JP3545868B2 - 粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、理科学試料分析や生体試料の顕微鏡観察などの医療分析において用いられるミクロトーム(固形試料または切断刃を希望切断厚さに対応する量だけ移動させた後、切断刃によって固形試料を切断し薄切片を作製する装置)に係わるもので、特に粘着テープを固形試料表面に接着した後、固形試料を希望する厚さに薄切し、粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、薄切片の作製(切り出し)作業は、ミクロトームを用い作業者が行っている。固形試料には主として生体試料をパラフィン包埋したものが用いられ、これを切断し薄切片を作製する。この薄切片作製工程において、切断中および切断工程終了後の薄切片のハンドリングが重要かつ困難な作業とされているが、この作業は粘着テープを固形試料表面に接着した後、固形試料を希望する厚さに薄切し、粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製するという方法によって比較的容易に行うことができる。
【0003】
図6は組織観察用薄切片の作製装置の構成図、図7は粘着テープが巻き取られている状態を示す斜視図、図8は組織観察用薄切片が粘着テープとともに巻き取られている状態を示す図である。
以下、従来の粘着テープを使用した組織観察用薄切片の作製方法を図6〜図8を用いて説明する。
【0004】
従来の組織観察用薄切片の作製装置は、固形試料2を希望する切断厚さに対応する量だけ送る試料送り装置3と、巻き取った状態の粘着テープ4を希望する量だけ繰り出す粘着テープ繰り出し装置5と、最終的に薄切片が接着固定された状態の粘着テープ4を巻き取る粘着テープ巻き取り装置6と、粘着テープ繰り出し装置5と巻き取り装置6の間に粘着テープ4を挟んで固形試料2に対向して位置する、粘着テープ4を固形試料2表面に押し付ける粘着テープ押し付け装置7と、切断を行う薄切用カッタナイフ1で構成される。
【0005】
(1)固形試料2をA+の方向へ希望する切断厚さに対応する量だけ送る(試料送り工程:図示していないがAの方向のみに動作可能な案内面とアクチュエータを具備する)。
(2)粘着テープ押し付け装置7の押し付け用ヘッド9(押し付け用ヘッド9はゴム、スポンジ、ウレタン等、弾性変形に富む材質が良い)をB+の方向へ移動させ(押し付け工程:図示していないがBの方向のみに動作可能な案内面とアクチュエータを具備する)、粘着テープ4の接着面14を固形試料2表面に押し付ける。
【0006】
(3)薄切用カッタナイフ1をC+の方向に移動させ薄切を行う(切断工程:図示していないがCの方向のみに動作可能な案内面とアクチュエータを具備する)。
(4)粘着テープ繰り出し装置5により粘着テープ4を一定量繰り出し、図7に示すような裏紙12の付いた粘着テープ4を使用する場合は、裏紙巻き取り装置13により、粘着テープ繰り出しと同時に裏紙12を巻き取る。同時に粘着テープ巻き取り装置6により粘着テープを巻き取り、粘着テープ4がたるまないようにする。
【0007】
粘着テープ4を巻き取る際、粘着テープ4に接着固定された薄切片を保護するため、また薄切片の接着していない接着面14がテープ背面に接着してしまうことを防止する理由で、カバーフィルム28を粘着テープ4の薄切片が接着固定された面側にセットして一緒に巻き取る。次の試料送り工程に備える。また、この工程と同時に、薄切用カッタナイフ1はC−の方向に移動し、切断工程開始位置に戻る。
【0008】
以上の(1)〜(4)の工程を繰り返し行うことにより、図8に示すような粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片25を作製することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の粘着テープを使用した組織観察用薄切片の作製方法における問題点として、次のことが挙げられる。
使用する粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用いることが一般的である。しかし、このような粘着テープを使用した場合、切断工程の際、固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近傍に接着してしまい、結果として粘着テープが固形試料表面から剥がれてしまったり、粘着テープが皺になったり、粘着テープが破れて切断されてしまう等の不具合が生じる。このような不具合は、粘着テープ上に接着固定された薄切片の精度に影響を及ぼす。
【0010】
また、通常のミクロトームを用いた薄切片作製方法とは異なり、粘着テープを使用し連続的に薄切片を作製するため、粘着テープの切断という不具合は大きな問題であり、装置の自動化にも大きな影響を及ぼす。
本発明は、上記問題点を除去し、固形試料の切断工程において固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近傍に接着することを防止することにより、粘着テープが固形試料表面から剥がれてしまったり、粘着テープが皺になったり、粘着テープが破れて切断されてしまうなどという不具合の発生を防ぎ、粘着テープ上に接着固定された精度の高い組織観察用の薄切片を安定的に作製するとともに、組織観察用薄切片の作製装置の自動化を容易にすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
〔1〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前記粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用い、薄切用カッタナイフは少なくとも固形試料の切断時に前記粘着テープ側面の薄切用カッタナイフの刃先近傍から気体を吹き出す機構を設けるようにしたものである。
【0012】
このように、少なくとも固形試料の切断(薄切)の際、粘着テープ側面の刃先近傍から気体を吹き出すようにしたので、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に、固形試料表面に接着していない粘着テープの接着面が接着するのを防止することができる。
〔2〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前記粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用い、薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の薄切用カッタナイフの刃先近傍と前記粘着テープとの間に空気などの気体を、少なくとも固形試料の切断時に吹きつける機構を設けるようにしたものである。
【0013】
このように、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近傍と粘着テープとの間に気体を、少なくとも固形試料の切断時に吹きつけることにより、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が接着するのを防止することができる。
〔3〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前記粘着テープには、少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用い、薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に、この薄切用カッタナイフが固形試料を薄切するために移動する方向に回転可能な回転体を設けるようにしたものである。
【0014】
したがって、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が接着するのを防止することができる。
実際は、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が接着することを防止するのではなく、薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が接しても、前記回転体が切断用カッタナイフが移動する方向と同方向に回転するため、大きな問題になることはない。
【0015】
〔4〕上記〔3〕記載の組織観察用薄切片作製装置において、前記回転体はローラもしくは球である。
したがって、ローラもしくは球が、切断用カッタナイフが移動する方向と同方向に回転するため大きな問題になることはない。
〔5〕粘着テープを固形試料表面に接着した後、この固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、前記粘着テープには、少なくとも片面中央部にテープ長手方向に連続的に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有し、この接着面の両側には接着剤を塗布していない部分を残したものを用い、薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に、固形試料を薄切する際に前記粘着テープの前記接着剤を塗布した面の下を通過する部分が、前記接着剤を塗布していない面の下を通過する部分よりも低くなるような溝を設けるようにしたものである。
【0016】
したがって、粘着テープの中央部のテープ長手方向に連続的に形成される接着面が薄切用カッタナイフの粘着テープ側面に接着するのを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
ここで、使用する粘着テープ4は、図7に示すように、少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面14を有するものを用いる。片面(粘着面側)に剥離性良好な加工を施した裏紙12を有している。
【0018】
このような粘着テープ4を使用した場合、従来技術において、説明したように、固形試料2の切断工程において、固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が、薄切用カッタナイフ1(このカッタナイフ1は、カッタブレード15、ブレードホルダ16、ブレード押さえ17から成る)の粘着テープ4の側面に位置するブレード押さえ17の刃先近傍18に接着されてしまう。
【0019】
これを防ぐために、薄切用カッタナイフ1は、粘着テープ4側面の刃先近傍18から空気などの気体を吹き出す機構19、ここでは、ブレードホルダ16の内部を通ったエアー等の気体が、ブレード押さえの微小孔17Aから吹き出る構造をとっている。すなわち、薄切用カッタナイフの粘着テープ4側面の刃先近傍18から少なくとも切断工程時に空気などの気体を吹き出す機構19を施すようにしている。
【0020】
このことにより、固形試料2の切断工程において、薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面に、固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が接着するのを防止することができる。
図2は本発明の第2実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
この実施例でも、使用する粘着テープ4は、図7に示すように、少なくとも片面全面に固形試料2表面に接着するための接着剤を塗布した接着面14を有するものを用いる。
【0021】
このような粘着テープ4を使用した場合、固形試料の切断工程において、固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面の刃先近傍18に接着してしまう。これを防ぐために薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面の刃先近傍18と粘着テープ4の間に空気などの気体を吹きつける機構20、ここでは、パイプ26を通ったエアー等の気体がノズル27から吹き出る構造である。このような機構20はカッタナイフ1の移動に伴い同方向に移動し、少なくとも固形試料2の切断工程時に空気などの気体を吹き付ける。
【0022】
したがって、薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面に、固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が接着するのを防止することができる。
図3は本発明の第3実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
この実施例でも、図7に示すように、使用する粘着テープ4は、少なくとも片面全面に固形試料2表面に接着するための接着剤を塗布した接着面14を有するものを用いる。
【0023】
このような粘着テープ4を使用した場合、固形試料2の切断工程において、固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面の刃先近傍18に接着してしまう。これを防ぐために薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面の刃先近傍18に、図3(a)に示すように、薄切用カッタナイフ1が固形試料2を薄切するために移動する方向Cに回転可能なローラ21を設けるようにしたり、または同様に、図3(b)に示すように、薄切用カッタナイフ1が固形試料2を薄切するために移動する方向Cに回転可能な球22を設けてあり、この部分に固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が接しても、前記ローラ21もしくは球22が、切断用カッタナイフ1が移動する方向Cと同方向に回転するため、前記不具合の発生を抑えることができる。
【0024】
図4は本発明の第4実施例で用いる粘着テープを示す斜視図、図5は本発明の第4実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
ここで、使用する粘着テープは、図4に示すように、少なくとも片面中央部にテープ長手方向に連続的に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面14を有し、この接着面14の両側には接着剤を塗布していない部分23を残したものを用いる。
【0025】
このような粘着テープを使用した場合、固形試料2の切断工程において、固形試料2表面に接着していない粘着テープ接着面14が薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面の刃先近傍18に接着してしまう。これを防ぐために薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面の刃先近傍18に、固形試料2を薄切する際に粘着テープ4の接着剤を塗布した粘着テープ接着面14の下を通過する部分が接着剤を塗布していない部分23の下を通過する部分よりも低くなるような溝24を設けることにより、接着面14が薄切用カッタナイフ1の粘着テープ4側面に接着することを防止することができる。
【0026】
このように、固形試料の切断工程では、前記した実施例のどれかを採用する。
次に、粘着テープ繰り出し装置5により粘着テープ4を一定量繰り出し、図7に示すような裏紙12の付いた粘着テープ4を使用する場合は、図6に示すような裏紙巻き取り装置13により、粘着テープ繰り出しと同時に裏紙12を巻き取る。同時に、粘着テープ巻き取り装置6により粘着テープを巻き取り、粘着テープ4がたるまないようにする。
【0027】
粘着テープ4を巻き取る際、粘着テープ4に接着固定された薄切片を保護するため、また、薄切片の接着していない接着面14がテープ背面に接着してしまうことを防止する理由で、図6に示すように、カバーフィルム28を粘着テープの薄切片が接着固定された面側にセットし一緒に巻き取る。
次の試料送り工程に備えるために、この工程と同時に薄切用カッタナイフ1はC−の方向に移動し、切断工程開始位置に戻る。
【0028】
以上の工程を繰り返し行うことにより、図8に示すような粘着テープ4に接着固定された組織観察用薄切片25を作製することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0029】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(A)粘着テープを使用した組織観察用薄切片の作製工程において、固形試料の切断工程の際、固形試料表面に接着していない粘着テープ接着面が薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近傍に接着することを防ぐことにより、従来のように、粘着テープの接着面と固形試料面が剥がれ、また、粘着テープ及び粘着テープに接着固定された薄切片が皺になり、更には、粘着テープが破れるといった問題を解決することができる。
【0030】
(B)上記した粘着テープの接着面と固形試料面が剥がれ、また、粘着テープ及び粘着テープに接着固定された薄切片が皺になるのを防止することにより、粘着テープ上に接着固定された精度の高い組織観察用薄切片を安定的に作製することができる。
(C)本発明の薄切片作製装置は、通常のミクロトームを用いた薄切片作製装置とは異なり、粘着テープを使用し連続的に薄切片を作製することができ、確実に自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例で用いる粘着テープを示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置の要部斜視図である。
【図6】組織観察用薄切片の作製装置の構成図である。
【図7】粘着テープが巻き取られている状態を示す斜視図である。
【図8】組織観察用薄切片が粘着テープとともに巻き取られている状態を示す図である。
【符号の説明】
1 薄切用カッタナイフ
2 固形試料
4 粘着テープ
5 粘着テープ繰り出し装置
6 粘着テープ巻き取り装置
12 裏紙
13 裏紙巻き取り装置
14 粘着テープ接着面
15 カッタブレード
16 ブレードホルダ
17 ブレード押さえ
17A ブレード押さえの微小孔
18 薄切用カッタナイフの粘着テープ側面の刃先近傍
19 気体を吹き出す機構
20 気体を吹き付ける機構
21 ローラ
22 球
23 接着剤を塗布していない部分
24 溝
25 組織観察用薄切片
26 パイプ
27 ノズル
28 カバーフィルム
Claims (5)
- 粘着テープを固形試料表面に接着した後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、
前記粘着テープには少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用い、
薄切用カッタナイフは少なくとも固形試料の切断時に前記粘着テープ側面の薄切用カッタナイフの刃先近傍から気体を吹き出す機構を具備することを特徴とする粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置。 - 粘着テープを固形試料表面に接着した後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、
前記粘着テープには少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用い、
薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍と前記粘着テープとの間に気体を少なくとも固形試料の切断時に吹きつける機構を具備することを特徴とする粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置。 - 粘着テープを固形試料表面に接着した後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、
前記粘着テープには少なくとも片面全面に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有するものを用い、
薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に該薄切用カッタナイフが固形試料を薄切するために移動する方向に回転可能な回転体を具備することを特徴とする粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置。 - 請求項3記載の組織観察用薄切片作製装置において、前記回転体はローラもしくは球である組織観察用薄切片作製装置。
- 粘着テープを固形試料表面に接着した後、該固形試料を所望の厚さに薄切し、前記粘着テープに接着固定された組織観察用薄切片を作製する装置において、
前記粘着テープには少なくとも片面中央部にテープ長手方向に連続的に固形試料表面に接着するための接着剤を塗布した接着面を有し、該接着面の両側には接着剤を塗布していない部分を残したものを用い、
薄切用カッタナイフの前記粘着テープ側面の刃先近傍に固形試料を薄切する際に前記粘着テープの前記接着剤を塗布した面の下を通過する部分が、前記接着剤を塗布していない面の下を通過する部分よりも低くなるような溝を具備することを特徴とする粘着テープを用いた組織観察用薄切片作製装置。
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