JPH09210877A - 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置 - Google Patents

粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置

Info

Publication number
JPH09210877A
JPH09210877A JP2017196A JP2017196A JPH09210877A JP H09210877 A JPH09210877 A JP H09210877A JP 2017196 A JP2017196 A JP 2017196A JP 2017196 A JP2017196 A JP 2017196A JP H09210877 A JPH09210877 A JP H09210877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
adhesive
solid sample
thin
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3545868B2 (ja
Inventor
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
Yoshichika Fukuda
祥慎 福田
Mitsunori Kokubo
光典 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanagawa Academy of Science and Technology
Original Assignee
Kanagawa Academy of Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanagawa Academy of Science and Technology filed Critical Kanagawa Academy of Science and Technology
Priority to JP02017196A priority Critical patent/JP3545868B2/ja
Publication of JPH09210877A publication Critical patent/JPH09210877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545868B2 publication Critical patent/JP3545868B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形試料の切断工程において固形試料表面に
接着していない粘着テープ接着面が薄切用カッタナイフ
の粘着テープ側面の刃先近傍に接着することを防止す
る。 【解決手段】 粘着テープ4を固形試料2表面に接着し
た後、この固形試料2を所望の厚さに薄切し、前記粘着
テープ4に接着固定された組織観察用薄切片を作製する
装置において、前記粘着テープ4には、少なくとも片面
全面に固形試料2表面に接着するための接着剤を塗布し
た接着面14を有するものを用い、薄切用カッタナイフ
1は、少なくとも固形試料2の切断時に前記粘着テープ
4側面の刃先近傍18から気体を吹き出す機構19を具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理科学試料分析や
生体試料の顕微鏡観察などの医療分析において用いられ
るミクロトーム(固形試料または切断刃を希望切断厚さ
に対応する量だけ移動させた後、切断刃によって固形試
料を切断し薄切片を作製する装置)に係わるもので、特
に粘着テープを固形試料表面に接着した後、固形試料を
希望する厚さに薄切し、粘着テープに接着固定された組
織観察用薄切片を作製する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄切片の作製(切り出し)作業
は、ミクロトームを用い作業者が行っている。固形試料
には主として生体試料をパラフィン包埋したものが用い
られ、これを切断し薄切片を作製する。この薄切片作製
工程において、切断中および切断工程終了後の薄切片の
ハンドリングが重要かつ困難な作業とされているが、こ
の作業は粘着テープを固形試料表面に接着した後、固形
試料を希望する厚さに薄切し、粘着テープに接着固定さ
れた組織観察用薄切片を作製するという方法によって比
較的容易に行うことができる。
【0003】図6は組織観察用薄切片の作製装置の構成
図、図7は粘着テープが巻き取られている状態を示す斜
視図、図8は組織観察用薄切片が粘着テープとともに巻
き取られている状態を示す図である。以下、従来の粘着
テープを使用した組織観察用薄切片の作製方法を図6〜
図8を用いて説明する。
【0004】従来の組織観察用薄切片の作製装置は、固
形試料2を希望する切断厚さに対応する量だけ送る試料
送り装置3と、巻き取った状態の粘着テープ4を希望す
る量だけ繰り出す粘着テープ繰り出し装置5と、最終的
に薄切片が接着固定された状態の粘着テープ4を巻き取
る粘着テープ巻き取り装置6と、粘着テープ繰り出し装
置5と巻き取り装置6の間に粘着テープ4を挟んで固形
試料2に対向して位置する、粘着テープ4を固形試料2
表面に押し付ける粘着テープ押し付け装置7と、切断を
行う薄切用カッタナイフ1で構成される。
【0005】(1)固形試料2をA+の方向へ希望する
切断厚さに対応する量だけ送る(試料送り工程:図示し
ていないがAの方向のみに動作可能な案内面とアクチュ
エータを具備する)。 (2)粘着テープ押し付け装置7の押し付け用ヘッド9
(押し付け用ヘッド9はゴム、スポンジ、ウレタン等、
弾性変形に富む材質が良い)をB+の方向へ移動させ
(押し付け工程:図示していないがBの方向のみに動作
可能な案内面とアクチュエータを具備する)、粘着テー
プ4の接着面14を固形試料2表面に押し付ける。
【0006】(3)薄切用カッタナイフ1をC+の方向
に移動させ薄切を行う(切断工程:図示していないがC
の方向のみに動作可能な案内面とアクチュエータを具備
する)。 (4)粘着テープ繰り出し装置5により粘着テープ4を
一定量繰り出し、図7に示すような裏紙12の付いた粘
着テープ4を使用する場合は、裏紙巻き取り装置13に
より、粘着テープ繰り出しと同時に裏紙12を巻き取
る。同時に粘着テープ巻き取り装置6により粘着テープ
を巻き取り、粘着テープ4がたるまないようにする。
【0007】粘着テープ4を巻き取る際、粘着テープ4
に接着固定された薄切片を保護するため、また薄切片の
接着していない接着面14がテープ背面に接着してしま
うことを防止する理由で、カバーフィルム28を粘着テ
ープ4の薄切片が接着固定された面側にセットして一緒
に巻き取る。次の試料送り工程に備える。また、この工
程と同時に、薄切用カッタナイフ1はC−の方向に移動
し、切断工程開始位置に戻る。
【0008】以上の(1)〜(4)の工程を繰り返し行
うことにより、図8に示すような粘着テープに接着固定
された組織観察用薄切片25を作製することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の粘着テープを使用した組織観察用薄切片の作製
方法における問題点として、次のことが挙げられる。使
用する粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料
表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有する
ものを用いることが一般的である。しかし、このような
粘着テープを使用した場合、切断工程の際、固形試料表
面に接着していない粘着テープ接着面が、薄切用カッタ
ナイフの粘着テープ側面の刃先近傍に接着してしまい、
結果として粘着テープが固形試料表面から剥がれてしま
ったり、粘着テープが皺になったり、粘着テープが破れ
て切断されてしまう等の不具合が生じる。このような不
具合は、粘着テープ上に接着固定された薄切片の精度に
影響を及ぼす。
【0010】また、通常のミクロトームを用いた薄切片
作製方法とは異なり、粘着テープを使用し連続的に薄切
片を作製するため、粘着テープの切断という不具合は大
きな問題であり、装置の自動化にも大きな影響を及ぼ
す。本発明は、上記問題点を除去し、固形試料の切断工
程において固形試料表面に接着していない粘着テープ接
着面が薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近傍
に接着することを防止することにより、粘着テープが固
形試料表面から剥がれてしまったり、粘着テープが皺に
なったり、粘着テープが破れて切断されてしまうなどと
いう不具合の発生を防ぎ、粘着テープ上に接着固定され
た精度の高い組織観察用の薄切片を安定的に作製すると
ともに、組織観察用薄切片の作製装置の自動化を容易に
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 〔1〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固
形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固
定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前
記粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面
に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するもの
を用い、薄切用カッタナイフは少なくとも固形試料の切
断時に前記粘着テープ側面の薄切用カッタナイフの刃先
近傍から気体を吹き出す機構を設けるようにしたもので
ある。
【0012】このように、少なくとも固形試料の切断
(薄切)の際、粘着テープ側面の刃先近傍から気体を吹
き出すようにしたので、薄切用カッタナイフの粘着テー
プ側面に、固形試料表面に接着していない粘着テープの
接着面が接着するのを防止することができる。 〔2〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固
形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固
定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前
記粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面
に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するもの
を用い、薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の薄
切用カッタナイフの刃先近傍と前記粘着テープとの間に
空気などの気体を、少なくとも固形試料の切断時に吹き
つける機構を設けるようにしたものである。
【0013】このように、薄切用カッタナイフの粘着テ
ープ側面の刃先近傍と粘着テープとの間に気体を、少な
くとも固形試料の切断時に吹きつけることにより、薄切
用カッタナイフの粘着テープ側面に固形試料表面に接着
していない粘着テープ接着面が接着するのを防止するこ
とができる。 〔3〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固
形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固
定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前
記粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面
に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するもの
を用い、薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃
先近傍に、この薄切用カッタナイフが固形試料を薄切す
るために移動する方向に回転可能な回転体を設けるよう
にしたものである。
【0014】したがって、薄切用カッタナイフの粘着テ
ープ側面に固形試料表面に接着していない粘着テープ接
着面が接着するのを防止することができる。実際は、薄
切用カッタナイフの粘着テープ側面に固形試料表面に接
着していない粘着テープ接着面が接着することを防止す
るのではなく、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に
固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が接し
ても、前記回転体が切断用カッタナイフが移動する方向
と同方向に回転するため、大きな問題になることはな
い。
【0015】〔4〕上記〔3〕記載の組織観察用薄切片
作製装置において、前記回転体はローラもしくは球であ
る。したがって、ローラもしくは球が、切断用カッタナ
イフが移動する方向と同方向に回転するため大きな問題
になることはない。 〔5〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固
形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固
定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前
記粘着テープには、少なくとも片面中央部にテープ長手
方向に連続的に固形試料表面に接着するための接着剤を
塗布した接着面を有し、この接着面の両側には接着剤を
塗布していない部分を残したものを用い、薄切用カッタ
ナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に、固形試料を
薄切する際に前記粘着テープの前記接着剤を塗布した面
の下を通過する部分が、前記接着剤を塗布していない面
の下を通過する部分よりも低くなるような溝を設けるよ
うにしたものである。
【0016】したがって、粘着テープの中央部のテープ
長手方向に連続的に形成される接着面が薄切用カッタナ
イフの粘着テープ側面に接着するのを防止することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を示す
粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜
視図である。ここで、使用する粘着テープ4は、図7に
示すように、少なくとも片面全面に固形試料表面に接着
するための接着剤を塗布した接着面14を有するものを
用いる。片面(粘着面側)に剥離性良好な加工を施した
裏紙12を有している。
【0018】このような粘着テープ4を使用した場合、
従来技術において、説明したように、固形試料2の切断
工程において、固形試料2表面に接着していない粘着テ
ープ接着面14が、薄切用カッタナイフ1(このカッタ
ナイフ1は、カッタブレード15、ブレードホルダ1
6、ブレード押さえ17から成る)の粘着テープ4の側
面に位置するブレード押さえ17の刃先近傍18に接着
されてしまう。
【0019】これを防ぐために、薄切用カッタナイフ1
は、粘着テープ4側面の刃先近傍18から空気などの気
体を吹き出す機構19、ここでは、ブレードホルダ16
の内部を通ったエアー等の気体が、ブレード押さえの微
小孔17Aから吹き出る構造をとっている。すなわち、
薄切用カッタナイフの粘着テープ4側面の刃先近傍18
から少なくとも切断工程時に空気などの気体を吹き出す
機構19を施すようにしている。
【0020】このことにより、固形試料2の切断工程に
おいて、薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面に、
固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14
が接着するのを防止することができる。図2は本発明の
第2実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片
作製装置の要部斜視図である。この実施例でも、使用す
る粘着テープ4は、図7に示すように、少なくとも片面
全面に固形試料2表面に接着するための接着剤を塗布し
た接着面14を有するものを用いる。
【0021】このような粘着テープ4を使用した場合、
固形試料の切断工程において、固形試料2表面に接着し
ていない粘着テープ接着面14が薄切用カッタナイフ1
の粘着テープ4側面の刃先近傍18に接着してしまう。
これを防ぐために薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4
側面の刃先近傍18と粘着テープ4の間に空気などの気
体を吹きつける機構20、ここでは、パイプ26を通っ
たエアー等の気体がノズル27から吹き出る構造であ
る。このような機構20はカッタナイフ1の移動に伴い
同方向に移動し、少なくとも固形試料2の切断工程時に
空気などの気体を吹き付ける。
【0022】したがって、薄切用カッタナイフ1の粘着
テープ4側面に、固形試料2表面に接着していない粘着
テープ接着面14が接着するのを防止することができ
る。図3は本発明の第3実施例を示す粘着テープを用い
た組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。この
実施例でも、図7に示すように、使用する粘着テープ4
は、少なくとも片面全面に固形試料2表面に接着するた
めの接着剤を塗布した接着面14を有するものを用い
る。
【0023】このような粘着テープ4を使用した場合、
固形試料2の切断工程において、固形試料2表面に接着
していない粘着テープ接着面14が薄切用カッタナイフ
1の粘着テープ4側面の刃先近傍18に接着してしま
う。これを防ぐために薄切用カッタナイフ1の粘着テー
プ4側面の刃先近傍18に、図3(a)に示すように、
薄切用カッタナイフ1が固形試料2を薄切するために移
動する方向Cに回転可能なローラ21を設けるようにし
たり、または同様に、図3(b)に示すように、薄切用
カッタナイフ1が固形試料2を薄切するために移動する
方向Cに回転可能な球22を設けてあり、この部分に固
形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が
接しても、前記ローラ21もしくは球22が、切断用カ
ッタナイフ1が移動する方向Cと同方向に回転するた
め、前記不具合の発生を抑えることができる。
【0024】図4は本発明の第4実施例で用いる粘着テ
ープを示す斜視図、図5は本発明の第4実施例を示す粘
着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視
図である。ここで、使用する粘着テープは、図4に示す
ように、少なくとも片面中央部にテープ長手方向に連続
的に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接
着面14を有し、この接着面14の両側には接着剤を塗
布していない部分23を残したものを用いる。
【0025】このような粘着テープを使用した場合、固
形試料2の切断工程において、固形試料2表面に接着し
ていない粘着テープ接着面14が薄切用カッタナイフ1
の粘着テープ4側面の刃先近傍18に接着してしまう。
これを防ぐために薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4
側面の刃先近傍18に、固形試料2を薄切する際に粘着
テープ4の接着剤を塗布した粘着テープ接着面14の下
を通過する部分が接着剤を塗布していない部分23の下
を通過する部分よりも低くなるような溝24を設けるこ
とにより、接着面14が薄切用カッタナイフ1の粘着テ
ープ4側面に接着することを防止することができる。
【0026】このように、固形試料の切断工程では、前
記した実施例のどれかを採用する。次に、粘着テープ繰
り出し装置5により粘着テープ4を一定量繰り出し、図
7に示すような裏紙12の付いた粘着テープ4を使用す
る場合は、図6に示すような裏紙巻き取り装置13によ
り、粘着テープ繰り出しと同時に裏紙12を巻き取る。
同時に、粘着テープ巻き取り装置6により粘着テープを
巻き取り、粘着テープ4がたるまないようにする。
【0027】粘着テープ4を巻き取る際、粘着テープ4
に接着固定された薄切片を保護するため、また、薄切片
の接着していない接着面14がテープ背面に接着してし
まうことを防止する理由で、図6に示すように、カバー
フィルム28を粘着テープの薄切片が接着固定された面
側にセットし一緒に巻き取る。次の試料送り工程に備え
るために、この工程と同時に薄切用カッタナイフ1はC
−の方向に移動し、切断工程開始位置に戻る。
【0028】以上の工程を繰り返し行うことにより、図
8に示すような粘着テープ4に接着固定された組織観察
用薄切片25を作製することができる。なお、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に
基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範
囲から排除するものではない。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 (A)粘着テープを使用した組織観察用薄切片の作製工
程において、固形試料の切断工程の際、固形試料表面に
接着していない粘着テープ接着面が薄切用カッタナイフ
の粘着テープ側面の刃先近傍に接着することを防ぐこと
により、従来のように、粘着テープの接着面と固形試料
面が剥がれ、また、粘着テープ及び粘着テープに接着固
定された薄切片が皺になり、更には、粘着テープが破れ
るといった問題を解決することができる。
【0030】(B)上記した粘着テープの接着面と固形
試料面が剥がれ、また、粘着テープ及び粘着テープに接
着固定された薄切片が皺になるのを防止することによ
り、粘着テープ上に接着固定された精度の高い組織観察
用薄切片を安定的に作製することができる。 (C)本発明の薄切片作製装置は、通常のミクロトーム
を用いた薄切片作製装置とは異なり、粘着テープを使用
し連続的に薄切片を作製することができ、確実に自動化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す粘着テープを用いた
組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す粘着テープを用いた
組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す粘着テープを用いた
組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例で用いる粘着テープを示す
斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す粘着テープを用いた
組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図6】組織観察用薄切片の作製装置の構成図である。
【図7】粘着テープが巻き取られている状態を示す斜視
図である。
【図8】組織観察用薄切片が粘着テープとともに巻き取
られている状態を示す図である。
【符号の説明】
1 薄切用カッタナイフ 2 固形試料 4 粘着テープ 5 粘着テープ繰り出し装置 6 粘着テープ巻き取り装置 12 裏紙 13 裏紙巻き取り装置 14 粘着テープ接着面 15 カッタブレード 16 ブレードホルダ 17 ブレード押さえ 17A ブレード押さえの微小孔 18 薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近
傍 19 気体を吹き出す機構 20 気体を吹き付ける機構 21 ローラ 22 球 23 接着剤を塗布していない部分 24 溝 25 組織観察用薄切片 26 パイプ 27 ノズル 28 カバーフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小久保 光典 静岡県三島市清住町8−22 東芝アパート 233

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープを固形試料表面に接着した
    後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープ
    に接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置にお
    いて、 前記粘着テープには少なくとも片面全面に固形試料表面
    に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するもの
    を用い、 薄切用カッタナイフは少なくとも固形試料の切断時に前
    記粘着テープ側面の薄切用カッタナイフの刃先近傍から
    気体を吹き出す機構を具備することを特徴とする粘着テ
    ープを用いた組織観察用薄切片作製装置。
  2. 【請求項2】 粘着テープを固形試料表面に接着した
    後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープ
    に接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置にお
    いて、 前記粘着テープには少なくとも片面全面に固形試料表面
    に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するもの
    を用い、 薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍と
    前記粘着テープとの間に気体を少なくとも固形試料の切
    断時に吹きつける機構を具備することを特徴とする粘着
    テープを用いた組織観察用薄切片作製装置。
  3. 【請求項3】 粘着テープを固形試料表面に接着した
    後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープ
    に接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置にお
    いて、 前記粘着テープには少なくとも片面全面に固形試料表面
    に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するもの
    を用い、 薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に
    該薄切用カッタナイフが固形試料を薄切するために移動
    する方向に回転可能な回転体を具備することを特徴とす
    る粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の組織観察用薄切片作製装
    置において、前記回転体はローラもしくは球である組織
    観察用薄切片作製装置。
  5. 【請求項5】 粘着テープを固形試料表面に接着した
    後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープ
    に接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置にお
    いて、 前記粘着テープには少なくとも片面中央部にテープ長手
    方向に連続的に固形試料表面に接着するための接着剤を
    塗布した接着面を有し、該接着面の両側には接着剤を塗
    布していない部分を残したものを用い、 薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に
    固形試料を薄切する際に前記粘着テープの前記接着剤を
    塗布した面の下を通過する部分が、前記接着剤を塗布し
    ていない面の下を通過する部分よりも低くなるような溝
    を具備することを特徴とする粘着テープを用いた組織観
    察用薄切片作製装置。
JP02017196A 1996-02-06 1996-02-06 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置 Expired - Lifetime JP3545868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02017196A JP3545868B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02017196A JP3545868B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09210877A true JPH09210877A (ja) 1997-08-15
JP3545868B2 JP3545868B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=12019736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02017196A Expired - Lifetime JP3545868B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3545868B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019111427A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 株式会社N Lab 切片封入用デバイスおよびその製造方法と用途
KR20210065695A (ko) * 2019-11-27 2021-06-04 울산과학기술원 연속 블록면 광간섭 현미경 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11073447B2 (en) * 2016-03-31 2021-07-27 Agilent Technologies, Inc. Apparatus and methods for transferring a tissue section

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019111427A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 株式会社N Lab 切片封入用デバイスおよびその製造方法と用途
KR20210065695A (ko) * 2019-11-27 2021-06-04 울산과학기술원 연속 블록면 광간섭 현미경 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3545868B2 (ja) 2004-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3176647B2 (ja) 帯状体巻取ロールの始端のための接続構造、接続片、接続装置及び接続方法
JP2007178287A (ja) 薄切片作製装置
JP2004134020A (ja) 貼合装置
WO2005041282A1 (ja) シート剥離装置及び剥離方法
WO2021033344A1 (ja) ハーフカット済両面テープの製造方法およびハーフカット済両面テープ貼付装置
JPH09210877A (ja) 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置
JP3634917B2 (ja) 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製方法およびそのための装置
JP3801697B2 (ja) 組織観察用薄切片試料作製方法
JP2004315020A (ja) 貼合ローラー
JP3560732B2 (ja) 組織観察用薄切片の作製方法及びそのための装置
JP3637113B2 (ja) 薄切片の作製装置
JP3606674B2 (ja) 薄切片の作製方法およびそのための装置
JP3604593B2 (ja) 薄片試料作製装置
CA2022026A1 (en) Method and apparatus for automatically bonding film to a substrate and cutting the film to desired size
JP3560728B2 (ja) 薄切片作製方法及びその装置
JPH11153521A (ja) ミクロトーム用切断刃の薄切位置調整方法及び装置
JP2002151443A (ja) 半導体素子の劈開装置
JP2757746B2 (ja) 布地等の被加工物のためのカッティング方法及び装置
JPH06143464A (ja) ラベルの加工方法およびその装置
JP3865903B2 (ja) 薄切片作製方法
JPH09281012A (ja) 薄切補助部材の貼り付け方法及びそのための装置
JP2009196021A (ja) 和紙片の製造方法及び和紙片製造装置
JPH068127Y2 (ja) 紙巻取ロールの巻端テープ貼装置
JPH0834546A (ja) シート分割巻取装置
JP2002294204A (ja) フィルム貼付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040409

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term