JPH09205300A - 実装部品の検査方法及びそれを用いた検査装置 - Google Patents

実装部品の検査方法及びそれを用いた検査装置

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JPH09205300A
JPH09205300A JP8011451A JP1145196A JPH09205300A JP H09205300 A JPH09205300 A JP H09205300A JP 8011451 A JP8011451 A JP 8011451A JP 1145196 A JP1145196 A JP 1145196A JP H09205300 A JPH09205300 A JP H09205300A
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巌 市川
Shigeki Nakatsuka
茂樹 中塚
Manabu Morioka
学 森岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 認識マークによる位置補正を用いた実装部品
の検査方法において、安価で精度よく検査を行うことを
目的とする。 【解決手段】 センサヘッド部10を用いてまず被検査
基板4の原点となる基準孔6の中心位置を求め、続いて
上記被検査基板4上の認識マーク7にレーザ光を照射
し、その反射光の光量により認識マーク7の中心位置を
求め、この求めた認識マーク7の中心位置とあらかじめ
設定された検査用データの同中心位置との差分だけ原点
を補正し、この補正された原点を基準に被検査基板4上
に実装された電子部品5上を上記センサヘッド部10を
走査しレーザ光を照射して実装された電子部品5の有無
及び位置ズレ、浮きなどの検査を行う方法とすることに
より、安価で高精度な認識マークによる位置補正を用い
た検査が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に実装された
電子部品の有無、位置ズレ等を検査する際に使用される
実装部品の検査方法及びそれを用いた検査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の実装部品の検査装置は、
特公平7−81834号公報に記載された物が知られて
おり、図20にこの実装部品の検査装置の構成を示す。
【0003】図20において同装置は、電子部品の有
無、位置ズレを検査する変位センサ50と、この変位セ
ンサ50を移動させるためのX軸ロボット51と、この
X軸ロボット51の上に直交するように配置されたY軸
ロボット52と、被検査基板4を搬送するために平行に
配置された一対のコンベア53と、搬送される被検査基
板4が検査位置に到着したことを検出する基板到着確認
センサ54と、その被検査基板4を検査するとき振動を
受けないように固定するための基板固定部55と、これ
らを制御するために信号ケーブル57を介して接続され
た制御部56から構成されている。
【0004】このように構成された実装部品の検査装置
は、変位センサ50を制御部56に記憶されている被検
査基板4上に実装された電子部品5の位置情報や形状情
報に基づき、変位センサ50が個々の電子部品5上を走
査するようにし、変位センサ50からの変位の変化点を
検出することで電子部品5の有無、位置ズレ等を検査す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構成では、装着機において標準的に使われている認識
マークにより位置補正されて装着された実装基板の検査
を行う場合、位置補正された分だけ検出誤差となり、こ
れを改善するためには実装部品の検査装置においても認
識マークによる位置補正を行う必要がある。
【0006】従来例の構成でこれを実現しようとすれば
変位センサ50とは別のセンサ、例えばCCDカメラ等
で認識マークの計測データを制御部56の記憶部に取り
込み、それを画像処理することで可能となるが、この方
法の場合、電子部品5を検査する変位センサ50と認識
マークを検出するCCDカメラを併用するため2つのセ
ンサの位置合せが困難であり、また、画像処理を行うた
め、その処理のためのハードウェアが増大し、且つCC
Dカメラ等新たなセンサを付加する必要があるために高
価になるという課題があった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決し、
安価で高精度な認識マークによる位置補正が可能な実装
部品の検査方法及びそれを用いた検査装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、検査用データを基にレーザ光を被検査物に
照射し、その反射光を受光レンズを用いて光電変換素子
に集光するセンサを用いて、まずプリント基板の原点に
なるように設けられた基準孔の中心位置を求め、続いて
上記プリント基板上に印刷された認識マークにレーザ光
を照射してその反射光の光量により認識マークの中心位
置を求め、この求めた認識マークの中心位置とあらかじ
め設定された検査用データの同中心位置との差分だけ原
点を補正し、続いてこの補正された原点を基準にプリン
ト基板上に実装された電子部品上を上記センサを走査し
レーザ光を照射して実装された電子部品の有無及び位置
ズレ、浮きなどを検査用データと比較することにより検
査を行う方法としたものである。
【0009】これにより、安価で高精度な認識マークに
よる位置補正が可能な実装部品の検査を実現することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、プリント基板上に電子部品を実装する際に用いる実
装用NCデータに実装される電子部品の情報を加えてプ
リント基板上に実装された電子部品の有無及び位置ズ
レ、浮き等の実装状態を検査する検査用データを作成
し、この作成された検査用データを基に、レーザ光を被
検査物に照射するとともにその反射光を受光レンズを用
いて光電変換素子に集光するセンサを用いて上記プリン
ト基板上に実装された電子部品を検査するに当り、まず
上記プリント基板の原点となるように設けられた基準孔
に上記レーザ光を照射しながら走査することにより基準
孔の中心位置を求め、この求めた中心位置を検査開始原
点とし、続いてこの検査開始原点から上記プリント基板
上に印刷された印刷パターン検査用の認識マークを上記
レーザ光の軌跡が円運動を行いながら走査されるように
レーザ光を照射してその反射光の光量により認識マーク
の中心位置を求め、この求めた認識マークの中心位置が
あらかじめ設定された検査用データの同中心位置と異な
る場合は検査開始原点を補正し、続いてこの補正された
検査開始原点を基準にプリント基板上に実装された電子
部品に上記レーザ光の軌跡が円運動を行いながら走査さ
れるようにレーザ光を照射して反射光からの高さ信号に
より実装された電子部品の有無及び位置ズレ、浮きなど
を検査用データと比較することにより良否判定を行う方
法としたものであり、プリント基板の基準孔、認識マー
ク、電子部品を全て同一センサで検出するため、他のセ
ンサとの併用の場合のセンサ間の位置合せ等が不要で、
高精度な検査を実現できるという作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
方法を用いて、レーザ光を被検査物に照射するとともに
その反射光を受光レンズを用いて光電変換素子に集光す
るセンサ部と、このセンサ部から照射されるレーザ光の
光路上に自転自在に設けられレーザ光の光路を変換する
光路変換部と、上記センサ部を結合しプリント基板上に
実装された電子部品上を走査する走査部と、あらかじめ
記憶された情報により上記走査部と光路変換部を制御す
る制御部と、上記センサ部に接続されてセンサ部で検出
した変位出力を補正する補正部と、この補正部の出力に
より電子部品の有無及び位置ズレ、浮きなどの判定、あ
るいはプリント基板上に印刷された認識マークからのレ
ーザ光の反射光の光量により認識マークの中心位置の判
定を行う判定部からなる構成としたものであり、変位を
検出するセンサで従来の電子部品の検出を行うことに加
え、レーザ光の反射光の光量により認識マークを検出す
ることで安価な検査装置を提供することができるという
作用を有する。
【0012】以下、本発明の一実施の形態について図1
から図19を用いて説明する。図1は同実施の形態によ
る実装部品の検査方法を用いた実装部品の検査装置の構
成を示した斜視図であり、この実装部品の検査装置は、
電子部品5の有無及び位置ズレ、浮き等を検査する検査
部1と、この検査部1と信号ケーブル8で接続されて検
査部1を制御する制御部2とで構成されており、上記制
御部2にはパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと
呼ぶ)が用いられている。
【0013】検査部1は基台3の上にある基準孔6と認
識マーク7を有した被検査基板4上に実装された電子部
品5を検出するセンサヘッド部10と、このセンサヘッ
ド部10を移動させるためのX軸ロボット25と、この
X軸ロボット25と平行に配置された補助ガイド26
と、上記X軸ロボット25と補助ガイド26の上に直交
するように配置されたY軸ロボット27と、被検査基板
4を搬送するために配置された第1のコンベアレール3
7と第2のコンベアレール38からなる一対のコンベア
部30と、搬送される被検査基板4が検査位置に到着し
たことを検出する基板到着確認センサ35と、その被検
査基板4を検査するとき振動を受けないように固定する
ための基板押し付けシリンダ41と基板固定ブロック4
2からなる基板固定部40から構成されている。
【0014】図2はパソコン2の回路構成を示すブロッ
ク図であり、図2において記憶回路70では電子部品5
を検査するための電子部品5の外形形状情報、装着情報
及び位置情報、さらに被検査基板4の認識マーク7の位
置情報、形状情報(以下、これらを一括して検査情報と
呼ぶ)が予め内部に入力されている。
【0015】電子部品走査位置演算回路71では検査す
る電子部品5の装着位置、形状、方向等から電子部品5
上のセンサヘッド部10の走査位置を演算する。認識マ
ーク走査位置演算回路77では検査する認識マーク7の
位置、形状から認識マーク7上のセンサヘッド部10の
走査位置を演算する。走査信号出力回路72では電子部
品走査位置演算回路71、または認識マーク走査位置演
算回路77よりの情報でX軸ロボット25、Y軸ロボッ
ト27を制御する。回転信号出力回路73では電子部品
走査位置演算回路71、または認識マーク走査位置演算
回路77よりの情報でセンサヘッド部10の屈折体14
(図3に詳細を示す)を制御する。補正回路74では変
位センサ11(図3に詳細を示す)からの高さデータを
補正する。
【0016】光量判定回路78では認識マーク7の光量
の大小を判定する。重心位置演算回路79では光量判定
回路78からの認識マーク7の光量情報からその重心位
置を演算する。判定回路75では補正回路74からの情
報により電子部品の有無、位置ズレ等を判定する。イン
ターフェース回路76ではコンベア部30と基板到着確
認センサ35と基板固定部40を制御する。
【0017】図3は電子部品5の変位の検出を行ってい
る変位センサ11の原理を示したものであり、この変位
センサ11はいわゆる三角測距方式による光学式の変位
センサであり、投光部12aから照射されたレーザ光1
3を屈折させるために取り付けられた平板ガラスからな
る屈折体14と、この屈折体14を保持する中空軸15
と、上記屈折体14を回転させるための位置認識が可能
なモータ20と、このモータ20の回転を中空軸15に
伝えるベルト18と、その照射されたレーザ光13の被
検査基板4や電子部品5で拡散された反射光を集光する
受光レンズ12bと、1次元のPSD素子のような光電
変換素子からなる受光部12cから構成されている。
【0018】即ち、被検査基板4を基準面として考えた
場合、被検査基板4上の電子部品5の受光部12cへの
反射光は、被検査基板4上より受光部12cの手前に設
けられた受光レンズ12bによって集光され、その集光
された反射光の受光部12c上の位置の変位量を検出す
ることにより変位センサ11から電子部品5までの変位
が検出できるものであり、この場合変位は基準面より小
さくなる。また、受光部12c上の受光量を検出するこ
とで被検査基板4や電子部品5からの反射光量を検出す
ることができる。
【0019】図4はY軸ロボット27に取り付けられた
センサヘッド部10の詳細を示した斜視図であり、この
変位センサ11はブラケット21に取り付けられてい
る。この変位センサ11の内部の投光部12aにより照
射されるレーザ光13の光路上には軸受け16が設けら
れ、この軸受け16にプーリ17が結合された中空軸1
5が回転可能にはめ合わされている。上記プーリ17が
結合された中空軸15はベルト18を介してプーリ19
が結合されたモータ20によって回転する。また、上記
中空軸15にはレーザ光13の照射軸方向に対して任意
の角度を有して屈折体14が取り付けられている。
【0020】このような構成によってモータ20の駆動
に伴いプーリ19が図中の矢印E方法に回転すると、ベ
ルト18を介してプーリ17、中空軸15、屈折体14
が同方向に回転する。これによって屈折体14によって
光路が変えられたレーザ光13が上記屈折体14の回転
に伴い回転する。
【0021】次に、本実施の形態の実装部品の検査装置
の動作について説明する。図1に示すように被検査基板
4は前工程よりコンベア部30により検査ステージまで
搬送され、基板到着確認センサ35により被検査基板4
の到着を検出するとコンベア部30が停止する。コンベ
ア部30が停止後、第1のコンベアレール37に取り付
けられた基板押し付けシリンダ41が駆動し、この基板
押し付けシリンダ41に取り付けられた基板固定ブロッ
ク42が被検査基板4を上記第1のコンベアレール37
と平行に配置された第2のコンベアレール38に押し付
けて被検査基板4を検査する際に動かないように固定す
る。
【0022】ここで電子部品5の有無や位置ズレを検査
するセンサヘッド部10はY軸ロボット27に取り付け
られ、このY軸ロボット27により図中の矢印Y方向に
被検査基板4と平行に移動でき、またX軸ロボット25
により同矢印X方向に被検査基板4と平行に移動でき
る。
【0023】そこでパソコン2内の記憶回路70の概略
の基板位置情報を基に、センサヘッド部10のモータ2
0を停止した状態でX軸ロボット25とY軸ロボットに
より変位センサ11を走査して被検査基板4の外形エッ
ジを検出し、更に記憶回路70の概略の基板孔位置情報
を基に、変位センサ11を走査して被検査基板4の基準
孔6の任意の3つ以上のエッジを検出してその中心位置
を計算し、この中心位置が検査開始原点となる。
【0024】次に、記憶回路70には印刷パターン検出
用の認識マークの検査開始原点からの位置情報及び形状
情報が格納されているためにその情報を呼び出し、その
情報に従ってセンサヘッド部10のモータ20を回転さ
せた状態でX軸ロボット25とY軸ロボット27を駆動
させて被検査基板4上の認識マーク7上を複数回走査
し、変位センサ11により反射光の光量を検出すること
で認識マーク7の中心位置を計測する。このとき記憶回
路70の認識マーク7の位置情報と上記計測した中心位
置が違っていれば、その差分だけ検査開始原点を補正す
る。
【0025】一方、パソコン2内の記憶回路70には電
子部品5の被検査基板4の基準孔6の中心位置、即ち検
査開始原点からの位置情報などの検査情報が格納されて
いるために順次その検査情報を呼び出し、この検査情報
に従って被検査基板4に実装された電子部品5上を変位
センサ11が1回走査する。このとき変位センサ11か
ら発生する高さ信号をパソコン2内の判定回路75で高
さのレベルとその高さの変化点を判断することにより電
子部品5の有無、位置ズレ、浮き等の検査を行う。被検
査基板4上の全電子部品の検査が完了すると基板押し付
けシリンダ41が駆動して基板固定ブロック42が引っ
込み、被検査基板4をコンベア部30により検査ステー
ジから次工程へ搬送して1サイクルを終えるものであ
り、このような流れをフローチャートで示したものが図
5である。
【0026】次に、本実施の形態による被検査基板4上
に印刷された印刷パターン検出用の認識マーク7の検査
方法について、図6、図8、図9、図10を用い、図7
のフローチャートに従って説明を行う。
【0027】図6は認識マーク7の検査方法を説明する
ための斜視図であり、先ず、パソコン2内の記憶回路7
0から認識マーク7の検査開始原点からの位置情報及び
形状情報を呼び出し、その情報に従って走査する回数、
エリアを演算する認識マーク走査位置演算回路77の信
号により、センサヘッド部10のモータ20を回転させ
た状態でX軸ロボット25とY軸ロボット27を被検査
基板4上の認識マーク7上を複数回走査する。この状態
を示したのが図8である。
【0028】次に、図9のように認識マーク7の認識マ
ーク走査エリア9をある決められた微小なサイズに分割
し、これを記憶回路70上のメモリに対応させ、レーザ
光13の軌跡上の反射光を変位センサ11で検出し、光
量判定回路78によりある決められた値より大きいか小
さいかを判定し、大きければ1、小さければ0をメモリ
上に書き込む。このときレーザ光13の走査の軌跡によ
り密度のばらつきが出るため、密度の高いところは間引
き処理を行いメモリ上の1を0にすることで認識マーク
7を等密度に検出でき、偏りをなくしている。その状態
を表したのが図10であり、黒が1、白が0である。こ
の認識マーク走査エリア9内の重心位置を求めることで
認識マーク7の中心位置を求めることができる。
【0029】ここで認識マーク7の形状は本実施の形態
の場合円形としているが、正方形や正三角形等の他の形
状においても同様に求めることができるものであり、こ
の求められた中心位置と記憶回路70の認識マークの位
置情報とが違っていれば、その差分だけ検査開始原点を
補正する。
【0030】次に、本実施の形態による実装部品の検査
装置の検査方法について説明する。まず、センサヘッド
部10の三角測距の原理とレーザ光13の回転原理につ
いて説明する。図11(a)は三角測距の原理図であ
り、計測面91を計測する場合、投光部12aから照射
されたレーザ光13は屈折体14がなければ計測面91
のB1で拡散反射して受光レンズ12bを通して受光部
12c上のB1aに集光され、計測面92のときB10
で拡散反射して受光レンズ12bを通して受光部12c
上のB2aに集光され、この受光部12c上のB1a,
B2aの集光位置の差により計測面91と92の変位を
計測する。
【0031】ここで計測面91のとき屈折体14が図1
1(a)の実線の位置にあると、スネルの公式に従いレ
ーザ光13は計測面91のB2に、破線の位置にあると
計測面91のB3に照射される。従ってモータ20を回
転させ、ベルト18により中空軸15に取り付けられた
屈折体14を回転させることにより、レーザ光13の軌
跡は投光部12aから計測面91をみると図11(b)
のように回転運動をする。
【0032】しかしながら屈折体14が図11(a)の
実線の位置のときレーザ光13は計測面91のB2の位
置に照射されるが、これは屈折体14がないときの計測
面92のB10の位置に照射されるのと等価であり、屈
折体14が図11(a)の破線の位置のときレーザ光1
3は計測面91のB3の位置に照射されるが、これは屈
折体14がないときの計測面93のB11の位置に照射
されるのと等価である。このことは屈折体14がある場
合は計測面91が変化しなくても屈折体14の回転角度
θにより変位センサ11の変位が変わることを意味し、
図11において屈折体14を1回転させたときの変位セ
ンサ11の回転角度θに対する変位の出力波形は図12
の200のようになる。このため屈折体14の回転角度
θに関わらず同一計測面上で変位センサ11の変位が変
わらないようにするためには変位の補正処理をしなけれ
ばならない。
【0033】次に、この変位の補正処理の方法を説明す
る。図11(a)より屈折体14によるレーザ光13の
照射位置のズレ量S1またはS2を計測面91の変位の
変化に換算すると、ズレ量S1,S2に対する計測面の
変位の変化量を各々変位の変化量H1(計測面92)、
変位の変化量H2(計測面93)、また受光レンズ12
bの光軸の中心からレーザ光13までの距離をX1、受
光レンズ12bの光軸の中心から計測面91までの距離
をZ1とするとその関係式は(数1)あるいは(数2)
となる。
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】ここで、図11(a)において右方向をX
座標の+方向、下方向をZ座標の+方向というように極
性をつけ、ズレ量をS、変位の変化量をHsとすると上
記(数1)、(数2)の式は(数3)で表される。
【0037】
【数3】
【0038】一方、図11(b)のように、計測面91
で回転運動をしたレーザ光13が拡散反射し受光レンズ
12bを通して受光部12c上で集光され同様に回転運
動するが、受光部12cは1次元センサであるので位置
の計測はX軸方向にのみ依存する。従って、ズレ量Sは
回転半径をr、回転角度θとすると(数4)となる。
【0039】
【数4】
【0040】ここで屈折体14がある場合の変位センサ
11で計測された計測面91までの距離をH、屈折体1
4がない場合、即ち変位センサ11から計測面91まで
の真の距離はZ1であるのでその関係は(数5)とな
る。
【0041】
【数5】
【0042】従って、求めたい真の距離はZ1は(数
3)、(数4)、(数5)より以下の(数6)のように
表される。
【0043】
【数6】
【0044】これは変位センサ11で計測された計測面
91までの距離Hを屈折体14の回転角度θと屈折率と
厚み及びレーザ光13に対する角度からスネルの公式に
より導かれる回転半径をr及び変位センサ11の固有の
値である受光レンズ12bの光軸の中心からレーザ光1
3までの距離X1から変位を補正することで真の距離Z
1が求められることを示している。この変位の補正方法
により補正すると図12の補正前の200の変位の波形
は201の波形のように回転角度θに関わらずフラット
になる。
【0045】また、図13(a)は電子部品5上をレー
ザ光13が1回転したときのレーザ光13の軌跡を表
し、そのときの変位センサ11が計測した変位の波形は
図13(b)のように補正前の変位の波形202は補正
処理により波形203となる。これにより電子部品5の
変位の変化する位置と厚みtを計測できることがわか
る。
【0046】このような検査方法ならびに補正処理の方
法を用いて被検査基板4上の電子部品5の検査を行う状
態を示したのが図14であり、この検査を行ったときの
走査例を示したのが図15(a),(b)である。
【0047】図14に示すように、通常センサヘッド部
10のモータ20は定速回転しており、レーザ光13は
回転運動している。この状態でX軸ロボット25あるい
はY軸ロボット27が被検査基板4上の電子部品5(本
実施の形態では角形チップ部品である)上を1回走査す
ることにより、変位センサ11のレーザ光13の軌跡は
被検査基板4の上面からみると螺旋状の軌跡100を描
く。このとき図15(b)のように変位センサ11の変
位の補正処理後の変位の波形102を被検査基板4の変
位レベルHbと電子部品5の変位レベルHaの間にしき
い値101を設定することにより変位の変化する点L1
〜2、W1〜4を検出することができる。
【0048】このように求めた変位の変化点L1〜2、
W1〜4と、その変化点のX,Y座標の位置情報からX
方向の位置ズレ、Y方向の位置ズレを検出し、被検査基
板4上に実装された電子部品5の有無、位置ズレ、浮き
等を検査することができるものであり、このような流れ
をフローチャートで示したのが図16である。
【0049】ここで位置ズレした電子部品5を検査する
場合の検査方法を説明する。図17はセンサヘッド部1
0が位置ズレして実装された電子部品5上を図中の矢印
G方向に1回走査した状態を示し、図18はセンサヘッ
ド部10が位置ズレして実装された電子部品5上を通過
したときのレーザ光13の軌跡を示し、図19は変移セ
ンサ11によって検出された電子部品5の高さの波形を
示すものであり、以下、図17、図18、図19を用い
て位置ズレした電子部品5の検査について説明する。
【0050】図17より被検査基板4に図中の矢印L方
向にズレて実装された電子部品5上をセンサヘッド部1
0に取り付けられている屈折体14が同E方向に回転し
ながら変位センサ11が同G方向へ走査する。
【0051】図18より位置ズレのないときのレーザ光
13が電子部品5にかかる点をK1、レーザ光13が電
子部品5から出る点をK2、再度レーザ光13が電子部
品5にかかる点をK3とし、レーザ光13が電子部品5
から出る点をK4とする。また、位置ズレのあるときの
レーザ光13が電子部品5にかかる点をK5、レーザ光
13が電子部品5から出る点をK8とすると、これらの
点は位置ズレしているために高さデータの変化点の位置
がズレて高さデータの波形に現れる。
【0052】また、パソコン2内の記憶回路70に格納
されている検査情報より得ることができる変化点K2,
K3と、走査によって得られた変化点K6,K7の位置
を比較することによって同L方向の電子部品の位置ズレ
状態が検査でき、変化点K1,K4と変化点K5,K8
を比較することによって同G方向の電子部品5の位置ズ
レ状態が検査でき、更に変化点K6,K7を比較するこ
とによって電子部品5の回転ズレ状態が検査できる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高さを検
出する変位センサにおいて認識マークの光量を同センサ
で検出することにより、3次元検査となる電子部品検査
と2次元検査である認識マーク検査を同一のセンサで行
うことで、通常認識マーク検査に使用されているCCD
カメラ等の別センサを付加した場合の各々のセンサの位
置合わせが不要となり、且つ別センサを設ける必要がな
いため安価な装置が提供できるという有利な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における実装部品の検査
装置の構成を示す斜視図
【図2】同装置に使用されるパソコンの回路構成を示す
ブロック図
【図3】同装置に使用される変位センサの原理図を示す
正面図
【図4】同装置の屈折したレーザ光の軌跡を示すセンサ
ヘッド部の斜視図
【図5】同装置の電子部品の有無、位置ズレの検査方法
を示すフローチャート
【図6】同装置の認識マークの検査方法を示す斜視図
【図7】同装置の認識マークの検査方法を示すフローチ
ャート
【図8】同装置の認識マーク上のレーザ光の軌跡を示す
平面図
【図9】同装置の認識マークの走査エリアを分割した状
態を示す平面図
【図10】同装置の認識マーク検査において認識マーク
を確認している状態を示す平面図
【図11】(a)同装置の検査原理を示す概念図 (b)同レーザ光の軌跡を示す平面図
【図12】同装置の検査原理を示す波形図
【図13】(a)同装置のレーザ光が電子部品上を1回
走査した状態を示す斜視図 (b)同波形図
【図14】センサヘッド部が電子部品上を走査する状態
を示す正面図
【図15】(a)図14のレーザ光の軌跡を示す平面図 (b)図14の高さデータの波形図
【図16】電子部品の有無、位置ズレの判定を行う方法
を示すフローチャート
【図17】同装置のセンサヘッド部が位置ズレして実装
された電子部品上を走査する状態を示す平面図
【図18】図17のレーザ光の軌跡を示す平面図
【図19】図18の高さデータの波形図
【図20】従来の実装部品の検査装置の構成を示す斜視
【符号の説明】
1 検査部 2 パソコン 3 基台 4 被検査基板 5 電子部品 6 基準孔 7 認識マーク 8 信号ケーブル 9 認識マーク走査エリア 10 センサヘッド部 11 変位センサ 12a 投光部 12b 受光レンズ 12c 受光部 13 レーザ光 14 屈折体 15 中空軸 16 軸受け 17,19 プーリ 18 ベルト 20 モータ 21 ブラケット 25 X軸ロボット 26 補助ガイド 27 Y軸ロボット 30 コンベア部 35 基板到着確認センサ 37 第1のコンベアレール 38 第2のコンベアレール 40 基板固定部 41 基板押し付けシリンダ 42 基板固定ブロック 70 記憶回路 71 電子部品走査位置演算回路 72 走査信号出力回路 74 補正回路 75 判定回路 76 インターフェース回路 77 認識マーク走査位置演算回路 78 光量判定回路 79 重心位置演算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板上に電子部品を実装する際
    に用いる実装用NCデータに実装される電子部品の情報
    を加えてプリント基板上に実装された電子部品の有無及
    び位置ズレ、浮き等の実装状態を検査する検査用データ
    を作成し、この作成された検査用データを基に、レーザ
    光を被検査物に照射するとともにその反射光を受光レン
    ズを用いて光電変換素子に集光するセンサを用いて上記
    プリント基板上に実装された電子部品を走査するに当
    り、先ず上記プリント基板の原点となるように設けられ
    た基準孔に上記レーザ光を照射しながら走査することに
    より基準孔の中心位置を求め、この求めた中心位置を検
    査開始原点とし、続いてこの検査開始原点から上記プリ
    ント基板上に印刷された印刷パターン検査用の認識マー
    クを上記レーザ光の軌跡が円運動を行いながら走査され
    るようにレーザ光を照射してその反射光の光量により認
    識マークの中心位置を求め、この求めた認識マークの中
    心位置があらかじめ設定された検査用データの同中心位
    置と異なる場合は検査開始原点を補正し、続いてこの補
    正された検査開始原点を基準にプリント基板上に実装さ
    れた電子部品に上記レーザ光の軌跡が円運動を行いなが
    ら走査されるようにレーザ光を照射して反射光からの高
    さ信号により実装された電子部品の有無及び位置ズレ、
    浮きなどを検査用データと比較することにより良否判定
    を行う実装部品の検査方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光を被検査物に照射するとともに
    その反射光を受光レンズを用いて光電変換素子に集光す
    るセンサ部と、このセンサ部から照射されるレーザ光の
    光路上に自転自在に設けられレーザ光の光路を変換する
    光路変換部と、上記センサ部を結合しプリント基板上に
    実装された電子部品上を走査する走査部と、あらかじめ
    記憶された情報により上記走査部と光路変換部を制御す
    る制御部と、上記センサ部に接続されてセンサ部で検出
    した変位出力を補正する補正部と、この補正部の出力に
    より電子部品の有無及び位置ズレ、浮きなどの判定、あ
    るいはプリント基板上に印刷された認識マークからのレ
    ーザ光の反射光の光量により認識マークの中心位置の判
    定を行う判定部からなる請求項1記載の実装部品の検査
    方法を用いた実装部品の検査装置。
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