JPH09208748A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物

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JPH09208748A
JPH09208748A JP1998096A JP1998096A JPH09208748A JP H09208748 A JPH09208748 A JP H09208748A JP 1998096 A JP1998096 A JP 1998096A JP 1998096 A JP1998096 A JP 1998096A JP H09208748 A JPH09208748 A JP H09208748A
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weight
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rubber
silica
rubber composition
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JP1998096A
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Toshiyuki Ota
俊行 大田
Kenji Matsuo
健司 松尾
Atsushi Sakiyama
淳 崎山
Seiichiro Iwafune
盛一郎 岩船
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性を損なわずに、低温域及び特に高温
域のウェット路面及びセミウェット路面におけるグリッ
プ力を向上させる。 【解決手段】 スチレン含有率20〜60%のSBRを少な
くとも70重量部含むゴム成分100 重量部に対し、窒素吸
着比表面積が130 〜280m2 /gのシリカを5 〜150重量部
と、シリカとのトータル量が70〜180 重量部となるよう
に窒素吸着比表面積が80〜280m2 /gのカーボンブラック
を5 〜170 重量部と、C9 芳香族系石油樹脂及び/又は
アルキルフェノール系樹脂を3〜50重量部とを含み、
加硫後のアセトン・クロロホルム抽出分が30〜270 重量
部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤトレッド用ゴ
ム組成物に関し、さらに詳細には、一般舗装路のみなら
ずサーキットのウェット路面上にて優れた制動性及び操
縦安定性を発揮できると同時に、耐摩耗性に優れたタイ
ヤトレッド用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車の高速化に伴い、タイヤに
要求される特性は年々厳しくなっており、高速走行時の
ウェット路面における諸性能もその一つとして挙げられ
る。この高速走行時のウェット路面での制動性能や操縦
安定性等の諸性能を向上するには、路面とのグリップ力
を高めること及びタイヤトレッドパターンのブロック剛
性を大きくして、コーナリング時のブロック変形を防止
しコーナリング特性を良くすると共に、タイヤトレッド
に形成された溝部の変形を防止して排水をスムーズに行
いハイドロプレーニングを防止すること等が挙げられ
る。
【0003】そこで、従来は、力学的特性の優れたハイ
スチレンSBRにシリカを配合して、グリップ力を高め
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
タイヤトレッド用ゴム組成物は、路面温度が15°C以
下の低温域でのグリップ力を高めることはできるが、水
による冷却効果の小さい15°Cを越える高温域でのウ
ェット路面、又はセミウェット(半乾き)路面では、十
分なグリップ力を発現できないことが判明した。
【0005】また、一般的にグリップ力を向上させる
と、グリップ力と相反する性質である耐摩耗性が低下し
てしまうという問題もある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、耐摩耗性を損
なうことなく、低温域のみならず特に高温域におけるウ
ェット路面、及びセミウェットの路面におけるグリップ
力を向上させるタイヤトレッド用ゴム組成物を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、各種配合
剤に着目し鋭意検討を行った結果、下記の手段により、
本発明の上記課題が解決できることを見出し、本発明を
完成するに至った。 (1)本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、スチレ
ン含有率20〜60%のスチレン−ブタジエンゴムを少
なくとも70重量部含むゴム成分100重量部に対し、
窒素吸着比表面積が130〜280m2/gのシリカを5
〜150重量部と、該シリカとのトータル量が70〜1
80重量部となるように、窒素吸着比表面積が80〜2
80m2/gのカーボンブラックを5〜170重量部と、
9 芳香族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系
樹脂を3〜50重量部とを含み、加硫後のアセトン・ク
ロロホルム抽出分が30〜270重量部であること、を
特徴とする。 (2)本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、前
(1)項において、シランカップリング剤を前記シリカ
の3〜20重量%含むことを特徴とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用されるゴム成分は、スチレン含有率が20〜60%
であるスチレンーブタジエンゴムを含む。このスチレン
含有率が20%未満の場合には、上記低温域及び高温域
における所望のグリップ力を得ることができず、また、
スチレン含有率が60%を越える場合には、ブロック剛
性が必要以上に高く路面へのゴムの食い込みが少なく、
所望のグリップ力を得ることができない。また、これら
の効果が顕著となることから、スチレン含有率は30〜
45%であることが好ましい。このスチレンーブタジエ
ンゴムは、乳化重合、溶液重合等どのような合成法によ
って合成されたものでもよい。
【0009】また、本発明に使用されるゴム成分は、上
記のスチレンーブタジエンゴム以外の他のゴム成分を含
むことができる。他のゴム成分としては、シス−1,4
−ポリイソプレン、低シス−1,4−ポリブタジエン、
高シス−1,4−ポリブタジエン、エチレン−プロピレ
ン−ジエンゴム、クロロプレン、ハロゲン化ブチルゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、天然ゴム等が
挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、スチレン含有率が上記の範囲外であるスチレン−
ブタジエンゴムを他のゴム成分として使用してもよい。
これらの他のゴム成分は、本発明に使用されるゴム成分
中に1種類又は2種類以上含まれてもよい。
【0010】スチレン含有率が上記範囲内であるスチレ
ン−ブタジエンゴムの含有率は、本発明に使用されるゴ
ム成分中に70重量部以上存在することが好ましい。該
スチレン−ブタジエンゴムの配合量が70重量部未満で
は、上記低温域及び高温域における所望のグリップ力が
得られないので好ましくない。
【0011】また、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成
物は、窒素吸着比表面積(N2 SA)が130〜280
2/gのシリカを含んでいる。シリカの窒素吸着比表面
積が130m2/g未満では、十分な弾性率が得られず耐
摩耗性が悪化し、280m2/gを越えるとグリップ力向
上が望めない割りに混練作業性が低下するため好ましく
ない。
【0012】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物に使
用できるシリカとしては、特に制限はないが、乾式法シ
リカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が
挙げられ、湿式法シリカが好ましい。湿式法シリカの好
適例としては、日本シリカ社製ニップシールVN3 A
Q(商品名)等が挙げられる。
【0013】さらに、本発明のタイヤトレッド用ゴム組
成物は、窒素吸着比表面積が80〜280m2/gのカー
ボンブラックを含んでいる。カーボンブラックの窒素吸
着比表面積が80m2/g未満では十分な弾性率が得られ
ず耐摩耗性が悪化し、280m2/gを越えると、グリッ
プ力、耐摩耗性向上が望めない割りに混練作業性が悪化
するため好ましくない。
【0014】使用できるカーボンブラックの例として
は、HAF、ISAF、SAF等が挙げられ、SAFが
低温域のウェット路面及び高温域のウェット路面又はセ
ミウェット路面でのグリップ力等の性能の両立という点
から好ましい。
【0015】これらのシリカ及びカーボンブラックの配
合量は、前述のゴム成分100重量部に対して、それぞ
れ5〜150重量部及び5〜170重量部であり、かつ
これらのトータルの配合量は、該ゴム成分100重量部
に対して、70〜180重量部である。シリカの配合量
が5重量部未満では、ウェット路面におけるグリップ力
が不十分であり、150重量部を越えるとグリップ力、
耐摩耗性向上が望めない割りに混練作業性が極端に悪化
するため好ましくない。また、カーボンブラックの配合
量が5重量部未満では、十分な補強性が得られず耐摩耗
性が低下し、170重量部を越えるとグリップ力、耐摩
耗性向上が望めない割りに混練作業性が悪化するため好
ましくない。さらに、これらのトータルの配合量が、7
0重量部未満では十分なグリップ力と耐摩耗性が得られ
ず、180重量部を越えるとグリップ力、耐摩耗性向上
が望めない割りに混練作業性が悪化するため好ましくな
い。また、上記効果が顕著であることから、シリカ及び
カーボンブラックの配合量は、それぞれ、10〜130
重量部、及び15〜140重量部であり、かつこれらの
トータルの配合量は、80〜170重量部であることが
好ましい。
【0016】また、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成
物は、シランカップリング剤を前記シリカの3〜20重
量%含んでいてもよい。シランカップリング剤はシリカ
とゴム成分との結合を強め、耐摩耗性を向上させる作用
を有しており、シランカップリング剤の配合量が前記シ
リカの3重量%未満では、上記のシランカップリング剤
添加の効果が現れず、20重量%を越えると、コストが
アップする割に上記効果が得られず好ましくない。
【0017】本発明に好適に使用できるシランカップリ
ング剤は、一般式Y3 −Si−Cn2nAで表される化
合物であり、式中のYは炭素数1〜4のアルキル基、ア
ルコキシル基又は塩素原子で3個のYは同一でも異なっ
ていてもよく、nは1〜6の整数を示し、Aは−Sm
n 2nSi−Y3 基、ニトロソ基、メルカプト基、アミ
ノ基、エポキシ基、ビニル基、塩素原子、イミド基及び
−Sm Z基(ここで、mは1〜6の整数であり、n及び
Yはそれぞれ前述の通りであり、またZは以下の化1、
化2又は化3で表される基である)よりなる群から選ば
れた基である。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】本発明に使用できるシランカップリング剤
としては、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリル
プロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシ
シリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−ト
リメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリ
メトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシ
ラン、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニ
トロプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピル
トリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシ
シラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−ク
ロロエチルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリ
ルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラ
スルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N
−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−ト
リエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバ
モイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロ
ピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエト
キシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィ
ド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモ
ノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタク
リレートモノスルフィド等が挙げられ、カップリング剤
添加効果とコストの両立という点からビス(3−トリエ
トキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−トリメ
トキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィ
ド等が好ましい。また、3個のYが同一でない例として
は、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テト
ラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシメチ
ルシラン、3−ニトロプロピルジメトキシメチルシラ
ン、3−クロロプロピルジメトキシメチルシラン、ジメ
トキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカ
ルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリル
プロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド等が挙げら
れる。
【0022】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、
9 芳香族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系
樹脂の樹脂を含む。ここで、C9 芳香族系石油樹脂と
は、C 9 芳香族系モノマーの重合体をいい、C9 芳香族
系モノマーの例には、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン、クマロン、インデン等が挙げられる。C9 芳香族
系モノマーは単独で使用しても、2種以上使用してもよ
い。またアルキルフェノール系樹脂としては、p−t−
ブチルフェノール−アセチレン等のアルキルフェノール
−アセチレン系樹脂、及びクレゾール類、キシレノール
類、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェ
ノール類を含むアルキルフェノール−ホルムアルデヒド
系樹脂が挙げられる。これらの樹脂の軟化点としては6
0〜150°Cが好ましい。軟化点が60°C未満では
高温域におけるウェット路面及びセミウェット路面にお
ける十分なグリップ力が得られず、また150°Cを越
えると混練の際に樹脂が均一に分散せず、耐摩耗性が著
しく低下するため好ましくない。これらのC9 芳香族系
石油樹脂及びアルキルフェノール系樹脂は単独で使用し
ても、2種以上を使用してもよい。C9 芳香族系石油樹
脂としては、日本石油化学社製ネオポリマー80(商品
名、軟化点83°C)、同社製ネオポリマー140(商
品名、軟化点145°C)等が好ましく、またアルキル
フェノール系樹脂としては大日本インキ化学工業社製フ
ェノライトAA1101(商品名、軟化点94°)等が
好ましい。
【0023】これらの樹脂の配合量は前述のゴム成分1
00重量部に対して、3〜50重量部である。これらの
樹脂の配合量が3重量部未満の場合には目的とするグリ
ップ力等のウェット性能での添加効果が得られず、50
重量部を越える場合には混練作業性を著しく悪化させる
ため好ましくない。また、これらの効果が顕著である点
から樹脂の配合量は、5〜40重量部であることが好ま
しい。
【0024】さらに、本発明では、加硫後のアセトン・
クロロホルム抽出分が、前述のゴム成分100重量部に
対して30〜270重量部であることを必要とする。該
抽出分が30重量部未満及び270重量部を越えると、
いずれもグリップ力、耐摩耗性向上が望めない割りに混
練作業性が悪化するため好ましくない。該抽出分は、グ
リップ力及び耐摩耗性と混練作業性との両立という点か
ら30〜200重量部であることが好ましい。
【0025】なお、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成
物には、上記以外にもゴム工業で通常使用されている硫
黄等の加硫剤、各種加硫促進剤、各種軟化剤、各種老化
防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、アロマティックオイ
ル、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤等の添加剤を配合す
ることができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、本実施例に
限定されるものではない。
【0027】下記の表1及び表2に示す配合処方(重量
部)に従って、バンバリーミキサを用いて、各種タイヤ
トレッド用ゴム組成物を混練配合した。
【0028】得られたタイヤトレッド用ゴム組成物を1
45°C、45分で加硫した後、下記に示す各種の測定
を行った。なお、スチレン−ブタジエンゴムのスチレン
含量の測定は原料ゴムを用いて行った。
【0029】スチレン−ブタジエンゴムのスチレン含有
率は699cm-1のフェニル基の吸収に基づいた赤外法
による検量線から求めた。
【0030】アセトン・クロロホルム抽出法はJIS
K 6350に準じた。路面摩擦試験は、実開平5−6
6545号公報に記載された路面摩擦試験機を用いて試
験を行った。図1に示すように、この路面摩擦試験機1
0は、アスファルト等で形成された路面34に載置され
た図示しない所定のケースに収納されていて、固定枠3
2を備えている。固定枠32の上部には、図示しない空
気チューブを介して空圧源ユニット(図示省略)と連結
されているベローズ31が固定されている。このベロー
ズ31の真下には、空圧源ユニットから供給される空気
圧によってベローズ31が加える下向きの荷重を検出す
るロードセル30と、モータ29とが配設されている。
これらのロードセル30と、モータ29とは、ガイド枠
33によってベローズ31の真下からずれないように固
定されていて、検出データのばらつきを防止している。
また、モータ29の真下には回転軸27が配置されてい
て、この回転軸27とモータ29の出力軸が連結されて
モータ29の駆動により回転軸27が回転するようにな
っている。回転軸27の下部には、路面34との間で円
盤状又は円筒状のゴムサンプル25を挟持するためのソ
ケット26が連結されていて、ロードセル30、モータ
29及び回転軸27と共にベローズ31からの下向きの
荷重をゴムサンプル25に伝達しながら、回転軸27の
回転に伴って路面34と平行方向に回転して、ゴムサン
プル25を回転させるようになっている。また、回転軸
27の近傍には、ゴムサンプル25の回転により発生す
るトルクを検出するトルクメータ28が配設されてい
る。
【0031】このトルクメータ28及びロードセル30
は図示しない計測制御トランクとそれぞれ電気的に接続
されていて、検出したトルク及び荷重を計測制御トラン
クへ送信するようになっている。この計測制御トランク
は制御パネルを備えていて、送信されてきたトルクから
算出した路面32とゴムサンプル25との摩擦力と、送
信されてきた荷重とをこの制御パネルに表示するように
なっている。また、この計測制御トランクは前述の空気
源ユニットとも電気的に接続されていて、ロードセル3
0から送信されてきた荷重を基に、空気源ユニットから
ベローズ31に供給される空気圧を調節して、ゴムサン
プル25に加えられる荷重を制御している。なお、空気
源ユニットと計測制御トランクとは、図示しない発電機
と電気的に接続されている。
【0032】路面摩擦試験は、上記路面摩擦試験機を用
いて、荷重8kgf、回転速度20rpmにより行われ
た。また、得られた値(ラボμ)は比較例1の値を10
0として指数表示をした。なお5°C、20°Cの値
は、それぞれ低温域のウェット路面、高温域のウェット
路面又はセミウェット路面における摩擦係数を示す指標
であり、これらの値が大きい程、グリップ力が良いと評
価する。
【0033】耐摩耗性については、ランボーン型摩耗試
験機を用いて室温でスリップ率25%の条件で試験を行
い、比較例1の値を100として指数表示をした。耐摩
耗指数が大きい程耐摩耗性が良いと評価する。
【0034】これらの試験結果を表1〜2にまとめた。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表1、表2からわかるように、本発明のタ
イヤトレッド用ゴム組成物は、低温域のグリップ力、高
温域のグリップ力並びに耐摩耗性がいずれも高レベルで
バランスされ、優れている。
【0038】ゴム種、量とカーボンブラック種、量とシ
リカ種、量とシランカップリング剤種、量とが同一で、
実施例は樹脂を用い、比較例は樹脂を用いないという観
点で、実施例1と比較例1、実施例2及び5と比較例
2、実施例3と比較例3、実施例4と比較例4がそれぞ
れ対比される。この対比から実施例は比較例に比べ、低
温域のグリップ力がほぼ同等、高温域のグリップ力及び
耐摩耗性が優れていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、耐摩耗性を損なうことなく、
低温域のみならず特に高温域におけるウェット路面、及
びセミウェットの路面におけるグリップ力を向上させる
タイヤトレッド用ゴム組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の路面摩擦試験に用いられる路面摩擦試
験機の主要部を示した断面図である。
【符号の説明】
10 路面摩擦試験機 25 ゴムサンプル 26 ソケット 27 回転軸 28 トルクメータ 29 モータ 30 ロードセル 31 ベローズ 32 固定枠 33 ガイド枠 34 路面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン含有率20〜60%のスチレン
    −ブタジエンゴムを少なくとも70重量部含むゴム成分
    100重量部に対し、 窒素吸着比表面積が130〜280m2/gのシリカを5
    〜150重量部と、 該シリカとのトータル量が70〜180重量部となるよ
    うに、窒素吸着比表面積が80〜280m2/gのカーボ
    ンブラックを5〜170重量部と、 C9 芳香族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系
    樹脂を3〜50重量部とを含み、 加硫後のアセトン・クロロホルム抽出分が30〜270
    重量部であること、を特徴とするタイヤトレッド用ゴム
    組成物。
  2. 【請求項2】 シランカップリング剤を前記シリカの3
    〜20重量%含むことを特徴とする請求項1記載のタイ
    ヤトレッド用ゴム組成物。
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