JPS6388256A - 回動絞り弁型気化器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、機関へ供給する程合気の量及び濃度を制御す
る気化器に関するもので、特に絞り弁が回転するいわゆ
る回動絞り弁部気化器に関するものである。

［従来の技術］ 気化器の絞り弁は運転者によるアクセルワイヤーによっ
て制御されて機関へ供給される混合気の２＾及び濃度を
調整、制御するものであり、一般的に回転型のものとＷ
Ｊ動型のものとに大別される。

本発明は回転型の絞り弁を用いた回動絞りゴを型気化器
に関するもので、従来の技術として本件出願人の出願に
なる特願昭Ｅｌｌ　−９８５９３吟の如き構造が知られ
る。これによると気化器本体を貫通する吸気道に直交し
て絞り弁案内筒が穿設されるとともに該絞り弁案内筒内
にはその両端部を気化器本体に回動自在に支持され、吸
気道への開口部には、燃料ノズルの小外径部及び大外径
部に嵌合する小孔部と大孔部を穿設され、その機関側に
対向する大孔部には第１通孔を穿設し、エヤークリーナ
ー側に対向する大孔部には第１通孔より小径の第２通孔
を穿設した嵌合支持部と、嵌合支持部より側方に延出し
て吸気道を開閉する板状絞り弁部と、を備えた回動絞り
弁が配置されるものである。

［発明が解決しようとする問題点］ かかる従来の回動絞り弁部気化器によると次の如き問題
点を有する。

第１図に示す如く、機関へ吸入される空気量は回動絞り
弁の各板状絞り弁部と吸気道とのそれぞれの間隙を介し
て供給されるもので、回動絞り弁の回動角度に対する空
気量の増加特性は第２図の一点鎖線に示される。

これによると、回動絞り弁の回動角度に対する空気量の
増加は大なるものであり、アイドリング開度より少し開
放された空気量の微小制御が難かしくなり機関に対する
適合の為のセツティング作業が困難なものであった。

また、アイドリング空気量を一定とすると、その空気量
は各板状絞り弁部と吸気道とによって形成される２ケの
間隙にて制御されるもので、そこを流れる空気流速は増
速されるものであり、この増加された空気流速によって
板状絞り弁部よりうばわれる気化熱は大となリアイドリ
ングに対して好ましいものでなかった。

さらにまた、機関のアイドリング運転時における、回動
絞り弁の角度は両側方より空気を流すことかられずかし
か開放されないものであり、かかる状態において回動絞
り弁の角度調整を行なうと、その変化幅が大なるもので
微小空気量制御が困難なるものであった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明になる回動絞り弁部気化器は前記不具合点に鑑み
なされたもので、気化器本体を貫通する吸気道内に回動
自在に配置されて吸気道を開閉制御する回動絞り弁と、
一端を吸気道に開口し他端が燃料通路に連なり、吸気道
への開口部の側方に燃料制御孔を開口する燃料ノズルと
、燃料ノズル内に嵌合配置され、回動絞り弁の回動に応
じて燃料ノズルの燃料制御孔の有効開口面積を制御する
燃料制御棒を備えた回動絞り弁部気化器であって、回動
絞り弁の両端部に設けた上、下回動部を吸気道を開閉制
御し得る板状絞り弁部にて連結し、ざらに回動絞り弁の
中心を吸気道の長手軸心線より偏心して配置したもので
ある。

［作用］ かかる本発明の回動絞り弁部気化器によると、機関の低
絞り弁開度運転時において機関へ供給される空気は回動
絞り弁の板状絞り弁部、＃に片側の板状絞り弁と吸気道
とによって形成される間隙によって制御されるものであ
る。

［実施例］ 以下、本発明になる回動絞り弁部気化器の一実施例を第
２図、第３図、第４図によって説明する。

１０は内部を吸気道１１が貫通した気化器本体であり、
吸気道１１の中間部には円筒状の絞り弁案内筒１２が穿
設される。この絞り弁案内筒１２の一側は吸気道１１の
底部より気化器本体１０に没入し、他側は気化器本体１
０の側部より開口される。そしてこの絞り弁案内筒１２
の中心Ａは吸気道１１の長手方向軸心線Ｂ−Ｂより一側
へＨだけ偏心して配置されるものである。絞り弁案内筒
１２の中心Ａ部で吸気道１１内には燃料ノズル１３が突
起して配こされ、この燃料ノズル１３は、その基部が大
径の大外径部１３Ａと前記大外径部１３Ａより小径の小
外径部１３Ｂとが連続して設けられるとともにその内部
に小外径部１３Ｂと大外径部１３Ａに渡る燃料通路１３
Ｃが穿設され、さらに小外径部１３Ｂには燃料制御孔１
３０が穿設される。従って燃料通路１３Ｃ内を流れる燃
料は燃料制御孔１３０より燃料ノズル１３外へ流出する
。

尚、本実施例ではこの燃料制御孔１３０を機関側の燃料
ノズル１３の小外径部１３Ｂに開口したが、その開口位
置は機関とのセツティングによって適宜設定される。ま
た、１４はフロート式気化器の浮子室内の一定液面下ま
たはダイヤプラム式気化器におけるレギュレター室と連
絡される燃料導入路であり、前記燃料ノズルに穿設され
る燃料通路１３Ｇは燃料導入路１４に連絡される。１５
は絞り弁案内筒１２内に回動自在に配置される回動絞り
弁であって、その両端部は円筒状に形成され、この円筒
状部１５Ａ　、　１５Ｂが絞り弁案内筒１２内に回動自
在に支持される０回動絞り弁１５の中心部には、燃料ノ
ズル１３の大外径部１３Ａ及び小外径部１３Ｂに嵌合す
る大孔部１５Ｃ１小孔部１５０が穿設される。そして機
関側に対向する大孔部１５Ｃ（図において右側）には第
１通孔１５Ｅが穿設される。また回動絞り弁１５の図に
おいて上側の円筒状部１３Ａの上側面には回動絞り弁１
５の長手軸心方向へ変位するカム面１５Ｇが形成される
。そしてこの回動絞り弁１５の円筒状部１５Ａ　、　１
５Ｂを絞り弁案内筒１２内に配置するとともに小孔部１
５０内に燃料ノズル１３の小外径部１３Ｂを嵌入し、大
孔部１５Ｃ内に燃料ノズル１３の大外径部１３Ａを嵌入
するものであり、かかる如く配置することによって燃料
ノズル１３の小外径部１３Ｂと、回動絞り弁１５の大孔
部１５Ｃとにより燃料吐出間隙Ｓが形成され、この燃料
吐出間隙Ｓに燃料制御孔１３０が開口する。前述した回
動絞り弁１５の大孔部１５Ｃ１小孔部１５０によって嵌
合支持部１５）１が形成され、この嵌合支持部１５Ｈの
燃料吐出間隙Ｓに対応する部位には機関側の吸気道１１
（図において右側）とを連通した前述の第１通孔１５Ｅ
が穿設される。

さらに嵌合支持部１５Ｈの吸気道１１内への開口部には
嵌合支持部１５）１から側方へ延出する板状絞り弁部１
５Ｊが設けられ、この板状絞り弁部１５Ｊによって吸気
道１１が開閉される。

尚、前述の如く絞り弁案内筒１２の中心を吸気道１１の
長手方向軸心＆１８−Ｂより一側へＨだけ偏心して配置
したので回動絞り弁１５も吸気道１１の長手軸心線Ｂ−
Ｂより一側へＨだけ偏心して配置されるものである。１
６は燃料ノズル１３の燃料通路１３Ｃ内にその上方より
嵌入され、燃料制御孔１３０の開口面積を制御する制御
弁棒であり、この制御弁棒１６の端部は連絡レバー１７
に固着され、この連絡レバー１７の端部にはカム面１５
Ｇに対接する調整ネジ１８が螺着される。

そしてこの調整ネジ１８の上部には調整ネジ１８の回動
範囲を一定範囲に規制するリミッタ−キャップ１９が取
着される。

尚２０は、制御弁棒１６を下方へ押圧するため、制御弁
棒１６とカバー２１との間に縮設されたスプリングであ
る。

次に絞り弁開度に対する吸気道開口面積の関係を第５図
によって説明する。第５図の細線は、回動絞り弁１５の
一側（図の上側の板状絞り弁部）の板状絞り弁部１５Ｊ
と吸気道１１とによって形成される吸気道の開口面積の
増加を示す線図であって、絞り弁１５を開放することに
よって吸気道開口面積が閉じられていたものが徐々に開
口して面積が増加していく状態が示される。一方点線は
回動絞り弁１５の他側（図の下側の板状絞り弁部）の板
状絞り弁部１５Ｊ　と吸気道１１とによって形成される
吸気道の開口面積の増加を示す線図であり、ここで注目
されるべきは図の点線で示される回動絞り弁１５の他側
の板状絞り弁部１５Ｊと吸気道１１とによって形成され
る吸気道の開口面積は第５図のに点迄、増加することな
く全閉状態を保持し、Ｋ点を通過後においてはじめてそ
の吸気道面積を増加させていくものである。

したがって、回動絞り弁１５の両側の板状絞り弁部１５
Ｊと吸気道１１とによって制御される吸気道開口面積の
増加０線は、Ｋ点以下の絞り弁開度においては、−側の
板状絞り弁部１５Ｊによってのみ制御され、Ｋ点以降の
絞り弁開度においては、他側の板状絞り弁部１５Ｊによ
って制御される開口面積が一側の板状絞り弁部１５Ｊの
開口面積に付加されるもので、図の実線の如き吸気道開
口面積の増加特性が得られるものである。

かかる開放特性を有する本発明の回動絞り弁部気化器の
アイドリング運転開度は絞り弁開度をに点景下で合わせ
るものである。この為には第３図に示される如く、板状
絞り弁部１５Ｊの一側（図において上側）が開口し、他
側が吸気道を閉塞状態にすることによって達成されるも
のである。

かかる気化器によると、機関の最低アイドリングより少
し絞り弁が開放されるオファイドリング運転状態におい
て、その空気の増加を従来のもの（図の一点鎖線）に比
較して少なくできたので、空気制御を微小にでき、この
ことは空気流に応動する燃料制御も微少にでき機関への
セツティング性を向上できるものである。

また、機関のアイドリング運転時に空気を片側の板状絞
り弁のみを介して流下させたので、空気流量を従来の両
側にて制御したものに比較して開口面積を単一としたこ
とによって大きくでき空気流速を弱めることができるも
のであり、これによると気化熱による制御部分（絞り弁
先端部及び絞り弁先端部への対応吸気道部）の温度降下
を少なくすることができアイドリングを防止し得るもの
である。

また、空気量の増加率を従来のものに比較して小さくす
ることができたので絞り弁の回動に対する空気量の増加
が微少となったので機関のアイドリング運転時における
空気量の調整が精度良く行ないうるもので機関の安定性
を図ることができたものである。

［発明の効果］ 本発明になる回動絞り弁部気化器によると次の効果を奏
し得るものである。

（Ｔ１機関のオファイドリング運転時において、空気ｊ
、Ｙの増加率を低く抑止できたので空気量に応じて制御
される燃料軟の制御も微少に精度よくなされるもので細
かな気化器セツティングが可能となり機関への適合テス
トの為のセツティング性を一段と向上できたものである
。

■空気流量の制御を片側の絞り弁にて行なったので、両
側にて制御するものに比し単一の絞り弁開度において大
開口面積とすることができ、空気流速を弱めらることか
でき、従って気化器のアイドリング現象を抑止できたも
のである。

（■絞り弁の低開度調整に対する空気量の増加率を小と
することができたので、アイドリング空気量を合わせる
調整作業が容易で且つ精度よく行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回動絞り弁部気化器を示す横断面図、第
２図は本発明になる回動絞り弁部気化器の一実施例を示
す縦断面図、第３図は第２図の■−■線における横断面
図、第４図は第２図に使用される回動絞り弁の斜視図、
第５図は吸気道開口面積と絞り弁開度との関係を示す線
図。 １０・・・・気化器本体、　１１・・・・吸気道、１３
・・・・燃料ノズル、　１４・・・・燃料通路、１５・
・・・回動絞り弁、　１５Ａ　、　Ｂ・・・・回動部、
１５Ｊ・・・・板状絞り弁部、 メ（Ｅ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 気化器本体１０を貫通する吸気道１１内に回動自在に配
   置されて吸気道１１を開閉制御する回動絞り弁１５と、
   一端を吸気道１１に開口し他端が燃料通路１４に連なり
   、吸気道１１への開口部の側方に燃料制御孔１３Ｄを開
   口する燃料ノズル１３と、燃料ノズル１３内に嵌合配置
   され、回動絞り弁１５の回動に応じて燃料ノズル１３の
   燃料制御孔１３Ｄの有効開口面積を制御する燃料制御棒
   １８を備えた回動絞り弁部気化器であって、回動絞り弁
   １５の両端部に設けた上、下回動部１５Ａ、１５Ｂを吸
   気道１１を開閉制御し得る板状絞り弁部１５Ｊ、１５Ｊ
   にて連結し、さらに回動絞り弁１５の中心Ａを吸気道１
   １の長手軸心線Ｂ−Ｂより偏心Ｈして配置してなる回動
   絞り弁部気化器。