JPH09207171A - 中央部に開口が形成された成形品の射出成形法及びその射出成形装置 - Google Patents

中央部に開口が形成された成形品の射出成形法及びその射出成形装置

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JPH09207171A
JPH09207171A JP1672896A JP1672896A JPH09207171A JP H09207171 A JPH09207171 A JP H09207171A JP 1672896 A JP1672896 A JP 1672896A JP 1672896 A JP1672896 A JP 1672896A JP H09207171 A JPH09207171 A JP H09207171A
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punch
mold
injection molding
central part
optical disk
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JP1672896A
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Takashi Tomita
尚 富田
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Sony Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク基板のような成形品の中央部を打
ち抜いて中心孔を開けることができ、複数の成形品を同
時に射出成形できる射出成形法及びその装置を提供する
こと。 【解決手段】 本発明の中央部に開口が形成された成形
品の射出成形装置1は、複数の可動金型20、30の中
央部に型締め方向に移動でき、前記成形品の中央部に所
定の直径の孔を開けることができ、可動金型20に装着
された中央部に貫通孔2202が形成されている第1パ
ンチ22と、可動側金型30に装着された第2パンチ3
7と、パンチ37を型締め方向に押圧してパンチ22を
型締め方向に押圧する押圧装置50と、そして前記成形
品の中央部に相当する部分の樹脂を押し出す押圧ピン4
4とこの押圧ピン44と同軸的に組み込まれている前記
貫通孔2202に存在する樹脂を押し出す押圧ピン45
などで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
ク基板、センターフォーカスレンズ、アイカップ、中空
軸、ローラなどに代表させることができる中央部に貫通
孔や凹部が形成されている製品のように、中央部に開口
が形成された成形品の射出成形法及びその射出成形装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下の説明においては、前記中央部に開
口が形成された成形品の一例として光ディスク基板を採
り挙げて説明する。通常、光ディスク基板、光磁気ディ
スク基板などの基板(以下、単に「基板」と略記する)
は射出成形によって製作されている。通常、基板の成形
には、スタンパーと呼ばれている凹凸が形成された原盤
を成形金型に装着し、成形金型で形成されたキャビティ
に溶融した樹脂を射出し、冷却、硬化させて形成してい
る。前記スタンパーの凹凸が形成されている面には反射
層または記録層を設けることにより光ディスク基板、光
磁気ディスク基板となる。
【0003】現在、一射出により複数枚の光ディスク基
板を同時に得る成形方法が採られており、そのための成
形金型装置は、複数個のキャビティが同一平面内に横に
並べて形成されている、所謂、多数個取り金型と呼ばれ
ている成形金型で構成されており、それぞれのキャビテ
ィに形成されているゲートから樹脂を射出し、複数枚の
光ディスク基板を同時に成形するものである。この金型
装置は、前記のように複数個のキャビティが横に並べて
形成されているため投影面積が複数倍になり、このため
少なくとも2倍以上の型締め圧力を必要とする。そして
2倍の型締め圧力を得るためには、大型の射出成形機が
必要になる。
【0004】そこで成形金型として、所謂、スタック成
形金型を用いると、複数枚の光ディスク基板を型締め方
向に重ねた状態で同時に成形することできる以外に、比
較的小さな型締め圧力で済むため、既存の小型射出成形
機を利用することができる。このようなスタック成形金
型として、 1.特開昭61−185424 2つの射出系を備えた成形金型 2.特開昭61−249722 スタック成形金型の中間ブロックを押し出す成 形機 3.特開平6−8284 樹脂の流路中に回転する弁を設けた成形金型 4.特開平6−23806 型開き時に、流路を閉鎖する成形金型 などの、スタック成形金型の改良型が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これまで光
ディスク基板を成形するのに適したスタック成形金型は
提案されていない。更に、前記の各種スタック成形金型
では、光ディスク基板の中央部を打ち抜くことができな
い。更にまた、ランナー部、スプルー部の樹脂を冷却、
硬化した場合、複数枚の光ディスク基板の分離が困難で
あるなどの課題がある。そこで本発明では、光ディスク
基板の中央部を打ち抜いて中心孔を開けることができ、
複数枚の光ディスク基板を同時に射出成形できる光ディ
スク基板の射出成形方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の中央
部に開口が形成された成形品の射出成形法及びその射出
成形装置は、固定側金型と可動側金型との複数個の金型
を重ねて型締めを行い、これら複数個の金型がそれぞれ
形成する複数組のキャビティ内に溶融樹脂を射出して同
時に複数の中央部に開口が形成される成形品を成形し、
その後、冷却して硬化させたそれぞれの前記成形品の中
央部に前記可動側金型側から型締め方向にパンチを作動
させて所定の直径の孔を開けて、その中央部に所望の開
口が形成された成形品を同時に複数得る方法を採って、
前記課題を解決している。
【0007】また、前記射出成形方法を行うための本発
明の射出成形装置としては、複数の可動側金型のそれぞ
れの中央部に型締め方向に移動可能な構造で装着され、
中央部に開口が形成される前記成形品の中央部に前記所
定の直径の孔を開けることができ、そして前記可動側金
型の内、少なくとも固定側金型に在る可動側金型には、
中央部にランナーが形成されているパンチを含む複数個
のパンチと、これらのパンチの内、固定側金型側に在る
パンチを隣接する可動側金型側のパンチで型締め方向に
押圧する押圧装置と、そして前記中央部に開口が形成さ
れる成形品の中央部に相当する部分の樹脂を押し出す押
圧ピンと該押圧ピンと同軸的に組み込まれている前記ラ
ンナー部に存在する樹脂を押し出す押圧ピンなどで構成
して、前記課題を解決している。
【0008】従って、本発明の射出成形方法及びその装
置によれば、成形状態にある複数の中央部に開口が形成
される成形品のそれぞれに中心孔を開けることができる
ばかりではなく、その中心孔を開ける固定側金型側に在
るパンチをランナーとして利用して他のキャビティに溶
融樹脂を射出することができ、従って、スタック成形金
型を用いて複数の中央部に開口が形成された成形品を同
時に射出成形することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9を参照しなが
ら、本発明の射出成形装置の実施例を説明する。図1は
型開き状態にある本発明の光ディスク基板の射出成形装
置の断面側面図であり、図2は図1に示した射出成形装
置を型締め状態で示した断面側面図であり、図3は図2
に示した型締め状態にある射出成形装置に溶融樹脂を射
出した状態を、キャビティ部付近を拡大して示した一部
断面側面図であり、図4は図3に示した成形樹脂の冷
却、硬化後、押圧装置を押圧した状態の射出成形装置
を、キャビティ部付近を拡大して示した一部断面側面図
であり、図5は図4に続く押圧装置を押圧した状態の射
出成形装置の動作状態を、キャビティ部付近を拡大して
示した一部断面側面図であり、図6は図5に続く押圧装
置を押圧した状態の射出成形装置の動作状態を、キャビ
ティ部付近を拡大して示した一部断面側面図であり、図
7は図6に示した動作完了後に射出成形装置を型開きし
た状態を、キャビティ部付近を拡大して示した一部断面
側面図であり、図8は図7に示した型開き状態におい
て、押圧装置を元の位置に後退させた状態を、第2パン
チ付近を拡大して示した可動側金型の一部断面側面図で
あり、そして図9は図7に示した型開き状態において、
エジェクターを作動させて成形品である光ディスク基板
を離型した状態を、第2パンチ付近を拡大して示した可
動側金型の一部断面側面図である。
【0010】以下の実施例の説明においても、中央部に
開口が形成された成形品の例として光ディスク基板を採
り挙げて説明する。先ず、図1及び図2を用いて本発明
の射出成形装置の構成を説明する。符号1は全体として
本発明の射出成形装置を指す。この射出成形装置1は、
固定側金型10、中間可動金型20、可動側金型30、
押圧装置50、金型開閉装置などで構成されている。
【0011】先ず、前記固定側金型10の構造である
が、この固定側金型10は3枚の型板11、12、13
と一枚の保持板14とが重ね合わせられた状態で組み立
てられている。これら型板11、12、13及び保持板
14の中央部には、中心に全長にわたるランナー150
1が、外方端にはノズル装着部1502が、内方端には
後記のパンチの型締め方向への動きに対する逃げを含む
深さの円形受け刃1503が形成されているスプルー中
子15が装着されている。このスプルー中子15の前記
型板12部分における中間部に鍔1504が形成されて
おり、スプルー中子15の前記装着に当たっては、この
鍔1504を型板12の表面に形成されている円形状凹
部1201に嵌め込み、その外方端を型板11の外側か
らロケートリング1505で固定されている。前記鍔1
504が形成されている部分から内方側のスプルー中子
15の直径はその内方端に前記円形受け刃1503を形
成できるように太くなっている。
【0012】スプルー中子15のこの太い部分の外周面
には鍔1601が形成されている円筒状のコア中子16
が装着されている。この鍔1601と前記スプルー中子
15の鍔1504との間にはエアー抜きスペース17が
形成されている。更にコア中子16の外周面には鍔18
01が形成されている円筒状のエジェクター18が装着
されていて、エジェクター18はこの鍔1801と前記
コア中子16の鍔1601との間に装着されたコイルバ
ネ1802により、常時、図示の状態の位置に引っ張ら
れている。なお、光ディスク基板を離型する時には、エ
ジェクター18はエアーで中間可動金型20の方へ移動
させられるものである。そして更にエジェクター18の
外周面に近接して、型板13及び保持板14に跨がり、
後記のスタンパーの中心孔の内周縁を抑える複数個のス
タンパー抑え19Aが装着されている。また、保持板1
4の外周面には、前記スタンパー抑え19Aと対をな
す、スタンパーの外周縁を抑えるスタンパー抑え19B
が装着されている。なお、符号1401は温度調整水路
を指す。
【0013】次に、前記中間可動金型20であるが、こ
の中間可動金型20は板体21と第1パンチ22とコイ
ルバネ23と一対のスペーサ24A、24Bとから構成
されている。この中間可動金型20の中心となる比較的
偏平な板体21の両側面は互いに平行な鏡面に仕上げら
れた、後記のように前記保持板14に保持されたスタン
パーとでキャビティCaを構成する鏡面2101と後記
の可動側金型30の保持板35に保持されたスタンパー
とでキャビティCbを構成する鏡面2102とが形成さ
れている。また、板体21の中央部には、光ディスク基
板の中心孔に相当する開口2103が形成されており、
そしてその可動側金型30側の内周縁は後記する第2パ
ンチ37と共働して光ディスク基板の中央部に開口を形
成する円形受け刃2104となる。
【0014】また、第1パンチ22は板体21の中央部
にコイルバネ23を介して型締め方向に可動できるよう
に、そして通常は光ディスク基板の厚み分よりやや少な
めに固定側金型10側に突出した状態で装着されてお
り、そして固定側金型10の前記円形受け刃1503と
対になるものであって、その円形受け刃1503に嵌合
する。そのため、第1パンチ22には光ディスク基板の
中央部に開けられる開口の大きさと同一の直径の外周刃
2201が形成されている。また、その中心には溶融樹
脂を流すことができるスプルーの一部を構成する貫通孔
2202が前記ランナー1501の中心と一致して形成
されている。また、この第1パンチ22の可動側金型3
0側には、これも後記するように、可動側金型30に装
着されている第2押圧ピンがスプルーに滞留した樹脂を
カットするために前進し、嵌合できる大きさの直径の円
形凹穴2203が形成されており、その外周縁は第2押
圧ピンの円形受け刃2204を形成している。
【0015】前記一対のスペーサ24A、24Bは円形
リングの厚み調整スペーサであって、板体21の外周部
に装着されている。予め異なる厚み寸法のスペーサを用
意しておけば、光ディスク基板の厚みに応じて対応する
ことができる。
【0016】次に、前記可動側金型30であるが、この
可動側金型30は4枚の型板31、32、33、34と
一枚の保持板35とが重ね合わせられた状態で組み立て
られている。これら型板31、32にわたって、それら
の中央部には、スリーブ36が位置決めプレート360
1で固定されている。
【0017】そして型板32、33、34及び保持板3
5にわたって開けられている貫通孔には、基端部の外周
部に鍔3701が形成され、先端面が保持板35の表面
に装着されるスタンパーの表面と同一の平面を形成する
ように終端している円筒状の第2パンチ37がその基端
部を前記スリーブ36部分に位置決めさせて、かつ型締
め方向に摺動できるように装着されている。この第2パ
ンチ37の直径は、光ディスク基板の中心部に予め定め
られている直径の開口を開ける太さであって、前記中間
可動金型20の中央部に開けられている開口2103に
嵌合できるものである。
【0018】また、この第2パンチ37の外周面には基
端部の外周部に鍔3801が形成され、先端面が保持板
35の表面に装着されるスタンパーの表面と同一の平面
を形成するように終端している円筒状のコア中子38が
型板33、34及び保持板35にわたって装着されてい
る。この鍔3801と前記第2パンチ37の鍔3701
との間にはコイルバネ39が装着されており、このコイ
ルバネ39により第2パンチ37は、常時、スリーブ3
6の内周面に形成されている段差のストッパー3602
に押圧されている。
【0019】そしてまた、コア中子38の外周面には基
端部の外周部に鍔4001が形成され、先端面が保持板
35の表面に装着されるスタンパーの表面と同一の平面
を形成するように終端している円筒状のエジェクター4
0が型板33、34及び保持板35にわたって型締め方
向に摺動できるように装着されている。この鍔4001
と型板33の一部内面との間にはコイルバネ41が装着
されており、このコイルバネ41によりエジェクター4
0が、常時、コア中子38の鍔3801及び間座48の
方に押圧されている。
【0020】そして更に、このエジェクター40の先端
部の外周面には先端面が保持板35の表面に装着される
スタンパーの表面と同一の平面を形成するように終端し
ているスリーブ42が型板34及び保持板35にわたっ
て装着、固定されており、更にその外周面にスタンパー
抑え43Aが型板34及び保持板35にわたって装着、
固定されている。
【0021】一方、第2パンチ37の内部には同心的に
2本の押圧ピン44、45がそれぞれ独立して型締め方
向に摺動できるように組み込まれている。即ち、押圧ピ
ン44は基端部の外周面に形成された鍔4401と第2
パンチ37の基端部内周面に形成されている段部との間
に介挿されているコイルバネ46により、常時、後退位
置へ、図において右方へ押圧されている。この後退位置
に在る時の押圧ピン44の先端面は、この射出成形装置
1が型締めされた時に、前記第1パンチ22の円形凹穴
2203と共働して溶融樹脂が通過できる程度の隙間
(スプルー)を開けて留まる程度に突出している。
【0022】更に、この押圧ピン44の内部には同心的
に押圧ピン45が内挿されていて、基端部の外周面に形
成された鍔4501と押圧ピン44の基端部内周面に形
成されている段部との間に介挿されているコイルバネ4
7により、常時、後退位置へ、図において右方へ押圧さ
れている。この後退位置に在る時の押圧ピン45の先端
面は、この射出成形装置1が型締めされた時に、前記第
1パンチ22の中心部に形成された貫通孔2202が円
形凹穴2203の中心部で開口している部分に接近し、
この円形凹穴2203と共働して溶融樹脂が通過できる
程度の隙間(スプルー)を開けて留まる程度に、そして
前記押圧ピン44の先端部より僅かに長めに突出してい
る。
【0023】次に、前記押圧装置50であるが、この押
圧装置50は前記型板31部分に存在するスリーブ36
の内部で型締め方向に可動する円板状の押圧タイミング
調整板51とこの押圧タイミング調整板51を中間可動
金型20側へ押圧する押圧棒52などから構成されてい
る。
【0024】前記押圧タイミング調整板51は、その保
持板35側の中心に最も突出して形成されている、前記
押圧ピン45を押圧するための押圧突起5101と、そ
の外側でやや後退した段差を以て同軸的に形成されてい
る、前記押圧ピン44を押圧するための押圧突起510
2と、その外側でやや後退した段差を以て同軸的に形成
されている、前記第2パンチ37を押圧するための押圧
面5103とから構成されており、また、これらの押圧
突起や押圧面が形成されている面とは反対側の面が平面
5104に形成されている。前記押圧棒52は射出成形
機に装備されていて、エアーまたは油圧により駆動され
る。
【0025】前記固定側金型10に対して中間可動金型
20及び可動側金型30は射出成形機に具備されている
金型開閉装置(不図示)により開閉される。中間可動金
型20と可動側金型30とは複数本の型開きアーム60
で連結されている。この型開きアーム60は中間可動金
型20の周縁部に固定されている連結スリーブ61内を
貫通して摺動し、その固定側金型10側の端部はナット
62締めされて連結スリーブ61からの抜けを防止して
いる。そしてこの端部は、この射出成形装置1を型締め
した時、固定側金型10の周縁部に固定されているアー
ム受け63の摺動孔6301に挿入される。一方、型開
きアーム60の他端は可動側金型30の周縁部に固定さ
れているアーム受け64の摺動孔6401内で摺動自在
に支持されている。
【0026】次に、以上、記した構成、構造の本発明の
射出成形装置1を用いて2枚の光ディスク基板を射出成
形する射出成形方法を説明する。射出成形装置1は、射
出成形に当たって、固定側金型10の保持板14の表面
に一方のスタンパー(不図示)をスタンパー抑え19
A、19Bで抑えて固定し、また、可動側金型30の保
持板35の表面に他方のスタンパー(不図示)をスタン
パー抑え43A、43Bで抑えて固定し、その後図2に
示したように、金型開閉装置を作動させて型締めする。
【0027】そうすると、固定側金型10に装着された
スタンパー面と中間可動金型20の鏡面2101との間
には一方のキャビティCaが、そして可動側金型30に
装着されたスタンパー面と中間可動金型20の鏡面21
02との間には他方のキャビティCbが形成される。ま
た、スプルー中子15の端面と第1パンチ22の端面と
の間に空間Cc(スプルー)が形成され、更に第1パン
チ22の貫通孔2202、第1パンチ22の円形凹穴2
203と第1パンチ22及び第2パンチ37との端面で
空間Cd(スプルー)が形成され、そしてこの空間Cd
とキャビティCbの間に、押圧ピン44の先端部周面と
板体21の開口2103及び第2パンチ37の先端部端
面とで構成される空間Ce(スプルー)が形成される。
【0028】従って、射出成形機のノズル(不図示)を
固定側金型10の背面に形成されているノズル装着部1
502に装着し、溶融樹脂を射出すると、図3に示した
ように、その射出された溶融樹脂の一部は、キャビティ
Caにはスプルー中子15のランナー1501、空間C
cで構成されるランナーを通じて射出、充填され、そし
てキャビティCbには前記ランナー1501及び空間C
cと通じ、更に貫通孔2202、空間Cd及び空間Ce
を通じて射出、充填される。
【0029】次に、充填された樹脂が冷却、硬化する
と、図4に示したように、押圧装置50を作動させる。
押圧棒52が図3の位置からコイルバネ47の反発力に
抗して移動し、図4に示したように、押圧タイミング調
整板51の背面である平面5104を押圧する。そうす
ると、先ず、押圧タイミング調整板51の押圧突起51
01が中心部の押圧ピン45を押圧し、この押圧ピン4
5の先端部が、その先に存在する空間Cdの樹脂及び第
1パンチ22の貫通孔2202に存在する樹脂をランナ
ー1501の方に圧縮しながら前進する。
【0030】そして更に、この押圧突起5101がコイ
ルバネ47に抗して前進すると、図5に示したような状
態となる。即ち、押圧ピン45の先端部は第1パンチ2
2の貫通孔2202に進入し、そして押圧ピン45の鍔
4501がコイルバネ47を最も圧縮した状態で、押圧
ピン45の外側の押圧ピン44の端部の内部段差部を押
圧し、また、押圧タイミング調整板51の押圧突起51
02が押圧ピン44の基端部を押圧して、押圧ピン44
の先端部で前記空間Cdに存在する樹脂をカットし、そ
のまま第1パンチ22の円形凹穴2203内に突き当た
るまで樹脂を圧縮しながら進入する。
【0031】これより更に押圧棒52が押圧タイミング
調整板51を押圧すると、図6に示したように、押圧タ
イミング調整板51の押圧面5103が第2パンチ37
の基端部に形成されている鍔3701に衝合し、第2パ
ンチ37をコイルバネ39の反発力に抗して押圧する。
押圧された第2パンチ37はキャビティCbを横断しな
がら、中間可動金型20の円形受け刃2204と共働し
て、キャビティCb内に成形されている光ディスク基板
の中央部の樹脂を円形に打ち抜き、光ディスク基板に中
心孔を形成する。打ち抜かれた光ディスク基板の中央部
の樹脂は中間可動金型20の開口2103に押しやられ
る。
【0032】そして更に、この打ち抜かれた光ディスク
基板の中央部の樹脂を介して第2パンチ37の先端部に
より第1パンチ22の背面が押圧され、この第1パンチ
22の先端部がキャビティCaを横断しながら、スプル
ー中子15の円形受け刃1503と共働して、キャビテ
ィCa内に成形されている光ディスク基板の中央部の樹
脂を円形に打ち抜き、光ディスク基板に中心孔を形成す
る。打ち抜かれた光ディスク基板の中央部の樹脂は空間
Ccに押しやられる。このようにして、各キャビティC
a、Cb内に成形されている光ディスク基板の中央部
に、ほぼ同時に中心孔を形成することができる。
【0033】第1パンチ22及び第2パンチ37により
それぞれの光ディスク基板の中央部に中心孔が開けられ
ると、図7に示したように、開閉装置(不図示)を作動
させて射出成形装置1を型開きする。この時、固定側金
型10側のスタンパー面にはキャビティCaにより形成
された光ディスク基板Daが付着して残り、前記スプル
ー中子15のランナー1501部分の樹脂Ma及び前記
空間Ccに圧縮された光ディスク基板Daの中央部の樹
脂Mbは第1パンチ22に付着して固定側金型10側の
スプルー中子15から離型し、また、前記キャビティC
bにより形成された光ディスク基板Dbは可動側金型3
0のスタンパー面に付着して残り、そして前記空間C
d、Ce及び光ディスク基板Dbの中央部の樹脂Mcは
押圧ピン44の先端部周面に形成されているアンダーカ
ット部Uに係合した状態で前記中間可動金型20から離
型する。
【0034】可動側金型30側の樹脂Mcは、図8に示
したように、押圧棒52を後退させると、コイルバネ3
9の反発力により第2パンチ37が後退し、また、コイ
ルバネ46、コイルバネ47の反発力によりそれぞれ押
圧ピン44、押圧ピン45が後退し、この後退時に、押
圧ピン44のアンダーカット部Uに係合しているスプル
ーMcが、図9に示したように、脱落する。中間可動金
型20に付着している樹脂Ma、Mbは作業者が取り除
く。
【0035】そして、可動側金型30側のスタンパー面
に付着している光ディスク基板Dbは、図9に示したよ
うに、コイルバネ41の反発力に抗してエジェクター4
0を作動、突出させることにより、スタンパー面から離
型させることができ、所望の光ディスク基板を得ること
ができる。また、図示していないが、固定側金型10の
光ディスク基板Daも、エジェクター18をコイルバネ
1802(図7)の反発力に抗して作動、突出させるこ
とにより、スタンパー面から離型させることができ、所
望の光ディスク基板を得ることができる。
【0036】本発明の前記実施例の射出成形装置1は、
以上、説明した射出成形のサイクル動作を繰り返すこと
により、次々に、2枚づつ同時に光ディスク基板を射出
成形することができる。厚みの異なる光ディスク基板を
得る場合には、所望の厚みのスペーサ24A、24B
(図1)と取り替えて、中間可動金型20に装着するこ
とにより、キャビティCa、Cbの間隔を調整すること
ができ、従って所望の厚みの光ディスク基板を簡単に得
ることができる。
【0037】前記実施例では、成形品として光ディスク
基板を採り挙げて説明したが、本発明の射出成形法及び
射出成形装置は、光ディスク基板の他に、センターフォ
ーカスレンズ、アイカップ、中空軸、ローラなどに代表
させることができる中央部に貫通孔や凹部が形成されて
いる製品の成形に広く適用できることを付言しておく。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光ディスク基板の射出成形方法及びその装置によれ
ば、成形状態にある複数枚の光ディスク基板のそれぞれ
に中心孔を開けることができるばかりではなく、その中
心孔を開ける固定側金型側に在るパンチをランナーとし
て利用して他のキャビティに溶融樹脂を射出することが
でき、従って、スタック成形金型を用いて複数枚の光デ
ィスク基板を同時に射出成形することができる。また、
所望の厚みのスペーサを、中間可動金型に装着すること
により両キャビティのそれぞれの間隔を調整することが
でき、従って所望の厚みの光ディスク基板を非常に簡単
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 型開き状態にある本発明の光ディスク基板の
射出成形装置の断面側面図である。
【図2】 図1に示した射出成形装置を型締め状態で示
した断面側面図である。
【図3】 図2に示した型締め状態にある射出成形装置
に溶融樹脂を射出した状態を、キャビティ部付近を拡大
して示した一部断面側面図である。
【図4】 図3に示した成形樹脂の冷却、硬化後、押圧
装置を押圧した状態の射出成形装置を、キャビティ部付
近を拡大して示した一部断面側面図である。
【図5】 図4に続く押圧装置を押圧した状態の射出成
形装置の動作状態を、キャビティ部付近を拡大して示し
た一部断面側面図である。
【図6】 図5に続く押圧装置を押圧した状態の射出成
形装置の動作状態を、キャビティ部付近を拡大して示し
た一部断面側面図である。
【図7】 図6に示した動作完了後に射出成形装置を型
開きした状態を、キャビティ部付近を拡大して示した一
部断面側面図である。
【図8】 図7に示した型開き状態において、押圧装置
を元の位置に後退させた状態を、第2パンチ付近を拡大
して示した可動側金型の一部断面側面図である。
【図9】 図8に示した押圧装置の状態において、エジ
ェクターを作動させて成形品である光ディスク基板を離
型した状態を、第2パンチ付近を拡大して示した可動側
金型の一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 本発明の実施例である射出成形装置 10 固定
側金型 11、12、13 固定側金型10を構成する型板
14 保持板 15 スプルー中子 1501 スプルー中子15
のランナー 1503 円形受け刃 18 エジェクター 18
A スタンパー抑え 19A スタンパー抑え 20 中間可動金型
21 板体 2104 円形受け刃 22 第1パンチ 22
02 貫通孔 2203 開口 23 コイルバネ 24A、2
4B スペーサ 30 可動側金型 31、32、33、34 可動側金型30を構成する型
板 37 第2パンチ 40 エジェクター 44、45 押圧ピン 50 押圧装置 51 押
圧タイミング調整板 5101 押圧タイミング調整板51の押圧突起 5102 押圧タイミング調整板51の押圧突起 5103 押圧タイミング調整板51の押圧面 52 押圧棒 60 型開きアーム 61 連結ス
リーブ 63、64 アーム受け

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と可動側金型との複数個の金
    型を重ねて型締めを行い、該複数個の金型がそれぞれ形
    成する複数組のキャビティ内に溶融樹脂を射出して同時
    に複数の中央部に開口が形成される成形品を成形し、そ
    の後、冷却して硬化させたそれぞれの前記成形品の中央
    部に前記可動側金型側から型締め方向にパンチを作動さ
    せて所定の直径の孔を開けて、前記成形品の中央部に所
    望の開口が形成された成形品を同時に複数得ることを特
    徴とする中央部に開口が形成された成形品の射出成形
    法。
  2. 【請求項2】 固定側金型と可動側金型との複数個の金
    型を重ねて型締めを行い、該複数個の金型がそれぞれ形
    成する複数組のキャビティ内に溶融樹脂を射出して同時
    に複数の中央部に開口が形成される成形品を成形し、そ
    の後、冷却して硬化させたそれぞれの中央部に開口が形
    成される前記成形品の中心に前記可動側金型側から型締
    め方向にパンチを作動させて所定の直径の孔を開けて、
    所望の中央部に開口が形成された成形品を同時に複数枚
    得ることを特徴とする中央部に開口が形成された成形品
    の射出成形法を行うための射出成形装置において、複数
    の可動側金型のそれぞれの中央部に型締め方向に移動可
    能な構造で装着され、中央部に開口が形成される前記成
    形品の中央部に前記所定の直径の孔を開けることがで
    き、そして前記可動側金型の内、少なくとも固定側金型
    に在る可動側金型には、中心にランナーが形成されてい
    るパンチを含む複数個のパンチと、該パンチの内、固定
    側金型側に在るパンチを隣接する可動側金型側のパンチ
    で型締め方向に押圧する押圧装置と、そして前記中央部
    に開口が形成される成形品の中央部に相当する部分の樹
    脂を押し出す押圧ピンと該押圧ピンと同軸的に組み込ま
    れている前記ランナー部に存在する樹脂を押し出す押圧
    ピンとから構成されていることを特徴とする中央部に開
    口が形成された成形品の射出成形装置。
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