である。このような(c)他のラジカル重合性化合
物としては、好ましくは(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル類、(メタ)アクリル酸アリールエステル類、ラ
ジカル重合性ジカルボン酸ジエステル類、芳香族ビニル
類、共役ジオレフィン類、ニトリル基含有重合性化合
物、塩素含有重合性化合物、アミド結合含有重合性化合
物、脂肪酸ビニル類などを挙げることができる。具体的
には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec
−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)ア
クリレート、イソプロピル(メタ)アクリレートなどの
(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;フェニル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなど
の(メタ)アクリル酸アリールエステル;マレイン酸ジ
エチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチルなどの
ラジカル重合性ジカルボン酸ジエステル;スチレン、α
−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ビニルトルエン、p−メトキシスチレンなどの
芳香族ビニル類;1,3−ブタジエン、イソプレン、
1,4−ジメチルブタジエンなどの共役ジオレフィン
類、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニト
リル基含有重合性化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデン
などの塩素含有重合性化合物;アクリルアミド、メタク
リルアミドなどのアミド結合含有重合性化合物;酢酸ビ
ニルなどの脂肪酸ビニル類を用いることができ、これら
の化合物は単独でもしくは2種以上組み合わせて用いる
ことができる。これらのうち、スチレンおよび1,3−
ブタジエンが特に好ましい。共重合体(A)中に占める
(c)他のラジカル重合性化合物からなる構成成分は、
通常、5〜40重量%であり、好ましくは10〜35重
量%である。
【0009】共重合体(A)を合成する際に用いられる
重合溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコールなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどの環状エーテル類;エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリ
コールエチルメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテル類;エ
チレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレング
リコールエチルエーテルアセテートなどの多価アルコー
ルのアルキルエーテルアセテート類;トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、4
−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、ジアセト
ンアルコールなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、
ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブ
タン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−
メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン
酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類が挙げられる。これら
のうち、環状エーテル類、多価アルコールのアルキルエ
ーテル類、多価アルコールのアルキルエーテルアセテー
ト類、ケトン類、エステル類などが好ましい。
【0010】また、ラジカル共重合における重合触媒と
しては、通常のラジカル重合開始剤が使用でき、例えば
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−ア
ゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス−(4−メトキシ−2,−ジメチルバレ
ロニトリル)などのアゾ化合物;ベンゾイルペルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド、t−ブチルペルオキシピ
バレート、1,1′−ビス−(t−ブチルペルオキシ)
シクロヘキサンなどの有機過酸化物および過酸化水素な
どの無機過酸化物を挙げることができる。過酸化物をラ
ジカル重合開始剤に使用する場合、還元剤を組み合わせ
てレドックス型の開始剤としても良い。
【0011】重合性化合物(B) 本発明に用いられる重合性化合物(B)は、重合性不飽
和二重結合を有するモノマーであり、以下に示されるよ
うな化合物を例示することができる。 1個のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物:
共重合体(A)を合成するためのラジカル重合に供され
るラジカル重合性化合物と同様の化合物を使用すること
ができる。これらのうち、下記式(1)で表わされる化
合物を好適に使用することができる。
【0012】
【化1】
【0013】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、nは0〜8の数を示し、R1 は水素原子または炭素
数1〜9のアルキル基を示す。〕
【0014】前記式(1)で表わされる化合物の具体例
としては、市販品のアロニックスM−101(n=約
2、R1 =H、A=アクリロキシル基)、同M−102
(n=約4、R1 =H、A=アクリロキシル基)、同M
−111(n=約1、R1 =n-C919、A=アクリロ
キシル基)、同M−113(n=約4、R1 =n−C8
19、A=アクリロキシル基)、同M−114(n=約
8、R1 =n−C919、A=アクリロキシル基)、同
M−117(n=2.5、R1 =n−C919、A=ア
クリロキシル基)〔以上、東亜合成化学工業(株)
製〕、KAYARADR−564(n=約2.3、R1
=H、A=アクリロキシル基)〔日本化薬(株)製〕な
どを挙げることができる。上記式(1)で表わされる化
合物以外の1個のエチレン性不飽和二重結合を有する化
合物の具体例としては、市販品のKAYARAD TC
−110S、同TC−120S〔以上、日本化薬(株)
製〕、V−158、V−2311〔以上、大阪有機化学
工業(株)製〕などを挙げることができる。また、マレ
イン酸ジメチル、マレイン酸ジエチルなどの不飽和カル
ボン酸ジエステルを用いることもできる。
【0015】 2個のエチレン性不飽和二重結合を有
する化合物:2価のアルコールの(メタ)アクリル酸ジ
エステルを挙げることができる。この(メタ)アクリル
酸ジエステルのうち、下記式(2)〜(4)で表わされ
る化合物を好適に使用することができる。
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、nおよびmはそれぞれ0〜8の数を示し、R2 は水
素原子またはメチル基を示す。〕
【0018】
【化3】
【0019】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、R3 は炭素数2〜8のオキシアルキレン基、オリゴ
オキシアルキレン基、エチレングリコール残基および/
またはプロピレングリコール残基を1〜10繰り返した
基を示す。〕
【0020】
【化4】
【0021】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、Mは2価のアルコール残基をし、Nは2価の塩基性
酸残基を示し、nは0〜1の数を示す。〕
【0022】前記式(2)で表される化合物の具体例と
しては、市販品のアロニックスM−210(n=約2、
m=約2、R2 =CH3、A=メタクリロキシル基)
〔東亜合成化学工業(株)製〕、KAYARAD R−
551(n+m=約4、R2 =CH3、A=メタクリロ
キシル基)、同R−712(n+m=約4、R2 =H、
A=メタクリロキシル基)〔日本化薬(株)製〕などを
挙げることができる。前記式(3)で表される化合物の
具体例としては、市販品のアロニックスM−240(R
3 =-(CH2CH2O)n-、n=約4、A=アクリロキシル
基)、同M−245(R3 =-(CH2CH2O)n-、n=約9、
A=アクリロキシル基)〔以上、東亜合成化学工業
(株)製〕、KAYARAD HDDA(R3 =-(CH2C
H2CH2CH2CH2O)-、A=アクリロキシル基)、同NPGD
A(R3 =-(CH2C(CH3)2CH2O)-、A=アクリロキシル
基)、同TPDGA(R3 =-(CH2CH(CH3)O)-、A=ア
クリロキシル基)、同PEG400DA(R3 =-(CH2C
H2O)n-、n=約8、A=アクリロキシル基)、同MAN
DA(R3 =-(CH2C(CH3)2CH2O)-、A=アクリロキシル
基)、同HX−220(R3 =-(CH2CH2CH2CH2CH2O)m-C
H2-C(CH3)2COOCH2C(CH3)2CH2O(COCH2CH2CH2CH2CH2O)
n-、m+n=2、A=アクリロキシル基)、同HX−6
20(R3=-(CH2CH2CH2CH2CH2O)m-CH2-C(CH3)2COOCH2C
(CH3)2CH2O(COCH2CH2CH2CH2O)n-、m+n=4、A=ア
クリロキシル基)〔以上、日本化薬(株)製〕などを挙
げることができる。前記式(4)で表される化合物の具
体例としては、オリゴエステルアクリレート、市販品と
してアロニックスM−6100、同M−6200、同M
−6250、同M−6300、同M−6400、同M−
6500〔以上、東亜合成化学工業(株)製〕などを挙
げることができる。また前記式(2)、(3)および
(4)で表される化合物以外の2個のエチレン性不飽和
二重結合を有する化合物の例として、市販品のR−60
4〔日本化薬(株)製〕、V260、V312、V33
5HP〔以上、大阪有機化学工業(株)製〕などを挙げ
ることができる。
【0023】 3個以上のエチレン性不飽和二重結合
を有する化合物:多価(メタ)アクリル酸エステル化合
物を挙げることができ、下記式(5)〜(8)で表わさ
れる化合物を好適に使用することができる。
【0024】
【化5】
【0025】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、nは0〜8の数を示し、R4は水素原子、水酸基ま
たはメチル基を示す。〕
【0026】
【化6】
【0027】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、R5は酸素原子またはメチル基を示す。〕
【0028】
【化7】
【0029】〔式中、Aはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)またはメタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)を示
し、Xは3価以上のアルコール残基を示し、Yは2価以
上の塩基性酸残基を示し、複数存在するXおよびYはそ
れぞれ互いに同一でも異なってもよく、nは0〜15の
数を示す。〕
【0030】
【化8】
【0031】〔式中、Bはアクリロキシル基(CH2=CHCO
O-)、メタクリロキシル基(CH2=C(CH3)COO-)、CH2=C
HCO[O(CH2)5]mCO-(ここでmは1〜4の整数)またはCH
2=C(CH3)CO[O(CH2)5]mCO-(ここでmは1〜4の整数)
を示し、複数存在するBのうちa個はアクリロキシル基
またはメタクリロキシル基であり、b個はCH2=CHCO[O(C
H2)5]mCO-(ここでmは1〜4の整数)またはCH2=C(C
H3)CO[O(CH2)5]mCO-(ここでmは1〜4の整数)であ
り、aは2〜6の数であり、bは0〜4の数であり、a
+bは6であり、Zは6価の有機基または下記式(9)
で表される6価の基を示す。〕
【0032】
【化9】
【0033】前記式(5)で表される化合物の具体例と
しては、市販品のアロニックスM−309(n=0、R
4 =OH、A=アクリロキシル基)、同M−310(n
=約1、R3 =CH3、A=アクリロキシル基 )〔以
上、東亜合成化学工業(株)製〕、KAYARAD T
MPTA(n=0、R3 =CH3、A=アクリロキシル
基 )、〔日本化薬(株)製〕、V−295(n=0、
3 =CH3、A=アクリロキシル基 )、V−300
(n=0、R3 =OH、A=アクリロキシル基)〔以
上、大阪有機化学工業(株)製〕などを挙げることがで
きる。前記式(6)で表される化合物の具体例として
は、市販品のアロニックスM−400〔東亜合成化学工
業(株)製〕などを挙げることができる。前記式(7)
で表される化合物の具体例としては、市販品のアロニッ
クスM−7100、同M−8030、同M−8060、
同M−8100、同M−9050〔東亜合成化学工業
(株)製〕などを挙げることができる。前記式(8)で
表される化合物の具体例としては、市販品のKAYAR
ADDPCA−20(Zは前記式(9)に同じ、m=平
均1、a=平均2、b=平均4、A=アクリロキシル
基)、同DPCA−30(Zは前記式(9)に同じ、m
=平均1、a=平均3、b=平均3、A=アクリロキシ
ル基)、同DPCA−60(Zは前記式(9)に同じ、
m=平均1、a=平均6、b=平均0、A=アクリロキ
シル基)、同DPCA−120(Zは前記式(9)に同
じ、m=平均2、a=平均6、b=平均0、A=アクリ
ロキシル基)〔以上、日本化薬(株)製〕、V−36
0、V−GPT、V−3PA、V−400〔以上、大阪
有機化学工業(株)製〕などを挙げることができる。
【0034】これらの重合性化合物(B)のうち、2個
のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物および3個
以上のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物が好ま
しいものとして挙げられ、さらに好ましいものとして前
記式(4)および(7)で示される化合物が挙げられ
る。とりわけ、前記式(7)で表わされる化合物であ
る、アロニックスM−8060が好ましい。重合性化合
物(B)は単独でもしく2種以上組み合わせて使用する
ことができ、その使用量は共重合体(A)100重量部
に対して、好ましくは30〜150重量部、より好まし
くは50〜100重量部である。30重量部未満である
と、放射線照射時の感度が低下する場合があり、150
重量部を超えると共重合体(A)との相溶性が悪くなる
場合があるため、塗膜形成後の塗膜表面に膜荒れを生じ
ることがある。
【0035】放射線ラジカル重合開始剤(C) 本発明に用いられる放射線ラジカル重合開始剤(C)
は、放射線を照射させることによって分解し、重合性化
合物(B)を重合させるものである。なお、本明細書に
おいて「放射線」とは、紫外線、可視光線、遠紫外線、
X線、電子線などを意味する。このような放射線ラジカ
ル重合開始剤としては、例えばベンジル、ジアセチルな
どのα−ジケトン類;ベンゾインなどのアシロイン類;
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのアシロイン
エーテル類;チオキサントン、2,4−ジエチルチオキ
サントン、チオキサントン−4−スルホン酸、ベンゾフ
ェノン、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェ
ノン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ
ンなどのベンゾフェノン類;アセトフェノン、p−ジメ
チルアミノアセトフェノン、α,α′−ジメトキシアセ
トキシベンゾフェノン、2,2′−ジメトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、
2−メチル[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
フォリノ−1−プロパノン、2−ベンジル−2−ジメチ
ルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン
−1−オンなどのアセトフェノン類;アントラキノン、
1,4−ナフトキノンなどのキノン類;フェナシルクロ
ライド、トリブロモメチルフェニルスルホン、トリス
(トリクロロメチル)−s−トリアジンなどのハロゲン
化合物;ジ−t−ブチルパーオキサイドなどの過酸化
物;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォ
スフィンオキサイドなどのアシルフォスフィンオキサイ
ド類などが挙げられ、また、市販品としては、イルガキ
ュア184、651、500、907、CGI369、
CG24−61〔チバガイギー(株)製〕、ルシリンL
R8728、TPO〔BASF(株)製〕、ダロキュア
1116、1173〔メルク(株)製〕、ユベクリルp
36〔UCB(株)製〕などを挙げることができる。前
記種々の放射線ラジカル重合開始剤の中で好ましい化合
物としては、2−メチル[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、2−ベンジ
ル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェ
ニル)−ブタン−1−オンなどのアセトフェノン類また
はフェナシルクロライド、トリブロモメチルフェニルス
ルホン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィンオキサイドなどを挙げることができる。こ
れらの化合物は単独でまたは2種以上を組み合わせて使
用することができる。その使用量は、共重合体(A)1
00重量部に対して、好ましくは1〜50重量部、より
好ましくは10〜40重量部である。1重量部未満であ
ると、酸素によるラジカルの失活の影響(感度の低下)
を受けやすく、50重量部を超えると相溶性が悪くなっ
たり、保存安定性が低下する傾向がある。また、これら
放射線ラジカル重合開始剤は、放射線増感剤と併用する
ことも可能である。
【0036】溶剤 本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物は、前記共重
合体(A)、重合性化合物(B)、放射線ラジカル重合
開始剤(C)および必要に応じて後述する各種添加剤を
均一に混合することにより得られる。この際、各成分を
均一に混合する目的で、有機溶剤をさらに配合すること
ができる。配合される溶剤としては、各成分を均一に溶
解させることができ、また各成分と反応しないものが用
いられる。かかる溶剤としては、共重合体(A)を合成
する際に用いられる重合溶剤と同様の溶剤を用いること
ができ、これらの溶剤にさらに、N−メチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルム
アニリド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホ
キシド、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテ
ル、アセトニルアセトン、イソホロン、カプロン酸、カ
プリル酸、1−オクタノール、1−ノナノール、ベンジ
ルアルコール、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、シュウ
酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチロラクト
ン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、フェニルセロソル
ブアセテートなどの高沸点溶剤を添加することもでき
る。これらの溶剤の中で、溶解性、各成分との反応性お
よび塗膜の形成のしやすさから、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテル類;エ
チルセロソルブアセテートなどの多価アルコールのアル
キルエーテルアセテート類;3−エトキシプロピオン酸
エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロ
キシプロピオン酸エチルなどのエステル類;ジアセトン
アルコールなどのケトン類が好適である。前記溶剤の使
用量は、用途、塗布方法などに応じて適宜決めることが
できる。
【0037】各種添加剤 本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物には、耐熱
性、硬度などを向上させる目的で、エポキシ化合物を配
合することができる。このようなエポキシ化合物として
は、相溶性に影響がない限り限定されるものではない
が、好ましくは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ポリグリシジルメタ
クリレートなどを挙げることができる。これらのうち、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂
などが特に好ましい。これらのエポキシ化合物の使用量
は、共重合体(A)100重量部に対して、好ましくは
100重量部以下である。
【0038】本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物
には、プレベーク時の熱かぶりによる現像性の低下を抑
えるために熱重合禁止剤を配合することができる。この
ような熱重合禁止剤としては、ピロガロール、ベンゾキ
ノン、ヒドロキノン、メチレンブルー、tert−ブチ
ルカテコール、モノベンジルエーテル、メチルヒドロキ
ノン、アミルキノン、アミロキシヒドロキノン、n−ブ
チルフェノール、フェノール、ヒドロキノンモノプロピ
ルエーテル、4,4′−[1−〔4−(1−(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−メチルエチル)フェニル〕エチ
リデン]ジフェノール、1,1,3−トリス(2,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニルプ
ロパンなどを挙げることができる。これらの熱重合禁止
剤の使用量は、共重合体(A)100重量部に対して、
好ましくは5重量部以下である。
【0039】本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物
には、塗布性、消泡性、レベリング性などを向上させる
目的で界面活性剤を配合することもできる。このような
界面活性剤としては、例えばBM−1000、BM−1
100〔BM ケミー社製〕、メガファックF142
D、同F172、同F173、同F183〔大日本イン
キ化学工業(株)製〕、フロラードFC−135、同F
C−170C、同FC−430、同FC−431〔住友
スリーエム(株)製〕、サーフロンS−112、同S−
113、同S−131、同S−141、同S−145
〔旭硝子(株)製〕、SH−28PA、同−190、同
−193、SZ−6032、SF−8428〔東レシリ
コーン(株)製〕などの名称で市販されているフッ素系
界面活性剤を使用することができる。これらの界面活性
剤の使用量は、共重合体(A)100重量部に対して、
好ましくは5重量部以下である。
【0040】本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物
には、基板との接着性を向上させるために接着助剤を配
合することもできる。配合される接着助剤としては、官
能性シランカップリング剤が有効である。ここで、官能
性シランカップリング剤とは、カルボキシル基、メタク
リロイル基、イソシアネート基、エポキシ基などの反応
性置換基を有するシランカップリング剤を意味し、具体
例としてはトリメトキシシリル安息香酸、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−イソシア
ナートプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどを挙げ
ることができる。これらの接着助剤の使用量は、共重合
体(A)100重量部に対して、好ましくは20重量部
以下である。
【0041】また、本発明に用いられる感放射線性樹脂
組成物には、アルカリ現像液に対する溶解性の微調整を
行なうために酸無水物を配合することもできる。このよ
うな酸無水物としては、酢酸、プロピオン酸、n−酪
酸、iso−酪酸、n−吉草酸、iso−吉草酸、安息
香酸、けい皮酸などのモノカルボン酸;乳酸、2−ヒド
ロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、m−ヒ
ドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒド
ロキシけい皮酸、3−ヒドロキシけい皮酸、4−ヒドロ
キシけい皮酸、5−ヒドロキシイソフタル酸、シリンギ
ン酸などのヒドロキシモノカルボン酸;シュウ酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、イタコン
酸、ヘキサヒドロフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、シクロペンタンテトラカルボ
ン酸、ブタンテトラカルボン酸、1,2,5,8−ナフ
タレンテトラカルボン酸などの多価カルボン酸;無水イ
タコン酸、無水コハク酸、無水シトラコン酸、無水ドデ
セニルコハク酸、無水トリカルバニル酸、無水マレイン
酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒド
ロフタル酸、無水ハイミック酸、1,2,3,4,−ブ
タンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水
トリメリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン
酸、エチレングリコールビス無水トリメリテート、グリ
セリントリス無水トリメリテートなどを挙げることがで
きる。
【0042】さらに、本発明に用いられる感放射線性樹
脂組成物には、必要に応じて充填材、着色剤、粘度調整
剤などを配合することもできる。ここで、充填材として
は、シリカ、アルミナ、タルク、ベントナイト、ジルコ
ニウムシリケート、粉末ガラスなどを挙げることができ
る。また、着色剤としては、アルミナ白、クレー、炭酸
バリウム、硫酸バリウムなどの体質顔料;亜鉛華、鉛
白、黄鉛、鉛丹、群青、紺青、酸化チタン、クロム酸亜
鉛、ベンガラ、カーボンブラックなどの無機顔料;ブリ
リアントカーミン6B、パーマネントレッド6B、パー
マネントレッドR、ベンジジンイエロー、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーンなどの有機顔料;マ
ゼンタ、ローダミンなどの塩基性染料;ダイレクトスカ
ーレット、ダイレクトオレンジなどの直接染料;ローセ
リン、メタニルイエローなどの酸性染料が挙げられる。
また、粘度調整剤としては、ベントナイト、シリカゲ
ル、アルミニウム粉末などを挙げることができる。これ
らの添加剤は、組成物の本質的な特性を損なわない範囲
で用いられ、好ましくは感放射線性樹脂組成物に対し
て、50重量%以下の量で用いられる。
【0043】本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物
の調製は、ディゾルバー、ホモジナイザー、3本ロール
ミルなどの分散機を用いて分散、混合させればよい。ま
た、必要に応じて、さらにメッシュ、メンブレンフィル
ターなどを用いてろ過してもよい。
【0044】<光導波路の形成方法> 1.塗膜の形成方法:本発明で用いられるレジスト膜
は、前記感放射線性樹脂組成物を、基板上に設けられた
ガラス膜などから成るコア層に塗布し、乾燥することに
よって得られる。感放射線性樹脂組成物の塗布方法につ
いては特に制限はなく、スピンコート法、ディップコー
ト法、スクリーン印刷法、カーテンコート法、スプレー
コート法、ロールコート法、バーコート法などの一般的
な各種塗布方法により、必要な膜厚に塗布することがで
きる。なお、得られた塗膜の乾燥条件は、感放射線性樹
脂組成物中の各成分の種類、配合割合、塗布膜厚などに
よって異なるが、通常は70〜120℃、好ましくは8
0〜100℃で、5〜20分間程度である。乾燥時間が
短すぎると現像時の密着状態が悪くなる場合があり、ま
た、長すぎると熱かぶりにより解像度が低下する場合が
ある。 2.放射線照射方法:得られた塗膜の表面に、所定のパ
ターンを介して、例えば波長が300〜500nmの紫
外線または可視光線を照射することにより、光導波路を
形成する部分を光硬化させることができる。これらの放
射線の線源として、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水
銀灯、メタルハライドランプ、アルゴンガスレーザーな
どを用いることができる。放射線照射量は、組成物中の
各成分の種類、配合量、塗膜の膜厚などによって異なる
が、例えば超高圧水銀灯使用の場合、100〜500m
J/cm2 である。
【0045】3.現像方法:放射線照射後、アルカリ性
水溶液を現像液として用いてレジスト膜の不要な部分を
溶解、除去し、放射線照射部分のみ残存させて、コア層
のパターニングに用いられるマスクパターンを形成す
る。ここにおける現像液としては、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水、エチルア
ミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−
プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルア
ミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペリジ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウン
デセン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−
ノナンなどのアルカリ類の水溶液を使用することがで
き、現像液の濃度は通常、0.1〜5重量%である。ま
た、前記アルカリ性水溶液にメタノール、エタノールな
どの水溶性有機溶媒や界面活性剤を適当量添加した水溶
液を現像液として使用することもできる。現像時間は、
組成物各成分の種類、配合割合、組成物の乾燥膜厚によ
って異なるが、通常30〜360秒間であり、また現像
の方法は液盛り法、ディッピング法、パドル法、スプレ
ー現像法などのいずれでも良い。現像後は、流水洗浄を
30〜90秒間行い、エアーガンなどを用いて風乾させ
たり、オーブン中で熱乾燥させたりすることにより、レ
ジスト膜を乾燥させる。 4.後処理:本発明に用いられる感放射線性樹脂組成物
は、放射線照射のみでも、十分に硬化させることができ
るが、用途に応じてさらに放射線照射を行ったり(以
下、「後露光」という。)加熱したりすることによって
レジスト膜の硬化度を高めることができる。後露光とし
ては、前記放射線照射方法と同様の方法で行なうことが
でき、放射線照射量は特に限定されるものではないが、
例えば高圧水銀灯使用の場合100〜1000mJ/c
m2 が好ましい。また、加熱する際の方法としては、ホ
ットプレート、オーブンなどの加熱装置を用いて、所定
の温度、例えば100〜200℃で所定の時間、例えば
ホットプレート上なら5〜60分間、オーブン中では3
0〜90分間加熱処理を行えばよい。この後処理によっ
て、さらに良好な特性を有するレジスト膜を得ることが
できる。
【0046】5.コア層のパターニング 以上のようにして得られたレジスト膜からなるマスクを
用いて、ガラス膜などから成るコア層のパターニングを
行う。コア層がガラス膜である場合のパターニングの方
法としては、主としてエッチング処理が行われる。具体
的な方法としては、強アルカリ、フッ酸などを用いてガ
ラス膜を溶解させるウェットエッチング処理、プラズ
マ、レーザーなどを用いるドライエッチング処理などが
挙げられ、これらのうち、ドライエッチング処理が好ま
しい。 6.剥離処理:コア層のパターニングを行った後の基板
を、50〜80℃にて撹拌中の剥離液に5〜30分間浸
漬することによって、フォトレジスト膜を剥離すること
ができる。この際使用する剥離液としては、第4級アン
モニウム塩の水溶液、第4級アンモニウム塩塩とジメチ
ルスルホキシドと水の混合溶液などを例示することがで
きる。
【0047】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。また、
特にことわりの無い限り、部は重量部、%は重量%を示
す。
【0048】合成例;共重合体(A)の合成 ドライアイス/メタノール還流器の付いたフラスコを窒
素置換した後、重合開始剤として2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル4.0g、溶媒としてジエチレングリ
コールジメチルエーテル100.0gおよびジエチレン
グリコールモノメチルエーテル50.0gを仕込み、重
合開始剤が溶解するまで撹拌した。引き続いて、メタク
リル酸20.0g、2−ヘキサヒドロフタロイルエチル
メタアクリレート15.0g、ジシクロペンタニルメタ
クリレート45.0g、スチレン15.0gおよび1,
3−ブタジエン5.0gを仕込んだ後、ゆるやかに撹拌
した。その後、溶液の温度を80℃に上昇させ、この温
度で4時間重合を行なった。次いで、反応混合物を多量
のメタノールに滴下して反応生成物を凝固させた。この
凝固物を水洗後、凝固物と同重量のテトラヒドロフラン
に再溶解し、多量のメタノールで再度凝固させた。この
再溶解−凝固操作を計3回行なった後、得られた凝固物
を40℃で48時間真空乾燥し、目的とする共重合体
(A)を得た。
【0049】実施例1 (1)感放射線性樹脂組成物の調製 合成例で得られた共重合体(A)10.0gを3−メト
キシプロピオン酸メチル10.0gに溶解し、放射線ラ
ジカル重合開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルフォスフィンオキサイド(BASF社
製、ルシリン TPO)2.0gおよびイルガキュア6
51(チバガイギ−社製)1.0g、重合性化合物
(B)としてアロニックスM8060(東亞合成化学工
業(株)製)4.0g、接着助剤としてγ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン0.05g、界面活性剤
としてBM−1000(BM ケミー社製)0.03g
および熱重合禁止剤として1,1,3−トリス(2,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニル
プロパン0.2gを溶解し、3本ロールミルで混練し均
一感放射線性樹脂組成物溶液とした。 (2)光導波路の形成 膜圧20μmのガラス薄膜を形成したシリコーン基板上
に、感放射線性樹脂組成物をスピンナーを用いて塗布し
た後、ホットプレート上で90℃で5分間プレベークし
て、膜厚40μmのレジスト膜を形成した。次に、ライ
ン/スペース=50/200μmのパターンを有するマスクを
介して、超高圧水銀灯(ウシオ製、USH−250D)
を用いて300mJ/cm2 の紫外線を露光した。これ
を、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド0.5%水
溶液で現像した。この後、流水洗浄し、窒素ブローし
て、レジストパターンを得た。光学顕微鏡でパターン形
状を観察し、現像後の膜厚を測定した。パターンはマス
クに忠実で、形成された現像後の塗膜の膜厚は39μm
であった。次に、前記基板を用い、真空中で酸素プラズ
マによるガラス膜のドライエッチングを行った。エッチ
ング後、得られた基板を光学顕微鏡で観察したところ、
レジストパターンにより被覆された部分はそのままで、
ガラス膜が露出していた部分ではガラス膜が完全に除去
されていることが確認できた。更に基板をテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド0.5%水溶液に10分間浸
漬し、ガラス膜上に残っているレジストパターンの剥離
を行った。得られた基板を観察した結果、マスクに忠実
なライン/スペース=50/200μmのガラス導波路の形成
が確認できた。レジストパターンに覆われていた部分の
ガラス膜表面は処理前同様の平滑面を保持しており、且
つ50μm幅で形成したガラス導波路の側面形状もほぼ垂
直であり、且つ平滑にプラズマエッチング処理されてい
た。
【0050】実施例2 ガラス薄膜を形成したシリコーン基板上に形成したレジ
スト膜の膜厚を19μmとした以外は、実施例1と同様
にして、光導波路を作製した。得られた光導波路は、実
施例1と同様の形状を有しており、レジストパターンに
覆われていた部分のガラス膜表面も、処理前同様の平滑
面を保持していた。
【0051】
【発明の効果】本発明の光導波路の形成方法によると、
光導波路の形成に必要な十分な解像性と耐エッチング性
とを兼ね備えたレジスト膜をマスクとして直接コア層を
パターニングすることにより、従来に比して極めて簡略
な工程でありながら、光導波路としての十分なパターン
を得ることが可能である。本発明における加工工程の簡
略化は、単に作業時間の短縮につながるばかりでなく、
光導波路の形状不良、パターン欠け、断線などの不良低
減につながり、光導波路形成の歩留まり向上に寄与す
る。また、レジスト膜を直接コア膜のマスクパターンと
して用いるため、レジストの解像度のレベルと同等の解
像度を得ることが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたコア層の表面に、感
    放射線性樹脂組成物からなるレジスト膜を形成し、該レ
    ジスト膜をパターニングしてマスクパターンを作製する
    工程と、パターニングされた該レジスト膜をマスクとし
    てコア層のパターニングを行う工程とを有する光導波路
    の形成方法であって、前記感放射線性樹脂組成物が、 (A)(a)カルボキシル基を有するラジカル重合性化
    合物、(b)環状アルキル基を有し、カルボキシル基を
    有しないラジカル重合性化合物および(c)他のラジカ
    ル重合性化合物からなるアルカリ可溶性を有する共重合
    体、 (B)少なくとも1個のエチレン性不飽和二重結合を有
    する化合物並びに (C)放射線ラジカル重合開始剤を含有することを特徴
    とする感放射線性樹脂組成物である、光導波路の形成方
    法。
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