JPH09204990A - 分岐真空ダクト - Google Patents

分岐真空ダクト

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JPH09204990A
JPH09204990A JP1094596A JP1094596A JPH09204990A JP H09204990 A JPH09204990 A JP H09204990A JP 1094596 A JP1094596 A JP 1094596A JP 1094596 A JP1094596 A JP 1094596A JP H09204990 A JPH09204990 A JP H09204990A
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JP
Japan
Prior art keywords
duct
base end
end portion
end part
branch box
Prior art date
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Pending
Application number
JP1094596A
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English (en)
Inventor
Mitsunari Shinno
満成 新野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工及び組立が容易で且つ放射光の入射によ
る放出ガスの発生を抑制し得る分岐真空ダクトを提供す
る。 【解決手段】 第1のダクト6と第2のダクト7とを同
軸上に所定の間隔を隔てて配置し、湾曲管状の第3のダ
クト8を基端部が第1のダクト6の先端部及び第2のダ
クト7の基端部の近傍に位置するように配置し、第1の
ダクト6と第2のダクト7と第3のダクト8の間に、分
岐ボックス9を配置し、該分岐ボックス9の第2のダク
ト7の基端部が対峙するダクト取付部9bと第3のダク
ト8の基端部が対峙するダクト取付部9cとの間に、冷
却媒体12が流通可能な冷却ジャケット形成体10を設
け、前記の分岐ボックス9と第1のダクト6の先端部、
第2のダクト7の基端部、第3のダクト8の基端部とを
気密に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分岐真空ダクトに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の分岐真空ダクトの一例を示
すもので、この分岐真空ダクトは、第1のダクト1と第
2のダクト2とによって構成されている。
【0003】第1のダクト1は、基端寄り部分1aが直
管状に形成され且つ基端寄り部分1aに連なる先端寄り
部分1bが湾曲管状に形成されている。
【0004】この第1のダクト1の基端部には、他のダ
クト3を介して電子発生装置(図示せず)が接続され、
また、第1のダクト1の先端部には、他のダクト4を介
して実験機器(図示せず)が接続されている。
【0005】第2のダクト2は、直管状に形成されてい
る。
【0006】この第2のダクト2の基端部は、第2のダ
クト2の軸線が前記の第1のダクト1の基端寄り部分1
aの軸線と一致するように、第1のダクト1の基端寄り
部分1aと先端寄り部分1bとの境界部分に接続され、
また、第2のダクト2の先端部には、他のダクト5を介
して他の実験機器(図示せず)が接続されている。
【0007】これらの第1のダクト1及び第2のダクト
2の内部を真空状態に減圧したうえ、電子発生装置(図
示せず)から電子eを出射させると、該電子eは、第1
のダクト1の基端寄り部分1aから第2のダクト2を経
る直線的な軌道を通って、第2のダクト2に他のダクト
5を介して接続されている他の実験装置(図示せず)に
入射する。
【0008】更に、第1のダクト1と第2のダクト2と
の接続部分付近には、電子発生装置から出射される電子
eに対して磁場を発生させ、該電子eが第1のダクト1
の基端寄り部分1aから先端寄り部分1bへ向うよう
に、電子eの軌道を曲げる偏向電磁石(図示せず)が設
けられており、該偏向電磁石により磁場を発生させる
と、電子発生装置から出射される電子eは、第1のダク
ト1の基端寄り部分1a、先端寄り部分1bを経て、他
のダクト4を介して接続されている実験装置(図示せ
ず)に入射する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示す
分岐真空ダクトにおいては、第1のダクト1の基端寄り
部分1aと先端寄り部分1bとの境界部分に、第2のダ
クト2の基端部を接続するので、第1のダクト1、第2
のダクト2を突き合せ溶接するための開先きが複雑な形
状になる。
【0010】このため、第1のダクト1の直管状の基端
寄り部分1aの軸線に対して第2のダクト2の軸線を一
致させることがむずかしく、第1のダクト1と第2のダ
クト2との突き合せ溶接部付近で断面の変形が生じ易
い。
【0011】また、光速に近い速度で移動する電子eが
その進行方向を磁場で曲げられると、電子eの軌道の接
線方向に放射光とよばれる電磁波(光)を放出するの
で、先に述べた偏向電磁石により磁場を発生させて、電
子eが第1のダクト1の基端寄り部分1aから先端寄り
部分1bへ向うように電子eの軌道を曲げる場合には、
第1のダクト1と第2のダクト2との突き合せ溶接部付
近に放射光が入射することにより、該突き合せ溶接部付
近の温度が上昇し、第1のダクト1、第2のダクト2の
内側面に付着している気体分子が放出されるガス放出が
生じ、第1のダクト1及び第2のダクト2の内部の真空
度が低下することになる。
【0012】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、部材の加工及び組立が容易で且つ放射光の入射によ
る放出ガスの発生を抑制することが可能な分岐真空ダク
トを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の分岐真空ダクトでは、直管状の第1のダク
トと直管状の第2のダクトとを同軸に且つ該第2のダク
トの基端部が第1のダクトの先端部に対して所定の間隔
を隔てて正対するように配置し、湾曲管状の第3のダク
トを該第3のダクトの基端部が第1のダクトの先端部及
び第2のダクトの基端部の近傍に位置するように配置
し、第1のダクトと第2のダクトとの間に、第1のダク
トの先端部、第2のダクトの基端部、第3のダクトの基
端部に正対するダクト取付部を有する分岐ボックスを配
置し、該分岐ボックスの第2のダクトの基端部が対峙す
るダクト取付部と第3のダクトの基端部が対峙するダク
ト取付部との間の部分に、冷却媒体が流通可能な冷却ジ
ャケット形成体を設け、前記の分岐ボックスのダクト取
付部と該ダクト取付部に正対する第1のダクトの先端
部、第2のダクトの基端部、第3のダクトの基端部とを
気密に固着している。
【0014】本発明の分岐真空ダクトにおいては、分岐
ボックスの各ダクト取付部と該各ダクト取付部に正対す
る第1のダクトの先端部、第2のダクトの基端部、第3
のダクトの基端部とを気密に固着し、第1のダクトと第
2のダクト及び第3のダクトとを連結するので、部材の
加工及び組立を容易になし得る。
【0015】また、分岐ボックスの第2のダクトの基端
部が対峙するダクト取付部と第3のダクトの基端部が対
峙するダクト取付部との間の部分に設けた冷却ジャケッ
ト形成体に冷却媒体を流通させると、当該部分が冷却さ
れて放射光の入射による温度の上昇が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0017】図1及び図2は本発明の分岐真空ダクトの
実施の形態の一例を示すもので、直管状の第1のダクト
6の軸線延長上に直管状の第2のダクト7を、該第2の
ダクト7の基端部が前記の第1のダクト6の先端部に対
して所定の間隔を隔てて正対するように配置する。
【0018】また、湾曲管状の第3のダクト8を、該第
3のダクト8の基端部が前記の第1のダクト6の先端部
及び第2のダクト7の基端部の近傍に位置するように配
置する。
【0019】更に、第1のダクト6と第2のダクト7と
の間に、第1のダクト6の先端部、第2のダクト7の基
端部、第3のダクト8の基端部に、それぞれ正対するダ
クト取付部9a,9b,9cを有する分岐ボックス9を
配置し、該分岐ボックス9のダクト取付部9aと該ダク
ト取付部9aに正対する第1のダクト6の先端部とを気
密に固着し、前記の分岐ボックス9のダクト取付部9b
と該ダクト取付部9bに正対する第2のダクト7の基端
部とを気密に固着し、前記の分岐ボックス9のダクト取
付部9cと該ダクト取付部9cに正対する第3のダクト
8の基端部とを気密に固着する。
【0020】分岐ボックス9の第2のダクト7の基端部
を固着したダクト取付部9bと第3のダクト8の基端部
を固着したダクト取付部9cとの間の部分に、両端が閉
塞した溝形部材よりなる冷却ジャケット形成体10を、
該冷却ジャケット形成体10と分岐ボックス9との間に
冷却媒体流路11(図2参照)が形成されるように隅肉
溶接によって固着する。
【0021】冷却ジャケット形成体10の一端部には、
外部から冷却媒体12を冷却媒体流路11へ供給して流
通させるための冷却媒体入口ノズル13が設けられ、ま
た、冷却ジャケット形成体10の他端部には、冷却媒体
流路11を流通する冷却媒体12を外部へ流出させるた
めの冷却媒体出口ノズル14が設けられている。
【0022】そして、前記の第1のダクト6の基端部に
は、他のダクト15を介して電子発生装置(図示せず)
が接続され、第2のダクト7の先端部には、他のダクト
16を介して実験機器(図示せず)が接続され、第3の
ダクト8の先端部には、他のダクト17を介して他の実
験機器(図示せず)が接続されている。
【0023】また、前記の分岐ボックス9の付近には、
電子発生装置から出射される電子eに対して磁場を発生
させ、該電子eが第1のダクト6の先端部から第3のダ
クト8へ向かうように、電子eの軌道を曲げる偏向電磁
石(図示せず)が設けられている。
【0024】次に作動について説明する。
【0025】前記の第1のダクト6と第2のダクト7及
び第3のダクト8の内部を超高真空状態に減圧したう
え、電子発生装置(図示せず)から電子eを出射させる
と、該電子eは、第1のダクト6から分岐ボックス9を
介して第2のダクト7を経る直線的な軌道を通って、第
2のダクト7に他のダクト16を介して接続されている
実験装置(図示せず)に入射する。
【0026】また、分岐ボックス9付近に設けた偏向電
磁石(図示せず)により磁場を発生させると、図示しな
い電子発生装置から出射される電子eは、その軌道を曲
げられ、第1のダクト6から分岐ボックス9を介し第3
のダクト8を経て、他のダクト17を介して接続されて
いる他の実験装置(図示せず)に入射する。
【0027】更に、前述のように偏向電磁石(図示せ
ず)により磁場を発生させて電子eの軌道を曲げた場合
には、前記の分岐ボックス9の第2のダクト7の基端部
を固着したダクト取付部9bと第3のダクト8の基端部
を固着したダクト取付部9cとの間の部分にも放射光が
入射されるが、このときに、冷却媒体入口ノズル13か
ら冷却媒体12を供給し且つ冷却媒体出口ノズル14か
ら冷却媒体12を流出させて冷却媒体流路11に冷却媒
体12を連続的に流通させることにより、先に述べた放
射光ビームの入射による分岐ボックス9の温度上昇を防
止し、該温度上昇に起因する放出ガスの発生を抑制す
る。
【0028】図1及び図2に示す分岐真空ダクトでは、
分岐ボックス9を介して第1のダクト6と第2のダクト
7及び第3のダクト8を接続し得るように形成したの
で、部材の加工及び組立が容易であり且つ接続部付近に
断面の変形が生じ難い。
【0029】また、第2のダクト7と第3のダクト8と
の各ダクト取付部9b,9cの間に冷却ジャケット形成
体10を設け、前記の各ダクト取付部9b,9cの間を
冷却し得るようにしたので、電子eの軌道を曲げる場合
に第2のダクト7と第3のダクト8との各ダクト取付部
9b,9cの間に入射する放射光による温度の上昇を防
止することが可能となり、分岐ボックス9の内側面に付
着している気体分子が放出されるガス放出を抑制し、第
1のダクト6と第2ダクト7及び第3のダクト8の内部
の真空度の低下を防止できる。
【0030】なお、本発明の分岐真空ダクトは上述した
実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の分岐真空ダ
クトによれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0032】(1)分岐真空ダクトを構成する部材の加
工及び組立が容易であり且つ部材の相互の接続部付近に
おける断面変形が生じ難い。
【0033】(2)電子の軌道を曲げる場合に第2のダ
クトと第3のダクトの各ダクト取付部の間に入射する放
射光による当該部分の温度の上昇を防止することが可能
となり、分岐ボックスの内側面に付着している気体分子
が放出されるガス放出を抑制し、分岐真空ダクトの内部
の真空度の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分岐真空ダクトの実施の形態の一例を
示す平面図である。
【図2】図1のII−II矢視拡大図である。
【図3】従来の分岐真空ダクトの一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
6 第1のダクト 7 第2のダクト 8 第3のダクト 9 分岐ボックス 9a ダクト取付部 9b ダクト取付部 9c ダクト取付部 10 冷却ジャケット形成体 12 冷却媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直管状の第1のダクトと直管状の第2の
    ダクトとを同軸に且つ該第2のダクトの基端部が第1の
    ダクトの先端部に対して所定の間隔を隔てて正対するよ
    うに配置し、湾曲管状の第3のダクトを該第3のダクト
    の基端部が第1のダクトの先端部及び第2のダクトの基
    端部の近傍に位置するように配置し、第1のダクトと第
    2のダクトとの間に、第1のダクトの先端部、第2のダ
    クトの基端部、第3のダクトの基端部に正対するダクト
    取付部を有する分岐ボックスを配置し、該分岐ボックス
    の第2のダクトの基端部が対峙するダクト取付部と第3
    のダクトの基端部が対峙するダクト取付部との間の部分
    に、冷却媒体が流通可能な冷却ジャケット形成体を設
    け、前記の分岐ボックスのダクト取付部と該ダクト取付
    部に正対する第1のダクトの先端部、第2のダクトの基
    端部、第3のダクトの基端部とを気密に固着したことを
    特徴とする分岐真空ダクト。
JP1094596A 1996-01-25 1996-01-25 分岐真空ダクト Pending JPH09204990A (ja)

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