JPH09209412A - 建機の油圧回路 - Google Patents

建機の油圧回路

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JPH09209412A
JPH09209412A JP2077596A JP2077596A JPH09209412A JP H09209412 A JPH09209412 A JP H09209412A JP 2077596 A JP2077596 A JP 2077596A JP 2077596 A JP2077596 A JP 2077596A JP H09209412 A JPH09209412 A JP H09209412A
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茂美 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートアイドル付きエンジン回転数対応型の
ロードセンシングシステムを、作業装置の速度ハンチン
グの無い状態で機能させる。 【解決手段】 掘削作業時にはアクセルレバー24通り
のエンジン回転数になり、停止時はアイドリングに自動
調節されるオートアイドルシステムを、バックホウのロ
ードセンシングシステムに合体させる。アクチュエータ
用制御弁9の開度を変更調節可能な調節手段Bとギヤー
ドモータ22でガバナ調節するアクセル生徒手段Cとを
設け、エンジン回転数が高速になるとアクチュエータ速
度が速くなり、低速になるとアクチュエータ速度が遅く
なるよう、ガバナー20のフィードバック用センサ27
と調節手段Bとを連係する速度制御手段Eを備える。ア
クセル制御手段Cには、センサ27の所定量以上の変位
で停止しているギヤードモータ22が動き出すようにす
るための不感帯を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホウ等の建
機の油圧回路構造に係り、詳しくは、負荷に見合った分
だけの油圧動力をポンプ吐出させる負荷制御、所謂ロー
ドセンシングシステムを採るものにおいて、操作性を向
上させるべくエンジン回転数を落とせば作業装置の駆動
速度も遅くなるようにする技術(例えば、特開平7‐3
4489号公報)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】先に出願した特願平7‐230188号
公報において、上記技術に、電気アクチュエータによっ
て軽快なアクセル操作が行える電気操作制御技術を適用
し、エンジン回転数の増減に応じて掘削作業装置の駆動
速度も増減するエンジン回転数対応のロードセンシング
システム(以下、E対応LS/Sと略称する)の操作性
をより優れるようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による
と、電気アクチュエータ(ギヤードモータ)で回転数調
節手段を操作しており、従ってその電気アクチュエータ
の駆動によってロードセンシングの差圧も変更設定され
て、ブームシリンダ等の油圧アクチュエータの駆動速度
を変更可能な構造となっている。この構造では、ギヤの
バックラッシやエンジン振動、及びその他の原因によっ
てギヤードモータが動いてしまうことがあると、それに
よって回転数調節手段の位置を検出するフィードバック
用のポテンショメータの検出値が変化するので、アクセ
ル制御手段の制御機能、すなわちアクセル操作具通りの
位置となるようギヤードモータを元通りの指示位置に戻
し駆動するように自動操作される。
【0004】従って、従来の制御装置では、ギヤードモ
ータのずれ動きが生じると、小刻みにギヤードモータが
反復駆動され、その結果、油圧アクチュエータの速度が
速くなったり遅くなったりする速度ハンチングの生じる
不都合があった。本発明の目的は、高能率で扱い易いE
対応LS/Sと電気操作制御装置とを備えながらも、不
測の電気アクチュエータ動による速度ハンチングを解消
して、作業装置の操作性を改善させる点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕上記目的達成のために本発明は、油圧アクチュ
エータと、可変容量型の油圧ポンプと、アクチュエータ
への圧油供給経路に対する絞り弁を内装した制御弁と、
油圧ポンプの単位時間当たりの吐出量を可変設定する流
量調節機構とを備え、絞り弁に対する圧油供給下手側部
分に連通する第1油路と、制御弁の圧油供給ポートに連
通する第2油路との差圧を所定値に維持するように流量
調節機構を操作する負荷制御手段を備え、人為操作され
るアクセル操作具の操作量を電気的に検出する第1検出
手段と、エンジン回転数調節手段を駆動操作する電気ア
クチュエータと、アクセル操作具の操作量に対応した分
だけ電気アクチュエータが駆動されるように、エンジン
回転数調節手段の被操作量を検出する第2検出手段と第
1検出手段と電気アクチュエータとを連係するアクセル
制御手段とを設け、絞り弁の絞り量又は差圧を変更調節
可能な調節手段を設け、エンジン回転数が高められると
油圧アクチュエータの駆動速度が速くなり、エンジン回
転数が低められると油圧アクチュエータの駆動速度が遅
くなるように、第2検出手段と調節手段とを連係する速
度制御手段を備え、アクセル制御手段には、第2検出手
段の所定量以上の変位によって停止状態にある電気アク
チュエータが動き出すようにするための不感帯が設定さ
れていることを特徴とする。
【0006】〔作用〕請求項1の構成によれば、不感帯
の設定により、振動等によって電気アクチュエータが多
少動いて第2検出手段も連れ動きしたとしても、その動
き量が所定量以下のときにはフィードバックされないこ
とになり、前述した油圧アクチュエータの速度ハンチン
グが生じないようになる。従って、ブームやアームがギ
クシャクしながらの駆動による振動によって掬い取り物
が落ちるとか、非円滑で不快な旋回挙動が改善又は解消
されるようになる。
【0007】又、電気アクチュエータでエンジン回転数
調節手段を操作させる電気操作式のアクセル装置におけ
るフィードバック機能を、エンジン回転数調節手段の被
操作量を検出する第2検出手段で行わせるものであるか
ら、例えば、アクセルレバー等の操作側部分の操作量を
フィードバック基準とする手段に比べて、より現実の回
転数に近い値を取り込むことができ、制御精度の向上に
寄与できるようになる点で好ましい。
【0008】〔効果〕その結果、不感帯を設ける制御上
の工夫により、装置的な改造のない経済的な状態で、軽
快にアクセル操作できる電気操作制御、及びE対応LS
/Sを採用しながらも油圧アクチュエータの速度ハンチ
ングを抑制でき、より一層操作性に優れる油圧回路を提
供することができた。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
建機の一例であるバックホウの場合について、図面に基
づいて説明する。図1にバックホウが示され、1は掘削
作業装置、2は旋回台、3は走行機台、4はクローラ走
行装置、28はドーザであり、掘削作業装置1は、ブー
ム5、アーム6、バケット7等を備えて構成されてい
る。
【0010】図2に油圧回路の概略が示され、ドーザシ
リンダ用制御弁29、バケットシリンダ7c用制御弁3
0、左走行モータ31用制御弁32、ブームシリンダ5
c用制御弁9、アームシリンダ6c用制御弁10、右走
行モータ33用制御弁34、旋回モータ用制御弁35、
スイングシリンダ36用制御弁37、サービス用制御弁
38の各制御弁に対して、負荷圧よりも僅かに高い圧力
でもって吐出される可変容量型の油圧ポンプ8を備えた
ロードセンシングシステムが採用されている。又、騒音
や省エネルギーの点で好ましいオートアイドルシステム
も採入れてあり、以下に説明する。
【0011】図2における仮想線で囲まれたブームシリ
ンダ5cとアームシリンダ6cとに関する部分を抜粋し
た主要部の原理回路図が図3に示され、8はエンジン1
9で駆動される前述した可変容量型の油圧ポンプ、13
は油圧ポンプ8の単位時間当たりの吐出油量を可変設定
する流量調節機構である。流量調節機構13は、メイン
ポンプ8の吐出圧で作動する馬力制御シリンダ13A
と、調節ポンプ18で駆動される流量制御シリンダ13
Bとで構成されている。
【0012】又、調節シリンダ13に対する圧力補償型
の流量調節弁14が設けてある。11はブーム用で12
はアーム用の各コンペンセータ(圧力補償弁)であり、
ブーム用制御弁9とアーム用制御弁10における供給側
油路に絞り弁9s,10sが装備されている。尚、ブー
ム用及びアーム用の制御弁9,10以外の各制御弁2
9,30,32,34,35,37,38の構造は全て
ブーム用及びアーム用の制御弁9,10と同じものであ
る。
【0013】各コンペンセータ11,12は、各供給側
絞り弁9s,10sに対する圧油供給下手側に位置し、
かつ、各アクチュエータ5c,6cに対する圧油供給上
手側に配置されている。そして、各コンペンセータ1
1,12に対する圧油供給下手側であり、かつ、各アク
チュエータ5c,6cに対する圧油供給上手側部分と各
コンペンセータ11,12のバネ側油室とを連通する低
圧側油路11t,12tを設けてある。
【0014】各コンペンセータ11,12に対する圧油
供給上手側であり、かつ、各供給側油路の絞り弁9s,
10sに対する圧油供給下手側部分と、各コンペンセー
タ11,12の反バネ側油室とを連通する高圧側油路1
1k,12kを設けてある。各コンペンセータ11,1
2に、流路断絶側に付勢する圧縮バネ17が備えられた
定差減圧弁に構成され、これによってアフターオリフィ
ス型のロードセンシング回路を構成してある。
【0015】流量制御弁14のバネ側油室14xと各供
給側絞り弁9s,10sに対する圧油供給下手側部分と
を連通する第1低圧側油路14tを設けてあり、各低圧
側油路11t,12tに第1低圧側油路14tが連通し
ている。各制御弁9,10の供給ポート9p,10pに
連通される第2油路15と、流量制御弁14におけるバ
ネ側油室14xと反対側の油室とを専用の接続油路16
で連通してある。又、流量制御弁14の切換わり時にお
ける調節シリンダ13に対する圧は、油圧ポンプ8とと
もにエンジン駆動される専用の調節ポンプ18で賄うよ
うに構成してある。つまり、第1油路14tと、制御弁
9,10の各供給ポート9p,10pに連通する第2油
路15との差圧を所定値に維持するように調節シリンダ
13を操作する流量制御弁14を設けて負荷制御手段A
が構成されている。
【0016】そして、エンジン回転数を人為操作によっ
て調節設定するアクセルレバー(アクセル操作具の一
例)24の操作量を電気的に検出する第1ポテンショメ
ータ(第1検出手段の一例)25と、ガバナー(エンジ
ン回転数調節手段の一例)20のガバナレバー21を駆
動操作するギヤードモータ(電気アクチュエータの一
例)22と、ブームシリンダ5c等の油圧アクチュエー
タが作動しているか否かを検出する作動検出手段23と
を備え、油圧アクチュエータの停止時にはエンジン回転
数をアイドリング側に変更操作するとともに、油圧アク
チュエータの作動時にはエンジン回転数をアクセルレバ
ー24による設定値に操作するように、第1ポテンショ
メータ25とギヤードモータ22とを連係するアクセル
制御手段Cを備えてある。
【0017】すなわち、ガバナレバー21の操作位置を
検出するフィードバック用の第2ポテンショメータ(第
2検出手段の一例)27、ギヤードモータ22、前述し
た第1低圧側油路(第1油路に相当)14tの圧を検出
する圧力センサ23、及び、第1ポテンショメータ25
を連係するアクセル制御手段Cを制御装置26に備えて
ある。
【0018】つまり、アイドリング位置iにあるハンド
アクセルレバー24を操作して、作業状態におけるエン
ジン回転数(通常はフルアクセル位置mにセットするこ
とが多い)を設定し、作業状態であればその設定回転数
が維持され、非作業時(無負荷時)にはアクセルレバー
24が位置mにセットされたままとしながらエンジン回
転数を略アイドリング状態に落とすのである。この場合
では、圧力センサ23によって作動検出手段が構成され
ている。
【0019】又、絞り弁9s,10sの絞り量を変更調
節可能な調節手段Bを設け、エンジン回転数が高められ
るとブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータの駆動
速度が速くなり、エンジン回転数が低められると油圧ア
クチュエータの駆動速度が遅くなるように、第2ポテン
ショメータ27と調節手段Bとを連係する速度制御手段
Eを制御装置26に備えてある。
【0020】調節手段Bは、各コンペンセータ11,1
2がわの各低圧油路11t,12tと第1低圧油路14
tとを電磁高速応答弁28を介して接続させることから
構成されている。そして、電磁高速応答弁28は、通常
位置bでは各低圧側油路14t,11t,12tを連通
し、高圧位置aではコンペンセータがわの両低圧側油路
11t,12tと高圧がわの第2油路15とが連通油路
21aによって連通される2位置切換弁構造に構成され
ている。
【0021】電磁高速応答弁28の作動によってコンペ
ンセータ11,12の低圧側油路11t,12tに作用
する油圧をアクチュエータ5c,6cの負荷圧とポンプ
の吐出圧との中間値に設定できて、コンペンセータ1
1,12による差圧維持作用によってコンペンセータ1
1,12への供給圧を、電磁高速応答弁28が通常位置
bにある場合よりも高めるようになる。すると、第1低
圧側油路14tと油圧ポンプ18の吐出圧との差圧を一
定に維持する機能上、コンペンセータ11,12の上手
側にある絞り弁9s,10sでの差圧低めるように、す
なわち絞り弁9s,10sの絞り量を小さく、つまりは
制御弁9,10の開度を小さくするように制御され、そ
の結果、アクチュエータ5c,6cへの供給油量が減じ
られて駆動速度が遅くなるのである。この作用は、負荷
圧とポンプ差圧との差圧に基づく制御構造上、負荷が変
動しても維持される。
【0022】逆に、コンペンセータ11,12への供給
圧を低くすると、絞り弁9s,10sでの差圧高めるよ
うに、すなわち絞り弁9s,10sの絞り量を大きく、
すなわち制御弁9,10の開度を大きくするように制御
され、アクチュエータ5c,6cへの供給油量が増大し
て駆動速度が速くなる。
【0023】そして、エンジン19の回転数を検出する
第2ポテンショメータ27と、電磁高速応答弁28と、
間欠作動時間のデューティー比を可変調節する設定器3
9と、自動制御モードと手動制御モードとの切換スイッ
チ40とを制御装置26に接続して、コンペンセータ1
1,12での分圧を変更設定するように構成されてい
る。つまり、前記分圧の変更によって、絞り弁9s,1
0sの開度を変更調節可能な調節手段Bが構成されてい
るのである。調節手段Bは、高圧位置aに復帰付勢され
る電磁高速応答弁28を、油圧ポンプ8の吐出油路であ
る高圧油路に接続させる通常位置bに操作するための通
電を間欠的に行う間欠作動と、その間欠時間を可変設定
する間欠制御を行う機能を有している。
【0024】速度制御手段Eの作用を説明すれば、先
ず、切換スイッチ40を自動制御モードに操作して電磁
高速応答弁28への通電を間欠的に行わせるとともに、
その間欠時間の1サイクル中における通電時間割合、す
なわちデューティー比をエンジン19の回転数が低いと
小にするように連係される。これにより、掘削作業中に
旋回速度を遅くしたいといった場合にはアクセルレバー
24を操作してエンジン回転数を低くすれば良く、逆に
駆動速度を速くしたい場合にはエンジン回転数を高くす
れば良い。
【0025】又、アクチュエータの駆動速度を意図的に
変更したい場合には、切換スイッチ40を手動操作モー
ドに操作して、第2ポテンショメータ27と制御装置2
6との連係を絶つ。すると、デューティー比が設定器3
9によって決定される状態になり、その設定器39の人
為操作によってコンペンセータ11,12への供給圧
を、アクチュエータ5c,6cの負荷圧とポンプ吐出圧
との間の任意の値に設定でき、アクチュエータ5c,8
cの駆動速度をエンジン回転数とは無関係に調節するこ
とができる。
【0026】前述したアクセル制御手段Cには、第2ポ
テンショメータ27の所定量以上の変位によって停止状
態にあるギヤードモータ22が動き出すようにするため
の不感帯が設定されている。つまり、ある位置でギヤー
ドモータ22が停止すると、その位置を第2ポテンショ
メータ27で検出してガバナレバー21の停止位置を維
持するための保持電流をギヤードモータ22に供給する
のであり、このフィードバック制御によってアクセルレ
バー24の操作通りのエンジン回転数が現出できるもの
である。
【0027】しかしながら、ギヤのバックラッシや機体
振動等の原因によってギヤードモータ22が少し動く
と、それによって第2ポテンショメータ27の検出値が
変化するから、この第2ポテンショメータ27の検出値
を第1ポテンショメータ25の検出値に一致させるアク
セル制御手段Cの機能により、動いた分ギヤードモータ
22を逆方向に起動させることになり、エンジン回転数
が変動して作業装置の駆動速度がハンチングを起こすよ
うになるのである。例えば、ブームの上昇駆動中ではそ
の上昇速度が速くなったり遅くなったりのハンチングが
生じることになり、操作し難い。つまり、アクセル操作
通りのエンジン回転数を正確に現出させる制御が、却っ
てハンチングを誘発することになってしまうのである。
【0028】そこで、図4に示すギヤードモータ22の
位置(ガバナレバー21の操作位置)に対する供給電流
(保持電流)の関係グラフを参照して説明すると、前述
したように不感帯を設けてあるから、例えば、位置αで
ギヤードモータ22が停止したとすると、そのときの供
給電流値βの±5%の電流値となる範囲であるα1 〜α
2 が不感帯に設定されるようになり、従って、多少ギヤ
ードモータ22が動くことがあっても、その位置がα1
〜α2 の範囲内であればフィードバック制御が作動しな
いことになり、エンジン回転数の変動に伴う作業装置の
速度ハンチングが起きないようになるのである。図4の
関係グラフの勾配は右下がりであるが、左下がりでも良
い。
【0029】つまり、E対応LS/S、及び電気式のア
クセル装置を採用して、軽快に操作でき、かつ、作業操
作のし易い技術としながら、その構造故に生じるアクチ
ュエータの速度ハンチングを不感帯の設定によって解消
するものである。不感帯の設定方法としては、「ギヤー
ドモータ22の停止位置から正逆の回転方向に夫々2回
転分を不感帯とする」とか、「ガバナレバー21の停止
位置からその全レバー揺動域の3%に相当する角度分、
高速側及び低速側に移動した領域とする」等種々のもの
が考えられる。
【0030】図3に示すように、制御装置26には調節
器41が接続されるようにしてある。これは、機械的ば
らつきによりバックホウ毎にフロント装置(走行、ドー
ザ、旋回等)の駆動速度が異なることがあるので、エン
ジン回転数の変動に伴うアクチュエータ速度変動制御、
すなわちE対応LS/Sの基準点を変更するものであ
る。つまり、切換スイッチ40を自動制御モードに切換
えたときに接続されるボリューム式の調節器41を操作
することにより、出荷時において、基準となるエンジン
回転数のときのフロント装置の駆動速度が同じになるよ
うに調節するのである。
【0031】又、フロント装置の速度を合わせる技術と
しては、上述したように機種毎の調節する手段の他、あ
る1つのセクション(例えば、旋回における正面から右
45度の範囲)の駆動速度をマイコンが自動測定し、設
計基準速度に合致するようにギヤードモータ22への供
給電流(ゲイン電流)を自動補正する自己補正回路を、
制御装置26に予め組み込んでおくという手段でも良
い。
【0032】上述の実施例では、ブームシリンダ5cで
油圧アクチュエータを構成しているが、アームシリンダ
6cや走行用油圧モータ31,33やスイングシリンダ
36等も油圧アクチュエータであり、又、油圧アクチュ
エータが複数の場合でも良いものである。又、第2ポテ
ンショメータ27を、ギヤードモータ22の位置を検出
するものとして構成しても良い。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウの側面図
【図2】油圧回路の概略全体図
【図3】オートアイドル付きロードセンシングの原理を
示す部分油圧回路図
【図4】ギヤードモータの位置と電流の関係グラフを示
す図
【符号の説明】
5c 油圧アクチュエータ 8 油圧ポンプ 9 制御弁 9s 絞り弁 9p 圧油供給ポート 13 流量調節機構 14t 第1油路 15 第2油路 20 エンジン回転数調節手段 22 電気アクチュエータ 24 アクセル操作具 25 第1検出手段 27 第2検出手段 A 負荷制御手段 B 調節手段 C アクセル制御手段 E 速度制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 啓司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧アクチュエータ(5c)と、可変容
    量型の油圧ポンプ(8)と、前記アクチュエータ(5
    c)への圧油供給経路に対する絞り弁(9s)を内装し
    た制御弁(9)と、前記油圧ポンプ(8)の単位時間当
    たりの吐出量を可変設定する流量調節機構(13)とを
    備え、前記絞り弁(9s)に対する圧油供給下手側部分
    に連通する第1油路(14t)と、前記制御弁(9)の
    圧油供給ポート(9p)に連通する第2油路(15)と
    の差圧を所定値に維持するように前記流量調節機構(1
    3)を操作する負荷制御手段(A)を備え、 人為操作されるアクセル操作具(24)の操作量を電気
    的に検出する第1検出手段(25)と、エンジン回転数
    調節手段(20)を駆動操作する電気アクチュエータ
    (22)と、前記アクセル操作具(24)の操作量に対
    応した分だけ前記電気アクチュエータ(22)が駆動さ
    れるように、前記エンジン回転数調節手段(20)の被
    操作量を検出する第2検出手段(27)と前記第1検出
    手段(25)と前記電気アクチュエータ(22)とを連
    係するアクセル制御手段(C)とを設け、 前記絞り弁(9s)の絞り量又は前記差圧を変更調節可
    能な調節手段(B)を設け、エンジン回転数が高められ
    ると前記油圧アクチュエータ(5c)の駆動速度が速く
    なり、エンジン回転数が低められると前記油圧アクチュ
    エータ(5c)の駆動速度が遅くなるように、前記第2
    検出手段(27)と前記調節手段(B)とを連係する速
    度制御手段(E)を備え、 前記アクセル制御手段(C)には、前記第2検出手段
    (27)の所定量以上の変位によって停止状態にある前
    記電気アクチュエータ(22)が動き出すようにするた
    めの不感帯が設定されている建機の油圧回路。
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