JP2001062226A

JP2001062226A - フィルタ装着具

Info

Publication number: JP2001062226A
Application number: JP23873499A
Authority: JP
Inventors: Kenji Toyoshima; 賢二豊島
Original assignee: Yamatoyo Sangyo KK
Current assignee: Yamatoyo Sangyo KK
Priority date: 1999-08-25
Filing date: 1999-08-25
Publication date: 2001-03-13

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、換気扇やレンジフードの種類や大き
さに関係なくフィルタ材を確実に装着でき、装着・交換
が容易で、しかも経済的なフィルタ装着具を提供するも
のである。【解決手段】本発明のフィルタ装着具は、例えば、取付
部の片面に垂直に起立した装着片を有するものである。
フィルタ装着具はレンジフードの吸気側開口部の周縁に
分散させて取付け、該レンジフードの吸気側開口部に被
せたフィルタ材の周縁を、各フィルタ装着具の装着片に
突き刺して固定するものである。装着片は取付部から垂
直に起立する基部と、基部からへの字型に屈曲したかえ
り部とを有する。かえり部の頂上部分はテーパー状に尖
っており、フィルタ材が貫通し易い形状を有する。ま
た、かえり部の屈曲した部分は、装着片に突き刺したフ
ィルタ材に係合してその脱落を阻止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、換気扇又はレンジ
フードの吸気用開口部にフィルタ材を装着するフィルタ
装着具に関する。

【０００２】

【従来の技術】換気扇あるいはレンジフードは、周囲か
ら水蒸気、ほこり及び油煙等を吸い込み、汚れが酷く、
掃除が大変であるので、換気扇あるいはレンジフードの
吸気用開口部に不織布等からなるフィルタ材を取付け、
このフィルタ材によって、吸入する空気に含まれる油煙
及び水蒸気等を捕集することが行われていた。例えば、
実開昭５６−１４９８３７号公報において、換気扇に取
付けるカバー枠に扉枠を開閉可能に取付け、この扉枠の
内側に面状ファスナーを貼着し、貼着した面状ファスナ
ーにフィルタを取付け、使用にあっては、扉枠を閉めた
状態でカバー枠を換気扇に取付ける換気扇カバーなどが
提案されていた。

【０００３】また、特開平１０−３８３４０号公報に
は、レンジフードの吸気用開口部の周縁に設けた基端か
ら斜め方向に突出した突起にフィルタ材を引掛けて固定
するフィルター装置が提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭５６−
１４９８３７号公報に記載されるフィルタ装置は、換気
扇カバーなどの枠体も汚れるので適当に清掃をする必要
があり、更には一旦枠体にフィルタ材を取付けてから排
気口に装着するので、その交換が大変であるという問題
があった。また、換気扇やレンジフードのデザインの多
様化等からその大きさや形がまちまちであり、それぞれ
のレンジフード等に対して適切な形状の枠体が必要とな
り、汎用性がなく低コスト化が図れないという問題があ
る。

【０００５】また、特開平１０−３８３４０号公報に記
載されるフィルタ装置は、斜め方向に突出した突起にフ
ィルタ材を引掛けるだけであり、フィルタ材が脱落する
可能性が無いとは言えない。また、フィルタ材の周縁を
斜め方向に突出した突起に引掛けるためには、フィルタ
材の一端を引掛けた後、他端を少し引張った状態で、引
掛ける必要があるので、フィルタ材の装着が容易である
とは言えず、フィルタを装着する際に、フィルタ材が大
きく破れる可能性もある。

【０００６】そこで、本発明は、換気扇やレンジフード
の種類や大きさに関係なくフィルタ材を確実に装着で
き、装着・交換が容易で、しかも経済的なフィルタ装着
具を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のフィルタ装着具
は、フィルタ材を吸気用開口部に装着するためのフィル
タ装着具であって、前記吸気用開口部の周縁に固定され
る取付部と、前記取付部から起立状に突出する基部と、
前記基部の頂上部分に一体形成したかえり部とを備え、
前記吸気用開口部の周縁に分散して複数個取付け、前記
基部にフィルタ材を突き刺し、前記かえり部にフィルタ
材を係合させて、フィルタ材を前記吸気用開口部に装着
することを特徴とする。

【０００８】例えば、前記かえり部は、前記基部の頂上
部分から鋭角に屈曲して設けられ、その屈曲した部分に
おいてフィルタ材と係合し、フィルタ材が基部から脱落
するのを阻止するもの、或は、前記基部の頂上部分に張
出して設けられ、その張出した部分においてフィルタ材
と係合し、フィルタ材が基部から脱落するのを阻止する
ものである。

【０００９】また、前記かえり部の頂上部分は尖った形
状であることを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
フィルタ装着具を図面に基づいて説明する。

【００１１】図１に示すように、本実施形態のフィルタ
装着具１は、略矩形の取付部２の片面から垂直に起立し
た装着片３を有する。図２に示すように、フィルタ装着
具１はレンジフード４の吸気側開口部５の周縁に分散さ
せて取付け、該レンジフード４の吸気側開口部５に被せ
たフィルタ材６の周縁を、各フィルタ装着具１の装着片
３に突き刺して固定するものである。

【００１２】以下、このフィルタ装着具１について詳述
する。

【００１３】図１に示すように、フィルタ装着具１の装
着片３は、取付部２から垂直に起立した基部７と、基部
７の頂上部分に構成されるかえり部８とを備える。

【００１４】かえり部８は基部７からへの字型に屈曲し
た形状を備える。かえり部８の頂上部分９はテーパー状
に尖っており、フィルタ材６を貫通し易い形状を有す
る。また、かえり部８の屈曲した部分１０は、装着片３
に突き刺したフィルタ材６を係合させて、フィルタ材が
脱落するのを阻止するものである。このフィルタ装着具
１は、取付部２に接着剤１１を塗布して、吸気用開口部
５周縁の所定位置に接着固定する。

【００１５】なお、本実施形態のフィルタ装着具１は、
レンジフード４近傍の空気は、ガスレンジ使用時の熱気
により、９０℃前後まで上昇する場合がある。このた
め、フィルタ装着具１の材質は、例えば、耐熱ポリプロ
ピレンなどの耐熱性樹脂や金属など、少なくとも１２０
℃程度の耐熱性を備えるものとする。また、接着剤９
は、熱気により軟化してフィルタ装着具１が脱落するの
を阻止するように、熱硬化性樹脂製の接着剤で接着する
ものとする。

【００１６】このフィルタ装着具１は、図２に示すよう
に、レンジフード４の吸気用開口部５の周縁に均等に分
散させて取付ける。本実施形態では、矩形に開口した吸
気用開口部５の各辺にフィルタ装着具１を３つずつ均等
に取付けている。このとき、各フィルタ装着具１は、折
曲端１０が吸気用開口部５の外側に向くように取付け
る。

【００１７】次に、フィルタ材６は、難燃性の不織布で
あり、難燃性繊維を所要の密度で絡ませたものであり、
フィルタ材６として所要の隙間を備える。フィルタ材６
は、レンジフード４の吸気用開口部５を覆い得るよう
に、吸気用開口部５に沿って少し大き目の形状に切り取
る。フィルタ材６は、レンジフード４の吸気用開口部５
に被せて、その周縁をフィルタ装着具１の装着片３に真
っ直ぐ突き刺して装着する。このとき装着片３の頂上部
分９がテーパー状に尖っているので、フィルタ材６を少
し強い力でフィルタ装着具１の装着片３に押付ければ突
き刺すことができる。

【００１８】また、図１の２点鎖線で示すように、フィ
ルタ材６は装着片３のかえり部８を貫通するまで突き刺
す。フィルタ材６はかえり部８の屈曲した部分１０によ
って脱落が抑止されるので、フィルタ装着具１に確実に
装着される。なお、本実施形態では、装着片３のかえり
部８が吸気用開口部５の外側に向くようにフィルタ装着
具１を取付けているので、フィルタ材６がレンジフード
４の吸気により、全体として内側に引き込まれた場合
や、フィルタ６が自重によって撓んだ場合でも屈曲した
部分１０がフィルタ材６の脱落を阻止する。

【００１９】フィルタ材６を交換する場合は、フィルタ
装着具１に係合する部分を強く引張って破り古いフィル
タ材６を取外し、新しいフィルタ材６を装着する。従っ
て、フィルタ材６の交換も容易であり、またフィルタ材
６のみの交換で済むので経済的である。

【００２０】このように、本実施形態のフィルタ装着具
１は、フィルタ材６を所定の大きさに切り取ってフィル
タ装着具１の装着片３に真っ直ぐ突き刺せば良いので、
フィルタ材６の装着が簡単である。また、本実施形態の
フィルタ装着具１は、レンジフード４の種類・大きさ又
は形状に関わらず、レンジフード４の吸気用開口部５の
周縁に取付け、吸気用開口部５に対応する形状に切り取
ったフィルタ材６を装着することができるので汎用性が
ある。また、単一のフィルタ装着具１は、同一部品であ
るから低コスト化を図ることができ、全体として安価で
ある。

【００２１】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。

【００２２】例えば、図３に示すフィルタ装着具２０
は、装着片２１が、基部２２の頂上部分から張出した略
円錐状のかえり部２３を備え、かえり部２３の張出した
部分２４がフィルタ材６に係合するように構成したもの
である。また、図３に示すフィルタ装着具のかえり部
は、張出した部分が基部の周方向の一部に又は間欠的に
張出すように構成しても良い。

【００２３】なお、図３は、図１に示すフィルタ装着具
１と同様の部材又は同様の部位に同じ符号を付与してい
る。

【００２４】また、フィルタ装着具の材質は所要の耐熱
性と硬度があれば良いので、上述した耐熱ポリプロピレ
ンの他、ステンレスなどの金属製としても良い。例え
ば、金属製のものは、矩形の平板の一端に切り込みを入
れ、そこから装着片を折曲形成しても良い。また、フィ
ルタ装着具の取付は、接着剤の他、両面テープ等を用い
てもよい。

【００２５】また、上記のフィルタ装着具は、上述した
レンジフードだけでなく、その他の換気扇等の吸気用開
口部に適用できる。

【００２６】

【発明の効果】本発明のフィルタ装着具は、レンジフー
ド等の吸気用開口部の周縁に固定される取付部と、取付
部から起立状に突出する基部と、基部の頂上部分に一体
形成したかえり部とを備えるので、吸気用開口部の周縁
に分散して取付け、所定の大きさに切り取ったフィルタ
材を装着片に真っ直ぐ突き刺すだけで装着できるから、
フィルタ材の装着が容易であり、しかも、かえり部がフ
ィルタ材に係合してフィルタ材の脱落を阻止するので、
フィルタ材の装着が確実である。

【００２７】また、本発明のフィルタ装着具は、フィル
タ材を交換する場合は、装着片に係合する部分を強く引
張って破り、古いフィルタ材を取外して新しいフィルタ
材を装着すれば良いので、フィルタ材の交換が容易であ
り、またフィルタ材のみの交換で済むので経済的であ
る。

【００２８】また、換気扇やレンジフードの種類や大き
さ又は形状に関わらず、その吸気用開口部の周縁に取付
ければ良いので汎用性がある。また、単一のフィルタ装
着具は同一形状とすることができるから、大量生産によ
る低コスト化を図ることができる。

【００２９】また、前記係合片の頂上部分を尖った形状
とすることにより、フィルタ材を突き刺す作業が容易に
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るフィルタ装着具の
側面図。

【図２】本発明の一実施形態に係るフィルタ装着具の
使用状態を示す図。

【図３】本発明の他の実施形態に係るフィルタ装着具
の側面図。

【符号の説明】

１フィルタ装着具２取付部３装着片４レンジフード５吸気用開口部６フィルタ材７基部８かえり部９頂上部分１０屈曲部分１１接着剤

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フィルタ材を吸気用開口部に装着するため
のフィルタ装着具であって、前記吸気用開口部の周縁に固定される取付部と、前記取
付部から起立状に突出する基部と、前記基部の頂上部分
に一体形成したかえり部とを備え、前記吸気用開口部の周縁に分散して複数個取付け、前記
基部にフィルタ材を突き刺し、前記かえり部にフィルタ
材を係合させて、フィルタ材を前記吸気用開口部に装着
することを特徴とするフィルタ装着具。
【請求項２】前記かえり部が、前記基部の頂上部分から
鋭角に屈曲して設けられ、その屈曲した部分においてフ
ィルタ材と係合し、フィルタ材が基部から脱落するのを
阻止するものであることを特徴とする請求項１記載のフ
ィルタ装着具。
【請求項３】前記かえり部が、前記基部の頂上部分に張
出して設けられ、その張出した部分においてフィルタ材
と係合し、フィルタ材が基部から脱落するのを阻止する
ものであることを特徴とする請求項１記載のフィルタ装
着具。
【請求項４】前記かえり部の頂上部分が尖った形状であ
ることを特徴とする請求項１乃至３記載のフィルタ装着
具。