JPH03136906A

JPH03136906A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number: JPH03136906A
Application number: JP1275596A
Authority: JP
Inventors: Masao Nakamura; 正夫中村; Shunsuke Aoki; 俊介青木
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1989-10-23
Filing date: 1989-10-23
Publication date: 1991-06-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、耐偏摩耗、特にショルダ部から生じる偏摩耗
の進展を抑止し、トレッド端でのりブチイア−を低減さ
せた重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。

〔従来技術〕

トラック、バス等の重車両に適用されて、偏摩耗、特に
ショルダ部から生じる偏摩耗の進展を抑止する従来技術
としては、例えば、ショルダリブティア−を大きくし、
ショルダ剛性を高める方法、又、トレッド端に周方向に
間隔をおき、比較的長さの短いサイプを多数配置する方
法、さらには、ショルダリブのトレッド端に周方向に延
在する細溝を配設する方法等が知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上述した従来技術の内、ショルダリブのトレ
ッド端付近に細溝を設置するものは、特に、走行条件が
マイルドな場合、例えば、直線道路が多く、舗装路面も
平坦な場合、該細溝とトレッド端にて区画された幅狭の
領域に摩耗が集中し、そこからトレッド内部に向かう偏
摩耗の進展が有効に抑止されることがわかっている。

しかし、路面が粗く、サイドフォース入力が比較的大き
な走行条件の場合、トレッド端を細溝にて区画される幅
狭の領域のトレッド部が欠けてしまうという、所謂リブ
ティア−を引き起こす問題があった。

この発明は、従来の係る問題を有利に解決するものであ
り、偏摩耗、特にショルダ落ち摩耗を有効に防止して、
なお、トレッド端におけるリブティア−の発生をもまた
充分に防止することができる重荷重用空気入りラジアル
タイヤを提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤは、タイ
ヤ周方向へ延在する複数本の周方向主溝をトレッド部に
有する重荷重用ラジアルタイヤであって、該周方向主溝
とトレッド端にて区画されるショルダリブのトレッド端
付近に実質的にタイヤ周方向に延在する細溝を配設する
と共に、この細溝を形成する溝壁の内、トレッド端側の
溝壁上部を面取り形状としたことを特徴としている。

〔作用〕

この空気入りラジアルタイヤでは、ショルダリブのトレ
ッド端付近に幅狭の周方向に延在する細溝を設けること
により、トレッド端と該細溝で区画される幅狭の領域の
剛性が下がり、その領域での摩耗仕事量は隣接するタイ
ヤ内側の領域と比較し、相対的に増加するため、摩耗は
その幅狭の領域に集中し、隣接するタイヤ内側の領域へ
の摩耗の進展を効果的に防止する。

さらに、該溝壁上部の剛性を上げることにより、トレッ
ド端にてのりブチイア−の発生を充分防止することがで
きる。

〔実施例〕

以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示すトレッドノくターン
である。なお、タイヤの内部構造は一般的なラジアルタ
イヤと同様であるのでここでは図示を省略する。

図中１０はトレッド部を示し、そのトレッド部１０は、
タイヤ周方向へ延在する相互に平行な４本の周方向主溝
１２を有する。

係るトレッド部１０において、前記４本の周方向溝のう
ちタイヤ外側に配置された２本の周方向主溝１２と、両
トレッド部端にて区画されるショルダ部１４には、タイ
ヤ周方向に延在する細溝１６がそれぞれ設けられており
、さらに、第１図の■−■線に沿う断面図である第２図
に示すように該細溝１６のトレッド端側の溝壁上部には
面取り部１８が形成されている。

ここで、細溝１６の位置は、ショルダリブ幅Ｓを基準と
し、トレッド端２０から５％〜４０％の位置に配置され
るのが好ましい。すなわち、５％よりも小さいと、細溝
外側の剛性が小さくなりすぎ、この領域で摩耗が集中で
きなくなり、タイヤ外側に偏摩耗が進展する。また、４
０％より大きいと、細溝外側の剛性が大きくなり、この
領域での摩耗仕事量が小さくなり、タイヤ内側へ偏摩耗
が進展するからである。

また、細溝の面取りされない部分の溝幅ｌは、１．５ｒ
ｎｍ〜３．　Ｑｍｍが好ましく、これは、１．５ｍｍよ
りも小さいと細溝外側の摩耗仕事量が大きくなりすぎ、
タイヤ内側へ偏摩耗が進展する。また、３、Ｑｍｍより
も大きいと、細溝外側の剛性が小さくなりサイドフォー
スをこの領域に集中させることができなくなり、タイヤ
内側へ偏摩耗が進展するからである。

さらに、この細溝のトレッド表面での溝幅をＬとした場
合、Ｉ！／Ｌ＝４０〜７５％が好ましい。

これは、４０％未満であると細溝１６の表面溝幅りが広
くなりすぎ、石を噛み易くなり、石噛みによるリブティ
ア−が発生しやすくなり、７５％を超えると、面取りの
効果が小さすぎ、細溝１６のトレッド端側の溝壁上部の
剛性が小さく、トレッド端でのりブチイア−を有効に防
止できないためである。また、４０％未満では細溝外側
のトレッド表面面積が小さくなりすぎ、この領域で摩耗
を集中できないことにもよる。

さらにまた、面取り部分がタイヤ法線方向の深さをｈ１
細溝の深さをＨとした場合、ｈ／Ｈ＝１５〜４０％が好
ましい。これは、１５％未満では面取り効果が少なくな
りすぎ、細溝のトレッド端側の溝壁上部の剛性が小さく
なりトレッド端でのりブチイア−を充分防止できず４０
％を超えると石を噛みやすく、石噛みによるリブティア
−が生じやすくなることによる。

（比較例）以下に本発明のタイヤと、比較タイヤとのりブチイア−
の発生状況に関する比較試験を行った結果を示す。

供試タイヤサイズ：ＴＢＲｌｏ、０ＯＲ２０１４ＰＫ発明タイヤ第１図、第２図に示すタイヤであって、トレッド幅２０
４ｍｍ　、　Ｈ＝１４ｍｍ、　　ｈ　＝３．５ｍｍ　５
Ｌ＝４．５ｍｍ　。

Ｒ＝２．５ｍｍである。

比較タイヤ発明タイヤに面取り部を設けないものであって、ｈ＝Ｑ
、Ｌ　＝　１　＝２．５ｍｍである。

試験方法５００００　ｋｍの実速走行における、トレッド端部で
のりブチイア−の発生の有無を評価した。

試験結果発明タイヤでは、リブティア−の発生がみられなかった
が、比較タイヤではりブチイア−の発生がみられた。

〔発明の効果〕

以上説明した如く本発明に係る重荷重用空気入りラジア
ルタイヤは、ショルダリブのトレッド端付近に細溝を配
置することにより、ショルダ落ち摩耗を有効に防止しつ
つ、細溝のトレッド端側の溝壁上部に面取りを施すこと
により、トレッド端におけるリブティア−をも有効に防
止しうるちのである。

従って、従来、効果は認められるもののそれ自体の性質
により限定された走行条件の市場にしか投入できなかっ
たものが、この発明により走行条件にとられれず、特に
、粗い路面やカーブが多（サイドフォース入力の大きな
条件の市場であっても充分にショルダ落ち摩耗を防止し
うるようにできた。

なお、この発明は、実施例のみにとられれるものではな
く、細溝の本数、形状、トレッド表面の赤道方向とのな
す角等、この発明を実施する上で当業者が自由に設計で
きるもので、また、面取り形状を実施例では直線的な面
取り形状しか述べなかったが、曲線、例えば中央が凸状
をなす曲線による面取りでもこの発明の効果を充分奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本実施例に係るタイヤのトレッドパターン、
第２図は第１図■−■線断面図である。１０・・・トレッド部、１２・・・周方向主溝、１４・・・ショルダリブ、１６・・・細溝、１８・・・面取り部、２０・・・トレッド端。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タイヤ周方向へ延在する複数本の周方向主溝をト
レツド部に有する重荷重用ラジアルタイヤであって、該
周方向主溝とトレツド端にて区画されるシヨルダリブの
トレツド端付近に実質的にタイヤ周方向に延在する細溝
を配設すると共に、この細溝を形成する溝壁の内、トレ
ツド端側の溝壁上部を面取り形状としたことを特徴とす
る重荷重用空気入りラジアルタイヤ。