JPS63246456A

JPS63246456A - 摺動絞弁式気化器

Info

Publication number: JPS63246456A
Application number: JP7974387A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Katayama; 片山　郁男
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1987-04-02
Filing date: 1987-04-02
Publication date: 1988-10-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は１手動にて燃料流量を調整し得るようにした摺
動絞弁式気化器に関する。

（従来の技術）この種摺動絞弁式気化器は、ミキシングチャンバーのメ
インボア内の空気流に対して直角に摺動する摺動絞弁を
有し、該摺動絞弁の摺動によってこれに結着したジェッ
トニードルをフロントチャンバーに連通ずるメインノズ
ル内で移動させ、これによりて該メインノズルの開口面
積を変え、以て燃料供給量を調整するようにしたもので
ある。

ところで、斯かる摺動絞弁式気化器において車速を制限
するために、走行車両が制限速度に到達したとき、その
車両のエンジンに供給される燃料を制限する遠心制御機
構を設けたものが提案されている（実公昭４１−１１８
４６号公報参照）。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、エンジンの使用環境（例えば、極寒地）によ
っては必要な燃料流量が通常の使用環境下におけるそれ
とは異なることがあり、所かる場合にはエンジンの回転
速度のみを制御パラメータとする前記遠心制御機構を備
える気化器では対処し得ないこととなる。

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的と
する処は、エンジンの使用環境に応じて任意、且つ容易
に燃料供給料を調整することかできる摺動絞弁気化器を
提供するにある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成すべく本発明は、摺動絞弁式気化器にお
いて、メインノズルに連通ずるメインジェットを設け、
該メインジェット内に進退自在に螺合して成るニードル
の先部を臨ませ、該ニードルを手動にて回転させること
によってメインジェットの開口面積を変えるよう構成し
た。

（作用）而して、エンジンの使用環境に応じてニードルを手動に
て回してこれをメインジェットに対して進退せしめれば
、メインジェットの開口面積が変わり、気温、気圧等の
複数のパラメータに応じて適正な燃料供給量を決定する
ことができる。

（実施例）以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

先ず、本発明に係る摺動絞弁式気化器を備える自動二輪
車の概略構成を第３図の側面図に基づいて説明するに、
同図において、ｌはフロントフォークであって、該フロ
ントフオ一りｌの下端部には前輪２が回転自在に軸支さ
れている。又、車体の略中央部には駆動源たるエンジン
３が搭載されており、該エンジン３の上方には燃料タン
ク４か、該燃料タンク４の後方にはシート５がそれぞれ
配設されている。そして、エンジン３の吸気系には本発
明に係る摺動絞弁式気化器６が連結されており、該摺動
絞弁式気化器６には不図示のエアクリーナが接続されて
いる。又、エンジン３の排気系からは排気管７か導出し
ている。

ここで、前記摺動絞弁式気化器６の詳細を第１図の縦断
面図に基づいて説明するに、同図中、８はベンチュリ管
状のミキシングチャーンバーであって、これの内部には
空気の流れ方向（図示矢印ａ方向）にその断面積が急縮
小するメインボア９か形成される。そして、このミキシ
ングチャンバー９の上部に形成されたボス部９ａには摺
動絞弁ｌＯが上下摺動自在に嵌装されており、該摺動絞
弁１０の下端には下方に向かって先細のジェットニード
ル１１が結着されているゆ尚、摺動絞弁ｌＯはスプリン
グ１２によって常時下方（絞り側）に付勢されており、
該摺動絞弁１０はスロットルワイヤー１３を介してアク
セル部に連結されている。

一方、ミキシングチャンバー８の下部にはフロートチャ
ンバー１４が設けられており、該フロートチャンバー１
４内には燃料か収容されている。

又、このフロートチャンバー１４内にはメインノズル１
５が前記ジェットニードル１１と同一軸線上に設けられ
ており、該メインノズル１５の上端部はミキシングチャ
ンバー８のメインボア９内に臨んでおり、同メインノズ
ル１５の内部にはジェットニードル１１か進退自在に臨
んでいる。

ところで、フロートチャンバー１４の下端部には蓋部材
１６か螺着されており、該蓋部材１６の内部にはニード
ル１７がＥＴ動自在に挿通螺合している。そして、この
ニードル１７の上端部１７ａは、第２図に詳細に示す如
く、先細テーバ状を成してノズル１８に形成されたメイ
ンジェット１９に望んでおり、蓋部材１６から下方へ突
出する下端部１７ｂは回動操作用のダイヤルを構成して
おり、該ニードル１７全体はこれと蓋部材１６間に縮装
されたスプリング２０によって常時下方へ付勢されてい
る。尚、Ｌ記ノズル１８に形成された円孔２１とニード
ル１７との間には所定の隙間が形成されており、蓋部材
１６には該隙間と７０−チャンバー１４内とを連通せし
める複数の油孔２２が穿設されて１・する。

次に本摺動絞弁式気化器６の作用を説明する。

尚、初期設定時において、ニードル１７の位置はメイン
ジェット１９の径を２分する位置に設定される。

而して、アクセル部を操作して摺動絞弁ｌＯを第１図中
、例えば上動させれば、これに結着されたジェットニー
ドル１１かメインノズル１５内て上動し、この結果、メ
インノズル１５の開口面積が拡大してフロートチャンバ
ー１４から油孔２２・・・、メインジェット１９及び該
メインノズル１５を経てメインボア９内に流出する燃料
の流量が増大する。

逆に、摺動絞弁ｌＯを第１図中、下動せしめてメインボ
ア９を絞れば、メインノズル１５の開口面積がジェット
ニードル１１によって減少せしめられ、該メインノズル
１５からメインボア９内へ流出する燃料の流量が減少す
る。

以上の摺動絞弁１０の上下動による燃料流量のａｔとは
別に、ニードル１７のダイヤル１７ｂを操作して該ニー
ドル１７を回動せしめてこれを上動せしめれば、メイン
ジェット１９の開口面積が減少してここを流れる燃料の
流量、延いてはメインノズル１５からメインボア９内へ
流出する燃料の流量が減少する。逆に、ニードル１７を
下動せしめれば、メインジェット１９の開口面積が拡大
してメインボア９内へ流出する燃料の流量が増大する。

尚、ニードル１７の調整位置はスプリング２０の弾発力
によって固定され、調整後に該ニードル１７がガタ付く
ことかない。

以上のように摺動絞弁ｌＯによる燃料流量の調整とは独
立してニードル１７の回動操作によって燃料流量を増減
し得るようにしたため、ライダーは気温、気圧等の環境
条件に応じて燃料流量の調整を適正、且つ容易になすこ
とかできる。

（発明の効果）以上の説明で明らかな如く本発明によれば、摺動絞弁式
気化器において、メインノズルに連通ずるメインジェッ
トを設け、該メインジェット内に進退自在に螺合して成
るニードルの先部を臨ませ、該ニードルを手動にて回転
させることによってメインジェットの開口面積を変える
よう構成したため、気温、気圧等の複数のパラメータに
応じて適正な燃料供給量を決定することができるという
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る摺動絞弁式気化器の縦断面図、第
２図は第１図Ａ部の拡大詳細図、第３図は自動二輪車の
全体側面図である。６・・・摺動絞弁式気化器、８・・・ミキシングチャン
バー、９・・・メインボア、１０・・・摺動絞弁、１１
・・・ジェットニードル、１４・・・フロートチャンバ
ー、１５・・・メインノズル、１７・・・ニードル、１
９・・・メインジェット。

Claims

【特許請求の範囲】

ミキシングチャンバーのメインボア内の空気流に対して
直角に摺動する摺動絞弁を有し、該摺動絞弁によってこ
れに結着したジェットニードルをフロントチャンバーに
連通するメインノズル内で移動させ、これによって該メ
インノズルの開口面積を変えるようにした摺動絞弁式気
化器において、前記メインノズルに連通するメインジェ
ットを設け、該メインジェット内に進退自在に螺合して
成るニードルの先部を臨ませ、該ニードルを手動にて回
転させることによってメインジェットの開口面積を変え
るよう構成したことを特徴とする摺動絞弁式気化器。