JP3366452B2 - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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Description
成物に関し、さらに詳細には、一般舗装路のみならずサ
ーキットのウェット路面上にて優れた制動性及び操縦安
定性を発揮できるタイヤトレッド用ゴム組成物に関す
る。
要求される特性は年々厳しくなっており、高速走行時の
ウェット路面における諸性能もその一つとして挙げられ
る。この高速走行時のウェット路面での制動性能や操縦
安定性等の諸性能を向上するには、路面とのグリップ力
を高めること及びタイヤトレッドパターンのブロック剛
性を大きくして、コーナリング時のブロック変形を防止
しコーナリング特性を良くすると共に、タイヤトレッド
に形成された溝部の変形を防止して排水をスムーズに行
いハイドロプレーニングを防止すること等が挙げられ
る。
スチレンSBRにシリカを配合してグリップ力を高めて
いた。
されたタイヤトレッド用ゴム組成物は、路面温度が15
°C以下の低温域でのグリップ力を高めることはできる
が、水による冷却効果の小さい15°Cを越える高温域
でのウェット路面、又はセミウェット(半乾き)路面で
は、十分なグリップ力を発現できないことが判明した。
にシリカ粒子がミキサの内部表面の酸化皮膜を削り、こ
れにゴム成分が付着して作業性を低下させるという問題
もあった。
らず高温域におけるウェット路面、及びセミウェットの
路面におけるグリップ力及び作業性を向上させるタイヤ
トレッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
め、請求項1記載のタイヤトレッド用ゴム組成物は、ス
チレン含有率20〜60%のスチレン−ブタジエンゴム
を少なくとも70重量部含むゴム成分100重量部に対
し、下記一般式(I)で表され、粒径が0.01〜10
μm である無機化合物粉体を5〜150重量部と、該無
機化合物粉体とのトータル量が70〜200重量部とな
るように、窒素吸着比表面積が80〜280m2/gのカ
ーボンブラックを5〜170重量部含み、 加硫後のア
セトン・クロロホルム抽出分が30〜270重量部であ
ることを特徴とする。 mM1 ・xSiOy・zH2 O ・・・(I) [式(I)中、M1 は、Al、Mg、Ti、Caから選
ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸
化物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である]また、請求項2記載のタイヤトレッド用ゴム組成物は、
スチレン含有率20〜60%のスチレン−ブタジエンゴ
ムを少なくとも70重量部含むゴム成分100重量部に
対し、下記一般式(I)で表され、粒径が0.01〜1
0μm である無機化合物粉体(アルミナ及び酸化カルシ
ウムを除く)を5〜150重量部と、該無機化合物粉体
とのトータル量が70〜200重量部となるように、窒
素吸着比表面積が80〜280m 2 /gのカーボンブラッ
クを5〜170重量部含み、加硫後のアセトン・クロロ
ホルム抽出分が30〜270重量部であることを特徴と
する。 mM 1 ・xSiOy・zH 2 O ・・・(I) [式(I)中、M 1 は、Al、Mg、Ti、Caから選
ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸
化物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である] さらに、請求項3記載のタイヤトレッド用ゴム組成物
は、請求項1又は2記載のタイヤトレッド用ゴム組成物
において、前記無機化合物粉体の含有量が20〜150
重量部であることを特徴とする。 また、請求項4記載の
タイヤトレッド用ゴム組成物は、請求項1から3のいず
れか記載のタイヤトレッド用ゴム組成物において、C9
芳香族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系樹脂
を3〜50重量部含むことを特徴とする。
物は、スチレン含有率30〜45%のスチレン−ブタジ
エンゴムを少なくとも70重量部含むゴム成分100重
量部に対し、下記一般式(I)で表され、粒径が0.0
5〜5μm である無機化合物粉体を15〜120重量部
と、該無機化合物粉体とのトータル量が70〜180重
量部となるように、窒素吸着比表面積が80〜280m
2/gのカーボンブラックを15〜140重量部と、C9
芳香族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系樹脂
を5〜40重量部含み、加硫後のアセトン・クロロホル
ム抽出分が30〜200重量部であることを特徴とす
る。 mM1 ・xSiOy・zH2 O ・・・(I) [式(I)中、M1 は、Al、Mg、Ti、Caから選
ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸
化物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である] 請求項6記載のタイヤトレッド用ゴム組成物は、請求項
1から5のいずれか記載のタイヤトレッド用ゴム組成物
において、前記無機化合物粉体が水酸化アルミニウムで
あることを特徴とする。
使用されるゴム成分は、スチレン含有率が20〜60%
であるスチレンーブタジエンゴムを含む。このスチレン
含有率が20%未満の場合には、上記低温域及び高温域
における所望のグリップ力を得ることができず、また、
スチレン含有率が60%を越える場合には、ブロック剛
性が必要以上に高く路面へのゴムの食い込みが少なく、
所望のグリップ力を得ることができない。また、これら
の効果が顕著となることから、スチレン含有率は30〜
45%であることが好ましい。このスチレンーブタジエ
ンゴムは、乳化重合、溶液重合等どのような合成法によ
って合成されたものでもよい。
記のスチレンーブタジエンゴム以外の他のゴム成分を含
むことができる。他のゴム成分としては、シス−1,4
−ポリイソプレン、低シス−1,4−ポリブタジエン、
高シス−1,4−ポリブタジエン、エチレン−プロピレ
ン−ジエンゴム、クロロプレン、ハロゲン化ブチルゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、天然ゴム等が
挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、スチレン含有率が上記の範囲外であるスチレン−
ブタジエンゴムを他のゴム成分として使用してもよい。
これらの他のゴム成分は、本発明に使用されるゴム成分
中に1種類又は2種類以上含まれてもよい。
ン−ブタジエンゴムの含有率は、本発明に使用されるゴ
ム成分中に70重量部以上存在することが好ましい。該
スチレン−ブタジエンゴムの配合量が70重量部未満で
は、上記低温域及び高温域における所望のグリップ力が
得られないので好ましくない。
下記一般式(I)で表される無機化合物粉体を含んでい
る。 mM1 ・xSiOy・zH2 O ・・・(I) 式(I)中、M1 は、Al、Mg、Ti、Caから選ば
れる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸化
物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である。
ある場合には、該無機化合物はAl、Mg、Ti、Ca
から選ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金
属水酸化物となる。
例としては、アルミナ(Al2 O3)、水酸化アルミニ
ウム[Al(OH)3 ]、水酸化マグネシウム[Mg
(OH)2 ]、酸化マグネシウム(MgO2 )、タルク
(3MgO・4SiO2 ・H2O)、アタパルジャイト
(5MgO・8SiO2 ・9H2 O)、チタン白(Ti
O2 )、チタン黒(TiO2n-1)、酸化カルシウム(C
aO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)2 ]、酸化ア
ルミニウムマグネシウム(MgO・Al2 O3 )、クレ
ー(Al2 O3 ・2SiO2 )、カオリン(Al2 O3
・2SiO2 ・2H2 O)、パイロフィライト(Al2
O3 ・4SiO2 ・H2 O)、ベントナイト(Al2 O
3 ・4SiO2 ・2H2 O)、ケイ酸アルミニウム(A
l2 SiO 5 、Al4 ・3SiO4 ・5H2 O等)、ケ
イ酸マグネシウム(Mg2 SiO4、MgSiO
3 等)、ケイ酸カルシウム(Ca2 ・SiO4 等)、ケ
イ酸アルミニウムカルシウム(Al2 O3 ・CaO・2
SiO2 等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaM
gSiO4 )等が挙げられる。
水和物(Al2 O3 ・3H2 O)も含まれる。
物は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使
用してもよい。これらの無機化合物のうち、特に水酸化
アルミニウムがグリップ力向上効果が顕著である点から
好ましい。
10μmの粉体であることが必要である。該無機化合物
の粒径が0.01μm未満であるとグリップ力向上が望
めない割に混練作業性が悪化し、10μmを越えると耐
摩耗性が悪くなる割りに、十分なグリップ力が得られな
いため好ましくない。また、これらの効果が高いことか
ら、粒径は0.05〜5μmであることが好ましく、
0.1〜3μmであることがさらに好ましい。
物は、窒素吸着比表面積(N2 SA)が80〜280m
2/gのカーボンブラックを含んでいる。カーボンブラッ
クの窒素吸着比表面積が80m2/g未満では耐摩耗性が
悪くなる割りに、十分なグリップ力が得られず、280
m2/gを越えると混練作業性が悪化するため好ましくな
い。
は、HAF、ISAF、SAF等が挙げられ、SAFが
低温域のウェット路面及び高温域のウェット路面又はセ
ミウェット路面でのグリップ力向上という点から好まし
い。
ックの配合量は、前述のゴム成分100重量部に対し
て、それぞれ5〜150重量部、及び5〜170重量部
であり、かつこれらのトータルの配合量は、該ゴム成分
100重量部に対して、70〜200重量部である。無
機化合物粉体の配合量が5重量部未満であると、十分な
グリップ力を発揮できず、150重量部を越えると耐摩
耗性が悪くなる割りに、十分なグリップ力が得られない
ため好ましくない。また、カーボンブラックの配合量
が、5重量部未満では、耐摩耗性が悪くなる割りに、十
分なグリップ力が得られず、170重量部を越えると混
練作業性が悪化するため好ましくない。さらに、これら
のトータルの配合量が、70重量部未満では十分なグリ
ップ力が得られず、200重量部を越えると混練作業性
が悪化するため好ましくない。また、上記効果が顕著で
あることから、無機化合物粉体及びカーボンブラックの
配合量は、それぞれ、15〜120重量部、及び15〜
140重量部であり、かつこれらのトータルの配合量
は、70〜180重量部であることが好ましい。
C9 芳香族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系
樹脂を含んでいてもよい。ここで、C9 芳香族系石油樹
脂とは、C9 芳香族モノマーの重合体をいい、C9 芳香
族モノマーの例には、ビニルトルエン、αーメチルスチ
レン、クマロン、インデン等が挙げられる。C9 芳香族
モノマーは単独で使用しても、2種以上使用してもよ
い。また、アルキルフェノール系樹脂としては、p−t
−ブチルフェノール−アセチレン等のアルキルフェノー
ル−アセチレン系樹脂、及びクレゾール類、キシレノー
ル類、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフ
ェノール等を含むアルキルフェノール−ホルムアルデヒ
ド系樹脂が挙げられる。これらの樹脂の軟化点としては
60〜150°Cが好ましい。軟化点が60°C未満で
は高温域におけるウェット路面及びセミウェット路面に
おける十分なグリップ力が得られず、また150°Cを
越えると混練の際に樹脂が均一に分散せず、混練作業性
が悪く、また耐摩耗性が著しく低下するため好ましくな
い。これらのC9 芳香族系石油樹脂、アルキルフェノー
ル系樹脂は単独で使用しても、2種以上を使用してもよ
い。また、C9 芳香族系石油樹脂及びアルキルフェノー
ル系樹脂を併用してもよい。C9 芳香族系石油樹脂とし
ては、日本石油化学社製ネオポリマー80(商品名、軟
化点83°C)や同社製ネオポリマー140(商品名、
軟化点145°C)が好ましく、またアルキルフェノー
ル系樹脂としては、大日本インキ化学工業社製フェノラ
イトAA1101(商品名、軟化点94°C)が好まし
い。
00重量部に対して、3〜50重量部である。これらの
樹脂の配合量が3重量部未満の場合には所望のグリップ
力が得られず、50重量部を越える場合には混練作業性
を著しく悪化させるため好ましくない。また、これらの
効果が顕著である点から樹脂の配合量は、5〜40重量
部であることが好ましい。
クロロホルム抽出分が、前述のゴム成分100重量部に
対して30〜270重量部であることを必要とする。該
抽出分が30重量部未満及び270重量部を越えると、
いずれも混練作業性が悪化するため好ましくない。該抽
出分は、混練作業性を顕著に向上させる点から30〜2
00重量部であることが好ましい。
物には、上記以外にもゴム工業で通常使用されている硫
黄等の加硫剤、各種加硫促進剤、各種軟化剤、各種老化
防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、アロマティックオイ
ル、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤等の添加剤を配合す
ることができる。
説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、本実施例に
限定されるものではない。
に従って、バンバリーミキサを用いて、各種タイヤトレ
ッド用ゴム組成物を混練配合した。
45°C、45分で加硫した後、下記に示す各種の測定
を行った。
率は699cm-1のフェニル基の吸収に基づいた赤外法
による検量線から求めた。
K 6350に準じた。路面摩擦試験は、実開平5−6
6545号公報に記載された路面摩擦試験機を用いて試
験を行った。図1に示すように、この路面摩擦試験機1
0は、アスファルト等で形成された路面34に載置され
た図示しない所定のケースに収納されていて、固定枠3
2を備えている。固定枠32の上部には、図示しない空
気チューブを介して空圧源ユニット(図示省略)と連結
されているベローズ31が固定されている。このベロー
ズ31の真下には、空圧源ユニットから供給される空気
圧によってベローズ31が加える下向きの荷重を検出す
るロードセル30と、モータ29とが配設されている。
これらのロードセル30と、モータ29とは、ガイド枠
33によってベローズ31の真下からずれないように固
定されていて、検出データのばらつきを防止している。
また、モータ29の真下には回転軸27が配置されてい
て、この回転軸27とモータ29の出力軸が連結されて
モータ29の駆動により回転軸27が回転するようにな
っている。回転軸27の下部には、路面34との間で円
盤状又は円筒状のゴムサンプル25を挟持するためのソ
ケット26が連結されていて、ロードセル30、モータ
29及び回転軸27と共にベローズ31からの下向きの
荷重をゴムサンプル25に伝達しながら、回転軸27の
回転に伴って路面34と平行方向に回転して、ゴムサン
プル25を回転させるようになっている。また、回転軸
27の近傍には、ゴムサンプル25の回転により発生す
るトルクを検出するトルクメータ28が配設されてい
る。
は図示しない計測制御トランクとそれぞれ電気的に接続
されていて、検出したトルク及び荷重を計測制御トラン
クへ送信するようになっている。この計測制御トランク
は制御パネルを備えていて、送信されてきたトルクから
算出した路面32とゴムサンプル25との摩擦力と、送
信されてきた荷重とをこの制御パネルに表示するように
なっている。また、この計測制御トランクは前述の空気
源ユニットとも電気的に接続されていて、ロードセル3
0から送信されてきた荷重を基に、空気源ユニットから
ベローズ31に供給される空気圧を調節して、ゴムサン
プル25に加えられる荷重を制御している。なお、空気
源ユニットと計測制御トランクとは、図示しない発電機
と電気的に接続されている。
いて、荷重8kgf、回転速度20rpmにより行われ
た。また、得られた値(ラボμ)は比較例1の値を10
0として指数表示をした。なお5°C、20°Cの値
は、それぞれ低温域のウェット路面、高温域のウェット
路面又はセミウェット路面における摩擦係数を示す指標
であり、これらの値が大きい程、グリップ力が良いと評
価する。
られたタイヤトレッド用ゴム組成物の全重量を基準とし
て、ミキサ内のタイヤトレッド用ゴム組成物の付着量を
5段階(5:殆どなし、4:3%以内、3:5%以内、
2:10%以内、1:10%超過)評価し、数字が大き
い方程、作業性が良いと評価する。
名)(スチレン含有率35%) *2 SAF(N2 SA150m2 /g) *3 日本シリカ社製 ニップシールVN3 AQ(商
品名) *4 昭和電工社製 ハイジライトH−43M(商品
名)(平均粒径0.6μm) *5 J.M.HUBER社製 NUCAP290(商
品名)(平均粒径0.2μm) *6 DEGUSSA社製 Si−69(商品名) *7 C9 芳香族系石油樹脂、日本石油化学社製 ネオ
ポリマー80(商品名)(軟化点83°C) *8 C9 芳香族系石油樹脂、日本石油化学社製 ネオ
ポリマー140 (商品名)(軟化点145°C) *9 アルキルフェノール系樹脂、大日本インキ化学工
業社製 フェノライトAA1101(商品名)(軟化点94°
C) *10 大内新興化学工業社製 ノクセラ−CZ−G(商
品名、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−1−
スルフェンアミド) *11 大内新興化学工業社製 ノクセラ−TOT−N
(商品名、テトラキス−2−エチルヘキシルチウラムジ
スルフィド) 実施例1及び比較例1、実施例2及び比較例2、並びに
実施例3及び比較例3をそれぞれ比較すると、カーボン
ブラックの配合量及びシリカ又は無機化合物粉体(水酸
化アルミニウム)の配合量は同じであるが、シリカの代
わりに水酸化アルミニウムを使用している各実施例の方
が5°C(低温域)及び20°C(高温域)でのラボμ
及び作業性が向上していることがわかる。
レーを使用しており、カーボンブラックの配合量及びシ
リカ又は無機化合物粉体の配合量が同じである比較例1
と比べて、5°C(低温域)及び20°C(高温域)で
のラボμ及び作業性が向上していることがわかる。さら
に、カーボンブラックの配合量及び無機化合物粉体の配
合量が同じである実施例1と実施例4とを比べると、無
機化合物粉体として、水酸化アルミニウムを使用した実
施例1の方が、5°C(低温域)及び20°C(高温
域)でのラボμの向上の度合いが大きいことがわかる。
油樹脂を含んでおり、カーボンブラックの配合量及びシ
リカ又は無機化合物粉体の配合量が同じである比較例1
とそれぞれ比べると、5°C(低温域)及び20°C
(高温域)でのラボμ及び作業性が向上していることが
わかる。さらに、カーボンブラックの配合量及び無機化
合物粉体の配合量が同じである実施例1と実施例5及び
6とをそれぞれ比べると、C9 芳香族系石油樹脂を含ん
だ実施例5及び実施例6の方が、20°C(高温域)で
のラボμの向上の度合いが大きいことがわかる。
使用しており、カーボンブラックの配合量及びシリカ又
は無機化合物粉体の配合量が同じである比較例1と比べ
て、5°C(低温域)及び20°C(高温域)でのラボ
μ及び作業性が向上しており、特に20°C(高温域)
でのラボμが向上していることがわかる。
みならず高温域におけるウェット路面、及びセミウェッ
トの路面におけるグリップ力及び作業性を著しく向上さ
せるタイヤトレッド用ゴム組成物を提供できる。
験機の主要部を示した断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 スチレン含有率20〜60%のスチレン
−ブタジエンゴムを少なくとも70重量部含むゴム成分
100重量部に対し、 下記一般式(I)で表され、粒径が0.01〜10μm
である無機化合物粉体を5〜150重量部と、 該無機化合物粉体とのトータル量が70〜200重量部
となるように、窒素吸着比表面積が80〜280m2/g
のカーボンブラックを5〜170重量部含み、加硫後の
アセトン・クロロホルム抽出分が30〜270重量部で
あることを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物。 mM1 ・xSiOy・zH2 O ・・・(I) [式(I)中、M1 は、Al、Mg、Ti、Caから選
ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸
化物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である] - 【請求項2】 スチレン含有率20〜60%のスチレン
−ブタジエンゴムを少なくとも70重量部含むゴム成分
100重量部に対し、 下記一般式(I)で表され、粒径が0.01〜10μm
である無機化合物粉体(アルミナ及び酸化カルシウムを
除く)を5〜150重量部と、 該無機化合物粉体とのトータル量が70〜200重量部
となるように、窒素吸着比表面積が80〜280m 2 /g
のカーボンブラックを5〜170重量部含み、加硫後の
アセトン・クロロホルム抽出分が30〜270重量部で
あることを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物。 mM 1 ・xSiOy・zH 2 O ・・・(I) [式(I)中、M 1 は、Al、Mg、Ti、Caから選
ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸
化物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である] - 【請求項3】 前記無機化合物粉体の含有量が20〜1
50重量部である請求項1又は2記載のタイヤトレッド
用ゴム組成物。 - 【請求項4】 C9 芳香族系石油樹脂及び/又はアルキ
ルフェノール系樹脂を3〜50重量部含むことを特徴と
する請求項1から3のいずれか記載のタイヤトレッド用
ゴム組成物。 - 【請求項5】 スチレン含有率30〜45%のスチレン
−ブタジエンゴムを少なくとも70重量部含むゴム成分
100重量部に対し、 下記一般式(I)で表され、粒径が0.05〜5μm で
ある無機化合物粉体を15〜120重量部と、 該無機化合物粉体とのトータル量が70〜180重量部
となるように、窒素吸着比表面積が80〜280m2/g
のカーボンブラックを15〜140重量部と、C9 芳香
族系石油樹脂及び/又はアルキルフェノール系樹脂を5
〜40重量部含み、 加硫後のアセトン・クロロホルム抽出分が30〜200
重量部であることを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組
成物。 mM1 ・xSiOy・zH2 O ・・・(I) [式(I)中、M1 は、Al、Mg、Ti、Caから選
ばれる少なくとも一つの金属、金属酸化物又は金属水酸
化物であり、m、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整
数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整
数である] - 【請求項6】 前記無機化合物粉体が水酸化アルミニウ
ムであることを特徴とする請求項1から5のいずれか記
載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
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