JPH0379407A

JPH0379407A - 空気入りタイヤ

Info

Publication number: JPH0379407A
Application number: JP1216453A
Authority: JP
Inventors: Hideyuki Arima; 有馬　秀之
Original assignee: Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority date: 1989-08-22
Filing date: 1989-08-22
Publication date: 1991-04-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、空気入りタイヤに関する。

（従来の技術）空気入りタイヤにおいて、コーナリング時のグリップ性
能（路面把握力）向上は、安全走行上重要なファクター
となっている。

従来よりコーナリング時の荷重支持および横スベリの負
担については ■　旋回車両外側タイヤの比重大であること、■　外側
タイヤの中でも外側ショルダーに比重大であることから
空気入りタイヤについてはグリップ力向上の為、タイヤ
外側の陸面積をタイヤ内側の陸面積より高めて対応して
いるものがある（特開昭６３−１５９１０８号公報参照
、従来例の１）。

しかしながら、雪氷路面での走行はグリップ性能のみで
なく、ブレーキ・トラクション性能、排を雪性も重要なファクターであることからドライ路面の如
く、単にタイヤ外側陸面積の増大のみでは解決できない
。従って、雪氷路面用タイヤとしては、路面掘起し摩耗
力（雪柱せん断力、エッヂ効果）に着目し、トレッドパ
ターンとしてはブロックタイプで横溝・サイプを多用し
たものが一般的となっている（特開昭６３−１３７００
３号公報参照、従来例の２）。

（発明が解決しようとする課題）ところで、前述した従来例の２にあっては、サイプ又は
カーフ（以下、両者を総称してサイプという）の溝深さ
を考慮したもので、それなりの有用性は認められるもの
の、サイプの溝深さを規定することは、タイヤ製造上に
おいて非常に困難を伴うものであった。

本発明は、以上の点に鑑み、雪氷路面を走行する際、前
記ブレーキ・トラクション性能、排雪性を損なわずに、
グリップ性能を改良した製造が容易な空気入りタイヤを
提供することが目的である。

（課題を解決するための手段）本発明は、トレッド面に、ブロックよりなるトレッドパ
ターンを有し、前記トレッド面の陸面積を、車両に装着
した場合においてトレッド幅方向の外側を内側より広く
しており、前記ブロックに、トレッド幅方向の線分を有
するサイプを形成している空気入りタイヤにおいて、前
述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じてい
る。

すなわち、本発明は、まず第１に、タイヤショルダ近傍
のブロックに形成したサイプのトレッド周方向の開口幅
が、トレッド幅方向の内側におけるブロックに形成した
サイプの前記開口幅に対してトレッド幅方向の外側にお
けるブロックに形成したサイプの前記開口幅を小さくし
ていることを特徴とするものである。

また、本発明は第２に、タイヤショルダ近傍のブロック
に形成したサイプの本数が、トレッド幅方向の内側にお
けるブロックに形成したサイプの本数に対してトレッド
幅方向の外側におけるブロックに形成したサイプの本数
を少なくしていることを特徴とするものである。

更に、４本発明は第３に、トレッド幅方向の外側におけ
るタイヤショルダ近傍のブロックには、トレッド幅方向
の線分を有するサイプとトレッド周方向の線分を有する
サイプとがそれぞれ形成してあり、該ブロックにおける
サイプは、トレッド周方向の線分を有するサイプがトレ
ッド幅方向の線分を有するサイプの外側に位置している
ことを特徴とするものである。

また、本発明は第４に、トレッド周方向の線分を有する
サイプの深さ方向は、その開口縁がトレッドセンター方
向に指向して形成してあることを特徴とするものである
。

（作　用）本発明によれば、トレッド面の陸面積を、車両にタイヤ
を装着した場合において、トレッド幅方向（車軸方向）
の外側を内側より広くすることにより路面粘着力をタイ
ヤ外側で大として、操安性向上を図るという基本的作用
に加えて、次の作用を奏する。

まず、第１に、タイヤショルダ近傍のブロックに形成し
たサイプの開口幅はタイヤ外側がタイヤ内側よりも小さ
く（ｍ＜）することで、エッヂ効果を確保しながら外側
ブロック剛性を高めて、サイプ使用による圧縮変形をタ
イヤ外側で極力抑えることになる。

また、第２に、タイヤ外側ショルダにおけるブロックに
形成されるサイプ本数を内側のそれよりも少なくするこ
とで、外側ブロック３内を高めている。

更に、第３に、タイヤ外側におけるブロックにはトレッ
ド幅方向の線分を有するサイプの他に、トレッド周方向
の線分を有するサイプを形成し、しかも、周方向線分を
有するサイプを幅方向線分を有するサイプの外側に位置
させることにより、横方向（車軸方向）のエッヂ効果を
充分に発生させることになる。

また、第４に、周方向線分を有するサイプはその開口縁
がタイヤトレッドセンターに指向すべく溝深さ方向を規
定することで、横方向効果を助長することになる。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述する。

第１図において、１は空気入りタイヤのトレッド面であ
り、このトレッド面１には、センターブロック２とサイ
ドブロック３とをタイヤ周方向に間隔を有して配置する
ことで、ブロックによるトレッドパターンを有している
。

前記トレッド面１における陸面積（接地面であり、実質
的に、ブロック２，３の頂面面積を意味する）は、空気
入りタイヤを車両に装着したときの外側（図の右側）が
内側（図の左側）よりも、広くされて、ここに、路面粘
着力をタイヤ外側で大としている。

なお、センターブロック２とサイドブロック３とは周方
向に位相がずらされることで、千鳥状に配置されており
、ブロック２．３以外のトレンド面は、陸面積に対して
所謂溝面積とされている。

センターブロック２およびサイドブロック３には、トレ
ンド幅方向の線分を有するサイプ４，５．６を有してお
り、該サイプ４．５．６には、図でも明らかなように、
線分の途中に屈折部を有していて海面績を構成する溝に
少な（とも一端が開口されて接続されている。

サイプ４，５．６のうち、タイヤショルダ近傍でタイヤ
内側のサイドブロック３に形成されたサイプ５の開口幅
５Ａに対してタイヤショルダ近傍でタイヤ外側のサイド
ブロック３に形成されたサイプ６の開口幅６Ａが狭く　
（小さく）されており、ここに、サイプの開口縁におけ
るエッヂ効果を確保しながら外側ブロックの剛性を高め
ている。すなわち、サイプ使用による圧縮変形をタイヤ
外側で極力抑制するようにしている。

第２図および第３図は本発明の他の２つの例であり、第
１図と共通する部分は共通符号で示している。

この第２図において、タイヤショルダ近傍に位置するサ
イドブロック３のうち、タイヤ外側のサイプ６は、タイ
ヤ内側のサイプ５よりもその本数が少なくされている。

なお、第２図の例では、サイプ５の開口幅５Ａよりもサ
イプ６の開口幅６Ａを狭くしてサイズ本数を変えている
が、サイプ５，６の開口幅は同じ幅としたものであって
もよい。

第３図においては、タイヤショルダ近傍でタイヤ外側の
サイドブロック３には、トレンド幅方向の線分を有する
サイプ６の他に、トレッド周方向の線分を有するサイプ
７が形成され、しかも、サイプ６がブロック３内におい
て内側で、サイプ７が外側に位置して形成されており、
ここに、サイプ７の開口縁においてエッヂ効果を助長し
ている。

第３図に示したトレッド周方向の線分を有するサイプ７
は、第４図に示す如くサイズの深さ方向は、その開口縁
７Ａがトレッドセンター方向に指向して形成してあり、
ここに、開口縁７Ａの偏摩耗を抑制しつつタイヤ剛性を
向上するようにされている。

その他、図において、Ｏ−Ｏはタイヤ赤道線、８はタイ
ヤショルダを示している。

（発明の効果）本発明は以上の通りであり、本発明の第１の技術的手段
によれば、サイプの開口幅を、タイヤ内側より外側を狭
くすることで、タイヤ外側ショルダのエッヂ効果を確保
しながら外側サイドブロックの剛性を維持し、サイプ使
用による圧縮変形を抑制できるので、雪氷路におけるコ
ーナリング性能を向上できる。

また、本発明の第２の技術的手段によれば、サイプ本数
をタイヤ外側のブロックにおいて内側より少なくするこ
とで、タイヤ外側ショルダの剛性を高めて、雪氷路にお
けるコーナリング性能を向上できるし、更に、本発明の
第３の技術的手段によれば、タイヤ外側のブロックに、
周方向線分を存するサイプを設けたので、横すべりを確
実に阻止でき、また、エッヂ効果を助長できる。

更に、本発明の第４の技術的手段によれば、周方向線分
を有するサイプはその開口縁がタイヤセンターに指向し
ているので、サイプ開口縁の偏摩耗を防止しながら、サ
イプの口開き現象を阻止しつつ確実なエッヂ効果を発揮
できる。

また、本発明のいずれの技術的手段においても、空気入
りタイヤ、特に、ラジアルタイヤの製造上においても支
障がないし、スノー性能とドライ性能を兼備した空気入
りタイヤとして実益大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の第１〜４実施例を示し、第１図は第１実
施例のトレッド平面図、第２図は同じく第２実施例の平
面図、第３図は同じく第３実施例の平面図、第４図は第
４実施例のショルダ部分を示す断面図である。１・・・トレッド面、２．３　＝−・ブロック、４，５
．６・・・サイプ、５Ａ、６Ａ・・・サイプ開口幅、７
・・・周方向線分のサイプ、７Ａ・・・開口縁。第１　図第３　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）トレッド面に、ブロックよりなるトレッドパター
ンを有し、前記トレッド面の陸面積を、車両に装着した
場合においてトレッド幅方向の外側を内側より広くして
おり、前記ブロックに、トレッド幅方向の線分を有する
サイプを形成している空気入りタイヤにおいて、タイヤショルダ近傍のブロックに形成したサイプのトレ
ッド周方向の開口幅が、トレッド幅方向の内側における
ブロックに形成したサイプの前記開口幅に対してトレッ
ド幅方向の外側におけるブロックに形成したサイプの前
記開口幅を小さくしていることを特徴とする空気入りタ
イヤ。
（２）トレッド面に、ブロックよりなるトレッドパター
ンを有し、前記トレッド面の陸面積を、車両に装着した
場合においてトレッド幅方向の外側を内側より広くして
おり、前記ブロックに、トレッド幅方向の線分を有する
サイプを形成している空気入りタイヤにおいて、タイヤショルダ近傍のブロックに形成したサイプの本数
が、トレッド幅方向の内側におけるブロックに形成した
サイプの本数に対してトレッド幅方向の外側におけるブ
ロックに形成したサイプの本数を少なくしていることを
特徴とする空気入りタイヤ。
（３）トレッド面に、ブロックよりなるトレッドパター
ンを有し、前記トレッド面の陸面積を、車両に装着した
場合においてトレッド幅方向の外側を内側より広くして
おり、前記ブロックに、トレッド幅方向の線分を有する
サイプを形成している空気入りタイヤにおいて、トレッド幅方向の外側におけるタイヤショルダ近傍のブ
ロックには、トレッド幅方向の線分を有するサイプとト
レッド周方向の線分を有するサイプとがそれぞれ形成し
てあり、該ブロックにおけるサイプは、トレッド周方向
の線分を有するサイプがトレッド幅方向の線分を有する
サイプの外側に位置していることを特徴とする空気入り
タイヤ。
（４）トレッド周方向の線分を有するサイプの深さ方向
は、その開口縁がトレッドセンター方向に指向して形成
してあることを特徴とする請求項（３）記載の空気入り
タイヤ。