JPH09206522A - フィルター構造とそのフィルター形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気扇などの排気開口部に使用されている金
属フィルターに使い捨ての繊維ウェブシートの止着困難
性を改善し、面ファスナーでもって容易に着脱できるフ
ィルター構造とそのフィルター形成方法を提供する。 【解決手段】 使い捨てのフィルター層となる繊維ウェ
ブシート４を止着する金属フィルター１を、開口隙間２
Ｂの裏面側に反りエッジ２Ｃが残存した多孔性金属シー
ト、例えばラス網２で形成し、この繊維シート４の表面
側から金属フィルター１に向かって雄型の面ファスナー
５を押圧して面ファスナー５の係合子５Ａを金属フィル
ター１の開口隙間２Ａ内に進入させ、雄型係合子５Ａの
先端を上記金属フィルター１の裏面側の反りエッジ２Ｃ
に係合させることにより、金属フィルター１の表面に使
い捨てのフィルターとなる繊維ウェブシート４を着脱可
能に止着できるようになした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、換気扇や換気扇フ
ード、あるいは空調機器、空気清浄機などのフィルター
に好ましく適用できる金属フィルター表面に繊維ウェブ
シートを配設してなるフィルター構造とそのフィルター
形成方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば調理場やシステムキッチン
に設備されている換気扇には、調理時に排出する煙や蒸
気などに含まれている油粒子を除去するため、換気扇フ
ァンの吸気側に金属フィルターが設けられている。この
金属フィルターは、通常多数の細孔がパンチングされた
金属プレートによって形成され、油の付着で汚れた場
合、取り外して洗浄できるように換気扇本体に着脱可能
に取り付けられている。

【０００３】しかしながら上記パンチングプレートによ
るフィルターは、繊維ウェブや不織布に比べて目が粗い
ことから多量の油煙が通過し、それによってファンやそ
の周辺部が汚れることが避けられない。そこでこの不都
合を改善するため、アルミシートでもって形成された枠
体に繊維ウェブシートを貼着してなるフィルターを永久
磁石片でもって金属フィルター面に取り付ける方法、繊
維ウェブシートと金属フィルター面にそれぞれ雄型と雌
型の面ファスナーを粘着剤でもって取り付けてこの面フ
ァスナーによって繊維フィルターを止着する方法、ある
いは金属フィルターに直接繊維ウェブシートを巻き付け
る方法などによって、上記金属フィルターの全面に繊維
ウェブシートを貼着して使用している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にマグネット片による取り付け方法は、換気扇の表面が
塗装されていたり、あるいは金属フィルターの部分が塗
装されていたり、また非磁性材料で形成されている場合
には繊維ウェブシートによるフィルターを取り付けるこ
とができない。また上記雄型と雌型の面ファスナーを用
いる方法においては、取り付けが簡単であり経済的では
あるが、換気扇に吸入される油煙や熱によって面ファス
ナーの粘着剤の粘着機能が低下し、繊維ウェブシートが
外れるという事態が生じる。さらに上記のように金属フ
ィルターに直接繊維ウェブシートを巻き付ける方法にお
いては、換気扇から金属フィルターを取り外したり取り
付けたりしなければならず、その作業が極めて煩わし
い。

【０００５】本発明は、上記従来の不都合を解消し、繊
維ウェブからなるフィルターシートを金属フィルター面
に着脱容易に止着されたフィルター構造と、繊維ウェブ
シートからなるフィルターシートを金属フィルター面に
簡単に取り付けることができるフィルター形成方法を提
供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、金属フィルタ
ーとして、開孔の裏面側縁部に「かえり（反り）」ある
いは「バリ」と呼ばれている先鋭なエッジ（以下反りエ
ッジと称する）を残存させた多孔性の金属シートで構成
し、この開孔縁部の上記反りエッジを利用して雄型の面
ファスナーにより繊維ウェブシートを金属フィルター面
に止着することによって上記課題を解決したものであ
る。即ち、本発明によるフィルター構造は多孔性金属シ
ートからなる金属フィルターと、この金属フィルターの
表面に重ね合わせる繊維ウェブシートと、繊維ウェブシ
ートの表面所望個所から該繊維ウェブシートに突き通し
て金属フィルターの開孔に係脱可能に係止させる多数本
の係合子を突設した小片の雄型面ファスナーとから構成
している。

【０００７】さらに、本発明の別なフィルター構造とし
ては多孔性金属シートからなる金属フィルターと、この
金属フィルターの表面に重ね合わせる繊維ウェブシート
と、金属フィルターと繊維ウェブシートとの間の所望個
所に介在させる表裏両面に雄型の係合子を突設した小片
の面ファスナーとからなり、この面ファスナーの表面側
の係合子を繊維ウェブシートの裏面に係脱可能に係止さ
せると共に裏面側の係合子を金属フィルターの開孔に係
脱可能に係止させるように構成している。

【０００８】また、本発明のフィルター形成方法は、開
孔の裏面側に反りエッジが残存した多孔性金属シートで
もって形成してなる金属フィルターのフィルター面に、
繊維ウェブシートの表面側から小片の雄型面ファスナー
の係合子を貫通させて面ファスナーを金属フィルター面
に押圧し、雄型面ファスナーの係合子を上記開孔内を通
じて裏面側の反りエッジに係合させて金属フィルターに
繊維ウェブシートを着脱可能に止着することを特徴とし
ている。

【０００９】本発明による別なフィルター形成方法は、
表裏両面に雄型の係合子を備えた小片の面ファスナーの
表面側係合子を繊維ウェブシート裏面側に係合させて繊
維ウェブシートに止着すると共に、この雄型面ファスナ
ーの裏面側係合子を金属フィルターの開孔内に挿通させ
て開孔裏面側の反りエッジに係止させることにより金属
フィルターに繊維ウェブシートを着脱可能に止着するこ
とを特徴としている。

【００１０】本発明のさらに別なフィルター形成方法
は、直径が０．２〜０．８ｍｍの金属細線で編組された
ニット金網でもって形成してなる多孔性金属フィルター
のフィルター面に、上記金属細線の半径寸法に相応した
円弧ループを有するフック型係合子を備えた小片の雄型
面ファスナーのフック型係合子を、繊維ウェブシートの
表面側から雄型面ファスナーの係合子を貫通させて押圧
し、雄型面ファスナーのフック型係合子を上記ニット金
網の開孔隙間に突出させ金属細線に係止させて金属フィ
ルターに繊維ウェブシートを着脱可能に止着することを
特徴としている。

【００１１】上記ニット金網よりなる多孔性金属シート
に繊維ウェブシートを重ね合わせ状態で取付ける際に、
請求項８に記載しているように、表裏両面にフック型係
合子を備えた小片の面ファスナーを使用してその裏面側
のフック型係合子を上記ニット金網の開孔隙間に突出さ
せて金属細線に係合させ、表面側の係合子を繊維ウェブ
シート裏面側に係合させることにより金属フィルターに
繊維ウェブシートを着脱可能に止着することもできる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明に適用する金属フィルター
１としては、図１および図２に示しているように、厚さ
が０．３〜１ｍｍ程度のアルミニウム製或いはステンレ
ス製の金属シートに有端の多数の剪断スリットを入れた
のち、そのスリット部分を拡開することにより多数の菱
形の開孔（網目）２Ｂを形成していると共に該開孔２Ｂ
の周縁部である菱形骨材部２Ａの裏面側に、図３に示し
ているように開孔２Ｂの形成時の剪断によって生じた先
鋭な反りエッジ２Ｃを残存させてなるラス網２からなる
多孔性金属シートを作成し、このラス網の外周を枠体３
でもって囲み、例えば換気扇の排気部に適合する大きさ
に形成された構造を有している。しかしながら同様な厚
さの金属シートを、裏面側に故意に反りエッジができる
ようにパンチングしてなる多孔性金属シートを用いるこ
ともできる。

【００１３】そしてこの金属フィルター１の表面に、目
付が１０〜１５０ｇ／ｍ²=の合成繊維ウェブシート４を
重ね合わせたのち、繊維ウェブシート４の表面側から、
図１および図４に示しているように、矩形状の小片に切
断されている雄型の面ファスナー５をその雄型係合子５
Ａを金属フィルター１に向かって押し込むと、図４に示
しているように、雄型係合子５Ａは繊維ウェブシート４
およびラス網２の開孔２Ｂを貫通してその一部がラス網
２の骨材部２Ａの裏面側の反りエッジ２Ｃと係止し、ま
た、図５に示しているように、菱形の開孔２Ｂの鋭角側
のコーナー２Ｄに挟持されることによって、図１のよう
に金属フィルター１の表面に繊維ウェブシート４を重ね
合わせ状態で着脱可能に止着するものである。

【００１４】上記金属フィルター面を被覆する繊維ウェ
ブシートとしては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポ
リクラークなどの合成繊維や綿繊維が相互に軽く交絡さ
れた目付が１０〜１５０ｇ／ｍ²=、好ましくは目付が１
５〜３０ｇ／ｍ²=の通気性に優れた安価なシート状物を
適用するとよい。また耐熱性の要求されるフィルターに
おいては炭素繊維ウェブシートを使用することもでき
る。

【００１５】繊維ウェブシート４に突き通して金属フィ
ルター１のラス網２に雄型面ファスナー５の係合子側を
金属フィルター１のラス網２に押圧し、上記のようにそ
の雄型の係合子５Ａを骨材部２Ａの裏面側の反りエッジ
２Ｃ並びに菱形の開口隙間２Ｂの鋭角側のコーナー２Ｄ
に係合挟持させた場合におけるラス網２と雄型面ファス
ナー５との係合力は、驚くべきことに予想以上大きく、
軽量なフィルターシートである繊維ウェブシート４をラ
ス網２に貼着するに十分な接合力を有しているものであ
る。これはラス網２の菱形の開孔を形成している「くの
字」状の骨部２Ａに、図３に示したようにスリットの剪
断時に裏面側に生じた先鋭な反りエッジ２Ｃとともに菱
形の開孔２Ｂの鋭角側のコーナー２Ｄが雌型面ファスナ
ーとしての機能を代行するものと認められ、雄型面ファ
スナー５の係合子５Ａの先端部の例えばきのこ状の傘が
このエッジ２Ｃと係合することによって面ファスナーと
同様な接合効果を奏しているものである。なお、雄型面
ファスナーとしては係合子の先端が、きのこ型のもの、
あるいはフック型のものなど市販の面ファスナーを使用
することができる。

【００１６】上記の実施の形態においては、繊維ウェブ
シート４の表面側から雄型の面ファスナー５を押圧する
ことによって金属フィルター１に繊維ウェブシート４を
止着しているが、図６に示しているような両面に雄型の
係合子５Ａ，５Ｂを備えた面ファスナー５を使用するこ
とによっても金属フィルター１に繊維ウェブシート４を
止着することができる。即ち、上記と同様に、金属フィ
ルター１を多孔性金属シート、例えば開孔２Ｂの縁部裏
面側に反りエッジ２Ｃが残存したラス網２でもって形成
し、この両面に雄型の係合子５Ａ，５Ｂを備えた矩形状
小片の面ファスナー５の表面側の係合子５Ｂを繊維ウェ
ブシート４裏面側から繊維に係合させて繊維ウェブシー
ト４に止着し、この雄型面ファスナー５の表面側の係合
子５Ａを上記金属フィルター１のラス網２の開孔２Ｂ内
に突き通して反りエッジ２Ｃ並びに開口２Ｂの鋭角側の
コーナー２Ｄに係止させることによって、金属フィルタ
ー１に繊維ウェブシート４を着脱可能に止着することが
できる。

【００１７】また、金属フィルター１の形成に際して
は、例えば上記ラス網２を２枚使用し、図７に示すよう
にそれぞれの菱形開孔が縦横の交差する方向に、かつ反
りエッジ２Ｃを有した裏面側を対接させて重ね合わせ、
開孔空間を小さくしたものとなすことも好ましい実施の
形態である。なお、上記実施の形態においては、きのこ
型の係合子５Ａを備えた雄型面ファスナー５を示してい
るが、図８に示しているように、フック型の係合子５Ａ
を備えた雄型面ファスナー５や図９に記しているよう
に、一方の面にこのこ型の係合子５Ａを備え他方の面に
フック型の係合子５Ａを備えた両面雄型面ファスナー５
を使用しても本発明を満足させることができる。

【００１８】また金属フィルターとして上記したラス網
に代えて、図１０に示しているように、厚さが０．２〜
１ｍｍ程度の金属シートを故意に裏面側に反りエッジ２
Ｃができるようにパンチングしてなる多孔性金属シート
２０を適用しても、また金属フィルター面に雄型面ファ
スナーの係合子の係合が可能となり、上記と同様にして
繊維ウェブシートを止着することができる。

【００１９】また金属フィルターのフィルター面を、図
１１に示しているように、直径が０．２〜０．８ｍｍ程
度の金属細線３１でもって編組されたニット金網３０で
構成し、上記金属細線３０の半径寸法に相応した曲げ半
径を有する円弧ループを有するフック型係合子を備えた
小片の雄型面ファスナーのフック型係合子を、繊維ウェ
ブシートの表面側から雄型面ファスナーの係合子を貫通
させてを金属フィルター面に押圧し、雄型面ファスナー
のフック型係合子を上記ニット金網の開孔に突出させ金
属細線に係合させることによっても、上記と同様に金属
フィルターに繊維ウェブシートを着脱可能に止着するこ
とができる。この場合、両面に雄型係合子を突設してな
る小片の両面ファスナーを金属フィルター１と繊維ウェ
ブシート４間に介在させ、その表面側の係合子を繊維ウ
ェブシート４の裏面に、裏面側の係合子を金属フィルタ
ー１の表面にそれぞれ係止させるようにしてもよい。

【００２０】

【実施例】厚さが０．５ｍｍのアルミニウムシートに有
端の多数の剪断スリットを入れ、そのスリット部分を拡
開し、図２および図３に示しているように多数の菱形開
孔２Ｂを形成するとともに、開孔周縁部を形成している
各骨材部２Ａの裏面側に反りエッジ２Ｃを残存させたラ
ス網２となした。そしてこのラス網２を方形に裁断し、
そのラス網二枚を図６に示しているように、直交状態に
かつ反りエッジ２Ｃを具備した裏面側対接させて重ね合
わせてその周囲に枠体３を取り付け、システムキッチン
の換気扇用としてその換気扇の排気開口部に適合する大
きさの金属フィルター１となし、この金属フィルター１
を、図１０に示しているように、システムキッチンの換
気扇１０の排気開口部に装着した。

【００２１】一方、ポリエステルステープルを軽く繊維
間交絡してなる目付けが１５ｇ／ｍ²=の繊維ウェブシー
トを上記枠体３とほぼ同形の方形に裁断し、使い捨て用
のフィルターとなる繊維ウェブシート４となした。そし
てこの繊維ウェブシート４を上記金属フィルター３に重
ね合わせたのち、図１および図４に示しているように、
繊維ウェブシート４の表面側から数個の雄型の小片面フ
ァスナー５を押圧して図４に示しているように、その係
合子５Ａを繊維ウェブシート４およびラス網２の開孔２
Ｂを貫通させたところ、係合子５Ａの一部がラス網２の
各骨材部２Ａの裏面側の反りエッジ２Ｃおよび菱形の開
孔２Ｂの鋭角側コーナー２Ｄに係合し、図１に示したよ
うに雄型面ファスナーでもって金属フィルター１のラス
網２の面に繊維ウェブシート４を着脱可能に止着してな
るフィルターを形成することができた。

【００２２】また上記金属フィルター１を既存のシステ
ムキッチンの換気扇の排気開口部に設けられた多孔性プ
レートの上にネジ止め手段でもって装着し、その上に上
記繊維ウェブシート４を重ね、繊維ウェブシート４の上
から雄型面ファスナー５を押圧したところ、簡単にしか
も容易には剥離しない程度に繊維ウェブシート４が上記
と同様に金属フィルター面に係合され、換気扇１０の排
気開口部に使い捨てとなる繊維ウェブシート４を止着す
ることができ、また面ファスナー５を剥離することによ
って繊維ウェブシート４の取り外しも容易に行うことが
できた。

【００２３】そして繊維ウェブシート４を貼着した状態
で調理時に換気扇を作動させると、油煙は支障なく換気
扇に集合吸収され、その際、油煙に含まれている油粒子
の多くは繊維ウェブシート４で形成されたフィルターに
付着し、換気扇内部への多量の油粒子の進入を防止する
ことができた。

【００２４】

【発明の効果】このように本発明のフィルター構造によ
れば、金属フィルターと繊維ウェブシートとを重ね合わ
せ状態にして小片の雄型面ファスナーにより着脱可能に
接合してなるものであるから、金属フィルターに対する
繊維ウェブシートの取付け構造が簡単であり、繊維ウェ
ブシートが汚損した場合における交換が容易に行えるも
のである。

【００２５】また、フィルターの形成方法によれば、開
孔の裏面側に反りエッジが残存した多孔性金属シートで
もって形成してなる金属フィルターのフィルター面に重
ねた繊維ウェブシートの表面側から小片の雄型面ファス
ナーの係合子を貫通させて該係合子を金属フィルターの
開孔に係止させることにより、或いは両面に雄型の係合
子を備えた小片の面ファスナーの一方の係合子を繊維ウ
ェブシートに係合させて繊維ウェブに止着するともに他
方の係合子を雄型面ファスナーの係合子を上記金属フィ
ルターの開孔に係止させることによって金属フィルター
に繊維ウェブシートを着脱可能に止着するものであるか
ら、例えば換気扇および／または換気扇の金属フィルタ
ーが非磁性材料で構成されていても、あるいは塗装され
ていても、使い捨てフィルターとなる繊維ウェブシート
をその金属フィルター面へ簡単に取り付けることができ
る。その上、繊維ウェブシートの取り替えも従来に比べ
て著しく容易となり、また粘着剤や接着剤によって雄型
面ファスナーを止着する必要がないことから、長期の使
用に耐え、常時整然とした形態を保持することができ
る。

【００２６】そして繊維ウェブシートの交換が容易なこ
とから、本発明の止着方法は各種の空調機器、空気清浄
装置あるいは換気扇のフィルターとしても適用でき、殊
に常時多量の油煙が排出され、油粒子による汚れの激し
いシステムキッチンや飲食店の換気扇の排気部の使い捨
てフィルターの止着に好適であり、換気扇内部の汚れが
少なくなって煩わしい換気扇の掃除周期を大幅に延長す
ることができるという有益な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示した正面図、

【図２】金属フィルターに適用したラス網の一部の拡大
平面図、

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図、

【図４】ラス網への繊維ウェブの止着状態を示した拡大
説明図、

【図５】ラス網の開口隙間の周辺への係合子の係合状態
を示した拡大説明図、

【図６】金属フィルターへの繊維ウェブの他の止着状態
を示した拡大説明図、

【図７】２枚のラス網を重ねた状態を示した平面図、

【図８】フック型雄型面ファスナーの側面図、

【図９】フック型ときのこ型の係合子を備えた両面雄型
面ファスナーの側面図、

【図１０】金属フィルターの他の例を示した部分斜視
図、

【図１１】金属フィルターのさらに他の例を示した部分
平面図、

【図１２】本発明方法を換気扇に実施した斜視図。

【符号の説明】

１．金属フィルター ２．ラス網 ２Ａ．ラス網の骨材部 ２Ｂ．ラス網の開孔 ２Ｃ．反りエッジ ２Ｄ．菱形開孔の鋭角側のコーナー ３．枠体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 博紀 神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡２ー５ー６ (72)発明者 笹田 英次 大阪市淀川区西中島５丁目13番９号 日本 製箔株式会社内 (72)発明者 堀池 正昭 大阪市淀川区西中島５丁目13番９号 日本 製箔株式会社内

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多孔性金属シートからなる金属フィルタ
   ーと、この金属フィルターの表面に重ね合わせる繊維ウ
   ェブシートと、繊維ウェブシートの表面所望個所から該
   繊維ウェブシートに突き通して金属フィルターの開孔に
   係脱可能に係止させる多数本の係合子を突設した小片の
   雄型面ファスナーとからなることを特徴とするフィルタ
   ー構造。
2. 【請求項２】 多孔性金属シートからなる金属フィルタ
   ーと、この金属フィルターの表面に重ね合わせる繊維ウ
   ェブシートと、金属フィルターと繊維ウェブシートとの
   間の所望個所に介在させる表裏両面に雄型の係合子を突
   設した小片の面ファスナーとからなり、この面ファスナ
   ーの表面側の係合子を繊維ウェブシートの裏面に係脱可
   能に係止させると共に裏面側の係合子を金属フィルター
   の開孔に係脱可能に係止させるように構成したことを特
   徴とするフィルター構造。
3. 【請求項３】 金属フィルターはラス網からなり、その
   開孔の裏面側縁部に雄型面ファスナーの係合子を係止さ
   せる反りエッジを設けていることを特徴とする請求項１
   又は請求項２記載のフィルター構造。
4. 【請求項４】 上記繊維ウェブシートが、目付が１０〜
   １５０ｇ／ｍ²=の合成繊維ウェブシート、綿繊維ウェブ
   シート、あるいは炭素繊維ウェブシートである請求項１
   ないし請求項２記載のフィルター構造。
5. 【請求項５】 開孔の裏面側に反りエッジが残存した多
   孔性金属シートでもって形成してなる金属フィルターの
   フィルター面に、繊維ウェブシートの表面側から小片の
   雄型面ファスナーの係合子を貫通させて面ファスナーを
   金属フィルター面に押圧し、雄型面ファスナーの係合子
   を上記開孔内を通じて裏面側の反りエッジに係合させて
   金属フィルターに繊維ウェブシートを着脱可能に止着す
   ることを特徴とするフィルター形成方法。
6. 【請求項６】 表裏両面に雄型の係合子を備えた小片の
   面ファスナーの表面側係合子を繊維ウェブシート裏面側
   に係合させて繊維ウェブシートに止着すると共に、この
   雄型面ファスナーの裏面側係合子を金属フィルターの開
   孔内に挿通させて開孔裏面側の反りエッジに係止させる
   ことにより金属フィルターに繊維ウェブシートを着脱可
   能に止着することを特徴とするフィルター形成方法。
7. 【請求項７】 直径が０．２〜０．８ｍｍの金属細線で
   編組されたニット金網でもって形成してなる多孔性金属
   フィルターのフィルター面に、上記金属細線の半径寸法
   に相応した円弧ループを有するフック型係合子を備えた
   小片の雄型面ファスナーのフック型係合子を、繊維ウェ
   ブシートの表面側から雄型面ファスナーの係合子を貫通
   させて押圧し、雄型面ファスナーのフック型係合子を上
   記ニット金網の開孔隙間に突出させ金属細線に係止させ
   て金属フィルターに繊維ウェブシートを着脱可能に止着
   することを特徴とするフィルター形成方法。
8. 【請求項８】 直径が０．２〜０．８ｍｍの金属細線で
   編組されたニット金網でもって形成してなる多孔性金属
   フィルターのフィルター面に繊維ウェブシートを重ね合
   わせ状態で取付けることによりフィルターを形成する方
   法であって、一方の面に上記金属細線の半径寸法に相応
   した円弧ループを有するフック型係合子を備えた小片の
   表裏両面が雄型の面ファスナーを使用してその裏面側の
   フック型係合子を上記ニット金網の開孔隙間に突出させ
   て金属細線に係合させ、表面側の係合子を繊維ウェブシ
   ート裏面側に係合させることにより金属フィルターに繊
   維ウェブシートを着脱可能に止着することを特徴とする
   フィルター形成方法。