JP4502663B2 - 弾性クローラおよびそれを用いたクローラ走行装置 - Google Patents
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Description
この階段が昇降可能なクロ−ラ走行装置に用いられるクローラは、ゴム等の弾性体によって無端帯状に形成されており、その接地面側にはラグが帯長手方向に一定のピッチで形成されている。そして階段の段差にラグをかみ合わせてトラクションを得ることで、階段を昇降することができる。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、階段の昇降時において、十分なトラクションが得られる弾性クローラおよびそれを用いたクローラ走行装置の提供を目的とする。
また、本発明の弾性クローラは、無端状に形成されたゴム様弾性体よりなるクローラ本体と、このクローラ本体の内部に周方向に沿って埋設された抗張体とを備えている弾性クローラにおいて、前記クローラの外周面には、複数のラグが周方向に一定間隔をおいて形成され、前記クローラ本体の内部であって前記抗張体とクローラ本体の外周面との間に、中心軸が幅方向に略平行な筒状に形成されかつ前記弾性体よりも柔軟に変形する複数の柔軟部が周方向に沿って並設されており、前記ラグは、前記柔軟部の周方向の幅及び周方向に隣接する前記柔軟部間の間隔よりも小さい周方向の幅を有し、前記柔軟部は、前記クローラ本体の外周面と階段の段差とが接触すると、当該階段に対する前記クローラ本体のスリップを抑制するべく当該外周面が前記階段の段差を成している垂直面と水平面に密接変形するように、変形しうることを特徴としている。
さらに、本発明の弾性クローラは、無端状に形成されたゴム様弾性体よりなるクローラ本体と、このクローラ本体の内部に周方向に沿って埋設された抗張体とを備えている弾性クローラにおいて、前記クローラ本体の内部であって前記抗張体とクローラ本体の外周面との間に、中心軸が幅方向に略平行な筒状に形成されかつ前記弾性体よりも柔軟に変形する複数の柔軟部が周方向に沿って並設されており、前記柔軟部は、周方向の幅よりも同方向に直交する方向の長さが大きい長円形又は方形の断面形状に形成され、かつ前記クローラ本体の外周面と階段の段差とが接触すると、当該階段に対する前記クローラ本体のスリップを抑制するべく当該外周面が前記階段の段差を成している垂直面と水平面に密接変形するように、変形しうることを特徴としている。
また、本発明に係るクローラ走行装置によれば、上記の弾性クローラを用いているので、階段等を昇降する際にもスリップして機体がずり落ちることを抑制することができる。
図1は本発明の第一の実施形態に係るクローラ走行装置を示しており、図2はこのクローラ走行装置に用いられる本実施形態に係る弾性クローラの内部構造を示している。
図中、本実施形態のクローラ走行装置1は、主に階段の昇降のために用いられるものであり、例えば荷台を取付けて荷物運搬用階段昇降台車として用いられるものである。このクローラ走行装置1は、駆動輪としてのスプロケット2と従動輪としてのアイドラ3と、これらの間に列設された複数のガイド4とを備えており、これらの外周に前記弾性クローラ5が巻き掛けられることによって構成されている。
抗張体7は、例えばスチールコードからなる複数の抗張力コードを周方向に沿って並設することによって構成されており、弾性クローラ5の周方向に対する抗張力を補償している。
さらに、この弾性クローラ5はその外周面6bを階段の段差形状と密接することでトラクションを得ているので、例えば、石段のように段差の角が丸い場合にもその石段の水平面における接触面を確保することができ、高いトラクションを得ることができる。また、この弾性クローラ5は階段等の昇降の使用に限られず、不整地等の凹凸路面に使用しても高いトラクションを得ることができる。
また、本実施形態のようにクローラ本体6の外周面6bにラグ6dを設けることで、上述した外周面6bの変形に伴う接触面積の増加によるトラクションの向上に加えて、ラグ6dが路面の凹凸とかみ合うことによって当該弾性クローラ5のトラクションを向上することができる。この場合、クローラ走行装置1が階段等を昇降する際には、従来例のようにラグ6dが段差からはずれることがあるが、そのような時にも本実施形態では、上述したようにクローラ本体6の内部に低弾性部材9が並設されているので、機体の急激なずり落ちや、上下動の発生は防止される。
そしてさらに、空洞部8あるいは低弾性部材9の形状、材質、またこれらを配列する際のピッチ間隔を適宜設定することによって、弾性クローラ5の外周面6bの凹凸に対する変形特性を調整し、クローラ走行装置1の使用される環境に適合させることもできる。
2 スプロケット(駆動スプロケット)
3 アイドラ
4 ガイド
5 弾性クローラ
6 クローラ本体
6b 外周面
6d ラグ
7 抗張体
8 空洞部(柔軟部)
9 低弾性部材(柔軟部)
Claims (7)
- 無端状に形成されたゴム様弾性体よりなるクローラ本体と、このクローラ本体の内部に周方向に沿って埋設された抗張体とを備えている弾性クローラにおいて、
前記クローラ本体の外周面が、ラグの無い平らな面に形成され、
前記クローラ本体の内部であって前記抗張体とクローラ本体の外周面との間に、中心軸が幅方向に略平行な筒状に形成されかつ前記弾性体よりも柔軟に変形する複数の柔軟部が周方向に沿って並設されており、
前記柔軟部は、前記クローラ本体の外周面と階段の段差とが接触すると、当該階段に対する前記クローラ本体のスリップを抑制するべく当該外周面が前記階段の段差を成している垂直面と水平面に密接変形するように、変形しうることを特徴とする弾性クローラ。 - 無端状に形成されたゴム様弾性体よりなるクローラ本体と、このクローラ本体の内部に周方向に沿って埋設された抗張体とを備えている弾性クローラにおいて、
前記クローラの外周面には、複数のラグが周方向に一定間隔をおいて形成され、
前記クローラ本体の内部であって前記抗張体とクローラ本体の外周面との間に、中心軸が幅方向に略平行な筒状に形成されかつ前記弾性体よりも柔軟に変形する複数の柔軟部が周方向に沿って並設されており、
前記ラグは、前記柔軟部の周方向の幅及び周方向に隣接する前記柔軟部間の間隔よりも小さい周方向の幅を有し、
前記柔軟部は、前記クローラ本体の外周面と階段の段差とが接触すると、当該階段に対する前記クローラ本体のスリップを抑制するべく当該外周面が前記階段の段差を成している垂直面と水平面に密接変形するように、変形しうることを特徴とする弾性クローラ。 - 無端状に形成されたゴム様弾性体よりなるクローラ本体と、このクローラ本体の内部に周方向に沿って埋設された抗張体とを備えている弾性クローラにおいて、
前記クローラ本体の内部であって前記抗張体とクローラ本体の外周面との間に、中心軸が幅方向に略平行な筒状に形成されかつ前記弾性体よりも柔軟に変形する複数の柔軟部が周方向に沿って並設されており、
前記柔軟部は、周方向の幅よりも同方向に直交する方向の長さが大きい長円形又は方形の断面形状に形成され、かつ前記クローラ本体の外周面と階段の段差とが接触すると、当該階段に対する前記クローラ本体のスリップを抑制するべく当該外周面が前記階段の段差を成している垂直面と水平面に密接変形するように、変形しうることを特徴とする弾性クローラ。 - 前記クローラ本体の外周面には、複数のラグが周方向に一定間隔をおいて形成されている請求項3に記載の弾性クローラ。
- 前記柔軟部は、前記クローラ本体の両側面を連通するように形成された空洞である請求項1〜3のいずれかに記載の弾性クローラ。
- 前記柔軟部は、前記弾性体よりも低い弾性率を有し、かつクローラ本体の外周面の変形特性を使用環境に応じて調整するための弾性体からなる請求項1〜4のいずれかに記載の弾性クローラ。
- 駆動スプロケットと、アイドラと、これらの間に設けられたガイドと、これらの外周に巻き掛けられた弾性クローラと、を備えているクローラ走行装置において、
前記弾性クローラは請求項1〜6のいずれかに記載の弾性クローラであることを特徴とするクローラ走行装置。
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JPH0483975U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-21 | ||
JPH09207837A (ja) * | 1996-02-09 | 1997-08-12 | Bridgestone Corp | ゴム弾性体セグメント |
JPH11278324A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Bridgestone Corp | クローラ |
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- 2004-02-24 JP JP2004047637A patent/JP4502663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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