JP2896750B2 - 気化器の燃料液面制御装置 - Google Patents

気化器の燃料液面制御装置

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JP2896750B2
JP2896750B2 JP7078335A JP7833595A JP2896750B2 JP 2896750 B2 JP2896750 B2 JP 2896750B2 JP 7078335 A JP7078335 A JP 7078335A JP 7833595 A JP7833595 A JP 7833595A JP 2896750 B2 JP2896750 B2 JP 2896750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関へ供給する混合
気の量及び濃度を制御する気化器に関し、そのうち、気
化器の燃料室内に常に一定なる燃料液面を形成する燃料
液面制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の気化器の燃料液面制御装置は実公
平2−19567号公報に示される。これによると、気
化器本体には、一端が燃料室に開口し、他端が燃料導入
路を介して燃料源に連なるバルブシートが配置され、バ
ルブシートにはバルブシートの開口を開閉制御する開閉
弁が配置される。一方、燃料室内には、燃料室内の燃料
液面高さに応じて移動するフロートが配置される。そし
て、燃料室内における燃料液面高さの低い場合にあって
は、フロートは下方位置にあってフロートと一体的に動
作するフロートアームによって開閉弁を引きさげ、バル
ブシートの開口を開放して燃料導入路より燃料を燃料室
内へ供給する。一方、前記燃料室内への燃料の供給によ
って、燃料室内に燃料が貯溜されてその燃料液面が一定
高さに上昇すると、フロートは上方位置へ移動してフロ
ートアームにより開閉弁がバルブシートの開口を閉塞
し、もって燃料室内に一定の燃料液面高さを形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の気化器の
燃料液面制御装置によると次の問題点を有する。バルブ
シートの開口を制御する開閉弁はフロートの浮力によっ
て操作される。このフロートの浮力は、 燃料導入路からバルブシートの開口に加わる燃料圧
力。 燃料液面が一定燃料液面に達した後において、何等か
の理由によって燃料液面が上昇した際、一層大なる閉塞
力を開閉弁に付与することのできる余剰浮力。 減衰程度。を鑑案して決定される。そして、このフロ
ートは一般的に発泡された合成樹脂材料、中空体よりな
る合成樹脂材料、等を用いて製作されるもので、前記条
件を満足する浮力を得る為に、フロートの体積は充分に
大きく設定される。このようにフロートの体積を大きく
することによると、フロートは大型化するもので、これ
によると、 フロートを収納する燃料室が大きくなることによって
気化器が大型化して好ましいものでない。 特に気化器を複数個配置する多連気化器にあっては、気
化器の連装ピッチを短くすることが困難となるもので、
機関への搭載の自由度が阻害される。 機関の運転時において、フロートは機関あるいは車輌
の振動を受けて燃料室内において振動する。フロートが
大型化したことによると、燃料室内には大きな波立ちが
発生する。以上によると、波立ちを抑止する為の、例え
ばバッファープレート等の波立ち抑止手段を格別に備え
る必要がある。 フロートの移動は、フロートと一体的に移動するフロ
ートアームを介して機械的に開閉弁へ伝達される。これ
によると、長期に渡る使用時において、フロートアーム
と開閉弁との当接部分において摩耗の発生する恐れがあ
り、この摩耗を抑止する為の手段、例えば当接部分の材
料選定、当接面積、当接面形状、等に関し注意深く選定
する必要がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑み成されたもの
で、小型化された燃料液面制御装置を得ることによって
気化器を小型化することを第1の目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】前記目的を達成する為に、
本発明の気化器の燃料液面制御装置は、内部に燃料を貯
留する燃料室と、一端が燃料室内に開口し、他端が燃料
導入路を介して燃料源に連なるバルブシートと、バルブ
シートの開口を開閉制御する弁部を備えた開閉弁と、開
閉弁の弁部をバルブシートの開口に向けて閉方向に付勢
するスプリングと、開閉弁の弁部の反対側端部に配置さ
れた磁性材料よりなる吸着部材と、開閉弁の開方向側移
動ストロークを規制するストッパー部材と、吸着部材と
の間に常に間隙をもって対向して配置された永久磁石
と、燃料室内の燃料より小なる比重を有するとともに非
透磁性材料にて形成され、燃料室内に形成される燃料液
面高さに応じて、吸気部材と永久磁石との間に形成され
る間隙内に進退自在に移動しうるフロート部材と、を備
えたことを第1の特徴とする。
【0006】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記フロート部材を、軸にて回転自在に支承したことを第
2の特徴とする。
【0007】更に、本発明は、前記第1の特徴に加え、
前記フロート部材を直線方向のガイド部により直線方向
に移動自在に支持したことを第3の特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の第1の特徴によると、燃料室内の燃料
液面の低い場合、吸着部材と永久磁石との間に形成され
る間隙内にフロート部材は配置されない。吸着部材はス
プリングのバネ力に抗して永久磁石側に吸引され、開閉
弁の弁部がバルブシートの開口を開放する。而して燃料
室内へはバルブシートの開口を介して燃料が供給され
る。そして、燃料室内に燃料が供給されて一定の燃料液
面が燃料室内に形成されると、吸着部材と永久磁石との
間の間隙内にフロート部材が進入配置される。以上によ
ると開閉弁はスプリングのバネ力によってバルブシート
の開口側へ押圧され、弁部がバルブシートの開口を閉塞
して燃料室内への燃料の供給が停止される。
【0009】又、本発明の第2の特徴によると、フロー
ト部材は軸にて回転自在に支持されたので、燃料室内の
燃料液面変化に応じてフロート部材を確実に動作するこ
とができる。
【0010】又、本発明の第3の特徴によると、フロー
ト部材は単にガイド部内へ配置すればよいので、フロー
ト部材に係わる部品点数の削減と、組みつけ工数を簡略
化できる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明になる気化器の燃料液面制御
装置の一実施例を説明する。図1は気化器の縦断面図、
図2は図1のA−A線における縦断面図である。気化器
本体1は、スロットルボデー2とエアーホーン3とより
なり、内部を吸気路4が貫通して穿設されるとともにそ
の側方に燃料室5が形成される。6は、主燃料系であっ
て、主燃料ジェット7にて計量された燃料と、主空気ジ
ェット8にて計量された空気と、が混合管9にて霧化さ
れ、この混合気が吸気路4内のベンチュリー部10に開
口する主ノズル11から吸気路4内へ吸出される。12
は吸気路4の開口を制御する絞り弁であり、絞り弁12
の端部に対応する吸気路4には、低速燃料系としてのバ
イパス孔13が開口する。以上は従来公知の気化器であ
る。燃料液面制御装置は以下によって形成される。20
は、エアーホーン3のバルブシートボス21の左右方向
に穿設されたバルブシートであり、バルブシート20の
右方には開口20Aが穿設され、バルブシート20の左
方はバルブシートボス21の左端21Aに大径孔20B
をもって開口する。そして、前記バルブシート20の開
口20Aには図示せぬ燃料源に連なる燃料導入路22が
接続され、大径孔20Bのバルブシートボス21の左端
21Aの開口部には係止片23が固定的に取着される。
この係止片23は図3に示されるもので、平板状をな
し、その中心部に挿通孔23Aが貫通して穿設されると
ともに挿通孔23Aから外側方に向かって複数の逃がし
孔23Bが穿設された。本例では90度間隔にて4ケ所
穿設された。尚、隣接する逃がし孔23Bと23Bとの
間には係止部23Cが形成される。この係止片23の挿
通孔23A、逃がし孔23B、係止部23Cは、大径孔
20B内に対向して同芯に配置される。
【0012】24はバルブシート20内に移動自在に配
置される横断面が花型形状をなす開閉弁であり、開閉弁
24の右端にはバルブシート20の開口20Aを開閉制
御する弁部24Aが設けられ、左端には吸着部材25が
一体的に取着される。この吸着部材25はパーマロイ、
純鉄、磁性ステンレス、等の磁性材料によって形成され
るもので、本例にあっては円柱形状をなし、係止片23
の挿通孔23A内を挿通しうる。この吸着部材25は、
開閉弁24と一体形成されてもよく、あるいは吸着部材
25を別に用意し、それを開閉弁24に一体的に取着し
てもよい。26は、開閉弁24と吸着部材25との間に
あって、開閉弁24に一体的に取着されたカップ状のス
トッパー部材であり、このストッパー部材26の左端2
6Aは、係止片23の係止部23Cに対向して配置され
る。而して、吸着部材25を含む開閉弁24の左方のス
トロークはストッパー部材26の左端26Aが係止片2
3の係止部23Cに当接することによって規制される。
そして、係止片23の係止部23Cとストッパー部材2
6との間には、スプリング27が縮設されるもので、こ
れによると、吸着部材25を含む開閉弁24は弁部24
Aがバルブシート20の開口20Aを閉塞するよう付勢
される。
【0013】又、吸着部材25の左端25Aに対向する
とともに間隙Sをもって永久磁石28が配置される。こ
の永久磁石28はエアーホーン3より立設する支持部に
取着されたもので、円柱形状をなす。永久磁石28の横
断面形状は、必要とされる特性に合わせた断面形状とす
るか吸着部材25の横断面形状に等しいか、もしくは吸
着部材25の横断面形状より大であることが好ましい。
【0014】29は、ニトリルブタジエンゴム等の非透
磁性材料によって形成されたフロート部材であり、フロ
ート部材の比重は燃料の比重に比較して小なるものであ
る。そして、本実施例におけるフロート部材29は、エ
アーホーンの支持軸に取着された軸30に回転自在に支
承されるものである。このフロート部材29は、燃料室
5内の燃料液面の高さに応じて軸30を中心にして回転
するもので、燃料室5内の燃料液面の高さが低い場合に
あっては、フロート部材29は図2において時計方向へ
回転してフロート部材29が永久磁石28と吸着部材2
5の左端25Aとの対向する間隙Sから退出する。(退
出とは間隙Sの対向する投影内に存在しないというこ
と) 一方、燃料室5内の燃料液面の高さが高い場合にあって
は、フロート部材29は図2において反時計方向へ回転
してフロート部材29が永久磁石28と吸着部材25の
左端25Aとの対向する間隙S内へ進入する。(進入と
は間隙Sの対向する投影内に存在するということ)
【0015】次にその作用について説明する。まず、燃
料室5内に貯留される燃料が所望の一定高さに達しない
低燃料液面の状態について図1,図2により説明する。
かかる状態において、フロート部材29は、燃料中に没
する部分が少なく浮力が小であることより軸30を基準
にして反時計方向へ回転した状態にあり、このときフロ
ート部材29の上方部分29Aは、永久磁石28と吸着
部材25の左端25Aとの間の間隙S内へ進入しない。
すなわち、前記間隙S内にフロート部材29の上方部分
29Aが配置されない。この状態は図1,図2によく示
される。以上によると、吸着部材25はスプリング27
のバネ力に抗して永久磁石28に吸引されるもので、弁
部24Aを含む開閉弁24は、図1において左方へ移動
し、この開閉弁24の左方向の移動はストッパー部材2
6の左端26Aが係止片23の係止部23Cに当接して
停止し、この状態に保持される。このような開閉弁24
の移動によると、開閉弁24の弁部24Aは、バルブシ
ート20の開口20Aを開放するもので、開口20Aが
開放されたことによると、燃料導入路22内にある燃料
は、バルブシート20の開口20A、花型形状をなす開
閉弁24の外径部とバルブシート20によって形成され
る間隙、大径孔20B,係止片23の挿通孔23A及び
逃がし孔23B、間隙Sを介して燃料室5内へ供給され
る。
【0016】かかる燃料室5内への燃料の供給による
と、燃料室5内の燃料液面は徐々に上昇するもので、燃
料室5内へ所望の一定なる燃料液面X−Xが形成される
と、フロート部材29にあっては、燃料中に没する部分
が増加することによって浮力が増加し、これによってフ
ロート部材29は軸30を基準にして図5において反時
計方向へ回転し、フロート部材29の上方部分29Aが
永久磁石28と吸着部材25の左端25Aとの間に形成
される間隙S内に進入する。この燃料室5内へ一定なる
燃料液面X−Xが形成され、フロート部材29が間隙S
内に進入した状態が図4,図5によく示される。
【0017】そして、前述したフロート部材29の位置
状態となると、永久磁石28に生起する磁力は非透磁性
材料によって形成されたフロート部材29の上方部分2
9Aによって遮断され、吸着部材25に対して磁力が作
用することを阻止される。以上によると、開閉弁24は
永久磁石28側への吸引力が消滅するのでスプリング2
7のバネ力によって右方向へ移動し、弁部24Aがバル
ブシート20の開口20Aを閉塞する。而して、燃料導
入路22からバルブシート20の開口20Aを介して燃
料室5内へ供給される燃料の流入が阻止されるので燃料
室5内における燃料液面の高さX−Xが一定以上に上昇
することが抑止される。
【0018】尚、前述した燃料液面状態は、もっとも低
い燃料液面状態と所望の一定なる燃料液面X−X状態と
について説明したが、一度、一定なる燃料液面X−Xが
燃料室5内に形成された後において主燃料系6、バイパ
ス孔13から燃料室5内の燃料が消費されて燃料室5内
の燃料液面が一定なる燃料液面X−Xより低下すると、
フロート部材29はこの燃料液面の低下に応じて時計方
向に回転する。以上によると、フロート部材29の上方
部分29Aは時計方向の回転に応じて永久磁石28と吸
着部材25の左端25Aとの間隙Sより退出し、この退
出に相当した分永久磁石28と吸着部材25の左端25
Aとが直接的に対向し、この対向部分において永久磁石
28の磁力が吸着部材25に作用する。これによると、
この磁力によって開閉弁24はスプリング27のバネ力
に抗して永久磁石28側へ吸引移動されるもので、弁部
24Aはこの開閉弁24の移動に応じてバルブシート2
0の開口20Aを開放し、もって前記燃料の消費に見合
った燃料を燃料室5内へ供給する。従って、燃料室5内
の消費に応じて燃料の供給を行なうことができるので、
一定なる燃料液面の変化幅内において常に一定なる燃料
液面X−Xを形成保持できる。尚、前述したフロート部
材29の回動時において、フロート部材29の上方部分
29Aが永久磁石28の右側端面あるいは、吸着部材2
5の左端25Aに当接させてはならない。特に吸着部材
25の左端25Aは、開閉弁24と同期して移動するも
のであるが、もっとも永久磁石28側に吸引された状態
にあっても吸着部材25の左端25Aをフロート部材2
9の上方部分29Aに当接させてはならない。
【0019】以上の如く、本発明になる気化器の燃料液
面制御装置によると、フロート部材は永久磁石と吸着部
材との対向する間隙内に非接触状態にて進退自在に配置
したので、フロート部材が直接的に永久磁石、吸着部
材、あるいは他のいかなる構成部材とも接触あるいは当
接することがない。而して、フロート部材は、それ自体
が燃料液面の変化に応じて回動しうる浮力を有すればよ
いので、極めて小なる浮力を有すればよく、従ってフロ
ート部材を極めて小型化することができる。以上による
と、燃料室を小型化することができ、もって気化器を小
型化することができる。従って、機関への搭載の自由度
を高めることができるとともに材料費を節減できて気化
器の製造コストを低減できるものである。又、機関の振
動を受けた際にあっても、フロート部材が小型化された
ことは、燃料室内における燃料の波立ち発生を防止でき
るので波立ちを抑止する為の手段を格別に設ける必要が
ない。又、フロート部材と特に吸着部材を含む開閉弁と
が非接触状態にあることは、長期間に渡る使用時におい
て摩耗が生ずることがないもので、耐久性の秀れた燃料
液面制御装置を提供できるものである。更に又、フロー
ト部材を軸にて回転自在に支持したことによると、燃料
液面の変化に対するフロート部材の変化幅を大きくとる
ことができる。すなわち燃料液面の変化に対し、永久磁
石と吸着部材との間の間隙内へのフロート部材の上方部
分の進退移動ストロークを大きく設定することができ、
燃料液面の制御性を向上することができたものである。
【0020】本発明になる気化器の燃料液面制御装置の
他の実施例を図6によって説明する。尚、図1と同一構
造部分については同一符号を使用し、説明を省略する。
40は、直線方向のガイド部としてのガイド筒であり、
このガイド筒40は燃料室5の底部5Aから燃料液面に
対して直交する上方に向かって立設され、その中間部に
は燃料流入孔40Aが穿設される。このガイド筒40内
には、非透磁性材料によって形成されるとともに燃料の
比重より小なるフロート部材41が移動自在に配置され
る。そして、このフロート部材41は、燃料室5内の燃
料液面の高さに応じて上下方向に移動するものである。
すなわち、燃料室5内の燃料液面が低い位置にあっては
フロート部材41は下方位置にあって、フロート部材4
1の上方部分41Aは、永久磁石28と吸着部材25と
の間の間隙S内に配置されるものでなく、これによって
第1の実施例と同様に吸着部材25が永久磁石28側に
吸引されて開閉弁24の弁部24Aがバルブシート20
の開口20Aを開放して燃料を燃料室5内へ供給する。
一方、燃料室5内の燃料液面が所望の一定燃料液面位置
にあってはフロート部材41は上方位置にあって、フロ
ート部材41の上方部分41Aは、永久磁石28と吸着
部材25との間の間隙S内に配置される。これによる
と、第1の実施例と同様に吸着部材25が永久磁石28
側に吸引されることがなく、スプリング27のバネ力に
よって開閉弁24の弁部24Aがバルブシート20の開
口20Aを閉塞して燃料室5内への燃料の供給を停止す
る。
【0021】以上によると、特にフロート部材は、ガイ
ド筒内に挿入配置すればよいので、フロート部材の組み
つけが極めて簡単に行なうことができ、更にはフロート
部材を格別に支持する部材(例えば軸)を用意する必要
がない。尚、直線方向のガイド部としては、ガイド筒に
かえてガイド杆を燃料室5の底部5Aから上方に向かっ
て立設し、このガイド杆にドーナツ形状をなすフロート
部材を挿入配置してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上の如く本発明になる気化器の燃料液
面制御装置によると、開閉弁と一体的に配置された磁性
材料よりなる吸着部材と、それに間隙をもって対向して
配置された永久磁石との間に、燃料室内の燃料液面の高
さに応じて移動する非透磁性材料よりなるフロート部材
を進退自在に配置することによって弁部にバルブシート
の開口を制御したので、フロート部材を小型化でき、も
って気化器を小型化することができたものであり、機関
への搭載の自由度を高めることができ、更には、材料費
の節減によって気化器の製造コストを低減できたもので
ある。又、フロート部材が小型化されたことによって、
燃料室内における燃料の波立ちを抑止できたもので波立
ち抑止手段を設ける必要がなくなったものである。更
に、フロート部材は他の構成部材に対して非接触状態に
あるので、特に燃料液面の変化に応じてたえず移動する
フロート部材と他の部材との摩耗の発生が完全に解消さ
れたものである。又、フロート部材を回転自在に支承し
たことによると、燃料液面の変化幅に対してフロート部
材の変化幅を大きくとることができ、燃料液面の制御性
を向上できる。更に又、フロート部材を直線方向に移動
自在に支持したことによると、フロート部材を支持する
為の部材の削減とその組みつけが簡単となるもので製造
コストの低減が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気化器の燃料液面制御装置の一実
施例を示す縦断面図であり、燃料室内の燃料液面の低位
置状態を示す。
【図2】図1のA−A線における縦断面図。
【図3】図1に用いられる係止片の平面図。
【図4】図1において、燃料室内の燃料液面が一定燃料
液面状態における縦断面図。
【図5】図4のB−B線における縦断面図。
【図6】本発明になる気化器の燃料液面制御装置の他の
実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 気化器本体 5 燃料室 20 バルブシート 20A バルブシートの開口 24 開閉弁 24A 弁部 25 吸着部材 28 永久磁石 29 フロート部材 40 ガイド筒 41 フロート部材 S 永久磁石とそれに対向する吸着部材との間隙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に燃料を貯留する燃料室と、一端が
    燃料室内に開口し、他端が燃料導入路を介して燃料源に
    連なるバルブシートと、バルブシートの開口を開閉制御
    する弁部を備えた開閉弁と、開閉弁の弁部をバルブシー
    トの開口に向けて閉方向に付勢するスプリングと、開閉
    弁の弁部の反対側端部に配置された磁性材料よりなる吸
    着部材と、開閉弁の開方向側移動ストロークを規制する
    ストッパー部材と、吸着部材との間に常に間隙をもって
    対向して配置された永久磁石と、燃料室内の燃料より小
    なる比重を有するとともに非透磁性材料にて形成され、
    燃料室内に形成される燃料液面高さに応じて、吸気部材
    と永久磁石との間に形成される間隙内に進退自在に移動
    しうるフロート部材と、を備えたことを特徴とする気化
    器の燃料液面制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フロート部材を、軸にて回転自在に
    支承したことを特徴とする請求項1記載の気化器の燃料
    液面制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フロート部材を直線方向のガイド部
    により直線方向に移動自在に支持したことを特徴とする
    請求項1記載の気化器の燃料液面制御装置。
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