JPH0811266A - 赤外線遮蔽積層体及びその製造方法 - Google Patents

赤外線遮蔽積層体及びその製造方法

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JPH0811266A
JPH0811266A JP15015094A JP15015094A JPH0811266A JP H0811266 A JPH0811266 A JP H0811266A JP 15015094 A JP15015094 A JP 15015094A JP 15015094 A JP15015094 A JP 15015094A JP H0811266 A JPH0811266 A JP H0811266A
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JP
Japan
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resin
particles
indium oxide
base material
infrared shielding
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JP15015094A
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English (en)
Inventor
Akikazu Matsumoto
本 晃 和 松
Kiyotaka Nakai
井 清 隆 中
Masaya Yukinobu
延 雅 也 行
Yasuo Chikui
井 泰 夫 筑
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Tohoku Chemical Industries Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Aisin Seiki Co Ltd
Tohoku Chemical Industries Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/08Means for preventing radiation, e.g. with metal foil

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可視光線の乱反射を防いでヘイズを低下させ
ること。 【構成】 樹脂基材11の表面に酸化スズ,酸化インジ
ウム,酸化インジウム−スズ化合物の内の何れか1種か
ら成る複数の粒子13が均一に接着されてなる赤外線遮
蔽積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線遮蔽積層体及び
その製造方法に関するもので、主として車両用の窓ガラ
スやサンルーフや建物等の窓材として利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の赤外線遮蔽成形体として
は、特開昭63−281837号公報及び特開平2−1
36230号公報に示されるものが知られている。前者
は、可視光線透過可能な透明ないし半透明の樹脂基材の
表面に酸化スズ(SnO2 )微粉末14重量部及びアク
リル樹脂12重量部を含む赤外線吸収膜を形成したもの
で、酸化スズ(SnO2 )微粉末の作用により赤外線を
吸収しその通過を遮蔽している。
【0003】一方、後者は、酸化錫(SnO2 )微粉末
2.5重量部を塩化ビニル樹脂100重量部に分散させ
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した2
つの技術においては、樹脂に対する微粒子の重量比は、
前者では略1.2,後者では略0.03である為、微粒
子の各々を各樹脂内に均一に配列することが困難にな
る。従って、図4に示す如く赤外線遮蔽成形体内の各微
粒子の配列は不均一になるので、各微粒子により可視光
線が乱反射されて赤外線遮蔽成形体のヘイズ(くもり
度)が上がる恐れがある。尚、図4において、51は微
粒子である。
【0005】故に、本発明は、可視光線の乱反射を防い
でヘイズを低下させることを、その技術的課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために請求項1の発明において講じた技術的手段(以
下第1の技術的手段と称する)は、樹脂基材の表面に酸
化スズ,酸化インジウム,酸化インジウム−スズ化合物
の内の何れか1種の粒子を均一に接着したことである。
【0007】ここで、粒子を均一に接着するとは、その
配列状態が均一になるように粒子を接着することを意味
する。
【0008】上記第1の技術的手段において、酸化ス
ズ,酸化インジウム,酸化インジウム−スズ化合物の内
の何れか1種から成る複数の粒子の接着性を一層向上さ
せるために、各粒子間の空隙に樹脂基材に対して接着性
に優れる樹脂を充填して樹脂層を形成すると好ましい。
ここで、樹脂基材に対して接着性に優れる樹脂として
は、アクリル樹脂,ビニル樹脂,エポキシ樹脂,ウレタ
ン樹脂等を用いることができる。
【0009】上記技術的課題を解決するために請求項3
の発明において講じた技術的手段(以下第2の技術的手
段と称する)は、樹脂基材と、樹脂基材の表面に接着さ
れ、酸化スズ,酸化インジウム,酸化インジウム−スズ
化合物の内の何れか1種の粒子及び樹脂基材に対して接
着性に優れる樹脂から成る混合層とを備え、混合層中の
樹脂に対する粒子全体の重量比を4以上にしたことであ
る。
【0010】ここで、混合層中の樹脂に対する粒子全体
の重量比を4未満であると、樹脂基材の表面に各微粒子
を均一に配列することが困難になり、その分ヘイズが上
昇する恐れがある。
【0011】上記第1,2の技術的手段において、前記
粒子の粒径を0.01〜0.1μmにすると好ましい。
ここで、粒径を0.01μm未満にすると、製造上困難
となる。一方、0.1μmよりも大きくすると、ヘイズ
が上昇すると共に可視光線透過率が低下する恐れがあ
る。特に、粒径を0.03μmにすると一層好ましい。
【0012】前記混合層の耐傷つき性を向上させるため
に、前記混合層の表面に硬質樹脂から成る保護層を形成
すると好ましい。ここで、硬質樹脂としては、鉛筆硬度
でH以上のアクリル樹脂,シリコーン樹脂等を用いるこ
とができる。
【0013】上記した赤外線遮蔽積層体の製造方法とし
ては、次の2つの方法があるが、これらの方法は、樹脂
基材の種類により以下の如く使い分ける必要がある。
【0014】耐溶剤性に優れる樹脂基材を使用した場合
には、酸化スズ,酸化インジウム,酸化インジウム−ス
ズ化合物の内の何れか1種から成る複数の粒子と樹脂基
材に対して接着性に優れる樹脂と溶剤とを混合し、その
混合液を耐溶剤性に優れる樹脂基材の表面に塗布した
後、乾燥させて複数の粒子及び樹脂を含む混合層を樹脂
基材の表面に接着する方法を適用できる。ここで、耐溶
剤性に優れる樹脂基材には、塩化ビニル樹脂(PV
C),アクリル樹脂(PMMA),ポリエチレンテレフ
タレート(PET),ポリエーテルニトリル(PEN)
等を用いることができる。
【0015】一方、耐溶剤性に乏しい樹脂基材を使用し
た場合には、酸化スズ,酸化インジウム,酸化インジウ
ム−スズ化合物の内の何れか1種から成る複数の粒子を
溶剤と混合し、その混合液を耐溶剤性に優れる樹脂フィ
ルムの表面に塗布した後乾燥させて混合液中の溶剤を蒸
発させ、次いで耐溶剤性に乏しい樹脂基材の表面に前記
樹脂フィルムの粒子塗布面を接着し、その後前記樹脂フ
ィルムのみを除去する方法を適用できる。ここで、耐溶
剤性に乏しい樹脂基材には、ポリカーボネート(PC)
等を用いることができる。
【0016】ここで、前記溶剤としては、イソホロン,
シクロヘキサノン,ジアセトンアルコール等のケトン系
溶剤、メチルアルコール,エチルアルコール,イソプロ
ピルアルコール等のアルコール系溶剤、酢酸エチル,酢
酸ブチル等のエステル系溶剤、セルソルブ,ブチルセロ
ソルブ,ブチルカルビトール,ブチルカルビトールアセ
テート等の多価アルコール誘導体、N−メチルピロリド
ン、N,N−ジメチルホルムアルデヒド等を用いること
ができる。
【0017】
【作用】上記第1の技術的手段によれば、樹脂基材の表
面に酸化スズ,酸化インジウム,酸化インジウム−スズ
化合物の内の何れか1種の粒子を均一に接着したので、
可視光線の乱反射を防ぐことができ、その結果、ヘイズ
を低下させることが可能になる。
【0018】又、各粒子間の空隙に樹脂基材に対して接
着性に優れる樹脂を充填すると、酸化スズ,酸化インジ
ウム,酸化インジウム−スズ化合物の内の何れか1種か
ら成る複数の粒子の接着性を一層向上させることができ
る。
【0019】又、樹脂基材の表面に前記粒子と接着性に
優れる樹脂との混合層を接着する場合において、樹脂に
対する粒子全体の重量比を4以上にすると、樹脂基材の
表面に各微粒子を容易に均一に配列することができ、樹
脂基材の表面に各粒子を含む樹脂層を形成する場合にお
いても、ヘイズを低下させることができる。
【0020】又、粒子の粒径を0.01〜0.1μmに
すると、ヘイズを一層低下させることができる。
【0021】又、前記混合層の表面に硬質樹脂から成る
保護層を形成すると、樹脂層の耐傷つき性を向上させる
ことができる。
【0022】又、酸化スズ,酸化インジウム,酸化イン
ジウム−スズ化合物の内の何れか1種から成る複数の粒
子を溶剤と混合し、その混合液を耐溶剤性に優れる樹脂
フィルムの表面に塗布した後乾燥させて混合液中の溶剤
を蒸発させ、次いで耐溶剤性に乏しい樹脂基材の表面に
前記樹脂フィルムの粒子塗布面を接着し、その後前記樹
脂フィルムのみを除去する方法によれば、耐溶剤性に乏
しい樹脂基材が溶剤と接触することはなくなることか
ら、耐溶剤性に乏しい樹脂基材が溶剤に侵されることは
ない。従って、耐溶剤性に乏しい樹脂基材を使用した場
合においての赤外線遮蔽積層体の製造が可能になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について説
明する。
【0024】〔実施例1〕平均粒径0.03μmのIT
O(酸化インジウム−スズ化合物;住友金属鉱山(株)
製)超微粒子65重量部をイソホロン35重量部中に均
一に分散させて懸濁液を準備する。この懸濁液を厚さ
0.1mmのPET(ポリエチレンテレフタレート;帝
人(株)製,商品名Hローク)フィルム上にバーコータ
にて塗布した後、100℃で加熱してイソホロンを揮発
させ超微粒子層を形成する。次いで、超微粒子層上にア
クリル樹脂から成る接着剤をバーコータにて塗布する。
【0025】次に、脱脂処理した厚さ0.15mmのポ
リカーボネート樹脂製シートに前記接着剤を介して超微
粒子層付きのPETフィルムを張り合わせて圧延し、紫
外線により接着剤を硬化させてポリカーボネート樹脂製
シートに超微粒子層付きのPETフィルムを接着する。
その後、PETフィルムを剥がすことにより、図1に示
す断面構造の赤外線遮蔽成形体を得る。図1から明らか
なように、各超微粒子が均一に配列した構成になってい
る。尚、図1において、10は赤外線遮蔽成形体,11
はポリカーボネート樹脂製シート,12は接着剤層,1
3は超微粒子層,14は超微粒子である。
【0026】この赤外線遮蔽成形体の両面にアクリル樹
脂34重量部及びイソシアネート樹脂18重量部を酢酸
エチル35重量部,イソプロピルアルコール35重量部
及びブチルセロリハブ35重量部から成る混合溶媒に溶
かしたプライマーをスプレーにて塗布し、硬化させた
後、紫外線硬化型のアクリル樹脂をスプレーにて塗布し
て硬化させて保護層を形成して図2に示す赤外線遮蔽積
層体を得る。尚、15はプライマー,16は保護層であ
る。
【0027】ここで、図1に示す赤外線遮蔽成形体10
の可視光線透過率、赤外線透過率及びヘイズを分光光度
計UV365((株)島津製作所製)により測定し、そ
の結果を表1に示す。
【0028】〔実施例2〕平均粒径0.03μmのIT
O(酸化インジウム−スズ化合物;住友金属鉱山(株)
製)超微粒子63重量部及びアクリル樹脂7重量部(ア
クリル樹脂に対する超微粒子の重量比が9)をイソホロ
ン35重量部中に均一に分散させて懸濁液を用いること
以外は実施例1と同様である。実施例2の赤外線遮蔽成
形体を図3に示す。図3から明らかなように、各超微粒
子が略均一に配列した構成になっている。ここで、図3
に示す赤外線遮蔽成形体20の可視光線透過率、赤外線
透過率及びヘイズの測定結果を表1に示す。
【0029】尚、図3において、20は赤外線遮蔽成形
体,21はポリカーボネート樹脂製シート,22は接着
剤層,23は超微粒子層(混合層),24は超微粒子,
25はアクリル樹脂である。
【0030】尚、実施例1と同様な方法で、保護層を有
する赤外線遮蔽積層体を得ることができる。
【0031】〔実施例3〕まず、平均粒径0.03μm
のITO(酸化インジウム−スズ化合物;住友金属鉱山
(株)製)超微粒子65重量部をイソホロン35重量部
中に均一に分散させて懸濁液を準備する。
【0032】次に、脱脂処理した厚さ0.15mmのP
ETシート上にアクリル樹脂から成る接着剤をバーコー
タにて塗布した後、前記懸濁液をPETシートの接着剤
面にバーコータにて塗布する。その後、100℃で加熱
することにより接着剤を熱硬化させると共にイソホロン
を揮発させて超微粒子層を形成する。このようにして赤
外線遮蔽成形体を得る。
【0033】ここで、実施例3に係る赤外線遮蔽成形体
の可視光線透過率、赤外線透過率及びヘイズの測定結果
を表1に示す。
【0034】〔実施例4〕まず、平均粒径0.03μm
のITO(酸化インジウム−スズ化合物;住友金属鉱山
(株)製)超微粒子63重量部及びアクリル樹脂7重量
部(アクリル樹脂に対する超微粒子の重量比が9)をイ
ソホロン35重量部中に均一に分散させて懸濁液を準備
する。
【0035】次に、脱脂処理した厚さ0.15mmのP
ETシート上に前記懸濁液をバーコータにて塗布した
後、100℃で加熱することによりアクリル樹脂を熱硬
化させると共にイソホロンを揮発させて超微粒子層を形
成する。このようにして赤外線遮蔽成形体を得る。
【0036】ここで、実施例4に係る赤外線遮蔽成形体
の可視光線透過率、赤外線透過率及びヘイズの測定結果
を表1に示す。
【0037】〔従来例〕(特開平2−136230号公
報) 塩化ビニル樹脂100重量部、酸化スズ微粉末(触媒化
成工業株式会社製,ELCOM TL−21T)2.5
重量部、スズ系安定剤2.5重量部、滑剤0.5重量部
を混合して調整した後、熱硬化させて赤外線遮蔽成形体
を得る。尚、塩化ビニル樹脂に対する酸化スズ微粉末の
重量比は略0.03である。
【0038】ここで、従来例に係る赤外線遮蔽成形体の
可視光線透過率、赤外線透過率及びヘイズの測定結果を
表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1からも明らかなように、実施例1〜4
では、従来例と比較して、可視光線透過率が高く、赤外
線透過率が低い。これは、超微粒子粉末が均一に配置し
ているためであると考えられる。
【0041】又、実施例1〜4では、比較例及び従来例
と比較してヘイズも低下している。
【0042】これは、ITO超微粒子が均一に配列して
いることから、可視光線の乱反射を防ぐことができるた
めと考えられる。ここで、ITO超微粒子が均一に配列
できるのは、実施例1,3ではITO超微粒子のみで超
微粒子層を構成し、実施例2,4では超微粒子層中の樹
脂に対するITO超微粒子の重量比を9にしているため
ためと考えられる。つまり、前記懸濁液中のITO超微
粒子の分散状態が良好で、超微粒子層内には50〜60
vol%のITO超微粒子が含有しているためと考えら
れる。このため、この中でも超微粒子のみを含有する超
微粒子層をもつ実施例1,3の赤外線遮蔽成形体のヘイ
ズが最も小さい。
【0043】又、実施例2では、接着性に優れるアクリ
ル樹脂により超微粒子を覆うものであるため、基材への
密着力が一層向上する。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
【0045】樹脂基材の表面に酸化スズ,酸化インジウ
ム,酸化インジウム−スズ化合物の内の何れか1種の粒
子を均一に接着したので、可視光線の乱反射を防ぐこと
ができ、その結果、ヘイズを低下させることが可能にな
る。
【0046】請求項2の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0047】各粒子間の空隙に樹脂基材に対して接着性
に優れる樹脂を充填すると、酸化スズ,酸化インジウ
ム,酸化インジウム−スズ化合物の内の何れか1種から
成る複数の粒子の接着性を一層向上させることができ
る。
【0048】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0049】樹脂基材の表面に粒子と接着性に優れる樹
脂との混合層を形成したものにおいて、混合中の樹脂に
対する粒子全体の重量比を4以上にすると、樹脂基材の
表面に各粒子を容易に均一に配列することができ、樹脂
基材の表面に各粒子を含む樹脂層を形成する場合におい
ても、ヘイズを低下させることができる。
【0050】請求項4の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0051】粒子の粒径を0.01〜0.1μmにする
と、ヘイズを一層低下させることができる。
【0052】請求項5の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0053】前記混合層の表面に硬質樹脂から成る保護
層を形成すると、樹脂層の耐傷つき性を向上させること
ができる。
【0054】請求項6の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0055】酸化スズ,酸化インジウム,酸化インジウ
ム−スズ化合物の内の何れか1種から成る複数の粒子を
溶剤と混合し、その混合液を耐溶剤性に優れる樹脂フィ
ルムの表面に塗布した後乾燥させて混合液中の溶剤を蒸
発させ、次いで耐溶剤性に乏しい樹脂基材の表面に前記
樹脂フィルムの粒子塗布面を接着し、その後前記樹脂フ
ィルムのみを除去する方法によれば、耐溶剤性に乏しい
樹脂基材が溶剤と接触することはなくなることから、耐
溶剤性に乏しい樹脂基材が溶剤に侵されることはない。
従って、耐溶剤性に乏しい樹脂基材を使用した場合にお
いての赤外線遮蔽積層体の製造が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る赤外線遮蔽成形体の断
面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る赤外線遮蔽積層体の断
面図である。
【図3】本発明の実施例2に係る赤外線遮蔽成形体の断
面図である。
【図4】従来技術に係る赤外線遮蔽成形体内の超微粒子
の配列状態を示す模式図である。
【符号の説明】
11,21 樹脂シート(樹脂基材) 14,24 ITO超微粒子 16 保護層
フロントページの続き (72)発明者 中 井 清 隆 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 行 延 雅 也 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友金属 鉱山株式会社内 (72)発明者 筑 井 泰 夫 東京都品川区西五反田7−9−4 東北化 工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂基材の表面に酸化スズ,酸化インジ
    ウム,酸化インジウム−スズ化合物の内の何れか1種の
    粒子が均一に接着されている赤外線遮蔽積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記各粒子間に、前
    記樹脂基材に対して接着性に優れる樹脂が充填されてい
    る赤外線遮蔽積層体。
  3. 【請求項3】 樹脂基材と、 前記樹脂基材の表面に接着され、酸化スズ,酸化インジ
    ウム,酸化インジウム−スズ化合物の内の何れか1種の
    粒子及び前記樹脂基材に対して接着性に優れる樹脂から
    成る混合層とを備え、 前記混合層中の樹脂に対する前記粒子全体の重量比は4
    以上である赤外線遮蔽積層体。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3において、前記粒子の
    粒径は0.01〜0.1μmである赤外線遮蔽積層体。
  5. 【請求項5】 請求項2,3において、前記混合層の表
    面に硬質樹脂から成る保護層が形成されている赤外線遮
    蔽積層体。
  6. 【請求項6】 酸化スズ,酸化インジウム,酸化インジ
    ウム−スズ化合物の内の何れか1種から成る複数の粒子
    を溶剤と混合し、その混合液を耐溶剤性に優れる樹脂フ
    ィルムの表面に塗布した後乾燥させて混合液中の溶剤を
    蒸発させ、次いで耐溶剤性に乏しい樹脂基材の表面に前
    記樹脂フィルムの粒子塗布面を接着し、その後前記樹脂
    フィルムのみを除去することを特徴とする赤外線遮蔽積
    層体の製造方法。
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