JP2001113916A - 車輪用セグメント - Google Patents
車輪用セグメントInfo
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- JP2001113916A JP2001113916A JP29936099A JP29936099A JP2001113916A JP 2001113916 A JP2001113916 A JP 2001113916A JP 29936099 A JP29936099 A JP 29936099A JP 29936099 A JP29936099 A JP 29936099A JP 2001113916 A JP2001113916 A JP 2001113916A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- segment
- tread portion
- circumferential groove
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0311—Patterns comprising tread lugs arranged parallel or oblique to the axis of rotation
- B60C11/0316—Patterns comprising tread lugs arranged parallel or oblique to the axis of rotation further characterised by the groove cross-section
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来セグメントの優れた諸特性を保持した上
で、耐ワンダリング性を向上させる車輪用セグメントを
提供する。 【解決手段】 ホイールリムに固定する装着部と両側壁
部と踏面部とを備えるゴム塊と、ゴム塊内部の中空部と
固定手段とを有し、踏面部は各ショルダ領域に1本以上
の周方向溝を備え、各周方向溝は踏面部開口端から溝底
に向かいセグメント外側に傾斜する形態を有する車輪用
セグメント。
で、耐ワンダリング性を向上させる車輪用セグメントを
提供する。 【解決手段】 ホイールリムに固定する装着部と両側壁
部と踏面部とを備えるゴム塊と、ゴム塊内部の中空部と
固定手段とを有し、踏面部は各ショルダ領域に1本以上
の周方向溝を備え、各周方向溝は踏面部開口端から溝底
に向かいセグメント外側に傾斜する形態を有する車輪用
セグメント。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建設車両、土木
車両、オフロード車両などの重車両において、ホイール
リムの外周面に取付けられて車輪を構成するゴム製のセ
グメントに関するものである。
車両、オフロード車両などの重車両において、ホイール
リムの外周面に取付けられて車輪を構成するゴム製のセ
グメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車輪用セグメントとして
は、例えば、出願人が先に特開平10−159102号
公報として提案したものがある。このセグメントは、図
5に斜視図として示すように、車輪リム31の外周面で
周方向に順次に装着するものであり、車輪リム31に固
定される底面部32と、この底面部32のリム幅方向の
左右に立ち上がる側面部33と、両側面部間を結ぶ頂面
部34を設けると共に、これら各部32、33、34に
よって車輪リム31への装着に供されるボルト36を、
そこに埋設した補強プレート37を介して設けると共
に、底面部32から中空部35内へ突出する隆起部38
を設けたものである。なお、図中、符号39は、補強プ
レート37から突出して隆起部38を補強するサポータ
を示す。
は、例えば、出願人が先に特開平10−159102号
公報として提案したものがある。このセグメントは、図
5に斜視図として示すように、車輪リム31の外周面で
周方向に順次に装着するものであり、車輪リム31に固
定される底面部32と、この底面部32のリム幅方向の
左右に立ち上がる側面部33と、両側面部間を結ぶ頂面
部34を設けると共に、これら各部32、33、34に
よって車輪リム31への装着に供されるボルト36を、
そこに埋設した補強プレート37を介して設けると共
に、底面部32から中空部35内へ突出する隆起部38
を設けたものである。なお、図中、符号39は、補強プ
レート37から突出して隆起部38を補強するサポータ
を示す。
【0003】このような構成のセグメントを適用して成
る車輪では、走行中の車両の垂直方向のばね定数を、車
輪リム31の周方向に延びる中空部35の作用の下に柔
らかくすることで、車両の乗心地性能を高めると共に、
突起乗越し時の衝撃を緩和することができ、また、車両
の荷役中の負荷の作用に当っては、頂面部34の隆起部
38への当接により、車輪の余剰の圧潰変形を防止する
ことができる一方、負荷の解放に際しては、中空部35
壁面と隆起部38周面との摩擦によるエネルギ吸収に基
づき、車両に生じる振動を有効に減衰させることができ
る。
る車輪では、走行中の車両の垂直方向のばね定数を、車
輪リム31の周方向に延びる中空部35の作用の下に柔
らかくすることで、車両の乗心地性能を高めると共に、
突起乗越し時の衝撃を緩和することができ、また、車両
の荷役中の負荷の作用に当っては、頂面部34の隆起部
38への当接により、車輪の余剰の圧潰変形を防止する
ことができる一方、負荷の解放に際しては、中空部35
壁面と隆起部38周面との摩擦によるエネルギ吸収に基
づき、車両に生じる振動を有効に減衰させることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のセ
グメントを有する車輪は上述したように際立つ効果を発
揮する一方で、この車輪を装着した車両が、特に高速走
行で、一般路面や作業現場の硬質路面に形成された轍内
走行から通常路面へ移動するとき、車両のオペレータの
意図とは無関係に、車両が左右に振られる現象が生じる
ことが分かった。この現象は、一般にワンダリングと呼
ばれ、オペレータに余分な疲労を強いるばかりか、時に
は事故などの危険をもたらす。
グメントを有する車輪は上述したように際立つ効果を発
揮する一方で、この車輪を装着した車両が、特に高速走
行で、一般路面や作業現場の硬質路面に形成された轍内
走行から通常路面へ移動するとき、車両のオペレータの
意図とは無関係に、車両が左右に振られる現象が生じる
ことが分かった。この現象は、一般にワンダリングと呼
ばれ、オペレータに余分な疲労を強いるばかりか、時に
は事故などの危険をもたらす。
【0005】従って、この発明の請求項1〜9に記載し
た発明は、上述した従来セグメントの優れた諸特性を保
持した上で、耐ワンダリング性を向上させた車輪用セグ
メントを提供することを目的とする。
た発明は、上述した従来セグメントの優れた諸特性を保
持した上で、耐ワンダリング性を向上させた車輪用セグ
メントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、ホイールリ
ムの外周面に固定する装着部と、該装着部から放射方向
外側に延びる両側壁部と、両側壁部相互間にわたり延び
る踏面部とを備えるゴム塊と、該ゴム塊内部を貫通する
中空部と、前記装着部とホイールリムとの間の固定手段
とを有する車輪用セグメントにおいて、前記踏面部は、
その両ショルダ領域それぞれに1本以上の周方向溝を備
え、各周方向溝は、踏面部開口端から溝底に向かいセグ
メント外側に傾斜する形態を有することを特徴とする車
輪用セグメントである。
め、この発明の請求項1に記載した発明は、ホイールリ
ムの外周面に固定する装着部と、該装着部から放射方向
外側に延びる両側壁部と、両側壁部相互間にわたり延び
る踏面部とを備えるゴム塊と、該ゴム塊内部を貫通する
中空部と、前記装着部とホイールリムとの間の固定手段
とを有する車輪用セグメントにおいて、前記踏面部は、
その両ショルダ領域それぞれに1本以上の周方向溝を備
え、各周方向溝は、踏面部開口端から溝底に向かいセグ
メント外側に傾斜する形態を有することを特徴とする車
輪用セグメントである。
【0007】請求項1に記載した発明に関し、請求項2
に記載した発明のように、前記セグメントの複数個を相
互に突き合わせ状態でホイールリムに固定して車輪を構
成して成る。
に記載した発明のように、前記セグメントの複数個を相
互に突き合わせ状態でホイールリムに固定して車輪を構
成して成る。
【0008】また、請求項1、2に記載した発明に関
し、請求項3に記載した発明のように、前記踏面部は、
その幅方向両側端にて外側に向け張出すハンプを有す
る。
し、請求項3に記載した発明のように、前記踏面部は、
その幅方向両側端にて外側に向け張出すハンプを有す
る。
【0009】また、請求項1〜3に記載した発明に関
し、請求項4に記載した発明のように、前記踏面部は、
その幅方向両側端に断面円弧状面取り部を有する。
し、請求項4に記載した発明のように、前記踏面部は、
その幅方向両側端に断面円弧状面取り部を有する。
【0010】また、請求項1〜4に記載した発明に関
し、請求項5に記載した発明のように、前記踏面部は、
少なくとも幅方向両側端部領域に多数本のラグを有し、
各ラグは前記周方向溝を備える。
し、請求項5に記載した発明のように、前記踏面部は、
少なくとも幅方向両側端部領域に多数本のラグを有し、
各ラグは前記周方向溝を備える。
【0011】また、請求項1〜5に記載した発明に関
し、請求項6に記載した発明のように、前記周方向溝
は、踏面部にラグを区画形成する横方向溝の深さの0.
5倍以上の溝深さを有する。
し、請求項6に記載した発明のように、前記周方向溝
は、踏面部にラグを区画形成する横方向溝の深さの0.
5倍以上の溝深さを有する。
【0012】また、請求項1〜6に記載した発明に関
し、請求項7に記載した発明のように、周方向溝は、断
面円弧状の内側縁を有する。
し、請求項7に記載した発明のように、周方向溝は、断
面円弧状の内側縁を有する。
【0013】また、請求項1〜7に記載した発明に関
し、請求項8に記載した発明のように、前記踏面部は、
車輪状態の各セグメントの突き合わせ位置にて、隣接セ
グメント相互間の周方向溝及びラグそれぞれを整合させ
る表面側構成を有する。
し、請求項8に記載した発明のように、前記踏面部は、
車輪状態の各セグメントの突き合わせ位置にて、隣接セ
グメント相互間の周方向溝及びラグそれぞれを整合させ
る表面側構成を有する。
【0014】ここに、請求項1〜3に記載した発明に関
し、請求項9に記載した発明のように、前記ハンプ部と
前記側壁部との連結部は、ゴム塊の内側に向かう凸の曲
面を有する。
し、請求項9に記載した発明のように、前記ハンプ部と
前記側壁部との連結部は、ゴム塊の内側に向かう凸の曲
面を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1及び図2に基づき説明する。図1は、この発明の1個
の車輪用セグメントの展開図であり、図2は、図1に示
すII−II線に沿うセグメントの断面図である。
1及び図2に基づき説明する。図1は、この発明の1個
の車輪用セグメントの展開図であり、図2は、図1に示
すII−II線に沿うセグメントの断面図である。
【0016】図1及び図2において、符号1はホイール
(二点鎖線で示す)であり、ホイール1はディスク2と
リム3とを有する。図示例のリム3は外周面3osが平滑
な円筒形状を有する。
(二点鎖線で示す)であり、ホイール1はディスク2と
リム3とを有する。図示例のリム3は外周面3osが平滑
な円筒形状を有する。
【0017】このホイール1に装着するセグメント10
は、リム3の外周面3osに固定する装着部11と、装着
部11から放射方向外側に延びる両側壁部12と、両側
壁部12相互間にわたり延びる踏面部13とを備えるゴ
ム塊14と、ゴム塊14内部を貫通する中空部15と、
装着部11とホイールリム3との間の固定手段16を有
する。図示例の中空部15は断面門形の形状を有する。
また、中空部15を天地逆の門形としても良い。
は、リム3の外周面3osに固定する装着部11と、装着
部11から放射方向外側に延びる両側壁部12と、両側
壁部12相互間にわたり延びる踏面部13とを備えるゴ
ム塊14と、ゴム塊14内部を貫通する中空部15と、
装着部11とホイールリム3との間の固定手段16を有
する。図示例の中空部15は断面門形の形状を有する。
また、中空部15を天地逆の門形としても良い。
【0018】固定手段16は、リム3の外周面3osの半
径と同心円の半径を有し、ホイール1の回転軸線(図示
省略)と平行に延びる金属製プレート17と固定用ボル
ト18とを有する。プレート17と固定用ボルト18と
は装着部11内に埋設する。そのとき、図示例のように
プレート17全体を埋設する場合、又はプレート17の
内周面を露出させる場合のいずれも可とする。
径と同心円の半径を有し、ホイール1の回転軸線(図示
省略)と平行に延びる金属製プレート17と固定用ボル
ト18とを有する。プレート17と固定用ボルト18と
は装着部11内に埋設する。そのとき、図示例のように
プレート17全体を埋設する場合、又はプレート17の
内周面を露出させる場合のいずれも可とする。
【0019】ここに、踏面部13は、その両ショルダS
領域(図2参照)それぞれに1本以上、図示例は1本の
周方向溝20を有するものとする。そして、各周方向溝
20は、踏面部13の開口端から溝底に向かいセグメン
ト10外側に傾斜する形態を有するものとする。換言す
れば、セグメント赤道面Eの両側にて対をなす各周方向
溝20は、ホイール1の回転軸線に向かい末広がりの形
態を有するということである。図示例の周方向溝20は
直状溝である。
領域(図2参照)それぞれに1本以上、図示例は1本の
周方向溝20を有するものとする。そして、各周方向溝
20は、踏面部13の開口端から溝底に向かいセグメン
ト10外側に傾斜する形態を有するものとする。換言す
れば、セグメント赤道面Eの両側にて対をなす各周方向
溝20は、ホイール1の回転軸線に向かい末広がりの形
態を有するということである。図示例の周方向溝20は
直状溝である。
【0020】以上述べたセグメント10は、複数個、例
えば6〜8個を1セットとして、この1セットを1個の
ホイール1のリム3に、各セグメント10相互間で隙間
なく突き合わせ状態で固定するものとし、これにより、
各セグメント10は、ホイール1と共に各車両の車輪を
構成する。図1に突き合わせ面10bsを示す。
えば6〜8個を1セットとして、この1セットを1個の
ホイール1のリム3に、各セグメント10相互間で隙間
なく突き合わせ状態で固定するものとし、これにより、
各セグメント10は、ホイール1と共に各車両の車輪を
構成する。図1に突き合わせ面10bsを示す。
【0021】踏面部13は、その表面13t側に周方向
溝20のみにより形成する陸部又は周方向溝20とこれ
に組合わせる溝、例えばラグ形成用横方向溝や周方向溝
20以外の周方向溝との複合溝により形成する陸部を有
する。
溝20のみにより形成する陸部又は周方向溝20とこれ
に組合わせる溝、例えばラグ形成用横方向溝や周方向溝
20以外の周方向溝との複合溝により形成する陸部を有
する。
【0022】すなわち、踏面部13は、その表面13t
側に、各周方向溝20のみを有する場合と、各周方向溝
20とラグ形成用横方向溝との複合溝を有する場合と、
各周方向溝20とこれとは異なるリブ形成用周方向溝と
の複合溝を有する場合と、各周方向溝20と、これとは
異なる周方向溝及びラグ形成用横方向溝との複合溝を有
する場合との4通りの基本構成を有するということであ
る。ここに横方向溝とは、セグメント赤道面Eに対し直
交を含めて傾斜する溝であり、周方向溝とは、傾向的に
表面13tの円周に沿って延びる溝である。
側に、各周方向溝20のみを有する場合と、各周方向溝
20とラグ形成用横方向溝との複合溝を有する場合と、
各周方向溝20とこれとは異なるリブ形成用周方向溝と
の複合溝を有する場合と、各周方向溝20と、これとは
異なる周方向溝及びラグ形成用横方向溝との複合溝を有
する場合との4通りの基本構成を有するということであ
る。ここに横方向溝とは、セグメント赤道面Eに対し直
交を含めて傾斜する溝であり、周方向溝とは、傾向的に
表面13tの円周に沿って延びる溝である。
【0023】よって、複数個のセグメント10をホイー
ル1のリム3に固定して車輪を構成する際、踏面部13
は、各セグメント10の突き合わせ位置にて、上述の各
種溝とこれら各種溝が形成する陸部とをそれぞれ整合さ
せる表面13t側の構成を有する。以下、踏面部13が
ラグを備える場合を代表として、セグメント10をより
詳細に説明する。以下に述べる内容は全てに共通する。
ル1のリム3に固定して車輪を構成する際、踏面部13
は、各セグメント10の突き合わせ位置にて、上述の各
種溝とこれら各種溝が形成する陸部とをそれぞれ整合さ
せる表面13t側の構成を有する。以下、踏面部13が
ラグを備える場合を代表として、セグメント10をより
詳細に説明する。以下に述べる内容は全てに共通する。
【0024】図1及び図2に示すように、踏面部13
は、少なくとも踏面部13幅W方向両側端部領域に多数
本のラグ21を有する。図示例の踏面部13は、その幅
W方向全領域に多数本のラグ21を備える。これらラグ
21は、多数本の横方向溝22により区画形成する。
は、少なくとも踏面部13幅W方向両側端部領域に多数
本のラグ21を有する。図示例の踏面部13は、その幅
W方向全領域に多数本のラグ21を備える。これらラグ
21は、多数本の横方向溝22により区画形成する。
【0025】図示を省略したが、踏面部13が両側端部
領域にラグを有する場合は、踏面部13の中央領域で長
さ方向に連なるリブを備える。リブ形成用溝は直状溝乃
至ジグザグ状溝のいずれも可とする。なお、踏面部13
は、その幅Wを3等分し、中央の(1/3)×W幅を中
央領域、残余の(1/3)×W幅宛を端部領域と呼び、
この端部領域をショルダS領域とする。
領域にラグを有する場合は、踏面部13の中央領域で長
さ方向に連なるリブを備える。リブ形成用溝は直状溝乃
至ジグザグ状溝のいずれも可とする。なお、踏面部13
は、その幅Wを3等分し、中央の(1/3)×W幅を中
央領域、残余の(1/3)×W幅宛を端部領域と呼び、
この端部領域をショルダS領域とする。
【0026】このとき、前述したように、複数個のセグ
メント10をホイール1のリム3に固定して車輪を構成
する際、踏面部13は、各セグメント10の突き合わせ
位置にて、周方向溝20、ラグ21及び横方向溝22は
各セグメント10の連結部において整合させるように、
予めセグメント10を構成しておく。
メント10をホイール1のリム3に固定して車輪を構成
する際、踏面部13は、各セグメント10の突き合わせ
位置にて、周方向溝20、ラグ21及び横方向溝22は
各セグメント10の連結部において整合させるように、
予めセグメント10を構成しておく。
【0027】各ラグ21は、踏面部13の両側端にて、
外側に向け張出すハンプ(こぶ)21Hを備える。ここ
にハンプ21Hは、別称クリフとも呼ばれて断崖状を呈
し、側壁部12との連結部でゴム塊14内側に向け凸の
曲面を形成させる。各ハンプ21Hは、図2に示す断面
にて、曲率半径rの円弧状面取り部を有する。なお、ハ
ンプ21Hと面取り部とは省略することもできる。
外側に向け張出すハンプ(こぶ)21Hを備える。ここ
にハンプ21Hは、別称クリフとも呼ばれて断崖状を呈
し、側壁部12との連結部でゴム塊14内側に向け凸の
曲面を形成させる。各ハンプ21Hは、図2に示す断面
にて、曲率半径rの円弧状面取り部を有する。なお、ハ
ンプ21Hと面取り部とは省略することもできる。
【0028】ここで、ホイール1と複数個のセグメント
10との合体になる車輪を装着した重車両の轍路面から
の脱出状態を図3及び図4に基づき説明する。図3は、
セグメント10の右半側が轍の上り傾斜面に乗り上げた
状態のセグメント10の断面図であり、図4(a)は、
図3に示す状態での図5に示す従来セグメントの接地輪
郭線図であり、図4(b)は、図3に示すセグメント1
0の接地輪郭線図である。
10との合体になる車輪を装着した重車両の轍路面から
の脱出状態を図3及び図4に基づき説明する。図3は、
セグメント10の右半側が轍の上り傾斜面に乗り上げた
状態のセグメント10の断面図であり、図4(a)は、
図3に示す状態での図5に示す従来セグメントの接地輪
郭線図であり、図4(b)は、図3に示すセグメント1
0の接地輪郭線図である。
【0029】ここに、図3に示すように、重車両がもた
らす大きな負荷荷重Lの下で、上り傾斜面上の踏面部1
3では、外側に傾斜している周方向溝20を設けること
によりクラッシング効果が著しく高まる。つまり、上り
傾斜面上の踏面部13は、水平面上の踏面部13に比
し、より大きく潰れるということである。この大きな潰
れは側壁部12にも大きな撓みをもたらす。また、踏面
部13の幅W方向両側端にハンプ21Hを設けること、
また、踏面部13の幅W方向両側端に円弧状面取り部を
設けることは、クラッシング効果の一層の向上に役立
つ。
らす大きな負荷荷重Lの下で、上り傾斜面上の踏面部1
3では、外側に傾斜している周方向溝20を設けること
によりクラッシング効果が著しく高まる。つまり、上り
傾斜面上の踏面部13は、水平面上の踏面部13に比
し、より大きく潰れるということである。この大きな潰
れは側壁部12にも大きな撓みをもたらす。また、踏面
部13の幅W方向両側端にハンプ21Hを設けること、
また、踏面部13の幅W方向両側端に円弧状面取り部を
設けることは、クラッシング効果の一層の向上に役立
つ。
【0030】しかし、図5に示す従来のセグメントを装
着した車輪はクラッシング効果を高める要素が不十分な
ため、上り傾斜面上の踏面部の潰れ度合いは水平面上の
踏面部の潰れ度合いと大差がない。従って、図4(a)
に示すように、従来セグメントの接地輪郭形状は、水平
面上と傾斜面上との間で大差が生じない。
着した車輪はクラッシング効果を高める要素が不十分な
ため、上り傾斜面上の踏面部の潰れ度合いは水平面上の
踏面部の潰れ度合いと大差がない。従って、図4(a)
に示すように、従来セグメントの接地輪郭形状は、水平
面上と傾斜面上との間で大差が生じない。
【0031】これに対し、セグメント10の接地輪郭形
状は、上り傾斜面上における著しく高いクラッシング効
果及びこれに伴う側壁部12の大きな撓みにより、図4
(b)に示すように、水平面上から上り傾斜面上の端縁
に至る間に大きな膨らみを呈する。このことは、とりも
なおさず大きなキャンバースラストCT(以下CTと略
記する)を矢印方向(上り傾斜方向)に発生しているこ
とに他ならない。このCTは、以下に述べるように、轍
脱出に大きく寄与することになる。従来セグメントを用
いた車輪のCTは極めて小さい。
状は、上り傾斜面上における著しく高いクラッシング効
果及びこれに伴う側壁部12の大きな撓みにより、図4
(b)に示すように、水平面上から上り傾斜面上の端縁
に至る間に大きな膨らみを呈する。このことは、とりも
なおさず大きなキャンバースラストCT(以下CTと略
記する)を矢印方向(上り傾斜方向)に発生しているこ
とに他ならない。このCTは、以下に述べるように、轍
脱出に大きく寄与することになる。従来セグメントを用
いた車輪のCTは極めて小さい。
【0032】すなわち、図3を援用して説明すれば、重
車両がもたらす大きな負荷荷重Lの下で、上り傾斜面上
の踏面部13には大荷重Lの大きな分力fが作用し、こ
の分力fが車輪を轍の底に引き戻す力となる。この引き
戻し力fは、荷重Lの値が大きい程、上り傾斜面角度が
大きい程大きい。
車両がもたらす大きな負荷荷重Lの下で、上り傾斜面上
の踏面部13には大荷重Lの大きな分力fが作用し、こ
の分力fが車輪を轍の底に引き戻す力となる。この引き
戻し力fは、荷重Lの値が大きい程、上り傾斜面角度が
大きい程大きい。
【0033】よって、従来セグメントを用いた車輪の場
合、CTの値が小さいため、轍からの脱出には通常より
大きなコーナリングフォースが必要となる。そのため、
ハンドルの操舵角を通常以上に大きし、車輪に通常より
大きなスリップアングルを付さなければならない。その
ため、轍脱出直後の車両は必要以上に横に振られ、ワン
ダリング現象が生じていた。
合、CTの値が小さいため、轍からの脱出には通常より
大きなコーナリングフォースが必要となる。そのため、
ハンドルの操舵角を通常以上に大きし、車輪に通常より
大きなスリップアングルを付さなければならない。その
ため、轍脱出直後の車両は必要以上に横に振られ、ワン
ダリング現象が生じていた。
【0034】しかし、セグメント10を用いた車輪は、
上り傾斜面にて大きなCTを発生すし、このCTは引き
戻し力fに十分に対抗する値を有するので、通常のハン
ドリング操作で容易に轍から脱出することができ、その
結果、ワンダリング現象が生じることはない。
上り傾斜面にて大きなCTを発生すし、このCTは引き
戻し力fに十分に対抗する値を有するので、通常のハン
ドリング操作で容易に轍から脱出することができ、その
結果、ワンダリング現象が生じることはない。
【0035】また、セグメント10は、断面門形乃至断
面逆門形の中空部15をはじめとして、他の構成は全て
従来のセグメントと同じであるから、先に述べた従来セ
グメントの有利な諸特性を保持した上で、耐ワンダリン
グ性を大幅に向上させることができる。
面逆門形の中空部15をはじめとして、他の構成は全て
従来のセグメントと同じであるから、先に述べた従来セ
グメントの有利な諸特性を保持した上で、耐ワンダリン
グ性を大幅に向上させることができる。
【0036】さらに、周方向溝20の溝深さh(mm)
を、ラグ21形成用の横方向溝22の溝深さH(mm)
の0.5倍以上とするのが耐ワンダリング性向上の点で
好適に適合する。周方向溝20は深さ方向に傾斜してい
るので、溝深さhは、周方向溝20が存在する範囲内に
おける横方向溝22の溝底ライン22Bから測った溝深
さHの平均値を基準とする。なお、溝深さhは溝深さH
を超えても良い。なお、ラグを備えない場合の周方向溝
20の溝深さは、周方向溝20以外の溝の最大深さの
0.5倍以上とする。
を、ラグ21形成用の横方向溝22の溝深さH(mm)
の0.5倍以上とするのが耐ワンダリング性向上の点で
好適に適合する。周方向溝20は深さ方向に傾斜してい
るので、溝深さhは、周方向溝20が存在する範囲内に
おける横方向溝22の溝底ライン22Bから測った溝深
さHの平均値を基準とする。なお、溝深さhは溝深さH
を超えても良い。なお、ラグを備えない場合の周方向溝
20の溝深さは、周方向溝20以外の溝の最大深さの
0.5倍以上とする。
【0037】また、図2の断面図に示すように、周方向
溝20の内側縁は曲率半径Rの円弧で縁取りするのが耐
ワンダリング性を一層向上させることに役立つ。それ
は、図3を参照し、潰れ度合いが大きい程、周方向溝2
0の内側縁が外側縁に接触し易くなるのを回避させ、潰
れ変形に対する抵抗を低減させるからである。周方向溝
20の内側縁の曲率半径Rは、ハンプ21Hの面取り部
の曲率半径r以上とするのが良い。
溝20の内側縁は曲率半径Rの円弧で縁取りするのが耐
ワンダリング性を一層向上させることに役立つ。それ
は、図3を参照し、潰れ度合いが大きい程、周方向溝2
0の内側縁が外側縁に接触し易くなるのを回避させ、潰
れ変形に対する抵抗を低減させるからである。周方向溝
20の内側縁の曲率半径Rは、ハンプ21Hの面取り部
の曲率半径r以上とするのが良い。
【0038】
【発明の効果】この発明の請求項1〜9に記載した発明
によれば、車両の良好な乗心地性能、突起乗越し時の優
れた衝撃緩和性、車輪の余剰の圧潰変形防止性、負荷解
放時における車両の優れた振動減衰特性など、従来のセ
グメントが有する性能を十分に保持した上で、優れた耐
ワンダリング性を発揮することができる車輪用セグメン
トを提供することができる。
によれば、車両の良好な乗心地性能、突起乗越し時の優
れた衝撃緩和性、車輪の余剰の圧潰変形防止性、負荷解
放時における車両の優れた振動減衰特性など、従来のセ
グメントが有する性能を十分に保持した上で、優れた耐
ワンダリング性を発揮することができる車輪用セグメン
トを提供することができる。
【図1】 この発明の1個の車輪用セグメントの展開図
である。
である。
【図2】 図1に示すII−II線に沿うセグメントの断面
図である。
図である。
【図3】 轍の上り傾斜面に右半側が乗り上げたセグメ
ントを説明する断面図である。
ントを説明する断面図である。
【図4】 従来セグメント及びこの発明のセグメントの
接地輪郭線図である。
接地輪郭線図である。
【図5】 従来セグメントの斜視図である。
1 ホイール 2 ディスク 3 リム 3os リム外周面 10 セグメント 11 装着部 12 側壁部 13 踏面部 14 ゴム塊 15 中空部 16 固定手段 17 プレート 18 固定用ボルト 20 周方向溝 21 ラグ 21H ハンプ 22 横方向溝 22B 横方向溝底 E セグメント赤道面 W 踏面部幅 S ショルダ h 周方向溝深さ H 横方向溝深さ r ハンプ曲率半径 R 周方向溝内側縁曲率半径
Claims (9)
- 【請求項1】 ホイールリムの外周面に固定する装着部
と、該装着部から放射方向外側に延びる両側壁部と、両
側壁部相互間にわたり延びる踏面部とを備えるゴム塊
と、該ゴム塊内部を貫通する中空部と、前記装着部とホ
イールリムとの間の固定手段とを有する車輪用セグメン
トにおいて、 前記踏面部は、その両ショルダ領域それぞれに1本以上
の周方向溝を備え、各周方向溝は、踏面部開口端から溝
底に向かいセグメント外側に傾斜する形態を有すること
を特徴とする車輪用セグメント。 - 【請求項2】 前記セグメントの複数個を相互に突き合
わせ状態でホイールリムに固定して車輪を構成して成る
請求項1に記載した車輪用セグメント。 - 【請求項3】 前記踏面部は、その幅方向両側端にて外
側に向け張出すハンプを有する請求項1又は2に記載し
た車輪用セグメント。 - 【請求項4】 前記踏面部は、その幅方向両側端に断面
円弧状面取り部を有する請求項1〜3のいずれか一項に
記載した車輪用セグメント。 - 【請求項5】 前記踏面部は、少なくとも幅方向両側端
部領域に多数本のラグを有し、各ラグは前記周方向溝を
備える請求項1〜4のいずれか一項に記載した車輪用セ
グメント。 - 【請求項6】 前記周方向溝は、踏面部にラグを区画形
成する横方向溝の深さの0.5倍以上の溝深さを有する
請求項1〜5のいずれか一項に記載した車輪用セグメン
ト。 - 【請求項7】 周方向溝は、断面円弧状の内側縁を有す
る請求項1〜6のいずれか一項に記載した車輪用セグメ
ント。 - 【請求項8】 前記踏面部は、車輪状態の各セグメント
の突き合わせ位置にて、隣接セグメント相互間の周方向
溝及びラグそれぞれを整合させる表面側構成を有する請
求項1〜7のいずれか一項に記載した車輪用セグメン
ト。 - 【請求項9】 前記ハンプ部と前記側壁部との連結部
は、ゴム塊の内側に向かう凸の曲面を有する請求項1〜
3のいずれか一項に記載した車輪用セグメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29936099A JP2001113916A (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | 車輪用セグメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29936099A JP2001113916A (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | 車輪用セグメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001113916A true JP2001113916A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17871559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29936099A Pending JP2001113916A (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | 車輪用セグメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001113916A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044035A1 (en) * | 2006-10-14 | 2008-04-17 | Airboss Limited | Segmental tyre |
-
1999
- 1999-10-21 JP JP29936099A patent/JP2001113916A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044035A1 (en) * | 2006-10-14 | 2008-04-17 | Airboss Limited | Segmental tyre |
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