JPH09208840A - 可視域外光線吸収体 - Google Patents

可視域外光線吸収体

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JPH09208840A
JPH09208840A JP1390496A JP1390496A JPH09208840A JP H09208840 A JPH09208840 A JP H09208840A JP 1390496 A JP1390496 A JP 1390496A JP 1390496 A JP1390496 A JP 1390496A JP H09208840 A JPH09208840 A JP H09208840A
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JP
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infrared
parts
mass
absorber
synthetic resin
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JP1390496A
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Masuhiro Shoji
益宏 庄司
Hiroki Katono
浩樹 上遠野
Takeo Ogiwara
武男 荻原
Teruo Sakagami
輝夫 阪上
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0091Complexes with metal-heteroatom-bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
    • C08K3/2279Oxides; Hydroxides of metals of antimony

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視域における光線透過率が高く、しかも紫
外域および赤外域の両波長域における光線透過率が低い
光学特性を有する可視域外光線吸収体の提供。 【解決手段】 本発明の可視域外光線吸収体は、透明性
を有する合成樹脂よりなる基体中に、無水アンチモン酸
亜鉛が含有されてなる。また、透明性を有する基体の表
面に、無水アンチモン酸亜鉛が合成樹脂中に含有されて
なる可視域外光線吸収層または無水アンチモン酸亜鉛の
堆積体よりなる可視域外光線吸収層が設けられてなる。
無水アンチモン酸亜鉛は、ZnO/Sb2 5 のモル比
が0.8〜1.2、1次粒子径が5〜200nmの粉末
であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視域における光
線透過率が高く、かつ可視域以外における光線透過率が
低い光学特性を有する可視域外光線吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光線には、可視光線の他に可視域外
の波長域の光線、すなわちいわゆる紫外線および赤外線
が含まれており、これらの紫外線および赤外線は、人間
の視覚による活動において無用のものであるのみでな
く、むしろ、紫外線は化学作用を有することにより、ま
た赤外線は熱作用を有することにより、存在しないこと
が好ましい場合が少なくない。
【0003】例えば、紫外線は、人体に対しては、皮膚
の日焼けの原因となり、また、皮膚の老化や皮膚癌の原
因となることが指摘されている。また、プラスチック製
品、ゴム製品、合成繊維、その他の種々の製品に対して
は、強度の低下、変色、退色等の劣化を引き起こすこと
が指摘されている。一方、赤外線は、家屋等の室内の温
度を上昇させ、夏季期間においては、エアコン等による
冷房効率を低下させ、これにより、無駄なエネルギーが
消費されている。
【0004】また、例えば農業用の温室施設は、被覆材
により植物栽培雰囲気を覆って構築されるが、従来用い
られている被覆材は、特定の波長域における光線を選択
的に吸収し或いは透過する性能について特に考慮された
ものではない。そのため、このような被覆材を利用した
温室施設においては、紫外線により、当該施設内におけ
る作業環境が悪化すると共に、施設内に置かれた物が劣
化する。しかも、夏季期間中においては、赤外線によ
り、施設内の温度が相当に高いものとなるため、農作
物、特に高温を嫌う農作物の栽培に利用することができ
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
可視域における光線透過率が高く、しかも紫外域および
赤外域の両波長域における光線透過率が低い光学特性を
有する可視域外光線吸収体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の可視域外光線吸
収体は、透明性を有する合成樹脂よりなる基体中に、導
電性無水アンチモン酸亜鉛と、下記の赤外線吸収剤a、
赤外線吸収剤bおよび赤外線吸収剤cから選ばれる少な
くとも1種とが含有されてなることを特徴とする。 赤外線吸収剤a:2価の銅イオンからなる金属イオン 赤外線吸収剤b:酸化インジウムおよび/または酸化ス
ズからなる粒子状金属酸化物 赤外線吸収剤c:フタロシアニン系化合物
【0007】上記の可視域外光線吸収体においては、基
体を構成する合成樹脂100質量部に対して1〜500
0質量部の割合で導電性無水アンチモン酸亜鉛が含有さ
れると共に、基体を構成する合成樹脂100質量部に対
して下記に示す割合で赤外線吸収剤a、赤外線吸収剤b
および赤外線吸収剤cから選ばれる少なくとも1種が含
有されていることが好ましい。 赤外線吸収剤a:0.01〜20質量部 赤外線吸収剤b:1〜5000質量部 赤外線吸収剤c:0.001〜10質量部
【0008】また、本発明の可視域外光線吸収体は、透
明性を有する基体と、この基体の表面に設けられた、導
電性無水アンチモン酸亜鉛並びに上記の赤外線吸収剤
a、赤外線吸収剤bおよび赤外線吸収剤cから選ばれる
少なくとも1種が合成樹脂中に含有されてなる可視域外
光線吸収層とを具えてなることを特徴とする。
【0009】上記の可視域外光線吸収体においては、可
視域外光線吸収層を構成する合成樹脂100質量部に対
して1〜5000質量部の割合で導電性無水アンチモン
酸亜鉛が含有されると共に、当該可視域外光線吸収層を
構成する合成樹脂100質量部に対して下記に示す割合
で赤外線吸収剤a、赤外線吸収剤bおよび赤外線吸収剤
cから選ばれる少なくとも1種が含有されていることが
好ましい。 赤外線吸収剤a:0.01〜20質量部 赤外線吸収剤b:1〜5000質量部 赤外線吸収剤c:0.01〜10質量部
【0010】本発明の可視域外光線吸収体においては、
基体または可視光線吸収層に、赤外線吸収剤として2価
の銅イオンからなる金属イオンが含有される場合には、
リン酸エステルまたはホスホン酸エステルよりなるリン
酸基含有化合物が含有されていることが好ましい。ま
た、このリン酸基含有化合物が、下記式(1)で表され
るリン酸エステル若しくは下記式(2)で表されるホス
ホン酸エステルであることが好ましい。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】また、本発明の可視域外光線吸収体は、透
明性を有する基体と、この基体の表面に設けられた、導
電性無水アンチモン酸亜鉛並びに酸化インジウムおよび
/または酸化スズからなる粒子状金属酸化物の堆積体よ
りなる可視域外光線吸収層とを具えてなることを特徴と
する。
【0014】本発明の可視域外光線吸収体においては、
導電性無水アンチモン酸亜鉛は、ZnO/Sb2 5
モル比が0.8〜1.2、1次粒子径が5〜200nm
の粉末であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可視域外光線吸収
体について詳細に説明する。本発明の可視域外光線吸収
体においては、可視域外光線吸収成分として導電性無水
アンチモン酸亜鉛と特定の赤外線吸収剤とが用いられ
る。
【0016】〔導電性無水アンチモン酸亜鉛〕可視域外
光線吸収成分として用いられる導電性無水アンチモン酸
亜鉛は、一例を挙げれば、特開平6−219743号公
報に開示された製造法によって得られる。特開平6−2
19743号公報には、ZnO/Sb2 5 のモル比が
0.8〜1.2であって、1次粒子径が5〜200nm
である導電性無水アンチモン酸亜鉛の粉末が開示される
と共に、ZnO/Sb2 5 のモル比が0.8〜1.2
となる割合で、焼成により酸化亜鉛を生成する亜鉛化合
物と、焼成により酸化アンチモンを生成するアンチモン
化合物との混合物を焼成することにより、当該導電性無
水アンチモン酸亜鉛の粉末を製造する方法が示されてい
る。
【0017】本発明において、可視域外光線吸収成分と
して用いられる導電性無水アンチモン酸亜鉛の粉末は、
比抵抗値が10〜5000Ω−cmのものが好ましい。
この比抵抗値が5000Ω−cmを超える場合には、赤
外線の吸収性能が不十分なものとなり、一方、この比抵
抗値が10Ω−cm未満の場合には、可視光線の透過率
が小さいものとなるため、好ましくない。
【0018】また、可視域外光線吸収成分として用いら
れる導電性無水アンチモン酸亜鉛の粉末は、その1次粒
子径が5〜200nmのコロイドレベルの微粒子である
ことが好ましい。この1次粒子径が200nmを超える
場合には、可視光線域の光線透過率が低下し、優れた透
明性を有する可視域外光線吸収体が得られないことがあ
る。一方、この1次粒子径が5nm未満の場合には、微
粒子が凝集しやすくなり、当該導電性無水アンチモン酸
亜鉛を合成樹脂中に均一に分散させることが困難にな
り、また、当該導電性無水アンチモン酸亜鉛の製造自体
も非常に困難である。
【0019】上記の焼成によって得られる導電性無水ア
ンチモン酸亜鉛は、焼結の程度が低いものであるので、
凝集体粒子であってもその粉砕が容易であり、水または
適宜の有機溶剤中で粉砕処理する通常の湿式粉砕法を利
用することができる。そして、水中での粉砕や加温によ
っても、当該化合物が含水塩となることはない。
【0020】以上のようにして導電性無水アンチモン酸
亜鉛を湿式粉砕し、水または有機溶剤による導電性無水
アンチモン酸亜鉛ゾルとする場合には、必要に応じてエ
チルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジ
イソブチルアミンなどのアルキルアミン、トリエタノー
ルアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールア
ミン、エチレンジアミンなどのジアミンおよび乳酸、酒
石酸、リンゴ酸、クエン酸などのオキシカルボン酸を安
定剤として添加することができる。
【0021】以上において、有機溶剤としては、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコールなどのアルコール類、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコールな
どのグリコール類、エチルセロソルブ、プロピルセロソ
ルブなどのセロソルブ類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類、その他を用いること
ができる。上記の水性ゾルまたは有機溶剤ゾルにおける
導電性無水アンチモン酸亜鉛の1次粒子径は200nm
以下である。
【0022】導電性無水アンチモン酸亜鉛は、そのZn
O/Sb2 5 のモル比が0.8〜1.2であることが
好ましく、その値が0.8未満であると未反応の酸化ア
ンチモンが残存し、また1.2を超えると未反応の酸化
亜鉛との混合物となり、良好な可視域の光線透過性を有
し、かつ良好な可視域外光線吸収特性を発揮するものと
ならない。
【0023】〔赤外線吸収剤〕本発明の可視域外光線吸
収体においては、上記の導電性無水アンチモン酸亜鉛と
共に、下記の赤外線吸収剤a、赤外線吸収剤bおよび赤
外線吸収剤cから選ばれる少なくとも1種が用いられ
る。 赤外線吸収剤a:2価の銅イオンからなる金属イオン 赤外線吸収剤b:酸化インジウムおよび/または酸化ス
ズからなる粒子状金属酸化物 赤外線吸収剤c:フタロシアニン系化合物
【0024】(1)赤外線吸収剤a:赤外線吸収剤aと
して用いられる2価の銅イオンよりなる金属イオンは、
適宜の銅化合物よりなる金属化合物から得られるもので
ある。このような銅化合物の具体例としては、酢酸銅、
塩化銅、蟻酸銅、ステアリン酸銅、安息香酸銅、エチル
アセト酢酸銅、ピロリン酸銅、ナフテン酸銅、クエン酸
銅等の無水物または水和物が挙げられる。
【0025】また、金属イオンの一部として、2価の銅
イオン以外の他の金属によるイオンを用いることができ
る。このような他の金属によるイオンとしては、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛
イオン、鉄イオン、ニッケルイオン、クロムイオン、コ
バルトイオン、バナジウムイオン、マンガンイオン、ネ
オジムイオン、ガドリニウムイオン、ホロミウムイオン
等が挙げられる。このように、金属イオンの一部とし
て、2価の銅イオン以外の他の金属によるイオンを用い
る場合には、全金属イオンにおける2価の銅イオンの占
める割合が50質量%以上、特に、70質量%以上であ
ることが好ましい。このような他の金属によるイオンを
用いることにより、当該他の金属によるイオンに応じた
光線吸収特性が得られる。
【0026】赤外線吸収剤として2価の銅イオンからな
る金属イオンを用いる場合には、当該金属イオンの分散
性を高めるために、リン酸エステル若しくはホスホン酸
エステルからなるリン酸基含有化合物を当該金属イオン
と共に用いることが好ましい。本発明において、「リン
酸基」とは、PO(OH)n −(nは1または2であ
る。)で表される基をいう。このようなリン酸基含有化
合物としては、上記式(1)で表されるリン酸エステル
(以下、「特定のリン酸エステル」ともいう。)若しく
は上記式(2)で表されるホスホン酸エステル(以下、
「特定のホスホン酸エステル」ともいう。)を用いるこ
とが好ましい。
【0027】特定のリン酸エステルの具体例としては、
モノメチルフォスフェート、ジメチルフォスフェート、
モノエチルフォスフェート、ジエチルフォスフェート、
モノイソプロピルフォスフェート、ジイソプロピルフォ
スフェート、モノn−ブチルフォスフェート、ジn−ブ
チルフォスフェート、モノブトキシエチルフォスフェー
ト、ジブトキシエチルフォスフェート、モノ(2−エチ
ルヘキシル)フォスフェート、ジ(2−エチルヘキシ
ル)フォスフェート、モノn−デシルフォスフェート、
ジn−デシルフォスフェート、モノイソデシルフォスフ
ェート、ジイソデシルフォスフェート、モノオレイルフ
ォスフェート、ジオレイルフォスフェート、モノイソス
テアリルフォスフェート、ジイソステアリルフォスフェ
ート、モノフェニルフォスフェート、ジフェニルフォス
フェート等が挙げられる。
【0028】また、特定のリン酸エステルとしては、上
記式(1)で示されるように、置換基R1 として、エチ
レンオキサイド基が結合したアクリロイル基(Xが水素
原子の場合)またはメタクリロイル基(Xがメチル基の
場合)よりなる重合性官能基が結合されたものを用いる
ことができる。ここで、エチレンオキサイド基の繰り返
し数mは0〜5の整数である。このmの値が5を超える
と、合成樹脂との相溶性が低いものとなるため、透明性
が低下して必要とされる波長の光線透過率が小さくなる
ため好ましくない。このような重合性官能基を有する特
定のリン酸エステルの具体例としては、2−アクリロキ
シエチルアッシドフォスフェート、2−メタクリロキシ
エチルアッシドフォスフェート、ビス(2−メタクリロ
キシエチルアッシドフォスフェート)等が挙げられる。
【0029】特定のホスホン酸エステルの具体例として
は、モノメチルメチルホスホネート、モノエチルエチル
ホスホネート、モノブチルブチルホスホネート、モノ
(2−エチルヘキシル)2−エチルヘキシルホスホネー
ト等が挙げられる。
【0030】これらの中では、特定のリン酸エステルと
して、上記式(1)における基R1がブチル基であるモ
ノ−n−ブチルフォスフェートおよびジ−n−ブチルフ
ォスフェート、基R1 が2−エチルヘキシル基であるジ
(2−エチルヘキシル)フォスフェート、2−アクリロ
イルオキシエチル−アッシドフォスフェート、2−メタ
クリロイルオキシエチルアッシドフォスフェートおよび
ビス(2−メタクリロイルオキシエチル−アッシドフォ
スフェート)、また、特定のホスホン酸エステルとし
て、上記式(2)における基R2 および基R3 が、2−
エチルヘキシル基であるモノ(2−エチルヘキシル)2
−エチルヘキシルホスホネート等が、合成樹脂との相溶
性に優れ、2価の銅イオンとの錯体形成力が大きく、赤
外線吸収剤aの分散性を高めることができる点で、好ま
しい。
【0031】このようなリン酸基含有化合物は、当該リ
ン酸基が2価の銅イオンよりなる金属イオン1モルに対
して1〜10モルとなる割合で用いられることが好まし
く、これにより、2価の銅イオンよりなる金属イオン合
成樹脂中に十分に分散させることができる。
【0032】(2)赤外線吸収剤b:赤外線吸収剤b
は、酸化インジウムおよび酸化スズのいずれか一方また
は両方からなる粒子状金属酸化物(以下、「特定の粒子
状金属酸化物」ともいう。)よりなるものである。特定
の粒子状金属酸化物として、酸化インジウムを主成分と
するものを用いる場合には、酸化インジウムにおけるイ
ンジウム原子の一部がスズ原子で置換され、さらに酸素
欠陥が導入されて酸化インジウム中のキャリア電子密度
が増大された、酸化インジウムと酸化スズとの複合酸化
物(以下、「ITO」(Indium Tin Oxi
de)ともいう。)であることが好ましい。また、特定
の粒子状金属酸化物として酸化スズを主成分とするもの
を用いる場合には、スズ酸化物におけるスズ原子の一部
がアンチモン原子で置換され、さらに酸素欠陥が導入さ
れて酸化スズ中のキャリア電子密度が増大された、酸化
スズと酸化アンチモンとの複合酸化物(以下、「AT
O」(Antimony Tin Oxide)ともい
う。)であることが好ましい。
【0033】上記のITOまたはATOは、酸化インジ
ウム単体または酸化スズ単体に比較して、いずれも、近
赤外領域の光線の反射が一層低波長側の領域から生じる
ようになるため、1200nmより長い波長域の光線の
透過率が一層低下したものとなると思われる。
【0034】このような特定の粒子状金属酸化物として
は、粒子径分布が0.001〜0.05μmの範囲内に
ある超微粒子状粉末が好ましい。特定の粒子状金属酸化
物の粒子径が0.1μmを超えるものを含有する場合に
は、可視光線域の光線透過率が低下し、優れた透明性を
有する可視域外光線吸収体を得ることができない。一
方、特定の金属酸化物の粒子径が0.001μm未満の
ものを含有する場合には、微粒子が凝集しやすくなり、
当該粒子状金属酸化物を合成樹脂中に均一に分散させる
ことが困難になり、また、粒子状金属酸化物自体の製造
も非常に困難である。
【0035】(3)赤外線吸収剤c:赤外線吸収剤cと
して用いられるフタロシアニン系化合物の具体例として
は、4,5−オクタキスアニリノ−(3,6−オクタキ
スフェニルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン、4
−テトラキスアニリノ−(3,5,6−ドデカキスフェ
ニルチオ)亜鉛フタロシアニン、4−テトラキスアニリ
ノ−(3,5,6−ドデカキスフェノキシ)亜鉛フタロ
シアニン等が挙げられる。
【0036】(4)その他の赤外線吸収剤:本発明にお
いては、上記の赤外線吸収剤a、赤外線吸収剤bまたは
赤外線吸収剤cと共に、その他の赤外線吸収剤として下
記式(3)で表されるフェニレンジアミン誘導体よりな
る赤外線吸収剤dを併用することができる。
【0037】
【化5】
【0038】〔上記式(3)において、Rは水素原子ま
たは炭素数が1〜12のアルキル基、Xは、SbF6
ClO4 、PF6 、BF6 、NO3 またはハロゲン原子
を示し、nは1または2である。〕
【0039】このようなフェニレンジアミン誘導体は、
可視光線域の光線透過性を損なうことなく波長760〜
1500nmの赤外線を効率よく吸収することができる
特徴を有している。
【0040】このフェニレンジアミン誘導体の具体例と
しては、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ−n
−ブチルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス
(イモニウムの過塩素酸塩)、N,N,N’,N’−テ
トラキス(p−ジエチルアミノフェニル)−p−ベンゾ
キノン−ビス(イモニウムのヘキサフルオロアンチモン
酸塩)、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ−n
−ヘキシルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス
(イモニウムのフッ化ホウ素酸塩)、N,N,N’,
N’−テトラキス(p−ジ−イソプロピルアミノフェニ
ル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウムの硝酸
塩)、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ−n−
オクチルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス
(イモニウムのヘキサフルオロアンチモン酸塩)、N,
N,N’,N’−テトラキス(p−ジエチルアミノフェ
ニル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウムの臭素
塩)、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ−n−
ブチルアミノフェニル)−p−フェニレンジアミニウム
の過塩素酸塩、N,N,N’,N’−テトラキス(p−
ジメチルアミノフェニル)−p−フェニレンジアミニウ
ムの塩素塩、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ
−n−ドデシルアミノフェニル)−p−フェニレンジア
ミニウムのヘキサフルオロアンチモン酸塩、N,N,
N’,N’−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−p−フェニレンジアミニウムのフッ化ホウ素酸
塩、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ−n−ブ
チルアミノフェニル)−p−フェニレンジアミニウムの
フッ素塩、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジエ
チルアミノフェニル)−p−フェニレンジアミニウムの
過塩素酸塩等が挙げられる。
【0041】〔可視域外光線吸収体の形態〕本発明の可
視域外光線吸収体は、以下の(イ)〜(ハ)のいずれか
の形態とされる。 (イ)透明性を有する合成樹脂よりなる基体中に、導電
性無水アンチモン酸亜鉛と、赤外線吸収剤a、赤外線吸
収剤bおよび赤外線吸収剤cから選ばれる少なくとも1
種とが含有されてなる可視域外光線吸収体 (ロ)透明性を有する基体と、この基体の表面に設けら
れた、導電性無水アンチモン酸亜鉛、並びに赤外線吸収
剤a、赤外線吸収剤bおよび赤外線吸収剤cから選ばれ
る少なくとも1種が合成樹脂中に含有されてなる可視域
外光線吸収層(以下、「分散型層」ともいう。)とを具
えてなる可視域外光線吸収体 (ハ)透明性を有する基体と、この基体の表面に設けら
れた、導電性無水アンチモン酸亜鉛および特定の粒子状
金属酸化物の堆積体よりなる可視域外光線吸収層(以
下、「堆積型層」ともいう。)とを具えてなる可視域外
光線吸収体
【0042】基体中に導電性無水アンチモン酸亜鉛およ
び赤外線吸収剤が含有されてなる上記(イ)の形態の可
視域外光線吸収体において、基体を構成する合成樹脂
は、透明性を有するものであれば特に限定されるもので
はなく、その具体例としては、ポリメチルメタクリレー
ト等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩素化塩化ビニル樹脂等の塩化ビニ
ル系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン
樹脂などのスチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートな
どのポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、フッ素系樹脂、ポリビニルアルコール系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの熱可塑性樹脂或い
は透明性を有する熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂、そ
の他を挙げることができる。
【0043】このような(イ)の形態の可視域外光線吸
収体は、例えば上記の合成樹脂と導電性無水アンチモン
酸亜鉛と赤外線吸収剤とを混合することにより、樹脂組
成物を調製し、この樹脂組成物を成形することにより得
られる。
【0044】樹脂組成物を調製する方法としては、ヘン
シェルミキサー等の高速攪拌混合機、その他のブレンダ
ーを用いて、合成樹脂と導電性無水アンチモン酸亜鉛と
を混合する方法、ロール混練機あるいは押し出し機を用
いて、合成樹脂と導電性無水アンチモン酸亜鉛とを混練
混合する方法などが挙げられる。樹脂組成物を成形して
基体を製造する方法としては、射出成形法、カレンダー
成形法、押出成形法、その他の合成樹脂の成形加工法を
用いることができる。
【0045】また、合成樹脂として熱硬化性樹脂または
光硬化性樹脂を用いる場合には、当該硬化性樹脂を得る
ための単量体と導電性無水アンチモン酸亜鉛と赤外線吸
収剤とを含有してなる単量体組成物を注型重合すること
によっても、可視域外光線吸収体を製造することができ
る。
【0046】基体の表面に分散型層または堆積型層が設
けられた上記(ロ)または(ハ)の形態の可視域外光線
吸収体において、基体を構成する材料としては、透明性
を有するものであれば特に限定されるものではなく、例
えば、上記(イ)の形態における基体を構成する合成樹
脂として例示した熱可塑性樹脂、透明性を有する熱硬化
性樹脂または光硬化性樹脂、ガラスなどの無機材料を用
いることができる。
【0047】また、基体の表面に分散型層が設けられた
上記(ロ)の形態において、当該分散型層を構成する合
成樹脂は、可視光線域の光線透過率が大きい、すなわち
透明性に優れた合成樹脂であればよく、その具体例とし
ては、上記(イ)の形態における基体を構成する合成樹
脂として例示した熱可塑性樹脂、透明性を有する熱硬化
性樹脂または光硬化性樹脂が挙げられる。
【0048】分散型層は、導電性無水アンチモン酸亜鉛
の粉末と赤外線吸収剤とが含有されてなる分散型層形成
液を基体の表面に塗布し、必要な処理を行うことにより
形成される。
【0049】分散型層を構成する合成樹脂として熱可塑
性樹脂を用いるときには、分散型層形成液の調製におい
て、媒体として有機溶剤が用いられる。この有機溶剤と
しては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、
ブチルアルコール、ヘキシルアルコールなどのアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブなどのエステル類、ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどの環状エーテル類、
塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素
類、キシレン、トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水
素類、並びにシクロヘキサン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、アセトニトリルなどの有機化合
物、およびこれら化合物の混合物、その他が用いられ
る。そして、これらの有機溶媒と、導電性無水アンチモ
ン酸亜鉛の粉末と、赤外線吸収剤と、熱可塑性樹脂とを
混合することにより、分散型層形成液を調製し、この分
散型層形成液を基体の表面に塗布して乾燥することによ
り、分散型層が形成される。
【0050】また、分散型層を構成する合成樹脂とし
て、アクリル系樹脂または熱硬化性樹脂若しくは光硬化
性樹脂を用いるときは、その樹脂の前駆体、例えばアク
リル酸エステル系単量体と、導電性無水アンチモン酸亜
鉛の粉末と、赤外線吸収剤と、必要に応じて用いられる
上記と同様の有機溶媒とを混合することにより、重合性
分散型層形成液を調製し、この重合性分散型層形成液を
基体の表面に塗布して有機溶媒を乾燥除去し、加熱処理
または紫外線などの照射処理を行うことにより、分散型
層が形成される。
【0051】上記のアクリル酸エステル系単量体として
は、単官能単量体または多官能単量体が用いられ、その
例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
ト、n−ステアリル(メタ)アクリレート、イソボニル
(メタ)アクリレート、ウレタン変性(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトール系(メタ)アクリレート、
エチレングリコール系(メタ)アクリレート等を挙げる
ことができる。これらの化合物は、単独でまたは2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0052】また、硬化性樹脂のうち、光硬化性樹脂、
特に紫外線などの照射により容易に重合する光重合性の
単量体を主体とする組成物より得られる架橋重合体は、
通常、その前駆体の混合液である重合性分散型層形成液
のポットライフが長くて取扱いが容易であり、しかも加
熱によらずに硬化させることができ、表面硬度が高く、
耐薬品性、耐熱性などの性能に優れた分散型層が形成さ
れるので好ましい。
【0053】また、分散型層は、合成樹脂中に導電性無
水アンチモン酸亜鉛と赤外線吸収剤とが含有されてなる
分散型層用成形体を基体の表面に積層して接着させるこ
とによって、形成されていていもよい。分散型層用成形
体は、前述の(イ)の形態の可視域外光線吸収体と同様
の方法により製造することができる。接着剤若しくは粘
着剤等により、分散型層用成形体を基体の表面に接着す
る場合には、熱硬化型または光硬化型の接着剤であって
透明性に優れたもの、例えばエポキシ系、ウレタン系若
しくはアクリル系の接着剤、または透明性および耐候性
に優れたアクリル系の粘着剤を好ましく用いることがで
きる。
【0054】以上のように、(イ)または(ロ)の形態
の可視域外光線吸収体においては、導電性無水アンチモ
ン酸亜鉛は、赤外線吸収剤と共に基体または分散型層に
含有されるが、この導電性無水アンチモン酸亜鉛の含有
割合は、当該基体または当該分散型層を構成する合成樹
脂100質量部に対して0.1〜5000質量部、好ま
しくは1〜5000質量部の範囲で選択される。具体的
には、導電性無水アンチモン酸亜鉛の含有割合は基体ま
たは分散型層の厚みに応じて選択され、例えば基体また
は分散型層が厚みの大きいシート状または板状のもので
ある場合には、導電性無水アンチモン酸亜鉛は、合成樹
脂100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましく
は0.1〜5質量部の割合で含有され、一方、基体また
は分散型層が厚みの小さいフィルム状または膜状のもの
である場合には、導電性無水アンチモン酸亜鉛は10〜
5000質量部の割合で含有される。この割合が0.1
質量部未満の場合には、良好な可視域外光線吸収特性が
得られないことがある。一方、この割合が5000質量
部を超える場合には、合成樹脂中に導電性無水アンチモ
ン酸亜鉛を均一に分散させることが困難となり、また、
基体自体または分散型層自体を得ることが困難となる場
合がある。
【0055】また、赤外線吸収剤は、以下に示す範囲で
用いられる。赤外線吸収剤aである2価の銅イオンから
なる金属イオンを用いる場合には、その使用割合は、当
該赤外線吸収剤aが含有される基体または分散型層を構
成する合成樹脂100質量部に対して0.01〜20質
量部、好ましくは0.1〜15である。赤外線吸収剤b
である特定の粒子状金属酸化物を用いる場合には、その
使用割合は、当該赤外線吸収剤bが含有される基体また
は分散型層を構成する合成樹脂100質量部に対して
0.1〜5000質量部、好ましくは1〜5000質量
部である。赤外線吸収剤cであるフタロシアニン系化合
物を用いる場合には、その使用割合は、基体に赤外線吸
収剤cが含有されるときには、当該基体を構成する合成
樹脂100質量部に対して0.001〜10質量部、好
ましくは0.001〜5質量部であり、分散型層に赤外
線吸収剤cが含有されるときには、当該分散型層を構成
する合成樹脂100質量部に対して0.01〜10質量
部、好ましくは0.01〜5質量部である。赤外線吸収
剤a、赤外線吸収剤bまたは赤外線吸収剤cと共に、赤
外線吸収剤dを併用する場合には、その使用割合は、当
該赤外線吸収剤dが含有される基体または分散型層を構
成する合成樹脂100質量部に対して0.01〜1質量
部、特に、0.01〜0.7質量部であることが好まし
い。
【0056】基体の表面に堆積型層が設けられた上記
(ハ)の形態の可視域外光線吸収体においては、当該堆
積型層の厚みは0.1〜100μm、特に、0.1〜1
0μmであることが好ましい。この堆積型層の厚みが過
大の場合には、当該堆積型層における可視光線の光線透
過率が低くなるので好ましくない。一方、この堆積型層
の厚みが過小の場合には、可視域外光線の光線透過率が
大きくなり、目的とする光学特性を得ることが困難とな
る。また、堆積型層における無水アンチモン酸亜鉛の粉
末と特定の粒子状金属酸化物との割合は、無水アンチモ
ン酸亜鉛の粉末が0.1質量%以上である。
【0057】堆積型層は、適宜の方法、例えば、導電性
無水アンチモン酸亜鉛の粉末および特定の粒子状金属酸
化物が分散されてなる堆積型層形成用分散液を基体の表
面に塗布して乾燥することにより形成される。堆積型層
形成液の調製において、媒体として有機溶剤を用いるこ
とができ、その具体例としては、前述の分散型層形成液
の調製において例示したものが挙げられる。
【0058】また、このような堆積型層を設ける場合に
は、当該堆積層の表面に保護層を設けることが好まし
く、これにより、実用上必要な表面硬度が得られる。こ
のような保護層を構成する材料としては、優れた透明性
を有する合成樹脂を用いることができ、その具体例とし
ては、基体を構成する合成樹脂として例示した熱可塑性
樹脂、透明性を有する熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂
が挙げられる。このような保護層は、適宜の手段により
形成することができ、例えば、(1)有機溶剤に合成樹
脂が溶解されてなる保護層形成液を調製し、この保護層
形成液を堆積型層の表面に塗布して乾燥する手段、
(2)合成樹脂を得るための単量体を含有してなる重合
性保護層形成液を調製し、この保護層形成液を堆積型層
の表面に塗布した後、当該単量体を重合させる手段、
(3)保護層用フィルムを堆積型層の表面に積層して接
着する手段などが挙げられる。
【0059】以上において、分散型層または堆積型層を
基体の表面に形成するに際して、両者の接着性を高める
ために、基体の表面に、公知の表面処理法、例えばプラ
イマー塗布、コロナ処理またはその他の物理的若しくは
化学的な前処理を施すことができる。
【0060】また、本発明の可視域外光線吸収体におい
ては、基体、分散型層または保護層中に、安定剤、滑
剤、可塑剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、顔料、衝撃強度
改良剤、充填剤、加工性改良剤、その他の添加剤が含有
されていてもよい。例えば、基体、分散型層または保護
層を構成する合成樹脂として、塩化ビニル系樹脂を用い
る場合には、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル
等のリン酸エステル系可塑剤、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート等のフタル酸系可塑剤、ジブチルセ
バケート、ブチルリシノレート、メチルアセチルリシノ
レート、ブチルサクシネート等の脂肪酸系可塑剤、ブチ
ルフタリルブチルグリコレート、トリエチレングリコー
ルジブチレート、トリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチラート、ポリエチレングリコール等のグリコール
系可塑剤を用いることができる。
【0061】本発明の可視域外光線吸収体は、導電性無
水アンチモン酸亜鉛と特定の赤外線吸収剤とが用いられ
ているため、紫外域および赤外域における光線透過率が
低く、かつ可視域における光線透過率が高いものであ
る。従って、本発明の可視域外光線吸収体は、赤外線若
しくは紫外線またはその両方の照射を防止することが要
求される用途への適用に有用である。例えば、本発明の
可視域外光線吸収体を、植物栽培雰囲気を覆って温室施
設を構築するための農業用被覆材として用いることによ
り、夏季期間中に当該施設内の温度の上昇を制御するこ
とができ、温室施設の利用期間を広げることができる。
また、本発明の可視域外光線吸収体は、建築物、自動
車、車両等の窓材に適用することができる。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらによって限定されるものではない。な
お、以下において、「部」は「質量部」を、含有割合に
ついての「%」は「質量%」を意味する。
【0063】〈実施例1〉導電性酸化物ゾル「セルナッ
クスCX−Z200M」(日産化学(株)製)を用い、
このゾル中のメタノールを蒸発させて乾固することによ
り、無水アンチモン酸亜鉛の微粉末を得た。得られた無
水アンチモン酸亜鉛の微粉末は、ZnO/Sb2 5
モル比が0.8〜1.2の範囲にあり、1次粒子径が5
〜200nmの範囲にあることが確認された。この無水
アンチモン酸亜鉛の微粉末2.5部と、平均重合度が1
300である塩化ビニル樹脂「PVC S−903」
(呉羽化学(株)製)100部と、無水酢酸銅4.4部
(塩化ビニル樹脂100部に対する2価の銅イオン量は
1.5部)と、ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェー
ト15.6部と、フタロシアニン系化合物よりなる染料
「エクスカラー901B」(日本触媒製)0.1部と、
可塑剤ジオクチルフタレート(以下、「DOP」とい
う。)40部と、バリウム/亜鉛系複合安定剤(勝田化
工製;BZ−350M/PSE−1020B=1.5/
1.0部)2.5部と、エポキシ化大豆油4.0部と、
ビスアマイド0.3部とをヘンシェルミキサーに投入
し、粉体温度が110℃となるように加温した状態で攪
拌混合することにより、塩化ビニル系樹脂組成物を調製
した。この塩化ビニル系樹脂組成物をカレンダー成形機
を用いて厚みが100μmのフィルム状に成形すること
により可視域外光線吸収体を製造した。この可視域外光
線吸収体の光線透過率を分光光度計を用いて測定した。
結果を表1に示す。
【0064】〈実施例2〉ポリビニルブチラール樹脂
「エスレックスB MB−1」(積水化学(株)製)1
00部と、実施例1と同様にして得られた無水アンチモ
ン酸亜鉛の微粉末0.2部と、ATO微粉末(住友セメ
ント(株)製)0.1部と、可塑剤DOP30部と、無
水酢酸銅4.4部(ポリビニルブチラール樹脂100部
に対する2価の銅イオンの量が1.5部)と、ジ(2−
エチルヘキシル)フォスフェート15.6部とを、表面
温度が150℃の混練ロール機で十分に混練混合するこ
とにより、ポリビニルブチラール樹脂組成物を調製し
た。このポリビニルブチラール樹脂組成物を、それぞれ
厚みが1mmの2枚のガラス板の間に挟み、加圧面温度
が150℃のプレス機により最大0.1MPaの圧力で
加圧することにより、2枚のガラス板の間に可視域外光
線吸収層が設けられた可視域外光線吸収体を製造した。
この可視域外光線吸収体の光線透過率を分光光度計を用
いて測定した。結果を表1に示す。
【0065】〈実施例3〉アクリル系粘着樹脂溶液「T
S−15B」(積水化学製,樹脂分30%)10部中
に、実施例1と同様にして得られた無水アンチモン酸亜
鉛の微粉末3部を加え、十分に攪拌して混合した。さら
に、酢酸銅28部とジ(2−エチルヘキシル)フォスフ
ェート100部との反応混合物30部(アクリル系樹脂
100部に対する2価の銅イオンの量が7.7部)を添
加して混合することにより、分散型層形成液を調製し
た。この分散型層形成液を、バーコーターを用いて厚み
が50μmのポリエステルフィルム「E−5001 #
50」(東洋紡製)よりなる基体の一面に塗布し、次い
で、100℃のオーブン中で2分間加熱して溶剤を除去
することにより、ポリエステルフィルムよりなる基体の
一面に厚みが50μmの分散型層が形成されてなる可視
域外光線吸収体を製造した。この可視域外光線吸収体の
光線透過率を分光光度計を用いて測定した。結果を表1
に示す。
【0066】〈実施例4〉実施例3において、酢酸銅と
ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェートとの混合物の
代わりにフタロシアニン系化合物よりなる染料「エクス
カラー901B」(日本触媒製)0.06部を用いたこ
と以外は同様にして可視域外光線吸収体を製造した。こ
の可視域外光線吸収体の光線透過率を分光光度計を用い
て測定した。結果を表1に示す。
【0067】〈実施例5〉導電性酸化物ゾル「セルナッ
クスCX−Z200M」(日産化学(株)製,無水アン
チモン酸亜鉛含有量:20%)100部中に、ATO微
粉末(住友セメント製)20部を添加し、十分に攪拌混
合することにより、堆積型層形成用分散液を調製した。
次いで、この堆積型層形成用分散液を厚みが1mmのガ
ラス板の一面に塗布することにより、導電性無水アンチ
モン酸亜鉛およびATO微粒子よりなる堆積型層を形成
した。アルキッド樹脂を含有してなる透明性塗料「クリ
アラッカー」(アトムペイント製)を用いて、堆積型層
上に厚みが10μmの透明性保護層を形成することによ
り、ガラス板よりなる基体の表面に堆積型層および透明
性保護層がこの順で積層されてなる可視域外光線吸収体
を製造した。この可視域外光線吸収体の光線透過率を分
光光度計を用いて測定した。結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】表1から明らかなように、実施例1〜5に
係る可視域線外光線吸収体は、400〜800nmの波
長域すなわち可視域における光線透過率が十分に高く、
しかもこの波長域よりも短波長側の紫外域およびこの波
長域よりも長波長側の赤外域の両方における光線透過率
が低いこと、すなわち良好な可視域外光線吸収特性を有
するものであることが確認された。
【0070】
【発明の効果】本発明の可視域外光線吸収体は、導電性
無水アンチモン酸亜鉛と、特定の赤外線吸収剤とが用い
られているため、良好な可視域外光線吸収特性と良好な
可視光線透過特性とを有するものである。従って、本発
明の可視域外光線吸収体は、赤外線若しくは紫外線また
はその両方の照射を防止することが要求される用途への
適用に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 5/22 G02B 5/22 // A01G 9/14 A01G 9/14 S 13/02 13/02 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性を有する合成樹脂よりなる基体中
    に、導電性無水アンチモン酸亜鉛と、下記の赤外線吸収
    剤a、赤外線吸収剤bおよび赤外線吸収剤cから選ばれ
    る少なくとも1種とが含有されてなることを特徴とする
    可視域外光線吸収体。 赤外線吸収剤a:2価の銅イオンからなる金属イオン 赤外線吸収剤b:酸化インジウムおよび/または酸化ス
    ズからなる粒子状金属酸化物 赤外線吸収剤c:フタロシアニン系化合物
  2. 【請求項2】 基体を構成する合成樹脂100質量部に
    対して1〜5000質量部の割合で導電性無水アンチモ
    ン酸亜鉛が含有されると共に、基体を構成する合成樹脂
    100質量部に対して下記に示す割合で赤外線吸収剤
    a、赤外線吸収剤bおよび赤外線吸収剤cから選ばれる
    少なくとも1種が含有されていることを特徴とする請求
    項1に記載の可視域外光線吸収体。 赤外線吸収剤a:0.01〜20質量部 赤外線吸収剤b:1〜5000質量部 赤外線吸収剤c:0.001〜10質量部
  3. 【請求項3】 透明性を有する基体と、 この基体の表面に設けられた、導電性無水アンチモン酸
    亜鉛並びに下記の赤外線吸収剤a、赤外線吸収剤bおよ
    び赤外線吸収剤cから選ばれる少なくとも1種が合成樹
    脂中に含有されてなる可視域外光線吸収層とを具えてな
    ることを特徴とする可視域外光線吸収体。 赤外線吸収剤a:2価の銅イオンからなる金属イオン 赤外線吸収剤b:酸化インジウムおよび/または酸化ス
    ズからなる粒子状金属酸化物 赤外線吸収剤c:フタロシアニン系化合物
  4. 【請求項4】 可視域外光線吸収層を構成する合成樹脂
    100質量部に対して1〜5000質量部の割合で導電
    性無水アンチモン酸亜鉛が含有されると共に、当該可視
    域外光線吸収層を構成する合成樹脂100質量部に対し
    て下記に示す割合で赤外線吸収剤a、赤外線吸収剤bお
    よび赤外線吸収剤cから選ばれる少なくとも1種が含有
    されていることを特徴とする請求項3に記載の可視域外
    光線吸収体。 赤外線吸収剤a:0.01〜20質量部 赤外線吸収剤b:1〜5000質量部 赤外線吸収剤c:0.01〜10質量部
  5. 【請求項5】 基体または可視光線吸収層に、赤外線吸
    収剤として2価の銅イオンからなる金属イオンが含有さ
    れると共に、リン酸エステルまたはホスホン酸エステル
    よりなるリン酸基含有化合物が含有されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の可
    視域外光線吸収体。
  6. 【請求項6】 リン酸基含有化合物が、下記式(1)で
    表されるリン酸エステル若しくは下記式(2)で表され
    るホスホン酸エステルであることを特徴とする請求項5
    に記載の可視域外光線吸収体。 【化1】 【化2】
  7. 【請求項7】 透明性を有する基体と、 この基体の表面に設けられた、導電性無水アンチモン酸
    亜鉛並びに酸化インジウムおよび/または酸化スズから
    なる粒子状金属酸化物の堆積体よりなる可視域外光線吸
    収層とを具えてなることを特徴とする可視域外光線吸収
    体。
  8. 【請求項8】 導電性無水アンチモン酸亜鉛は、ZnO
    /Sb2 5 のモル比が0.8〜1.2、1次粒子径が
    5〜200nmの粉末であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項7のいずれか一に記載の可視域外光線吸収
    体。
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