JPH09209841A - ダウンドラフト型摺動弁式ダイヤフラム気化器 - Google Patents

ダウンドラフト型摺動弁式ダイヤフラム気化器

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Publication number
JPH09209841A
JPH09209841A JP3893396A JP3893396A JPH09209841A JP H09209841 A JPH09209841 A JP H09209841A JP 3893396 A JP3893396 A JP 3893396A JP 3893396 A JP3893396 A JP 3893396A JP H09209841 A JPH09209841 A JP H09209841A
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JP
Japan
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fuel
jet
valve
diaphragm
intake passage
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Application number
JP3893396A
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English (en)
Inventor
Susumu Yamanaka
進 山中
Katsuhiko Tsutsui
勝彦 筒井
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KEEHIN KK
Original Assignee
KEEHIN KK
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Publication date
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速回転数の安定と、燃料制御性と燃料応答
性の向上を図るとともに小型化されたダウンドラフト型
摺動弁式ダイヤフラム気化器を提供する。 【構成】 吸気路2は気化器本体1を垂直方向X−Xに
貫通し、摺動弁4は吸気路2を水平方向に横断する。摺
動弁4の下流側の吸気路2Aに配置された絞り弁9と摺
動弁4は連結機構Rを介して連結される。ジエットニー
ドル15は、摺動弁4の底部4Aから水平方向Y−Yに
突出し、ニードルジエット17内に挿入される。ダイヤ
フラム21はジエットニードル15の長手軸心線Z−Z
より下方で且つ線Z−Zに沿って略平行に配置される。
ダイヤフラム21と気化器本体1の凹部1Bとにより、
レギュレター室22が形成され、このレギュレター室2
2は、ジエットニードル15の長手軸心線Z−Zの下方
で且つ長手軸心線Z−Zに沿って平行に形成される。レ
ギュレター室22内に開口する主燃料ジエット30はニ
ードルジエット17に向けて主燃料を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関に供給する混合気
の量及び濃度を調整、制御する気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来技術は、特開昭60−561
56号公報に示される。これによると、以下の技術が開
示される。気化器本体に水平方向に吸気路が貫通して穿
設され、吸気路には垂直方向に可変ベンチュリーとして
機能する摺動弁が移動自在に配置され、摺動弁より下流
側の吸気路に回転自在に蝶型絞り弁が配置され、更に前
記蝶型絞り弁と摺動弁とは連結機構を介して連結され
る。又、摺動弁に取着され、その長手軸心線が垂直方向
にのびるジエットニードルは摺動弁の底部から下方に向
かって突出し、摺動弁の底部に臨む吸気路に開口するニ
ードルジエット内に挿入して配置される。又、燃料制御
装置としては、燃料通路の端部にバルブシートが配置さ
れ、このバルブシートの制御孔が浮子室内に配置された
浮子の移動によって動作するフロートバルブによって開
閉制御される、いわゆるフロート型が示される。これに
よると、浮子室内には、摺動弁に取着されて垂直方向に
のびるジエットニードルの長手軸心線に直交して一定な
る燃料液面が形成される。
【0003】又、第2の従来技術は、実公昭47−26
742号公報に示される。これによると、気化器本体を
水平方向に吸気路が貫通して穿設され、吸気路には垂直
方向に可変ベンチュリーとして機能する摺動弁が移動自
在に配置され、さらに摺動弁に取着されたジエットニー
ドルは摺動弁の底部から下方に向かって垂直方向にの
び、摺動弁の底部に臨む吸気路に開口するニードルジエ
ット内に挿入して配置される。又、燃料制御装置として
以下が示される。ダイヤフラムはジエットニードルの長
手軸心線に直交した水平方向に配置され、その中央環状
部と外周環状部とが気化器本体とカバーとによってそれ
ぞれ挟持されるドーナツ形状をなし、ジエットニードル
の外周に臨んで配置される。そしてダイヤフラムの上面
と気化器本体の下方凹部とによって環状のレギュレター
室が形成され、ダイヤフラムの下面とカバーとによって
環状の大気室が形成される。そして、レギュレター室内
には燃料通路の端部に配置されたバルブシートが開口し
て配置され、このバルブシートの制御孔はダイヤフラム
の移動によって動作するバルブによって開閉制御され、
ダイヤフラムに加わる負圧に応じて移動するダイヤフラ
ムの変位によって所望の燃料がレギュレター室内に導入
される。この燃料制御装置は、いわゆるダイヤフラム型
といわれる。
【0004】又、第3の従来技術は、実開昭62−76
276号公報に示される。これによると、気化器本体を
垂直方向に吸気路が貫通して穿設され、吸気路には回転
自在に蝶型絞り弁が配置される。燃料制御装置としては
いわゆるダイヤフラム型が示される。ダイヤフラムは、
気化器本体の一側方にあって、吸気路に沿って垂直方向
に配置され、ダイヤフラムの右側面と気化器本体の左側
凹部とによって垂直方向に沿うレギュレター室が形成さ
れ、ダイヤフラムの左側面と、それをおおうカバーとに
よって垂直方向に沿う大気室が形成される。そして、レ
ギュレター室内には燃料通路の端部に配置されたバルブ
シートが開口して配置され、このバルブシートの制御孔
はダイヤフラムの移動によって動作するバルブによって
開閉制御され、ダイヤフラムに加わる負圧に応じて移動
するダイヤフラムの変位によって所望の燃料がレギュレ
ター室内に導入される。更に又、レギュレター室内から
ベンチュリー部に向けて主燃料ジエットが開口して配置
され、レギュレター室内から下流側の吸気路内に向けて
低速燃料ジエットが開口して配置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術による
と、摺動弁の操作性を向上できるものの吸気路を上下垂
直方向に配置し、吸気路内を流れる空気を上方から下方
に向けて流す、ダウンドラフト型気化器として使用する
ことはできない。これは、フロート、バルブシート、バ
ルブよりなる燃料制御装置のうち、特に軸に回転自在に
支持されるフロートの回動が不能となり一定なる燃料液
面制御機能が損なわれること。及び浮子室内に形成され
る燃料液面がニードルジエットの開口より上方位置迄上
昇し、ニードルジエットを介して直接的に燃料が吸気路
内に溢流するからである。一方、前記気化器を、ダウン
ドラフト型気化器として用いる場合、フロート、バルブ
シートの配置を変更することによって前記不具合を解決
することは可能なものであるが、これによると、それら
配置の変更は、フロート、バルブシートの形状変更にと
どまらず気化器本体の凹部形状、浮子室本体の形状変更
にまでおよび、その変更に当たっては大きな経済的損失
を生ずる。
【0006】第2の従来技術によると、燃料制御装置と
してダイヤフラム型を用いたことによって、吸気路を上
下垂直方向に配置し、吸気路内を流れる空気を上方から
下方に向けて流すダウンドラフト型気化器として使用で
き、更には始動性、加速性の向上を達成できる。然しな
がら下記の不具合を有する。ダイヤフラムは、ジエット
ニードルの長手軸心線に直交した方向であって、ジエッ
トニードルの外周側方に配置されるので、ドーナツ状の
ダイヤフラムを用いる必要がある。以上によると、ダイ
ヤフラムは、その中央部と外周部とが気化器本体とカバ
ーとによって挟持されて固定される。これによると、ダ
イヤフラムがレギュレター室内の圧力変化に応じて変位
する際、両端が固定されることから微少なる変位を制御
することが困難であり、ダイヤフラムの動特性が阻害さ
れる。すなわち、圧力変化に対する燃料制御性が劣る。
一方、前記不具合を解決する為に、ジエットニードルの
先端より更に下方にダイヤフラムを配置することによっ
て円板状のダイヤフラムを使用することができ、レギュ
レター室内の圧力変化に対するダイヤフラムの動特性を
向上できて良好な燃料制御性を得られる。然しながら、
これによると、ジエットニードルの長手軸心方向におけ
る全高が極めて大となり、コンパクトな気化器を提供で
きない。又、レギュレター室と吸気路との距離が大きく
離れ、レギュレター室から吸気路に向かう燃料の応答性
が悪化する。更に又、ダイヤフラムは中央部と外周部が
確実にシールされる必要があり、二重シールとなってそ
のシール作業が困難である。
【0007】第3の従来技術によると、機関の低速運転
時において、機関の回転数が不安定となる恐れがある。
これは、主燃料ジエットの上流側が、内部に燃料が貯溜
されるレギュレター室内に開口し、特に主燃料ジエット
の下流側が、レギュレター室の重力方向(垂直方向)に
おける投影面に臨んで吸気路内のベンチュリー部に開口
する為である。いいかえると、主燃料ジエットの下流側
は、レギュレター室の重力方向における燃料内に臨んで
吸気路内のベンチュリー部に開口することである。ここ
で機関の低速運転時について鑑案すると、絞り弁は吸気
路を低開度状態に保持するもので、低開度状態にある絞
り弁の端部に対応して吸気路に穿設されたバイパス孔に
は大なる負圧が作用する。これによると、レギュレター
室内の燃料は、低速燃料ジエットによって制御され、バ
イパス孔より吸気路内に低速燃料が供給されて低速運転
が行なわれる。一方、主燃料ジエットは、ベンチュリー
部に開口するものであり、かかる絞り弁の低開度状態に
あっては、ベンチュリー部の下流側において吸気路は絞
り弁によって低開度状態に絞られていることから、ベン
チュリー部に大なる負圧が発生しない。従って、レギュ
レター室内の燃料が主燃料ジエットを介してベンチュリ
ー部に吸出されることがない。すなわち、機関の低速運
転時には、低速燃料ジエットによって制御された低速燃
料によってその低速運転が行なわれる。そして、かかる
機関の低速運転時において、気化器は、機関自体に発生
する振動、あるいは機関が搭載される車輌、船、等の振
動、を受けて振動する。このように気化器が振動を受け
ることによると、ダイヤフラム及び燃料自体が振動する
もので、レギュレター室内の燃料は波立ちを生じ、この
波立ちによると、主燃料ジエットからベンチュリー部に
燃料を間欠的に吐出する。すなわち、レギュレター室内
の燃料が波立ち、燃料自体の慣性力により一旦、主燃料
ジエットを通過した燃料は、主燃料ジエットの下流側が
レギュレター室の重力方向における燃料内に臨んでベン
チュリー部に開口していることから燃料自体の重力によ
ってベンチュリー部へ溢出する。以上によると、機関の
低速運転時において、機関へ供給される燃料は、バイパ
ス孔から供給される適正な低速燃料に対して、主燃料ジ
エットより無用の燃料が付加的に供給されることにな
り、適正な燃料の供給が阻害される。而して、機関の低
速運転時における回転数が不安定となる。より具体的に
は、主燃料ジエットより燃料が付加的に供給されると低
速混合気は一時的に濃くなり、回転数が低下する。
【0008】本発明は、前記不具合に鑑み成されたもの
で傾斜性、燃料制御性及び燃料応答性がすぐれ、且つ安
定した機関の低速回転を得ることのできる小型化された
ダウンドラフト型摺動弁式ダイヤフラム気化器を提供す
ることを主目的とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明になるダウンドラフ
ト型摺動弁式ダイヤフラム気化器は、前記目的達成の為
に、気化器本体を垂直方向X−Xに沿って吸気路が貫通
して穿設され、吸気路の一側方Aには、吸気路を水平方
向に横断してベンチュリー部を形成する摺動弁が移動自
在に配置され、摺動弁より下流側の吸気路には、吸気路
の開口面積を制御する絞り弁が配置され、絞り弁と摺動
弁とを連結機構を介して連結し、前記、摺動弁に取着さ
れ、摺動弁の摺動方向に沿い、摺動弁の底部から他側方
Bに向かって水平方向Y−Yに突出するジエットニード
ルは、摺動弁の底部に臨む吸気路に開口するニードルジ
エット内に挿入して配置され、一方、燃料制御装置F
は、気化器本体の凹部と、凹部をおおうカバーとの間に
配置されるダイヤフラムによって、凹部側にレギュレタ
ー室を形成するとともにカバー側に大気室を区分形成
し、前記ダイヤフラムは、ジエットニードルの長手軸心
線Z−Zの下方で且つ該長手軸心線Z−Zに沿って略平
行に配置され、ジエットニードルの長手軸心線Z−Zよ
り下方位置に形成されるレギュレター室には、ダイヤフ
ラムの移動に応じて動作するバルブにて燃料源に連なる
制御孔が開閉されるバルブシートと、少なくともニード
ルジエットに向けて制御された主燃料を供給する主燃料
ジエットと、を配置したことを第1の特徴とする。
【0010】又、本発明は、気化器本体を垂直方向X−
Xに沿って吸気路が貫通して穿設され、吸気路の一側方
Aには、吸気路を水平方向に横断してベンチュリー部を
形成する摺動弁が移動自在に配置され、摺動弁より下流
側の吸気路には、吸気路の開口面積を制御する絞り弁が
配置され、絞り弁と摺動弁とを連結機構を介して連結
し、前記、摺動弁に取着され、摺動弁の摺動方向に沿
い、摺動弁の底部から他側方Bに向かって水平方向Y−
Yに突出するジエットニードルは、摺動弁の底部に臨む
吸気路に開口するニードルジエットと、ニードルジエッ
トに連なるブリード管の燃料通路内に挿入して配置さ
れ、一方、燃料制御装置Fは、気化器本体の凹部と、凹
部をおおうカバーとの間に配置されるダイヤフラムによ
って、凹部側にレギュレター室を形成するとともにカバ
ー側に大気室を区分形成し、前記ダイヤフラムは、ジエ
ットニードルの長手軸心線Z−Zの下方で且つ該長手軸
心線Z−Zに沿って略平行に配置され、ジエットニード
ルの長手軸心線Z−Zより下方位置に形成されるレギュ
レター室には、ダイヤフラムの移動に応じて動作するバ
ルブにて燃料源に連なる制御孔が開閉されるバルブシー
トと、少なくともブリード管の燃料通路内に向けて制御
された主燃料を供給する主燃料ジエットとを配置し、更
に、ブリード管に穿設せるブリード孔に向けて主空気ジ
エットにて制御された主空気を供給したことを第2の特
徴とする。
【0011】
【作用】第1の特徴によると、絞り弁と摺動弁とが連結
機構を介して機械的に連結されるので摺動弁の操作性を
向上でき、燃料制御装置としてダイヤフラム型を用いた
ので傾斜性が秀れたダウンドラフト型気化器として使用
できる。又、ダイヤフラムは、ジエットニードルの水平
方向の長手軸心線の下方で且つ長手軸心線に沿って略水
平方向に配置されるので、円板状のダイヤフラムを使用
することができ、これによって燃料制御性と燃料応答性
を向上でき、更には燃料制御装置を含む気化器の全高を
コンパクトにまとめることができる。又、ダウンドラフ
ト型気化器において、主燃料ジエット及びベンチュリー
部に開口するニードルジエットをレギュレター室より重
力方向において上方位置に配置したので、機関の低速運
転時において、レギュレター室内の燃料が波立っても安
定した低速回転を得ることができる。
【0012】又、第2の特徴によると、ニードルジエッ
トの上流側にブリード孔を備えたブリード管が配置さ
れ、ブリード管内を通る燃料に、主空気ジエットにより
制御された空気がブリード孔を介して供給されるので、
空燃比の補正、霧化の向上、更には過渡運転性の向上を
図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明になるダウンドラフト型摺動弁
式ダイヤフラム気化器の第1の実施例について図により
説明する。図1は、ダウンドラフト型摺動弁式ダイヤフ
ラム気化器の縦断面図、図2は、図1のC−C線におけ
る縦断面図、図3は連結機構を示す要部側面図である。
1は、内部を垂直方向(上方から下方)X−Xに沿って
吸気路2が貫通して穿設された気化器本体であり、吸気
路2の中間部から左方の一側方Aに向かって摺動弁案内
筒3が連設され、更に摺動弁案内筒3の一側方Aには、
操作凹部3Aが形成され、この操作凹部3Aは気化器本
体1の左端1Aに開口する。本例において摺動弁案内筒
3は吸気路2の垂直方向X−Xに直交する水平方向Y−
Yに沿って穿設された。
【0014】4は、摺動弁案内筒3内に移動自在に配置
された摺動弁であり、摺動弁4の底部4Aとそれに対向
する吸気路2とによってベンチュリー部Vを形成する。
摺動弁4は吸気路2を水平方向Y−Yに沿って横断し、
これによってベンチュリー部Vの開口が可変制御され
る。この摺動弁4は、気化器本体1の操作凹部3A内に
あって、気化器本体1に回転自在に軸支された作動軸5
に、作動板6、作動杆7、第2作動レバー8を介して連
結される。前記作動板6は、摺動弁4の内底部にビスに
よって一体的に取着され、第2作動レバー8は作動軸5
にビスによって一体的に取着され、作動板6と第2作動
レバー8とはピン7Aを介して作動杆7によって連結さ
れる。図1において、作動軸5が反時計方向へ回転する
ことによって摺動弁4は吸気路2を開放してベンチュリ
ー部Vの開口を増加し、作動軸5の時計方向の回転によ
って摺動弁4は吸気路2を閉塞してベンチュリー部Vの
開口を減少させる。
【0015】9は、摺動弁4より下流側の吸気路2A内
に配置されて吸気路2Aを開閉する絞り弁であり、この
絞り弁9は気化器本体1に回転自在に支持された絞り弁
軸10に取着される。
【0016】Rは絞り弁9と摺動弁4とを連結する連結
機構であって以下よりなる。11は、主動操作レバーで
あって、絞り弁軸10に一体的に取着されるとともに絞
り弁リターンスプリング(図示せず)によって絞り弁9
の閉方向へのバネ力が付与される。主動操作レバー11
には図示せぬアクセルと連結されたアクセルワイヤーが
係止孔11A内に係止されることによって機械的に連結
され、運転者がアクセルを操作することにより主動操作
レバー11が回転する。12は、気化器本体1の側方に
突出する前記作動軸5の外周に遊嵌された従動操作レバ
ーであり、この従動操作レバー12と主動操作レバー1
1とはピン13Aを介して連結レバー13によって連結
される。14は、気化器本体1の側方に突出する作動軸
5の端部に一体的に取着された第1作動レバーであり、
この第1作動レバー14は図示せぬスプリングによって
図3において時計方向の回転力が付与される。そして、
前記第1作動レバー14はスプリングによる時計方向の
回転力を受けることによって従動操作レバー12に弾性
的に当接される。
【0017】以上によると、アクセル(図示せず)に機
械的に連結された主動操作レバー11は、連結レバー1
3、従動操作レバー12、第1作動レバー14、第2作
動レバー8、作動杆7、作動板6、を介して摺動弁4に
連結される。そして、運転者によって主動操作レバー1
1に反時計方向の回転力が付与されると、絞り弁軸10
は反時計方向へ回転し、絞り弁9は下流側の吸気路2A
を開放する。一方、主動操作レバー11の反時計方向の
回転は、連結レバー13を介して従動操作レバー12を
反時計方向へ回転し、この回転が第1作動レバー14に
伝達され、作動軸5を反時計方向へ回転する。この作動
軸5の反時計方向の回転は、第2作動レバー8、作動杆
7、作動板6を介して摺動弁4に伝達され、摺動弁4は
吸気路2を開放してベンチュリー部Vの面積を増加させ
る。
【0018】一方、運転者によって主動操作レバー11
に時計方向の回転力が付与されると、絞り弁軸10は時
計方向へ回転し、絞り弁9は下流側の吸気路2Aを閉塞
する。この主動操作レバー11の時計方向の回転は、連
結レバー13を介して従動操作レバー12を時計方向へ
回転させるもので、これによると第1作動レバー14は
図示せぬスプリングのバネ力によって時計方向へ回転し
て作動軸5を時計方向へ回転する。この作動軸5の時計
方向の回転は、第2作動レバー8、作動杆7、作動板6
を介して摺動弁4に伝達され、摺動弁4は吸気路2を閉
塞してベンチュリー部Vの面積を減少させる。以上のよ
うに絞り弁9と摺動弁4とは同期的に開閉する。尚、絞
り弁9と摺動弁4との連結手段は上記に限定されるもの
でなく、例えば、従動操作レバー12と、第1作動レバ
ー14とを時計方向、反時計方向の回転時において、と
もに機械的に連結してもよい。
【0019】15は、摺動弁4に一体的に取着されたジ
エットニードルであり、このジエットニードル15は摺
動弁4の底部4Aから図1において右方の他側方Bに向
かって水平方向Y−Yにのびる。いいかえると、ジエッ
トニードル15の長手軸心線Z−Zは水平方向Y−Yに
沿ってのびる。
【0020】16は、気化器本体1の他側方Bからベン
チュリー部Vに向かって穿設された燃料部材挿入孔であ
り、該燃料部材挿入孔16内にはニードルジエット17
と、燃料管18が挿入配置される。
【0021】ニードルジエット17はその長手軸心線上
に計量孔17Aを備える。一方、燃料管18は、その長
手軸心線上の内方に燃料通路18Aが穿設され、その先
端近傍の外周に形成せる小径部18Bの外周から燃料通
路18A内に向けて燃料導入孔18Cが穿設される。そ
して、燃料部材挿入孔16内には、前記ニードルジエッ
ト17を配置し、ニードルジエット17の後端に燃料管
18が挿入して配置される。
【0022】以上によると、ニードルジエット17の先
端は、ベンチュリー部V内に開口して配置されるととも
にニードルジエット17の計量孔17Aと、燃料管18
の燃料通路18Aとは水平方向Y−Yに沿って同芯に連
通して配置される。又、燃料管18の小径部18Bと燃
料部材挿入孔16とによって環状燃料室19が形成さ
れ、この環状燃料室19は燃料導入孔18Cを介して燃
料通路18Aと連絡される。
【0023】そして、前述した、摺動弁4の底部4Aか
ら右方の他側方Bに向かって水平方向Y−Yにのびるジ
エットニードル15は、ニードルジエット17の計量孔
17A及び燃料管18の燃料通路18A内に挿入して配
置される。ジエットニードル15の長手軸心線Z−Z
は、計量孔17A、燃料通路18A内に挿入配置された
後においても水平方向Y−Yに沿って配置される。
【0024】燃料制御装置Fは以下によって構成され
る。1Bは、ジエットニードル15の長手軸心線Z−Z
より重力方向の下方に形成される気化器本体1の凹部で
あり、その凹部1Bの下方開口端部1Cは、前記長手軸
心線Z−Zと平行に形成される。20は、凹部1Bの下
方開口端部1C上に配置されて凹部1Bを閉塞するカバ
ーであり、このカバー20には大気孔20Aが穿設され
る。21は、下方開口端部1Cとカバー20との間に、
その外周が固定して配置される平板状のダイヤフラムで
あり、このダイヤフラム21の上面と凹部1Bとにより
レギュレター室22が形成され、ダイヤフラム21の下
面とカバー20とによって大気室23が形成される。従
ってレギュレター室22は、ジエットニードル15の長
手軸心線Z−Zより下方位置に形成されることになる。
【0025】レギュレター室22内には、燃料源(図示
せず)に連なる燃料流入路24が開口し、燃料流入路2
4のレギュレター室22内への開口端部に制御孔25A
を備えたバルブシート25が配置される。26は軸27
に回転自在に支持されたアームであり、該アーム26は
スプリング28によって反時計方向の回転力が付与さ
れ、アーム26の右端26Aはバルブシート25内に配
置されて制御孔25Aを開閉制御するバルブ29に係止
され、アーム26の右端26Bはダイヤフラム21の上
面に臨んで配置される。(図2によく示される) 以上によると、ダイヤフラム21がレギュレター室22
側へ上動すると、ダイヤフラム21とアーム26の左端
26Bとが当接してアーム26が時計方向へ回転し、ア
ーム26の右端26Aによってバルブ29が制御孔25
Aを開放し、燃料流入路24からバルブシート25を介
してレギュレター室22内へ燃料を導入する。
【0026】30は、主燃料ジエットであって、その上
流側がレギュレター室22内にチエック弁31を介して
連通し、下流側は環状燃料室19内に連通する。(上
流、下流は燃料の流れ方向において言う) チエック弁31はレギュレター室22から環状燃料室1
9に向かう燃料流れを許容し、環状燃料室19からレギ
ュレター室22に向かう燃料流れを阻止する役目をな
す。(図1によく示される)
【0027】32は、低速燃料ジエットであり、その上
流側がレギュレター室22内に連通し、下流側は、絞り
弁9の端部に対応して吸気路2Aに開口するバイパス孔
33に低速混合気通路34を介して連通する。(低速燃
料ジエット32は図2によく示される。)
【0028】次にその作用について説明する。絞り弁9
の低開度運転時において、空気は吸気路2内を上方から
下方に向かって流れ、絞り弁9の端部に対応して穿設せ
るバイパス孔33の近傍の吸気路2A内の負圧は上昇
し、ベンチュリー部Vにあっては、その下流側の吸気路
2Aが小開度に閉塞されていることからベンチュリー部
Vの負圧は上昇しない。これによると、バイパス孔33
より上昇した負圧が低速混合気通路34、低速燃料ジエ
ット32を介してレギュレター室22内へ導入され、ダ
イヤフラム21はその負圧に応じてレギュレター室22
側(図において上方)へ移動する。このダイヤフラム2
1の移動によると、アーム26は軸27を中心とし、ス
プリング28のバネ力に抗して時計方向へ回転し、バル
ブ29を引下げて制御孔25Aを開放し、この開放に見
合った燃料が燃料流入路24、バルブシート25を介し
てレギュレター室22内へ導入される。そして、このレ
ギュレター室22内の燃料は低速燃料ジエット32によ
って制御され、低速混合気通路34を介してバイパス孔
33より吸気路2A内へ供給され、もって機関の低速運
転が行なわれる。
【0029】そして、かかる機関の低速運転時におい
て、ダイヤフラム21及びレギュレター室22内に貯溜
される燃料は、機関の振動あるいは搭載される車輌、
船、等の振動、を受け、波立ちを生ずるものである。こ
こで本発明にあっては、ダイヤフラム21をジエットニ
ードル15の長手軸心線Z−Zより下方に配置し、レギ
ュレター室22をジエットニードル15の長手軸心線Z
−Zより下方に位置して形成したことによって、レギュ
レター室22内の燃料に波立ちが生じた際にあってもニ
ードルジエット17からベンチュリー部V内へ燃料を溢
出することがない。これは、ニードルジエット17のベ
ンチュリー部Vへの開口位置がレギュレター室22の重
力方向における上方位置にあって、例えばレギュレター
室22内の燃料に波立ちが生じたとしても、燃料がその
重力によってニードルジエット17からベンチュリー部
Vへ溢出しないからである。
【0030】以上によると、機関の低速運転は、バイパ
ス孔33より供給される適正に制御された低速燃料によ
って行なわれるので、安定した良好な機関の低速回転を
得られるものである。
【0031】次いで、主動操作レバー11が運転者によ
って開放操作されて、絞り弁9が前記低開度状態から更
に中間開度、高開度へ開放されると、摺動弁4は、連結
レバー13、従動操作レバー12、第1作動レバー1
4、第2作動レバー8、作動杆7、作動板6によって同
期的に開放操作され、ベンチュリー部Vの開口面積が絞
り弁9の開度に応じて開放される。これによると、絞り
弁9が開放されたことによって、ベンチュリー部Vに生
起する負圧は上昇し、この上昇した負圧は、ニードルジ
エット17、燃料管18、主燃料ジエット30、開放さ
れたチエック弁31を介してレギュレター室22内へ導
入される。レギュレター室22にあっては、上昇した負
圧が導入されたことによって、ダイヤフラム21は更に
上方へ移動し、バルブ29はバルブシート25の制御孔
25Aを更に開放し、その上昇した負圧に応じた増量さ
れた燃料をレギュレター室22内へ供給する。
【0032】そして、レギュレター室22内の燃料は、
開放されたチエックバルブ31を介して主燃料ジエット
30へと流入し、主燃料ジエット30にてその量が制御
され、この燃料は、環状燃料室19、燃料導入孔18C
を介して燃料管18の燃料通路18A内に吸出される。
そして燃料通路18A内の燃料は、更にニードルジエッ
ト17とジエットニードル15とによって形成される摺
動弁4の開度に応じた計量間隙によって更にその量が制
御され、この制御された燃料がベンチュリー部Vへ吸出
され、もって機関の中、高速運転が良好に行なわれる。
【0033】このように、絞り弁9と摺動弁4とが連結
機構Rを介して連結されたことによると、特に絞り弁9
の中間開度域において、絞り弁9の開度に応じて摺動弁
4の開度を制御することができ、ベンチュリー部Vの負
圧を効果的に高めることができたので、ベンチュリー部
Vにおける燃料の霧化性を著しく向上できて良好な機関
の運転性を得ることができる。
【0034】又、ダイヤフラム21は、ジエットニード
ル15の長手軸心線Z−Zの下方で、且つ長手軸心線Z
−Zに沿って略平行に配置されたので、レギュレター室
22を、ジエットニードル15の長手軸心線Z−Zより
重力方向における下方位置に形成できるとともに比較的
ジエットニードル15の長手軸心線Z−Zの近傍に沿っ
て形成でき、更にはダイヤフラム21の形状を円形、長
円形、等の平板状とすることができる。
【0035】以上によると、ダイヤフラム21の動特性
を向上できて燃料制御性を向上できる。これは、ダイヤ
フラム21は、その外周部分のみが気化器本体1の下方
開口端部1Cとカバー20とにより挟持され、その中央
部分が自由状態であることから、レギュレター室22内
に作用する負圧変化に対するダイヤフラム21の応答性
が向上し、ダイヤフラム21の移動に伴うバルブ29の
バルブシート25の制御孔25Aに対する開閉制御が迅
速に行なわれるからである。すなわち、レギュレター室
22に作用する負圧はダイヤフラム21の上面全体に作
用し、且つダイヤフラム21の外周部分のみが固定され
るので、ダイヤフラム21はレギュレター室22内の負
圧変化に即座に対応して移動することができ、バルブシ
ート25の制御孔25Aの開口を負圧変化に対応して即
座に制御し、レギュレター室22に加わる負圧に最適な
燃料をレギュレター室22内へ供給することができる。
【0036】又、特にベンチュリー部Vへ供給される燃
料の応答性を高めることができる。これは、ダイヤフラ
ム21をジエットニードル15の長手軸心線Z−Zの下
方で、且つ長手軸心線Z−Zに沿って略平行に配置した
のでレギュレター室22をジエットニードル15の長手
軸心線Z−Zの近傍に形成できるからである。すなわ
ち、レギュレター室22はニードルジエット17より重
力方向において下方位置に形成されるものの近傍に形成
できることは、ニードルジエット17の開口とレギュレ
ター室22とのヘッド差を小さくすることが可能とな
り、ニードルジエット17に加わる負圧が即座にレギュ
レター室22内へ作用し、ニードルジエット17から即
座にベンチュリー部Vに向けてレギュレター室22内の
燃料を吸出できるからである。
【0037】又、燃料制御装置としてのダイヤフラム型
を小型化することができる。これは、ダイヤフラム21
がジエットニードル15の長手軸心線Z−Zに沿って略
平行に配置されるからである。すなわち、ジエットニー
ドル15は摺動弁4の最低開度から全開に至る全作動ス
トロークにおいて、ニードルジエット17内に挿入配置
される必要が有り、充分に長い長手軸心方向長さを有す
る。そして、ダイヤフラム21がこのジエットニードル
15の長手軸心線Z−Zに沿って配置されたからであ
る。以上によると、ダイヤフラム21及びレギュレター
室22はジエットニードル15の長手軸心線Z−Zの範
囲内に配置して形成することができるので、図1におい
て右側である他側方Bに大きく突出することが抑止さ
れ、更にその高さ方向(図1において上下方向)にあっ
てはジエットニードル15と気化器本体1の下方端部1
Dとの間に配置される。従って、気化器が本来必要とす
るジエットニードル15及び気化器本体1の投影内にダ
イヤフラム21及びレギュレター室22が配置されるの
でダイヤフラム型の燃料制御装置を備えたダウンドラフ
ト型摺動弁式気化器を小型化できたものである。
【0038】又、ダイヤフラム21は円形、長円形、等
の平板状をなし、その外周部分のみが気化器本体1の下
方開口端部1Cとカバー20とにより挟持されるので、
ダイヤフラム21の組みつけ作業は簡単であって、且つ
そのシールも容易に行なうことができる。
【0039】尚、前記気化器の吸気路2を水平方向に配
置して、ホリゾンタル型摺動弁式ダイヤフラム気化器と
して使用した際にあっても、前述した作用、効果を奏す
ることができる。
【0040】次に図4に基づき、本発明の第2の実施例
について説明する。尚、図1の第1の実施例と同一構造
部分については、同一符号を使用して説明を省略する。
40は燃料部材挿入孔16内に挿入されるブリード管で
あって以下よりなる。ブリード管40は、その中心に長
手軸心方向に沿って穿設され、左端が開口する燃料通路
40Aが設けられ、先端側の外周には第1小径部40B
が形成され、後端側の外周には第2小径部40Cが形成
される。第1小径部40Bには燃料通路40A内に貫通
する複数のブリード孔40Dが穿設され、第2小径部4
0Cには燃料孔40Eが燃料通路40Aに向けて貫通し
て穿設される。
【0041】燃料部材挿入孔16内には、ニードルジエ
ット17が配置され、ニードルジエット17の後端にブ
リード管40が挿入して固定配置される。以上による
と、ブリード管40の第1小径部40Bと燃料部材挿入
孔16とにより環状のブリード室41が形成され、ブリ
ード管40の第2小径部40Cと燃料部材挿入孔16と
により環状の燃料室42が形成される。そして、ブリー
ド室41には主空気ジエット43によって制御された主
空気が導入され、燃料室42には、主燃料ジエット30
にて制御された主燃料が導入される。
【0042】かかる第2の実施例によると、機関の中、
高速運転時において、ベンチュリー部Vに負圧が発生す
ると、この負圧はニードルジエット17を介してブリー
ド管40の燃料通路40Aに達する。これによると、燃
料通路40A内へ、主燃料ジエット30にて制御された
主燃料が、燃料室42、燃料孔40E、を介して導入さ
れ、一方、主空気ジエット43によって制御された主空
気がブリード室41、ブリード孔40Dを介して導入さ
れる。従ってブリード管40の燃料通路40A内にあっ
ては、前記主燃料と主空気とが混合されて霧状の混合気
が形成され、この混合気がジエットニードル15とニー
ドルジエット17とによって形成される環状の間隙を介
してベンチュリー部Vへ吸出される。このように、ブリ
ード管40の燃料通路40A内において、霧状の混合気
を形成したことによると、効果的に霧化された混合気を
機関へ供給でき、機関における良好な燃焼状態を得るこ
とができ、又負圧変化に対する応答性を高めることがで
きて過渡特性の向上を達成できる。更には空燃比の補正
を容易に行なうことができるもので、気化器のセッティ
ングの自由度を高めることができて機関への適合性を向
上できる。
【0043】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるダウンドラフ
ト型摺動弁式ダイヤフラム気化器の第1の特徴による
と、特に絞り弁開度の中開度域において、絞り弁の開度
に応じて摺動弁の開度を制御できてベンチュリー部の負
圧を高めることができたので、ベンチュリー部における
燃料の霧化性を向上できて良好な機関の運転性を得るこ
とができる。又、レギュレター室をジエットニードルの
長手軸心線Z−Zより下方に位置して形成したことによ
り、安定した機関の低速回転を得られる。又、ダイヤフ
ラムは、ジエットニードルの長手軸心線Z−Zより下方
で且つ長手軸心線Z−Zに沿って略平行に配置されたの
で、ダイヤフラムの形状を平板状とすることができ、そ
の外周部分のみを固定することによってレギュレター室
を形成するので、ダイヤフラムの動特性を向上できて燃
料制御性を高めることができた。又、レギュレター室を
ジエットニードルの長手軸心線Z−Zに沿う下方近傍に
形成できたことによってベンチュリー部へ供給される燃
料の応答性を高めることができた。又、ダイヤフラムが
ジエットニードルの長手軸心線Z−Zに沿って略平行に
配置されたことによってレギュレター室を含むダイヤフ
ラム型の燃料制御装置を備えたダウンドラフト型摺動弁
式気化器を小型化することができた。更には、ダイヤフ
ラムは平板状をなし、その外周部分のみが気化器本体の
下方開口端部とカバーとにより挟持されたのでその組み
つけ作業が容易で確実なシール性を保持することができ
る。又、本発明の第2の特徴によると、前記第1の特徴
における効果に付加し、ニードルジエットからベンチュ
リー部へ供給される混合気の霧化を一層向上でき、過渡
応答性の向上を図ることができるとともに気化器のセッ
ティングの自由度を高めることができて機関への適合性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるダウンドラフト型摺動弁式ダイヤ
フラム気化器の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のC−C線における縦断面図。
【図3】図1における要部側面図であり、連結機構が示
される。
【図4】本発明になるダウンドラフト型摺動弁式ダイヤ
フラム気化器の第2実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 気化器本体 1B 凹部 2 吸気路 4 摺動弁 9 絞り弁 R 連結機構 15 ジエットニードル 17 ニードルジエット 20 カバー 21 ダイヤフラム 22 レギュレター室 23 大気室 25 バルブシート 29 バルブ 30 主燃料ジエット 40 ブリード管 40A 燃料通路 40D ブリード孔 43 主空気ジエット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体1を垂直方向X−Xに沿って
    吸気路2が貫通して穿設され、吸気路2の一側方Aに
    は、吸気路2を水平方向に横断してベンチュリー部Vを
    形成する摺動弁4が移動自在に配置され、摺動弁4より
    下流側の吸気路2Aには、吸気路2の開口面積を制御す
    る絞り弁9が配置され、絞り弁9と摺動弁4とを連結機
    構Rを介して連結し、前記、摺動弁4に取着され、摺動
    弁4の摺動方向に沿い、摺動弁4の底部4Aから他側方
    Bに向かって水平方向Y−Yに突出するジエットニード
    ル15は、摺動弁4の底部4Aに臨む吸気路2に開口す
    るニードルジエット17内に挿入して配置され、一方、
    燃料制御装置Fは、気化器本体1の凹部1Bと、凹部1
    Bをおおうカバー20との間に配置されるダイヤフラム
    21によって、凹部1B側にレギュレター室22を形成
    するとともにカバー20側に大気室23を区分形成し、
    前記ダイヤフラム21は、ジエットニードル15の長手
    軸心線Z−Zの下方で且つ該長手軸心線Z−Zに沿って
    略平行に配置され、ジエットニードル15の長手軸心線
    Z−Zより下方位置に形成されるレギュレター室22に
    は、ダイヤフラム21の移動に応じて動作するバルブ2
    9にて燃料源に連なる制御孔25Aが開閉されるバルブ
    シート25と、少なくともニードルジエット17に向け
    て制御された主燃料を供給する主燃料ジエット30と、
    を配置したことを特徴とするダウンドラフト型摺動弁式
    ダイヤフラム気化器。
  2. 【請求項2】 気化器本体1を垂直方向X−Xに沿って
    吸気路2が貫通して穿設され、吸気路2の一側方Aに
    は、吸気路2を水平方向に横断してベンチュリー部Vを
    形成する摺動弁4が移動自在に配置され、摺動弁4より
    下流側の吸気路2Aには、吸気路2の開口面積を制御す
    る絞り弁9が配置され、絞り弁9と摺動弁4とを連結機
    構Rを介して連結し、前記、摺動弁4に取着され、摺動
    弁4の摺動方向に沿い、摺動弁4の底部4Aから他側方
    Bに向かって水平方向Y−Yに突出するジエットニード
    ル15は、摺動弁4の底部4Aに臨む吸気路2に開口す
    るニードルジエット17と、ニードルジエット17に連
    なるブリード管40の燃料通路40A内に挿入して配置
    され、一方、燃料制御装置Fは、気化器本体1の凹部1
    Bと、凹部1Bをおおうカバー20との間に配置される
    ダイヤフラム21によって、凹部1B側にレギュレター
    室22を形成するとともにカバー20側に大気室23を
    区分形成し、前記ダイヤフラム21は、ジエットニード
    ル15の長手軸心線Z−Zの下方で且つ該長手軸心線Z
    −Zに沿って略平行に配置され、ジエットニードル15
    の長手軸心線Z−Zより下方位置に形成されるレギュレ
    ター室22には、ダイヤフラム21の移動に応じて動作
    するバルブ29にて燃料源に連なる制御孔25Aが開閉
    されるバルブシート25と、少なくともブリード管40
    の燃料通路40A内に向けて制御された主燃料を供給す
    る主燃料ジエット30とを配置し、更に、ブリード管4
    0に穿設せるブリード孔40Dに向けて主空気ジエット
    43にて制御された主空気を供給したことを特徴とする
    ダウンドラフト型摺動弁式ダイヤフラム気化器。
JP3893396A 1996-02-01 1996-02-01 ダウンドラフト型摺動弁式ダイヤフラム気化器 Pending JPH09209841A (ja)

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