JP2826933B2 - レンジフード用フィルター装置 - Google Patents

レンジフード用フィルター装置

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JP2826933B2 JP4352639A JP35263992A JP2826933B2 JP 2826933 B2 JP2826933 B2 JP 2826933B2 JP 4352639 A JP4352639 A JP 4352639A JP 35263992 A JP35263992 A JP 35263992A JP 2826933 B2 JP2826933 B2 JP 2826933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用あるいは業務用
の調理用ガスレンジの上方に配置されて排気を行うレン
ジフードに装着して使用される使い捨てタイプのレンジ
フード用フィルター装置に関するものであり、特に不織
布等の柔軟な通気性シート材で形成したレンジフード用
フィルター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲食店の厨房はもとより一般家庭
の台所におけるガスレンジの上方には調理の際に発生す
る油煙や臭気を排出するために、回転排気ファンを備え
たレンジフードが広く採用されている。
【0003】この種のレンジフードは、レンジフードの
ハウジングの下方を開口させて吸気口を設け、ハウジン
グ内部に回転排気ファンを設置させた構造のものが使用
されていた。そしてこの吸気口に、金網などのガード材
を取り付けて、調理中に発生する油煙や臭気を室外に排
気するように構成されていた。
【0004】しかし、このようなレンジフードでは、調
理時の油煙が金網などのガード材をはじめ、内部の回転
排気ファンに付着して汚染してしまい、長期間洗浄を怠
っていると油煙の油分がレンジフード内部で凝固して滴
状になってガスレンジに滴下して不衛生になってくるな
どの問題があった。
【0005】従って、このようなレンジフードの吸気口
には、油煙の油分を吸着させるフィルター装置を装着し
てレンジフード内部の排気ファンやガード材が油分で汚
染されるのを防止することが行われており、一定期間が
経過してフィルター材が汚れた後はレンジフードの衛生
性を保つために上記フィルター装置を使い捨てにしたも
のが提供されている。
【0006】上記使い捨て式のレンジフード用フィルタ
ー装置には、例えば図6に示すように、安価でかつ油分
の吸着力に優れた不織布等の通気性シート1を加工し
て、レンジフードの吸気口に装着できるように形成した
ものが採用されてきており、その周縁部をアルミニウム
製のフレーム材30で補強して、このフレーム材30に適宜
取り付け片を設けて磁石等31でレンジフードの吸気口
(図示せず)に装着させていた。
【0007】しかしながら、アルミニウム製のフレーム
材30は、不織布等の通気性シート1に比べて極めて高価
な材料であり、強度を出すために比較的厚さの厚いアル
ミニウムシートを成形して構成されており使い捨てフィ
ルターとして頻繁に交換して使い捨てするには、高価な
資源を無駄に捨ててしまう問題があった。一方、上記フ
ィルター装置のアルミニウム製フレーム材30を除いて、
不織布などの通気性シート1のみでフィルター装置を形
成して磁石31で固定すれば全体的に安価なフィルター装
置を提供することができるが、この場合には、不織布が
柔軟でしかも腰が弱いものであるため、平坦な通気性シ
ート1のままをレンジフードの吸気口周囲に完全に密着
させて装着することが困難であり、レンジフードの吸気
口周辺とフィルター材裏面との間に隙間が発生してしま
い、フィルター材の側面から吸気される空気が、フィル
ター材の周縁を震わせて隙間を通過するようになり、ガ
スレンジからの油煙が上記フィルター材を通らずに、フ
ィルター材とレンジフードの吸気口との隙間から直接レ
ンジフードのハウジング内に浸入してファンを汚染させ
てしまうという問題があった。
【0008】一方、出願人は、不織布等の通気性シート
からなるフィルター材の中央部を下方に膨出させて、該
膨出部の周辺を平坦な取り付け部分に形成したレンジフ
ード用フィルター装置を先に提案したが、このものは、
例えば、図7に示すように不織布等の通気性シート1の
中央部を下方に膨出させるとともに、膨出部底面を山型
と谷型の屈曲した波状の屈曲面に形成して、上記膨出部
32周囲の平面部を、その最もコーナー部分に当たる対角
線X、Y上の位置で磁石31によってレンジフードのハウ
ジングに固着させるようにした使い捨てのフィルター装
置であり、フィルター材周辺部の密着性を向上させると
ともに、フィルター材の側面からも油煙の吸着が行える
ようにし、かつ、アルミニウム製フレーム材をなくした
安価な構成にしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
提案したフィルター装置は、不織布等のフィルター材の
周縁を単に磁石で取り付けただけであったので、油分の
付着量が増すと不織布の膨出部が油分の重さで垂れ下が
りを生じやすく、膨出部周辺の平面部に垂れ下がりによ
り隙間を発生させることがあって、使用期間を長くする
と、まだ油煙の吸着能力に余力があっても垂れ下がりに
よる外観の低下や、周辺部での隙間の発生を生じて、比
較的短い期間で交換せざるを得ないという問題があっ
た。
【0010】特に、フィルター材の膨出部3の四隅を結
ぶ対角線上に磁石31を設けた場合には、図7に示す如く
油を吸着した膨出部32の重さを膨出部底面の山型や谷型
の屈曲部で支えきれなくなって、膨出部32の中央位置の
屈曲部が緩みを生じて全体が垂れ下がりやすくなる傾向
があった。また、上記垂れ下がりが大きくなると取付け
部にも弛みが生じて取付け部とレンジフードの吸気口と
の間に隙間を生じやすくなる問題があった。
【0011】なお、このような垂れ下がりを防止するに
は、上記フィルター材の取付け部の中央部にも磁石を配
して、フィルター材の四辺を6個あるいは8個の磁石で
均等に固着させておくことが考えられるが、磁石を多く
用いると、フィルター材の交換時には磁石の交換箇所が
多くなって、交換が面倒になるとともに、磁石を増した
分だけフィルター装置が高価になってしまうという問題
があった。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、不織布によって形成したフィルター装
置の材料費を増加させることなくフィルター装置の耐用
期間を長くすることができる安価で使い捨てするのに気
兼ねのないレンジフード用フィルター装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンジフード用フィルター装置は、長方形
状の不織布よりなる通気性シートと縦横の合成繊維糸条
によって粗目に織成している補強ネットとを一体に層着
してなるフィルター材の中央部を下方に膨出させて、補
強ネットの縦糸と横糸が夫々長辺側と短辺側に平行した
平面長方形の皿状膨出部を形成すると共に該膨出部の四
周壁の上端縁に水平方向に延出した平坦状取付部を設
け、この平坦状取付部の対向する短辺部において、上記
膨出部の底面両側端部の長さ方向の延長部分に磁石から
なる固定具を着脱自在に装着してなる構造を有している
ものである。
【0014】このようなレンジフードフィルター装置
において、請求項2に記載しているように、上記膨出の
底面を、短辺方向に一定寸法毎に下方に屈曲した谷型屈
曲部と上方に屈曲した山型屈曲部とを交互に連設してな
波形状屈曲面に形成しておくことが望ましい。
【0015】
【作用】通気性シート材に縦糸と横糸を組み合わせた補
強ネットを、縦糸および横糸が上記膨出部の長辺と短辺
とに夫々平行になるように配して一体的に設けているの
で、膨出部及び平坦状取付部が縦横の補強糸で強化され
ており、しかも、上記平坦状取付部の対向する短辺部に
おいて、上記膨出部の底面両側端部の長さ方向の延長部
分に磁石からなる固定具を設けているので、膨出部の底
面両側端部の縦糸の両端部が磁石によって固定されて緊
張状態に維持され、皿状膨出部におけるこれらの縦糸間
の全ての縦糸が横糸を介して上記磁石により間接的に固
定された状態となって膨出部全体の垂れ下がりを長期間
に亘って防止することができるものである。
【0016】また、上記補強ネットの縦糸と横糸の間隔
1mm以上の間隔にしておくことによって通気性シート
の通気性を阻害することがなく、また、縦糸と横糸の間
5mm以下の間隔にしておくことによって縦糸と横糸
とで形成された編織目に磁石を設けることで2本以上の
補強糸を同時に磁石で引っ張って緊張状態にして取り付
けることが可能である。さらに、膨出部の底面が谷状屈
曲部と山状屈曲部の繰り返しによる波形状屈曲面に形成
しておくことによって油煙の吸着面積が広くなって油分
の吸着性能が高いと共に、膨出部底面の波形状屈曲面の
うち最外側の谷状屈曲部の延長線上に位置する膨出部周
縁の平坦状取付部に磁石からなる固定具を設けることが
できて、通気性シートの谷状屈曲部が膨出部底面を支え
る補強リブの機能を果して全体の垂れ下がりを一層阻止
する作用を果たすようになり、かつ、上記谷状屈曲部の
延長線上の平坦状取付部に装着した固定具によって、前
記最外側の谷状屈曲部が谷状屈曲部の底面に沿って両側
から引っ張り状態で固定されるようになり、膨出部を支
えて垂れ下がりを防止するという作用を奏するものであ
る。
【0017】また、上記不織布に補強ネットが一体的に
設けてあり、その糸が谷型屈曲部に平行に位置して設け
られるので、上記谷型屈曲部の垂れ下がりに対する抵抗
力を一層大きくして、全体の垂れ下がりを小さくし、そ
の上、フィルター材の四隅部を固定具に近づけた角度で
斜めにカットして形成しておくことによって、取付け部
の四隅部の反り上がりや、折れ曲がりが防止されてお
り、上記四隅部分でレンジフードとフィルター材との間
に隙間を生じることがなく、油煙がフィルターを通過す
ることなく上記隙間からレンジフード内部に直接浸入す
ることを防止できるものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
ると、レンジフード用フィルターは、長方形状の不織布
よりなる通気性シート1の裏面全面に、縦横の合成繊維
糸条2a、2bによって粗目に織成してなる補強ネット2を
重ね合わせて一体に層着することによりフィルター材を
形成し、このフィルター材の中央部を図1に示すように
下方に膨出させて長方形の皿状膨出部3を形成すると共
に該膨出部3の四方周壁6の上端縁に平坦な取付部7を
設けてなるものである。
【0019】フィルター材を構成している通気性シート
1と補強ネット2とは、補強ネット2の糸条2a、2bを通
気性シート1に接着することによって一体化してもよい
が、図示したものは、重ね合わせた状態で圧着等により
通気性シート1の繊維の一部を補強ネット2に絡ませる
ことにより一体に層着してある。又、補強ネット2の縦
糸2aが膨出部3の長辺に平行し、横糸2bが短辺に平行す
るように設けられてある。この縦横糸2a、2bの組み合わ
せによる織目の大きくは、1〜5mm角、好ましくは2〜
3mm角に形成されている。
【0020】また、膨出部3の周壁6の上端縁から水平
方向に適宜幅、延設してなる上記平坦状取付部7におい
て、短辺側の取付部7a、7aの両端部に磁石よりなる固定
具8が装着されている。詳しくは、この固定具8は、
坦状取付部7の対向する短辺部において、上記膨出部3
の底面両側端部の長さ方向の延長部分に装着されている
ものであり、その装着範囲としては、上記膨出部3の底
面両側端部の長さ方向の延長線上から内方に向かって3
cm以内の長さ部分に設けられる。
【0021】従って、この構成のフィルター装置によれ
ば、通気性シート材1に縦糸と横糸を組み合わせた補強
ネット2を、縦糸および横糸が膨出部3の長短辺に夫々
平行になるように配して一体的に設けているので、膨出
部底面が縦横の補強ネット2の補強糸で強化されてお
り、しかも、フィルター装置を装着した時に、上記膨出
部3の縦糸2aが固定具8によって緊張状態に張られると
共に、短辺方向においては横糸2bによって緊張状態を保
持されて膨出部3全体の垂れ下がりが防止されるもので
ある。
【0022】なお、この時、補強ネット2の織目は2〜
3mm角にして形成してあるので、通気性シート1の通気
性を何ら阻害することがく、調理の際の油煙等を吸着す
る吸着力は、補強ネット2を設けていない場合とほぼ同
等であり、調理台からの油煙や臭いに対する吸着性に優
れたものであった。
【0023】次に、図2、図3(a)、図3(b)およ
び図4は、本発明のレンジフード用フィルター装置の別
な実施例を示すもので、通気性シート1と補強ネット2
との層着フィルター材によって上記の長方形状膨出部3
を形成する際に、その膨出部3の底壁面を、短辺方向に
一定寸法毎に上下ジグザグ状に屈折させて長辺方向に延
びる下方に屈曲した谷型屈曲部4、4、4…と上方に屈
曲した山型屈曲部5、5、5…とを交互に連設してなる
形状に形成してなるものである。
【0024】このような連続屈曲部4、5からなる底壁
面の四方端縁には、上記実施例と同様に周壁6と、該周
壁6の上端縁から水平方向に延設した平坦な取付部7が
一体に設けてあり、該取付部7の四隅部における短辺側
取付部7aの両端部には、前記膨出部3の谷型屈曲部4、
4、4…の内、長辺側の両端部に位置する谷型屈曲部4
a、4aの延長線Aの線上にあって膨出部3の近傍位置に
磁石による固定具8が設けられている。なお、上記取付
部7の四隅部は、端縁を固定具8に近づけた角度で斜め
にカットした斜め切断端面7bに形成されている。
【0025】すなわち、固定具8は、取付け部7の四隅
部付近で4か所に設けてあり、それぞれの位置関係が図
3(a)および図3(b)に示すごとく、各固定具8が
膨出部3の最外側に位置する谷型屈曲部4a、4aの延長線
Aの線上にあって、上記谷型屈曲部4a、4aの両端部を固
定具8でそれぞれ支えるような位置関係にして設けられ
ている。
【0026】上記固定具8は、図4に示すように取付部
7の上面に位置させる貫通孔11を有する永久磁石9を備
えた金属シェル10と、取付け部7の下面側から上記永久
磁石9に設けた貫通孔11に係合させる先端が2又に別れ
た突起体15を有する合成樹脂製のクリップ12とからな
り、クリップ12にはレンジフードに対するフィルター装
置の装着および交換を容易に行う為の摘み部分13が設け
られている。また、通気性シート1の取付け部7には、
上記固定具8を配置する位置に予め貫通孔が設けられて
おり、この貫通孔を介して、クリップ12の突起体15と永
久磁石9および金属シェル10が着脱自在に固定されてい
る。
【0027】つぎに上記構成からなるレンジフード用フ
ィルター装置を、レンジフードの吸気口に取り付ける手
順について説明する。まず、図4に示すごとく取付部7
の四隅の貫通孔に合わせて永久磁石9を設けた金属シェ
ル10を配置して取付部7の下面からクリップ12の突起体
15を挿入し、突起体15を永久磁石9の貫通孔11に係合さ
せる。このように取付部7の四隅部に各々永久磁石9を
取り付けた後、図に示すようにレンジフード20の吸気
口にフィルター装置を磁石9の磁力によって固定する
【0028】つぎに、上記実施例に係る本発明のフィル
ター装置と、取付部7に対する磁石による固定具8の取
りつけ位置を違えたフィルター装置を比較例として準備
して同じ機種のレンジフードに設置して25日間使用し
た結果を比較した。比較例には、固定具の位置を図7に
示すごとく、取付け部の内膨出部の対角線X、Y上にあ
る位置で、膨出部3の外側に1cm離れた部分に設けた。
【0029】両者を25日間使用した状態で、油分を吸
着させて中央部の垂れ下がり量を測定したところ、本発
明のフィルター装置では、図8の如く膨出部3の最大の
垂れ下がり量がわずか5mm程度で外観上あまり変化がな
く、まだ充分継続して使用可能な外観を保持していたの
に対して、比較例では図9の如く膨出部32の最大の垂れ
下がり量が30mm程度になっており、外観上見苦しくな
り、また、取付部7の中央部が垂れ下がりでレンジフー
ドとの間に隙間を生じており交換せざるを得ない状況で
あった。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明のレンジフード用フ
ィルター装置によれば、長方形状の不織布よりなる通気
性シートと縦横の合成繊維糸条によって粗目に織成して
いる補強ネットとを一体に層着してなるフィルター材の
中央部を下方に膨出させて、補強ネットの縦糸と横糸が
夫々長辺側と短辺側に平行した平面長方形の皿状膨出部
を形成すると共に該膨出部の四方周壁の上端縁に水平方
向に延出した平坦状取付部を設け、この平坦状取付部の
対向する短辺部において、上記膨出部の底面両側端部の
長さ方向の延長部分に磁石からなる固定具を着脱自在に
装着してなるものであるから、上記平坦状取付部の対向
する短辺部において、上記膨出部の底面両側端部の長さ
方向の延長部分に磁石からなる固定具を設けているの
で、膨出部の底面両側端部の縦糸の両端部を磁石によっ
直接、緊張状態に固定することができ、従って、皿状
膨出部におけるこれらの縦糸間の全ての縦糸が横糸を介
して上記磁石により固定された状態となって膨出部全体
の垂れ下がりを長期間に亘って防止することができるも
のであり、外観の低下をきたすこともなく、常に体裁よ
く使用できるものである。
【0031】又、アルミニウム製の枠材を用いることな
く不織布の垂れ下がりを防止することができるレンジフ
ード用の使い捨てのフィルター材として使用でき、使用
後には磁石を取り外して不織布等の通気性シートのみを
捨てて交換すればよく、資源の無駄使いがなくなり安価
でかつ省資源の使い捨てのレンジフード用フィルター装
置を提供することができるものである。
【0032】さらに、上記補強ネットの縦糸と横糸の間
隔が1〜5mm間隔にしてあるとともに、上記膨出部の両
端部延長線上から内方に向かって5cm以内の範囲におけ
る平坦状取付部に固定具を着脱自在に設けたことによっ
て、通気性シートの通気性を阻害することがなく、上記
膨出部の緊張状態を良好にしてその垂れ下がりに対する
防止効果が大きく、充分な油分などを吸着させるまで外
観の低下をきたすことがない。
【0033】さらに、上記膨出部の底面を、短辺方向に
一定寸法毎に下方に屈曲された谷型屈曲部と上方に屈曲
された山型屈曲部とを交互に連設させた波形状屈曲面に
形成しておくことによって、通気性シートの膨出部の波
形底面や膨出部側壁面で効率よく油煙を吸着させること
ができることはもちろん、谷状屈曲部が膨出部全体の補
強リブとして作用すると共に、最外側の谷状屈曲部の両
端を上記磁石による固定具で引っ張るようにして緊張状
態にして装着されるため、上記谷状屈曲部が形状を保持
されて垂れ下がることがなく、内側の山状屈曲部および
谷状屈曲部を支えるように作用して油分などの吸着によ
る垂れ下がりが防止されるものであり、長期間使用して
も油分の付着でフィルター装置が垂れ下がりや隙間を生
じることがなく、外観を良好に保って十分な吸着効果を
長期間保持させることができるものである。
【0034】また、上記通気性シート材を、不織布に縦
糸と横糸を組み合わせた補強ネットを一体的に設けた補
強不織布より構成するとともに、膨出部底面の谷型屈曲
部と山型屈曲部とが、上記補強ネットの縦糸方向と平行
な方向に沿って形成されているので、谷型屈曲部の形状
保持力をさらに強固にして垂れ下がりに対する抵抗力が
大きくできるものであり、大きな面積にした場合でも垂
れ下がり防止効果を長期間維持することができるという
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンジフード用フィルター装置の一実
施例を示す斜視図、
【図2】本発明のレンジフード用フィルター装置の他の
実施例を示す斜視図、
【図3】(a)はその平面図、(b)は側面図、
【図4】固定具の取りつけ構造を説明する一部拡大側面
図、
【図5】本発明のレンジフード用フィルター装置の使用
法を説明する斜視図、
【図6】アルミニウム製フレーム材を用いた従来例を示
す平面図、
【図7】不織布で形成した従来の提案例を説明する斜視
図、
【図8】本発明のレンジフード用フィルター装置の垂れ
下がり状態を説明する斜視図、
【図9】不織布で形成した従来の提案例の垂れ下がり状
態を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 通気性シート 2 補強ネット 3 膨出部 4 谷型屈曲部 4a 最外側に位置する谷型屈曲部 5 山型屈曲部 6 周壁 7 取付部 8 固定具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形状の不織布よりなる通気性シート
    と縦横の合成繊維糸条によって粗目に織成している補強
    ネットとを一体に層着してなるフィルター材の中央部を
    下方に膨出させて、補強ネットの縦糸と横糸が夫々長辺
    側と短辺側に平行した平面長方形の皿状膨出部を形成す
    ると共に該膨出部の四方周壁の上端縁に水平方向に延出
    した平坦状取付部を設け、この平坦状取付部の対向する
    短辺部において、上記膨出部の底面両側端部の長さ方向
    の延長部分に磁石からなる固定具を着脱自在に装着した
    ことを特徴とするレンジフード用フィルター装置。
  2. 【請求項2】 上記膨出の底面を、短辺方向に一定寸法
    毎に下方に屈曲した谷型屈曲部と上方に屈曲した山型屈
    曲部とを交互に連設してなる波形状屈曲面に形成してい
    ることを特徴とする請求項1記載のレンジフード用フィ
    ルター装置。
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