JPH09207837A - ゴム弾性体セグメント - Google Patents

ゴム弾性体セグメント

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JPH09207837A
JPH09207837A JP8048045A JP4804596A JPH09207837A JP H09207837 A JPH09207837 A JP H09207837A JP 8048045 A JP8048045 A JP 8048045A JP 4804596 A JP4804596 A JP 4804596A JP H09207837 A JPH09207837 A JP H09207837A
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陽一 熊野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】土木機械、建設機械或いはオフロ−ドで用いら
れる車両用の車輪及び無限軌道帯に装着されて駆動力を
もたらすゴム弾性体セグメント構造に係る。 【解決手段】車輪又は無限軌道帯の外周側に装着される
ゴム弾性体セグメントであって、該セグメントは前記車
輪又は無限軌道帯の幅方向に中空部が形成され、かつそ
の中空部は接地側にラグが形成される外面部、側面部及
び底面部によって区画され、当該中空部に底面部より立
ち上がるストッパ−部を形成し、該ストッパ−の頂面部
とセグメント外面部の中空部側内面との間隔が車両進行
方向前後で広く、中央で狭いことを特徴とするゴム弾性
体セグメント。 1‥ゴム弾性体、3、4‥側面部、5
‥外面部、6‥中空部、7‥ストッパ−、21‥ストッ
パ−面に接触する接触突部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土木機械、建設機械
或いはオフロ−ドで用いられる車両用の車輪及び無限軌
道帯に装着されて駆動力をもたらすゴム弾性体セグメン
ト構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の車輪の基体となるリムに中空の
ゴム弾性体セグメントを連続的にボルト、ナット等にて
装着した車輪の構造は公知である。例えば特表平4−5
00485に開示されている車輪が存在するが、各セグ
メントは車輪の幅方向に中空部を形成し、その中空部を
構成する側面部が互いに支持しあい、かつこの側面部の
変形によって作業中の振動が緩和される構造となってい
る。
【0003】しかしながら、車輪に装着されたセグメン
トの側面部同士の接触による支持力は比較的小さく、こ
のため作業中における大荷重を負担する際には側面部の
変形(歪)が大きくなることは避けられず、安定性が悪
いものとなっていた。又、セグメントの側面部同士が常
に接触しているため、例えば高速走行に供した場合には
セグメント側面部同士の擦れによる摩擦熱が発生し、セ
グメントが溶けたり発煙したりして寿命が短いという欠
点があった。当社のテストによれば時速50Km/hで
走行テストを行った結果、9分で発煙してしまい、側面
部が溶けて破壊してしまった。
【0004】以上のような従来技術に鑑み、本発明者等
は既に新たな構造としてのゴム弾性体セグメントを提供
している。既提案の概要は、車輪又は無限軌道帯の外周
側に装着されるゴム弾性体セグメントであって、車輪又
は無限軌道帯に当接装着される底面部と、前記車輪又は
無限軌道帯の幅方向に中空部とが形成され、当該中空部
に底面部より立ち上がるストッパ−部を形成し、中空部
内面とストッパ−は機体の静止荷重下では非接触構造と
されたことを特徴とする車輪又は無限軌道帯装着用セグ
メントであって、好ましくは、ストッパ−内に変位を阻
止するサポ−タ−が埋設された構造のものである。
【0005】このサポ−タ−の存在によりストッパ−の
バネ定数がアップし、中空部内面とストッパ−との接触
の際にセグメントの歪量を小さくすることができる。そ
して、更に好ましくは、セグメントが車輪又は無限軌道
帯に装着された状態において隣接するゴム弾性体セグメ
ントの側面部が接触しない構造となし、そのゴム弾性体
セグメントの側面部がストッパ−方向に向かって屈曲面
を有する構造とするのがよく、このことによって、高速
走行時の側面の擦れがなくなるため、ゴムの溶解や発煙
が生じないという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の既提案のゴム弾
性体セグメントはすぐれた効果を奏することは確認され
ているが、本発明は更にこれを改良するものである。即
ち、中空部内面とストッパ−との接触時にはオペレ−タ
−にごつごつとした衝撃感を与えるためこれを改善する
ことが求められ、更には掘削等の作業時に発生するピッ
チングの発生に対処することも求められる場合がある。
本発明は、これらの新たな課題に対処するためにゴム弾
性体セグメント構造に更に改良を加えたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、車輪又
は無限軌道帯の外周側に装着されるゴム弾性体セグメン
トであって、該セグメントは前記車輪又は無限軌道帯の
幅方向に中空部が形成され、かつその中空部は接地側に
ラグが形成される外面部、側面部及び底面部によって区
画され、当該中空部に底面部より立ち上がるストッパ−
部を形成し、該ストッパ−の頂面部とセグメント外面部
の中空部側内面との間隔が車両進行方向前後で広く、中
央で狭いことを特徴とするゴム弾性体セグメントにかか
るものである。
【0008】そして、通常の状態では中空部内面とスト
ッパ−は機体の静止荷重下では非接触構造とされるもの
であって、更にゴム弾性体セグメントが車輪又は無限軌
道帯に装着された状態において、隣接するゴム弾性体セ
グメントの側面部が接触しない構造としたものである。
【0009】特に好ましい形態としては、ゴム弾性体セ
グメントの側面部の内壁面及び/又は外壁面がストッパ
−方向に向かって屈曲面を有し、中空部の内壁にゴム弾
性体セグメントが屈曲した状態において、ストッパ−と
面接触する接触突部を有するのが好ましい形態である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は前記したようにゴム弾性
体セグメントを中空とすることにより高速走行時には垂
直方向のバネ特性を柔かくして乗心地をよくし、特に走
行面の突起物等の乗り越し時の際の衝撃を緩和すること
ができることとなった。この場合、セグメント中空部を
構成する側面部及び外面部即ち接地部の内面が、静止荷
重下で中空部内に形成されるストッパ−の頂面部に接触
しない方が好ましいが、使用に供している際に発熱、発
煙しない程度に接触することはかまわない。ここで、静
止荷重下とは機体が静止している時に機体の重量によっ
てのみセグメントに加わる荷重であって、掘削時等の作
業中の複雑な荷重は除く。
【0011】本発明のセグメントはゴム弾性体によって
形成されるものであり、中空部に備えられるストッパ−
は同質のもので形成される。尚、このストッパ−は後述
するサポ−タ−の全体又はその一部を露呈させたもので
あってもよい。一方、停止中での作業時には荷重の掛り
具合によってセグメントの中空部の内面がストッパ−に
接触することによりバネ定数がアップし、セグメントの
歪量を小さくすることができる。そして、これらの接触
を継続することによりストッパ−と中空部の側面部及び
外面部の接触部間の擦れによりロスが発生し、これによ
り減衰効果をもたらし、例えば掘削作業時等の大荷重の
入力に対して機体のピッチング等の揺れが早期に収まる
ことになる。
【0012】そして、本発明を更に特徴的に言えば、ス
トッパ−頂面部と中空内面部との間に接触し合う対向面
を特定の形状にし、これによってストッパ−頂面部と中
空内面部との接触する時期を順次遅らせることができ、
このため、撓み−荷重曲線で言えばその変曲点近傍がぼ
かされることになり、その結果、ストッパ−頂面部と中
空内面部全体が同時に接触する場合に比べて上下方向の
ごつごつ感がなくなるという利点がある。このことは、
高速走行時にストッパ−頂面部と中空内面部とが接触し
ても乗心地が改善されることを意味する。
【0013】一方、特にストッパ−について言えば、中
央域を山形や台形とすることによって中央域より端部の
方が遅れて接触するため、中空内面部に形成した接触突
部がストッパ−との間で擦れる距離が長く取れることと
なる。このことはとりもなおさずロスファクタ−を大き
くすることができることを意味するものであって、これ
によって掘削作業時におけるピッチング現象を減衰する
効果をもたらすものである。更に言えば、ストッパ−頂
面部と中空内面部とがその対向する全面で同時に接触す
る場合にはストッパ−とは擦れるのではなく変形するだ
けでロスの発生は生じないところ、本発明においてはこ
の接触突部とストッパ−の外周面とを擦れ合わせること
によってロスを効果的に発生させたものである。この点
については実施例において更に詳細に説明する。
【0014】尚、底面部内に剛体のプレ−トを埋設する
のがよく、このプレ−トにボルトを溶接しておき、セグ
メントの内側よりボルトを突出させ、ホイ−ルや無端軌
道帯との装着に供するのがよい。又、好ましくは前記ス
トッパ−内にサポ−タ−を埋設し、ストッパ−に或る程
度以上の変位を阻止する機能を付加するのがよく、サポ
−タ−は前記したプレ−トより立設するのがよい。前記
したセグメントSの外表面には一定のラグを形成するこ
ともできることは勿論である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。図1は本発明のセグメントの外周側平面図、図
2は内周側平面図、図3はA−A線での断面図、図4は
B−B線での断面図である。図中、1はセグメントSを
構成するゴム弾性体であり、2は車輪のホイ−ルに固定
される底面部、3、4は側面部、5は外面部からなって
おり、これらに囲まれて中空部6が形成され、その中空
部6内に底面部2より立上がるストッパ−7が形成され
ている。
【0016】中空部6はセグメントSを貫通するもので
あり、ストッパ−7も同様にその中空部6の略全長に配
置されている。この中空部6は後述するが車輪のホイ−
ルの周方向に直角、即ちホイ−ルの幅方向に向って貫通
するものである。そして底面部2内にはプレ−ト8が埋
設されている例であり、これにホイ−ルに固定するため
にボルト9がその底面部2より突出させてある。そし
て、通常はプレ−ト8にサポ−タ−10が溶接されてお
り、ストッパ−7内にこれを埋設してストッパ−7の強
度補強となっている。
【0017】ストッパ−7と中空部6を構成する側面部
3、4、外面部(接地部)5の内面とは、静止荷重下で
は接触することがなく、一方、それ以上の負荷がかかっ
た場合にはこれら内面とストッパ−7の頂面部とが接触
することとなり、バネ定数を高めることとなる。このこ
とにより通常の際は緩衝性が高いものであるが、負荷時
にはストッパ−7の頂面部と中空部6の内面が衝突しあ
い、セグメントSの異常変位を阻止する効能を発揮する
ものである。尚、この図例はストッパ−7の頂面と中空
部6の内面を山形として対向させ、又、側面部3、4は
内外面がストッパ−7側にV型部12、13が形成され
て屈曲部11が備えられた例である。
【0018】さて、本発明にあっては、ストッパ−7の
頂面部と中空部6を構成する特に外面部(接地部)5の
内面との間隔を車両進行方向前後(H1 、H2 )と中央
域(H0 )とに分け、H1 、H2 >H0 なる形状とした
ものである。この例では外面部5の内面の中央部をやや
山形としてある。ストッパ−7の頂面部と中空部6を構
成する特に外面部5の内面との関係を特定の形状とした
ため、両者の接触時には中央部より端の方が接触の時期
が遅れることになり、撓み−荷重曲線の立ち上がり(接
触時)の程度が急角度でなく、緩やかな曲線を描くこと
になる。このため、ごつごつとした感じがなくなるとい
う特徴がある。
【0019】図5は撓み−荷重曲線の例を示すグラフで
あるが、a線はストッパ−7の頂面部が平坦な場合のグ
ラフであり、中空部6の外面部5の内面との接触時にあ
ってはその全面が接触することになり、このため、グラ
フaが急激に立ち上がることになる。しかるに、b線は
本発明の場合のグラフであり、ストッパ−7の頂面部を
山形としたため、中空部6の外面部5の内面との接触時
には中央域が先ず最初に接触し順次端部まで接触するこ
とになる。このため、グラフbの立ち上がりが図示する
ように緩やかになり、ごつごつする感じが低減すること
になる。
【0020】尚、中空部6の内面と接触するストッパ−
7の強度を充分に保つ必要があり、このため前記したよ
うにストッパ−7内にサポ−タ−10を埋設するのが好
ましい。図例にあっては、プレ−ト8にサポ−タ−10
を溶接したものであり、このサポ−タ−10によってス
トッパ−7の強度が確保されることになる。このサポ−
タ−10の形状は特に限定されるものではないが、通常
は前記したようにプレ−ト8より立設された帯体である
が、場合によっては、サポ−タ−10はストッパ−7の
形状に類似させた外形を有する中実体或いは中空体や、
ストッパ−7の両側部に沿う2条の隆起体等が挙げられ
る。前記プレ−ト8は図示しないが固定されるホイ−ル
との装着性を高めるために予めホイ−ル側に湾曲させて
おくことが望まれる。
【0021】図6は車輪を構成するホイ−ル31にセグ
メントSを装着した例を示す側面図であり、図7はその
主要部の断面図である。図にあって、ホイ−ル31に形
成したボルト孔32にセグメントSより突出したボルト
9を挿通し、これをナット33にて螺着したものであ
る。図中、34は車輪に固定されるハブであり、このハ
ブ34は溶接やボルト締め等任意の方法によってホイ−
ル31に固着されるものであるが、図例ではボルト35
によって固着されている。ホイ−ル31に固定されたセ
グメントSは、通常はその底面部2の側面のみが接触す
るように固定されるものであって、通常の静止荷重下で
は隣り合うセグメントS、Sにおける底面部2以外の側
面部3、4等は接触しない構成となっている。このよう
な構造とすることによって、高速走行時の側面の擦れが
なくなるため、ゴムの溶解や発煙が生じないという利点
がもたらされる。
【0022】本発明の中空部を構成する側面部3、4は
その内外面がストッパ−7側に屈曲部11を構成するた
めに、V型形状12、13とされて屈曲部を構成してい
る。このように側面部3、4に屈曲部11を形成したこ
とによって、負荷時には側面部3、4が内側に撓むよう
になりこの側面部3、4の内面がストッパ−7に接触し
やすくしてある。
【0023】図8〜図12は本発明のセグメントSの変
形例であって、側面部3、4に屈曲部11を形成しても
よく、図8の例では、側面部3、4に内側の中空部に向
けて屈曲部11即ち図例では窪み部15、16を形成し
たものである。又、図9に示すように側面部3、4の内
面及び/又は外面をストッパ−へ向けて弓型部17、1
8として屈曲部11としてもよい。更に、図10及び図
11にて示すように屈曲部11としてV型部19を形成
した例であり、図12は側面部3、4に内側にV型の凸
部20を形成して同様の効果をもたらしたものである。
【0024】尚、本発明のセグメントSの形状としては
ホイ−ルの幅方向に一直線状のものに限られるものでは
なく、例えば平面から見て中央で折れ曲がるV字状にな
すのも好ましい例である。この場合には、中空部6、プ
レ−ト8及びストッパ−7、更にはサポ−タ−10も同
様にV字形状とするものである。このようにすれば、ラ
グにおける機体支持剛性が略均等になり走行振動等を小
さくすることができるという特徴がある。
【0025】尚、ストッパ−7と中空部の内部との接触
にあっては、側面部は前記したような形状とすることが
好ましいが、場合によっては中空部の高さHと側面部の
厚さDとの関係を特定したものでも同様の効果を奏する
ことが可能であり、図13にて示すようにH≧3Dとす
ることにより同様の効果が得られるものである。
【0026】図14〜図16はこの中央で折れ曲がるV
字状をなすセグメントSの例を示すものであり、図14
は外周側平面図、図15はその側面図、図16はC−C
線での断面図を示すものである。図からも分かる通り、
セグメントSをホイ−ルに装着した際には隣り合うセグ
メントSがV字部にて正確に位置決定がされると共に、
セグメントSの外面部5即ち接地部における機体支持が
全長として略均等により振動等の発生は最小限に押えら
れる。
【0027】そして何よりも特徴的には、ストッパ−7
面に接触する接触突部21を中空部内面に形成したこと
である。この接触突部21はこの例では中空部の内面の
隅に形成されたものであって、接触突部21は先ずスト
ッパ−7の頂面に接触し、次いでこの面上を滑り、最終
的にはストッパ−7の側面へも滑り下りることになり、
この滑りによる両者の擦れによってゴム弾性体中にロス
が発生し、ここに減衰効果がもたらされるものとなる。
【0028】以下、本発明のゴム弾性体セグメントSの
接触突部21を設けたことによる効果を図面をもって説
明する。図17及び図18はゴム弾性体セグメントSの
接触突部21とストッパ−7との接触状態を説明する部
分拡大図である。ゴム弾性体セグメントSはストッパ−
7と中空部6を隔てて側面部3、4及び外面部5が構成
され、ストッパ−7は頂面部は中央部が最も高い山形に
形成され、外面部5の内側面はこれ又山形に形成され、
更にその両端部に接触突部21が形成される構造であ
る。
【0029】図17はストッパ−7の頂面部の山形と外
面部5の山形とが接触した際の状態を示すものであり、
ストッパ−7の端部と外面部5の内側面とはhの間隔が
保持されている。このことは外面部5が未だhだけスト
ッパ−7側に変位が可能であることを示すが、この変位
の距離分だけ接触突部21とストッパ−7の側面が擦れ
合うことになる。図18はストッパ−7と外面部5の内
側面が完全に接触した状態を示すが、接触突部21とス
トッパ−7の側面は面sにて接触擦れ合う。従って、こ
の両者の擦れ合いによりゴム弾性体中にロスを発生し、
振動の吸収が効果的になされることになる。
【0030】図19はセグメントSの他の例を示す外周
平面図であり、図20はD−D線における断面図であ
る。図において、外面部5にボルト孔41を形成すると
共に、これと対向してストッパ−7にもボルト孔42を
形成したものであり、ここに埋設されたプレ−ト8にも
同様にボルト孔43を形成してある。そしてこれらの各
孔をもってボルト44を挿入してホイ−ル側のボルト孔
22を挿通してナット45と螺合させて装着させる例で
ある。
【0031】本発明のセグメントSは、車両を構成する
ホイ−ルに装着されて使用される以外にも種々のものに
装着されて使用に供されるものであって、例えば機体に
備えられたスプロケットとアイドラ−間に巻き掛けされ
た無限軌道帯にも装着されて使用に供されることもあ
る。
【0032】図21はその一例を示す断面図であって、
図中50はゴム弾性体よりなる無限軌道帯であり、51
はその長手方向に埋設されるスチ−ルコ−ドである。そ
して、このスチ−ルコ−ド51をはさんで内外に帆布5
2、53が埋設されゴムの加硫時におけるスチ−ルコ−
ド51の乱れを防止すると共に、スチ−ルコ−ド51が
埋設されている以外の部位の強度を確保するものであ
る。又、54はゴム弾性体50の内周面に突出させて駆
動力の伝達に供される突起であって、図示しないスプロ
ケットがこの突起54と係合して駆動力が伝えられ、か
つ、アイドラ−55がゴム弾性体50の内周面に接触し
て支持しつつ回転されることになる。
【0033】さて、セグメントSのボルト9はゴム弾性
体50のスチ−ルコ−ド51が埋設されていない部位、
即ち帆布52、53が埋設された部位をもって固定され
るものであって、この部位にゴム弾性体50にボルト孔
56が形成され、座金57及びナット58をもって固定
されている。このボルト孔56が形成された部位はナッ
ト58がゴム弾性体50の表面より突出しないようにす
るべきであって、予め無限軌道帯の内周側に凹部59を
形成しておくことが望まれる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、ホイ−ル
や弾性無限軌道帯に容易に装着可能であり、しかもその
乗り心地性はすぐれており、万一の破損時にあっても破
損した部位のセグメントを交換するだけで十分であり、
全体として寿命が極めて長くなったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のセグメントの外周側平面図であ
る。
【図2】図2は図1のセグメントの内周側平面図であ
る。
【図3】図3は図1のA−A線での断面図である。
【図4】図4は図2のB−B線での断面図である。
【図5】図5は撓み−荷重曲線のを示すグラフである.
【図6】図6はホイ−ルにセグメントを装着した例を示
す側面図である。
【図7】図7は図6のその主要部の断面図である。
【図8】図8は本発明のセグメントの変形例1の断面図
である。
【図9】図9は本発明のセグメントの変形例2の断面図
である。
【図10】図10は本発明のセグメントの変形例3の断
面図である。
【図11】図11は本発明のセグメントの変形例4の断
面図である。
【図12】図12は本発明のセグメントの変形例5の断
面図である。
【図13】図13は本発明のセグメントの変形例6の断
面図である。
【図14】図14は本発明のセグメントの別例を示す外
周側平面図である。
【図15】図15は図14のセグメントの内周側平面図
である。
【図16】図16は図14のC−C線での断面図であ
る。
【図17】図17はストッパ−の頂面部の山形と外面部
の山形とが接触した際の状態を示す図である。
【図18】図18はストッパ−の頂面部の山形と外面部
の山形とが完全に接触した状態を示す図である。
【図19】図19は本発明のセグメントの更に別例を示
す外周側平面図である。
【図20】図20は図19のD−D線における断面図で
ある。
【図21】図21は弾性無限軌道帯に装着した例を示す
断面図である。
【符号の説明】
0 、H1 、H2 ‥‥ストッパ−の頂面部と外面部の内
面との間隔、 S‥‥セグメント、 1‥‥ゴム弾性体、 2‥‥底面部、 3、4‥‥側面部、 5‥‥外面部、 6‥‥中空部、 7‥‥ストッパ−、 8‥‥プレ−ト、 9‥‥ボルト、 10‥‥サポ−タ−、 11‥‥屈曲部、 12、13、19‥‥側面部のV型部、 15、16‥‥側面部の窪み部、 17、18‥‥側面部の弓型部、 20‥‥側面部のV型凸部、 21‥‥ストッパ−面に接触する接触突部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪又は無限軌道帯の外周側に装着され
    るゴム弾性体セグメントであって、該セグメントは前記
    車輪又は無限軌道帯の幅方向に中空部が形成され、かつ
    その中空部は接地側にラグが形成される外面部、側面部
    及び底面部によって区画され、当該中空部に底面部より
    立ち上がるストッパ−部を形成し、該ストッパ−の頂面
    部とセグメント外面部の中空部側内面との間隔が車両進
    行方向前後で広く、中央で狭いことを特徴とするゴム弾
    性体セグメント。
  2. 【請求項2】 中空部内面とストッパ−は機体の静止荷
    重下では非接触構造とされた請求項第1項記載のゴム弾
    性体セグメント。
  3. 【請求項3】 ゴム弾性体セグメントが車輪又は無限軌
    道帯に装着された状態において、隣接するゴム弾性体セ
    グメントの側面部が接触しない構造とした請求項第1項
    記載のゴム弾性体セグメント。
  4. 【請求項4】 ゴム弾性体セグメントの側面部の内壁面
    及び/又は外壁面がストッパ−方向に向かって屈曲面を
    有する請求項第1項ゴム弾性体セグメント。
  5. 【請求項5】 中空部の内壁にゴム弾性体セグメントが
    屈曲した状態において、ストッパ−と面接触する接触突
    部を有する請求項第1項記載のゴム弾性体セグメント。
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