JP4431416B2 - ゴムクローラ - Google Patents
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また、抗張体を芯金に対してクローラ内周面側に配置する一方、該抗張体のクローラ内周面側には芯金とは別体の補助芯金を配置し、抗張体のクローラ内周面側及びクローラ外周面側の何れにも芯金が配置された構成も提案されていた(特許文献1参照。)。
抗張体31が芯金30に対してクローラ内周面側に配置されている場合、クローラが各転輪、特に従動輪または駆動輪に巻き付いた局面において抗張体31に強いテンションが作用すると、図4に示すように、転輪32に支持されていないクローラ幅方向範囲に対応する両サイド抗張体31aにはクローラ内周面側に向かう引力が作用することになる。そうすると、これら両サイド抗張体31aに対向する部分における芯金30のクローラ内周面側境界面30aには、芯金30に接着するゴムが剥がれる方向の力(以下、剥がれ応力などという。)が作用し、クローラ本体のゴムと芯金30との密着性が低下してクローラの耐久性が悪化する恐れがあった。
また、上記した剥がれ応力は、前述した両サイド抗張体31aに対向する部分における芯金30のクローラ内周面側境界面30aのみならず、芯金30のクローラ外周面側全体にも作用することになる。即ち、ラグ34からの応力が芯金30のクローラ外周面側において剥がれ応力として作用する。この場合、ラグ34と芯金30との間に抗張体31が介在していれば、ラグ34からの応力が抗張体31によって緩和されることとなるが、抗張体31が芯金30よりもクローラ内周面側に配置されている場合には、ラグ34と芯金30との間に抗張体31が介在しないので、ラグ34からの応力が抗張体31により緩和されず、剥がれ応力が大きくなる。
この場合、クローラの内周面側に配置された抗張体のみならず、クローラ外周面側に配置された抗張体が存在するから、芯金に作用するラグからの剥がれ応力を抑制することができる。また、芯金をその長手方向に沿ってジグザグに波打った形状に形成することによって抗張体の各収納スペースを形成しているので、クローラを薄肉化できる。
なお、この第二発明におけるクローラ本体内周面側の突起には、クローラ本体と一体の突起のみならず、芯金と一体に設けられた突起をも含む。
また、第二発明では、芯金に作用する剥がれ応力を抑制でき、かつクローラの薄肉化や軽量化にも寄与しうるゴムクローラを提供することができる。
図1は、本発明の第一実施形態であるゴムクローラ1の断面図であり、図3(a)は、建設機械や農機などの無限走行装置(車輌)にゴムクローラ1が装着された状態における概略側面図である。
このゴムクローラ1は、ゴム材料によって無端帯状に形成されたクローラ本体2(図3においては無端帯状の太線により示す)と、このクローラ本体2のクローラ外周面側に突設されたラグ3と、クローラ本体2のクローラ内周面側に突設されたガイド突起兼駆動突起4とを有する。ガイド突起兼駆動突起4はクローラ本体2と同じゴム材料からなり、クローラ本体2と一体的に形成されている。ゴムクローラ1は、いわゆる突起駆動型のクローラであって、ガイド突起兼駆動突起4は駆動突起の役割を果たすと同時に、脱輪を抑えるガイド突起としても機能している。
一方、芯金5は板状ではあるが平板状ではなく、折れ曲がり部5cによりクローラ帯長手方向に略沿って折れ曲がっており、芯金5の長手方向に沿ってジグザグに波打った形状とされている。折れ曲がり部5cは、芯金5のクローラ幅方向両側に各1箇所ずつ、つまり1枚の芯金5において合計2箇所設けられており、そのクローラ幅方向位置はガイド突起兼駆動突起4相互間のクローラ幅方向範囲1aの両端位置と略同一である。芯金5は、内側抗張体6aに対向する第一対向部5aと、外側抗張体6bに対向する第二対向部5bとを有しているが、前述した折れ曲がり部5c有する結果、第一対向部5aは第二対向部5bよりもクローラ外周面側に存在している。なお、このように第一対向部5aと第二対向部5bとのクローラ厚み方向位置を比較する場合においては、第一対向部5aのクローラ厚み方向中心位置と第二対向部5bのクローラ厚み方向中心位置とを比較すればよい。
そして、外側抗張体6bは、内側抗張体6aよりもクローラ外周面側に配置されるとともに、外側抗張体6bと内側抗張体6aとのクローラ厚み方向における中心間距離d6は、0mm以上5mm以下の範囲で適宜設定されている。
ゴムクローラ1が車輌に装着されて使用される際においては、接地輪12と芯金5との間に内側抗張体6aが介在することとなる。車輌走行時においては、ゴムクローラ1の帯長手方向に所定間隔をおいて埋設された芯金5が接地輪12と地面との間に間欠的に入り込んでくることとなる。すると、接地輪12が芯金5に乗り上げる際に車輌は上方に移動し、逆に接地輪12が隣接する2つの芯金5間に落ち込む際には車輌が下方に移動する。つまり、接地輪12は芯金5を乗り越える度に上下方向に振動することになる。内側抗張体6aが存在しない場合にはこの上下振動が過大となるが、内側抗張体6aの存在によりかかる上下振動が緩和される。なぜなら、ゴムクローラ1の使用時において、内側抗張体6aには帯長手方向に所定値以上の張力が作用しているから、かかる張力により、上述したような隣接する2つの芯金5間への接地輪12の落ち込みが緩和されるからである。
その理由は次の通りである。抗張体6に作用する帯長手方向への張力(以下、単に張力ともいう)は、ゴムクローラ1が接地輪12等の各転輪に巻き掛けられてこれら各転輪に引っ張られることにより生ずるものである。したがって、抗張体6が芯金5よりもクローラ内周面側に配置されている場合には、接地輪12等の各転輪との接触部分に対応したクローラ幅方向範囲に配置された抗張体6のみに比較的強い張力が作用することとなり、それ以外の抗張体6に作用する張力は比較的弱くなる。しかしながら、抗張体6が芯金5よりもクローラ外周面側に配置された場合には、接地輪12等の転輪から作用する張力は比較的高い剛性を有する芯金5を介して抗張体6に伝達されるから、各転輪との接触部分に対応したクローラ幅方向範囲以外の範囲に配置された抗張体6であっても、芯金5から受ける力により比較的強い張力が作用することになる。
したがって、芯金5よりもクローラ外周面側に設けられた外側抗張体6bの存在により、ガイド突起兼駆動突起4の土台部分の抗張体にも比較的強い帯長手方向の張力することになり、当該土台部分の剛性が高まる。そうすると、ガイド突起兼駆動突起4のぐらつきが抑制されるから、ガイド突起兼駆動突起4の駆動力伝達効果や脱輪抑制効果が高まる。
さらに、内側抗張体6aと外側抗張体6bとのクローラ厚み方向における中心間距離を0mm以上5mm以下としているので、上述したように前記曲げ中心線の相違がより小さくなり、クローラの薄肉化も可能となる。
1b 抗張体と接地輪との接触部分
2 クローラ本体
4 ガイド突起兼駆動突起
5 芯金
6 抗張体
6a 内側抗張体
6b 外側抗張体
12 接地輪
13 接地輪
d6 外側抗張体と内側抗張体とのクローラ厚み方向における中心間距離
20 ゴムクローラ
21 ガイド突起
22 駆動突起
30 芯金
31 抗張体
s1 外側収納スペース(収納スペース)
s2 内側収納スペース(収納スペース)
Claims (3)
- 無端帯状に形成されたゴム材料よりなるクローラ本体と、前記クローラ本体内に帯長手方向に所定間隔おきに埋設された芯金と、前記クローラ本体の帯長手方向に沿って埋設された無端状の抗張体と、前記クローラ本体の内周面から一体に突設された駆動用又はガイド用若しくはこれら両用の突起と、を備えているゴムクローラにおいて、
前記抗張体は、接地輪との接触部分に対応したクローラ幅方向範囲に存在し前記芯金よりもクローラ内周面側に埋設された内側抗張体と、前記駆動突起またはガイド突起の突設部分に対応したクローラ幅方向範囲に存在し前記芯金よりもクローラ外周面側に埋設された外側抗張体と、を有し、
前記芯金は、前記内側抗張体に対向する第一対向部と、前記外側抗張体に対向する第二対向部とを有するとともに、前記第一対向部は前記第二対向部よりもクローラ外周面側に存在しており、
前記内側抗張体と前記第二対向部とのクローラ厚み方向の位置が互いに重複し、
前記外側抗張体と前記第一対向部とのクローラ厚み方向の位置が互いに重複していることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。 - 前記芯金が、前記突起の内部に埋設される部分を有していないことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
- 無端帯状に形成されたゴム材料よりなるクローラ本体と、前記クローラ本体内に帯長手方向に所定間隔おきに埋設された芯金と、前記クローラ本体の帯長手方向に沿って埋設された無端状の抗張体と、前記クローラ本体の内周面側に突設された駆動用又はガイド用若しくはこれら両用の突起と、を備えているゴムクローラにおいて、
前記芯金をその長手方向に沿ってジグザグに波打った形状にすることによって当該芯金のクローラ内周面側及び外周面側に位置する複数の収納スペースが形成され、この各収納スペースを通過するように前記抗張体が前記クローラ本体内に配置されており、
前記芯金のクローラ内周面側に位置する内側収納スペースを通過する抗張体と、前記芯金におけるクローラ内周面側に配置された部分との、クローラ厚み方向の位置が互いに重複し、
前記芯金のクローラ外周面側に位置する外側収納スペースを通過する抗張体と、前記芯金におけるクローラ外周面側に配置された部分との、クローラ厚み方向の位置が互いに重複していることを特徴とするゴムクローラ。
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