JP2001121909A - 車両用セグメント - Google Patents

車両用セグメント

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JP2001121909A
JP2001121909A JP30017199A JP30017199A JP2001121909A JP 2001121909 A JP2001121909 A JP 2001121909A JP 30017199 A JP30017199 A JP 30017199A JP 30017199 A JP30017199 A JP 30017199A JP 2001121909 A JP2001121909 A JP 2001121909A
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JP
Japan
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vehicle
segment
rim
side wall
wheel
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JP30017199A
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English (en)
Inventor
Eiji Tsuru
栄次 鶴
Hiroyuki Matsumoto
浩幸 松本
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建設車両、土木車両、オフロード車両などの車
両において、車輪リムの外周面に取付けられて車両を構
成するゴム製の車両用セグメントに関する。 【解決手段】車輪のリムの外周面に固定する装着部と、
該装着部から外側に立ち上がる両側壁部と、両側壁部相
互間にわたり延びる踏面部とを備えるゴム弾性体と、該
ゴム弾性体内部を貫通する中空部と、前記装着部とリム
との間の固定手段とを有する車輪用のセグメントであっ
て、少なくとも一方側の側壁部において、これに近接す
る中空部の上底と下底との間のほぼ中間部に相当する部
位を最小肉厚部としたことを特徴とする。31‥リム、
10‥車両用セグメント、11‥装着部、12‥側壁
部、13‥踏面部、14‥ゴム弾性体、15‥中空部、
15a‥ストッパー、16‥固定手段、17‥金属製プ
レート、18‥固定用ボルト、t‥最小肉厚部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建設車両、土木
車両、オフロード車両などの車両において、車輪リムの
外周面に取付けられて車両を構成するゴム製の車両用セ
グメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用セグメントとしては、例
えば、出願人が先に特開平10ー159102号公報と
して提案したものがある。このセグメントは、図4に斜
視図として示すように、車輪30のリム31の外周面で
周方向に順次に装着するものであり、リム31に固定さ
れる装着部32と、この装着部32のリム幅方向の左右
に立ち上がる側面部33と、両側面部33、33を結ぶ
踏面部34を設けると共に、これら各部32、33、3
4によって中空部35が形成され、リム31への装着に
供されるボルト36を、装着部32に埋設した補強プレ
ート37を介して設けると共に、装着部32から中空部
35内へ突出する隆起部38を設けたものである。な
お、図中、符号39は、補強プレート37から突出して
隆起部38を補強するサポーター示す。
【0003】かかる構成のセグメントを適用した車輪で
は、走行中の車両の垂直方向のばね定数を、リム31の
周方向に延びる中空部35の作用の下に柔らかくするこ
とで、車両の乗心地性能を高めると共に、突起乗越し時
の衝撃を緩和することができ、また、車両の荷役中の負
荷の作用に当っては、踏面部34の内面が隆起部38周
面へ当接することにより、車輪の余剰の圧漬変形を防止
することができる一方、負荷の解放に際しては、中空部
35内面と隆起部38周面との摩擦によるエネルギー吸
収に基づき、車両に生じる振動を有効に減衰させること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のセ
グメントを有する車輪は上述したように際立つ効果を発
揮する一方で、この車輪を装着した車両が、特に高速走
行で、一般路面や作業現場の硬質路面に形成された轍内
走行から通常路面へ移動する時、車両のオペレータの意
図とは無関係に、車両が左右に振られる現象が生じるこ
とが分かった。この現象は、一般にワンダリングと呼ば
れ、オペレータに余分な疲労を強いるばかりか、時には
事故などの危険をもたらすこととなる。従って、この発
明の請求項1〜5に記載した発明は、上記した利点を保
持した上で、耐ワンダリング性を向上させた車輪用セグ
メントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、車輪
のリムの外周面に固定する装着部と、該装着部から外側
に立ち上がる両側壁部と、両側壁部相互間にわたり延び
る踏面部とを備えるゴム弾性体と、該ゴム弾性体内部を
貫通する中空部と、前記装着部とリムとの間の固定手段
とを有する車輪用のセグメントであって、少なくとも一
方側の側壁部において、これに近接する中空部の上底と
下底との間のほぼ中間部に相当する部位を最小肉厚部と
したことを特徴とする車両用セグメントであって、好ま
しくは、前記中空部にあって、側壁部側の上底と立面と
の交点を曲面としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】一般に、タイヤが路面に形成され
る轍の凹凸などの傾斜路面を乗り上げる向きに進入角を
もって横断しようとするとき、図2に示すように、タイ
ヤには路面からの反力FRと傾斜路面との間に発生する
キャンバースラストFCによる横力FYが働く。ここで
タイヤが例えばラジアルタイヤであると、従来のバイア
スタイヤに比べてタイヤの径方向剛性及び幅方向剛性が
高くなることから、前記反力FRが大きく、キャンバー
スラストFCが小さくなるため、タイヤに働く横力FY
が大きくなる。即ち、傾斜路面を乗り上げるためには進
入角を大きくしなければならず、スムーズな乗り上げが
できないためワンダリング現象が発生することが判明し
ている。従って、かかるワンダリング現象を抑制するた
めには、キャンバースラストFCを増加させることによ
り、横力FYを減少させることが有効である。そこで発
明者はこの点の検討を更に行い以下の知見を得た。
【0007】このことを車両用セグメントについて更に
言えば、図3に示すように、キャンバースラストFC
は、タイヤが傾斜路面に接地して撓み変形をしたときに
発生する側壁部7の倒れ込み変形が踏面部端近傍での踏
面部曲げ変形b・sを起こし、この変形による踏面部の
剪断変形S・sによって発生する傾斜路面を乗り上げる
向きの横力F・sの寄与が大きいのである。そこで、キ
ャンバースラストFCを増加させるためには、前記倒れ
込み変形の踏面部端近傍への伝達によるトレッドの曲げ
変形b・sを増加させれば良い。又、踏面部端近傍の踏
面が、特に傾斜路面に接触した時により広く接地するよ
うにすれば良いのである。
【0008】以上の知見に基づいてなされた本発明は、
フレックスゾーンの略中間部分の側壁部の肉厚を最小と
することでセグメントが傾斜路面に接地して撓み変形を
した時に発生する側壁部の倒れ込み変形が効果的に発生
し、この倒れ込み変形が効率よく踏面部曲げ変形として
伝わり、この変形による踏面部の剪断変形を発生させる
こととなる。この剪断変形によって傾斜路面を乗り上げ
る力、即ちキャンバースラストFCが発生するものであ
る。尚、中空部の上底と下底との間が主として変形する
ためにこの間隔をフレックスゾーンという。
【0009】更に言えば、フレックスゾーンの略中間の
部位で側壁部を大きく倒れ込ませるものであって、大き
な踏面部の剪断変形(S・s)が得られることとなり、
ここにキャンバースラストFCが増加して轍の凹凸など
の傾斜部分を有する路面での直進安定性を向上させるこ
ととなったものである。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1に基づき説明
する。図1は本発明の車両用セグメントを車輪のリムに
装着した際の断面図であり、この例では車輪のリムに対
してその周方向に1列をなして装着されている。
【0011】図において、符号30は車輪であり、31
はリムである。この車輪30に装着するセグメント10
は、リム31の外周面に固定する装着部11と、装着部
11から例えば放射方向の外側に延びる両側壁部12
と、両側壁部12相互に渡り延びる踏面部13とを備え
るゴム弾性体14と、このゴム弾性体14の内部を長手
方向に貫通する中空部15と、装着部11とリム3との
間の固定手段16を有する。図示例の中空部15は断面
門形の形状を有するもので、装着部11より隆起したゴ
ムストッパー15aを備えている。
【0012】固定手段16は、リム3の外周面の半径と
略同心円の半径を有し、車輪1の回転軸線(図示せず)
と平行に延びる金属製プレート17と固定用ボルト18
とを有するもので、プレート17と固定用ボルト18と
は装着部11内に埋設する。図示例のようにプレート1
7全体を埋設する場合及びプレート17の内周面を露出
させる場合のいずれも可とする。
【0013】車両用セグメントにあって、中空部15は
ゴム弾性体14中に1つ又は複数個設けられるが、この
例では中央の中空部15aと左右の中空部15b、15
cの3っが形成された例であり、この中空部15bのフ
レックスゾーン、即ち、上底と下底との間の略中間位置
をもって側壁部12の最小肉厚部tを形成したものであ
る。このため、轍の傾斜路面に乗り上げた際にはこのフ
レックスゾーンの最小肉厚部が主として変形するもの
で、これにより上記側壁部の倒れ込みが効果的に踏面部
に伝達され、かつ最大発生することとなる。
【0014】従って、側壁部の倒れ込み変形を踏面部端
近傍へ有効に伝達し、この変形が踏面部端の曲げ変形を
増加させることから、これの反力としてのキャンバスス
ラストFCが増加し、傾斜路面をスムーズに乗り上げる
ことができることとなったものである。
【0015】中空部15cにおける各コーナー部は夫々
曲面にて連続しているのが好ましく、特に上底と側壁側
の立面との交点部位15dは曲面とすることが望まれ
る。
【0016】尚、図例にあっては、側壁部に張り出し部
20を形成したものである。かかる張り出し部21はセ
グメント厚さの半分よりも接地側に位置したもので、リ
ム31の外側にまで位置する張り出し部となっており、
本発明の最小肉厚部の形成とあいまって、より傾斜路面
の乗り上げが容易となるもので、優れたワンダリング特
性が得られることとなったものである。
【0017】
【発明の効果】この発明の請求項1〜3に記載した発明
によれば、車両の良好な乗り心地性能、突起乗り越し時
の優れた衝撃緩和性、車輪の余剰の圧潰変形防止性、負
荷解放時における車両の優れた振動減衰特性など、従来
のセグメントが有する性能を十分に保持した上で、優れ
たワンダリング性を発揮することができる車両用セグメ
ントを提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の車両用セグメントをリムに装着
した際の断面図である。
【図2】図2は一般のタイヤにおける傾斜路面を乗り上
げる際の説明図である。
【図3】図3は車両用セグメントにおける図3と同様の
説明図である。
【図4】図4は従来の車両用セグメントの説明図であ
る。
【符号の説明】
30‥車輪、 31‥リム、 10‥車両用セグメント、 11‥装着部、 12‥側壁部、 13‥踏面部、 14‥ゴム弾性体、 15、15a、15b、15c‥中空部、 15d‥中空部のコーナー、 15a‥ストッパー、 16‥固定手段、 17‥金属製プレート、 18‥固定用ボルト、 21‥張り出し部、 t‥側壁部のフレックスゾーンの最小の肉厚部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪のリムの外周面に固定する装着部
    と、該装着部から外側に立ち上がる両側壁部と、両側壁
    部相互間にわたり延びる踏面部とを備えるゴム弾性体
    と、該ゴム弾性体内部を貫通する中空部と、前記装着部
    とリムとの間の固定手段とを有する車輪用のセグメント
    であって、少なくとも一方側の側壁部において、これに
    近接する中空部の上底と下底との間のほぼ中間部に相当
    する部位を最小肉厚部としたことを特徴とする車両用セ
    グメント。
  2. 【請求項2】 中空部にあって、側壁部側の上底と立面
    との交点を曲面とした請求項1記載の車両用セグメン
    ト。
  3. 【請求項3】 前記側壁部側を車両の外側として車輪の
    リムに装着する請求項1記載の車両用セグメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160021143A (ko) * 2013-06-19 2016-02-24 쳉두 유양 일렉트로메카니칼 프로덕트 디자인 씨오., 엘티디. 탄성 보호 케이스가 구비된 회전구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160021143A (ko) * 2013-06-19 2016-02-24 쳉두 유양 일렉트로메카니칼 프로덕트 디자인 씨오., 엘티디. 탄성 보호 케이스가 구비된 회전구조
JP2016531790A (ja) * 2013-06-19 2016-10-13 成都優陽机電産品設計有限公司Chengdu Youyang Electromechanical Product Design Co., Ltd 弾性保護套付きの回転機構
KR101884054B1 (ko) 2013-06-19 2018-07-31 쳉두 유양 일렉트로메카니칼 프로덕트 디자인 씨오., 엘티디. 탄성 보호 케이스가 구비된 회전구조

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