JPH06258041A - 半導体パッケージのリード検査方法及びその検査装置 - Google Patents

半導体パッケージのリード検査方法及びその検査装置

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JPH06258041A
JPH06258041A JP6739993A JP6739993A JPH06258041A JP H06258041 A JPH06258041 A JP H06258041A JP 6739993 A JP6739993 A JP 6739993A JP 6739993 A JP6739993 A JP 6739993A JP H06258041 A JPH06258041 A JP H06258041A
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JP
Japan
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lead
light
semiconductor package
signal
height
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Application number
JP6739993A
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English (en)
Inventor
Shinji Umadono
進路 馬殿
Yasuhiko Matsunaga
泰彦 松永
Toru Takano
亨 高野
Tamotsu Umetani
保 梅谷
Toshifumi Kimura
敏文 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体パッケージのリードのピッチが微細で
あっても、後工程の装着性に問題を生じないよう、その
浮き,幅,ピッチを正確かつ十分に計測して検査する。 【構成】 各リード21aが伸びる領域にレーザ光を照
射し、この照射位置をリード21aのピッチ方向に相対
移動させたときのレーザ光の反射光の変化に基づきリー
ド21aの高さ及びピッチ方向の位置を検知し、これら
のデータからリード21aの浮き,ピッチ又は幅等を求
め、これらの値を所定の参照値と比較することにより良
否を検査する方法において、反射光の光量を計測し、こ
のの変化を照射位置の座標信号と対応させ、リード21
aのピッチ方向の位置を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばTCP(Tape
Carrier Package)のような250ピッチ以下の微細な
リードをもつ表面実装用半導体パッケージのリード検査
方法及びその検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は例えば特開昭63−27843
号公報に示された従来の半導体パッケージのリード検査
装置を示す図であり、図19において、1は移動しつつ
高さ計測可能なPSD(Position Sensitive Detector
;位置有感型光検出器であって、この場合レーザ光発
生手段を含む)、2は半導体パッケージ3を載せるテー
ブルである。この装置は、テーブル2の載置面2aを高
さ基準とし、PSD1をこの載置面2aと平行に移動走
行させながら半導体パッケージ3の各リード3aの浮き
(リード3aの上下方向へのずれ量)や幅あるいはピッ
チ(リード3aの横方向間隔)等を順次計測するもので
ある。
【0003】図20は例えば特開平1−272126号
公報に示された従来の半導体パッケージのリード検査装
置を示す図であり、図20において、4は固定状態に設
けられたPSD、5は半導体パッケージ3を載せた状態
で水平面に沿って縦横に移動可能なテーブルである。こ
の装置は、テーブル5を水平移動させながら、PSD4
でリード3a(反射面)までの相対距離を計測すること
で、各リード3aの浮き等を順次計測してゆくものであ
る。
【0004】図21は例えば特開平2−103404号
公報に示された従来の半導体パッケージのリード検査装
置を示す図であり、図21において、6は移動しつつ高
さ計測可能なPSDである。この装置は、やはりPSD
6を平面的に走査するものである。
【0005】図22は例えば特開平2−231513号
公報に示された従来の半導体パッケージのリード検査装
置を示す図であり、図22において、7は半導体パッケ
ージ3の下方に配置され水平面に沿って縦横に移動可能
なテーブル、8はこのテーブル7上に載置されて移動し
つつ高さ計測可能なPSDである。この装置は、半導体
パッケージ3を吸着することでテーブル7の上方に保持
し、PSD8の照射光を下側からリード3aに照射しつ
つ、PSD8をテーブル7の水平移動により移動走行さ
せながら各リード3aの浮き等を順次計測するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体パッケー
ジのリード検査方法あるいは検査装置は以上のように構
成されているので、TPCのように多ピンで微細なリー
ド3aであると、以下のような解決すべき問題点があっ
た。
【0007】(1)リード3aが低剛性なため、リード
3aを介して半導体パッケージ3をテーブル上に載置す
ることは不可能で、図19,20に示す装置あるいは方
法では基本的に検査ができない。
【0008】(2)特に図21,22に示す装置あるい
は方法では、PSDと半導体パッケージ3との距離には
考慮を払っていないから、図23に示す如く半導体パッ
ケージ3に反りがあって吸着ノズル9の軸線に対してリ
ード3aの基準線が傾いた場合、図24に示すようにP
SDの出力信号の波形が全体的に傾き、一定のしきい値
(2値化レベル)で2値化することができずにリード3
aの認識すらできなくなる可能性がある。
【0009】(3)また、リード3aの認識ができたと
しても、半導体パッケージ3の反りによるPSD出力波
形の傾斜分は、リード3aの基準線に対する真の浮き量
に対しては誤差となり、特に微細リードの半導体パッケ
ージの場合はこの誤差が問題となる。なぜなら、微細リ
ードの場合は、装着時のはんだ供給量が少なくなるの
で、リード3aの基準線に対する高さ計測が従来よりも
精度高くできないと、装着工程でのはんだ付け不良が増
加するのである。
【0010】(4)リード3a間のピッチが微細である
から、PSDによる単なる相対距離検出では、リード3
aの浮き量が十分に広範囲に計測できない。というの
は、PSDが照射するレーザ光の焦点径δと焦点長hは
図25に示すような関係があり、焦点長hを大きく維持
しながら焦点径δを小さくすることは光学設計上不可能
である。このため、リードの微細さに対応させて焦点径
δを小さく設定すると、焦点長hが小さくなり、一般的
なピッチの半導体パッケージの場合よりも検出範囲が狭
くなって、リード3aが僅かに浮いていても検出範囲か
ら外れてしまうのである。
【0011】(5)また、検出範囲が足りたとしても、
図26に示すようにリード3aの基準位置が焦点位置に
一致していれば(オンフォーカスであれば)よいが、図
27に示すように焦点位置がずれると(オフフォーカス
になると)、照射光の一部が隣接するリード3aに作用
し反射するため、PSDの出力波形は図28に示すよう
に高低の少ないものになり、やはり2値化が困難になっ
てリード3aの認識すらできなくなる可能性がある。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、リードのピッチが微細であって
も、後工程の装着性に問題を生じないよう、その浮き,
幅,ピッチ等を正確かつ十分に計測して検査できる半導
体パッケージのリード検査方法を得ることを目的として
おり、さらにこの検査方法に適した検査装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体パッケージのリード検査方法は、半導体パッケージ
の各リードが伸びる領域にレーザ光を照射し、このレー
ザ光の照射位置を前記リードのピッチ方向に相対移動さ
せたときの前記レーザ光の反射光の変化に基づき前記リ
ードの高さ及びピッチ方向の位置を検知して、これらリ
ードの高さ等のデータから前記リードの浮き,ピッチ又
は幅等の値を求め、これら浮き等の値を所定の参照値と
比較することにより前記リードの浮き等の良否を検査す
る方法において、前記反射光の光量を計測し、この光量
の大きさの変化を前記照射位置の座標信号と対応させる
ことで、前記リードのピッチ方向の位置を検知するもの
である。また、請求項2の発明に係る半導体パッケージ
のリード検査方法は、前記反射光を位置有感型光検出手
段で受けて、前記光量の大きさの変化により前記照射位
置が前記リード上にあると判定されているときに、前記
位置有感型光検出手段から出力されている反射面の高さ
を表す高さ信号を、前記リードの高さのデータとして検
知するものである。
【0014】また、請求項3の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、前記照射位置の相対移動を、
半導体パッケージを吸着し座標信号を出力しつつ該半導
体パッケージを縦横に移動させる走査機構により行なう
ものである。
【0015】また、請求項4の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、照射位置の相対移動を、載置
された半導体パッケージをテーブルとともに縦横に移動
させる移動テーブル装置により行なうものである。
【0016】また、請求項5の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、前記高さ信号から前記リード
の浮きを算定するに際して、まず、全リードについての
前記高さ信号から、リード全体の回帰平面を算出し、次
に、この回帰平面の高さと前記高さ信号から得られる高
さとの偏差量を各リードについて算出し、該偏差量を前
記浮きとするものである。
【0017】また、請求項6の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、前記半導体パッケージがテー
プキャリアパッケージであるとともに、そのリード仕上
り形状がガルウィング形状であるものである。
【0018】また、請求項7の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、前記位置有感型光検出手段と
前記レーザ光の光源であるレーザ発生手段とを、前記位
置有感型光検出手段が前記リードからの正反射光を受光
するよう、前記リードに直交する法線に対して対称に配
置したものである。
【0019】また、請求項8の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、前記レーザ光の光源であるレ
ーザ発生手段を、前記リードに対し直角な方向からレー
ザ光を照射させるべく、前記リードに直交する法線上に
配置し、前記位置有感型光検出手段を、前記リードから
の拡散光を受光させるべく、前記法線上から外れた側方
に配置したものである。
【0020】また、請求項9の発明に係る半導体パッケ
ージのリード検査方法は、前記位置有感型光検出手段の
結像部に対する見込角を、当該位置有感型光検出手段が
前記リードからの正反射光を受光するよう、前記リード
の曲げ角の最大変動値よりも大きく設定したものであ
る。
【0021】また、請求項10の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記リードと位置有感型光
検出手段との間の入射光路中に偏向板を設け、前記リー
ドから反射する光の振動成分のうち、前記リードの面に
平行な振動成分だけを透過させたものである。
【0022】また、請求項11の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記反射光の光量計測を、
位置有感型光検出手段とは別に設けた光量検出手段によ
り行なうものである。
【0023】また、請求項12の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記反射光の光量計測を、
前記位置有感型光検出手段の出力から光量を算出して行
なうものである。
【0024】また、請求項13の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記反射光の光量計測を、
位置有感型光検出手段とは別に設けた光量検出手段であ
って、前記半導体パッケージに対して方位角と迎え角の
異なる位置に配設された複数の光量検出手段により行な
うものである。
【0025】また、請求項14の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記リードのピッチ方向の
位置の判定を、前記光量の大きさの変化を一定のしきい
値で2値化して、この2値化後の信号の立上がり時点と
立ち下がり時点における前記座標信号を前記リードのピ
ッチ方向の両端の位置と判断して行なうものである。
【0026】請求項15の発明に係る半導体パッケージ
のリード検査装置は、レーザ計測手段を、前記反射光を
受けてその光量に応じた光量信号を検出する光量検出手
段と、前記反射光を受けてその反射面の高さを表す信号
を出力する位置有感型光検出手段と、前記光量信号の立
上がり時点及び立下がり時点の前記座標信号の差を前記
リードの幅を表す信号として出力し、前記光量信号の立
上がり時点から所定時間経過後の前記座標信号を前記リ
ードの位置を表す信号として出力するとともに、前記光
量信号が立上がり後立下がり前であるときの前記位置有
感型光検出手段の出力信号を前記リードの高さを表す信
号として出力する信号処理手段とを具備するものとした
ものである。
【0027】また、請求項16の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記移送手段が、半導体パ
ッケージを吸着し座標信号を出力しつつ該半導体パッケ
ージを縦横に移動させる走査機構であるものである。
【0028】また、請求項17の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記移送手段が、載置され
た半導体パッケージをテーブルとともに縦横に移動させ
る移動テーブル装置であるものである。
【0029】また、請求項18の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記半導体パッケージがテ
ープキャリアパッケージであるとともに、そのリード仕
上り形状がガルウィング形状であるものである。
【0030】また、請求項19の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記位置有感型光検出手段
と前記レーザ光の光源であるレーザ発生手段とを、前記
位置有感型光検出手段が前記リードからの正反射光を受
光するよう、前記リードに直交する法線に対して対称に
配置したものである。
【0031】また、請求項20の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記レーザ光の光源である
レーザ発生手段を、前記リードに対し直角な方向からレ
ーザ光を照射させるべく、前記リードに直交する法線上
に配置し、前記位置有感型光検出手段は、前記リードか
らの拡散光を受光させるべく、前記法線上から外れた側
方に配置したものである。
【0032】また、請求項21の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記反射光の光量計測を、
前記位置有感型光検出手段の出力から光量を算出して行
なう構成とされて、前記位置有感型光検出手段が前記光
量検出手段としても機能しているものである。
【0033】また、請求項22の発明に係る半導体パッ
ケージのリード検査装置は、前記光量検出手段が、前記
照射位置に対して方位角と迎え角の異なる位置に複数配
設されているものである。
【0034】請求項23の発明に係る半導体パッケージ
のリード検査装置は、前記移動テーブル装置における保
持台が、半導体パッケージにおけるリードを浮した状態
で支持するものとされ、当該保持台におけるレーザ光の
照射位置に対向する表面と前記リードとの距離が前記レ
ーザ計測手段の計測範囲内とされるとともに、前記表面
が光拡散面とされているものである。
【0035】
【作用】請求項1の発明における半導体パッケージのリ
ード検査方法は、レーザ光の反射光の光量を計測し、こ
の光量の大きさの変化を照射位置の座標信号と対応させ
ることで、半導体パッケージのリードのピッチ方向の位
置を検知する。このため、半導体パッケージのリードが
微細である等のため位置有感型光検出手段の高さ信号が
高低レベル差が乱れたものとなったり、半導体パッケー
ジの反りのために前記高さ信号が全体として傾斜するよ
うな波形になったとしても、リードのピッチ方向の位置
は、前記光量計測により正確かつ確実に検知される。
【0036】また、請求項2の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記反射光を位置有感型光
検出手段で受けて、前記光量の大きさの変化により照射
位置が前記リード上にあると判定されているときに、前
記位置有感型光検出手段から出力されている反射面の高
さを表す高さ信号を、前記リードの高さのデータとして
検知する。
【0037】このため、同様にリードが微細である等の
ため位置有感型光検出手段の高さ信号が高低レベル差の
乱れたものとなっていたとしても、照射位置がリード上
にあるときに位置有感型光検出手段から出力されている
反射面の高さは、確実にリードの高さを表すものである
から、前記光量検出により照射位置がリード上にあると
正確に判定されているときに位置有感型光検出手段の出
力信号をリードの高さ信号として扱う本発明では、リー
ドの高さも正確に検知されることになる。
【0038】また、請求項3の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、照射位置の相対移動を、半
導体パッケージを吸着し座標信号を出力しつつ該半導体
パッケージを縦横に移動させる走査機構により行なうか
ら、半導体パッケージのリードが微細で低剛性なもので
も、問題なく検査が可能となる。
【0039】また、請求項4の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、照射位置の相対移動を、載
置された半導体パッケージをテーブルとともに縦横に移
動させる移動テーブル装置により行なうから、吸着等の
構成が不要となる。
【0040】また、請求項5の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記高さ信号から前記リー
ドの浮きを算定するに際して、全リードについての前記
高さ信号から算出されるリード全体の回帰平面を基準と
している。このため、半導体パッケージの反りや半導体
パッケージの位置決め不良等にかかわらず、前記リード
の基準線に対する浮き量が高精度に求められる。
【0041】また、請求項6の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、半導体パッケージがテープ
キャリアパッケージであるとともに、そのリード仕上り
形状がガルウィング形状であるから、特にリードが微細
であって、位置有感光検出手段の高さ信号が高低レベル
差の乱れたものとなりやすいとともに、リードの浮
き、、幅寸法誤差、ピッチのずれ等が生じやすい。
【0042】また、請求項7の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、前記位置有感型光検出手段
と前記レーザ光の光源であるレーザ発生手段とを、前記
リードに直交する法線に対して対称に配置したから、前
記位置有感型光検出手段が前記リードからの正反射光を
受光し、リードの高さ検知精度が向上する。
【0043】また、請求項8の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、レーザ光の光源であるレー
ザ発生手段を前記リードに直交する法線上に配置し、前
記位置有感型光検出手段を前記法線上から外れた側部に
配置したから、前記リードに対し直角な方向からレーザ
光が照射されるとともに、前記位置有感型光検出手段は
前記リードからの拡散光を受光してリードの高さが検出
される。このため、特に位置有感型光検出手段の配置位
置が限定されなくなる。
【0044】また、請求項9の発明における半導体パッ
ケージのリード検査方法は、位置有感型光検出手段の結
像部に対する見込角が、前記リードの曲げ角の最大変動
値よりも大きく設定されているため、リードの曲り等が
あっても確実に位置有感型光検出手段が前記リードから
の正反射光を受光し、リードの高さ検知精度度が向上す
る。
【0045】また、請求項10の発明における半導体パ
ッケージのリード検査方法は、リードと位置有感型光検
出手段との間の入射光路中に偏向板を設け、前記リード
から反射する光の振動成分のうち、前記リードの面に平
行な振動成分だけを透過させたから、位置有感型光検出
手段が前記リードからの正反射光のみを受光し、リード
の高さ検知精度が向上する。
【0046】また、請求項11の発明における半導体パ
ッケージのリード検査方法は、反射光の光量計測を、位
置有感型光検出手段とは別に設けた光量検出手段により
行なうから、信号の処理が容易となる。
【0047】また、請求項12の発明における半導体パ
ッケージのリード検査方法は、反射光の光量計測を、位
置有感型光検出手段の出力から光量を算出して行なうの
で、部品点数が少なくて済む。
【0048】また、請求項13の発明における半導体パ
ッケージのリード検査方法は、反射光の光量計測を、位
置有感型光検出手段とは別に設けた光量検出手段であっ
て、前記半導体パッケージに対して方位角と迎え角の異
なる位置に配設された複数の光量検出手段により行なう
から、リードの捩れ等により反射光の向きがばらついた
り反射光強度が不足していても確実に前記リードの幅等
が検知できる。
【0049】また、請求項14の発明における半導体パ
ッケージのリード検査方法は、前記リードのピッチ方向
の位置の判定を、前記光量の大きさの変化を一定のしき
い値で2値化して、この2値化後の信号の立上がり時点
と立ち下がり時点における前記座標信号を前記リードの
ピッチ方向の両端の位置と判断して行なうので、信号の
処理が一般的なものとなり容易となる。
【0050】請求項15の発明における半導体パッケー
ジのリード検査装置は、レーザ光の反射光の光量を計測
し、この光量の大きさの変化を照射位置の座標信号と対
応させ、半導体パッケージのリードのピッチ方向の位置
を検知する。従って、半導体パッケージのリードが微細
である等のため位置有感型光検出手段の高さ信号が高低
レベル差が乱れたものとなったり、半導体パッケージの
反りのために前記高さ信号が全体として傾斜するような
波形になったとしても、リードのピッチ方向の位置は、
前記光量計測により正確かつ確実に検知される。
【0051】なぜなら、反射光量の連続波形は、リード
の微細さ,浮き量あるいは半導体パッケージの反り等に
かかわらず、レーザ光の照射位置がリード上にあるとき
とないときで略一定のレベル差となり、しかも各レベル
は前記浮き量等によらず略一定に保持されるから、一定
のしきい値処理で容易かつ安定的に2値化でき、しかも
この2値信号の立上がりと立下がりは、リードの幅方向
両端面の位置に対応するのである。また、この発明で
は、前記反射光を位置有感型光検出手段で受けて、前記
光量の大きさの変化により照射位置が前記リード上にあ
ると判定されているときに、前記位置有感型光検出手段
から出力されている反射面の高さを表す高さ信号を、前
記リードの高さのデータとして検知する。従って、同様
にリードが微細である等のため位置有感型光検出手段の
高さ信号が高低レベル差の乱れたものとなっていたとし
ても、照射位置がリード上にあるときに位置有感型光検
出手段から出力されている反射面の高さは、確実にリー
ドの高さを表すものであるから、前記光量検出により照
射位置がリード上にあると正確に判定されているときに
位置有感型光検出手段の出力信号をリードの高さ信号と
して扱う本発明では、リードの高さも正確に検知される
ことになる。
【0052】また、請求項16の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、照射位置の相対移動を、
半導体パッケージを吸着し座標信号を出力しつつ該半導
体パッケージを縦横に移動させる走査機構により行なう
ので、半導体パッケージのリードが微細で低剛性なもの
でも、問題なく検査が可能となる。
【0053】また、請求項17の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、照射位置の相対移動を、
載置された半導体パッケージをテーブルとともに縦横に
移動させる移動テーブル装置により行なうので、吸着等
の構成が不要となる。
【0054】また、請求項18の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、半導体パッケージがテー
プキャリアパッケージであるとともに、そのリード仕上
り形状がガルウィング形状であるから、特にリードが微
細であって、位置有感光検出手段の高さ信号が高低レベ
ル差の乱れたものとなりやすいとともに、リードの浮
き、、幅寸法誤差、ピッチのずれ等が生じやすい。
【0055】また、請求項19の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、位置有感型光検出手段が
前記リードからの正反射光を受光し、リードの高さ検知
精度が向上する。
【0056】また、請求項20の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、リードに対し直角な方向
からレーザ光が照射されるとともに、前記位置有感型光
検出手段は前記リードからの拡散光を受光してリードの
高さが検出される。このため、特に位置有感型光検出手
段の配置位置が限定されなくなる。
【0057】また、請求項21の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、反射光の光量計測を、位
置有感型光検出手段の出力から光量を算出して行なうの
で、部品点数が少なくて済む。
【0058】また、請求項22の発明における半導体パ
ッケージのリード検査装置は、リードの捩れ等により反
射光の向きがばらついたり反射光強度が不足していても
確実に前記リードの幅等が検知できる。
【0059】また、請求項23の発明における移動テー
ブル装置では、保持台が、半導体パッケージにおけるリ
ードを浮した状態で支持するものとされ、当該テーブル
におけるレーザ光の照射位置に対向する表面と前記リー
ドとの距離が前記レーザ計測手段の計測範囲内とされる
とともに、前記表面が光を拡散し易い構成とされてい
る。このため、低剛性リードの損傷を回避しつつテーブ
ルによる走査が行なえるとともに、照射位置がリード上
にあるときとないときの反射光の変化が安定し、レーザ
計測手段における検出が信頼性の高いものとなる。
【0060】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。なお、この実施例1は請求項1,2,3,5,
6,8,11,13,14,15,16,18,20,
22に対応している。図1は半導体パッケージのリード
検査装置を示しており、この図1において、21はテー
プキャリアパッケージであり、ガルウイング形状のリー
ド21aを有する半導体パッケージ、22はこの半導体
パッケージ21を吸着して縦横に移動させつつ対応する
座標連続信号αを出力する走査機構(移送手段)、23
は半導体パッケージ21のリード21aが移動する位置
に下面側からレーザ光を照射してその反射光により前記
リード21aの位置情報等を示す時系列信号a,b,c
を出力するレーザ計測手段、24は該レーザ計測手段2
3の出力する前記時系列信号a,b,cから前記リード
21aの浮き,ピッチ及び幅等の値を算定し、これらの
値を所定の参照値と比較することにより前記リードの浮
き,幅,ピッチ等の良否を判定する良否判定処理手段で
ある。
【0061】レーザ計測手段23は、図2に示すよう
に、レーザ発生手段31、光量検出手段32、位置有感
型光検出手段33、信号処理手段34とよりなる。レー
ザ光の光源であるレーザ発生手段31としては、各種方
式の周知のレーザ発振器が使用できる。この場合、レー
ザ発生手段31は、リード21aに対し直角な方向から
レーザ光を照射させるべく、リード21aに直交する法
線上にその光軸を一致させて配置されている。
【0062】光量検出手段32は、例えばフォトダイオ
ードあるいは光電管よりなり、この場合図3,4に符号
321,322,323で示すように、照射位置(レー
ザスポットS)に対して方位角と迎え角の異なる位置に
三つ配設されて、各々が受けた反射光の光量を表す信号
(光量連続信号γ1 ,γ2 ,γ3 )を出力する。
【0063】位置有感型光検出手段33は、PSD(Po
sition Sensitive Detector )であって、この場合処理
回路も含む。PSDとは、光の入射により生じる電流が
反射位置に比例して二つの出力I1 ,I2 に分割される
という特性を有する周知の半導体素子である。この場
合、付帯の処理回路により演算された高さを表す信号
(高さ連続信号β)を出力する。なお、この信号βは下
記式(1)により求められる。(なお、この位置有感型
光検出手段33の処理回路の構成は図15に示してお
り、実施例3において説明する。)
【0064】 β=(I1 −I2 )/(I1 +I2 ) ・・・・・(1)
【0065】信号処理手段34は、図5に示すように、
タイミング回路341,サンプリングホールド回路34
2,出力回路343よりなる。ここで、タイミング回路
341は、各光量検出手段32からの光量連続信号γ
1 ,γ2 ,γ3 を一定のしきい値で2値化する2値化器
35と、この2値化器35の出力の論理和を出力するO
R回路36と、このOR回路36の出力の立ち上がり時
点あるいは立ち下がり時点でそれぞれ微小時間出力がオ
ンとなるトリガ回路38,37と、これらトリガ回路3
7,38の出力に対してそれぞれ所定時間遅延して出力
が微小時間オンとなるタイマτ1 ,τ2 とを備える。な
お、タイマτ1 ,τ2 の遅延時間は、走査機構22の走
査速度を考慮して照射位置がリード21aの幅を横切る
時間よりも短い時間に設定されている。
【0066】また、サンプリングホールド回路342
は、四つのホールド回路SH1 ,SH2 ,SH3 ,SH
4 よりなる。ホールド回路SH1 はタイマτ2 の出力の
立上がり時点の前記座標連続信号αをタイマτ1 の出力
の立ち下がりまで出力し続けるものであり、ホールド回
路SH2 はトリガ回路38の出力の立上がり時点の前記
座標連続信号αをタイマτ1 の出力の立ち下がりまで出
力し続けるもの、ホールド回路SH3 はトリガ回路37
の出力の立上がり時点の前記座標連続信号αをタイマτ
1 の出力の立ち下がりまで出力し続けるもの、ホールド
回路SH4 はタイマτ2 の出力の立上がり時点の前記高
さ連続信号βをタイマτ1 の出力の立ち下がりまで出力
し続けるものである。
【0067】また、出力回路343は、ゲート回路G
1 ,G2 と、差演算器SUBとよりなる。ゲート回路G
1 は、タイマτ1 の出力がオンとなっている間だけホー
ルド回路SH1 の出力を位置時系列信号aとして出力す
るもので、ゲート回路G2 はタイマτ1の出力がオンと
なっている間だけホールド回路SH4 の出力を高さ時系
列信号bとして出力するものである。また、差演算器S
UBは、ホールド回路SH2 とホールド回路SH4 の出
力の差を演算し、この結果をタイマτ1 の出力オンのタ
イミングで幅時系列信号cとして出力するものである。
【0068】良否判定処理手段24は、例えばマイクロ
コンピュータより構成されるもので、第一に、前記位置
時系列信号aの値の間隔(差)を全て演算し、この差を
リード21aのピッチの参照値と比較し、例えばこの参
照値との誤差が所定の許容範囲にあるときに、リード2
1aのピッチが良好である旨の信号を出力する一方、許
容範囲内から外れたデータがあるときには、ピッチが異
常であることを表す信号を出力する機能を有する。
【0069】また良否判定処理手段24は、第二に、全
リード21aについての位置時系列信号aと高さ時系列
信号bの値をから、まずリード21aの回帰平面を演算
し、次にこの回帰平面を基準として各リード21aの浮
き量を求め、この浮き量を所定の参照値と比較すること
で、この浮き量が許容範囲内にあるか否かを表す信号を
出力する機能を有する。
【0070】なお、座標軸がX,Y,Z(X,Yは走査
機構22の縦横の座標軸に対応し、Zは高さ方向の軸に
対応している。)であるときの回帰平面は、前記位置時
系列信号aと高さ時系列信号bとから得られる各リード
21aの三次元位置データをXi ,Yi ,Zi とした場
合に、下記式(2),(3)により求められる。また、
この回帰平面からの浮き量Δhi は、下記式(4)によ
り求められる。なお、これら式中におけるパラメータn
はリード21aの数に対応する。
【0071】 Z=a・X+b・Y+c ・・・・・(2)
【0072】
【数1】
【0073】 Δhi =Zi −(a・Xi +b・Yi +c) (i=1〜n) ・・・・・(4)
【0074】さらに、良否判定処理手段24は、第三
に、各リード21aについての幅時系列信号cの値を所
定の参照値と比較することで、各リード21aの幅の値
が許容範囲内にあるか否かを表す信号を出力する機能を
有する。
【0075】次に、上記検査装置の動作、すなわち上記
検査装置により実施する半導体パッケージのリード検査
方法について説明する。レーザ発生手段31が所定の照
射位置にレーザ光を照射し、この照射位置を横切って各
リード21aがピッチ方向に移動するよう、走査機構2
2が、半導体パッケージ21を移動させるとともに、こ
の移動に対応させて座標連続信号αを出力する。する
と、各光量検出手段32からは光量連続信号γ1 ,γ
2 ,γ3 が出力される。この、光量連続信号γ1 ,γ
2 ,γ3 は、図6あるいは図7,8に示すように、照射
位置をリード21aの幅方向端面が通過する毎に、立上
がりと立下がりを繰返す高低のレベルの安定した波形と
なる。一方、位置有感型光検出手段33からは、図7,
8に示すような高さ連続信号βが出力される。
【0076】信号処理手段34では、図6に示すよう
に、各光量連続信号γ1 ,γ2 ,γ3が2値化されOR
回路36で統合される。そして、このOR回路36の出
力の立上がり時点(トリガ回路38の出力立上がり時
点)における座標連続信号αの値がホールド回路SH2
を介して差演算器SUBに入力される一方、OR回路3
6の出力の立下がり時点(トリガ回路37の出力立上が
り時点)における座標連続信号の値がホールド回路SH
3 を介して差演算器SUBに入力されて、これらの差が
幅時系列信号cとして差演算器SUBから出力される。
また、OR回路36の出力の立上がりからタイマτ2
遅延時間経過時点における座標連続信号αあるいは高さ
信号βの値が、それぞれホールド回路SH1 あるいはS
2 を介して、位置時系列信号aあるいは高さ時系列信
号bとしてゲート回路G1 あるいはG2 から出力され
る。
【0077】ここで、OR回路36の出力の立上がり時
点における座標連続信号αの値は、リード21aの幅方
向端面の一方(先行側)が照射位置を横切るときの値、
すなわちリード21aの幅方向端面の一方の位置座標に
一致し、また同様にOR回路36の出力の立下がり時点
における座標連続信号αの値は、リード21aの幅方向
端面の他方(後行側)の位置座標に一致する。このた
め、前記差演算器SUBにより演算されるこれら座標連
続信号αの値の差、すなわち幅時系列信号cの値は確実
にリード21aの幅寸法を表すものとなる。
【0078】また、OR回路36の出力の立上がりから
タイマτ2 の遅延時間経過時点においては、前述の如く
タイマτ2 の遅延時間が設定されているため、レーザ光
の照射位置がリード21a上における前記幅方向端面の
一方から所定距離の位置にあることになるから、この時
点での高さ信号βの値、すなわち高さ時系列信号bの値
は確実にリード21aの高さを表すものとなり、また、
この時点での座標連続信号αの値、すなわち位置時系列
信号aの値は確実に前記所定距離の位置を表すことにな
る。
【0079】そして、良否判定処理手段24では、これ
ら時系列信号a,b,cから図9に示す如く得られる位
置データXi ,Yi ,高さデータHi (Zi )あるいは
幅データWi に基づき、前述の如くリード21aの浮き
量Δhi ,ピッチの値を算定したうえで、これらリード
21aの浮き,ピッチ及び幅の値を所定の参照値と比較
することにより良否判定してその判定結果を出力する。
【0080】上記検査装置あるいは検査方法であると、
半導体パッケージ21のリード21aが微細である等の
ため位置有感型光検出手段33の高さ連続信号βが図
7,8に示すように高低レベル差が少なくて不安定なも
のとなったり、半導体パッケージ21の反りのために前
記高さ連続信号βが全体として傾斜するような波形にな
ったとしても、リード21aの幅方向の端面位置は、前
記光量連続信号γに基づく検出処理により正確かつ広範
囲に検知され、リードの認識、ひいてはリードの幅及び
ピッチ等の良否判定が正確かつ十分になされ、ひいては
装着工程における不良低減に大きく貢献できる。
【0081】なぜなら、反射光量の連続波形γは、リー
ド21aの微細さ,浮き量あるいは半導体パッケージの
反り等にかかわらず、図7、8に示す如く、レーザ光の
照射位置がリード21a上にあるときとないときで略一
定のレベル差となり、しかも各レベルは前記浮き量等に
よらず略一定に保持されるから、前記2値化器35によ
る一定のしきい値処理で容易かつ安定的に2値化でき、
この2値信号の立上がりと立下がりは、リードの幅方向
両端面の位置に対応する。
【0082】しかも、本実施例の場合、光量検出手段3
2が複数設けられ、三つの光量連続信号γ1 ,γ2 ,γ
3 の論理和をとって、この論理和の出力の立上がり立ち
下がりのタイミングでリード21aの位置あるいは幅を
検出し位置時系列信号aあるいは幅時系列信号cとして
出力しているから、たとえ、リード21aが図10のよ
うに捩れたり、リード21aのフット角が図11のよう
にばらついたりして、反射光の向きが乱れても、いずれ
かの光量検出手段32がこれら角度に対応するので、前
記位置時系列信号aあるいは幅時系列信号cの値は信頼
性高くリード21aの実際の位置及び幅を正確に表すの
である。
【0083】また、上記検査装置あるいは検査方法であ
ると、同様にリードが微細である等のため高さ連続信号
βが高低レベル差の乱れたものとなったり、半導体パッ
ケージ21の反りのために前記高さ連続信号βが全体と
して傾斜するような波形になったとしても、リード21
aの浮き量も正確に検知され、この浮き量の良否判定も
正確かつ十分になされ、ひいては装着工程における不良
低減に大きく貢献できる。
【0084】なぜなら、照射位置がリード21a上にあ
るときに位置有感型光検出手段33から出力されている
高さ連続信号βは、確実にリード21aの高さを表すも
のであるから、前記光量検出により照射位置がリード2
1a上にあると正確に判定されているときの高さ連続信
号βを良否判定のための高さ時系列信号bとして扱う上
記検査方法あるいは検査装置では、リードの高さも正確
に検知されることになるのである。
【0085】しかも、良否判定処理手段24では、前述
のように各リード21aの3次元位置に対する回帰平面
(図12に示す)を求め、この回帰平面を基準に浮き量
をΔhi として求めているので、たとえ半導体パッケー
ジ21がそっていたり、吸着姿勢が走査機構22の基準
面(この場合水平面)に対して傾いていても、前記浮き
量Δhi はリード21a自体の基準面に対する浮き量
(装着時のデータとして真に知りたいもの)に対して誤
差の少ないものとなるからである。
【0086】また、上記検査装置あるいは検査方法であ
ると、半導体パッケージ21を吸着により保持して移動
させるので、リード21aを損傷する恐れもないという
効果がある。
【0087】なお、光量検出手段32は、必ずしも複数
設けられる必要はない。リード21aの捩れ等がなけれ
ば、一箇所に配設した光量検出手段32による一つの光
量連続信号によっても、上述した検査は可能であり、こ
の場合も光量検出を行なわない従来の検査方法に較べれ
ば、特に微細なリードの検査が格段に正確かつ十分に行
なえる。
【0088】実施例2.以下、この発明の一実施例を図
について説明する。なお、この実施例2は、実施例1と
同様に、請求項1,2,3,5,6,8,11,13,
14,15,16,18,20,22に対応している。
この実施例2は、信号処理手段34における光量連続信
号の取扱いに特徴を有し、他の構成は実施例1と同様な
のでその説明は省略する。図13はこの実施例における
信号処理手段34の構成を示すブロック図であり、この
図13において、35aは加算器、36aは2値化器で
ある。
【0089】この実施例では、図13に示すように、加
算器35aにより光量連続信号γ1,γ2 ,γ3 を加算
した後、2値化器36aにより2値化して、この2値化
器36aの出力をタイミングの基準としてリード21a
の位置等の検出を実施例1と同様に行なう。このように
すれば、図14に示すようにリード21aのひどい捩れ
等のために光量信号でさえも2値化が困難な波形となる
場合が生じたとしても、これら受光角度の異なる複数の
光量連続信号γ1 ,γ2 ,γ3 が加算されることで、各
光量信号の強度不足が互いに補われて、図14において
右側に示すように安定した2値化出力を得ることができ
て、さらに信頼性の高いリード検査ができるようにな
る。
【0090】実施例3.以下、この発明の一実施例を図
について説明する。なお、この実施例3は請求項12,
21対応している。この実施例3は、反射光量検出のた
めの構成に特徴を有し、他の構成は実施例1と同様なの
でその説明は省略する。図15はこの実施例における位
置有感型光検出手段33の構成を示すブロック図であ
り、この図15において、33aはPSD本体、33
1,332はPSD本体33aの出力を増幅するアン
プ、333,334はアンプ331,332の出力I
1 ,I2 をそれぞれ加算あるいは減算する加算器又は減
算器、335は減算器334の出力値を加算器333の
出力値で割る割算器、336は反射光を集光するための
レンズである。そして、この実施例では、加算器333
の出力が外部に取り出され、光量を表す信号(すなわ
ち、光量連続信号γ)として信号処理手段34に入力さ
れている。
【0091】この実施例では、光量連続信号αとしてP
SD本体33aの二出力の和I1 +I2 が光量連続信号
γとして使用されるが、PSDの原理からI1 +I2
PSDが受けた光量に比例するので、上記実施例1と同
様の作用効果が奏される。しかも、光量検出手段を別に
設ける必要がないので、部品点数が削減されて装置が安
価かつ小型になる。なお、上述した図15に示す位置有
感型光検出手段33の構成は、加算器333の出力を外
部に取り出す部分以外は、実施例1においても同様であ
る。
【0092】実施例4.以下、この発明の一実施例を図
について説明する。なお、この実施例4は請求項10に
対応している。この実施例4は、位置有感型光検出手段
33の配置等の構成に特徴を有し、他の構成は実施例1
と同様なのでその説明は省略する。図16はこの実施例
における位置有感型光検出手段33あるいはレーザ発生
手段31の配置構成等を示す側面図であり、この図16
において、21a,31,33は前述のリード21a,
レーザ発生手段31,位置有感型光検出手段33であ
り、40は偏光板である。ここで、偏光板40は、リー
ド21aと位置有感型光検出手段33との間の入射光路
中に設けられ、リード21aから反射する光の振動成分
のうち、リード21aの面に平行な振動成分だけを透過
させるものである。
【0093】この実施例では、偏光板40により多重散
乱成分が除去されて、位置有感型光検出手段33がリー
ド21aからの正反射光のみを受光するから、リード2
1aの高さ検知精度が向上し、リード21aの浮き量の
検査がさらに正確になる。
【0094】実施例5.以下、この発明の一実施例を図
について説明する。なお、この実施例5は請求項7,
9,19に対応している。この実施例5は、位置有感型
光検出手段33の配置等の構成に特徴を有し、他の構成
は実施例1と同様なのでその説明は省略する。図17は
この実施例における位置有感型光検出手段33あるいは
レーザ発生手段31の配置構成等を示す側面図であり、
この図17において、21a,31,33は前述のリー
ド,レーザ発生手段,位置有感型光検出手段である。
【0095】ここで特徴的なのは、レーザ発生手段31
と位置有感型光検出手段33とは、リード21aに直交
する法線に対して互に対称に配置されていることである
(すなわち、図17においてθ1 =θ2 )。また、位置
有感型光検出手段33の結像部(レンズ336)に対す
る見込角θA が、リード21aの曲げ角の最大変動値θ
B よりも大きく設定されている。
【0096】この実施例では、たとえリード21aの傾
き角に図17に示すケース1〜3のような変動があった
としても、正反射光の向きは常に位置有感型光検出手段
33の結像部に対する見込角θA の範囲内であるから、
位置有感型光検出手段33は確実にリード21aからの
正反射光のみを受光して、リード21aの浮き量の検査
がさらに正確になる。
【0097】実施例6.以下、この発明の一実施例を図
について説明する。なお、この実施例6は請求項4,1
7,23に対応している。この実施例6は、半導体パッ
ケージ21の保持及び移送構成に特徴を有し、他の構成
は実施例1と同様なのでその説明は省略する。図18は
この実施例における半導体パッケージ21の保持構成を
示す図であり、この図18において、21は前記半導体
パッケージ、21aは前記リード、50は支持台であ
る。
【0098】この実施例は、半導体パッケージ21を移
動テーブルにより移動させて上述のリード検査を行なう
もので、この場合レーザ計測手段23は半導体パッケー
ジ21の上側に配設する必要が有る。また、上述の走査
機構22は不要となり、前記座標連続信号αを出力する
機能はこの支持台50を有する移動テーブルが受持つ。
支持台50の上面には、上端が半導体パッケージ21の
リード21aの根元付近の下面に当接し、半導体パッケ
ージ21のパッケージ部分とリード21aとを浮した状
態に保持するための突起51が形成されている。また支
持台50におけるレーザ光の照射位置に対向する表面5
2とリード21aとの距離Lがレーザ計測手段23の計
測範囲内とされるとともに、前記表面52は光拡散面と
されている。
【0099】この実施例では、リード21aを浮した状
態で保持するので、移動テーブルを使用しながら、リー
ド21aを損傷させることがない。また、支持台50の
表面52がリード21aの背面で安定的にレーザ光を反
射させるので、光量検出手段32や位置有感型光検出手
段33の出力波形は、照射位置がリード21a上にある
ときとないときで、きわめて鋭く変化し、しかもその高
低レベルが安定したものとなる。このため、上述のリー
ド検査が極めて高精度で信頼性の高いものとなる。
【0100】なお、本発明は以上の実施例に限られず、
各種の態様が有り得る。例えば、上記実施例では、レー
ザ光を走査するために半導体パッケージを移動させてい
るが、レーザ計測手段の側を移動させてもよいことはい
うまでもない。
【0101】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、反射光の光量の変化を照射位置の座標信号と対応さ
せた構成としたので、半導体パッケージのリードが微細
である等のため位置有感型光検出手段の高さ信号が高低
レベル差が乱れたものとなったり、半導体パッケージの
反りのために前記高さ信号が全体として傾斜するような
波形になったとしても、リードのピッチ方向の位置は、
光量計測により正確かつ確実に検知されるから、リード
の位置の認識、ひいてはリードの幅及びピッチ等の良否
判定が正確かつ十分になされる。
【0102】また、請求項2の発明によれば、位置有感
型検出手段から出力されている反射面の高さを表わす信
号をリード高さのデータとして検知する構成としたの
で、同様にリードが微細である等のため位置有感型光検
出手段の高さ信号が高低レベル差の乱れたものとなって
いたとしても、照射位置がリード上にあるときに位置有
感型光検出手段から出力されている反射面の高さは、確
実にリードの高さを表すものであるから、リードの高さ
も正確に検知されることになり、ひいてはリードの浮き
量の良否判定が正確かつ十分になされる。
【0103】また、請求項3の発明によれば、照射位置
の相対移動を、半導体パッケージを吸着し座標信号を出
力しつつ該半導体パッケージを縦横に移動させる構成し
たので、半導体パッケージのリードが微細で低剛性なも
のでも、問題なく検査が可能となる。
【0104】また、請求項4の発明によれば、照射位置
の相対移動を、載置された半導体パッケージをテーブル
とともに縦横に移動させる構成としたので、吸着等の構
成が不要となる。
【0105】また、請求項5の発明によれば、リードの
浮きを算定するに際して、リード全体の回帰平面を基準
とした構成としたので、半導体パッケージの反りや半導
体パッケージの位置決め不良等にかかわらず、前記リー
ドの基準線に対する浮き量が高精度に求められて、さら
に信頼性高く精度の高い浮き量判定が行なえる。
【0106】また、請求項6の発明によれば、半導体パ
ッケージがテープキャリアパッケージであるとともに、
そのリード仕上り形状がガルウィング形状である構成と
したので、特に半導体パッケージのリードが微細であっ
て、位置有感型光検出手段の高さ信号が高低レベル差が
乱れたものとなり易いとともに、リードの浮き、幅寸法
誤差、ピッチ方向へのずれ等が生じやすい。従って、位
置有感型光検出手段の高さ信号が高低レベル差の乱れた
ものになったとしても、これらリードの浮き量等の良否
判定が正確かつ確実に行なえる請求項1,2又は15記
載の発明による効果(半導体パッケージの装着工程にお
ける不良の低減等)が従来に比し極めて顕著となる。
【0107】また、請求項7の発明によれば、位置有感
型光検出手段とレーザ光の光源であるレーザ発生手段と
は、リードに直交する法線に対して対称に配置した構成
としたので、位置有感型光検出手段がリードからの正反
射光を受光し、リードの高さ検知精度ひいては良否判定
精度がさらに向上する。
【0108】また、請求項8の発明によれば、レーザ光
の光源であるレーザ発生手段をリードに直交する法線上
に配置し、位置有感型光検出手段を法線上から外れた側
部に配置した構成としたので、リードに対し直角な方向
からレーザ光が照射されるとともに、位置有感型光検出
手段は前記リードからの拡散光を受光してリードの高さ
が検出される。このため、特に位置有感型光検出手段の
配置位置が限定されなくなる。
【0109】また、請求項9の発明によれば、位置有感
型光検出手段の結像部に対する見込角が、リードの曲げ
角の最大変動値よりも大きく設定された構成としたの
で、リードの曲り等があっても確実に位置有感型光検出
手段が前記リードからの正反射光を受光し、リードの高
さ検知精度度ひいては浮き量の良否判定精度がさらに向
上する。
【0110】また、請求項10の発明によれば、リード
と位置有感型光検出手段との間の入射光路中に偏向板を
設け、前記リードから反射する光の振動成分のうち、前
記リードの面に平行な振動成分だけを透過させた構成と
したので、位置有感型光検出手段が前記リードからの正
反射光のみを受光し、リードの高さ検知精度ひいては浮
き量の良否判定精度がさらに向上する。
【0111】また、請求項11の発明によれば、反射光
の光量計測を、位置有感型光検出手段とは別に設けた光
量検出手段により行なうように構成したので、信号の処
理が容易となる。
【0112】また、請求項12の発明によれば、反射光
の光量計測を、位置有感型光検出手段の出力から光量を
算出して行なうように構成したので、部品点数が少なく
て済む。
【0113】また、請求項13の発明によれば、反射光
の光量計測を、位置有感型光検出手段とは別に設けた光
量検出手段であって、前記半導体パッケージに対して方
位角と迎え角の異なる位置に配設された複数の光量検出
手段により行なうように構成したので、リードの捩れ等
により反射光の向きがばらついたり反射光強度が不足し
ていても確実に前記リードの幅等が検知でき、ひいては
リードの幅等の良否判定で精度がさらに向上する。
【0114】また、請求項14の発明によれば、前記リ
ードのピッチ方向の位置の判定を、前記光量の大きさの
変化を一定のしきい値で2値化して、この2値化後の信
号の立上がり時点と立ち下がり時点における前記座標信
号を前記リードのピッチ方向の両端の位置と判断して行
なうように構成したので、信号の処理が一般的なものと
なり容易となる。
【0115】請求項15の発明によれば、レーザ計測手
段を反射光の光量の変化を照射位置の座標信号と対応さ
せた構成としたので、半導体パッケージのリードが微細
である等のため位置有感型光検出手段の高さ信号が高低
レベル差が乱れたものとなったり、半導体パッケージの
反りのために前記高さ信号が全体として傾斜するような
波形になったとしても、リードのピッチ方向の位置は、
光量計測により正確かつ確実に検知されるから、リード
の位置の認識、ひいてはリードの幅及びピッチ等の良否
判定が正確かつ十分になされる。
【0116】また、この発明によれば、レーザ計測手段
を位置有感型検出手段から出力されている反射面の高さ
を表わす信号をリード高さのデータとして検知する構成
としたので、同様にリードが微細である等のため位置有
感型光検出手段の高さ信号が高低レベル差の乱れたもの
となっていたとしても、照射位置がリード上にあるとき
に位置有感型光検出手段から出力されている反射面の高
さは、確実にリードの高さを表すものであるから、リー
ドの高さも正確に検知されることになり、ひいてはリー
ドの浮き量の良否判定が正確かつ十分になされる。
【0117】また、請求項16の発明によれば、照射位
置の相対移動を、半導体パッケージを吸着し座標信号を
出力しつつ該半導体パッケージを縦横に移動させる走査
機構により行なう構成としたので、半導体パッケージの
リードが微細で低剛性なものでも、問題なく検査が可能
となる。
【0118】また、請求項17の発明によれば、照射位
置の相対移動を、載置された半導体パッケージをテーブ
ルとともに縦横に移動させる移動テーブル装置により行
なう構成としたので、吸着等の構成が不要となる。
【0119】また、請求項18の発明によれば、リード
の浮きを算定するに際して、リード全体の回帰平面を基
準とした構成としたので、半導体パッケージの反りや半
導体パッケージの位置決め不良等にかかわらず、前記リ
ードの基準線に対する浮き量が高精度に求められて、さ
らに信頼性高く精度の高い浮き量判定が行なえる。
【0120】また、請求項19の発明によれば、半導体
パッケージがテープキャリアパッケージであるととも
に、そのリード仕上り形状がガルウィング形状である構
成としたので、特に半導体パッケージのリードが微細で
あって、位置有感型光検出手段の高さ信号が高低レベル
差が乱れたものとなり易いとともに、リードの浮き、幅
寸法誤差、ピッチ方向へのずれ等が生じやすい。従っ
て、位置有感型光検出手段の高さ信号が高低レベル差の
乱れたものになったとしても、これらリードの浮き量等
の良否判定が正確かつ確実に行なえる請求項1,2又は
15記載の発明による効果(半導体パッケージの装着工
程における不良の低減等)が従来に比し極めて顕著とな
る。
【0121】また、請求項20の発明によれば、位置有
感型光検出手段とレーザ光の光源であるレーザ発生手段
とは、リードに直交する法線に対して対称に配置した構
成としたので、位置有感型光検出手段がリードからの正
反射光を受光し、リードの高さ検知精度ひいては良否判
定精度がさらに向上する。
【0122】また、請求項20の発明によれば、レーザ
光の光源であるレーザ発生手段をリードに直交する法線
上に配置し、位置有感型光検出手段を法線上から外れた
側部に配置した構成としたので、リードに対し直角な方
向からレーザ光が照射されるとともに、位置有感型光検
出手段は前記リードからの拡散光を受光してリードの高
さが検出される。このため、特に位置有感型光検出手段
の配置位置が限定されなくなる。
【0123】また、請求項21の発明によれば、反射光
の光量計測を、位置有感型光検出手段の出力から光量を
算出して行なうように構成したので、部品点数が少なく
て済む。
【0124】また、請求項22の発明によれば、反射光
の光量計測を、位置有感型光検出手段とは別に設けた光
量検出手段であって、前記半導体パッケージに対して方
位角と迎え角の異なる位置に配設された複数の光量検出
手段により行なうように構成したので、リードの捩れ等
により反射光の向きがばらついたり反射光強度が不足し
ていても確実に前記リードの幅等が検知でき、ひいては
リードの幅等の良否判定で精度がさらに向上する。
【0125】また、請求項23の発明によれば、移動テ
ーブル装置の保持台が、半導体パッケージにおけるリー
ドを浮した状態で支持するものとされ、当該テーブルに
おけるレーザ光の照射位置に対向する表面とリードとの
距離がレーザ計測手段の計測範囲内とされるとともに、
前記表面が光を拡散し易い構成としたので、低剛性リー
ドの損傷を回避しつつテーブルによる走査が行なえると
ともに、照射位置がリード上にあるときとないときの反
射光の変化が安定し、レーザ計測手段における検出が信
頼性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるリード検査装置全体
を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例によるレーザ計測手段を示
すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例によるレーザ計測手段にお
ける光検出手段の配置を示す平面図である。
【図4】この発明の一実施例によるレーザ計測手段にお
ける光検出手段の配置を示す側面図である。
【図5】この発明の一実施例による信号処理手段を示す
ブロック図である。
【図6】この発明の一実施例による信号処理手段の動作
を示すタイミングチャートである。
【図7】この発明の一実施例によるレーザ計測手段にお
ける光検出手段の出力波形を示す図である。
【図8】この発明の一実施例によるレーザ計測手段にお
ける光検出手段の出力波形を示す図である。
【図9】この発明の一実施例によるレーザ計測手段の出
力データ例を示す図である。
【図10】半導体パッケージにおけるリードの捩れとレ
ーザ光の反射との関係を示す図である。
【図11】半導体パッケージにおけるリードフット角の
相違とレーザ光の反射との関係を示す図である。
【図12】リードの回帰平面とリード浮き量を示す図で
ある。
【図13】この発明の他の実施例による信号処理手段を
示すブロック図である。
【図14】この発明の他の実施例による信号処理手段に
おける光量連続信号の2値化処理を示す図である。
【図15】この発明の他の実施例による位置有感型光検
出手段の本体及びその処理回路を示すブロック図であ
る。
【図16】この発明の他の実施例による位置有感型光検
出手段とレーザ発生手段の配置構成等を示す側面図であ
る。
【図17】この発明の他の実施例による位置有感型光検
出手段とレーザ発生手段の配置構成等を示す側面図であ
る。
【図18】この発明の他の実施例による移動テーブル装
置における支持台及び半導体パッケージを示す側面図で
ある。
【図19】従来のリード検査装置及び検査方法を示す図
である。
【図20】従来の他のリード検査装置及び検査方法を示
す図である。
【図21】従来の他のリード検査装置及び検査方法を示
す図である。
【図22】従来の他のリード検査装置及び検査方法を示
す図である。
【図23】半導体パッケージの反り状態を示す図であ
る。
【図24】従来のリード検査装置及び検査方法における
位置有感型光検出手段の出力波形を示す図である。
【図25】レーザ光の焦点長と焦点径との関係を示す図
である。
【図26】レーザ光とリードの位置関係を示す図であ
る。
【図27】レーザ光とリードの位置関係を示す図であ
る。
【図28】従来のリード検査装置及び検査方法における
位置有感型光検出手段の出力波形を示す図である。
【符号の説明】
21 半導体パッケージ 21a リード 22 走査機構 24 良否判定処理手段 31 レーザ発生手段 32,321,322,323 光量検出手段 33 位置有感型光検出手段 34 信号処理手段 50 支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅谷 保 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 木村 敏文 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術研究所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体パッケージの各リードが伸びる領
    域にレーザ光を照射し、このレーザ光の照射位置を前記
    リードのピッチ方向に相対移動させたときの前記レーザ
    光の反射光の変化に基づき前記リードの高さ及びピッチ
    方向の位置を検知し、これら高さ等のデータから前記リ
    ードの浮き,ピッチ又は幅等を求め、これら浮き等の値
    を所定の参照値と比較することにより前記リードの浮き
    等の良否を検査する方法において、前記反射光の光量を
    計測し、この光量の変化を前記照射位置の座標信号と対
    応させることで、前記リードのピッチ方向の位置を検知
    することを特徴とする半導体パッケージのリード検査方
    法。
  2. 【請求項2】 前記反射光を位置有感型光検出手段で受
    けて、前記光量の変化により前記照射位置が前記リード
    上にあると判定されているときに、前記位置有感型光検
    出手段から出力されている反射面の高さを表す高さ信号
    を、前記リードの高さのデータとして検知することを特
    徴とする請求項1記載の半導体パッケージのリード検査
    方法。
  3. 【請求項3】 前記照射位置の相対移動は、半導体パッ
    ケージを吸着し座標信号を出力しつつ該半導体パッケー
    ジを縦横に移動させる走査機構により行なうことを特徴
    とする請求項1記載の半導体パッケージのリード検査方
    法。
  4. 【請求項4】 前記照射位置の相対移動は、載置された
    半導体パッケージをテーブルとともに縦横に移動させる
    移動テーブル装置により行なうことを特徴とする請求項
    1記載の半導体パッケージのリード検査方法。
  5. 【請求項5】 前記高さ信号から前記リードの浮きを算
    定するに際して、まず、全リードについての前記高さ信
    号から、リード全体の回帰平面を算出し、次に、この回
    帰平面の高さと前記高さ信号から得られる高さとの偏差
    量を各リードについて算出し、該偏差量を前記浮きとす
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体パッケージの
    リード検査方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体パッケージはテープキャリア
    パッケージであるとともに、そのリード仕上り形状はガ
    ルウィング形状であることを特徴とする請求項1記載の
    半導体パッケージのリード検査方法。
  7. 【請求項7】 前記位置有感型光検出手段と前記レーザ
    光の光源であるレーザ発生手段とは、前記位置有感型光
    検出手段が前記リードからの正反射光を受光するよう、
    前記リードに直交する法線に対して対称に配置したこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体パッケージのリード
    検査方法。
  8. 【請求項8】 前記レーザ光の光源であるレーザ発生手
    段は、前記リードに対し直角な方向からレーザ光を照射
    させるべく、前記リードに直交する法線上に配置し、前
    記位置有感型光検出手段は、前記リードからの拡散光を
    受光させるべく、前記法線上から外れた側方に配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体パッケージのリ
    ード検査方法。
  9. 【請求項9】 前記位置有感型光検出手段の結像部に対
    する見込角は、当該位置有感型光検出手段が前記リード
    からの正反射光を受光するよう、前記リードの曲げ角の
    最大変動値よりも大きく設定されていることを特徴とす
    る請求項7記載の半導体パッケージのリード検査方法。
  10. 【請求項10】 前記リードと位置有感型光検出手段と
    の間の入射光路中に偏向板を設け、前記リードから反射
    する光の振動成分のうち、前記リードの面に平行な振動
    成分だけを透過させたことを特徴とする請求項7記載の
    半導体パッケージのリード検査方法。
  11. 【請求項11】 前記反射光の光量計測は、位置有感型
    光検出手段とは別に設けた光量検出手段により行なうこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体パッケージのリー
    ド検査方法。
  12. 【請求項12】 前記反射光の光量計測は、前記位置有
    感型光検出手段の出力から光量を算出して行なうことを
    特徴とする請求項1記載の半導体パッケージのリード検
    査方法。
  13. 【請求項13】 前記反射光の光量計測は、位置有感型
    光検出手段とは別に設けた光量検出手段であって、前記
    半導体パッケージに対して方位角と迎え角の異なる位置
    に配設された複数の光量検出手段により行なうことを特
    徴とする請求項1記載の半導体パッケージのリード検査
    方法。
  14. 【請求項14】 前記リードのピッチ方向の位置の判定
    は、前記光量の大きさの変化を一定のしきい値で2値化
    して、この2値化後の信号の立上がり時点と立ち下がり
    時点における前記座標信号を前記リードのピッチ方向の
    両端の位置と判断して行なうことを特徴とする請求項1
    記載の半導体パッケージのリード検査方法。
  15. 【請求項15】 座標信号を出力しつつ半導体パッケー
    ジをリードのピッチ方向に相対移動させる移送手段と、
    半導体パッケージのリードが相対移動する位置に照射し
    たレーザ光の反射光の変化に基づき、前記リードの高
    さ,位置及び幅を表す信号を出力するレーザ計測手段
    と、該レーザ計測手段の出力する前記リードの高さ等を
    表す信号から前記リードの浮き,ピッチ又は幅等の値を
    特定し、これらの値を所定の参照値と比較することによ
    り前記リードの浮き等の良否を判定する良否判定処理手
    段とを備える半導体パッケージのリード検査装置におい
    て、前記レーザ計測手段は、前記反射光を受けてその光
    量に応じた光量信号を検出する光量検出手段と、前記反
    射光を受けてその反射面の高さを表す信号を出力する位
    置有感型光検出手段と、前記光量信号の立上がり時点及
    び立下がり時点の前記座標信号の差を前記リードの幅を
    表す信号として出力し、前記光量信号の立上がり時点か
    ら所定時間経過後の前記座標信号を前記リードの位置を
    表す信号として出力するとともに、前記光量信号が立上
    がり後立下がり前であるときの前記位置有感型光検出手
    段の出力信号を前記リードの高さを表す信号として出力
    する信号処理手段とを具備したことを特徴とする半導体
    パッケージのリード検査装置。
  16. 【請求項16】 前記移送手段は、半導体パッケージを
    吸着し座標信号を出力しつつ該半導体パッケージを縦横
    に移動させる走査機構であることを特徴とする請求項1
    5記載の半導体パッケージのリード検査装置。
  17. 【請求項17】 前記移送手段は、載置された半導体パ
    ッケージをテーブルとともに縦横に移動させる移動テー
    ブル装置であることを特徴とする請求項15記載の半導
    体パッケージのリード検査装置。
  18. 【請求項18】 前記半導体パッケージはテープキャリ
    アパッケージであるとともに、そのリード仕上り形状は
    ガルウィング形状であることを特徴とする請求項15記
    載の半導体パッケージのリード検査装置。
  19. 【請求項19】 前記位置有感型光検出手段と前記レー
    ザ光の光源であるレーザ発生手段とは、前記位置有感型
    光検出手段が前記リードからの正反射光を受光するよ
    う、前記リードに直交する法線に対して対称に配置した
    ことを特徴とする請求項15記載の半導体パッケージの
    リード検査装置。
  20. 【請求項20】 前記レーザ光の光源であるレーザ発生
    手段は、前記リードに対し直角な方向からレーザ光を照
    射させるべく、前記リードに直交する法線上に配置し、
    前記位置有感型光検出手段は、前記リードからの拡散光
    を受光させるべく、前記法線上から外れた側方に配置し
    たことを特徴とする請求項15記載の半導体パッケージ
    のリード検査装置。
  21. 【請求項21】 前記反射光の光量計測は、前記位置有
    感型光検出手段の出力から光量を算出して行なう構成と
    されて、前記位置有感型光検出手段が前記光量検出手段
    としても機能していることを特徴とする請求項15記載
    の半導体パッケージのリード検査装置。
  22. 【請求項22】 前記光量検出手段は、前記照射位置に
    対して方位角と迎え角の異なる位置に複数配設されてい
    ることを特徴とする請求項15記載の半導体パッケージ
    のリード検査装置。
  23. 【請求項23】 前記移動テーブル装置における保持台
    は、半導体パッケージにおけるリードを浮した状態で支
    持するものとされ、当該保持台におけるレーザ光の照射
    位置に対向する表面と前記リードとの距離が前記レーザ
    計測手段の計測範囲内とされるとともに、前記表面は光
    拡散面とされていることを特徴とする請求項16記載の
    半導体パッケージのリード検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256275A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Visco Technologies Corp 形状検査装置および形状検査プログラム
WO2010098921A3 (en) * 2009-02-27 2010-12-02 Georgia Tech Research Corporation High speed autofocus interferometric inspection systems & methods
CN109186471A (zh) * 2018-07-05 2019-01-11 歌尔股份有限公司 引线高度的检测方法及装置

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