JPH09208804A - ポリアセタール樹脂組成物および印刷性に優れたポリアセタール樹脂成形体 - Google Patents
ポリアセタール樹脂組成物および印刷性に優れたポリアセタール樹脂成形体Info
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- JPH09208804A JPH09208804A JP1634496A JP1634496A JPH09208804A JP H09208804 A JPH09208804 A JP H09208804A JP 1634496 A JP1634496 A JP 1634496A JP 1634496 A JP1634496 A JP 1634496A JP H09208804 A JPH09208804 A JP H09208804A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷性に優れたポリアセタール樹脂成形体を
提供する。 【解決手段】「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に
対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
ポリアセタール樹脂組成物」および 「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
樹脂組成物から成形された成形体で、かつ、スキン層の
厚みが15μm以下である印刷性に優れた成形体」
提供する。 【解決手段】「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に
対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
ポリアセタール樹脂組成物」および 「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
樹脂組成物から成形された成形体で、かつ、スキン層の
厚みが15μm以下である印刷性に優れた成形体」
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリアセタール樹
脂組成物および同樹脂組成物から成形された成形体であ
る。さらに詳しくは印刷性に優れ、かつ、印刷性の経時
変化の少ない成形体を提供することができるポリアセタ
ール樹脂組成物に関する。
脂組成物および同樹脂組成物から成形された成形体であ
る。さらに詳しくは印刷性に優れ、かつ、印刷性の経時
変化の少ない成形体を提供することができるポリアセタ
ール樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は優れた機械物性や
成形加工性を有するため、エンジニアリング樹脂として
種種の分野、特に自動車、家電分野等で幅広く利用され
ているプラスチックスである。ところがポリアセタール
樹脂の成形体は、そのままでは各種インクでの印刷は困
難であり、通常、コロナ放電電気等の前処理をして使わ
れている。しかしディスクまたはテープカートリッジの
シャッターとして使用される際には、成形品自体が薄肉
であるため、コロナ放電の電圧・処理時間等を下げなけ
れば、シャッターの反りや変形が起こり実用に耐えられ
なくなる。
成形加工性を有するため、エンジニアリング樹脂として
種種の分野、特に自動車、家電分野等で幅広く利用され
ているプラスチックスである。ところがポリアセタール
樹脂の成形体は、そのままでは各種インクでの印刷は困
難であり、通常、コロナ放電電気等の前処理をして使わ
れている。しかしディスクまたはテープカートリッジの
シャッターとして使用される際には、成形品自体が薄肉
であるため、コロナ放電の電圧・処理時間等を下げなけ
れば、シャッターの反りや変形が起こり実用に耐えられ
なくなる。
【0003】それ故に、この弱いコロナ放電処理条件で
も十分なインクが付着する材料が望まれていた。
も十分なインクが付着する材料が望まれていた。
【0004】成形体の印刷性を出す方法として他にプラ
イマー塗装を施したりする方法が知られているが、溶剤
による環境汚染などの問題があり好ましくない。特開昭
60−195155号公報にポリオキシメチレンに特定
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.01〜4重量
部とともにヒンダードアミン0.01〜3重量部を配合
し耐候性を改良する方法が開示されている。ところが、
この技術では、必ずしも満足な印刷性を示さず、さらに
印刷性の経時変化については殆ど改良されていない。
イマー塗装を施したりする方法が知られているが、溶剤
による環境汚染などの問題があり好ましくない。特開昭
60−195155号公報にポリオキシメチレンに特定
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.01〜4重量
部とともにヒンダードアミン0.01〜3重量部を配合
し耐候性を改良する方法が開示されている。ところが、
この技術では、必ずしも満足な印刷性を示さず、さらに
印刷性の経時変化については殆ど改良されていない。
【0005】また、特開平57ー128740号公報に
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリアル
キレングリコール・アルキルエーテル0.01〜5重量
部をアセタール樹脂に配合する方法がある。ところが、
この技術では全く印刷性は改良されず、逆に印刷性は阻
害される。
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリアル
キレングリコール・アルキルエーテル0.01〜5重量
部をアセタール樹脂に配合する方法がある。ところが、
この技術では全く印刷性は改良されず、逆に印刷性は阻
害される。
【0006】また、特公平4ー14709号の公報にヒ
ンダードアミン化合物0.01〜3重量%と帯電防止化
有効量の帯電防止剤(多価アルコール脂肪酸エステル)
をアセタール樹脂に配合する方法等がある。ところが、
この技術では、必ずしも満足な印刷性を示さず、場合に
より印刷性は阻害される。また、印刷性の経時変化につ
いては殆ど改良されていない。
ンダードアミン化合物0.01〜3重量%と帯電防止化
有効量の帯電防止剤(多価アルコール脂肪酸エステル)
をアセタール樹脂に配合する方法等がある。ところが、
この技術では、必ずしも満足な印刷性を示さず、場合に
より印刷性は阻害される。また、印刷性の経時変化につ
いては殆ど改良されていない。
【0007】また、特開昭61ー41583号公報に
は、鮮明な浸透印刷をポリアセタール樹脂のに行うため
に、完全球晶層までの深さが200μm以下のポリアセ
タール樹脂成形体に浸透印刷する方法が開示されている
が、該ポリアセタール樹脂成形体には、ヒンダードアミ
ン化合物、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合する制
約がなく、必ずしも満足な印刷性を示さなかった。ま
た、印刷性の経時変化については場合により、改良され
ていなかった。
は、鮮明な浸透印刷をポリアセタール樹脂のに行うため
に、完全球晶層までの深さが200μm以下のポリアセ
タール樹脂成形体に浸透印刷する方法が開示されている
が、該ポリアセタール樹脂成形体には、ヒンダードアミ
ン化合物、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合する制
約がなく、必ずしも満足な印刷性を示さなかった。ま
た、印刷性の経時変化については場合により、改良され
ていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような従来技術における欠点を克服し、充分な初期の印
刷性と、経時変化の少ない印刷性を実現した成形体およ
びポリアセタール樹脂組成物を提供することである。
ような従来技術における欠点を克服し、充分な初期の印
刷性と、経時変化の少ない印刷性を実現した成形体およ
びポリアセタール樹脂組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明者らは鋭意検討した結果、(a)ポリアセタール
樹脂に(b)ヒンダードアミン化合物、(c)脂肪酸またはグ
リセリン脂肪酸エステルとグリシドールから合成された
モノエステル化率の高いポリグリセリン脂肪酸エステル
を添加し、かつ、スキン層の厚みが15μm以下である
成形体が極めて優れた印刷性を持ち、その経時変化の少
ないこと、かつポリアセタール樹脂本来の機械物性を損
なわないことを見いだし本発明に至った。
に本発明者らは鋭意検討した結果、(a)ポリアセタール
樹脂に(b)ヒンダードアミン化合物、(c)脂肪酸またはグ
リセリン脂肪酸エステルとグリシドールから合成された
モノエステル化率の高いポリグリセリン脂肪酸エステル
を添加し、かつ、スキン層の厚みが15μm以下である
成形体が極めて優れた印刷性を持ち、その経時変化の少
ないこと、かつポリアセタール樹脂本来の機械物性を損
なわないことを見いだし本発明に至った。
【0010】すなわち、本発明は、 「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
ポリアセタール樹脂組成物」および 「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
樹脂組成物から成形された成形体で、かつ、スキン層の
厚みが15μm以下である印刷性に優れた成形体」を提
供するものである。
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
ポリアセタール樹脂組成物」および 「(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
樹脂組成物から成形された成形体で、かつ、スキン層の
厚みが15μm以下である印刷性に優れた成形体」を提
供するものである。
【0011】以下に発明を詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリアセター
ル樹脂はオキシメチレン基(−CH2O−)を主たる構
成単位とする高分子化合物で、ホルムアルデヒト単量体
またはその3量体(トリオキサン)もしくは4量体(テ
トラオキサン)等の環状オリゴマーを原料として製造さ
れた、実質的にオキシメチレン単位からなるオキシメチ
レンホモポリマー及び上記原料とエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3ー
ジオキソラン、グリコールのホルマール、ジグリコール
のホルマール等の環状エテールとから製造された、炭素
数2−8のオキシアルキレン単位を0.1〜20重量%
含有するオキシメチレンコポリマー(−CH2O−)n
−(−CH2CH2O−)m−である。
ル樹脂はオキシメチレン基(−CH2O−)を主たる構
成単位とする高分子化合物で、ホルムアルデヒト単量体
またはその3量体(トリオキサン)もしくは4量体(テ
トラオキサン)等の環状オリゴマーを原料として製造さ
れた、実質的にオキシメチレン単位からなるオキシメチ
レンホモポリマー及び上記原料とエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3ー
ジオキソラン、グリコールのホルマール、ジグリコール
のホルマール等の環状エテールとから製造された、炭素
数2−8のオキシアルキレン単位を0.1〜20重量%
含有するオキシメチレンコポリマー(−CH2O−)n
−(−CH2CH2O−)m−である。
【0013】また、分子鎖の分岐化されたオキシメチレ
ンコポリマー及びオキシメチレンの繰り返し単位を50
重量%以上含み異種ポリマー単位を50重量%未満含む
オキシメチレンブロックコポリマー包含する。また、本
発明では、オキシメチレンホモポリマー、オキシメチレ
ンコポリマー、分岐ポリマー及びオキシメチレンブロッ
クコポリマーの中から選ばれる2種類以上をブレンドし
て使うことができる。本発明のポリアセタール樹脂のF
R(ASTM D1238−57E条件)は、20〜1
00g/10分が好ましい。FRが20g/10分未満で
は成形体のスキン層の厚みが15μ以下の成形体を得る
ことは難しい。FRが100g/10分を越えると印刷
性が低下して好ましくない。
ンコポリマー及びオキシメチレンの繰り返し単位を50
重量%以上含み異種ポリマー単位を50重量%未満含む
オキシメチレンブロックコポリマー包含する。また、本
発明では、オキシメチレンホモポリマー、オキシメチレ
ンコポリマー、分岐ポリマー及びオキシメチレンブロッ
クコポリマーの中から選ばれる2種類以上をブレンドし
て使うことができる。本発明のポリアセタール樹脂のF
R(ASTM D1238−57E条件)は、20〜1
00g/10分が好ましい。FRが20g/10分未満で
は成形体のスキン層の厚みが15μ以下の成形体を得る
ことは難しい。FRが100g/10分を越えると印刷
性が低下して好ましくない。
【0014】発明において用いられるヒンダードアミン
化合物としては、以下に記述する2種類の化合物が好ま
しい。
化合物としては、以下に記述する2種類の化合物が好ま
しい。
【0015】
【化1】 「式中のRは、下記一般式(II):
【化2】 [式中のYは、水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基
またはアシル基を示す]で表されるピペリジン誘導体で
あり、Xは、
またはアシル基を示す]で表されるピペリジン誘導体で
あり、Xは、
【化3】 であり、mは1〜4、nは1〜10示す」で表される構
造を有している。
造を有している。
【0016】前記一般式(I)において、Rは一般式:
【化4】 で表されるN−置換2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン残基であり、エステル結合を介して導入されてい
る。1分子内に含有するRの数は、mおよびnによって
決定され最大はmおよびnが4及び10の場合の46個
である。
リジン残基であり、エステル結合を介して導入されてい
る。1分子内に含有するRの数は、mおよびnによって
決定され最大はmおよびnが4及び10の場合の46個
である。
【0017】このように、前記一般式(I)で表されるヒ
ンダードアミン化合物、分子内にN−置換2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン残基を多数有することによ
り、印刷性の優れた効果を発揮する。前記一般式(II)に
おけるYは、水素原子、オキシル基、アルキル基または
アシル基であって、それらは置換基を有していてもよ
い。前記アルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、アミル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エキル
ヘキシル基、ノニル基、デシル基、オクタデシル基、ベ
ンジル基、フェニルエチル基、2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル
基、2,3−エポキシプロピル基等が挙げられる。
ンダードアミン化合物、分子内にN−置換2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン残基を多数有することによ
り、印刷性の優れた効果を発揮する。前記一般式(II)に
おけるYは、水素原子、オキシル基、アルキル基または
アシル基であって、それらは置換基を有していてもよ
い。前記アルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、アミル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エキル
ヘキシル基、ノニル基、デシル基、オクタデシル基、ベ
ンジル基、フェニルエチル基、2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル
基、2,3−エポキシプロピル基等が挙げられる。
【0018】また、アシル基としては、例えばアセチル
基、プロピオニル基、ブチロイル基アクリロイル基、メ
タクリロイル基、オクタノイル基、ベンゾイル基等が挙
げられる。前記一般式(I)におけるXは、一般式:
基、プロピオニル基、ブチロイル基アクリロイル基、メ
タクリロイル基、オクタノイル基、ベンゾイル基等が挙
げられる。前記一般式(I)におけるXは、一般式:
【化5】 [式中のmは1〜4である]で表される多価アシルオキシ
基である。この多価アシルオキシ基は、一般式:
基である。この多価アシルオキシ基は、一般式:
【化6】 [式中のmは1〜4である]で表されるポリカルボン酸か
ら誘導される。
ら誘導される。
【0019】このようなポリカルボン酸としては、例え
ばプロパン−1,2,3、−トリカルボン酸、ブタン−
1,2,3,4−テトラカルボン酸、ペンタン−1,
2,3,4,5−ペンタカルボン酸、ヘキサン−1,
2,3,4,5,6−ヘキサカルボン酸が挙げられる
が、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸、ブタン−
1,2,3,4−テトラカルボン酸が好ましい。
ばプロパン−1,2,3、−トリカルボン酸、ブタン−
1,2,3,4−テトラカルボン酸、ペンタン−1,
2,3,4,5−ペンタカルボン酸、ヘキサン−1,
2,3,4,5,6−ヘキサカルボン酸が挙げられる
が、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸、ブタン−
1,2,3,4−テトラカルボン酸が好ましい。
【0020】一方、好ましいヒンダードアミン化合物の
2番目のものは、下記一般式(V):
2番目のものは、下記一般式(V):
【化7】 「式中のR1およびR2は、同一または異なるアルキル基
であり、 Lは1、2または3で、R3は L=1のときに
は、一価のアシル基、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基、アラルキル基、N−置換カルバモイル基、
または一般式:
であり、 Lは1、2または3で、R3は L=1のときに
は、一価のアシル基、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基、アラルキル基、N−置換カルバモイル基、
または一般式:
【化8】 [式中のR4及びR5は、同一または異なるアルキル基を
示す]で表されるピペリジン誘導体を示し、 L=2のと
きには、ジアシル基、ジカルバモイル基、カルボニル
基、ジカルボニル基、アルキレン基、アリーレン基また
はアリーレンジアルキレン基を示し、 L=3のときに
は、トリアシル基及びアルカントルイル基を示す」で表
される構造を有している。
示す]で表されるピペリジン誘導体を示し、 L=2のと
きには、ジアシル基、ジカルバモイル基、カルボニル
基、ジカルボニル基、アルキレン基、アリーレン基また
はアリーレンジアルキレン基を示し、 L=3のときに
は、トリアシル基及びアルカントルイル基を示す」で表
される構造を有している。
【0021】前記一般式(V)において、R1及びR2は、
同一または異なるアルキル基である。メチル基、エチル
基、イソプロピル基、ドテシル基等であり、さらにR1
とR2が炭素原子で結合し、環状になっていてもかなわ
ない。
同一または異なるアルキル基である。メチル基、エチル
基、イソプロピル基、ドテシル基等であり、さらにR1
とR2が炭素原子で結合し、環状になっていてもかなわ
ない。
【0022】R3は L=1のときには、一価のアシル
基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、N−置換カルバモイル基である。これらの例
として、アチセル基、プロピオニル基、ブチリル基、ス
テアロイル基、アクリロイル基、ベンゾイル基、フェノ
キシアセチル基、シクロヘキサイノイル基、αーナフト
イル基、エチルカルバモイル基、nーブチルカルバモイ
ル基、メチル基、エチル基、nーブチル基、オクチル
基、スチリル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、ベンジル基、フェネチル基、フ
ェニル基、トルイル基、ナフチル基等が挙げられる。
基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、N−置換カルバモイル基である。これらの例
として、アチセル基、プロピオニル基、ブチリル基、ス
テアロイル基、アクリロイル基、ベンゾイル基、フェノ
キシアセチル基、シクロヘキサイノイル基、αーナフト
イル基、エチルカルバモイル基、nーブチルカルバモイ
ル基、メチル基、エチル基、nーブチル基、オクチル
基、スチリル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、ベンジル基、フェネチル基、フ
ェニル基、トルイル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0023】また、R1は、 L=2のときには、ジアシ
ル基、ジカルバモイル基、カルボニル基、アルキレン
基、アリーレン基またはアリーレンジアルキレン基であ
る。これらの例として、カルボニル基、オキサリル基、
マロニル基、アジピル基、セバチル基、フマリル基、テ
レフタル基、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ヘキサメチレン基、p−フェニレン基、p−キシリレン
基、トリレン−2,4−ジカルバモイル基、ヘキサメチ
レンー1、6−ジカルバモイル基等が挙げられる。さら
に、R1は、L=3のときには、トリアシル基、アルカン
トリイル基であり、例として、ベンゼン−1,3,5−
トリカルボニル基、ベンゼン−1,3,4−トリカルボ
ニル基、シクロヘキサン−1,3,5−トリカルボニル
基、プロパン−1,2,3−イル基、ヘキサン−1,
3,6−イル基等が挙げられる。
ル基、ジカルバモイル基、カルボニル基、アルキレン
基、アリーレン基またはアリーレンジアルキレン基であ
る。これらの例として、カルボニル基、オキサリル基、
マロニル基、アジピル基、セバチル基、フマリル基、テ
レフタル基、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ヘキサメチレン基、p−フェニレン基、p−キシリレン
基、トリレン−2,4−ジカルバモイル基、ヘキサメチ
レンー1、6−ジカルバモイル基等が挙げられる。さら
に、R1は、L=3のときには、トリアシル基、アルカン
トリイル基であり、例として、ベンゼン−1,3,5−
トリカルボニル基、ベンゼン−1,3,4−トリカルボ
ニル基、シクロヘキサン−1,3,5−トリカルボニル
基、プロパン−1,2,3−イル基、ヘキサン−1,
3,6−イル基等が挙げられる。
【0024】上記のヒンダードアミン化合物の具体例と
しては、4−アセトシキ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4ー(フ
ェニルアセトキシ)−2、2、6、6−テトラメチルピ
ペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロ
ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(エチルカルバモイルオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
(シクロヘキシルカルバモイルオキシ)−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカルバモ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−カーボネート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−オキサレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−マロネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)−アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)テレフタレート、1,2−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
−エタン、α,α’−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−p−キシレン、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)トリレン
−2,4−ジカルバメート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレン−1,
6−ジカルバメート、トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,5−ト
リカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,4−ト
リカルボキシレート等が挙げられる。
しては、4−アセトシキ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4ー(フ
ェニルアセトキシ)−2、2、6、6−テトラメチルピ
ペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロ
ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(エチルカルバモイルオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
(シクロヘキシルカルバモイルオキシ)−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカルバモ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−カーボネート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−オキサレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−マロネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)−アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)テレフタレート、1,2−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
−エタン、α,α’−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−p−キシレン、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)トリレン
−2,4−ジカルバメート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレン−1,
6−ジカルバメート、トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,5−ト
リカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,4−ト
リカルボキシレート等が挙げられる。
【0025】本発明における(c)成分のポリグリセリン
脂肪酸エステルの製造方法としては、従来、(1)ポリグ
リセリンと脂肪酸類とのエステル化反応{JAOCS
(Journal of American Oil Chemists′ Society)第58
巻、第 878頁(1981年)、特開平6−41007号公報
などを参照}、(2)ポリグリセリンと脂肪酸エステル類
とのエステル交換反応、(3)ポリグリセリンと油脂類と
のエステル交換反応、(4)グリシドールと脂肪酸モノグ
リセライド類との付加重合反応{USP4,515,7
75を参照}、(5)グリシドールと脂肪酸類との付加重
合反応(特開昭51−65705号公報参照)、などが
知られている。
脂肪酸エステルの製造方法としては、従来、(1)ポリグ
リセリンと脂肪酸類とのエステル化反応{JAOCS
(Journal of American Oil Chemists′ Society)第58
巻、第 878頁(1981年)、特開平6−41007号公報
などを参照}、(2)ポリグリセリンと脂肪酸エステル類
とのエステル交換反応、(3)ポリグリセリンと油脂類と
のエステル交換反応、(4)グリシドールと脂肪酸モノグ
リセライド類との付加重合反応{USP4,515,7
75を参照}、(5)グリシドールと脂肪酸類との付加重
合反応(特開昭51−65705号公報参照)、などが
知られている。
【0026】本発明における(c)成分の「脂肪酸または
グリセリン脂肪酸エステルとグリシドールから合成され
たモノエステル化率の高いポリグリセリン脂肪酸エステ
ル」というのは上記(5)の方法で製造されたものであ
る。
グリセリン脂肪酸エステルとグリシドールから合成され
たモノエステル化率の高いポリグリセリン脂肪酸エステ
ル」というのは上記(5)の方法で製造されたものであ
る。
【0027】使用される原料の脂肪酸としては、炭素数
7〜22の脂肪酸類が挙げられる。脂肪酸は、飽和脂肪
酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖脂肪酸でも側鎖
をもつ脂肪酸でもよく、さらに炭素鎖がヒドロキシル基
で置換された置換脂肪酸であってもよい。これら脂肪酸
の具体例としては、カプロン酸、カプリル酸、2−エチ
ルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リ
ノール酸、ベヘン酸、エルカ酸、リシノール酸、ヒドロ
キシステアリン酸などが挙げられる。これらは、各単独
で使用できるほか、2種以上を任意に混合して使用して
もよい。
7〜22の脂肪酸類が挙げられる。脂肪酸は、飽和脂肪
酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖脂肪酸でも側鎖
をもつ脂肪酸でもよく、さらに炭素鎖がヒドロキシル基
で置換された置換脂肪酸であってもよい。これら脂肪酸
の具体例としては、カプロン酸、カプリル酸、2−エチ
ルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リ
ノール酸、ベヘン酸、エルカ酸、リシノール酸、ヒドロ
キシステアリン酸などが挙げられる。これらは、各単独
で使用できるほか、2種以上を任意に混合して使用して
もよい。
【0028】グリシドールと上記脂肪酸とを付加重合反
応させる際の脂肪酸に対するグリシドールのモル比は、
1〜100、好ましくは、1〜50、さらに好ましくは、1
〜10の範囲で選ぶのがよい。
応させる際の脂肪酸に対するグリシドールのモル比は、
1〜100、好ましくは、1〜50、さらに好ましくは、1
〜10の範囲で選ぶのがよい。
【0029】モル比が1未満だとポリアセタール樹脂に
対して水溶液との濡れ性を付与することができず、逆
に、モル比が100以上になるとポリグリセリン脂肪酸エ
ステルにおいて、疎水基に対する親水基の比率が高くな
り過ぎ、ポリアセタール樹脂との相溶性などが低下する
ので好ましくない。
対して水溶液との濡れ性を付与することができず、逆
に、モル比が100以上になるとポリグリセリン脂肪酸エ
ステルにおいて、疎水基に対する親水基の比率が高くな
り過ぎ、ポリアセタール樹脂との相溶性などが低下する
ので好ましくない。
【0030】上記脂肪酸とグリシドールとの付加重合反
応は、リン酸系酸性触媒の存在下、要すれば溶媒を存在
させて、遂行するのが好ましい。ここで使用されるリン
酸系酸性触媒としては、リン酸類またはリン酸のエステ
ル類である。具体的には、リン酸、無水リン酸、ポリリ
ン酸、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン
酸、四リン酸などのリン酸類、メチルアシッドホスフェ
ート、エチルアシッドホスフェート、イソプロピルアシ
ッドホスフェート、ブチルアシッドホスフェート、2−
エチルヘキシルアシッドホスフェートなど酸性リン酸エ
ステル類などが挙げられる。なお、酸性リン酸エステル
類は、モノエステル体、ジエステル体およびこれらの混
合物のいずれであってもよい。上に挙げた触媒の中で
は、リン酸、酸性リン酸エステル類が特に好ましい。
応は、リン酸系酸性触媒の存在下、要すれば溶媒を存在
させて、遂行するのが好ましい。ここで使用されるリン
酸系酸性触媒としては、リン酸類またはリン酸のエステ
ル類である。具体的には、リン酸、無水リン酸、ポリリ
ン酸、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン
酸、四リン酸などのリン酸類、メチルアシッドホスフェ
ート、エチルアシッドホスフェート、イソプロピルアシ
ッドホスフェート、ブチルアシッドホスフェート、2−
エチルヘキシルアシッドホスフェートなど酸性リン酸エ
ステル類などが挙げられる。なお、酸性リン酸エステル
類は、モノエステル体、ジエステル体およびこれらの混
合物のいずれであってもよい。上に挙げた触媒の中で
は、リン酸、酸性リン酸エステル類が特に好ましい。
【0031】上記触媒は、単独でも2種以上を混合して
使用してもよい。触媒の使用量は、脂肪酸に対して0.
01〜10重量%の範囲で選ぶのがよい。0.01重量
%未満では、反応速度が遅すぎ、10重量%を越えると
触媒を多量使用しても効果が頭打ちになるばかりでな
く、グリシドールの付加重合体が副生して、いずれも好
ましくない。上記の触媒使用量の範囲では、0.1〜5
重量%が特に好ましい。付加重合反応は溶媒なしで遂行
できるが、溶媒を使用してもよい。使用できる溶媒とし
ては、炭素数が6〜9の芳香族炭化水素類、特にベンゼ
ン、トルエン、トリフルオルトルエンのようなハロゲン
化トルエン、炭素数が3〜9の脂肪族ケトン類、特にメ
チルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ
エチルケトン、ジ−イソブチルケトンなどが挙げられ
る。この他、ジイソプロピルエーテル等のエーテルも好
適である。これら溶媒は、単独でも、2種以上を混合物
であってもよい。溶媒を使用する場合の使用量は、反応
終了後の回収操作の観点から、できるだけ少なくするの
がよく、反応原料の全体の量の2倍量までであることが
特に好ましい。
使用してもよい。触媒の使用量は、脂肪酸に対して0.
01〜10重量%の範囲で選ぶのがよい。0.01重量
%未満では、反応速度が遅すぎ、10重量%を越えると
触媒を多量使用しても効果が頭打ちになるばかりでな
く、グリシドールの付加重合体が副生して、いずれも好
ましくない。上記の触媒使用量の範囲では、0.1〜5
重量%が特に好ましい。付加重合反応は溶媒なしで遂行
できるが、溶媒を使用してもよい。使用できる溶媒とし
ては、炭素数が6〜9の芳香族炭化水素類、特にベンゼ
ン、トルエン、トリフルオルトルエンのようなハロゲン
化トルエン、炭素数が3〜9の脂肪族ケトン類、特にメ
チルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ
エチルケトン、ジ−イソブチルケトンなどが挙げられ
る。この他、ジイソプロピルエーテル等のエーテルも好
適である。これら溶媒は、単独でも、2種以上を混合物
であってもよい。溶媒を使用する場合の使用量は、反応
終了後の回収操作の観点から、できるだけ少なくするの
がよく、反応原料の全体の量の2倍量までであることが
特に好ましい。
【0032】反応温度は、溶媒の有無、触媒の種類、量
などにより変るが、50〜180℃の範囲で選ぶのがよ
い。温度が50℃未満であると反応速度が遅すぎ、また
180℃を越えると生成物の着色が激しくなるばかりで
なく、グリシドールが分解して副反応を起こし好ましく
ない。上記の温度範囲では、70〜160℃が好まし
く、中でも140〜160℃が特に好ましい。
などにより変るが、50〜180℃の範囲で選ぶのがよ
い。温度が50℃未満であると反応速度が遅すぎ、また
180℃を越えると生成物の着色が激しくなるばかりで
なく、グリシドールが分解して副反応を起こし好ましく
ない。上記の温度範囲では、70〜160℃が好まし
く、中でも140〜160℃が特に好ましい。
【0033】付加重合反応は、反応容器に脂肪酸、溶媒
および触媒を混合し、この混合物を反応温度まで加熱し
た後、撹拌下、グリシドールを少量ずつ添加しながら行
うのが好ましい。反応は連続的にまたは回分式に行うこ
とができる。溶媒を使用する場合であって、その沸点が
反応温度以下である場合には、加圧下に行うのが有利で
ある。付加重合反応は、窒素ガスのような不活性ガス雰
囲気下で行うのが望ましい。
および触媒を混合し、この混合物を反応温度まで加熱し
た後、撹拌下、グリシドールを少量ずつ添加しながら行
うのが好ましい。反応は連続的にまたは回分式に行うこ
とができる。溶媒を使用する場合であって、その沸点が
反応温度以下である場合には、加圧下に行うのが有利で
ある。付加重合反応は、窒素ガスのような不活性ガス雰
囲気下で行うのが望ましい。
【0034】上記反応により、脂肪酸にグリシドールが
付加重合して、より高重合度のポリグリセリン脂肪酸エ
ステルが生成する。生成物は、モノ脂肪酸エステル体、
ジ脂肪酸エステル体、およびトリ脂肪酸エステル体が混
合したポリグリセリン脂肪酸エステルであるが、上記反
応によるとモノ脂肪酸エステル体の含有量割合の多いも
のが得られる。すなわち、本発明によって得られるポリ
グリセリン脂肪酸エステルは、カラムクロマト分析法
で、紫外線吸収検出器を用いて検出されるモノ脂肪酸エ
ステル体のピーク面積比で表した含有率が70%以上の
ものである。
付加重合して、より高重合度のポリグリセリン脂肪酸エ
ステルが生成する。生成物は、モノ脂肪酸エステル体、
ジ脂肪酸エステル体、およびトリ脂肪酸エステル体が混
合したポリグリセリン脂肪酸エステルであるが、上記反
応によるとモノ脂肪酸エステル体の含有量割合の多いも
のが得られる。すなわち、本発明によって得られるポリ
グリセリン脂肪酸エステルは、カラムクロマト分析法
で、紫外線吸収検出器を用いて検出されるモノ脂肪酸エ
ステル体のピーク面積比で表した含有率が70%以上の
ものである。
【0035】本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸
エステルの添加量は、0.01〜0.4重量%であり、
好ましくは0.05〜0.3重量%である。
エステルの添加量は、0.01〜0.4重量%であり、
好ましくは0.05〜0.3重量%である。
【0036】添加量が0.01重量未満では印刷性の改
良効果が発揮されず、添加量が0.4重量%を越える
と、機械的物性の低下や溶融粘度の低下を招く場合があ
る。溶融粘度の低下は、押出成形の条件幅を狭めること
が多く、押出性形成の悪化につながり、好ましくない。
良効果が発揮されず、添加量が0.4重量%を越える
と、機械的物性の低下や溶融粘度の低下を招く場合があ
る。溶融粘度の低下は、押出成形の条件幅を狭めること
が多く、押出性形成の悪化につながり、好ましくない。
【0037】上記のポリグリセリン脂肪酸エステルは、
それぞれ単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて
用いても良い。
それぞれ単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて
用いても良い。
【0038】本発明において用いられるポリグリセリン
脂肪酸エステルのグリセリン数は2以上であるが、3〜
8が好ましい。本発明において用いられるモノエステル
化率の高いポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸は直
鎖構造または側鎖を有する分岐構造でも良い。また、脂
肪酸は飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でも良い。ポリグリ
セリン脂肪酸エステルの脂肪酸の炭素数は10〜32が
好ましく、その中でも18〜26が特に好ましい。本発
明における上記のポリグリセリン脂肪酸エステルの配合
量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対し、0.0
1〜5重量部、好ましくは0.03〜1重量部、さらに
好ましくは、0.05〜0.18重量部の範囲で選ばれ
る。この配合量が0.01重量部未満では十分な印刷性
が得られない。また、5重量部を越えると熱安定性が低
下し、成形加工時に分解ガスによるシルバーストリーク
(銀条)が発生し、成形品外観が著しく悪くなり好まし
くない。
脂肪酸エステルのグリセリン数は2以上であるが、3〜
8が好ましい。本発明において用いられるモノエステル
化率の高いポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸は直
鎖構造または側鎖を有する分岐構造でも良い。また、脂
肪酸は飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でも良い。ポリグリ
セリン脂肪酸エステルの脂肪酸の炭素数は10〜32が
好ましく、その中でも18〜26が特に好ましい。本発
明における上記のポリグリセリン脂肪酸エステルの配合
量は、ポリアセタール樹脂100重量部に対し、0.0
1〜5重量部、好ましくは0.03〜1重量部、さらに
好ましくは、0.05〜0.18重量部の範囲で選ばれ
る。この配合量が0.01重量部未満では十分な印刷性
が得られない。また、5重量部を越えると熱安定性が低
下し、成形加工時に分解ガスによるシルバーストリーク
(銀条)が発生し、成形品外観が著しく悪くなり好まし
くない。
【0039】本発明のポリアセタール樹脂組成物および
成形体には、さらにポリアセタール樹脂に慣用されてい
る添加剤、例えば特開平3−234729号公報に製造
方法が記載されているβ−アラニン重合体、6−6,6
−6,10共重合ナイロン、ナイロン−6,6等のポリ
アミド、メラミンなどの熱安定剤、2,2´−メチレン
−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3、
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕などの酸化防止剤、滑剤、ガラス繊維、炭素
繊維、チタン酸カリウム繊維、有機繊維等の補強剤、ガ
ラスビーズ、タルク、炭酸カルシウム等の無機充填剤、
離型剤、可塑剤、カーボンブラック及び顔料等を本発明
の目的を損なわない程度に配合することが出来る。
成形体には、さらにポリアセタール樹脂に慣用されてい
る添加剤、例えば特開平3−234729号公報に製造
方法が記載されているβ−アラニン重合体、6−6,6
−6,10共重合ナイロン、ナイロン−6,6等のポリ
アミド、メラミンなどの熱安定剤、2,2´−メチレン
−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3、
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕などの酸化防止剤、滑剤、ガラス繊維、炭素
繊維、チタン酸カリウム繊維、有機繊維等の補強剤、ガ
ラスビーズ、タルク、炭酸カルシウム等の無機充填剤、
離型剤、可塑剤、カーボンブラック及び顔料等を本発明
の目的を損なわない程度に配合することが出来る。
【0040】本発明の成形体のスキン層の厚みは、15
μm以下である必要がある。
μm以下である必要がある。
【0041】本発明におけるスキン層の厚みとは、成形
体の断面を10μmの厚みにミクロトームで薄切片にス
ライスし、クロスニコルを用いた透過型偏光顕微鏡によ
り340倍で観察した時、成形体外側部の表面にある偏
光のかからない層の厚みをいう。このスキン層の厚みを
薄くすることができれば印刷性の経時変化が非常に小さ
くすることができる。スキン層の厚みが、15μmを越
えると、印刷性の経時変化が大きくなる。
体の断面を10μmの厚みにミクロトームで薄切片にス
ライスし、クロスニコルを用いた透過型偏光顕微鏡によ
り340倍で観察した時、成形体外側部の表面にある偏
光のかからない層の厚みをいう。このスキン層の厚みを
薄くすることができれば印刷性の経時変化が非常に小さ
くすることができる。スキン層の厚みが、15μmを越
えると、印刷性の経時変化が大きくなる。
【0042】本発明の成形体のスキン層の厚みは、
(1)重視の結晶化時間をコントロールする方法、
(2)適切な成形方法を選択する方法により得られる。
これらの方法は、単独でもよいし併用してもよい。樹脂
の結晶化時間をコントロールする方法として、成形体の
結晶化時間を20〜100秒にする方法がある。本発明
における結晶化時間とは、5mgのポリアセタール樹脂
のサンプルをDSCにより320℃/分で200℃まで
昇温し、200℃で2分間ホールドし、80℃/分で1
50℃に降温させたとき、サンプルホルダーの温度が1
50℃になってからポリアセタール樹脂の結晶化に伴う
発熱ピークトップが検出されるまでの時間(秒)であ
る。
(1)重視の結晶化時間をコントロールする方法、
(2)適切な成形方法を選択する方法により得られる。
これらの方法は、単独でもよいし併用してもよい。樹脂
の結晶化時間をコントロールする方法として、成形体の
結晶化時間を20〜100秒にする方法がある。本発明
における結晶化時間とは、5mgのポリアセタール樹脂
のサンプルをDSCにより320℃/分で200℃まで
昇温し、200℃で2分間ホールドし、80℃/分で1
50℃に降温させたとき、サンプルホルダーの温度が1
50℃になってからポリアセタール樹脂の結晶化に伴う
発熱ピークトップが検出されるまでの時間(秒)であ
る。
【0043】結晶化時間を20〜100秒にコントロー
ルする方法は、通常知られている結晶核剤すなわち、タ
ルク、ウオラストナイトなどのケイ酸塩(無機フィラ
ー)粉末、ハイドロタルサイト、炭化カルシウム等の炭
酸塩および/また分岐ポリアセタールコポリマー等の有
機核剤等を適量添加する方法がある。その他の結晶化時
間をコントロールする添加剤としてはメラニン、ジシア
ンジアミン等のアミン系化合物、窒化ホウ素等の窒化
物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム等の酸化物、アセチレンブラック、導電性カー
ボンブラック等のカーボン粉末、ナイロン66およびア
クリルアミドのイオン重合体等のアミド系樹脂の粉末、
アクリルアミドのラジカル重合体などのビニル重合体の
粉末などがあるが特にこれらに限定はしない。
ルする方法は、通常知られている結晶核剤すなわち、タ
ルク、ウオラストナイトなどのケイ酸塩(無機フィラ
ー)粉末、ハイドロタルサイト、炭化カルシウム等の炭
酸塩および/また分岐ポリアセタールコポリマー等の有
機核剤等を適量添加する方法がある。その他の結晶化時
間をコントロールする添加剤としてはメラニン、ジシア
ンジアミン等のアミン系化合物、窒化ホウ素等の窒化
物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム等の酸化物、アセチレンブラック、導電性カー
ボンブラック等のカーボン粉末、ナイロン66およびア
クリルアミドのイオン重合体等のアミド系樹脂の粉末、
アクリルアミドのラジカル重合体などのビニル重合体の
粉末などがあるが特にこれらに限定はしない。
【0044】ただし、それらの中でも好ましい結晶核剤
は、窒化ホウ素等の窒化物、ナイロン66およびアクリ
ルアミドのイオン重合体等のアミド系樹脂粉末であり、
窒化ホウ素がさらに好ましい。好ましい窒化ホウ素は平
均粒径1〜10μm、好ましくは2〜7μmで三酸化二
ホウ素含有率が0.05〜0.7重量%、好ましくは
0.1〜0.6重量%のものであり、その添加量は5〜
200ppm、好ましくは20〜200ppmがよい。
は、窒化ホウ素等の窒化物、ナイロン66およびアクリ
ルアミドのイオン重合体等のアミド系樹脂粉末であり、
窒化ホウ素がさらに好ましい。好ましい窒化ホウ素は平
均粒径1〜10μm、好ましくは2〜7μmで三酸化二
ホウ素含有率が0.05〜0.7重量%、好ましくは
0.1〜0.6重量%のものであり、その添加量は5〜
200ppm、好ましくは20〜200ppmがよい。
【0045】しかしながら、厳密には、ポリアセタール
樹脂成形体が、本発明の目的以外の特性(例えば、熱エ
ージング性、耐熱水性、耐候性、摺動性、離型性、成形
時の熱安定性・熱分解性、等)を要求される場合が多い
ため、同時に添加する結晶核剤以外の添加物と結晶核剤
との相性を考慮し適切な結晶核剤選択する必要がある。
樹脂成形体が、本発明の目的以外の特性(例えば、熱エ
ージング性、耐熱水性、耐候性、摺動性、離型性、成形
時の熱安定性・熱分解性、等)を要求される場合が多い
ため、同時に添加する結晶核剤以外の添加物と結晶核剤
との相性を考慮し適切な結晶核剤選択する必要がある。
【0046】適切な成形方法を選択する方法としては以
下の方法がある。
下の方法がある。
【0047】(1)金型温度を100℃以上150℃以
下が好ましくは110℃以上140℃以下に設定し成形
する方法。
下が好ましくは110℃以上140℃以下に設定し成形
する方法。
【0048】(2)特開昭58−40804号公報に開
示されている高周波による誘導加熱により射出成形用金
型表示(キャビティ)を選択的に加熱して射出成形する
方法。
示されている高周波による誘導加熱により射出成形用金
型表示(キャビティ)を選択的に加熱して射出成形する
方法。
【0049】(3)熱プレスで圧縮成形し、その後徐冷
する方法。
する方法。
【0050】(4)押し出し成形した丸棒等を切削、研
磨、サンドブラスト加工する方法。
磨、サンドブラスト加工する方法。
【0051】(5)金型温度10℃以上100℃未満で
射出成形した成形体を150℃以上ポリアセタール樹脂
の融点未満で熱アニールする方法である。
射出成形した成形体を150℃以上ポリアセタール樹脂
の融点未満で熱アニールする方法である。
【0052】これらの成形方法のうち生産性を考える
と、(1)または(2)の方が好ましい。本発明におけ
る成形体は、いかなる表面の成形体に対しても有効な印
刷特性を付与するものであるが、シボ加工を施した金型
で成形した成形体に対しては、特に大きな印刷効果を発
揮する。
と、(1)または(2)の方が好ましい。本発明におけ
る成形体は、いかなる表面の成形体に対しても有効な印
刷特性を付与するものであるが、シボ加工を施した金型
で成形した成形体に対しては、特に大きな印刷効果を発
揮する。
【0053】本発明の成形体における樹脂の結晶の最大
の球晶サイズは、40μm以下が好ましい。本発明の成
形体における樹脂の結晶の最大の球晶サイズとは、成形
体の断面を10μmの厚みにミクロトームで薄切片にス
ライスし、クロスニコルを用いた透過型偏光顕微鏡によ
り340倍で観測した時、球晶径が明確に判別できると
きはそれらの球晶のうち最大のものの球晶径をいい、球
晶径が明確に判別出来ないときは同一偏光部分(同一色
部分)が他の偏光部分とつながらず粒子状として確認で
きたもののうち最大長をもつものの2倍の値をいう(同
一偏光最大長を球晶の径の1/2とみなす)。
の球晶サイズは、40μm以下が好ましい。本発明の成
形体における樹脂の結晶の最大の球晶サイズとは、成形
体の断面を10μmの厚みにミクロトームで薄切片にス
ライスし、クロスニコルを用いた透過型偏光顕微鏡によ
り340倍で観測した時、球晶径が明確に判別できると
きはそれらの球晶のうち最大のものの球晶径をいい、球
晶径が明確に判別出来ないときは同一偏光部分(同一色
部分)が他の偏光部分とつながらず粒子状として確認で
きたもののうち最大長をもつものの2倍の値をいう(同
一偏光最大長を球晶の径の1/2とみなす)。
【0054】成形体を構成する樹脂の結晶の最大球晶サ
イズが40μmを越えると成形体の寸法安定性、経時変
化による印刷性が悪くなる。
イズが40μmを越えると成形体の寸法安定性、経時変
化による印刷性が悪くなる。
【0055】さらに、好ましい最大球晶サイズは寸法安
定性、経時変化による印刷性の点から6〜30μm,さ
らには10〜20μmである。
定性、経時変化による印刷性の点から6〜30μm,さ
らには10〜20μmである。
【0056】本発明におけるポリアセタール樹脂成形体
は、レバー、インスツルメンタルパネル、テープライタ
ー文字板、数字車、コンビネーションスイッチノブ、キ
ートップ、ハウジング等の用途にも使用できるが、厚み
が1mm以下の成形体に特に有効である。さらには、デ
ィスクまたはテープカートリッジのシャッターが好まし
い。さらには、フロッピーディスクシャッターが好まし
い。
は、レバー、インスツルメンタルパネル、テープライタ
ー文字板、数字車、コンビネーションスイッチノブ、キ
ートップ、ハウジング等の用途にも使用できるが、厚み
が1mm以下の成形体に特に有効である。さらには、デ
ィスクまたはテープカートリッジのシャッターが好まし
い。さらには、フロッピーディスクシャッターが好まし
い。
【0057】本発明によるディスクまたはテープカート
リッジのシャッターとは、磁気ディスクまたは磁気テー
プを内蔵するディスクまたはテープカートリッジに関
し、ケース外面にヘッド挿入窓を開閉するために付設さ
れるシャッターである。
リッジのシャッターとは、磁気ディスクまたは磁気テー
プを内蔵するディスクまたはテープカートリッジに関
し、ケース外面にヘッド挿入窓を開閉するために付設さ
れるシャッターである。
【0058】本発明ポリアセタール樹脂組成物において
は、さらにその目的に応じ所望の特性を付与するため、
従来公知の添加物、たとえば安定剤、滑剤、核剤、離型
剤、あるいは有機高分子材料、無機または有機の繊維
状、粉粒状、板状の充填剤などを1種または2種以上添
加含有させることも可能である。本発明の組成物は、一
般に合成樹脂組成物の調製法として公知の設備と方法に
より調製することができる。すなわち、必要な成分を混
合し、1軸または、2軸の押出機を使用して混練し、押
出して成形用ペレットとした後成形することができ、組
成物の調製を成形機にて成形と同時に行うことも可能で
ある。
は、さらにその目的に応じ所望の特性を付与するため、
従来公知の添加物、たとえば安定剤、滑剤、核剤、離型
剤、あるいは有機高分子材料、無機または有機の繊維
状、粉粒状、板状の充填剤などを1種または2種以上添
加含有させることも可能である。本発明の組成物は、一
般に合成樹脂組成物の調製法として公知の設備と方法に
より調製することができる。すなわち、必要な成分を混
合し、1軸または、2軸の押出機を使用して混練し、押
出して成形用ペレットとした後成形することができ、組
成物の調製を成形機にて成形と同時に行うことも可能で
ある。
【0059】また、前記安定剤、添加剤などの配合物は
任意の如何なる段階で加えてもよく、最終成形品を得る
直前で添加、混合することももちろん可能である。ま
た、本発明に係わる樹脂組成物は、押出成形、射出成
形、圧縮成形、真空成形、吹き込み成形、発泡成形の何
れによっても成形可能であり、特に押出成形の場合に本
発明の効果が顕著である。
任意の如何なる段階で加えてもよく、最終成形品を得る
直前で添加、混合することももちろん可能である。ま
た、本発明に係わる樹脂組成物は、押出成形、射出成
形、圧縮成形、真空成形、吹き込み成形、発泡成形の何
れによっても成形可能であり、特に押出成形の場合に本
発明の効果が顕著である。
【0060】<実施例>以下本発明を実施例により詳細
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、実施例及び比較例における成形体の印刷性評
価(クロスカット剥離試験)は次のようにして求めた。
5オンス成形機にてMFDシャッターを成形し(条件:
金型温度100℃、冷却時間7秒)、この成形体をコロ
ナ放電照射処理し(条件:電力90ワット、処理時間
0、2秒、放電距離7mm、放電速度10mm/se
c)、この成形体の表面の長さ1cmの正方形の全面に
インク「タンポR2液タイプ白(タンポ社)」をパット
印刷し、引き続き硬化処理し(条件:加熱温度120
℃、加熱時間20分)、23℃、湿度50%で24時間
冷却後、JIS Kー5400に準じて、カッターで長
さ1cmの切り目を1mm間隔に並行に11本縦方向・
横方向に入れ、セロハンテープでクロスカット剥離試験
を行い、以下の判定基準で評価した。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、実施例及び比較例における成形体の印刷性評
価(クロスカット剥離試験)は次のようにして求めた。
5オンス成形機にてMFDシャッターを成形し(条件:
金型温度100℃、冷却時間7秒)、この成形体をコロ
ナ放電照射処理し(条件:電力90ワット、処理時間
0、2秒、放電距離7mm、放電速度10mm/se
c)、この成形体の表面の長さ1cmの正方形の全面に
インク「タンポR2液タイプ白(タンポ社)」をパット
印刷し、引き続き硬化処理し(条件:加熱温度120
℃、加熱時間20分)、23℃、湿度50%で24時間
冷却後、JIS Kー5400に準じて、カッターで長
さ1cmの切り目を1mm間隔に並行に11本縦方向・
横方向に入れ、セロハンテープでクロスカット剥離試験
を行い、以下の判定基準で評価した。
【0061】判定基準: 0:剥離はない。
【0062】1:剥離がわずかにある(剥離したインク
のトータル長さ20mm以下、幅0.1mm以下)。
のトータル長さ20mm以下、幅0.1mm以下)。
【0063】2:剥離が、少しある(剥離したインクの
トータル長さ50mm以下、幅0.2mm以下)。
トータル長さ50mm以下、幅0.2mm以下)。
【0064】3:剥離が、長く、幅も広い(剥離したイ
ンクのトータル長さ100mm以下、幅0.4mm以
下)。
ンクのトータル長さ100mm以下、幅0.4mm以
下)。
【0065】4:剥離が、更に長く、幅も広い(剥離し
たインクのトータル長さ150mm以下、幅0.5mm
以下)。
たインクのトータル長さ150mm以下、幅0.5mm
以下)。
【0066】5:剥離が全面にわたり発生している(剥
離したインクのトータル長さ150mmを越える、幅
0.5mmを越える。)。
離したインクのトータル長さ150mmを越える、幅
0.5mmを越える。)。
【0067】参考例〈ポリアセタール樹脂の製造〉 エチレンオキサイド2.8%を共重合されたポリアセタ
ールを米国特許3027352に記載の公知の方法で合
成した。
ールを米国特許3027352に記載の公知の方法で合
成した。
【0068】このものの固有粘度は1.0であった。
(固有粘度は2重量%のアルファピネンを含有するp−
クロロフェノール溶液に重合体0.1重量%を溶かし6
0℃にて観測した。)また、ASTM D1238−5
7T(E条件)でのメルトインデックスは30.0g/
10分であった。このポリアセタールをP−1とする。
(固有粘度は2重量%のアルファピネンを含有するp−
クロロフェノール溶液に重合体0.1重量%を溶かし6
0℃にて観測した。)また、ASTM D1238−5
7T(E条件)でのメルトインデックスは30.0g/
10分であった。このポリアセタールをP−1とする。
【0069】両末端アセチル化されたポリアセタールホ
モポリマー粉末を米国特許2998409にある公知の
方法で製造した。このものの固有粘度は1.2であっ
た。
モポリマー粉末を米国特許2998409にある公知の
方法で製造した。このものの固有粘度は1.2であっ
た。
【0070】(固有粘度は2重量%のアルファピネンを
含有するp−クロロフェノール溶液に重合体0.1重量
%を溶かし60℃にて観測した。)また、ASTM D
1238−57T(E条件)でのメルトインデックスは
40.0g/10分であった。このポリアセタールをP
−2とする。
含有するp−クロロフェノール溶液に重合体0.1重量
%を溶かし60℃にて観測した。)また、ASTM D
1238−57T(E条件)でのメルトインデックスは
40.0g/10分であった。このポリアセタールをP
−2とする。
【0071】[参考例1]撹拌機、温度計、温度調節
器、還流冷却器、滴下シリンダー、窒素ガス導入管など
を備えた容量1リットルの4ツ口フラスコに、ステアリ
ン酸0.5モル(284.49g)とリン酸(純度85
%品)0.0622gを仕込み、撹拌下、内温を140
℃に加熱した。ついで、内温をこの温度に維持し撹拌し
ながら、グリシドール3.0モル(222.24g)を
5時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%
以下になるまで反応を継続した。
器、還流冷却器、滴下シリンダー、窒素ガス導入管など
を備えた容量1リットルの4ツ口フラスコに、ステアリ
ン酸0.5モル(284.49g)とリン酸(純度85
%品)0.0622gを仕込み、撹拌下、内温を140
℃に加熱した。ついで、内温をこの温度に維持し撹拌し
ながら、グリシドール3.0モル(222.24g)を
5時間かけて滴下し、系中のオキシラン濃度が0.1%
以下になるまで反応を継続した。
【0072】[参考例2]グリシドール4.0モル(2
96.32g)を使用する以外は、実施例1に記載の例
に同じとした。
96.32g)を使用する以外は、実施例1に記載の例
に同じとした。
【0073】[参考例3]グリシドール5.0モル(3
70.40g)を使用する以外は、実施例1に記載の例
に同じとした。
70.40g)を使用する以外は、実施例1に記載の例
に同じとした。
【0074】[実施例1〜10、比較例1〜10/ポリ
アセタール樹脂成形体の製造]トリエチレングリルコー
ル−ビス「3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート」0.2重量部と前
述のポリアセタール及びヒンダードアミン化合物および
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび核剤を表−1、2
に示した配合比率で窒素雰囲気でブレンドし、200℃
に設定されたL/D=25の単軸ベント付押出機(条
件:スクリュ回転数/100rpm、吐出量/6Kg/h
r)で溶融混練して得られたペレットを乾燥し、5オン
ス成形機にてMFDシャッターを成形し(条件:金型温
度/100℃、冷却時間/7秒)、印刷1時間後と500
時間後に印刷性評価を行った。結果を表−1、2に記載
した。また、表中の記号は次のものを示す。
アセタール樹脂成形体の製造]トリエチレングリルコー
ル−ビス「3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート」0.2重量部と前
述のポリアセタール及びヒンダードアミン化合物および
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび核剤を表−1、2
に示した配合比率で窒素雰囲気でブレンドし、200℃
に設定されたL/D=25の単軸ベント付押出機(条
件:スクリュ回転数/100rpm、吐出量/6Kg/h
r)で溶融混練して得られたペレットを乾燥し、5オン
ス成形機にてMFDシャッターを成形し(条件:金型温
度/100℃、冷却時間/7秒)、印刷1時間後と500
時間後に印刷性評価を行った。結果を表−1、2に記載
した。また、表中の記号は次のものを示す。
【0075】(D)ヒンダードアミン化合物:D−1:
一般式(I)のヒンダードアミン化合物であり、Yが水
素原子、mが2、nが1.5D−2:一般式(I)のヒ
ンダードアミン化合物であり、Yがメチル基、mが2、
nが1。5D−3:一般式(I)のヒンダードアミン化
合物であり、Yがメチル基、mが1、nが1.5D−
4:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペル
ジル)セバケ−トD−5:ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)アジペート、 (E)ポリグリセリン脂肪酸エステル:E−1:参考例
1で得たヘキサグリセリンモノステアレ−ト。E−2:
参考例1で得たオクタグリセリンモノステアレ−ト。E
−3:参考例1で得たデカグリセリンモノステアレ−
ト。(K)核剤:K−1窒化ホウ素(平均粒径2μm) [比較参考例1/脂肪酸とポリグリセリンとの反応の場
合]窒素導入管、撹拌機、冷却管、温度調節器、滴下シ
リンダーを備えた1リットルの4ツ口フラスコにポリグ
リセリン[ダイセル化学工業(株)製PGL06;ヘキ
サグリセリン、水酸基価960]175.3g(0.5
mol)を取り、80℃に加熱し、反応温度を80℃に
保ちながらラウリン酸0.5mol(100.16g)
を加え溶解させた。次いで、炭酸ナトリウム0.75g
と亜硫酸水素ナトリウム0.25gを加え、210℃で
エステル化反応を行った。2時間の反応で、酸価が0.
89となり、100℃に冷却後反応生成物を取り出し
た。
一般式(I)のヒンダードアミン化合物であり、Yが水
素原子、mが2、nが1.5D−2:一般式(I)のヒ
ンダードアミン化合物であり、Yがメチル基、mが2、
nが1。5D−3:一般式(I)のヒンダードアミン化
合物であり、Yがメチル基、mが1、nが1.5D−
4:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペル
ジル)セバケ−トD−5:ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)アジペート、 (E)ポリグリセリン脂肪酸エステル:E−1:参考例
1で得たヘキサグリセリンモノステアレ−ト。E−2:
参考例1で得たオクタグリセリンモノステアレ−ト。E
−3:参考例1で得たデカグリセリンモノステアレ−
ト。(K)核剤:K−1窒化ホウ素(平均粒径2μm) [比較参考例1/脂肪酸とポリグリセリンとの反応の場
合]窒素導入管、撹拌機、冷却管、温度調節器、滴下シ
リンダーを備えた1リットルの4ツ口フラスコにポリグ
リセリン[ダイセル化学工業(株)製PGL06;ヘキ
サグリセリン、水酸基価960]175.3g(0.5
mol)を取り、80℃に加熱し、反応温度を80℃に
保ちながらラウリン酸0.5mol(100.16g)
を加え溶解させた。次いで、炭酸ナトリウム0.75g
と亜硫酸水素ナトリウム0.25gを加え、210℃で
エステル化反応を行った。2時間の反応で、酸価が0.
89となり、100℃に冷却後反応生成物を取り出し
た。
【0076】得られたポリグリセリンモノラウリン酸エ
ステルをHPLCで評価した評価したところ、モノ置換
率は55.1%であった。このポリグリセリンモノラウ
リン酸エステルをE-4とする。
ステルをHPLCで評価した評価したところ、モノ置換
率は55.1%であった。このポリグリセリンモノラウ
リン酸エステルをE-4とする。
【0077】[比較参考例2、3/市販品ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの評価結果]ポリグリセリンと脂肪酸
の反応より製造される市販品ポリグリセリン脂肪酸エス
テルとして、SYグリスター(阪本薬品工業製)の2品
番(MLー500、MLー750)を選択した。これら
のポリグリセリンモノラウリン酸エステルをHPLCで
評価した評価したところ、MLー500、MLー750
のモノ置換率はそれぞれ52.0%、44.3%であっ
た。これらのポリグリセリンモノラウリン酸エステルを
それぞれE-5およびE-6とする。
ン脂肪酸エステルの評価結果]ポリグリセリンと脂肪酸
の反応より製造される市販品ポリグリセリン脂肪酸エス
テルとして、SYグリスター(阪本薬品工業製)の2品
番(MLー500、MLー750)を選択した。これら
のポリグリセリンモノラウリン酸エステルをHPLCで
評価した評価したところ、MLー500、MLー750
のモノ置換率はそれぞれ52.0%、44.3%であっ
た。これらのポリグリセリンモノラウリン酸エステルを
それぞれE-5およびE-6とする。
【0078】また、それぞれを比較参考例2、3とす
る。(以下余白) 表1 実施例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (a)ポリマ− P-1 (重量部) 100 (b)化合物 D-1 D-4 D-5 D-1 D-2 D-3 D-4 D-5 D-5 D-5 (重量部) 0.01 0.01 0.05 3.0 0.1 0.1 0.01 0.01 0.08 3.0 (c)化合物 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-2 E-3 (重量部) 0.05 4.0 0.1 1.0 0.2 3.0 0.01 0.5 0.2 0.2 (d)化合物 K-1 (ppm) 100 100 500 500 1000 500 500 800 800 300 (e)(μm) 15.0 15.0 3.0 3.0 1.1 3.0 3.0 1.5 1.5 7.0 (f)(1時間後) 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0(1000時間後) 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0 表2 比較例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (a)ポリマ− P-1 (重量部) 100 (b)化合物 D-1 D-4 D-5 D-1 D-2 D-3 D-4 D-5 D-5 D-5 (重量部) 0.01 0.01 0.05 3.0 0.1 0.1 0.01 0.01 0.08 3.0 (c)化合物 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-5 E-6 (重量部) 0.05 4.0 0.1 1.0 0.2 3.0 0.01 0.5 0.2 0.2 (d)化合物 K-1 (ppm) 100 100 500 500 1000 500 500 800 800 300 (e)(μm) 15.0 15.0 3.0 3.0 1.1 3.0 3.0 1.5 1.5 7.0 (f)(1時間後) 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0(1000時間後) 5 4 5 5 5 5 5 5 4 4 表1および表2において、(a)〜(f)は以下を表わす。
る。(以下余白) 表1 実施例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (a)ポリマ− P-1 (重量部) 100 (b)化合物 D-1 D-4 D-5 D-1 D-2 D-3 D-4 D-5 D-5 D-5 (重量部) 0.01 0.01 0.05 3.0 0.1 0.1 0.01 0.01 0.08 3.0 (c)化合物 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-1 E-2 E-3 (重量部) 0.05 4.0 0.1 1.0 0.2 3.0 0.01 0.5 0.2 0.2 (d)化合物 K-1 (ppm) 100 100 500 500 1000 500 500 800 800 300 (e)(μm) 15.0 15.0 3.0 3.0 1.1 3.0 3.0 1.5 1.5 7.0 (f)(1時間後) 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0(1000時間後) 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0 表2 比較例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (a)ポリマ− P-1 (重量部) 100 (b)化合物 D-1 D-4 D-5 D-1 D-2 D-3 D-4 D-5 D-5 D-5 (重量部) 0.01 0.01 0.05 3.0 0.1 0.1 0.01 0.01 0.08 3.0 (c)化合物 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-4 E-5 E-6 (重量部) 0.05 4.0 0.1 1.0 0.2 3.0 0.01 0.5 0.2 0.2 (d)化合物 K-1 (ppm) 100 100 500 500 1000 500 500 800 800 300 (e)(μm) 15.0 15.0 3.0 3.0 1.1 3.0 3.0 1.5 1.5 7.0 (f)(1時間後) 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0(1000時間後) 5 4 5 5 5 5 5 5 4 4 表1および表2において、(a)〜(f)は以下を表わす。
【0079】(a)ポリアセタ−ル樹脂/全ての実施例およ
び比較例において、P-1を100重量部使用した。
び比較例において、P-1を100重量部使用した。
【0080】(b)ヒンダ−ドアミン化合物 (c)ポリグリセン脂肪酸エステル化合物 (d)核剤/全ての実施例および比較例において、K-1を使
用した。
用した。
【0081】(e)スキン層の厚み (f)印刷性評価
(以下余白)
(以下余白)
Claims (3)
- 【請求項1】(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対
し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
ポリアセタール樹脂組成物。 - 【請求項2】(a) ポリアセタール樹脂100重量部に対
し (b) ヒンダードアミン化合物0.01〜3重量部 (c) 脂肪酸またはグリセリン脂肪酸エステルとグリシド
ールから合成されたモノエステル化率の高いポリグリセ
リン脂肪酸エステル0.01〜5重量部を配合してなる
樹脂組成物から成形された成形体で、かつ、スキン層の
厚みが15μm以下である印刷性に優れた成形体。 - 【請求項3】成形体がディスクまたはテープカートリッ
ジのシャッターである請求項2記載の成形体。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1634496A JPH09208804A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | ポリアセタール樹脂組成物および印刷性に優れたポリアセタール樹脂成形体 |
EP96400562A EP0758641B1 (en) | 1995-08-11 | 1996-03-18 | A fatty acid esters composition of a polyglycerine, a process for the preparation thereof, a process for the preparation of a highly-purified fatty acid esters composition of a polyglycerine, a highly-purified fatty acid esters composition of a polyglycerine, an additive for food-stuffs, a resin composition, and a composition for cosmetics or detergents |
DE69610050T DE69610050T2 (de) | 1995-08-11 | 1996-03-18 | Polyglycerinfettsäureester-Zusammensetzung, ihr Herstellungsverfahren, Verfahren zum Herstellen einer sehr reinen Polyglycerinfettsäureester-Zusammensetzung, eine sehr reine Polyglycerinfettsäureester-Zusammensetzung, ein Zusatzmittel für Lebensmittel, eine Harz-Zusammensetzung und eine Zusammensetzung für Kosmetika oder Waschmittel |
US08/618,504 US6278008B1 (en) | 1995-08-11 | 1996-03-19 | Fatty acid esters composition of a polyglycerine, and uses thereof |
US09/722,527 US6339165B1 (en) | 1995-08-11 | 2000-11-28 | Fatty acid esters composition of a polyglycerine, and a process for the preparation thereof |
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-
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