JP2009196021A - 和紙片の製造方法及び和紙片製造装置 - Google Patents

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達也 堤
Tsuguhiro Shiraishi
次弘 白石
Shigehito Ishizawa
茂仁 石沢
Noriyuki Mizusawa
紀之 水澤
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Abstract

【課題】長尺に形成された材料和紙から毛羽立った部分を有する和紙片を自動で効率的に製造する和紙片の製造方法及び和紙片製造装置を提供すること。
【解決手段】長尺に形成された材料和紙Wを分断することにより和紙片Pを製造する和紙片製造装置1であって、前記材料和紙Wを長手方向に移動させる移動手段31と、前記材料和紙Wの幅方向に向かう分断予定部Tの前記移動方向後方側にて前記材料和紙を把持する第1の把持手段32と、前記分断予定部Tの前記移動方向前方側にて前記材料和紙Wを把持する第2の把持手段33と、前記分断予定部Tに前記長手方向の引張力を形成する引張力付与手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺に形成された材料和紙から和紙片を製造する和紙片の製造方法及び和紙片製造装置に関する。
周知のように、例えば、日本酒等の容器に貼着されるラベルに関して、製品に高級感を持たせるために和紙片の周辺部に繊維が毛羽立った部分を形成することにより和紙の風合いを生かした和紙片とすることが広く行なわれている。
また、ラベルに関わらず、折り紙等の文房具においても、上記のような形態の和紙片が望まれる場合がある。
ところで、ラベル等の紙片を製造するにあたっては、ラベルシートを挟み回転刃とアンビル(当て回転ローラー)とからなるカッターを用いて切断することが一般的に行なわれている。(例えば、特許文献1参照)
しかし、このようなカッターやはさみ等の刃物を用いて材料和紙を切断して和紙片を製造した場合、切断された部分の周辺部に和紙繊維の毛羽立ちが形成されずに直線的に成形されて和紙の風合いを充分に生かすことが困難であるため、材料和紙を人手によって引き裂いて周辺部の和紙繊維を毛羽立たせることが一般的に行なわれている。
特開2002−104351号公報
しかしながら、人手により和紙片を製造する場合、手作業の速度が限られるために、大量の和紙片を短期間で行なうことは困難であり、また、製造コストが上昇するという問題があった。
また、上記のような和紙片をラベルとして用いる場合、通常のラベルのようにロール状材料をカッターで切断して製造することができないうえ、枚葉の和紙片をラベル貼着ラインに準備する場合にも外周形状が不安定で一定でないためラベル供給用マガジン等に収納して自動で容器等に貼着することが困難であるという問題がある。
そのため、和紙片の製造、糊等の塗布、及び容器等への貼着を人手により行なうことが避けられなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、毛羽立った部分を有する和紙片を長尺に形成された材料和紙から自動で効率的に製造する和紙片の製造方法及び和紙片製造装置を提供することにある。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1に記載の発明は、和紙片の製造方法であって、長尺に形成された材料和紙を分断することによる和紙片の製造方法であって、前記材料和紙の幅方向に向かう分断予定部の長手方向における前後を把持して前記分断予定部に前記長手方向の引張力を付与し、前記引張力によって前記分断予定部を分断することを特徴とする。
この発明に係る和紙片の製造方法によれば、長手方向における分断予定部の前後を把持して分断予定部に長手方向の引張力を付与するので、和紙繊維を毛羽立たせつつ材料和紙を幅方向に分断することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の和紙片の製造方法であって、前記分断予定部に前記引張力を付与した状態で切り込みによる分断起点を形成して、前記分断予定部を分断することを特徴とする。
この発明に係る和紙片の製造方法によれば、材料和紙に引張力を付与した状態で切り込みによる分断起点を形成するので、分断予定部を小さな引張力で効率的に分断することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の和紙片の製造方法であって、前記材料和紙は、前記分断予定部が薄肉に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る和紙片の製造方法によれば、材料和紙の分断予定部が薄肉に形成されているので、小さな引張力により分断予定部近傍を正確かつ効率的に分断することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に和紙片の製造方法であって、前記材料和紙は、一方の面に貼着層が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る和紙片の製造方法によれば、材料和紙は、一方の面に貼着層が形成されているので、ラベルとして用いる場合に容易に取り扱うことが可能であり、粘着材又は糊等の貼着材を塗布することなく効率的に容器等に貼着することができる。
したがって、周辺部に繊維が毛羽立った和紙片についても安定したハンドリングをすることができる。
請求項5に記載の発明は、長尺に形成された材料和紙を分断することにより和紙片を製造する和紙片製造装置であって、前記材料和紙を長手方向に移動させる移動手段と、前記材料和紙の幅方向に向かう分断予定部の前記移動方向後方側にて前記材料和紙を把持する第1の把持手段と、前記分断予定部の前記移動方向前方側にて前記材料和紙を把持する第2の把持手段と、前記分断予定部に前記長手方向の引張力を形成する引張力付与手段と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る和紙片製造装置によれば、第1の把持手段と第2の把持手段とにより、材料和紙の分断予定部の移動方向後方及び前方を把持して分断予定部に引張力を付与するので、分断予定部に沿って材料和紙を分断するとともに分断予定部に双方向と交差する方向に和紙繊維を毛羽立たせることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の和紙片製造装置であって、前記第1の把持手段は、前記材料和紙を一方側の面と他方側の面とから押圧、把持する少なくとも一対の第1の挟持部材とされ、前記第2の把持手段は、前記材料和紙を一方側の面と他方側の面とから押圧、把持する少なくとも一対の第2の挟持部材とされ、前記引張力付与手段は、前記第1の把持手段と前記第2の把持手段とを相対的に離間させる離間機構とされていることを特徴とする。
この発明に係る和紙片製造装置によれば、引張力付与手段は、第1の把持手段と第2の把持手段とを相対的に離間させる離間機構によって引張力を付与するので、簡単な構造にて効率的に分断することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の和紙片製造装置であって、前記第2の挟持部材は、一方がドラムとされ、他方がローラとされていることを特徴とする。
この発明に係る和紙片製造装置によれば、前記第2の挟持部材は、一方がドラムとされ、他方がローラとされているので、簡単な構造にて分断予定部を分断可能とされ、和紙片をドラムに保持させた場合、ラベルを貼着する対象である容器等に容易かつ効率的に和紙片を移動させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の和紙片製造装置であって、前記ドラムは、前記和紙片を負圧吸引可能に構成されていることを特徴とする。
この発明に係る和紙片製造装置によれば、ドラムが和紙片を負圧吸引可能に構成されているので、効率的かつ確実に和紙片を移動させることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項6又は請求項8に記載の和紙片製造装置であって、前記分断予定部に切込みによる破断起点を形成する切込部材を備え、前記切込部材は、前記材料和紙に対して進退自在に構成されていることを特徴とする。
この発明に係る和紙片製造装置によれば、切込部材により破断起点を形成するので、破断を容易かつ効率的に行なうことができる。
本発明に係る和紙片の製造方法及び和紙片製造装置によれば、周辺部に破断した繊維が伸びた和紙片を効率的に製造することができる。
以下、図1から図4を参照し、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る和紙片製造装置の概略を示す図であり、符号1は和紙片製造装置を、符号Wは材料和紙を、符号Pは和紙片を示している。
和紙片Pは材料和紙Wを幅方向に分断して形成されたものであり、図2に示すように、和紙片本体P0と、和紙片本体P0の一方の面に粘着材が塗布されて形成された粘着層(貼着層)P1と、剥離紙P2とを有し、剥離紙P2をはがしてこの粘着層P1を露出させることにより、例えば、日本酒の容器等に貼着可能な和紙ラベルとされている。
また、和紙片Pの分断部(分断により形成された和紙片Pの縁部)P3には和紙片Pの面方向に凹凸が形成されるとともに、分断されて毛羽立った和紙繊維が分断部P3と交差する方向にも伸びて形成されている。また、他方の面には、例えば、印刷等によりラベル表示がされている。
材料和紙Wは、図3に示すように、略一定幅の長尺に形成され、一方の面に粘着層(図示せず)と、該粘着層P1を被覆する剥離紙(図示せず)を有するとともに長手方向の一端側から巻回されたロール部Rを有している。
また、材料和紙Wを構成する和紙は、幅方向の両側に凹凸が形成されるとともに長手方向に所定間隔をあけて幅方向に分断予定部Tが形成され、分断予定部Tは、和紙を漉く工程においていわゆる透かし形成に用いる周知技術によって薄肉とされている。なお、分断予定部Tは、長手方向に凹凸が形成されていてもよい。
なお、粘着層P1及び剥離紙P2は、繊維が毛羽立った形態を確保し易くするために、材料和紙Wの和紙片Pにおいて毛羽立ちが形成される領域より和紙片本体P0の内方に対応する領域、好ましくは薄肉部以外の領域に形成されることが好適である。
和紙片製造装置1は、ロール保持部2と、分断機構3と、ドラム4とを備え、分断機構3は、供給された材料和紙Wの長手方向に引張力を付与して分断予定部Tを分断するようになっている。
ロール保持部2は、材料和紙Wのロール部Rの内周に挿入され、ロール部Rを回転自在に保持し、材料和紙Wから和紙片Pを製造する際の分断動作に同期して材料和紙Wを分断機構3に供給するようになっている。
分断機構3は、送りローラ(移動手段)31と、第1の挟持部材32と、第2の挟持部材33とを有し、これらがロール部Rから順に配置されている。
送りローラ31は、それぞれ円筒形状に形成された第1の送りローラ31Aと、第2の送りローラ31Bとを備え、第1の送りローラ31Aと第2の送りローラ31Bとが材料和紙Wを両側面から挟んで回転駆動されることにより材料和紙Wを長手方向に移動させるようになっている。
第1の挟持部材32は、固定部材32Aと、例えば、図示しないアクチュエータによって固定部材32Aに対して進退自在とされた押圧部材32Bとを一対とする構成とされ、押圧部材32Bが前進して固定部材32Aに当接し、分断予定部Tの移動方向後方側にて材料和紙Wを把持可能とされている。また、固定部材32Aの材料和紙Wの進行方向後方側には先端側が鋭角に形成されたエッジ部が形成され、分断予定部Tの正確な位置決めと分断が容易に行なわれるようになっている。
第2の挟持部材33は、一方が回転駆動可能に構成されたドラム4とされ、他方がドラム4に対して進退自在とされた把持ローラ(ローラ)33Aからなり、ドラム4と把持ローラ33Aとは一対の構成とされ、ドラム4に対して把持ローラ(ローラ)33Aが前進して分断予定部Tの移動方向前方側にて材料和紙Wを挟持可能とされている。
また、第1の挟持部材32及び第2の挟持部材33は、引張力付与手段を構成しており、材料和紙Wが第1の挟持部材32により把持されて材料和紙Wが移動不能な状態で第2の挟持部材33が材料和紙Wの移動方向に回転することで材料和紙Wに長手方向の引張力が形成されるようになっている。
ドラム4は、円筒形状に形成されるとともに外周面に和紙片Pの位置及び大きさに対応する複数の吸引孔41が形成され、吸引手段(図示せず)が接続されることにより、材料和紙W、又は和紙片Pが負圧吸引可能とされている。
また、和紙片製造装置1において、ドラム4は、第2の挟持部材33及び和紙片Pの搬出手段を兼ねる構成とされていて、製造された和紙片Pを、例えば、和紙片製造装置1の外方に搬出し、又は後工程に設けられたラベル貼着装置に供給することが可能とされている。
なお、送りローラ31、ドラム4は、第1の挟持部材32及び把持ローラ33Aの動作に対応して、間欠動作するように構成されている。
次に、図4に基づいて、和紙片製造装置1を用いた和紙片Pの製造方法について説明する。
1)ロール部Rをロール保持部2に装着された材料和紙Wを引き出して、第1の送りローラ31Aと第2の送りローラ31Bの間に挟持する。
2)送りローラ31を回転させて、材料和紙Wを長手方向に送り出す。このとき、ドラム4も材料和紙Wの送り方向に回転される。
3)送り出された材料和紙Wは、ドラム4の吸引孔41に吸引されるとともにドラム4の外周面に吸着される。
4)材料和紙Wは、送りローラ31及びドラム4の回転により長手方向に移動され、分断予定部Tが固定部材32Aのエッジのわずか(例えば、分断代を確保する程度)に進行方向前進側にて挟まれるように押圧部材32Bが前進する。
この分断予定部Tがエッジに到達するタイミングは、例えば、光センサ(図示せず)等により分断予定部Tを検出することにより、又は材料和紙Wの送出量を演算して押圧部材32Bと送りローラ31の回転とを同期させることにより行われる。なお、分断予定部Tに代えて材料和紙Wに予め設けられた合いマークをセンサにより検出してもよい。
5)次いで、把持ローラ33Aが前進し、分断予定部Tの移動方向前進側がドラム4と把持ローラ33Aにより挟持される。
材料和紙Wが、第1の挟持部材32及び第2の挟持部材33により挟持されている間、送りローラ31及びドラム4は一時的に回転が停止される。
6)材料和紙Wは、分断予定部Tの移動方向後方側が第1の挟持部材32により移動不能に把持され、移動方向前進側が第2の挟持部材33により把持されるとともに第2の挟持部材33が材料和紙Wを長手方向に移動するように回転して分断予定部Tに引張力が付与されて、材料和紙Wは分断予定部Tにおいて幅方向に分断される。
7)分断された材料和紙Wの移動方向前進側には和紙片Pが形成される。
8)和紙片Pが分断されると、押圧部材32B及び把持ローラ33Aはそれぞれ後退し、固定部材32A及びドラム4から離間する。第1の挟持部材32及び第2の挟持部材33に、材料和紙Wが通過可能な間隙が形成されたら、送りローラ31が回転して材料和紙Wを送るとともに、和紙片Pはドラム4の回転により搬出又は後工程に供給される。
第1の実施形態に係る和紙片製造装置1及び和紙片Pの製造方法によれば、第1の挟持部材32と第2の挟持部材33により分断予定部Tの前後を把持して分断予定部Tに材料和紙Wの長手方向の引張力を付与するので、和紙片Pの分断部P3に和紙繊維が毛羽立った和紙片Pを効率的に製造することができる。
また、材料和紙Wの分断予定部Tが薄肉に形成されているので、分断予定部Tの近傍を効率的に分断することができる。
また、材料和紙Wの一方の面に粘着層P1が形成されているので、周辺部に繊維が毛羽立っていてもラベルとして容易に取り扱うことができ、容器等に効率的に貼着することができる。
また、和紙片製造装置1によれば、第2の挟持部材33の一方を構成するドラム4が搬出を兼用しているので、簡単な構成とされている。
また、和紙片製造装置1によれば、ドラム4が和紙片Pを負圧吸引可能に構成されているので、和紙片Pの周囲に繊維の毛羽立っていて形状が一定しない場合、又は円形等矩形以外の形状をしている場合であっても、和紙片Pの形状に関わらず効率的かつ確実に和紙片Pを搬出又は後工程に移動することができる。
次に、図5を参照して、この発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る和紙片製造装置100が、和紙片製造装置1と異なるのは、分断機構3に代えて分断機構5が設けられている点と、ドラム4が、第2の挟持部材を構成することなく和紙片Pの搬出に用いられる点であり、その他は第1の実施形態と同様であるので同一の符号を付し説明を省略する。
和紙片製造装置100は、ロール保持部2と、分断機構5と、ドラム4とを備えている。
分断機構5は、送りローラ51(移動手段)と、第1のクランプ部材(第1の挟持部材)52と、第2の挟持部材(第2の挟持部材)53と、引張力付与機構(引張力付与手段)54と、切込部材55とを有し、これらがロール部Rから順に配置されている。
送りローラ51は、第1の送りローラ51Aと、第2の送りローラ51Bとを備え、第1の送りローラ51Aと第2の送りローラ51Bとが材料和紙Wを両側面から挟んで回転駆動されることにより材料和紙Wを長手方向に移動させるようになっている。
第1のクランプ部材52は、固定部材52Aと、例えば、図示しないアクチュエータによって固定部材52Aと対向配置され固定部材52Aに進退自在とされた押圧部材52Bとを一対として構成とされ、押圧部材52Bが前進して固定部材52Aに当接し、分断予定部Tの移動方向後方側にて材料和紙Wを把持可能とされている。
第2のクランプ部材53は、固定部材53Aと、例えば、図示しないアクチュエータによって固定部材53Aと対向配置され固定部材53Aに進退自在とされた押圧部材53Bとを一対として構成とされ、押圧部材53Bが前進して固定部材53Aに当接し、分断予定部Tの移動方向後方側にて材料和紙Wを把持可能とされている。
引張力付与機構54は、第1のクランプ部材52と、第2の挟持部材53と、アクチュエータ(離間機構)54Aと、ガイド部材54Bとを備え、ガイド部材54Bには第2の挟持部材53が設けられ、第1の挟持部材52がアクチュエータ54Aによって第1の挟持部材52に対して材料和紙Wの長手方向に移動可能とされている。第1の挟持部材52と第2の挟持部材53とが相対的に離間可能とされることにより分断予定部Tに材料和紙Wの長手方向の引張力を形成するようになっている。
なお、引張力付与機構54は、第1の挟持部材52と第2の挟持部材53の少なくともいずれか一方を相対的に移動させることにより構成することができる。
切込部材55は、例えば、図6に示すような幅方向の一方側が他方側に対して長手方向に伸びて一方側の先端が鋭角とされた平板からなる切込刃56を有し、この切込刃56が材料和紙Wの分断予定部Tに対してアクチュエータ等(図示せず)によって進退自在に構成されており、切込刃56が前進して切込刃先端部56Aによって分断予定部Tに切込みによる破断起点を形成するようになっている。なお、切込刃56の先端側形状については、切込刃56の刃幅方向と厚み方向の双方を直線上としてもよいし、図6に示したような切込刃56の刃幅方向と厚み方向の双方を波形とし、又は刃幅方向と厚み方向のいずれか一方のみを波形としてもよい。また、波形に関しては、刃幅方向の一部又は全部に渡って形成してもよい。
なお、切込刃56に代えて、図9の(A)に示すような先端側が進退方向と略直交して形成された切込刃57、図9(B)に示すような先端側が幅方向の中央及び両側が進退方向に伸びて先端が鋭角の凸部と切込刃58、図9(C)に示すような先端側が幅方向の中央が進退方向に伸びて先端が鋭角とされた切込刃59を、切込部材55に用いてもよい。
なお、切込刃57、58,59の先端側形状については、切込刃57、58、59の刃幅方向と厚み方向の双方を直線上としてもよいし、図10(A)、(B)、(C)に示すように切込刃57、58、59の刃幅方向と厚み方向の双方を波形とし、又は刃幅方向と厚み方向のいずれか一方のみを波形としてもよい。また、波形に関しては、刃幅方向の一部又は全部に渡って形成してもよい。
次に、図7、図8に基づいて、和紙片製造装置100を用いた和紙片Pの製造方法について説明する。
1)ロール部Rをロール保持部2に装着された材料和紙Wを引き出して、送りローラ51の間に挟持する。
2)送りローラ31を回転させて、材料和紙Wを長手方向に送り出す。このとき、ドラム4も材料和紙Wの送り方向に回転され、送り出された材料和紙Wの先端がドラム4の吸引孔41に吸引されるとともにドラム4の外周面に吸着される。
3)材料和紙Wは、送りローラ31及びドラム4の回転により長手方向に移動されて、分断予定部Tが第1のクランプ部材52と第2のクランプ部材53の間に位置するように固定部材52Aと押圧部材52B、及び固定部材53Aと押圧部材53が互いに近接して材料和紙Wを挟持する。
この分断予定部Tがエッジに到達するタイミングは、例えば、光センサ(図示せず)等により分断予定部Tを検出することにより、又は材料和紙Wの送出量を演算することにより行われる。なお、分断予定部Tに代えて材料和紙Wに予め設けられた合いマークをセンサにより検出してもよい。
また、材料和紙Wが、第1のクランプ部材52及び第2のクランプ部材53により挟持されている間、送りローラ51及びドラム4は一時的に回転が停止される。
4)次いで、切込刃56が前進して切込刃先端部56Aが分断予定部Tに切込んで破断起点を形成する。切込刃56は、分断予定部Tに切込みを形成したら後退する。
5)第2のクランプ部材53が、アクチュエータ54Aによって材料和紙Wの移動方向前進側に移動されて分断予定部Tに引張力が付与され、その結果、材料和紙Wは分断予定部Tにおいて幅方向に分断される。
6)分断された材料和紙Wの移動方向前進側には和紙片Pが形成され、第1のクランプ部材52、第2のクランプ部材53は、それぞれ開いて材料和紙Wが移動可能となる。第1のクランプ部材52及び第2のクランプ部材53が開く動作と並行してアクチュエータ54Aが後退してもとの位置に戻る。
7)ドラム4が回転し、ドラム4の回転により和紙片Pが搬出又は後工程に移動される。この後工程において、和紙片Pから剥離紙P2を自動で剥離させて和紙片Pをラベルとして容器に貼着してもよい。
和紙片製造装置100によれば、第1のクランプ部材52と第2のクランプ部材53とが分断予定部Tの移動方向後方及び前方を把持して、アクチュエータ54Aにより直線的に移動されて材料和紙Wの長手方向に引張力を付与するので、簡単な構造により分断予定部Tを効率的に分断することができる。
材料和紙Wに引張力を付与した状態で分断予定部Tに切込部材55により切り込みを入れて分断起点を形成するので小さな力で分断予定部Tを効率的に分断することができる。また、切込部材55を用いる場合、材料和紙Wの剥離紙P2が連続して設けられていて和紙片Pの形成に際して剥離紙P2を分断する必要がある場合にも効率的に材料和紙Wを分断することができる。
以上、本発明に係る和紙片製造装置1、和紙片製造装置100及び和紙片Pの製造方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、材料和紙W及び和紙片Pが粘着層P1と、剥離紙P2を有する場合について説明したが、粘着層P1を有しない材料和紙Wに適用して周囲に毛羽立ちを有するラベル用の和紙片Pや、千代紙等の和紙片Pに対しても適用してもよい。
また、粘着層P1が粘着材からなる場合について説明したが、粘着材に代えて水にぬれることにより貼着可能となる糊により粘着層P1が構成されてもよい。
また、材料和紙Wがロール状に形成されている場合について説明したが、短冊状に形成された材料和紙に適用してもよい。
また、分断予定部Tが薄肉に形成されている場合について説明したが、薄肉部を有しない材料和紙に対しても適用可能である。
また、上記実施の形態においては、第1の把持部材及び第2の把持部材が、ともに材料和紙Wを挟持により把持する場合について説明したが、材料紙Wが、例えばドラム4の吸着のみで把持されてもよいし、又はその他適用可能なあらゆる周知の手段によって第1の把持部材及び第2の把持部材を構成することができる。
また、和紙片製造装置100において、切込部材55により破断起点を形成して分断予定部Tを分断させる場合について説明したが、切込部材55を用いずに分断する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、材料和紙W及び和紙片Pの幅方向の両側部が凹凸を有する形態とされている場合について説明したが、側部の両方又は一方が直線状に形成されていてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る和紙片製造装置の概略を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る和紙片の概略を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る材料和紙の概略を示す図である。 第1の実施形態に係る和紙片製造装置の作用を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る和紙片製造装置の概略を示す図である。 第2の実施形態に係る和紙片製造装置に用いる切込部材の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る和紙片製造装置の作用を説明する図である。 第2の実施形態に係る和紙片製造装置の作用を説明する図である。 第2の実施形態に係る和紙片製造装置に用いる切込部材の変形例を示す図である。
符号の説明
W 材料和紙
P 和紙片
P2 粘着層(貼着層)
T 分断予定部
1、100 和紙片製造装置
4 ドラム
31、51 送りローラ(移動手段)
32 第1の挟持部材
33 第2の挟持部材
52 第1のクランプ部材
53 第2のクランプ部材
33A 把持ローラ(ローラ)

Claims (9)

  1. 長尺に形成された材料和紙を分断することによる和紙片の製造方法であって、
    前記材料和紙の幅方向に向かう分断予定部の長手方向における前後を把持して前記分断予定部に前記長手方向の引張力を付与し、前記引張力によって前記分断予定部を分断することを特徴とする和紙片の製造方法。
  2. 請求項1に記載の和紙片の製造方法であって、
    前記分断予定部に前記引張力を付与した状態で切り込みによる分断起点を形成して、前記分断予定部を分断することを特徴とする和紙片の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の和紙片の製造方法であって、
    前記材料和紙は、一方の面に貼着層が形成されていることを特徴とする和紙片の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の和紙片の製造方法であって、
    前記材料和紙は、前記分断予定部が薄肉に形成されていることを特徴とする和紙片の製造方法。
  5. 長尺に形成された材料和紙を分断することにより和紙片を製造する和紙片製造装置であって、
    前記材料和紙を長手方向に移動させる移動手段と、
    前記材料和紙の幅方向に向かう分断予定部の前記移動方向後方側にて前記材料和紙を把持する第1の把持手段と、
    前記分断予定部の前記移動方向前方側にて前記材料和紙を把持する第2の把持手段と、
    前記分断予定部に前記長手方向の引張力を形成する引張力付与手段と、を備えることを特徴とする和紙片製造装置。
  6. 請求項5に記載の和紙片製造装置であって、
    前記第1の把持手段は、前記材料和紙を一方側の面と他方側の面とから押圧、把持する少なくとも一対の第1の挟持部材とされ、
    前記第2の把持手段は、前記材料和紙を一方側の面と他方側の面とから押圧、把持する少なくとも一対の第2の挟持部材とされ、
    前記引張力付与手段は、前記第1の把持手段と前記第2の把持手段とを相対的に離間させる離間機構とされていることを特徴とする和紙片製造装置。
  7. 請求項6に記載の和紙片製造装置であって、
    前記第2の挟持部材は、
    一方がドラムとされ、他方がローラとされていることを特徴とする和紙片製造装置。
  8. 請求項7に記載の和紙片製造装置であって、
    前記ドラムは、前記和紙片を負圧吸引可能に構成されていることを特徴とする和紙片製造装置。
  9. 請求項6又は請求項8に記載の和紙片製造装置であって、
    前記分断予定部に切込みによる破断起点を形成する切込部材を備え、
    前記切込部材は、前記材料和紙に対して進退自在に構成されていることを特徴とする和紙片製造装置。
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JP2023506200A (ja) * 2019-12-11 2023-02-15 ダイソン・テクノロジー・リミテッド 個別のスタックに分割するためのシート材料を調製する方法

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