JPH09207686A - 吸音,遮音構造を有する車輌用内装材 - Google Patents

吸音,遮音構造を有する車輌用内装材

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JPH09207686A
JPH09207686A JP4667196A JP4667196A JPH09207686A JP H09207686 A JPH09207686 A JP H09207686A JP 4667196 A JP4667196 A JP 4667196A JP 4667196 A JP4667196 A JP 4667196A JP H09207686 A JPH09207686 A JP H09207686A
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JP
Japan
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sound
runner
corrugated board
core paper
interior material
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Withdrawn
Application number
JP4667196A
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English (en)
Inventor
Yukio Iwazawa
幸雄 岩澤
Naoto Ishii
直人 石井
Nobuyuki Takahashi
信之 高橋
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Honda Motor Co Ltd
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Tokyo Seat Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生繊維フェルト等の貼り付けによらず、車
輌用内装材それ自体に優れた吸音,遮音性を持たせ、軽
量で安価なものに構成する。 【解決手段】 両面段ボール1を基材とし、樹脂フィル
ム2,3を中芯紙12の起部頂点で接合させてランナー
材10,11と中芯紙12との間に介装し、樹脂フィル
ム2を介して裏側のランナー材10より段ボール1の内
部空間13a,13b…に連通する複数個の透音孔4
a,4b…を点在形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーフライニング
等として装備される吸音,遮音構造を有する車輌用内装
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ルーフパネル側で生ずる雨音等を
吸音,遮音する構造体を例示すると、再生繊維のフェル
トを制振材乃至は吸音材としてルーフパネルの内面側或
いはルーフライニングの裏面側に貼り付けることが行な
われている。
【0003】然し、その再生繊維のフェルトをルーフパ
ネルまたはルーフライニングに面接させて貼り付けるに
は極めて手間が掛る。また、この再生繊維のフェルトで
は吸音性乃至は遮音性から特性的に未だ十分に満足し得
るものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、再生繊維フ
ェルト等の貼り付けによらず、車輌用内装材それ自体に
優れた吸音,遮音性を持たせ、軽量で安価に構成可能な
吸音,遮音構造を有する車輌用内装材を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
吸音,遮音構造を有する車輌用内装材においては、表裏
側のランナー材,中芯紙からなる段ボールを基材とし、
その段ボールのランナー材と中芯紙との間に樹脂フィル
ムを中芯紙の起部頂点で三者一体に接合させて介装する
と共に、裏側のランナー材より該樹脂フィルムを介して
段ボールの内部空間に連通する複数個の透音孔を点在形
成することにより構成されている。
【0006】本発明の請求項2に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材においては、樹脂フィルムをランナ
ー材の表裏側と中芯紙との各間に夫々介装することによ
り構成されている。
【0007】本発明の請求項3に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材においては、樹脂フィルムを介して
裏側のランナー材より段ボールの内部空間に連通する透
音孔に加え、中芯紙の側面より段ボールの相隣り合う内
部空間に連通する透音孔を設けることにより構成されて
いる。
【0008】本発明の請求項4に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材においては、表側のランナー材を複
数枚の板紙から積層形成することにより構成されてい
る。
【0009】本発明の請求項5に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材においては、表皮材または該表皮材
とクッションフォームとの積層材を表装材として表側の
ランナー材に被着することにより構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
ると、図示の実施の形態はルーフパネルPで生ずる雨音
等を吸音,遮音する車輌用内装材としてルーフライニン
グRを構成する場合が示されている。このルーフライニ
ングRは図1で示すように段ボール1を基材に構成さ
れ、その段ボール1としては表裏側のランナー材10,
11と波形の中芯紙12とからなる両面段ボールが用い
られている。
【0011】その段ボール1を基材とし、段ボール1に
は樹脂フィルム2,3がランナー材10,11の表裏側
と中芯紙12との各間に夫々介装配置されている。この
各樹脂フィルム2,3としては、ランナー材10,11
と中芯紙12とを互いに接着する接着用のポリエチレン
フィルムを用いることができる。その各樹脂フィルム
2,3は中芯材12の起部頂点で各ランナー材10,1
1と三者一体に接着し、残余のフィルム面は非接着面と
して振動可能に介装されている。
【0012】その段ボール1には、樹脂フィルム2を介
して裏側のランナー材10より中芯紙12による段ボー
ル1の内部空間13a,13b…に連通する透音孔4
a,4b…が複数個点在させて形成されている。この各
透音孔4a,4b…は、微小な開孔として設けられてい
る。また、樹脂フィルム2の非接着面より段ボール1の
内部空間13a…に連通し、或いは樹脂フィルム2の接
着面,即ち、中芯紙12の起部頂点より段ボール1の内
部空間13b…に連通するよう点在させて設けられてい
る。それに加えて、中芯紙12には段ボール1の相隣り
合う内部空間13a,13b…を連通する透音孔4cが
側面に設けられている。
【0013】この段ボール1を基材にし、ルーフライニ
ングRを構成するべく、表側のランナー材11には表皮
材5aとクッションフォーム5bとの積層材が表装材5
として被着されている。その表装材5には、表皮材5a
を単体のまま被着するようにもできる。また、表側のラ
ンナー材11は一枚の板紙でなるものであってもよく、
或いは遮音性を質量的に高めるべく、図2で示すように
二枚以上の板紙11a,11bを互いに接着させて積層
したものであってもよい。なお、表側のランナー材11
並びに樹脂フィルム3は非通気面として無孔状に保たれ
ている。
【0014】このように構成するルーフライニングRで
は、段ボール1を基材とすることから軽量で安価なもの
に形成することができる。また、図3で示す如く雨音等
がルーフパネルPで発生すると、その音を吸音,遮音す
る部材として機能することができる。
【0015】その雨音等は裏側のランナー材10を振動
し、また、裏側のランナー材10の透音孔4a,4b…
から段ボール1の内部空間13a,13b…に入射す
る。この入射音によって裏側のランナー材10並びに中
芯紙12が振動すると共に、裏側の樹脂フィルム2の非
接着面も振動する。従って、その音は各部材10,1
2,2の振動で減衰され、また、中芯紙12の透音孔4
cより段ボール1の相隣り合う内部空間13a,13b
…にも伝搬することから更に効果的に減衰される。
【0016】自動車の走行時には、表側のランナー材1
1並びに樹脂フィルム3が非通気性のものであるため、
ルーフパネルPと段ボール1との間並びに段ボール1の
内部空間13a,13b…が負圧により減圧される。
唯、段ボール1にあっては空気が端末側より流入し易く
しかも裏側のランナー材10による界面が微小な透音孔
4a,4b…による開孔面であるから、段ボール1の内
部空間13a,13b…はルーフパネルPと段ボール1
との間よりも減圧レベルが低くなる。
【0017】それにより、空気の密度としては段ボール
1の内部空間13a,13b…がルーフパネルPと段ボ
ール1との間よりも高く、音は空気密度の違う二つの媒
質における界面の垂直入射波となるため、段ボール1の
内部空間13a,13b…に入射する音自体が相当する
反射率で低減されるようになる。これに加えて、表側の
ランナー材11並びに樹脂フィルム3は非通気面でなる
から、十分な遮音効果を発揮する。また、表側のランナ
ー材11が複数枚の互いに接着された板紙11a,11
bでなるものでは遮音性を質量効果でより高めることが
できる。
【0018】なお、上述した実施の形態は吸音,遮音構
造を有する車輌用内装材としてルーフライニングを例示
したが、リアシェルフ等の車輌内装材にも吸音,遮音性
を持たせるべく同様に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る吸
音,遮音構造を有する車輌用内装材に依れば、再生繊維
のフェルト等を貼ることによらず、車輌用内装材それ自
体を吸音,遮音構造体として特性の優れたものに構成で
き、また、段ボールを基材にするところから軽量で安価
なものに構成することができる。
【0020】本発明の請求項2に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材に依れば、樹脂フィルムを裏側のみ
ならず表側にも介装することから、吸音性と共に遮音性
をより高めることができる。
【0021】本発明の請求項3に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材に依れば、音を裏側のランナー材よ
り段ボールの内部空間に入射させるばかりでなく、中芯
紙の透音孔から段ボールの相隣り合う内部空間に伝搬す
ることにより音の減衰効果をより高めることができる。
【0022】本発明の請求項4に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材に依れば、表側のランナー材を複数
枚の板紙から積層形成することから、遮音効果をより高
めることができる。
【0023】本発明の請求項5に係る吸音,遮音構造を
有する車輌用内装材に依れば、ルーフライニングとして
車内の防音効果を十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸音,遮音構造を有する車輌用内
装材の一実施の形態としてルーフライニングを示す説明
図である。
【図2】同車輌用内装材として表側のランナー材を複数
枚の板紙から積層形成したものを示す説明図である。
【図3】図1のルーフライニングによる吸音,遮音特性
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 段ボール 10 裏側のランナー材 11 表側のランナー材 12 中芯紙 13a,13b… 段ボールの内部空間 2,3 樹脂フィルム 4a,4b,4c… 透音孔 5 表装材 5a 表皮材 5b クッションフォーム P ルーフパネル R ルーフライニング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 直人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 高橋 信之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏側のランナー材,中芯紙からなる段
    ボールを基材とし、その段ボールのランナー材と中芯紙
    との間に樹脂フィルムを中芯紙の起部頂点で三者一体に
    接合させて介装すると共に、裏側のランナー材より該樹
    脂フィルムを介して段ボールの内部空間に連通する複数
    個の透音孔を点在形成したことを特徴とする吸音,遮音
    構造を有する車輌用内装材。
  2. 【請求項2】 樹脂フィルムをランナー材の表裏側と中
    芯紙との各間に夫々介装したことを特徴とする請求項1
    記載の車輌用内装材。
  3. 【請求項3】 裏側のランナー材より樹脂フィルムを介
    して段ボールの内部空間に連通する透音孔に加え、中芯
    紙の側面より段ボールの相隣り合う内部空間に連通する
    透音孔を設けたことを特徴とする請求項1または2記載
    の車輌用内装材。
  4. 【請求項4】 表側のランナー材を複数枚の板紙から積
    層形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の車輌用内装材。
  5. 【請求項5】 表皮材または該表皮材とクッションフォ
    ームとの積層材を表装材として表側のランナー材に被着
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    車輌用内装材。
JP4667196A 1996-02-08 1996-02-08 吸音,遮音構造を有する車輌用内装材 Withdrawn JPH09207686A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0849877A (ja) * 1994-08-03 1996-02-20 Takasago Thermal Eng Co Ltd 空気熱源型空調システム
JP2008120215A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Ambic Co Ltd 自動車の騒音低減構造
JP2014162337A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Jsp Corp 止水シート
JP2015074358A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 河西工業株式会社 制振補強材
KR20160063610A (ko) * 2014-11-27 2016-06-07 쌍용자동차 주식회사 자동차용 리어 시트벨트 리트렉터의 소음 발생 방지구조
JP2018194649A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 群馬県 複合吸音材
JP2020190641A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 トヨタ車体株式会社 吸遮音部材

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